JP5467236B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、投入される遊技媒体を貯留する貯留槽と、当該貯留槽に貯留された遊技媒体を払い出す払い出し装置と、前記貯留槽から溢れ出す遊技媒体を収容する収容槽とを備えた遊技機に関するものである。
遊技媒体としてのメダルを払い出すスロットマシン(例えば、パチスロ機)が知られており、この遊技機としてのスロットマシンの筐体内部には、メダルを払い出すホッパー装置が設けられている。ホッパー装置の上部は、遊技を行うためにスロットマシンに投入されたメダルが貯留される貯留槽となっており、この貯留槽の底部側に、メダル払出装置が設けられ、遊技で当たりとなった場合に、貯留槽に貯留されたメダルが払い出されるようになっている。
したがって、遊技を行うためにスロットマシンに投入されるメダルの枚数に対して、遊技での当たりにより払い出されるメダルの枚数が相対的に少ないと、貯留槽内に貯留されるメダルの枚数が増加し、所謂ボーナスゲームのように大量にメダルが排出されることがないと、貯留槽が満杯となってしまう。そこで、ホッパー装置の隣には、ホッパー装置から溢れたメダルが誘導されて収納されるキャッシュボックス(収容槽)が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1では、ホッパー装置の貯留槽に、メダルをキャッシュボックス側に溢れ出させる溢出口が設けられ、貯留槽が略満杯となると溢出口からメダルがキャッシュボックス側に溢れだす構成となっている。また、スロットマシンの制御装置は、ホッパー装置側が満杯となるとともにキャッシュボックスに略所定量のメダルが溜まったことを検知して、エラー報知を行うようになっている。
エラーとして、貯留槽に貯留されたメダルが満杯であることが報知された遊技機に対して、例えば、遊技店の係員がスロットマシンの前扉を開放して、キャッシュボックスを引き出し、このキャッシュボックスに溜まったメダルを外部の容器に排出する。さらに、キャッシュボックスを戻してホッパー装置の貯留槽内の略満杯のメダルの一部を手でキャッシュボックス側にかき出し、ホッパー装置内のメダルの量を減らしている。キャッシュボックスにかき出されたメダルは、再び、キャッシュボックスを引き出して外部の容器に排出される。なお、キャッシュボックスだけ空にしても、ホッパー装置内にほぼ満杯のメダルが残っていると、すぐに上述のエラーが発生してしまう。
特開2009−112435号公報
ところで、ホッパー装置やキャッシュボックスでメダルが満杯となったときの処理は、上述のように、一度、キャッシュボックスを引き出して、キャッシュボックスを空にし、次いで、キャッシュボックスを戻してホッパー装置からのメダルをかき出した後に、再びキャッシュボックスを引き出して空にして戻す必要があり、二度手間となってしまう。したがって、エラー処理に比較的長い作業時間を必要としていた。
ホッパー装置のメダルを減らす処理の間、遊技者は、例えば、スロットマシンの前の席から立ち上がっている必要があり、処理に手間取った場合に、遊技者が不満に思う虞がある。特に、遊技者が、同じスロットマシンで比較的長い時間遊技している場合に、その間に多くのメダルを投入したのにも係らず、大量のメダルが払い出されることなく、ホッパー装置にメダルが溜まったことになり、遊技者がホッパー装置からメダルが排出されることを快く思っておらず、いらいらしている場合があり、慎重な接客を必要とする場合がある。
また、閉店後に、ホッパー装置およびキャッシュボックスからメダルを回収する場合に、一つ一つのスロットマシンでホッパー装置からキャッシュボックスにメダルをかき出す手間がそれほど大したものでなくても、処理するスロットマシンが多い場合にホッパー装置の貯留槽に手を突っ込んでメダルをかき出す作業が作業者の負担となる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、簡単な操作で貯留槽のメダルを収容槽に排出するとともに、一度収容槽を引き出して中の遊技媒体を排出するだけで、必要十分な量の遊技媒体を排出することができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の遊技機は、投入される遊技媒体を貯留する貯留槽と、この貯留槽に貯留された前記遊技媒体を払い出す払い出し装置と、前記貯留槽から溢れ出す前記遊技媒体を収容する収容槽とを有する筐体を備えている遊技機であって、前記収容槽は、前記筐体から取り出し自在で、かつ、伸縮自在とされるとともに、引き伸ばした際に容積が増加する構成とされ、前記貯留槽には、この貯留槽内に貯留された前記遊技媒体を前記収容槽に向かって排出させる排出部が設けられ、前記排出部には、前記遊技媒体を排出可能な排出位置と、前記遊技媒体を排出不可能な非排出位置とに移動可能な排出部材が設けられ、前記収容槽が引き伸ばされることに基づいて、前記排出部材を前記非排出位置から前記排出位置に移動させる移動機構が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、収容槽が伸縮自在で引き伸ばすことにより容積が増えるので、引き伸ばした際に収容可能な遊技媒体の量が増えることになる。また、収容槽を引き伸ばした際に、貯留槽内に貯留された遊技媒体を収容槽に向って排出させる排出部の排出部材が排出位置となって、貯留槽の遊技媒体が収容槽に排出される。
この際に、既に収容槽に略満杯に遊技媒体が収容されていても、収容槽の容積が増大することにより、さらに遊技媒体を収容可能な状態となり、この状態で貯留槽の排出部から遊技媒体が収容槽に排出されることになる。したがって、収容槽がほぼ満杯の状態であっても、さらに貯留槽内の遊技媒体を収容して、貯留槽内の遊技媒体の量を減らすことができる。
以上のことから、貯留槽や収容槽が略満杯であることを示すエラー報知があった場合に、筐体を開放して収容槽を引き伸ばす操作と、引き伸ばされた収容槽を筐体から引き出して、収容槽内の遊技媒体を外部の容器に排出する操作と、収容槽を押し縮めて元の位置に戻す操作とを行うことで、貯留槽の遊技媒体を減らすとともに収容槽を空にすることができる。
すなわち、従来のように収容槽を何回も出し入れしたり、貯留槽から収容槽に手で遊技媒体をかき出したりする必要がなく、エラー時の遊技媒体の排出を行う作業の簡便化と、作業時間の短縮を図ることができる。これによって遊技者にできるだけ不快な思いをさせることなくエラーの処理を行って、遊技機を迅速にエラー復帰させて遊技可能な状態にすることができる。また、閉店後の各遊技機からの遊技媒体の回収作業が簡便化され、作業者の負担を軽減することができる。
請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の発明において、前記貯留槽には、この貯留槽内の前記遊技媒体の量が所定量となる際に、前記収容槽に前記遊技媒体を溢れ出させる溢出部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、貯留槽から収容槽へ遊技媒体を導出する部分を、排出部と溢出部との2つとしたので、貯留槽の遊技媒体の量が所定量として略満杯となった際に、さらに遊技媒体が貯留槽に投入された場合には溢出部から遊技媒体を収容槽に溢れ出させ、略満杯となった貯留槽の遊技媒体を減らす場合には、上述のように収容槽を引き伸ばして、排出口から収容槽に遊技媒体を排出させることができる。排出部材を備える排出部と、遊技媒体が満杯となった際に遊技媒体を溢れ出させる溢出部を別々に設けることで、排出部の構造と溢出部の構造とをそれぞれ簡素化することが可能となり、貯留槽の製造コストを削減することができる。
請求項3に記載の遊技機は、請求項2に記載の発明において、前記排出部は、前記貯留槽の内と外とを連通し、この貯留槽内の前記遊技媒体を排出する開口部または切欠部を備え、前記溢出部は、前記貯留槽の内と外とを連通し、この貯留槽内の前記遊技媒体を溢れ出させる開口部または切欠部を備え、前記排出部の開口部または切欠部の下端が前記溢出部の開口部または切欠部の下端より低く設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、排出部の下端が溢出部の下端より低くされているので、排出部から遊技媒体を排出させた場合に、溢出部の開口部から遊技媒体が溢れ出た場合よりも、貯留槽の遊技媒体の量を減らすことができる。すなわち、排出部から遊技媒体を排出することで、溢出部から遊技媒体が溢れ出す状態まで遊技媒体が貯留された略満杯の貯留槽において、遊技媒体を略満杯の状態より減少させることができる。
本発明によれば、簡単な操作で遊技機から必要十分な量の遊技媒体を回収することができる。
本発明の実施の形態に係るスロットマシンを示す斜視図である。 前扉を開いた前記スロットマシンを示す斜視図である。 前記スロットマシンの制御部の概略構成を示すブロック図である。 前記スロットマシンのホッパーユニットおよびキャッシュボックスを示す斜視図である。 前記ホッパーユニットおよびキャッシュボックスを示す平面図である。 前記ホッパーユニット上部の貯留槽を示す斜視図である。 前記貯留槽のシャッタを示す斜視図である。 前記キャッシュボックスの内箱を示す斜視図である。 前記キャッシュボックスの外箱を示す斜視図である。 前記ホッパーユニットおよびキャッシュボックスが載せられるベースプレートを示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るスロットマシン(遊技機)について説明する。
図1および図2に示すように、このスロットマシンSは、正面側に開口部10を有する筐体1と、筐体1内部の上部に設けられるリールユニット2と、筐体1内部の下部に設けられるホッパーユニット(貯留槽および払い出し装置)3およびキャッシュボックス4と、筐体1の開口部10を開閉可能に塞ぐ前扉5とを備えている。また、前扉5は上下に分割自在で、前扉5の上部がリールユニット2に開閉自在に取り付けられており、図示しない制御装置とともに、前扉5の上部およびリールユニット2等を交換することにより、ホッパーユニット3、キャッシュボックス4および筐体1等を交換することなく、スロットマシンSを例えば新台に交換することが可能である。
筐体1は、図2に示すように、天板11、底板12、左右の側板13および裏板からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板13の間に水平方向に中板14が設けられている。この中板14により上下に仕切られた筐体1内部の上側に、前記リールユニット2と制御装置(図示せず)とが収納されている。また、中板14により仕切られた筐体1内部の下側の底板12上に、前記ホッパーユニット3およびキャッシュボックス4と、電源ユニット6とが載置されている。
前記リールユニット2は、周囲に複数の図柄(図示せず)を表示した3個の回転リール20と、各回転リール20をそれぞれ回転させるためのリールモータ85(図3に図示)を有している。
また、制御装置は、遊技およびスロットマシンの作動を制御するためのものであり、CPU、ROM、RAM、I/O等、種々の電子部品を搭載したプリント基板を、基板ケースに収納したものである。
前記電源ユニット6は、スロットマシンSの各部分に電源を供給するとともに、主電源のON/OFFの切り替えをするためのものである。ホッパーユニット3は、メダルを貯留するとともに払い出すためのものである。キャッシュボックス4は、ホッパーユニット3から溢れ出した遊技媒体としてのメダルを収容するものである。ホッパーユニット3およびキャッシュボックス4の詳細については後述する。
前扉5は、筐体1に回動自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、図1に示すように、高さ方向中央部にカウンター状の操作部50を有し、操作部50の正面右側端部には、メダルを投入するためのメダル投入口51が設けられている。また、操作部50の上側には上パネル52、操作部50の下側には下パネル53が、それぞれ設けられている。さらに、下パネル53の下方には、入賞等によるメダルが払い出されるメダル払い出し口54と、メダル払い出し口54から払い出されたメダルを貯留可能な下皿55が形成されている。前記メダル投入口51の下方には鍵穴56が設けられており、所定の鍵を差し込むことによりロックが解除され、前扉5を開放できるようになっている。
前扉5は、前記上パネル52の略中央部に、回転リール20の図柄を正面側から視認可能な図柄表示窓57が形成されているとともに、遊技に付随する演出をはじめとする種々の表示等を行うための演出装置58が設けられている。演出装置58としては、図1に示すように、上パネル52の周囲に装飾ランプ59が、前記図柄表示窓57の上側には液晶表示装置を用いた画像表示部60が設けられており、図2に示すように、前扉5の裏面上部および下部には、音声を出力するためのスピーカ61,62が設けられている。
前記操作部50としては、図1に示すように、クレジットを減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ63、回転リール20の回転を開始させるためのスタートスイッチ64、回転リール20の回転を停止させるためのストップスイッチ65、クレジットメダルを払い戻すための精算スイッチ66が設けられている。ここで、クレジットとは、1回の遊技に使用する賭け枚数(例えば3枚)を超えるメダルを投入した際や、入賞によりメダルが払い出される際に、実際のメダルに代えて制御装置のメモリにメダルの枚数として記憶されることにより電子的に貯留されたメダルであり、このクレジットとして記憶された枚数に対応する電子的に貯留されたメダルは、ベットスイッチ63の操作により遊技に使用でき、かつ、精算スイッチ66の操作により実際のメダルに交換できる。このスロットマシンSでは、クレジットとして例えば最大50枚までメダルを電子的に貯留可能とされている。
さらに、図2に示すように、前扉5の裏面中央には、前記メダル投入口51から投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判断するとともに投入メダルをカウントするためのメダルセレクター67が設けられている。また、前扉5の裏面中央から下部にかけて、上方が開口し下端部がメダル払い出し口54と連通する角筒状のメダル通路68が設けられている。
前記メダルセレクター67は、特に図示しないが、メダルが一枚ずつ通過可能なメダル誘導路を有し、メダル誘導路には通過メダルを検知するための投入センサが設けられている。そして、直径や厚みの異なる正規のものでないメダルが投入された場合や、スロットマシンSがメダル受付状態でない場合(例えばクレジットが50の場合や、回転リール20の回転中など)には、所定のキャンセル装置を作動させて投入されたメダル誘導路から排除し、キャンセルされないメダルが前記投入センサにより検知されてカウントされるようになっている。
投入センサを通過したメダルは、メダルセレクター67の側方に設けられたメダルシュート69を通って後述するホッパーユニット3に移送される。一方、メダルセレクター67でキャンセルされたメダルは、メダルセレクター67の下方に落下し、メダル通路68の上部メダル受け口からメダル通路68を通って、メダル払い出し口54に誘導される。
なお、メダル通路68の下方には、背面側(前扉5の裏面側)に開口する下部メダル受け口70が形成されており、ホッパーユニット3のメダル排出口71から排出されるメダルを受け入れ、メダル払い出し口54に誘導可能に形成されている。
次に、制御装置について説明する。
制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図3に示すように、遊技制御装置81、ホッパー制御装置82、演出制御装置83として機能する。
遊技制御装置81は、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに、回転リール20の回転および停止を制御するためのものである。遊技制御装置81の入力側には、投入センサ84、ベットスイッチ63、スタートスイッチ64、ストップスイッチ65および精算スイッチ66と、後述のメダルエラーセンサ38とが接続されており、遊技制御装置81の出力側には、リールモータ85が接続されている。
このスロットマシンSは、メダルの投入またはベットスイッチ63の操作によりスタートスイッチ64が操作可能となり、スタートスイッチ64の押下によって、リールモータ85により回転リール20が回転を開始する。なお、スタートスイッチ64の操作時に、当選抽選手段(図示せず)によって当選判定の抽選が行われる。
当選には、入賞によりメダルを払い出す小役当選と、入賞によるメダルの払い出しは無いが、次遊技をメダル投入なしで行うことができる再遊技当選と、入賞によりボーナスゲームが開始される特別当選とがある。当選判定の抽選は、乱数発生手段の発生する乱数を乱数取得手段が取得し、当該取得乱数値と、乱数発生手段の発生する乱数値を全領域として各当選領域を規定した当選判定テーブルとを比較することにより行われる。
そして、当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選した当選に係る遊技では、ストップスイッチ65の操作により停止する回転リール20の停止図柄が、極力、当該当選に係る入賞の態様に揃うように、回転リール20の停止が制御される。一方、当選判定の抽選結果がはずれの場合には、停止図柄がいかなる入賞の態様にも揃わないように、回転リール20の停止が制御される。
前記当選に係る遊技において、ストップスイッチ65の操作により、当選図柄を入賞の態様に停止させることができた場合、例えば当選図柄が所定の入賞ラインに揃うように各回転リール20を停止させることができた場合には入賞となり、メダルの払い出しやボーナスゲームへの移行が行われる。メダルの払い出しを伴う役が入賞した場合には、遊技制御装置81からホッパー制御装置82に払い出し指令信号が出力される。当選に係る遊技であっても、ストップスイッチ65の操作により、当選図柄を入賞の態様に停止させることができなかった場合には、メダルの払い出しやボーナスゲームへの移行は行われない。
また、ホッパーユニット3に略満杯のメダルが貯留されるとともに、ホッパーユニット3からキャッシュボックス4にメダルが溢れだし、キャッシュボックス4に予め設定された略所定量のメダルが溜まると、これをメダルエラーセンサ38が検知するようになっている。メダルエラーセンサ38からキャッシュボックス4に所定量のメダルが溜まったことを示すエラー信号が遊技制御装置81に入力すると、遊技制御装置81から演出制御装置83にエラー報知を命じるコマンドが出力され、演出制御装置83は、演出装置58によりエラーを報知する。また、遊技制御装置81は、エラー処理として遊技を中断した状態とする。
ホッパー制御装置82は、回転ディスク3aをそれぞれ回転させるホッパーモータ86の駆動を制御するためのものである。ホッパー制御装置82の入力側には、精算スイッチ66、払い出しセンサ87が接続されており、ホッパー制御装置82の出力側には、ホッパーモータ86が接続されている。そして、ホッパー制御装置82は、遊技制御装置81からの払い出し指令信号を受信した場合には、ホッパーモータ86を駆動させ、払い出しセンサ87からの検知信号をカウントしつつ、払い出し指令に係る枚数のメダルを払い出させる。また、精算スイッチ66の操作信号を受信した場合には、クレジットとして貯留されている枚数のメダルを払い出させる。
演出制御装置83は、遊技制御装置81からの信号を受信して、装飾ランプ59やスピーカ61,62や画像表示部60等の演出装置58を制御するためのものである。
なお、制御装置を、主制御装置(いわゆるメイン基板)88と、主制御装置88からの信号を受信して作動する副制御装置(いわゆるサブ基板)89とから構成し、前記遊技制御装置81およびホッパー制御装置82を主制御装置88に、前記演出制御装置83を副制御装置89に配置している。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。また、ホッパー制御装置82を副制御装置89に配置してもよし、制御装置を主制御装置88と、副制御装置89とに分離しないものとしてもよい。
次に、ホッパーユニット3について、図4から図7に基づいて説明する。
ホッパーユニット3は、図4および図5に示すように、メダルを払い出すための回転ディスク3aを回転させるホッパーモータ86を内蔵した払い出し部31と、払い出し部31の上に配置された貯留槽32とを備えている。
払い出し部31は、上面に回転ディスク3aが回転自在に配置される天板を備え、天板の下側にホッパーモータ86が内蔵され、回転ディスク3aを回転駆動する。なお、天板および回転ディスク3aは、水平面に対して傾斜した状態に配置されている。
この回転ディスク3aは、円板状で、周方向に沿って複数の円形のメダル孔3bを備えている。回転ディスク3aは、貯留槽32の底部に形成された円形の開口部32aから貯留槽32に臨むにように設けられており、前記メダル孔3b内に貯留槽32に貯留されたメダルが挿入されるようになっている。
このメダル孔3bに嵌ったメダルが、天板の下側に取り込まれ、図2に示すように、ホッパーユニット3のメダル排出口71から前扉5の下部メダル受け口70に一枚ずつ排出され、下部メダル受け口70に受け入れられたメダルは、メダル払い出し口54から下皿55に払い出されるようになっている。
また、払い出し部31は、後述のベースプレート91上に載置されるとともに、前後に移動自在とされ、前扉5を開放した際に筐体1の前側の開口部10から前側に引き出したり押し戻したりすることが可能となっている。図4に示すように、この払い出し部31の下端部の左右側縁にはそれぞれ、前後方向に沿って延びるホッパー突条31aが形成されており、各ホッパー突条31aが後述のようにベースプレート91の係止突条91aに嵌合して、ホッパーユニット3の前後移動が案内されるとともに、左右位置が規制されている。さらに、この嵌合によりホッパーユニット3が傾くのが規制される。以上のことから、払い出し部31を有するホッパーユニット3は、筐体1の下部内で前後にスライド移動自在とされることで、筐体1の開口部から引き出し可能となっている。なお、ここで、スロットマシンSを構成する各部材の前後左右の関係は、スロットマシンSに遊技者と同様に相対した状態で、スロットマシンSを構成する各部材を見た場合に、向って右側が右で、向って左側が左であり、近い側(正面側)が前側で遠い側(背面側)が後側となる。
貯留槽32は、上部が四角筒状で上側が開口した状態に形成され、下部は下側に向うにつれて漸次断面積が減少するように傾斜した状態に構成されており、貯留槽32の底部に傾斜した状態に配置された回転ディスク3aにメダルを誘導するようになっている。
貯留槽32の上部の四角筒状の部分の前側の壁部分には、前扉5のメダルシュート69から導出されるメダルを受け入れるメダル受け切欠部32bが設けられている。メダル受け切欠部32bは、矩形状で上辺側が開放した状態に形成されている。
また、前扉5を開放したスロットマシンSを前側から見た場合に、ホッパーユニット3に向って右側にキャッシュボックス4が配置されており、貯留槽32には、払い出されるメダルより投入されるメダルが多いことによりメダルが略満杯となった際に、キャッシュボックス4にメダルを溢れ出させる溢出口(溢出部)33が設けられている。
この溢出口33は、貯留槽32の上部の四角筒状の部分の右側の側壁部分に形成されている。貯留槽32の上部を構成する筒状の壁部分は、ほぼ鉛直方向に沿って形成されており、溢出口33が形成される部分も鉛直方向に沿った壁状となっている。したがって、溢出口33も略鉛直方向に沿って形成されており、その形状は矩形状となっている。なお、溢出口33を開口部ではなく、上側が開放された切欠部としてもよい。
また、貯留槽32内部には、メダル受け切欠部32bと溢出口33とを繋ぐようにメダル誘導ステージ34が形成されている。メダル誘導ステージ34は、上側が開放した箱状の貯留槽32の前側および向って右側との角部の内周部分に形成されている。この角部は面取りした形状となっており、前側の辺と右側の辺とに対して斜めにされている。メダル誘導ステージ34は、メダル受け切欠部32bの下端より僅かに下側の位置から溢出口33の下端と同じ高さ位置まで、貯留槽32の前側および右側の壁部分の内周に沿ってメダルの直径より広い幅となるように形成されている。
メダル誘導ステージ34の上面は、略水平となっているが、メダル受け切欠部32bから溢出口33に向って下り傾斜するとともに、メダル受け切欠部32bの内側の部分がメダルを受け易いようにメダル受け切欠部32bから貯留槽32の内側(前から後)に向って下り傾斜している。また、溢出口33の部分では、メダルを排出し易いように、貯留槽32の内側から外側(右)に向って下り傾斜している。
このメダル誘導ステージ34により、貯留槽32内に貯留されたメダルがメダル誘導ステージ34の上面より低い場合に、メダルシュート69側からメダル受け切欠部32bを介して貯留槽32に導入されたメダルは、そのまま貯留槽32の内側に向かい貯留槽32内に貯留される。
また、貯留槽32内に貯留されたメダルがメダル誘導ステージ34の高さ以上となると、メダルシュート69側からメダル受け切欠部32bを介して貯留槽32に導入されたメダルは、メダル誘導ステージ34により、溢出口33側に誘導され、円滑に溢出口33からキャッシュボックス4側に排出されるようになっている。これにより、貯留槽32内に貯留されるメダルの量が略満杯となった際に、投入されるメダルを円滑に溢れ出させて、貯留槽32内にメダルが溜まりすぎて、キャッシュボックス4以外の部分に溢れ出すのを防止している。
貯留槽32の右側の壁部分の溢出口33の後側には、開閉自在な排出口(排出部)35が設けられている。溢出口33が貯留槽32に上部右側の鉛直方向に沿った壁部分に形成されているのに対して、排出口35は、貯留槽32の右側の壁部分の上部の鉛直方向に沿った部分から下部側の下に向うほど内側(左側)に傾斜する部分に渡って形成されている。したがって、溢出口33の下端より排出口35の下端の方が低くなっている。
また、排出口35の開口は、上部が鉛直方向に沿い下部が下に向うほど貯留槽32の内側に向うように傾斜している。すなわち、排出口35の下部は、オーバーハングした状態に形成されており、排出口35が開放された際に、貯留槽32内部のメダルが円滑に排出されるようになっている。なお、排出口35を開口部ではなく、上側が開放された切欠部としてもよい。
排出口35の貯留槽の外側には、排出口35の周縁に沿って短い四角筒状の排出筒部35aが形成されている。排出筒部35aの基端部側は、貯留槽32の右側の壁部分に対応して上部側が鉛直方向に沿い、下部側が下に向うほど内側に傾斜した形状となっている。それに対して、排出筒部35aの先端側は、全体が上から下に向うにつれて貯留槽32側(左側)に向うように傾斜しているとともに、先端側開口部の先端を形成する各辺が同一平面内に納まるように同じ角度で傾斜している。
この排出筒部35aの先端側開口部には、排出口35を閉塞する閉塞位置(非排出位置)と、排出口35を開放する開放位置(排出位置)との間で移動可能なシャッタ(排出部材)36が設けられている。
このシャッタ36は、排出筒部35aの先端側開口部に、前後にスライド移動自在に取り付けられている。シャッタ36の取付構造においては、四角筒状の排出筒部35aの上壁部分の外面(上面)と、下壁部分の外面(下面)とに、それぞれ、第1突条35cおよび第2突条35dが水平に前後方向に沿って2列に設けられている。
第1突条35cが排出筒部35aの上下の先端側に設けられ、第2突条35dは、第1突条35cより排出筒部35aの基端側に設けられ、これら第1突条35cと第2突条35dとの間に溝状の間隔があけられている。
前記シャッタ36は、上辺および下辺と、左右の辺とを有する矩形状に形成され、前記シャッタ36の上辺と下辺とにはそれぞれ、シャッタ36を排出筒部35aの先端開口部の先端面に当接させた状態で、排出筒部35aの基端側に突出する第3突条36aが形成されている。
また、第3突条36aは、シャッタ36の本体に対して直角な基端部と、基端部に対して上辺側が下辺側に屈曲し、下辺側が上辺側に屈曲してシャッタ36の本体に対して平行な先端部とから断面L字条に形成されている。
シャッタ36の上辺側の第3突条36aの先端部と、シャッタ36の本体の上辺側縁部との間に、排出筒部35aの上側の第1突条35cが配置され、シャッタ36の下辺側の第3突条36aの先端部と、シャッタ36の本体の下辺側縁部との間に、排出筒部35aの下側の第1突条35cが配置されている。また、排出筒部35aの上側と下側とにおいて、第1突条35cと第2突条35dとの間の溝に、シャッタ36の第3突条36aの先端部が挿入された状態となっている。この状態で、シャッタ36は、排出筒部35aの先端部に左右(スロットマシンSに対して前後)にスライド移動自在に取り付けられている。なお、シャッタ36を排出筒部35aに取り付けられた状態で第1突条35c、第2突条35d、第3突条36aが互いに平行となっており、排出筒部35a側の第1突条35cおよび第2突条35dに、シャッタ36の第3突条36aがこれら突条の方向に沿って移動自在に係合している。
また、シャッタ36の排出筒部35aの反対側となる外面には、シャッタ係止片36bが形成されている。シャッタ係止片36bは、シャッタ36の前端部(筐体1の開口部10側の端部)の下端部に設けられ、シャッタ36に対して直角に延出している。このシャッタ係止片36bは、キャッシュボックス4の後述のボックス係止片41aに係合して、キャッシュボックス4を後述のように引き伸ばした際に、前側に移動するボックス係止片41aに係合するシャッタ係止片36bが、ボックス係止片41aに連動して前側に移動し、これによりシャッタ36を、排出口35を閉じた後側の閉塞位置から排出口35を開放した前側の開放位置に移動させるようになっている。
なお、シャッタ36が開放位置にある場合に、この例では、手動でシャッタ36を開放位置から閉塞位置に戻すようになっているが、例えば、バネ等の付勢手段により、シャッタ36を前側の開放位置から後側の閉塞位置に付勢した状態としもいい。この場合に、ボックス係止片41aと係合しているシャッタ係止片36bを有するシャッタ36が付勢手段の付勢力に抗してボックス係止片41aの移動に連動して、閉塞位置から開放位置に移動した後に、ボックス係止片41aとシャッタ係止片36bとの係合が解除されることで、付勢手段の付勢力によりシャッタ36が開放位置から閉塞位置に戻ることになる。また、シャッタ36と排出筒部35aとの係合部分には、シャッタ36の移動範囲を規制するストッパ等の規制手段を設けて、シャッタ36が前側の開放位置と、後側の閉塞位置との範囲内でだけ移動可能としてもよい。なお、シャッタ36の後側への移動は、筐体1の裏板に規制されるものとして、シャッタ36の移動範囲を規制する規制手段としてのストッパをシャッタ36の前側だけに設けてもよい。
次に、キャッシュボックス4について説明する。
図4および図5と、図8および図9に示すように、キャッシュボックス4は、上方と後方側に開放した四角箱状の内箱41と、上方と前方側に開放した四角箱状の外箱42と、から二重構造となっている。これら内箱41および外箱42は、前後方向の長さが長く、左右方向の幅が前後方向の長さより短い四角箱状に形成されている。この外箱42の左右幅は、内箱41の左右幅より少し長く、外箱42内に内箱41が挿入可能となっている。なお、外箱42に内箱41を挿入した状態で、外箱42の左右の内側面と、内箱41の左右の外側面とが略当接した状態となっている。
また、内箱41の左右の外側面にはそれぞれ、水平方向に沿った図示しない突条が形成され、外箱42の左右の内側面にはそれぞれ、水平方向に沿うとともに、外箱42内に内箱41を挿入した際に、前記突条と重なる位置に溝が形成さている。この外箱42の溝に内箱41の突条が挿入されるとともに、これら溝と突条とが、これら溝および突条の長さ方向に沿って移動自在に嵌合した状態となっていることにより、これら溝および突条に案内された状態で外箱42に対して内箱41を相対的に前後に移動自在としている。上述のように突条と溝とが嵌合することで、外箱42と内箱41とは互いに上下移動が規制された状態となっており、内箱41を持ち上げた際に、外箱42も内箱41と一緒に持ち上げられる構成となっている。
また、内箱41の外側面と、外箱42の内側面とには、内箱41を外箱42に対して前後方向に引き出した際に、所定の引き出し位置より内箱41を引き出せないように規制するストッパ等の規制手段が設けられている。
このような構成により、外箱42に対して内箱41を引き出すことによりキャッシュボックス4を前後方向に伸長させ、引き出した内箱41を外箱42に押し戻すことでキャッシュボックス4を前後方向に収縮させることができる。これにより、キャッシュボックス4が伸縮自在とされている。また、内箱41の後側が開放され、外箱42の前側が開放されているので、内箱41の内部と外箱42の内部とが連通した状態となっている。
これら内箱41および外箱42において、内箱41が外箱42に略収まって最も収縮した状態のキャッシュボックス4の容積に対して、外箱42から内箱41を引き出した際のキャッシュボックス4の容積が増加するようになっている。外箱42から上述のストッパが機能するまで内箱41を引き出して、キャッシュボックス4が最も前方に伸長した状態では、最も収縮した場合のキャッシュボックス4の容積のおおよそ2倍弱の容積となる。
また、内箱41は、底板と前板41fと左右の側板41gとから上側と後側が開放した箱状に構成されている。そして、内箱41の前端部(前板)の上部には、前側に突出する取っ手部41bが設けられ、外箱42から内箱41を引き出す際や、キャッシュボックス4を筐体1の開口部10から取り出したり、筐体1内に戻したりする際に、取っ手部41bを手で掴むことが可能となっている。
また、内箱41の左側の側板の上部には、前側より後側が高くなった段差部41cが形成されている。段差部41cの下段となる前側の高さが、外箱42に内箱41を挿入した際に、外箱42の上端と同じ高さか上端より少し高くなる高さ位置となっており、段差部41cの上段となる後側は、外箱42より上側に出た状態に配置される。この段差部41cに、上述のボックス係止片41aが形成され、上述のようにシャッタ係止片36bに係合するようになっている。このボックス係止片41aは、内箱41の左側の側板の段差部41cに鉛直方向に略沿って設けられるとともに内箱41の側板に略直交して左側に突出して設けられている。また、ボックス係止片41aは、内箱41の側板の段差部41cの下段側の上辺から上段側の上辺まで形成されるとともに、このボックス係止片41aの高さ位置がシャッタ係止片36bの高さ位置と略同じとなっている。
このボックス係止片41aと、シャッタ係止片36bとの係合に際しては、シャッタ係止片36bの後側にボックス係止片41aが配置され、シャッタ係止片36bの背面に、ボックス係止片41aの前面が当接するようになっている。
外箱42は、底板42aと左右の側板42bと背板42cとから前側と上側が開放した箱状に形成されている。また、左右の側板42bの前端部の下端部にはそれぞれ、左もしくは右に延出する外箱係止片42eが設けられている。これら外箱係止片42eは、矩形板状に形成され、ベースプレート91の後述の一対の規制突条91bの前端に設けられた規制片91cに当接するようになっている。これら、規制片91cに外箱の外箱係止片42eが係合することにより、外箱42から内箱41を前側に引き出す際に、外箱42が前側に移動するのを規制し、外箱42から内箱41を円滑に引き出せるようにしている。
なお、この例では、キャッシュボックス4の前側に引き出される側を内箱41とし、筐体1内に残る側を外箱42としたが、これらの内外を入れ替えて、引き出される側を外箱とし、筐体1内に残る側を内箱としてもよい。
また、筐体1のキャッシュボックス4の配置位置に対応する部分には、このキャッシュボックス4内に略所定量のメダルが溜まったことを検知するメダルエラーセンサ38が設けられている。このメダルエラーセンサ38は、例えば、受光部と発光部とを有する光学センサであり、キャッシュボックス4の後部の左右の側板にそれぞれ孔を開けておき、この孔に光学センサの発光部から光を通し、通された光もしくはその反射光を光学センサの受光部で受けるようになっている。これにより、メダルエラーセンサ38は、キャッシュボックス4内に貯留されたメダルにより光が遮られて受光部で所定時間以上光を検知できない状態となった際に略所定量のメダルがキャッシュボックス4に溜まったことを示すエラー信号を出力するようになっている。
ベースプレート91は、図2に示すように、筐体1の底板12上に配置されて、底板12に固定されている。このベースプレート91上にホッパーユニット3とキャッシュボックス4とが配置される。図10に示すように、ベースプレート91の上面のホッパーユニット3が配置される部分には、ホッパーユニット3の下部の払い出し部31の左右幅に対応した間隔をあけた左右一対の係止突条91aが設けられている。これら係止突条91aは、前後方向に沿ってベースプレート91上面に延在するとともに、断面逆L字状に形成され、左右の係止突条91aの先端部が互いに近づく方向に突出している。
この係止突条91aの先端部とベースプレート91の上面との間にホッパーユニット3の下端部のホッパー突条31aが挿入されることで、係止突条91aにより、ホッパーユニット3が前後に案内されるとともに、左右位置が規制され、さらにホッパーユニット3が傾かないようになっている。
また、上述のようにベースプレート91には、間にキャッシュボックス4を載置可能に互いに平行に一対の規制突条91bが設けられるとともに、当該規制突条91bの前端部に規制突条91bに対して直角で、かつ、内側に向って、互いに対向するように規制片91cが形成されているが、これら規制突条91bおよび規制片91cを筐体1の底板12の上面に設けるものとしてもよい。この際には、規制突条91bおよび規制片91cを底板12と一体に成形してもよいし、底板12に取り付けるものとしてもよい。
このスロットマシンSにあっては、例えば、ホッパーユニット3の貯留槽32がメダルで満杯となり、溢出口33から溢れて、キャッシュボックス4内に略所定量(収縮した状態のキャッシュボックス4が満杯となる量より少ない量)のメダルが収納されるとメダルエラーセンサ38が略所定量となったメダルを検知して、遊技制御装置81にエラー信号を出力し、遊技制御装置81は、エラー処理として、上述のように、貯留されたメダルが満杯であることを報知するとともに、遊技を中断する。
そこで、係員は、エラーが報知されたスロットマシンSにおいて、前扉5を開放するとともに、取っ手部41bを持ってキャッシュボックス4の内箱41を外箱42から前側に引き出す。この際に、外箱42の外箱係止片42eが、ベースプレート91の規制片91cに係合して、外箱42が前側に移動せずに、内箱41だけを引き出すことになる。また、キャッシュボックス4においては、満杯よりは少し少ない所定量のメダルが溜まった状態となっているが、内箱41を引き出すことにより、キャッシュボックス4の容積が増大し、少なくとも収縮した状態のキャッシュボックス4一杯分程度のメダルを受け入れ可能な状態となる。
また、内箱41を引き出した際に、内箱41のボックス係止片41aが、シャッタ係止片36bを前側に押し出すことになり、シャッタ係止片36bを備えるシャッタ36が後側の排出口35を閉塞する閉塞位置から前側の排出口35を開放する開放位置に移動する。
これにより、オーバーハングした状態の排出口35から伸長して容積が増大してメダルの貯留量が多くなったキャッシュボックス4に、メダルが排出される。
なお、この際のメダルの排出量は、例えば、収縮したキャッシュボックス4に略満杯となるメダルの量となっており、このメダルの排出量に対応して、設計時に溢出口33の下端の位置と、排出口35の下端の位置とが設定されている。
これにより、貯留槽32においては、溢出口33から投入されたメダルが溢れ出す際のメダル量より略キャッシュボックス一杯分のメダルが減った状態となる。
係員は、排出口35からのメダルの排出が止まったら、内箱41の取っ手部41bを持った状態で、取っ手部41bを少し上に上げる。
これにより、外箱42の外箱係止片42eとベースプレート91の規制片91cとが上下に離れてこれらの係合が解除されるとともに、内箱41のボックス係止片41aと、シャッタ36のシャッタ係止片36bの係合が解除される。この状態のまま、さらに内箱41を引き出すと、既に内箱41が最も引き出された状態なので、キャッシュボックス4全体が前側に移動する。この際にキャッシュボックス4の前側をベースプレート91から離れるように持ち上げているが、キャッシュボックス4の後側はベースプレート91に乗った状態なので、容易にキャッシュボックス4全体を引き出せる。
キャッシュボックス4をさらに引き出して筐体1から完全に出した状態とした後に、予め用意した容器にキャッシュボックス4内のメダルを排出する。
次に、キャッシュボックス4を筐体1内のベースプレート91の左右一対の規制突条91bの間に配置するとともに、内箱41を外箱42に対して押し戻してキャッシュボックス4を収縮し、元の状態に戻す。この際に、キャッシュボックス4の外箱係止片42eが、規制突条91bの前端に設けられた規制片91cの後側に配置されるようにする。また、シャッタ36を閉塞位置に戻す。この際に、キャッシュボックス4のボックス係止片41aに対してシャッタ36のシャッタ係止片36bが前側となるようにする。
次に、エラーをリセットして前扉5を閉じることでスロットマシンSで中断している遊技を再開することができる。
以上のように、このスロットマシンSによれば、キャッシュボックス4を筐体1から取り出す前に、引き伸ばすことにより、キャッシュボックス4の容積が増えるとともに、増えた容積分に対応してホッパーユニット3の貯留槽32からキャッシュボックス4にメダルが流入する。この際のキャッシュボックス4へのメダルの流入量を貯留槽32のメダルを減らして回収する際に、必要十分な量とすることで、ホッパーユニット3およびキャッシュボックス4のメダルの貯留量が多くなりすぎた際の処理において、従来のように、キャッシュボックスに溜まったメダルを外部の容器に排出した後に、再び、キャッシュボックスを戻して、ホッパーユニットからキャッシュボックスに手でメダルをかき出して、再び、キャッシュボックスに溜まったメダルを外部の容器に排出する必要がなくなる。
すなわち、キャッシュボックス4内をメダルを一回だけ外部の容器に排出することで、ホッパーユニット3に貯留されたメダルを必要十分なだけ減らして、スロットマシンSにおける遊技を再開できる。この際に係員がメダルを貯留槽32からかき出す必要がない。これにより、係員の作業が軽減されるとともに、遊技者のエラーによる待ち時間が減少することになり、係員および遊技者の両方に対して効果を期待できる。
また、キャッシュボックス4の内箱41を引き出して、上述のようにシャッタ36を開放することで、貯留槽32内のメダルを減らせるとともに、ホッパーユニット3を手前に引き出すことが可能なことから、ホッパーユニット3にメダルを補給する場合に、メダルの入った容器を筐体1内部に入れなくても、メダルの補給が可能となる。これらのことにより、筐体1の中板14の下側に、手を入れる必要がなく、例えば、中板14の位置を低くして、ホッパーユニット3と中板14との間に手を入れての作業が困難な状況となっても、問題なく、ホッパーユニット3からのメダル回収と、ホッパーユニット3へのメダル補給が可能である。したがって、中板14の位置を低くすることにより、中板14より上のリールユニット2が配置される部分の空間を広くして、リールユニット2のサイズに関する設計上の制限を緩和して、リールユニット2の設計上の自由度を向上するようなことも可能となる。
なお、この例では、溢出口33と、排出口35とを別々に独立して設けたが、溢出口33と排出口35とを一体に設けてもよい。この場合には、排出口33の一部をシャッタ36の開閉に係らず開放した状態とさせてメダルが溢れ出るのを可能とすればよく、例えば、上記例の溢出口33を無くし、排出口35の上辺を上記例の溢出口33の上辺と略同じ高さとし、この排出口35に対してシャッタ36の上下高さを低くする。この場合に、シャッタ36の上辺を、例えば、上記例の溢出口33の下辺と略同じ高さとする。このようにして、排出口35のシャッタ36より上の部分からメダルが溢れ出す構成としてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
S スロットマシン(遊技機)
1 筐体
3 ホッパーユニット(払い出し装置および貯留槽)
4 キャッシュボックス(収容槽)
31 払い出し部(払い出し装置)
32 貯留槽
33 溢出口(溢出部、開口部)
35 排出口(排出部、開口部)
35a 排出筒部(移動機構)
35c 第1突条(移動機構)
35d 第2突条(移動機構)
36 シャッタ(排出部材)
36a 第3突条(移動機構)
36b シャッタ係止片(移動機構)
41 内箱(移動機構)
41a ボックス係止片(移動機構)
42 外箱(移動機構)

Claims (3)

  1. 投入される遊技媒体を貯留する貯留槽と、この貯留槽に貯留された前記遊技媒体を払い出す払い出し装置と、前記貯留槽から溢れ出す前記遊技媒体を収容する収容槽とを有する筐体を備えている遊技機であって、
    前記収容槽は、前記筐体から取り出し自在で、かつ、引き伸ばして容積を増加可能に伸縮自在とされ、
    前記貯留槽には、この貯留槽内に貯留された前記遊技媒体を前記収容槽に向かって排出させる排出部が設けられ、
    前記排出部には、前記遊技媒体を排出可能な排出位置と、前記遊技媒体を排出不可能な非排出位置とに移動可能な排出部材が設けられ、
    前記収容槽が引き伸ばされることに基づいて、前記排出部材を前記非排出位置から前記排出位置に移動させる移動機構が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記貯留槽には、この貯留槽内の前記遊技媒体の量が所定量となる際に、前記収容槽に前記遊技媒体を溢れ出させる溢出部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記排出部は、前記貯留槽の内と外とを連通し、この貯留槽内の前記遊技媒体を排出する開口部または切欠部を備え、
    前記溢出部は、前記貯留槽の内と外とを連通し、この貯留槽内の前記遊技媒体を溢れ出させる開口部または切欠部を備え、
    前記排出部の開口部または切欠部の下端が前記溢出部の開口部または切欠部の下端より低く設定されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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