JP4642127B1 - 首整体器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
顎を乗せて頭の重量を支えて正しい姿勢を保つことにより首や肩に与える疲労を軽減すると共に、首整体器具が顎を押し上げることより頸骨の位置を矯正することが可能な首整体器具を提供する。
【解決手段】
首整体器具は、支柱の一方の端に顎を乗せる顎乗せ部を有し他端に台座を有する。支柱は顎乗せ部を前後左右方向に傾斜可能かつ左右方向に旋回可能に取り付ける連結部を有する。使用者は机に置いた首整体器具の顎乗せ部に顎を乗せ、頸椎を正しい位置に矯正すると共に頭を前後左右に動かし、あるいは回転させて運動が可能である。
【選択図】 図1−1

Description

本発明は、作業机等に向かい長い間首部に負担がかかる状態で仕事をする際、頸骨の歪みを矯正して正しい姿勢を保つことが可能な首整体器具に関するものである。詳しくは、顎を乗せて頭の重量を支え正しい姿勢を保つことにより、首や肩に与える疲労を軽減すると共に、器具が顎を押し上げる力を作用させることより頸骨の位置を補正することが可能な首整体器具に関するものである。
人の首部は人体において最も細い部位であるにもかかわらず、太い神経と血管の通路であり、重い頭部を支え、且つ頭部を前後左右に傾け回転させるための多くの筋肉を有している。
頸椎柱を構成する七つの頸椎の内、第3頸椎から第7頸椎の前方には椎体と椎間板があり、後方には椎間関節がある。各頸椎の関節と首の後方にある多くの筋肉により、頭部を前後方向に曲げ伸ばし、左右方向に傾け、ねじる動作が可能になっている。また、頸椎には上下に連なる頸部脊柱管があり、脳から続く脊髄が通っている。また、各頸椎の間には椎間板と呼ばれる柔軟な物質が存在している。
長時間同じ姿勢で作業机に向かい、パソコン,読書などを行う場合、頭が下がり所謂猫背の姿勢となる。猫背の姿勢は頸椎の後方に存在する椎間関節により頸椎の前方を狭くする姿勢であり、頸椎の間に存在する椎間板を圧迫し、椎間板を構成する柔軟な物質を押し出す姿勢である。猫背の姿勢は首の前方を圧迫すると共に首の後方にある筋肉を疲労させ、肩こり等の原因になり、頸椎に歪をきたす。 従って、長時間に渡って猫背の姿勢をとることは頸椎に障害を有する人はもちろん、健常者にとっても避けねばならないことである。また、デスクワークを長時間行った場合、圧迫された椎間を広げ、頸椎柱を正常な位置に戻す処置を行うことが必要である。
長時間の作業による首、あるいは肩の疲労対策として、特開2002−685号公報あるいは特開2005−198680号公報に示される、首にあるいは後頭部をマッサージする器具が開発されている。しかし、これらの装置は首あるいは後頭部の疲労を回復するものであり、疲労を避けるものではない。
特開2004−255140号公報には、作業机等の上に支柱を設け、作業者の顎を前記支柱の一端に乗せて重い頭を支えることにより、首や肩の疲労を防ぐ用具が記載されている。上記公報に示される支柱は作業机等に固定した基台、あるいは作業机上に置いた基台と顎を乗せるマクラを支える支柱をスプリングを介して柔軟性を持たせて連結する構成である。当該構成は柱をスプリングで連結することにとり、上下あるいは左右に顔の向きを変える動作が柔軟に行えるものとなっている。しかし、上記構成はバネの弾性力により首を支えるものであり、頸椎の位置を整える機能を有していない。
特開2002−685号公報 特開2005−198680号公報 特開2004−255140号公報
本発明は作業机等に向かい仕事をする際、机の上に置き上端に設けられている顎乗せ部に顎を乗せることにより、作業中に前屈みの猫背の姿勢になることを防止し、正しい姿勢を保つことを可能とする首整体器具を提供するものである。また、支柱に設けられたバネの弾性により顎乗せ部に乗せた顎に対して上方へ向かう力をかけ、頸骨の歪みを矯正し正常な位置とすることが可能な首整体器具を提供するものである。
また、本発明の首整体器具は顎乗せ部を支柱に対して前後左右方向への傾斜、および左右方向への旋回が可能である。この構成により、顎乗せ部に顎を乗せた状態で、頭部の前後への伸展・屈曲、左右方向への側屈、左右方向への回旋が可能となる。本発明に係る首整体器具を使用することにより、デスクワークおいて正しい姿勢を保ちつつ、適宜頸骨の矯正動作を行い、首周りの筋肉の運動が可能となる。
本発明に係る首整体器具は、デスクワークにおける机面と人の顎の間隔にほぼ一致する長さの柱状であり、支柱の一方の端に顎を乗せる顎乗せ部が、他方の端には机の上に安定して設置するための台座を有している。
顎乗せ部は支柱に対して前後左右方向に傾き、且つ左右方向に回転可能となっている。
顎乗せ部は支柱内の圧縮バネにより支えられている。顎乗せ部に下向きの力あるいは加重を加えると、前記圧縮バネに抗して顎乗せ部を支える連結部が支柱内にスライドし、顎乗せ部は下方に移動する。顎乗せ部に乗せた顎を下方に押し下げることにより、頭部は圧縮バネにより上向きの反発力を受け、頸椎を引き延ばす効果が得られる。
本発明の一つの実施形態では、支柱に設けられた回転機構により圧縮バネのロードスケールを調節し、顎が圧縮バネから受ける反発力を調節することが可能となっている。
また、本発明の一つの実施形態では、顎乗せ部の下部に位置する連結部に高さの調節機構を有しており、支柱の高さを使用する人の体型に合わせることが可能となっている。
また、顎乗せ部の表面は弾性体により構成し、顎への負担を軽減する構成とすることも可能である。
本発明に係る首整体器具の外観図1 本発明に係る首整体器具の外観図2 第1の実施態様の断面図 第1の実施態様の詳細断面図1 第1の実施態様の詳細断面図2 本発明に係る首整体器具の利用図 第2の実施態様の断面図 第3の実施態様の図 第4の実施態様の断面図
図1−1は本発明にかかる首整体器具の一つの実施形態の斜視図である。首整体器具1は、顎を乗せる顎乗せ部10、顎乗せ部10と支柱30を連結する連結部20、および、机の上に設置するための台座40から構成されている。
顎乗せ部10は弾性体により構成された顎当て部11と、基体部13から構成されている。基体部13は連結部20に対して前後左右方向へ摺動して傾斜可能であり、かつ左右方向への回転が可能となるように連結部20と結合されている。
連結部20は顎乗せ部10を前後左右方向の傾斜と左右方向の回転が可能となるように支えると共に、連結軸25と顎乗せ部10との間隔を調節するネジ部23、ネジ固定部24有している。
支柱30は筒状の支柱本体31を有する。支柱本体31の上面の穴から連結部20の連結軸25が内部にスライドする構成となっている。支柱本体31には台座40が回転自在に取り付けられている。支柱本体31の内部には連結軸25を支える圧力バネと、台座40を回転することにより前記圧力バネのロードスケールを変更し、連結軸23に加わる圧力バネの力を変更する機構が設けられている。支柱本体31には圧力バネの力を変更する機構を保持するスリット33が設けられている。
図1−2は、図1−1に示される首整体器具の顎乗せ部10が連結部20に対して、前後左右方向への傾斜と左右方向への回転が可能となっていることを示すものである。52に示されるように、顎乗せ部10が連結部20に対して全ての方向に対して傾斜可能となっている。また、51に示されるように、顎乗せ部10は連結部20に対して左右方向の回転が可能となっている。
図2−1は本発明に係る首整体器具の第1の実施形態の断面図である。また、図2−2(a)は顎乗せ部10と連結部20の拡大断面図、図2−3(a)は支柱30と台座40の拡大断面図である。図2−2(b)は顎乗せ部10の上面図である。
図2−2(a)に示されるように、顎乗せ部10は、樹脂等の材料により構成された基体部であるフリー可動碗部16と、その上に貼り付けられた弾性体により形成された顎受け部11から構成されている。顎受け部11の中央には円形あるいは人の顎の形状を模した概略楕円形のくぼみ12が設けられており、首整体器具を使用する使用者は自身の顎をくぼみ12に乗せる。顎乗せ部10の外周ほぼ円形である。フリー可動碗部16の下面14は凸型の球面の形状となっている。また、周辺部には折り返し15が形成されており、フリー可動碗部16の下面14との間は連結部20の摺動部21が摺動する空間17となっている。
連結部20は、摺動部21、摺動部21を支持する摺動部支持部22、高さ調節ネジ部23、固定ナット24、連結軸25から構成されている。
摺動部21はフリー可動碗部16の下面14の凸型の球面形状に対向して摺道する凹型の球面形状となっている。フリー可動碗部16の周辺部は折り返し15により中心方向に折り折り返され、空間17を形成している。摺動部21の周辺部は空間17内でフリー可動碗部16の下面14と折り返し15により挟まれている。折り返し15は摺動部支持部22を中心とする円形の可動領域18を形成しており、摺動支持部22は可動領域18内を自由に移動する。この構成により、凸型の球面形状であるフリー可動碗部16の下面14は、凹型の球面形状である摺動部21の上を前後左右全ての方向に摺動可能であり、且つ左右方向に回転可能である。
摺動部21の中央部は摺動支持部22を介して高さ調節ネジ部23に接続されている。高さ調節ネジ部23の内部には雌ネジ26が形成されており、連結軸25に形成されている雄ネジ27と螺号する。雌ネジ26と雄ネジ27の螺号長を変更して連結部20の長さを変えることにより、首整体器具1の全体の長さ、即ち、利用者の顎の位置を調節することが可能となる。連結軸25の雄ネジ27には固定ナット24が取り付けられている。高さ調節ネジ部23による位置の調節の後、ナット24を高さ調節ネジ部23に締め付けることにより使用中の緩みを防止する。
図2−3(a)は支柱30と台座40の拡大断面図である。支柱30の筒状の支柱本体31には、圧力バネ34とバネ圧調節ナット35が設けられている。また、連結軸25の下端部29は支柱本体31内に位置し、支柱本体31内を上下移動する。また、連結軸25は支柱本体31の上端に設けられたベアリング機構39により回転可能に保持されている。
圧力バネ34の上端は連結軸25の下端部29に押し当てられており、連結軸25を介して顎乗せ部10を押し下げる力に反発力を与える。圧力バネ34の下端はバネ圧調節ナット35に押し当てられている。
バネ圧調節ナット35は雌ネジ37により圧調節ボルト42の雄ネジ47と螺合している。圧調節ボルト42を右方向、あるいは左方向に回転すると、バネ圧調節ボルト42は支柱本体31内を上方向、あるいは下方向に移動し、圧力バネ34のロードスケールを変更する。バネ圧調節ナット35には2本の回転防止ネジ36が設けられており、支柱本体31にも同じく2本のスリット33が設けられている。図2−3(b)に示されるように、各スリット33に対応する回転防止ネジ36を入れることにより、バネ圧調節ナット35の動きを上下方向の動き32に規制する。
台座40の心材41は圧調節ボルト42と一体に形成されており、台座カバー43とネジ44により支柱本体31に回転可能に取り付けられている。台座40の下面は滑り止め用のゴム板45が取り付けられている。
台座40を右または左に回転させることによりバネ圧調節ボルト42が回転し、これと螺合するバネ圧調節ナット35が支柱本体31内を上下する。バネ圧調節ナット35が上方に移動すると圧力バネ34が圧縮され、連結軸25の下端29を押し上げる力が増加する。この結果、顎乗せ部10を押し下げ、連結軸25を支柱本体31内に降下させるのに必要とする力が増加し、顎乗せ部10に乗せた顎を押し上げる力が増加する。
台座40を逆方向に回転させ、バネ圧調節ナット35を下方に移動させると圧力バネ34は弛緩する。この結果、バネ45が連結軸25の下端29を押し上げる力が減少し、顎乗せ部10を押し下げるのに必要とする力、即ち、顎乗せ部10に乗せた顎を押し上げる力が減少する。
図3は本発明にかかる首整体器具1の使用方法を示す図である。図3(a)は利用者50が首整体器具1の顎乗せ部10に顎を乗せた状態の側面図、図3(b)は前面図である。使用者50は椅子52に腰掛けて机51に向かい、首整体器具1を机に乗せる。使用者50が顎乗せ部10に顎を乗せた時、首整体器具1が机51の面と垂直となる様に首整体器具1の位置を決める。
首整体器具1の調節ネジ23(図2−2(a))を右方向、あるいは左方向に回転させ、連結軸25との螺合位置を変え、使用者50の頸椎がほぼ垂直となるように顎乗せ部10の高さを調整する。調節ネジ23の位置が決まると、固定ナット24を調節ネジ23に締め付け、使用中に調節ネジ23の位置がずれ、顎乗せ部10が不安定になることを防止する。
台座40を右方向、あるいは左方向に回転させ支柱本体31内の圧力バネ34の圧縮の程度、即ちロードスケールを変更する。圧力バネ34のロードスケールを調節することにより、利用者が顎乗せ部10に乗せた顎を押し下げた時に顎に加わる反発力を利用者の体力等に適合したものとすることが可能である。
このように調整された首整体器具1を使用することにより、作業中に前屈みの猫背の姿勢になることが防止でき、正しい姿勢を保つことが可能となる。また、適宜、顎を顎乗せ部10を押し下げることにより頸椎に上向きの力53を加え、頸骨の歪みを矯正し正常な位置とすることが可能となる。
本発明に係る首整体器具1の顎乗せ部10は本体に対して前後左右方向に摺動することにより傾斜可能である。また、左右方向に回転可能である。従って、使用者50は首整体器具1の顎乗せ部10に顎を乗せた状態のまま、首を前後左右に傾斜させたり、左右方向に回転させたりすることが可能である。図3(c)は使用者50が顎乗せ部10に顎を乗せ、右方向に首を傾斜され時の前面図である。
顎乗せ部10の底部14は凸型の球形形状であり、凹型の球形形状である摺動部21の表面を摺動して傾斜する。この動作は、人が頭部を前後に伸展・屈曲した時、あるいは左右方向に側屈した時の顎の動きと同等の動きである。従って、使用者50は顎乗せ部10に顎を乗せ、かつ正しい頸椎の姿勢を保ったまま、自然な動きにより、顎を前後左右に動かすことが可能となる。
当該構成によりデスクワーク中の利用者は正しい姿勢を保ちつつ首の角度と向きを自由に選択することが可能となる。また、作業中あるいは頸骨の矯正中に、頸椎と首の筋肉を動かし運動の効果を得ることが可能となる。
図4は、本発明に係る首整体器具の第2の実施態様を示す図であり、同図(a)は全体の断面図、(b)は顎乗せ部の下面の詳細図である。首整体器具100の顎乗せ部は、第1の実施態様と同様、円形又は人の顎の形状を模した楕円形のくぼみ12を有する弾性体により構成された顎当て部11と、凸型の球形である碗状の基体部101から構成されている。基体部101は、後述するワイヤー103を掛ける3つのワイヤーフック102−1乃至102−3を有している。
首整体器具100の連結部は、複数のベアリング106を支持するベアリング受け105、ワイヤー103を巻き付けるワイヤー軸104、連結軸107、及び、高さ調節用ボルト108から構成されている。ワイヤー103は一本のリングであり、[フック102−1]−[ワイヤー軸104]−[フック102−3]−[ワイヤー軸104]−[フック102−2]−[ワイヤー軸104]−[フック102−1]と渡され、その張力により、ベアリング受け105を介してベアリング106を基体部101の底面に密着させる。
基体部101を前後左右方向に摺動、あるいは左右方向に回転させると、各ワイヤーフックとワイヤー軸104の距離の変化に応じてワイヤー103が移動し、ベアリング106が基体部101の底面に密着された状態を維持する。当該構成により、顎を顎当て部11に乗せた状態で、頭部の前後への伸展・屈曲、左右方向への側屈、左右方向の回転が可能となる。
同実施形態の支柱は第1の支柱本体110と第2の支柱本体111からなり、第2の支柱本体111の上部は第1の支柱本体110の下部から内部にスライドする。この構成により、第1の支柱本体110は台座120に対して上下方向の移動119を行う。第1の支柱本体110の上部には、高さ調節用ボルト108に切られている雄ネジと螺合する雌ネジ112が切られている。高さ調節用ボルト108の位置を調節することにより、顎乗せ部の高さを調節することが可能である。
第1の支柱本体110と第2の支柱本体111の内部には圧力バネ113とバネ圧調節ナット114が設置されている。第1の実施態様(図2−3)におけるバネ圧調節ナット35と同様、バネ圧調節ナット114は、台座120と一体に構成されているバネ圧調節ボルト121の回転に伴い、第2の支柱本体111内を上下し、圧力バネ113が第1の支柱本体110の上端に加える力を調節する。
当該構成では、顎当て部11に置いた顎により下向きの力を加えると、圧力バネ113の力に抗して第2の支柱本体111が第1の支柱本体110中にスライドする。この状態で、圧力バネ113の抗力により首に上向きの力が与えられ、頸椎と首回りの筋肉の矯正が可能となる。
図5は、本発明の第3の実施態様に係る顎乗せ部を示す図である。同図(a)は顎乗せ部と連結部の断面(右側半分)である。本実施態様の顎乗せ部は顎当て部(図示せず)を支持する基体部155と、複数のベアリング159とベアリング受け158が移動する空間157を形成する底板151から構成されている。連結部は、複数のベアリング159、ベアリング受け158、ベアリング受け軸152、連結軸160、及び、高さ調節用ボルト161から構成されている。
同図(b)は顎乗せ部の底板151の図である。底板151にはスリット154が、たとえば左右方向と前後方向に切られている。ベアリング受け158と連結軸160が底板151を挟み、ベアリング受け軸152がスリット154内に位置する。
使用者が顎当てに顎を乗せ、顎を左右方向あるいは前後方向に移動させると、ベアリング受け158はスリット154内を移動する。基体部155は第1の実施態様と同様、凸型の球形形状であり、ベアリング156に接して前後左右に摺動して傾斜する。また、首を回転されると顎乗せ部も回転する。
図6は本発明に係る首整体器具の第4の実施態様を示す図であり、同図(a)は全体の断面図、(b)は顎乗せ部の断面図である。首整体器具200の顎乗せ部は、第1の実施態様と同様、円形あるいは人の顎の形状を模した楕円形のくぼみ12を有する弾性体により構成された顎当て部11と、碗状の基体部201から構成されている。基体部201と底板202により、複数のベアリング204とベアリング受け203が移動する空間205を形成している。ベアリング受け203の中央にはベアリング受け203を支持するベアリング受け支持部(ジョイント)206が取り付けられている。顎乗せ部の底板202の中央には円形の窓があり、この窓内をベアリング受け支持部206が移動することにより、顎乗せ部は基体部201の底面をベアリング204押し当てて、左右前後に移動可能となっている。
同実施形態の支柱は第1の支柱本体208と第2の支柱本体209からなる。第2の支柱本体209の上部はスライド手段210により第1の支柱本体208の下部から内部にスライドする。この構成により、第1の支柱本体208は台座220に対して上下方向の移動219を行う。

第1の支柱本体208と第2の支柱本体209の内部には、加圧用の液体211が充填されている。液体211の漏洩を防止するため、ジョイント206と第1の支柱本体208の間にはオーリング207が、スライド手段210にはオーリング212が填められている。また、ジョイント206と第1の支柱本体208の上端部には雌ネジと雄ネジが形成されておの、両ネジの螺合長を変更することにより、顎乗せ部の高さを調節することが可能となっている。
液圧調節ナット214は第1の実施態様(図2−3)におけるバネ圧調節ナット35と同様、台座220と一体に構成されている液圧調節ボルト221の回転に伴い第2の支柱本体209内を上下する。液圧調節ナット214の外周には液体211の漏洩を防止するためのオーリング215が填められている。液圧調節ナット214の上部には圧力調整用筒213が設けられている。台座220を回転させ、液圧調節ナット214と圧力調整用筒213を上げると、液体211の内圧が高くなる。また、台座220を逆に回転させ、液圧調節ナット214と圧力調整用筒213を下げると、液体211の内圧が低くなる。
使用者が顎当て部11に顎を乗せ下方に力を加えると、第1の支柱本体208が下方に移動し、第2の支柱本体209の上端部が第1の支柱本体208内にスライドする。支柱本体のスライドに要する力は液体211の内圧が高いほど大きくなる。従って、台座220を回転させ液圧調節ナット214と圧力調整用筒213の位置を調整することにより、利用者が顎当て部11に加える力、即ち、顎当て部11から頸椎が受ける力を利用者の状況に即した最適なものとすることが可能となる。
本発明は長時間のデスクワークにより発生する頸椎の歪み、首回りの筋肉の疲労を防止すると共に、頸椎の歪みを補正し、首回りの筋肉の疲労の回復を可能とする首整体器具を提供するものである。本発明に係る首整体器具は机等に向かって作業を行う時、机等の作業面にほぼ垂直に立て、上端に設置された顎乗せ部に顎を乗せることにより姿勢を正し、頸椎と背骨が湾曲する所謂猫背の姿勢を防止することが可能である。また、首整体器具が有するバネ等の反発力により頸椎に上向きの力を与え、頸椎の歪みを矯正することが可能である。
本発明に係る首整体器具の顎乗せ部は、前後左右に摺動し傾斜可能であり、また左右方向に回転可能である。この構成により、利用者は顎乗せ部に顎を乗せた状態のままで頭部を動かし、頸椎と首周りの筋肉の運動が可能となる。顎乗せ部の摺動面を球形とすることにより、顎乗せ部の動きを人が頭部を傾斜させた時の顎の動きに近くすることが可能となる。
本発明に係る首整体器具に顎乗せ部の高さを調節する機能を持たせることが可能である。この構成により、利用者の身長、作業机の高さ等に応じて顎乗せ部の高さを調節することが可能となり、汎用性の高い器具とすることが可能である。また、高さ調節機能をボルト−ナット機構で構成することより調節が容易な構造とすることが可能となる。
本発明に係る首整体器具に顎乗せ部に乗せた顎の重さ、あるいは顎に加える押圧力に対抗する力を調整する圧力調整機能を持たせることが可能である。当該構成は顎乗せ部を支える連結軸が支柱本体内にスライドする力を調節する圧力バネにより実現可能である。
前記圧力バネのロードスケールを調節する機能を設けることにより、顎乗せ部に乗せた顎が受ける反発力を変更する構成とすることが可能である。ロードスケールを調節する機能は、圧力バネを押さえるナットと台座と一体に構成されたボルト機構により構成することが可能である。当該構成により台座を回転することにより顎乗せ部の反発力を変更することが可能となり、利用者の体力等に即した最適な反発力とすることが可能となる。
支柱は円筒形に限られるものでなく、四角形等任意の形状が可能である。

Claims (6)

  1. 支柱の上端に顎を乗せる顎乗せ部を有し下端に台座を有する首整体器具であって、
    前記台座の底面は直立した首整体器具全体を支える平面であり、
    前記支柱は前記顎乗せ部の下部と連結し前記顎乗せ部を前後左右方向に傾斜可能かつ左右方向に旋回可能に取り付ける連結部を有することを特徴する首整体器具。
  2. 請求項1記載の首整体器具であって、
    前記顎乗せ部の下面は凸型の球形形状であり、前記下面は前記連結部に対して前後左右方向に摺動して傾斜することを特徴する首整体器具。
  3. 請求項2記載の首整体器具であって、
    前記連結部は前記顎乗せ部の凸型の球形形状の下面が摺動する凹型の球形形状の面を有することを特徴する首整体器具。
  4. 請求項1ないし請求項3記載の首整体器具であって、
    前記連結部は前記前記顎乗せ部の高さを調節する高さ調節手段を有することを特徴する首整体器具。
  5. 請求項1ないし請求項4記載の首整体器具であって、
    前記連結部は前記支柱内にスライドする構成であり、
    前記支柱は前記連結部のスライドに変更可能な力を与えるバネ圧縮機構を有することを特徴する首整体器具。
  6. 請求項5記載の首整体器具であって、
    前記台座は前記支柱に回転自在に取り付けられており、
    前記バネ圧縮機構は前記台座と一体に構成されたボルトと前記圧力バネの一端に設けられ前記ボルトと螺合するナットにより前記連結部のスライドに与える圧力を変更することを特徴する首整体器具。
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