JP2009100807A - 頸椎牽引器 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般の人が容易に利用できる安価で簡易な構成の脊椎牽引装置を提供すること。
【解決手段】利用者1の顎を受け止めて利用者1の体重に起因する荷重を支持するための顎ホルダー10と、顎ホルダー10を保持しかつ利用者1の後頭部を支持するための頭部ホルダー20とを有したヘッドユニット30と、 ヘッドユニット30を支持するとともにヘッドユニット30に掛かる荷重を利用して利用者1の頭部を上方に牽引するためのコイルバネ40と、利用者1の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バー50と、鉛直方向に延びる支柱60とを備え、コイルバネ40及び脇の下支持バー50が、床面からの高さ位置を調整可能に支柱60に取り付けられる頸椎牽引器。
【選択図】図1
【解決手段】利用者1の顎を受け止めて利用者1の体重に起因する荷重を支持するための顎ホルダー10と、顎ホルダー10を保持しかつ利用者1の後頭部を支持するための頭部ホルダー20とを有したヘッドユニット30と、 ヘッドユニット30を支持するとともにヘッドユニット30に掛かる荷重を利用して利用者1の頭部を上方に牽引するためのコイルバネ40と、利用者1の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バー50と、鉛直方向に延びる支柱60とを備え、コイルバネ40及び脇の下支持バー50が、床面からの高さ位置を調整可能に支柱60に取り付けられる頸椎牽引器。
【選択図】図1
Description
本発明は、頸椎及び脊椎を牽引する事ができる健康機器に関する。
従来より、整形外科の理学療法において使用される頸椎や脊椎を牽引するための装置がある。しかしそのような従来の装置は、ベッド、電動機、おもり等を必要とするものであり、装置が大がかりで高価となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2等)。このため、それらの装置は通常は病院等にしか置かれていない。
上記の様な高価で大がかりな脊椎牽引装置は、費用や管理が大変で、一般の人が健康維持のために容易に利用できるものではなかった。
本発明はこの課題に鑑みてなされたもので、頸椎及び脊椎の牽引をより簡易な構成で可能とし、一般家庭で安全に使用できる頸椎牽引装置を提供することを目的とする。
本発明はこの課題に鑑みてなされたもので、頸椎及び脊椎の牽引をより簡易な構成で可能とし、一般家庭で安全に使用できる頸椎牽引装置を提供することを目的とする。
本願発明の頸椎牽引器は、
利用者の顎を受け止めて前記利用者の体重に起因する荷重を支持するための顎ホルダーと、前記顎ホルダーを保持しかつ前記利用者の後頭部を支持するための頭部ホルダーとを有したヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを支持するとともに前記ヘッドユニットに掛かる荷重を利用して前記利用者の頭部を上方に牽引するための弾性部材と、
前記利用者の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バーと、
鉛直方向に延びる支柱とを備え、
前記弾性部材及び前記脇の下支持バーが、床面からの高さ位置を調整可能に前記支柱に取り付けられるものである。
利用者の顎を受け止めて前記利用者の体重に起因する荷重を支持するための顎ホルダーと、前記顎ホルダーを保持しかつ前記利用者の後頭部を支持するための頭部ホルダーとを有したヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを支持するとともに前記ヘッドユニットに掛かる荷重を利用して前記利用者の頭部を上方に牽引するための弾性部材と、
前記利用者の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バーと、
鉛直方向に延びる支柱とを備え、
前記弾性部材及び前記脇の下支持バーが、床面からの高さ位置を調整可能に前記支柱に取り付けられるものである。
なお、上記頸椎牽引器は以下のような各種の態様としても良い。
例えば、前記顎ホルダーは、利用者の顎部から耳部に到ることができるU字形状を有し、前記耳部部分を中心に前記頭部ホルダーに対して回転自在に、かつ前記頭部ホルダーに対してロックや剪断部材等の安全手段を介して保持されており、前記顎ホルダーに予め定めた過負荷が作用した場合に、その安全手段が作用して(前記ロックが外れる若しくは前記剪断部材が破断する等)、前記顎ホルダーが前記頭部ホルダーから離脱するように保持されているものである。
例えば、前記顎ホルダーは、利用者の顎部から耳部に到ることができるU字形状を有し、前記耳部部分を中心に前記頭部ホルダーに対して回転自在に、かつ前記頭部ホルダーに対してロックや剪断部材等の安全手段を介して保持されており、前記顎ホルダーに予め定めた過負荷が作用した場合に、その安全手段が作用して(前記ロックが外れる若しくは前記剪断部材が破断する等)、前記顎ホルダーが前記頭部ホルダーから離脱するように保持されているものである。
また、前記頭部ホルダーは、複数の部材をスライド可能に組み合わせて構成されており、利用者の頭部形状に応じて、前記頭部ホルダーを拡張または縮小可能にしているものである。
また、前記弾性部材が、前記ヘッドユニットを下方から支持する態様に配置されているものである。
また、前記弾性部材が、前記ヘッドユニットを下方から支持する態様に配置されているものである。
また、前記支柱がスライド式で伸縮自在に構成されているものである。
また、前記支柱には、利用者の肩を通過して前記脇の下支持バーに届く肩ホルダーバーが前記脇の下支持バーに対して着脱自在に設けられているものである。
さらに、前記脇の下支持バーより下側に、前記利用者が把持できるグリップバーが設けられているものである。
また、前記支柱には、利用者の肩を通過して前記脇の下支持バーに届く肩ホルダーバーが前記脇の下支持バーに対して着脱自在に設けられているものである。
さらに、前記脇の下支持バーより下側に、前記利用者が把持できるグリップバーが設けられているものである。
本発明の頸椎牽引器は、利用者の体重を利用するため、牽引用の電動機やおもりを別途備える必要がなく、安価で構成も簡素化できる。
また、頭部と左右の脇の下の3カ所で利用者の身体を支持する構成としているため、一般家庭においても安全に使用できる。
さらに、顎ホルダーに予め定めた過負荷が作用した場合に、顎ホルダーを保持しているロックや剪断部材等の安全手段が作用して、顎ホルダーが頭部ホルダーから離脱するようにしているため、より高い安全性も確保できる。
このような頸椎牽引器を使用し、頭部と左右の脇の下の3カ所で身体を支持し、脚の力を抜くことで、自身の体重の一部を利用して頸椎と脊椎に対して牽引力を発生させることができ、それにより、押し付けられた椎間板等の軟骨組織の回復を促し、神経組織を開放して血流を良くし、周辺の筋肉組織の疲労回復を図ることができる。
また、頭部と左右の脇の下の3カ所で利用者の身体を支持する構成としているため、一般家庭においても安全に使用できる。
さらに、顎ホルダーに予め定めた過負荷が作用した場合に、顎ホルダーを保持しているロックや剪断部材等の安全手段が作用して、顎ホルダーが頭部ホルダーから離脱するようにしているため、より高い安全性も確保できる。
このような頸椎牽引器を使用し、頭部と左右の脇の下の3カ所で身体を支持し、脚の力を抜くことで、自身の体重の一部を利用して頸椎と脊椎に対して牽引力を発生させることができ、それにより、押し付けられた椎間板等の軟骨組織の回復を促し、神経組織を開放して血流を良くし、周辺の筋肉組織の疲労回復を図ることができる。
図1は本発明の実施の形態に係る頸椎牽引器とその利用状態を示す説明図である。なお、図1ではわかりやすくするために、人(利用者)が頸椎牽引器を利用している状態で表しているが、本発明の頸椎牽引器には人は含まれない。
この頸椎牽引器は、利用者1の顎を受け止めて利用者の体重に起因する荷重の一部を支持するための顎ホルダー10と、顎ホルダー10を保持しかつ利用者1の後頭部を支持するための頭部ホルダー20とを有したヘッドユニット30を有する。
また、ヘッドユニット30を支持するとともにヘッドユニット30に掛かる荷重を利用して利用者1の頭部を上方に牽引するための弾性部材(図1では省略しており、図2、図3の符号40を参照のこと)を有する。弾性部材は、負荷された荷重に作用して反発力を発揮する部材であり、ここでは弾性部材として、2つのコイルバネを鉛直方向に平行に配置して使用するものとし、以下の記載では弾性部材をコイルバネ40として表す。
さらに、利用者1の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バー50を有する。
この頸椎牽引器は、利用者1の顎を受け止めて利用者の体重に起因する荷重の一部を支持するための顎ホルダー10と、顎ホルダー10を保持しかつ利用者1の後頭部を支持するための頭部ホルダー20とを有したヘッドユニット30を有する。
また、ヘッドユニット30を支持するとともにヘッドユニット30に掛かる荷重を利用して利用者1の頭部を上方に牽引するための弾性部材(図1では省略しており、図2、図3の符号40を参照のこと)を有する。弾性部材は、負荷された荷重に作用して反発力を発揮する部材であり、ここでは弾性部材として、2つのコイルバネを鉛直方向に平行に配置して使用するものとし、以下の記載では弾性部材をコイルバネ40として表す。
さらに、利用者1の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バー50を有する。
この頸椎牽引器はさらに、伸縮可能な鉛直方向に延びる支柱60と、支柱60を支える補助脚70を備える。支柱60と補助脚70は一体形成品であってもよい。支柱60及び補助脚70は人の体重を支えるものであり、板部材、パイプ部材若しくはそれらを組み合わせて製造することができる。
支柱60の伸縮には、例えば、内側部材61を外側部材62に沿ってスライドさせるスライド方式が利用でき、支柱60が所望の長さとなったところで、ハンドル63等を利用してそれらの部材61,62同士を互いに固定する。
支柱60には、ヘッドユニット30を支持するコイルバネ40と、利用者1の左右の脇の下に挿入されてその体重の一部を支持するための脇の下支持バー50とが、着脱自在に取り付けられる。その着脱自在に取り付ける方法としては、挿入、嵌合、あるいはネジ固定等が利用できる。
また、支柱60には、利用者1の肩を通過して脇の下支持バー50に届く肩ホルダーバー80が、脇の下支持バー50に対して、適宜のロック機構を利用して着脱自在に設けられている。
支柱60の伸縮には、例えば、内側部材61を外側部材62に沿ってスライドさせるスライド方式が利用でき、支柱60が所望の長さとなったところで、ハンドル63等を利用してそれらの部材61,62同士を互いに固定する。
支柱60には、ヘッドユニット30を支持するコイルバネ40と、利用者1の左右の脇の下に挿入されてその体重の一部を支持するための脇の下支持バー50とが、着脱自在に取り付けられる。その着脱自在に取り付ける方法としては、挿入、嵌合、あるいはネジ固定等が利用できる。
また、支柱60には、利用者1の肩を通過して脇の下支持バー50に届く肩ホルダーバー80が、脇の下支持バー50に対して、適宜のロック機構を利用して着脱自在に設けられている。
さらに、脇の下支持バー50より下側位置には、利用者1が把持できるグリップバー90が設けられている。グリップバー90を脇の下支持バー50より下側位置に設けることで、利用者1がグリップバー90を握った場合に、自然と脇の下が締まり、利用者の脇の下と脇の下支持バー50との係合性が向上する。
次に、ヘッドユニット30の構成及びそれを支持するコイルバネ40による牽引機構について詳細に説明する。図2はヘッドユニット30の構成及び利用態様を示す説明図、図3は図2のヘッドユニット及びその牽引機構の作用を示す説明図である。
顎ホルダー10は、利用者1の顎部から耳部に到ることができるU字形状を有し、耳部対応部分の支点11を中心に頭部ホルダー20に対して回転自在に、かつ頭部ホルダー20に対してロック21を介して保持されている。ロック21は、例えば2つの部材の噛み合わせで構成されており、顎ホルダー10に予め定めた過負荷が作用した場合に、その噛み合わせが外れて顎ホルダー10が頭部ホルダー20から離脱するように保持されている。また、ロック21に代えて、所定の力が加わると破断する剪断部材を介して顎ホルダー10と頭部ホルダー20とを保持しておき、顎ホルダー10への過負荷時に、その剪断部材が破断して顎ホルダー10が頭部ホルダー20から外れるようにしてもよい。なお、予め定めた過負荷は、安全性を考慮して定める。
顎ホルダー10は、利用者1の顎部から耳部に到ることができるU字形状を有し、耳部対応部分の支点11を中心に頭部ホルダー20に対して回転自在に、かつ頭部ホルダー20に対してロック21を介して保持されている。ロック21は、例えば2つの部材の噛み合わせで構成されており、顎ホルダー10に予め定めた過負荷が作用した場合に、その噛み合わせが外れて顎ホルダー10が頭部ホルダー20から離脱するように保持されている。また、ロック21に代えて、所定の力が加わると破断する剪断部材を介して顎ホルダー10と頭部ホルダー20とを保持しておき、顎ホルダー10への過負荷時に、その剪断部材が破断して顎ホルダー10が頭部ホルダー20から外れるようにしてもよい。なお、予め定めた過負荷は、安全性を考慮して定める。
顎ホルダー10のU字形状の底部には、布やウレタン等からなる顎パッド12が設けられている。これに対して、顎ホルダー10のU字形状の開口部分は、利用者1の耳部に密着する態様ではなく、5cm程度の隙間ができる形状にして、耳が塞がれて窮屈感がでないようにしている。ただし、本発明は、顎ホルダー10のU字形状の開口部分を、利用者の耳部に密着する態様を排除するものではない。
なお、顎ホルダー10は、床に落下しても容易に破壊しない、軽くて強度の高い樹脂等から製造されている。
なお、顎ホルダー10は、床に落下しても容易に破壊しない、軽くて強度の高い樹脂等から製造されている。
頭部ホルダー20は、複数の部材をスライド可能に組み合わせて構成されており、利用者1の頭部形状に応じて、頭部ホルダー20のサイズを拡張または縮小できるようにしている。図では、矢印Aと矢印Bの方向に部材が移動できる態様に部材を組み合わせている。頭部ホルダー20は、さらに、利用者1の後頭部形状に応じて回転可能な後頭部パッド22を備えている。後頭部パッド22はソフトウレタン等から形成されるのが好ましい。
コイルバネ40は、支柱60を構成する内側部材(パイプ)61に挿入されて取り付けられており、そのコイルバネ40の上端部にはヘッドユニット30が取り付けられている。ヘッドユニット30を保持したコイルバネ40は、支柱60に挿入自在、つまり着脱自在となっている。なお、ヘッドユニット30をコイルバネ40等の弾性部材で上方から支持することも可能であるが、この例のように、ヘッドユニット30をコイルバネ40で下方から支持することで、利用者の安心感をより向上させる効果が得られる。
なお、図1の例では、鉛直方向に平行な2つのコイルバネ40を用いてヘッドユニット30を支持しているが、支柱60の構造を変えれば、1つまたは3つのコイルバネ40で、ヘッドユニット30を支持することもできる。
なお、図1の例では、鉛直方向に平行な2つのコイルバネ40を用いてヘッドユニット30を支持しているが、支柱60の構造を変えれば、1つまたは3つのコイルバネ40で、ヘッドユニット30を支持することもできる。
最後に、上記に説明した頸椎牽引器の利用方法の一例を説明しておく。
(1)支柱60の長さを調整して、ヘッドユニット30の位置を利用者に合わせる。
(2)ヘッドユニット30の顎ホルダー10を回転させて、その顎パッド12が利用者の顎部に当たるようにセットする。
(3)ヘッドユニット30の頭部ホルダー20を構成している複数のスライド部材をスライド調節して、頭部ホルダー20のサイズを利用者の頭部形状に合わせる調整を行い、頭部ホルダー20の後頭部パッド22が利用者の背中側の首部に当たるようにする。
(4)利用者の両方の脇の下に、それぞれ脇の下支持バー50を位置させる。
(5)その後、利用者が、グリップバー90を握りながらその体重を支えている自身の脚力を緩め、両方の脇の下支持バー50で体重の大部分を支えながら、顎ホルダー10を介してヘッドユニット30に体重の一部を掛けて、頸椎、脊椎、腰椎等を牽引する。この際、前述したように、顎ホルダー10に予め定めた以上の負荷(例えば5〜10kgの任意の値)が掛かった場合には、顎ホルダー10が頭部ホルダー20から外れるようになっているため、頸椎等に過度の負荷が掛かることはない。
(1)支柱60の長さを調整して、ヘッドユニット30の位置を利用者に合わせる。
(2)ヘッドユニット30の顎ホルダー10を回転させて、その顎パッド12が利用者の顎部に当たるようにセットする。
(3)ヘッドユニット30の頭部ホルダー20を構成している複数のスライド部材をスライド調節して、頭部ホルダー20のサイズを利用者の頭部形状に合わせる調整を行い、頭部ホルダー20の後頭部パッド22が利用者の背中側の首部に当たるようにする。
(4)利用者の両方の脇の下に、それぞれ脇の下支持バー50を位置させる。
(5)その後、利用者が、グリップバー90を握りながらその体重を支えている自身の脚力を緩め、両方の脇の下支持バー50で体重の大部分を支えながら、顎ホルダー10を介してヘッドユニット30に体重の一部を掛けて、頸椎、脊椎、腰椎等を牽引する。この際、前述したように、顎ホルダー10に予め定めた以上の負荷(例えば5〜10kgの任意の値)が掛かった場合には、顎ホルダー10が頭部ホルダー20から外れるようになっているため、頸椎等に過度の負荷が掛かることはない。
図4は本発明の頸椎牽引器を利用した場合に利用者に作用する力を示す模式図である。左の図は人が直立した状態を表し、右図は本発明の頸椎牽引器を利用した利用者が脚の力を抜き、脇の下支持バー50とヘッドユニット30とに体重を掛けた状態を表している。なお、図4ではコイルバネ40が上方からヘッドユニット30を支持する態様を示しているが、その作用原理は、これまで説明してきたコイルバネ40が下方からヘッドユニット30を支持する態様のものと同じである。また、図4中、fix1は頸椎に掛かる負荷、fix2とfix3 は脇の下部に掛かる負荷、ffは脚に掛かる負荷、Lはヘッドユニット30を支持する弾性部材40の伸び量をそれぞれ表している。
左図の直立状態では、人の体重は全て脚で支えられている。これに対して右図のように、本発明の頸椎牽引器を利用して脚力を緩めた場合、利用者の体重は、基本的に左右の脇の下支持バー50とヘッドユニット30との3点で支えられる。この際、利用者は脇の下支持バー50で体重の大部分を支えるとともに、残りの体重をヘッドユニット30に掛ける。これによりヘッドユニット30を支持しているコイルバネ40が反発して、利用者の頭部が上方に牽引される。なお、本発明の頸椎牽引器では安全性の観点から、頭部には予め定めた値までの牽引力だけが作用するように設定されている。
上記頸椎牽引器は構成が簡素で安全性も高いため、家庭でも容易に設置することができ、それにより頸椎、脊椎、腰椎の牽引が手軽に行えるようになる。
10:顎ホルダー、20:頭部ホルダー、30 ヘッドユニット、40:弾性部材(コイルバネ)、50:脇の下支持バー、60:支柱、70:補助脚、80:肩ホルダーバー、90:グリップバー。
Claims (8)
- 利用者の顎を受け止めて前記利用者の体重に起因する荷重を支持するための顎ホルダーと、前記顎ホルダーを保持しかつ前記利用者の後頭部を支持するための頭部ホルダーとを有したヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを支持するとともに前記ヘッドユニットに掛かる荷重を利用して前記利用者の頭部を上方に牽引するための弾性部材と、
前記利用者の左右の脇の下に位置させてその体重の一部を支持するための脇の下支持バーと、
鉛直方向に延びる支柱とを備え、
前記弾性部材及び前記脇の下支持バーが、床面からの高さ位置を調整可能に前記支柱に取り付けられる、ことを特徴とする頸椎牽引器。 - 前記顎ホルダーは、利用者の顎部から耳部に到ることができるU字形状を有し、前記耳部部分を中心に前記頭部ホルダーに対して回転自在に、かつ前記頭部ホルダーに対してロックを介して保持されており、
前記顎ホルダーに予め定めた過負荷が作用した場合に、前記ロックが外れて前記顎ホルダーが前記頭部ホルダーから離脱するように保持されている、ことを特徴とする請求項1記載の頸椎牽引器。 - 前記顎ホルダーは、利用者の顎部から耳部に到ることができるU字形状を有し、前記耳部部分を中心に前記頭部ホルダーに対して回転自在に、かつ前記頭部ホルダーに対して剪断部材を介して保持されており、
前記顎ホルダーに予め定めた過負荷が作用した場合に、前記剪断部材が破断して前記顎ホルダーが前記頭部ホルダーから離脱するように保持されている、ことを特徴とする請求項1記載の頸椎牽引器。 - 前記頭部ホルダーは、複数の部材をスライド可能に組み合わせて構成されており、利用者の頭部形状に応じて、前記頭部ホルダーを拡張または縮小可能にしている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の頸椎牽引器。
- 前記弾性部材が、前記ヘッドユニットを下方から支持する態様に配置されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の頸椎牽引器。
- 前記支柱がスライド式で伸縮可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の頸椎牽引器。
- 前記支柱には、利用者の肩を通過して前記脇の下支持バーに届く肩ホルダーバーが前記脇の下支持バーに対して着脱自在に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の頸椎牽引器。
- 前記脇の下支持バーより下側に、前記利用者が把持できるグリップバーが設けられている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の頸椎牽引器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007272932A JP2009100807A (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | 頸椎牽引器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007272932A JP2009100807A (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | 頸椎牽引器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009100807A true JP2009100807A (ja) | 2009-05-14 |
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ID=40703249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007272932A Withdrawn JP2009100807A (ja) | 2007-10-19 | 2007-10-19 | 頸椎牽引器 |
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