JP2011050626A - 首整体器具 - Google Patents
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Abstract
顎を乗せて頭の重量を支えて正しい姿勢を保つことにより首や肩に与える疲労を軽減すると共に、首整体器具が顎を押し上げることより頸骨の位置を矯正することが可能な首整体器具を提供する。
【解決手段】
首整体器具は、支柱の一方の端に顎を乗せる顎乗せ部を有し他端に台座を有する。支柱は顎乗せ部を前後左右方向に傾斜可能かつ左右方向に旋回可能に取り付ける連結部を有する。使用者は机に置いた首整体器具の顎乗せ部に顎を乗せ、頸椎を正しい位置に矯正すると共に頭を前後左右に動かし、あるいは回転させて運動が可能である。
【選択図】 図1−1
Description
頸椎柱を構成する七つの頸椎の内、第3頸椎から第7頸椎の前方には椎体と椎間板があり、後方には椎間関節がある。各頸椎の関節と首の後方にある多くの筋肉により、頭部を前後方向に曲げ伸ばし、左右方向に傾け、ねじる動作が可能になっている。また、頸椎には上下に連なる頸部脊柱管があり、脳から続く脊髄が通っている。また、各頸椎の間には椎間板と呼ばれる柔軟な物質が存在している。
また、本発明の首整体器具は顎乗せ部を支柱に対して前後左右方向への傾斜、および左右方向への旋回が可能である。この構成により、顎乗せ部に顎を乗せた状態で、頭部の前後への伸展・屈曲、左右方向への側屈、左右方向への回旋が可能となる。本発明に係る首整体器具を使用することにより、デスクワークおいて正しい姿勢を保ちつつ、適宜頸骨の矯正動作を行い、首周りの筋肉の運動が可能となる。
顎乗せ部は支柱に対して前後左右方向に傾き、且つ左右方向に回転可能となっている。
顎乗せ部は支柱内の圧縮バネにより支えられている。顎乗せ部に下向きの力あるいは加重を加えると、前記圧縮バネに抗して顎乗せ部を支える連結部が支柱内にスライドし、顎乗せ部は下方に移動する。顎乗せ部に乗せた顎を下方に押し下げることにより、頭部は圧縮バネにより上向きの反発力を受け、頸椎を引き延ばす効果が得られる。
本発明の一つの実施形態では、支柱に設けられた回転機構により圧縮バネのロードスケールを調節し、顎が圧縮バネから受ける反発力を調節することが可能となっている。
また、本発明の一つの実施形態では、顎乗せ部の下部に位置する連結部に高さの調節機構を有しており、支柱の高さを使用する人の体型に合わせることが可能となっている。
また、顎乗せ部の表面は弾性体により構成し、顎への負担を軽減する構成とすることも可能である。
顎乗せ部10は弾性体により構成された顎当て部11と、基体部13から構成されている。基体部13は連結部20に対して前後左右方向へ摺動して傾斜可能であり、かつ左右方向への回転が可能となるように連結部20と結合されている。
連結部20は顎乗せ部10を前後左右方向の傾斜と左右方向の回転が可能となるように支えると共に、連結軸25と顎乗せ部10との間隔を調節するネジ部23、ネジ固定部24有している。
図2−2(a)に示されるように、顎乗せ部10は、樹脂等の材料により構成された基体部であるフリー可動碗部16と、その上に貼り付けられた弾性体により形成された顎受け部11から構成されている。顎受け部11の中央には円形あるいは人の顎の形状を模した概略楕円形のくぼみ12が設けられており、首整体器具を使用する使用者は自身の顎をくぼみ12に乗せる。顎乗せ部10の外周ほぼ円形である。フリー可動碗部16の下面14は凸型の球面の形状となっている。また、周辺部には折り返し15が形成されており、フリー可動碗部16の下面14との間は連結部20の摺動部21が摺動する空間17となっている。
摺動部21はフリー可動碗部16の下面14の凸型の球面形状に対向して摺道する凹型の球面形状となっている。フリー可動碗部16の周辺部は折り返し15により中心方向に折り折り返され、空間17を形成している。摺動部21の周辺部は空間17内でフリー可動碗部16の下面14と折り返し15により挟まれている。折り返し15は摺動部支持部22を中心とする円形の可動領域18を形成しており、摺動支持部22は可動領域18内を自由に移動する。この構成により、凸型の球面形状であるフリー可動碗部16の下面14は、凹型の球面形状である摺動部21の上を前後左右全ての方向に摺動可能であり、且つ左右方向に回転可能である。
圧力バネ34の上端は連結軸25の下端部29に押し当てられており、連結軸25を介して顎乗せ部10を押し下げる力に反発力を与える。圧力バネ34の下端はバネ圧調節ナット35に押し当てられている。
バネ圧調節ナット35は雌ネジ37により圧調節ボルト42の雄ネジ47と螺合している。圧調節ボルト42を右方向、あるいは左方向に回転すると、バネ圧調節ボルト42は支柱本体31内を上方向、あるいは下方向に移動し、圧力バネ34のロードスケールを変更する。バネ圧調節ナット35には2本の回転防止ネジ36が設けられており、支柱本体31にも同じく2本のスリット33が設けられている。図2−3(b)に示されるように、各スリット33に対応する回転防止ネジ36を入れることにより、バネ圧調節ナット35の動きを上下方向の動き32に規制する。
台座40を右または左に回転させることによりバネ圧調節ボルト42が回転し、これと螺合するバネ圧調節ナット35が支柱本体31内を上下する。バネ圧調節ナット35が上方に移動すると圧力バネ34が圧縮され、連結軸25の下端29を押し上げる力が増加する。この結果、顎乗せ部10を押し下げ、連結軸25を支柱本体31内に降下させるのに必要とする力が増加し、顎乗せ部10に乗せた顎を押し上げる力が増加する。
台座40を逆方向に回転させ、バネ圧調節ナット35を下方に移動させると圧力バネ34は弛緩する。この結果、バネ45が連結軸25の下端29を押し上げる力が減少し、顎乗せ部10を押し下げるのに必要とする力、即ち、顎乗せ部10に乗せた顎を押し上げる力が減少する。
首整体器具1の調節ネジ23(図2−2(a))を右方向、あるいは左方向に回転させ、連結軸25との螺合位置を変え、使用者50の頸椎がほぼ垂直となるように顎乗せ部10の高さを調整する。調節ネジ23の位置が決まると、固定ナット24を調節ネジ23に締め付け、使用中に調節ネジ23の位置がずれ、顎乗せ部10が不安定になることを防止する。
このように調整された首整体器具1を使用することにより、作業中に前屈みの猫背の姿勢になることが防止でき、正しい姿勢を保つことが可能となる。また、適宜、顎を顎乗せ部10を押し下げることにより頸椎に上向きの力53を加え、頸骨の歪みを矯正し正常な位置とすることが可能となる。
顎乗せ部10の底部14は凸型の球形形状であり、凹型の球形形状である摺動部21の表面を摺動して傾斜する。この動作は、人が頭部を前後に伸展・屈曲した時、あるいは左右方向に側屈した時の顎の動きと同等の動きである。従って、使用者50は顎乗せ部10に顎を乗せ、かつ正しい頸椎の姿勢を保ったまま、自然な動きにより、顎を前後左右に動かすことが可能となる。
当該構成によりデスクワーク中の利用者は正しい姿勢を保ちつつ首の角度と向きを自由に選択することが可能となる。また、作業中あるいは頸骨の矯正中に、頸椎と首の筋肉を動かし運動の効果を得ることが可能となる。
基体部101を前後左右方向に摺動、あるいは左右方向に回転させると、各ワイヤーフックとワイヤー軸104の距離の変化に応じてワイヤー103が移動し、ベアリング106が基体部101の底面に密着された状態を維持する。当該構成により、顎を顎当て部11に乗せた状態で、頭部の前後への伸展・屈曲、左右方向への側屈、左右方向の回転が可能となる。
第1の支柱本体110と第2の支柱本体111の内部には圧力バネ113とバネ圧調節ナット114が設置されている。第1の実施態様(図2−3)におけるバネ圧調節ナット35と同様、バネ圧調節ナット114は、台座120と一体に構成されているバネ圧調節ボルト121の回転に伴い、第2の支柱本体111内を上下し、圧力バネ113が第1の支柱本体110の上端に加える力を調節する。
当該構成では、顎当て部11に置いた顎により下向きの力を加えると、圧力バネ113の力に抗して第2の支柱本体111が第1の支柱本体110中にスライドする。この状態で、圧力バネ113の抗力により首に上向きの力が与えられ、頸椎と首回りの筋肉の矯正が可能となる。
使用者が顎当てに顎を乗せ、顎を左右方向あるいは前後方向に移動させると、ベアリング受け158はスリット154内を移動する。基体部155は第1の実施態様と同様、凸型の球形形状であり、ベアリング156に接して前後左右に摺動して傾斜する。また、首を回転されると顎乗せ部も回転する。
第1の支柱本体208と第2の支柱本体209の内部には、加圧用の液体211が充填されている。液体211の漏洩を防止するため、ジョイント206と第1の支柱本体208の間にはオーリング207が、スライド手段210にはオーリング212が填められている。また、ジョイント206と第1の支柱本体208の上端部には雌ネジと雄ネジが形成されておの、両ネジの螺合長を変更することにより、顎乗せ部の高さを調節することが可能となっている。
本発明に係る首整体器具の顎乗せ部は、前後左右に摺動し傾斜可能であり、また左右方向に回転可能である。この構成により、利用者は顎乗せ部に顎を乗せた状態のままで頭部を動かし、頸椎と首周りの筋肉の運動が可能となる。顎乗せ部の摺動面を球形とすることにより、顎乗せ部の動きを人が頭部を傾斜させた時の顎の動きに近くすることが可能となる。
支柱は円筒形に限られるものでなく、四角形等任意の形状が可能である。
Claims (6)
- 支柱の一方の端に顎を乗せる顎乗せ部を有し他端に台座を有する首整体器具であって、
前記支柱は前記顎乗せ部を前後左右方向に傾斜可能かつ左右方向に旋回可能に取り付ける連結部を有することを特徴する首整体器具。 - 請求項1記載の首整体器具であって、
前記顎乗せ部の下面は凸型の球形形状であり、前記下面は前記連結部に対して前後左右方向に摺動して傾斜することを特徴する首整体器具。 - 請求項2記載の首整体器具であって、
前記連結部は前記顎乗せ部の凸型の球形形状の下面が摺動する凹型の球形形状の面を有することを特徴する首整体器具。 - 請求項1ないし請求項3記載の首整体器具であって、
前記連結部は前記顎乗せ部の高さを調節する高さ調節手段を有することを特徴する首整体器具。 - 請求項1ないし請求項4記載の首整体器具であって、
前記連結部は前記支柱内にスライドする構成であり、
前記支柱は前記連結部のスライドに変更可能な力を与えるバネ圧縮機構を有することを特徴する首整体器具。 - 請求項5記載の首整体器具であって、
前記台座は前記支柱に回転自在に取り付けられており、
前記バネ圧縮機構は前記台座と一体に構成されたボルトと前記圧力バネの一端に設けられ前記ボルトと螺合するナットにより前記連結部のスライドに与える圧力を変更することを特徴する首整体器具。
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