JP2011055626A - 回転電機及びステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性に優れたステータ及びこのステータを用いた回転電機を提供する。
【解決手段】ロータと、複数個のティース(14)を有するステータ(10)と、各ティース(14)の外周を被覆するインシュレータ(15)と、各インシュレータ(15)の外周に巻回される導線とを備える回転電機において、導線が巻回される各ティース(14)外周は、ロータの回転軸方向と平行な第1面(14a、14b)と、ロータの回転軸方向と直交する第2面(14c、14d)とを有し、インシュレータ(15)は、第1面(14a、14b)の全体を覆う形状を有する第1インシュレータ(16)と、第2面(14c、14d)を覆う形状を有する第2インシュレータ(20)とを備え、これら2つのインシュレータ(16、20)を重ね合わせる部位を第1インシュレータ(16)の外周上に位置させる。
【選択図】図2

Description

この発明は回転電機及びステータに関する。
従来、回転電機のステータでは、ステータのティース部の周面を絶縁性のインシュレータで覆うと共に、このインシュレータの外周面にコイルを巻回している。そして、上記従来技術では、このインシュレータをコ字状の2つのインシュレータに分割し、この2つのインシュレータをティースの外周面に互いに反対側から中心付近で嵌合することにより、ティースの外周面を覆うようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−343877号公報
しかしながら、従来技術では、2つのインシュレータ同士をティースの中心付近で互いに嵌合していたため、2つのインシュレータ厚みのバラツキによりインシュレータとティースとの間に僅かな隙間(空隙)が形成され、この隙間が形成された部分の導線からティースへの熱抵抗が、隙間がない場合に比べて大きくなるために熱伝導率が低くなり、放熱性能が低下してしまうという問題がある。
そこで本発明は、放熱性に優れたステータ及びこのステータを用いた回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、ロータと、複数個のティースを有するステータと、各ティースの外周を被覆するインシュレータと、各インシュレータの外周に巻回される導線とを備える回転電機を前提として、前記導線が巻回される各ティース外周は、前記ロータの回転軸方向と平行な第1面と、前記ロータの回転軸方向と直交する第2面とを有している。前記インシュレータは、前記第1面の全体を覆う形状を有する第1インシュレータと、前記第2面を覆う形状を有する第2インシュレータとを備え、これら2つのインシュレータを重ね合わせる部位を前記第1分割インシュレータの外周上に位置させる。
本発明によれば、面積の広いティース外周の第1面の全体に同一部品である第1インシュレータを密着させることができるので、巻線とティースの間の熱伝導率が高くなり、巻線からティースへの放熱性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の回転電機のステータの部分正面図である。 第1実施形態のコイルアセンブリの分解斜視図である。 第1実施形態のコイルアセンブリをロータの回転軸に平行な面でみたときの断面図である。 第2実施形態のコイルアセンブリの斜視図である。 第2実施形態のコイルアセンブリの平面図である。 第3実施形態のコイルアセンブリの分解斜視図である。 第3実施形態のコイルアセンブリをステータ径方向内側からみた正面図である。 第3実施形態の図7のC−C線断面図である。 第3実施形態の2つのインシュレータの分解斜視図である。 第3実施形態の2つのインシュレータを組み立てた後の斜視図である。 第4実施形態の鉄心と第1インシュレータとを上下に並べてステータ径方向内側からみた正面図である。 第5実施形態の第2インシュレータと鉄心との分解斜視図である。 第6実施形態の第2インシュレータと鉄心との分解斜視図である。 ティースをロータの回転軸に平行な面でみたときのモデル図である。 従来装置の2つのインシュレータの嵌合部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態の回転電機のステータ10の部分正面図、図2は第1実施形態のコイルアセンブリ11の分解斜視図、図3は第1実施形態のコイルアセンブリ11を、ロータ(図示しない)の回転軸に平行な面でみたときの断面図である。
図1に示すように、ハイブリッド車両や電気自動車の走行用駆動源として用いられる回転電機のステータ10は環状に形成される。すなわち、同一構造を有する複数個(実施形態では24個)のコイルアセンブリ11、…を円周方向に結合することで、環状のステータ10が形成される。図1には24個のコイルアセンブリ11、…のうちの5個が示されている。ただし、コイルアセンブリの総数が24個に限定されるものではない。図1において図示しないロータの回転軸方向は紙面に直交する方向である。
各々のコイルアセンブリ11は、多数の鋼板を積層した鉄心12の外周を絶縁部材のインシュレータ15で覆い、そのインシュレータ15に導線としての平角線25(導線)を複数層に巻回することで構成される。
図2に示すように、鉄心12は、ステータ径方向(図1参照)の外側にある外端部13と、この外端部13からステータ径方向の内側に突出する直方体状のティース14とからなっている。ロータの回転軸に直交する断面でみたとき、全体としてT字状となるように鉄心12が形成されている。
鉄心の外端部13には、ステータ周方向(図1参照)の両端部に、ロータの回転軸方向に延びる凸部13aおよび凹部13bを備え、これら凸部13aおよび凹部13bが交互に嵌合することで外端部13がステータ周方向に結合される。なお、凸部13aおよび凹部13bの位置が図1と図2とで丁度逆になっており、図1は図2とは細部において一致していない。このように、凸部13aおよび凹部13bの位置を図1のように逆に設けてもかまわない。
鉄心のティース14の外周には、図2において図面手前に位置する側面14a及び図面奥に位置する側面14b(図6参照)の2つの側面と、下面14c(図3参照)及び上面14dと、内端面14eとを有している。このうち、2つのティース側面14a、14bと、ティース下面14c及びティース上面14dとが、導線が巻回されるティース外周である。また、2つのティース側面14a、14bはロータの回転軸方向と平行な2つの面(第1面)、ティース下面14c及びティース上面14dはロータの回転軸方向と直交する2つの面(第2面)を構成している。
ティース14のステータ径方向の内側端には、ステータ周方向外側に突出しかつロータの回転軸方向に延びる突起14gを備えている。この突起14gは、後述するインシュレータ16、20をステータ径方向に支持するためものである。
図2に示すように、ティース14の外周(2つのティース側面14a、14bとティース下面14c及びティース上面14d)を被覆するインシュレータ15は、ティース14の外周で嵌合可能なように、下方に位置する第1インシュレータ16および上方に位置する第2インシュレータ20の2つに分割されている。
さて、導線(平角線25)に電気を流して回転電機を運転すると、導線(平角線25)が発熱して温度上昇するが、導線を充分に冷却しないと回転電機の出力の低下や導線の耐久性の低下が発生することが知られている。この場合に、ティース14が熱を奪う機能を有するので、インシュレータ16、20とティース14との間の隙間を無くせば、導線からティース14への熱の流れが生じて導線を効率的に冷却することができる。図14はティース14をロータの回転軸に平行な面でみたときのモデル図である。ティース14には左右に位置する2つの側面14a、14bと、上下に位置する下面14c、上面14dとがあり、側面14a、14bの長さの方が下面14c、上面14dの長さより長いときには、2つの側面14a、14bが導線(平角線25)と当接する面積のほうが、下面14c及び上面14dが導線(平角線25)と当接する面積よりも大きい。この当接面積の相違により、2つの側面14a、14bを境とする熱の流れのほうが、下面14c及び上面14dを境とする熱の流れよりも大きくなる。従って、導線の冷却性を高めるには、インシュレータ16、20と2つのティース側面14a、14bとの間の隙間を優先的に無くすことが必要である。
しかしながら、従来技術では、2つのインシュレータ同士を2つのティース側面14a、14bの中心付近で互いに嵌合しているため、2つのインシュレータ厚みのバラツキにより嵌合部付近でインシュレータとティース側面14a、14bとの間に隙間(空隙)が形成されてしまう。例えば、図15において一点鎖線の丸内に示したように、下方に位置する一方のインシュレータが規定値よりも厚めに仕上がり、上方に位置する他方のインシュレータが規定値より薄めに仕上がった場合に、上方に位置するインシュレータとティース側面14aとの間に隙間が生じている。このように、従来装置では、熱の流れの良好な2つのティース側面14a、14bとインシュレータとの間に隙間を生じさせているのであり、導線からティース14への放熱性能が低下していたのである。
そこで、第1実施形態では、2つのティース側面14a、14bの全てを同一部品である一方のインシュレータで覆うようにする。具体的には図2において図面手前に位置するティース側面14a、図面奥に位置するティース側面14b及びティース下面14cの全てを、下方に位置する第1インシュレータ16で覆う(当接する)ようにする。具体的には、第1インシュレータ16は、図面手前に位置するティース側面14aの全て、図面奥に位置するティース側面14bの全て及びティース下面14cの全てを覆う概略コ字状断面の巻回部17を備える。すなわち、第1インシュレータの巻回部17は、図面手前に位置するティース側面14aの全体を覆う側面部17a、図面奥に位置するティース側面14bの全体を覆う側面部17b、これら2つの側面部17a、17bを連絡すると共にティース下面14cの全体を覆う水平部17c(図13参照)からなっている。
第1インシュレータ16の剛性を確保するため、巻回部17のステータ径方向の外端(例えば最外端)でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部18と、巻回部17のステータ径方向の内端(例えば最内端)でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部19とを備えている。外側フランジ部18はロータの回転軸方向と平行な2つの直立部18a、18b、これら2つの直立部18a、18bを連絡する水平部18cからなる。内側フランジ部19もロータの回転軸方向と平行な2つの直立部19a、19b、これら2つの直立部19a、19bを連絡する水平部19cからなっている。
このように、2つのティース側面14a、14bの全てを、同一部品である第1インシュレータ16で覆う(当接する)ようにすると、上方に位置する第2インシュレータ20は、ティース上面14dのみを覆えばよいことになる。具体的には図2において、第2インシュレータ20は、図面手前に位置するティース側面14aのうち上端14hからの一部、図面奥に位置するティース側面14bのうち上端14iからの一部及びティース上面14dの全てを覆う概略コ字状断面の巻回部21を備える。すなわち、第2インシュレータ20の巻回部21は、図面手前に位置するティース側面14aのうち上端14hからの一部を覆う側面部21a、図面奥に位置するティース側面14bのうち上端14iからの一部を覆う側面部21b、これら2つの側面部21a、21bを連絡すると共にティース上面14dの全体を覆う水平部21cからなっている。なお、2つの側面部21a、21bは、後述するように2つのインシュレータ16、20の重ね合わせのために必要となる部位であって、2つの側面部21a、21bがティース側面14a、14bに直接に当接することはない。
第2インシュレータ20の剛性を確保するため、巻回部21のステータ径方向の外端(例えば最外端)でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部22と、巻回部21のステータ径方向の内端(例えば最内端)でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部23とを備える。外側フランジ部22はロータの回転軸方向と平行な2つの直立部22a、22b、これら2つの直立部22a、22bを連絡する水平部22cからなる。外側フランジ部22には、さらに水平部22cに切り欠き22dを設けている。内側フランジ部23もロータの回転軸方向と平行な2つの直立部23a、23b、これら2つの直立部23a、23bを連絡する水平部23cからなっている。
2つのインシュレータ16、20の重ね合わせ部位は、ティース側面14a、14bの上端部(ロータの回転軸方向の端部)に位置している。すなわち、第1インシュレータ16を図2において下側からティース14に嵌合したとき、図3に示すように、巻回部17の上端17d、17eが、ティース側面14a、14bの上端14h、14iとほぼ一致するように、巻回部17の側面部17a、17bの上下方向長さが設定されている。そして、巻回部17の側面部17a、17bの外側面のうち上端17d、17eから所定幅を有する部分が、第2インシュレータ20との重ね合わせ部17f、17gとして設けられている。重ね合わせ部17f、17gの厚さは残りの側面部17a、17bの厚さよりも薄くなるようにされている。
一方、第1インシュレータ16を図2において下側からティース14に嵌合した後に、第2インシュレータ20を図2において上側からティース14に嵌合したとき、第2インシュレータ巻回部21の下端21d、21eは、図3に示すように第1インシュレータ巻回部17の重ね合わせ部17f、17gの下端まで延びると共に、第2インシュレータ巻回部21の側面部21a、21bの内側面が第1インシュレータ巻回部17の重ね合わせ部17f、17gの外側面と重なり合うようにしている。
このように、2つのインシュレータ16、20を重ね合わせる部位(オーバーラップ部)を、ティース側面14a、14bの上端部に位置させている。2つのインシュレータ16、20を重ね合わせるのは、導線(平角線25)とティース14との絶縁性を確保するためである。
2つのインシュレータ16、20を重ね合わせる部位は、ティース側面14a、14bの上端部に限られない。例えば、図2において図面手前のティース側面14a、図面奥のティース側面14b及びティース上面14dの全てを第1インシュレータで覆うようにする。すると、このときの第2インシュレータは、ティース下面14cのみを覆えばよいことになる。このときには、ティース側面14a、14bの下端部で2つのインシュレータを重ね合わせればよい。
なお、第1インシュレータ16が2つのティース側面14a、14bの全体を覆う構成であればよく、2つのインシュレータ16、20を重ね合わせる部位を、ティース14の上端部や下端部に位置させる必要は必ずしもない。例えば、2つのティース側面14a、14bを覆っている第1インシュレータ16のどこかで他の部材を使って第2インシュレータ20と係合する場合も考えられる。
第1、第2のインシュレータ16、20の材料としては、絶縁部材でかつ伝熱性の良好な材料を採用する。例えば第1インシュレータ16の材料としてPPS(ポリフェニレンスルファイド)にアルミフィラーを混合したものを採用する。第2インシュレータ20の材料としてはPPSを採用する。
平角線25の巻回後のコイルアセンブリ11の状態では、第1インシュレータ16のフランジ部18、19が下方に、第2インシュレータ20のフランジ部22、23が上方に張り出している(後述する図4において丸印で示した部位を参照)。これは、第1インシュレータ16のフランジ部18、19及び第2インシュレータ20のフランジ部22、23を巻回後の平角線25よりも外部に張り出させることで、剛性を確保しつつ平角線25の巻回を容易にすると共に、巻回後の平角線25の保護を行わせるためである。
このように、第1実施形態によれば、2つのティース側面14a、14b(ロータの回転軸方向と平行な第1面)の全体に当接するインシュレータ部分が、すべて同一部品である第1インシュレータ16で構成されるため、第1インシュレータ16の仕上がり寸法のバラツキによらず、ティース側面14a、14bと第1インシュレータ16との間に隙間が生じない。
通常は、ティース側面14a、14b(ティース外周に有する第1面)のほうがティース下面14c及びティース上面14d(ティース外周に有する第2面)より広い。第1実施形態によれば、この面積の広いほうのティース側面14a、14bの全体に同一部品である第1インシュレータを密着させることができるので、巻線(平角線25)とティース14の間の熱伝導率が高くなり、巻線からティース14への放熱性能を向上させることができる。
また、2つのインシュレータ16、20の重ね合わせ部位をティース側面14a、14bの上端部に位置させている。このため、重ね合わせ部位での第1インシュレータ16の巻回部17(重ね合わせ部17f、17g)と第2インシュレータ20の巻回部21(側面部21a、21b)との合計厚みが、第1インシュレータ16の通常厚み部(重ね合わせ部位以外での厚み部である側面部17a、17b)より大きくなるような状況でも、第1インシュレータ16と2つのティース側面14a、14bとの間に隙間ができることはない。
図4は第2実施形態のコイルアセンブリ11の斜視図、図5は第2実施形態のコイルアセンブリ11の平面図である。
第1実施形態では、第1、第2のインシュレータ16、20の材料として絶縁部材でかつ熱伝導性の高い材料を採用したが、第2実施形態は、第2インシュレータ20の材料を第1実施形態と相違させるものである。
図4に示すように、平角線25の巻回後のコイルアセンブリ11の状態では、第2インシュレータ20のフランジ部22、23が上方に、第1インシュレータ26のフランジ部18、19が下方に張り出している(7つの丸印で示した部位を参照)。このため、回転電機を組み立てる際などには、他の部品や治具などがこの外部に張り出した第2インシュレータ20のフランジ部22、23に接触する機会が予想される。こうした他の部品や治具などとの接触に備えるため、第2インシュレータ20の材料としては、絶縁部材でかつ衝撃に強い材料であることが望ましい。また、図5に示すように平角線25の巻回後の巻き線余長部26が第2インシュレータ外側フランジ部22の切り欠き22dと接触し、巻き線余長部26に負荷がかかるシーンもあるため、第2インシュレータ20の材料としては絶縁部材でかつ強度の強い材料であることが望ましい。
一方、第1インシュレータ16の材料としては、導線(平角線25)からの放熱性の観点より導線(平角線25)で発生した熱を効率的にティース14へ伝えることが求められるため、絶縁部材でかつ熱伝導性の良い材料であることが望ましい。
そこで第2実施形態では、他の部品や治具などと接触する機会のある第2インシュレータ20を絶縁部材でかつ衝撃に強い材料で形成し、他の部品や治具などと接触する機会が無く、温度の低いティース14と当接する面積の広い第1インシュレータ16を絶縁部材でかつ熱伝導性の良い材料で形成する。
このように、第2実施形態では、第2インシュレータ20の材料として絶縁部材でかつ衝撃に強い材料を採用し、第1インシュレータ16の材料として絶縁部材でかつ熱伝導性の良い材料を採用するので、回転電機の組み立て時におけるインシュレータ16、20の取り扱い性が良くなり、かつ放熱性にも優れている。
図6は第3実施形態のコイルアセンブリ11の分解斜視図、図7は第3実施形態のコイルアセンブリ11をステータ径方向内側からみた正面図、図8は図7のC−C線断面図である。
第1、第2の実施形態では、2つのティース側面14a、14bとインシュレータ16、20との間に隙間ができないようにするため、2つのティース側面14a、14bの全てを同じ部品の第1インシュレータ16で覆うようにしている。この場合に、さらに2つのティース側面14a、14bと第1インシュレータ16との間に隙間ができないようにするには、導線の巻きテンションを利用して第1インシュレータ16を2つのティース側面14a、14bに密着させることである。そのためには、剛性確保のために設けている第1インシュレータ16のフランジ部18、19を省略することが考えられる。その一方で、第1インシュレータ16のフランジ部18、19を全て省略してしまうと、インシュレータ15全体としての剛性が低下するほか、平角線25を巻回する際の作業性が悪くなる。この場合に、第1インシュレータ16からフランジ部18、19を省略するにしても、省略する範囲を最低限にとどめると共に、第2インシュレータ20の側に新たにフランジ部を追加して第2インシュレータ20の側の剛性を高めてやれば、インシュレータ15全体での剛性を維持させることができる。また、平角線25を巻回する際の作業性をよくすることもできる。
こうした観点から、第3実施形態では、インシュレータ16、20に設けるフランジ部の構成を第1、第2の実施形態と異ならせている。
まず、図6に示すように、第1インシュレータ16は、2つのティース側面14a、14b(2つの第1面)の全て及びティース下面14c(第2面の一方)の全てを覆う概略コ字状断面の巻回部17(第1巻回部)を備える。具体的には、巻回部17は、図面手前に位置するティース側面14bの全体を覆う側面部17b、図面奥に位置するティース側面14a(図2参照)の全体を覆う側面部17a(図2参照)、これら2つの側面部17b、17a(平面部)を連絡すると共にティース下面14cの全体を覆う水平部17c(図3参照)(連絡部)からなっている。ここまでは第1、第2の実施形態と同じである。
巻回部17のステータ径方向最外端でステータ周方向に連なるフランジ部と、巻回部17のステータ径方向最内端でステータ周方向に連なるフランジ部の構成は第1、第2の実施形態と相違する。すなわち、第3実施形態では、巻回部水平部17cのステータ径方向最外端で下方(ロータの回転軸方向)に連なる外側フランジ部31(第1外側フランジ部)と、巻回部水平部17cのステータ径方向最内端で下方(ロータの回転軸方向)に連なる内側フランジ部32(第1内側フランジ部)とを備えるのみとする。2つのフランジ部31、32は巻回部水平部17cにのみ連なるのであって、巻回部17の2つの側面部17a、17b(2つの平面部)に連なるフランジ部を備えていない。詳細には、図8に示すように第1インシュレータ巻回部17の側面部17a、17bのステータ径方向の内端(例えば最内端)でステータ周方向に連なる棒状のフランジ部33a、33bを残している。
一方、第2インシュレータ20は、2つのティース側面14a、14b(2つの第1面)のうち上端14h、14i(ロータの回転軸方向端)からの一部及びティース上面14d(第2面の他方)の全てを覆う概略コ字状断面の巻回部21(第2巻回部)を備える。具体的には、巻回部21は、図6に示すように、図面手前に位置するティース側面14bのうち上端14h、14iからの一部を覆う側面部21b、図面奥に位置するティース側面14a(図2参照)のうち上端からの一部を覆う側面部21a(図2参照)、これら2つの側面部21b、21aを連絡すると共にティース上面14dの全体を覆う水平部21cからなっている。
第2インシュレータ20の剛性を確保するため、巻回部21のステータ径方向最外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部22(第2外側フランジ部)と、巻回部21のステータ径方向最内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部23(第2内側フランジ部)とを備える。外側フランジ部22はロータの回転軸方向に平行な2つの直立部22a、22b、これら2つの直立部22a、22bを連絡する水平部22c(連絡部)からなり、さらに水平部22cに切り欠き22dを設けている。内側フランジ部23もロータの回転軸方向に平行な2つの直立部23a、23b、これら2つの直立部23a、23bを連絡する水平部23c(連絡部)からなっている。ここまでは第1、第2の実施形態と同じである。
第3実施形態では、第1、第2の実施形態と相違して、図6に示すように外側フランジ部22の2つの直立部22a、22b及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bを下方(ロータの回転軸方向)に延長し、図7に示すように外側フランジ部22の2つの直立部22a、22bの延長した下端22e、22f(ロータの回転軸方向の開口端)が第1インシュレータ16の外側フランジ部31の下端31a(図6参照)(ロータの回転軸方向端)まで到達するように及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bの延長した下端23e、23f(ロータの回転軸方向の開口端)が第1インシュレータ16の内側フランジ部32の下端32a(ロータの回転軸方向端)まで到達するようにする。
また、図8に示すように、外側フランジ部22の2つの直立部22a、22bの第1インシュレータ16と当接する側にスリット22g、22hを、内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bの第1インシュレータ16と当接する側にスリット23g、23hをそれぞれ備える。4つ各スリット22g、22h、23g、23hは2つのインシュレータ16、20の嵌合時の作業性をよくするためのもので、4つの各スリット22g、22h、23g、23hを案内するためのガイド(突起)を、第1インシュレータ16の側に備えている。すなわち、第1インシュレータ巻回部17の側面部17a、17bのステータ径方向の外端部にガイド(突起)34a、34bを、第1インシュレータ巻回部17の側面部17a、17bのステータ径方向内端部(例えば最内端)の棒状フランジ部33a、33bにガイド(突起)35a、35bを備えている。このため、図9に示す状態で、第2インシュレータ20を第1インシュレータ16に向けて下方に移動し、その際には第2インシュレータ20の側に設けてある4つの各スリット22g、22h、23g、23hを第1インシュレータ16の側に設けてある4つの各ガイド34a、34b、35a、35bに案内させることで、図10に示す状態にインシュレータ15が組み上がることとなる。
第3実施形態によれば、第1インシュレータ16が、2つのティース側面14a、14b(2つの第1面)の全体を覆う2つの側面部17a、17b(平面部)及びティース下面14c(第2面の一方)の全体を覆う水平部17c(連絡部)からなる概略コ字状断面の巻回部17(第2巻回部)を備えると共に、水平部17cのステータ径方向外端で下方(ロータの回転軸方向)に連なる外側フランジ部31(第1外側フランジ部)と、水平部17cのステータ径方向内端で下方(ロータの回転軸方向)に連なる内側フランジ部32(第1内側フランジ部)とを備え、2つの側面部17a、17bに連なるフランジ部を備えないので、巻回部17の剛性が小さく、弱い巻き線テンションでも容易に巻回部17(つまり第1インシュレータ16)を2つのティース側面14a、14bと密着させることができる。
第3実施形態によれば、第2インシュレータ20が、ティース側面14a、14b(2つの第1面)のうち上端14h、14i(ロータの回転軸方向端)からの一部及びティース上面14d(第2面の他方)の全てを覆う概略コ字状断面の巻回部21(第2巻回部)を備えると共に、巻回部21のステータ径方向最外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部22(第2外側フランジ部)と、巻回部21のステータ径方向最内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部23(第2内側フランジ部)とを備え、さらに外側フランジ部22をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部22a、22bと、これら2つの直立部22a、22bを連絡する水平部22c(連絡部)から構成し、内側フランジ部23をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部23a、23bと、これら2つの直立部23a、23bを連絡する水平部23c(連絡部)から構成し、この外側フランジ部の2つの直立部22a、22b及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bを下方(ロータの回転軸方向)に延長し、外側フランジ部22の2つの直立部22a、22bの下端(ロータの回転軸方向の開口端)が外側フランジ部31の下端(ロータの回転軸方向端)まで到達するように、内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bの下端(ロータの回転軸方向の開口端)が内側フランジ部32の下端(ロータの回転軸方向端)まで到達するようにするので、巻回部17の2つの側面部17a、17bに連なるフランジ部が設けられている第1、第2の実施形態の場合と同様に、導線(平角線25)の巻回を容易にすると共に、巻回後の導線(平角線25)の保護を行わせることができる。
図11は第4実施形態の鉄心12と第1インシュレータ16とを上下に並べてステータ径方向内側からみた正面図である。
第1インシュレータ16は、2つのティース側面14a、14bの全て及びティース下面14cの全てを覆う概略コ字状断面の巻回部17(第1巻回部)を備えている。具体的には、巻回部17は、ティース側面14aの全体を覆う側面部17a、ティース側面14bの全体を覆う側面部17b、これら2つの側面部17a、17b(平面部)を連絡すると共にティース下面14cの全体を覆う水平部17c(連絡部)からなっている。ここまでは、第3実施形態と同じである。
第4実施形態では、第3実施形態の第1インシュレータ16を前提として、次の点を相違させるものである。すなわち、図11に示すように、巻回部17の2つの側面部17a、17bを、上端(ロータの回転軸方向の開口端)に向かって末広がりとなるように形成する。具体的には、巻回部17の2つの側面部17a、17bの上端左右幅寸法Aを、巻回部17の2つの側面部17a、17bの下端左右幅寸法Bより大きく設定する。
なお、第2インシュレータ20の構成は第3実施形態と同じであるため、図11には示していない。
このように、第4実施形態によれば、第3実施形態を前提として第1インシュレータ16の巻回部17の2つの側面部17a、17bを、上端(開口部)に向かって末広がりとなるように形成するので、第1インシュレータ16をティース14に下から嵌合するときに、第1インシュレータ16の巻回部17の側面部17a、17bの内側面がティース側面14a、14bの表面と擦れることなくスムーズに組みつけられる。言い換えると、第1インシュレータ16をティース14に嵌合するときに第1インシュレータ16の内面がティース側面14bの硬い表面でこすれて削れカスが発生し、その削れカスがティース側面14bの表面と第1インシュレータ巻回部17の内側面との間に挟まり隙間を形成したのでは、導線(平角線25)からティース14への熱伝達を不良にする恐れがあるが、第4実施形態によれば、こうした恐れを回避できる。
図12、図13は第5、第6の実施形態の第2インシュレータ20と鉄心12との分解斜視図である。
第5、第6の実施形態においても、図12、図13に示すように、第3実施形態と同じに第2インシュレータ20が、ティース側面14a、14b(2つの第1面)のうち上端14h、14i(ロータの回転軸方向端)からの一部及びティース上面14d(第2面の他方)の全てを覆う概略コ字状断面の巻回部21(第2巻回部)を備えると共に、巻回部21のステータ径方向最外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部22(第2外側フランジ部)と、巻回部21のステータ径方向最内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部23(第2内側フランジ部)とを備え、さらに外側フランジ部22をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部22a、22bと、これら2つの直立部22a、22bを連絡する水平部22c(連絡部)から構成し、内側フランジ部23をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部23a、23bと、これら2つの直立部23a、23bを連絡する水平部23c(連絡部)から構成し、この外側フランジ部の2つの直立部22a、22b及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bを下方(ロータの回転軸方向)に延長している。
第5実施形態では、第3実施形態と次の点を相違させるものである。すなわち、図12に示すように、第2インシュレータ20の外側フランジ部22の2つの直立部22a、22b及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bを、それぞれ下端(ロータの回転軸方向の開口端)に向かって末すぼまりとなるように形成する。具体的には、第2インシュレータ20の内側フランジ部23の直立部23a、23bの下端左右幅寸法a5を、内側フランジ部23の直立部23a、23bの上端左右幅寸法a4より小さく、かつ第2インシュレータ20の外側フランジ部22の直立部22a、22bの下端左右幅寸法a7を、外側フランジ部22の直立部22a、22bの上端左右幅寸法a6よりも小さく設定する。
このように、第5実施形態によれば、第2インシュレータ20が、ティース側面14a、14b(2つの第1面)のうち上端14h、14i(ロータの回転軸方向端)からの一部及びティース上面14d(第2面の他方)の全てを覆う概略コ字状断面の巻回部21(第2巻回部)を備えると共に、巻回部21のステータ径方向最外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部22(第2外側フランジ部)と、巻回部21のステータ径方向最内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部23(第2内側フランジ部)とを備え、さらに外側フランジ部22をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部22a、22bと、これら2つの直立部22a、22bを連絡する水平部22c(連絡部)から構成し、内側フランジ部23をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部23a、23bと、これら2つの直立部23a、23bを連絡する水平部23c(連絡部)から構成し、この外側フランジ部の2つの直立部22a、22b及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bを下方(ロータの回転軸方向)に延長し、この延長した第2インシュレータ20の外側フランジ部22の直立部22a、22b及び内側フランジ部23の直立部23a、23bを、下端(ロータの回転軸方向の開口端)に向かって末すぼまりとなるように形成するので、外側フランジ部22の直立部22a、22b及び内側フランジ部23の直立部23a、23bがティース側面14a、14bを挟み込む力により、第2インシュレータ20の組み付け後に第2インシュレータ20を押さえておかなくても組み付け状態を保持できるため、作業性をよくすることができる。
なお、この場合に限らず、第2インシュレータ20の外側フランジ部22の直立部22a、22bと内側フランジ部23の直立部23a、23bとの一方だけを、下端(ロータの回転軸方向の開口端)に向かって末すぼまりとなるように形成してもかまわない。
次に、第6実施形態では、第3実施形態と次の点を相違させるものである。すなわち、図13に示すように、第2インシュレータ20の外側フランジ部22の2つの直立部22a、22bの下端(ロータの回転軸方向の開口端)までの長さa9、a10(あるいは2つの直立部22a、22bの下端位置)と、第2インシュレータ20の内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bの下端(ロータの回転軸方向の開口端)までの長さa7、a8(あるいは2つの直立部23a、23bの下端位置)とを相違させる。具体的には、第2インシュレータ20の外側フランジ部22の2つの直立部22a、22bの下端までの長さa9、a10を、第2インシュレータ20の内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bの下端までの長さa7、a8よりも長くまたは短く設定する。
このように、第6実施形態によれば、第2インシュレータ20が、ティース側面14a、14b(2つの第1面)のうち上端14h、14i(ロータの回転軸方向端)からの一部及びティース上面14d(第2面の他方)の全てを覆う概略コ字状断面の巻回部21(第2巻回部)を備えると共に、巻回部21のステータ径方向最外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の外側フランジ部22(第2外側フランジ部)と、巻回部21のステータ径方向最内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の内側フランジ部23(第2内側フランジ部)とを備え、さらに外側フランジ部22をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部22a、22bと、これら2つの直立部22a、22bを連絡する水平部22c(連絡部)から構成し、内側フランジ部23をロータの回転軸方向に平行な2つの直立部23a、23bと、これら2つの直立部23a、23bを連絡する水平部23c(連絡部)から構成し、この外側フランジ部の2つの直立部22a、22b及び内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bを下方(ロータの回転軸方向)に延長し、この延長した第2インシュレータ20の外側フランジ部22の直立部22a、22bの下端(ロータの回転軸方向の開口端)までの長さa9、a10と、第2インシュレータ20の内側フランジ部23の直立部23a、23bの下端(ロータの回転軸方向の開口端)までの長さa7、a8とを相違させるので、第2インシュレータ20とティース14との位置決めが容易になり、ステータ10の組立性をよくすることができる。
なお、第6実施形態では、外側フランジ部22の2つの直立部22a、22bの下端までの長さa9、a10は同じであり(つまりa9=a10)、かつ内側フランジ部23の2つの直立部23a、23bの下端までの長さa7、a8は同じ(a7=a8)である場合で考えているが、この場合に限らず、4つの下端(ロータの回転軸方向の開口端)までの長さa7、a8、a9、a10を全て相違させてもかまわない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
導線は、実施形態の平角線25に限定されず、丸線等の他の導線を使用することができる。
10 ステータ
11 コイルアセンブリ
12 鉄心
14 ティース
14a、14b ティース側面(第1面)
14c ティース下面(第2面の一方)
14d ティース上面(第2面の他方)
15 インシュレータ(絶縁部材)
16 第1インシュレータ
17 巻回部(第1巻回部)
17a、17b 側面部(平面部)
17c 水平部(連絡部)
20 第2インシュレータ
21 巻回部(第2巻回部)
22 外側フランジ部(第2外側フランジ部)
22a、22b 直立部
22c 水平部(連絡部)
23 内側フランジ部(第2内側フランジ部)
23a、23b 直立部
23c 水平部(連絡部)
25 平角線(導線)
31 外側フランジ部(第1外側フランジ部)
32 内側フランジ部(第1内側フランジ部)

Claims (9)

  1. ロータと、
    複数個のティースを有するステータと、
    各ティースの外周を被覆するインシュレータと、
    各インシュレータの外周に巻回される導線と
    を備える回転電機において、
    前記導線が巻回される各ティース外周は、前記ロータの回転軸方向と平行な第1面と、前記ロータの回転軸方向と直交する第2面とを有し、
    前記インシュレータは、前記第1面の全体を覆う形状を有する第1インシュレータと、前記第2面を覆う形状を有する第2インシュレータと
    を備え、
    これら2つのインシュレータを重ね合わせる部位を前記第1インシュレータの外周上に位置させることを特徴とする回転電機。
  2. 前記2つのインシュレータを重ね合わせる部位を前記第1面の前記ロータの回転軸方向の端部に位置させることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1インシュレータを絶縁部材でかつ熱伝導性の良い材料で形成し、前記第2インシュレータを絶縁部材でかつ衝撃に強い材料で形成することを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記導線が巻回される各ティース外周は、前記ロータの回転軸方向と平行な2つの第1面と、前記ロータの回転軸方向と直交する2つの第2面とを有し、
    前記第1インシュレータは、前記2つの第1面の全体を覆う2つの平面部及び前記第2面の一方の全体を覆う連絡部からなる第1巻回部を備えると共に、前記連絡部のステータ径方向外端で前記ロータの回転軸方向に連なる第1外側フランジ部と、前記連絡部のステータ径方向内端で前記ロータの回転軸方向に連なる第1内側フランジ部とを備え、前記平面部に連なるフランジ部を備えないことを特徴とする請求項1から第3までのいずれか一つに記載の回転電機。
  5. 前記第2インシュレータは、前記2つの第1面のうち前記ロータの回転軸方向端からの一部及び前記第2面の他方の全てを覆う第2巻回部を備えると共に、
    この第2巻回部のステータ径方向外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の第2外側フランジ部と、この第2巻回部のステータ径方向内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の第2内側フランジ部とを備え、
    さらに前記第2外側フランジ部を、前記ロータの回転軸方向に平行な2つの直立部と、これら2つの直立部を連絡する連絡部から構成し、
    前記第2内側フランジ部を、前記ロータの回転軸方向に平行な2つの直立部と、これら2つの直立部を連絡する連絡部から構成し、
    この第2外側フランジ部の2つの直立部及び第2内側フランジ部の2つの直立部を前記ロータの回転軸方向に延長し、第2外側フランジ部の2つの直立部の前記ロータの回転軸方向の開口端が前記第1外側フランジ部の前記ロータの回転軸方向端まで到達するように、第2内側フランジ部の2つの直立部の前記ロータの回転軸方向の開口端が前記第1内側フランジ部の前記ロータの回転軸方向端まで到達するようにすることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記2つの平面部を、前記ロータの回転軸方向の開口端に向かって末広がりとなるように形成することを特徴とする請求項4または5に記載の回転電機。
  7. 前記第2インシュレータは、前記2つの第1面のうち前記ロータの回転軸方向端からの一部及び前記第2面の他方の全てを覆う第2巻回部を備えると共に、
    この第2巻回部のステータ径方向外端でステータ周方向に連なる概略コ字状の第2外側フランジ部と、この第2巻回部のステータ径方向内端でステータ周方向に連なる概略コ字状の第2内側フランジ部とを備え、
    さらに前記第2外側フランジ部を、前記ロータの回転軸方向に平行な2つの直立部と、これら2つの直立部を連絡する連絡部から構成し、
    前記第2内側フランジ部を、前記ロータの回転軸方向に平行な2つの直立部と、これら2つの直立部を連絡する連絡部から構成し、
    この第2外側フランジ部の2つの直立部及び第2内側フランジ部の2つの直立部を前記ロータの回転軸方向に延長し、
    この延長した第2外側フランジ部の直立部と第2内側フランジ部の直立部との少なくとも一方を、前記ロータの回転軸方向の開口端に向かって末すぼまりとなるように形成することを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  8. 前記第2インシュレータは、前記2つの第1面のうち前記ロータの回転軸方向端からの一部及び前記第2面の他方の全てを覆う第2巻回部を備えると共に、
    この第2巻回部のステータ径方向外端でステータ周方向に連なる第2外側フランジ部と、この第2巻回部のステータ径方向内端でステータ周方向に連なる第2内側フランジ部とを備え、
    さらに前記第2外側フランジ部を、前記ロータの回転軸方向に平行な2つの直立部と、これら2つの直立部を連絡する連絡部から構成し、
    前記第2内側フランジ部を、前記ロータの回転軸方向に平行な2つの直立部と、これら2つの直立部を連絡する連絡部から構成し、
    この第2外側フランジ部の2つの直立部及び第2内側フランジ部の2つの直立部を前記ロータの回転軸方向に延長し、
    この延長した第2外側フランジ部の2つの直立部の前記ロータの回転軸方向の開口端までの長さと、第2内側フランジ部の2つの直立部の前記ロータの回転軸方向の開口端までの長さとを相違させるかまたはこの延長した第2外側フランジ部の2つの直立部及び第2内側フランジ部の2つの直立部の前記ロータの回転軸方向の開口端までの長さを全て相違させることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  9. 複数個のティースを有するステータと、
    各ティースの外周を被覆するインシュレータと、
    各インシュレータの外周に巻回される導線と
    を備えるステータにおいて、
    前記導線が巻回される各ティース外周は、前記ロータの回転軸方向と平行な第1面と、前記ロータの回転軸方向と直交する第2面とを有し、
    前記インシュレータは、前記第1面の全体を覆う形状を有する第1インシュレータと、前記第2面を覆う形状を有する第2インシュレータと
    を備え、
    これら2つのインシュレータを重ね合わせる部位を前記第1インシュレータの外周上に位置させることを特徴とするステータ。
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