JP2014017914A - 回転電機用ステータ - Google Patents

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Abstract


【課題】コイルの巻き付け作業を容易とすることで巻き付け作業の低コスト化を可能にすると共に、コイルとコイルの径方向内側の金属部材との絶縁機能を向上させることができる回転電機用ステータを提供する。
【解決手段】本発明は、ヨーク1と、複数のティース2と、複数のボビン状インシュレータ3と、複数の巻線4と、を備える回転電機用ステータであって、ヨーク1の軸方向一方側に配置される筒状インシュレータ51をさらに備え、ボビン状インシュレータ3は、径方向内側端部で少なくとも周方向両側及び軸方向一方側に突出したフランジ部32を有し、フランジ部32の軸方向一方側の部位321は、軸方向一方側が開放側となる1つの凹状の窓部321aを形成すると共に隙間Aを介して筒状インシュレータ51と径方向に重なり、渡り線4bは、窓部321a及び隙間Aを通ってコイル4aに接続されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転電機用ステータに関する。
例えば特開2004−357491号公報(特許文献1)に記載のように、モータやジェネレータ(発電機)などの回転電機は、ロータ(回転子)と、ロータに対向して配置されるステータ(固定子)と、を有している。そして、ステータのボビン(絶縁部材)へのコイルの巻き付けのしやすさ等が考慮され、ティースとボビンがそれぞれヨークから分割できる分割コア式のステータが実用化されている。
特開2004−357491号公報
しかしながら、従来の構成では、ボビンへのコイルの巻き付け作業について、コイルとコイルとをつなぐ渡り線の配置自由度に制約があった。例えば、ボビンにおいて、コイルへの引き入れ線とコイルからの引き出し線が通る通路がそれぞれ決められており、作業者はそこに渡り線を配置させなければならず、人による作業が多く、汎用機によるコイルの巻き付け作業が困難となっていた。また、分割コア式において、巻き付けたコイルと、コイルの径方向内側でヨークに固定される例えば駆動装置側のボディとの絶縁機能の向上も求められている。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、コイルの巻き付け作業を容易とすることで巻き付け作業の低コスト化を可能にすると共に、コイルとコイルの径方向内側の金属部材との絶縁機能を向上させることができる回転電機用ステータを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、環状のヨークと、前記ヨークの外周面に周方向に沿って配置された複数のティースと、前記複数のティースにそれぞれ装着された複数のボビン状インシュレータと、前記複数のボビン状インシュレータにそれぞれ巻かれて装着された複数のコイル、及び前記コイル同士をつなぐ複数の渡り線で構成される複数の巻線と、を備え、前記ティースと前記ボビン状インシュレータにより分割コアが形成される回転電機用ステータであって、前記ヨークの軸方向一方側に配置される筒状インシュレータをさらに備え、前記ボビン状インシュレータは、径方向内側端部で少なくとも周方向両側及び軸方向一方側に突出したフランジ部を有し、前記フランジ部の軸方向一方側の部位は、軸方向一方側が開放側となる1つの凹状の窓部を形成すると共に隙間を介して前記筒状インシュレータと径方向に重なり、前記渡り線は、前記窓部及び前記隙間を通って前記コイルに接続されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記窓部の開口の周方向の長さは、前記巻線の直径の6倍以上である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記窓部の開口の軸方向の長さは、前記巻線の直径と前記巻線が前記隙間を通る本数に1を足した本数とを乗算した値の2倍以上である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちの一項において、前記隙間の径方向の長さは、前記巻線の直径の2倍以上である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちの一項において、前記ボビン状インシュレータは、前記コイルが巻かれた本体部と、前記本体部の径方向外側端部で周方向両側に突出する外側突出部と、前記フランジ部と、を有し、周方向の位置において、前記窓部の開口の周方向一端は、前記本体部の周方向一端から前記巻線の半径分だけ周方向他方側に移動した位置よりも周方向一方側に位置し、前記窓部の開口の周方向他端は、前記本体部の周方向他端から前記巻線の半径分だけ周方向一方側に移動した位置よりも周方向他方側に位置する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のうちの一項において、前記ボビン状インシュレータは、前記コイルが巻かれた本体部と、前記本体部の径方向外側端部で周方向両側に突出する外側突出部と、前記フランジ部と、前記本体部の軸方向一方側の径方向内側端部に設けられ、前記本体部から前記フランジ部の外周面に向けて拡幅する拡幅部と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、フランジ部に1つの窓部が形成されているため、当該窓部に引き入れ引き出しの両渡り線を通過させることができ、作業者による装着作業が容易となる。また、窓部を1つとすることで、フランジ部に対して窓部を大きく形成することができる。これにより、窓部内を渡り線が通過しやすくなる。渡り線の配置作業を容易にすることで人が行う作業を極力簡易なものとすることで、コイルの形成については例えば汎用機を用いることができ、且つ作業時間が短縮され、巻き付け作業の低コスト化が可能となる。また、フランジ部と筒状インシュレータが径方向に隙間を形成することで、渡り線の収容スペースが確保されると共に、コイルとコイルの径方向内側に固定される金属部材との絶縁機能が二重となり向上する。
請求項2に記載の発明によれば、渡り線の配置の自由度が巻線の直径に対して十分に大きくなり、巻き付け作業はさらに容易となる。そして、渡り線が周方向に配置させる際に、窓部の周方向幅が十分に確保されることで、渡り線を緩やかに曲げるだけで窓部を通過させることができる。これにより、渡り線へのテンション付加が軽減されると共に、作業者はテンションを気にせず容易に作業することができる。
請求項3に記載の発明によれば、隙間における渡り線の収容スペースを確実に確保できると共に、十分な配置自由度も確保することができる。これにより、さらに巻き付け作業は容易となる。
請求項4に記載の発明によれば、渡り線の収容スペースがさらに確保され、配置の自由度が増すと共に、筒状インシュレータのヨークへの組み付け時に、渡り線と筒状インシュレータが接触しにくくなる。これにより、渡り線の損傷及びそれによる不具合(ショート等)の発生が抑制される。そして、作業者は当該接触を気にすることなく組み付け可能となり、筒状インシュレータを容易に組み付けられ、組み付け作業性が向上する。また、径方向の隙間が十分に確保されることで上記絶縁性能も向上する。
請求項5に記載の発明によれば、引き入れ側の渡り線を窓部の一方端部に引っ掛けてボビンの方に巻線を持っていくことができ、コイルの始端がボビンから離間することを抑制することができる。つまり、作業者は、窓部を利用して容易にコイルの始端の位置決めをすることができる。また、窓部の他方端部がコイルの終端に近接しているため、引き出し側の渡り線を急激(急峻)に曲げることなく窓部を通過させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、ボビン状インシュレータが拡幅部を有することで、引き入れ側の渡り線からコイルの始端まで拡幅部の表面に沿って位置決めすることができ、コイルの始端を本体部から浮かすことなく容易に配置させることができる。
本実施形態の回転電機用ステータの組み付け前を示す斜視図である。 本実施形態における1相分の分割コアを組み付けた状態の回転電機用ステータを示す斜視図である。 本実施形態のティースを示す正面図である。 本実施形態のボビンを示す斜視図である。 本実施形態の回転電機用ステータの一部を示す斜視図である。 本実施形態のフランジ部を示す平面図である。 本実施形態の回転電機用ステータを示す断面図である。 本実施形態の回転電機用ステータの一部を示す断面図である。 本実施形態のフランジ部の変形態様を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、説明において、軸方向とは、ロータ(図示せず)の回転軸方向(又はヨーク1の軸心方向)を意味する。また、周方向とは、ロータ又はヨーク1の周方向を意味する。また、径方向とは、ロータ又はヨーク1の径方向を意味する。
本実施形態の回転電機用ステータは、図1及び図2に示すように、ヨーク1と、複数のティース2と、複数のボビン3と、複数の巻線4と、サイドウォール51、52と、を備えている。
ヨーク1は、円環状であって、積層鋼板により形成されている。ヨーク1の外周面には、軸方向全長に亘って延びる溝11が等角度間隔で複数形成されている。ヨーク1の径方向内側D1(図4参照)には、図示しないロータが対向配置される。
ティース2は、図3に示すように、T字状であって、積層鋼板により形成されている。各ティース2は、ヨーク1の各溝11に嵌合されている。複数のティース2は、ヨーク1の外周面から径方向外側D2に放射状に突出している。具体的に、ティース2は、溝11に嵌合する嵌合部21と、嵌合部21から径方向外側D2に突出する突出部22と、突出部22の径方向外側端部から周方向両側にフランジ状に突出する先端部23と、により構成されている。
ボビン(「ボビン状インシュレータ」に相当する)3は、筒状の絶縁部材(例えば樹脂成形品)であって、ティース2を覆うようにティース2に装着されている。ボビン3は、図4に示すように、ティース2の突出部22が挿入される筒状の本体部31と、本体部31の径方向内側D1の端部から環状に突出するフランジ部32と、本体部31の径方向外側D2の端部から環状に突出する外側突出部33と、本体部31の軸方向一方側S1の径方向内側D1の端部に設けられ本体部31からフランジ部32の外周面に向けて拡幅する拡幅部34と、を備えている。外側突出部33は、ティース2の先端部23を収容している。拡幅部34は、テーパ状になっている。フランジ部32の詳細については後述する。なお、1つのティース2とそこに装着された1つのボビン3により1つの分割コアが形成される。
巻線4は、外周に絶縁皮膜を有する線材(電線)で形成され、図5に示すように、複数のコイル4aと、複数の渡り線4bと、を有している。換言すると、複数のコイル4aと複数の渡り線4bは1つの連続した巻線4により形成されている。コイル4aは、線材がボビン3の本体部31に巻回されて形成されている。渡り線4bは、コイル4a同士を接続している。渡り線4bは、1つのボビン3に巻かれたコイル4aの終端と、別のボビン3に巻かれたコイル4aの始端とを接続している。
本実施形態では、3相であるため3つの巻線4が配置されている。1つの巻線4において、コイル4aは、2つおきに配置されている。換言すると、1相の巻線4において、隣り合うコイル4aの間には、2つのボビン3が配置されている。また、本実施形態において、巻線4の直径は約1mmである。渡り線4bの配置については後述する。
サイドウォール51は、筒状の絶縁部材(例えば樹脂成形品)であって、ヨーク1の軸方向一方側S1に固定されている。サイドウォール51は、請求項1の「筒状インシュレータ」に相当する。サイドウォール51は、図1に示すように、筒状部511と、環状部512と、を有している。筒状部511は、ヨーク1の外径よりも小さい径の円筒状に形成されている。筒状部511は、ボビン3のフランジ部32の径方向内側D1に配置され、フランジ部32との間に径方向に所定長さの隙間Aを形成している。筒状部511の径方向内側D1の表面は、軸方向一方側S1に向かうほど径方向外側となるように傾斜している。これにより、水滴等が流出しやすくなる。本実施形態では、当該表面は、テーパ状となっている。
環状部512は、外径が筒状部511と同径で内径が筒状部511より小さい円環状に形成されている。環状部512は、筒状部511の軸方向他端部511S2に配置されている。環状部512は、ヨーク1の軸方向一端側S1の端面を覆い、ヨーク1と他部材(ここではエンジンのボディX)を絶縁している。環状部512には、ボルトYによってサイドウォール51をヨーク1に固定するための貫通孔512aが形成されている(図7参照)。サイドウォール52は、サイドウォール51同様の構成であって、ヨーク1の軸方向他方側S2に固定されている。
ここで、ボビン3について図4及び図6〜図8を参照してさらに詳細に説明する。ボビン3のフランジ部32は、本体部31の径方向内側D1の端部から周方向両側及び軸方向両側を含む環状に突出している。フランジ部32の軸方向一方側S1の部位(一方部位)321は、軸方向一方側S1に開放された(開口した)凹状の窓部321aを有している。換言すると、一方部位321は、軸方向一方側S1が開放側となり且つ周方向に延在する凹状(コの字状又はUの字状を含む)の板部材ともいえる。
具体的に、フランジ部32の一方部位321は、周方向一方側H1の端部に位置し軸方向一方側S1に延びる第一長手部3211と、周方向他方側H2の端部に位置し軸方向一方側S1(第一長手部3211に平行)に延びる第二長手部3212と、第一長手部3211の軸方向他方側H2端部と第二長手部3212の軸方向一方側H1端部とをつなぐ中央部3213と、を有し、これらにより凹状の窓部321aを形成している。第一長手部3211と第二長手部3212は、同じ長さだけ軸方向一方側S1に突出している。また、周方向において、中央部3213の周方向中央は、本体部31の周方向中央と同じ位置となっている。
また、図8に示すように、一方部位321の径方向内側D1には、径方向内側D1に向けて突出した係合部321bが形成されている。係合部321bは、サイドウォール51の筒状部511の外周面に当接すると共に、筒状部511の外周面に突出して形成された爪部511aと軸方向に係合している。本実施形態では、係合部321bの突出長さにより隙間Aの間隔が設定されている。
一方部位321と筒状部511は、間隔を空けて(すなわち隙間Aを介して)径方向に重なっている。なお、図4に示すように、フランジ部32の周方向一方側H1端部は径方向外側D2が陥没した切欠き部32aとなっている。また、フランジ部32の周方向他方側H2端部は径方向内側D1が陥没した切欠き部32bとなっている。全ボビン3がヨーク1に組み付けられた状態で両切欠き部32a、32bが径方向に重なって係合している。
窓部321aの開口の周方向の長さB、すなわち第一長手部3211の周方向他端3211h(凹状の内側端部)から第二長手部3212の周方向一端3212h(凹状の内側端部)までの長さは、巻線4の直径(1mm)の6倍以上が好ましく、本実施形態では6.5mmである。長さBの上限は特にないが、切欠き部32a、32bよりも内側であることが好ましい。
一方、窓部321aの開口の軸方向の長さC、すなわち中央部3213の軸方向一端3213sから第一長手部3211又は第二長手部3212の軸方向一端3211s、3212sまでの長さは、巻線4の直径(1mm)と巻線4が隙間Aを通る本数(3本)に1を足した本数(4本)とを乗算した値の2倍(1mm×4本×2=8mm)以上であることが好ましく、本実施形態では8mmである。
また、本実施形態では、図6に示すように、本体部31の周方向の幅が、窓部321aの開口の周方向の幅とほぼ同じ長さとなっている。また、上記のように本体部31の周方向中央と窓部321aの開口の周方向中央とが一致している。つまり、周方向の位置(角度位置)において、本体部31の周方向一端31h1と第一長手部3211の周方向他端3211hとが一致し、本体部31の周方向他端31h2と第二長手部3212の周方向他端3212hとが一致している。
なお、実施形態では、窓部321aの開口の端部位置は本体部31の端部位置と一致しているが、必ずしも一致していなくても良い。窓部321aの開口の端部位置は、周方向における以下の範囲に位置することが好ましい。すなわち、周方向の位置において、窓部321aの開口の周方向一端(第一長手部3211の周方向他端3211h)は、本体部31の周方向一端31h1から巻線4の半径(0.5mm)分だけ周方向他方側H2に移動した位置よりも周方向一方側H1に位置し、窓部321aの開口の周方向他端(第二長手部3212の周方向一端3212h)は、本体部31の周方向他端31h2から巻線4の半径(0.5mm)分だけ周方向一方側H1に移動した位置よりも周方向他方側H2に位置することが好ましい。更に、窓部321aの開口の端部位置は、周方向における以下の範囲に位置することが好ましい。周方向の位置において、窓部321aの開口の周方向一端(第一長手部3211の周方向他端3211h)は、本体部31の周方向一端31h1から巻線4の半径(0.5mm)分だけ周方向一方側H1に移動した位置よりも周方向他方側H2に位置し、窓部321aの開口の周方向他端(第二長手部3212の周方向一端3212h)は、本体部31の周方向他端31h2から巻線4の半径(0.5mm)分だけ周方向他方側H2に移動した位置よりも周方向一方側H1に位置することが好ましい。
また、隙間Aの間隔(径方向の長さ)は、配置自由度、絶縁性能、及び水滴対策の観点から、巻線4の直径(1mm)の2倍以上であることが好ましく、本実施形態では2.5mmである。なお、結露等に対してショートを効果的に抑制するためには、隙間Aの間隔は巻線4の直径の1.5倍以上であることが好ましい。隙間Aの間隔の上限は特にないが、巻線4の直径の5倍以下であることが好ましい。
(作用効果)
本実施形態の回転電機用ステータによれば、ボビン3のフランジ部32に1つの窓部321aが形成されているため、作業者が1つのターゲット(窓部321a)に対して巻線4の2本の渡り線4b(コイル4aの始端側と終端側)を通しやすくなる。さらに、1つのボビン3に窓部321aが1つであることで、窓部321aの開口を大きくすることができ、窓部321aの開口が大きいことで、渡り線4bを通しやすくなる。これにより、巻線4の装着作業の作業効率が向上し、複雑な装着方法を用いることなく短時間での作業が可能となり、容易且つ低コストで巻線4を各分割コア(ボビン3及びティース2)に装着させることができる。
また、ボビン32の一方部位321とサイドウォール51の筒状部511は、径方向に隙間Aを介して重なっており(オーバーラップしており)、渡り線4bのスペースの確保と共に二重の絶縁機能を発揮している。つまり、コイル4aとボディXとの絶縁性能は向上している。
さらに本実施形態では、窓部321aの開口横幅B(周方向の長さ)が巻線4の直径の6倍以上となっているため、渡り線4bの配置位置の自由度が増し、より効率良く単純な方法により低コストで巻線4を装着することができる。
またさらに本実施形態では、窓部321aの開口縦幅C(軸方向の長さ)が巻線4の直径と巻線4が隙間Aを通る本数に1を足した本数とを乗算した値の2倍以上であるため、3相分である3本の渡り線4b(通過する2本とコイル4aの始端に接続される1本)と、コイル4aの終端から延びる渡り線4bとが十分に通過可能な縦幅となっている。これにより、隙間Aを通過する2本に対して、クロスする2本の渡り線4b(コイル4aの始端に延びる渡り線4bとコイル4aの終端から延びる渡り線4b)の配置の自由度が向上し、より容易且つ単純に巻線4を装着することができる。つまり、引き込み線と引き出し線のクロス部分(絡げ部分)の制約が小さく、複雑な方法を用いることなく、より単純な方法(低コスト)で巻線4を分割コアに装着することができる。
また別の視点から、本実施形態では、窓部321aの横幅Bが本体部31の周方向の幅と同じであり且つ中央が互いに同位置となっているため、作業者は、コイル4aの始端につながる渡り線4bを、第二長手部3212の周方向一端部(窓部321aの周方向他端)に引っ掛けることができ、コイル4aの位置決めが容易となる。これにより、コイル4aの始端がボビン3の本体部31から浮いてくることが抑制される。コイル4aの終端につながる渡り線4bにおいても、窓部321aが本体部31の周方向一端位置まで開口しているため、曲げによる渡り線4bへのテンションを軽減しつつ、容易に渡り線4bを配置させることができる。
また本実施形態では、隙間Aの間隔(径方向の長さ)が巻線4の直径の2倍以上であるため、渡り線4bの配置自由度が高く、結露等の水滴が金属同士を接触させてショートさせることも抑制される。また、分割コアがヨーク1に装着され巻線4がボビン3に装着された後に、サイドウォール51、52をヨーク1にボルト固定する際、上記隙間Aの構成により、サイドウォール51と渡り線4bの接触が抑制され、組み付けが容易となる。つまり、上記隙間Aの構成により、サイドウォール51との接触による渡り線4bの損傷発生が抑制され、それによるショートの発生も抑制されると共に、組付け性も向上する。また、渡り線4bの収容スペースが十分確保されることにより、各相のコイル4a間の渡り線4bの長さを均一にすることができ、コスト低減が可能となる。
また本実施形態では、拡幅部34があるため、巻き付け作業において、コイル4aの始端につながる渡り線4bは、拡幅部34の表面に沿って本体部31に案内される。これにより、作業者はコイル4aをスムーズに巻き始めることができ、作業効率はさらに向上し、巻き付け作業の低コスト化を可能とする。
コイル4aの形成方法(巻線4の分割コアへの巻きつけ方法)は、例えば、図2に示すように1相分の分割コアが装着されたヨーク1を旋回装置(図示せず)に固定し、本体部31の長手方向(ヨーク1の径方向)を回転中心軸としてヨーク1を回転させて線材(巻線4)を巻きつける。その後、ヨーク1を周方向に所定角度回転させ、線材を窓部321a及び隙間Aを通して渡り線4bを配置し、別の本体部31を中心に回転させて別の本体部31のコイル4aを形成する。これが3相分繰り返される。本実施形態のコイル4aは、4段に巻かれている。
本実施形態によれば、渡り線4bの配置やコイル4aの始端の配置が容易であるため、上記のように人の手が極力かからない単純な作業で巻線4を装着させることができ、作業コストの低減が可能となる。さらに、本構成では上記のような汎用機(旋回装置)でコイル4aを巻き付けできるため、コイル4aを整列して巻きやすくなり、発電効率の向上も可能となる。
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、図9に示すように、コイル4aの終端側に位置する窓部321aの開口の周方向一端(第一長手部3211の周方向他端3211h)は、コイル4aの段数(4段)に巻線4の直径(1mm)を乗算した値だけ本体部31の周方向一端31h1から周方向一方側H1に移動した位置付近(±巻線4の直径)となるように形成されても良い。これにより、コイル4aの終端位置と窓部321aの端部が近接し、渡り線4bを急激に曲げることなく窓部321aの内側に入れることができる。つまり、より自然に引き出し線である渡り線4bを窓部321aに入れることができ、渡り線4bに強いテンションをかけることがさらに抑制される。
1:ヨーク、 2:ティース、 3:ボビン(ボビン状インシュレータ)、
31:本体部、 32:フランジ部、 321a:窓部、 3211:第一長手部、
3212:第二長手部、 3213:中央部、 33:外側突出部、
34:拡幅部、 4:巻線、 4a:コイル、 4b:渡り線、
51:サイドウォール(筒状インシュレータ)、 A:隙間

Claims (6)

  1. 環状のヨークと、
    前記ヨークの外周面に周方向に沿って配置された複数のティースと、
    前記複数のティースにそれぞれ装着された複数のボビン状インシュレータと、
    前記複数のボビン状インシュレータにそれぞれ巻かれて装着された複数のコイル、及び前記コイル同士をつなぐ複数の渡り線で構成される複数の巻線と、
    を備え、前記ティースと前記ボビン状インシュレータにより分割コアが形成される回転電機用ステータであって、
    前記ヨークの軸方向一方側に配置される筒状インシュレータをさらに備え、
    前記ボビン状インシュレータは、径方向内側端部で少なくとも周方向両側及び軸方向一方側に突出したフランジ部を有し、
    前記フランジ部の軸方向一方側の部位は、軸方向一方側が開放側となる1つの凹状の窓部を形成すると共に隙間を介して前記筒状インシュレータと径方向に重なり、
    前記渡り線は、前記窓部及び前記隙間を通って前記コイルに接続されている回転電機用ステータ。
  2. 請求項1において、
    前記窓部の開口の周方向の長さは、前記巻線の直径の6倍以上である回転電機用ステータ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記窓部の開口の軸方向の長さは、前記巻線の直径と前記巻線が前記隙間を通る本数に1を足した本数とを乗算した値の2倍以上である回転電機用ステータ。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、
    前記隙間の径方向の長さは、前記巻線の直径の2倍以上である回転電機用ステータ。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、
    前記ボビン状インシュレータは、前記コイルが巻かれた本体部と、前記本体部の径方向外側端部で周方向両側に突出する外側突出部と、前記フランジ部と、を有し、
    周方向の位置において、前記窓部の開口の周方向一端は、前記本体部の周方向一端から前記巻線の半径分だけ周方向他方側に移動した位置よりも周方向一方側に位置し、前記窓部の開口の周方向他端は、前記本体部の周方向他端から前記巻線の半径分だけ周方向一方側に移動した位置よりも周方向他方側に位置する回転電機用ステータ。
  6. 請求項1〜4のうちの一項において、
    前記ボビン状インシュレータは、
    前記コイルが巻かれた本体部と、
    前記本体部の径方向外側端部で周方向両側に突出する外側突出部と、
    前記フランジ部と、
    前記本体部の軸方向一方側の径方向内側端部に設けられ、前記本体部から前記フランジ部の外周面に向けて拡幅する拡幅部と、
    を備える回転電機用ステータ。
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