JP2019524166A - スクワット運動のための運動装置 - Google Patents

Abstract

装置を床に支持するベース部と、ベース部に取り付けられた第１の管状部材と、第１の管状部材に対して移動可能な第２の管状部材と、第２の管状部材の第１の管状部材に対する上下方向への移動に抵抗する弾性部材と、第２の管状部材を押し下げる座部材で、第２の管状部材に取り付けられた座部材とを備えるスクワット運動行うための運動器具。【選択図】図１

Description

一般に、本発明は運動機器に関する。特に限定はしないが、本発明は、スクワット運動を行うための運動機器に関する。

昨今のエクササイズはかなりのトレンドであり、さまざまな種類の運動器具が存在する。しかし、種類がが多いにもかかわらず、今日でも大きな問題が残っている。体の不自由な人々は運動を始めることが難しいと感じている。例えば、ジムや家庭で利用できるさまざまな機器は、まずはかなりの力を必要とするだろう。運動経験がほとんどまたはまったくない人は、２、３度試してみると落胆するかもしれない。

適切な運動器具に欠けている他のグループの人々としてリハビリテーション中の人々がいる。傷害に起因するリハビリテーションは、しばしば動きを抑えた軽い運動を必要とする。ゴムバンドや他の張力を要する装置はリハビリに使用されるが、ゴムバンドに張力を加える基本的な伸縮運動に限定される。その運動は壁に取り付けられたゴムバンドを手や足で引っ張ってこれに張力を与えるものである。

さらに、自らのフィットネスの目的を達成するために異なるアプローチを探している人々のための運動器具の需要がある。その運動器具は、例えば、繰返し回数を増やしたり、また、自身の身体を思い通りに維持するための異なる運動を与える。また、高齢者は、必ずしも身体が不自由であったりリハビリ中でなくとも、運動から遠ざかっていたり、身体の安定性や適切なバランスを伴って自重スクワットを導く自信を無くしていたりする。従って、高齢者にも同様の運動器具の需要があることとなる。

１つの効果的で著名な運動はスクワット運動である。スクワット運動は、両脚をほぼ肩幅に広げて脚を真っ直ぐにして（またはわずかに曲げて）立っている開始姿勢から始まる。その後、このスクワット運動の第２のパートは次のように実行される。即ち、腰を下げ、膝と臀部を曲げ、体を下げる。その後のスクワット運動では、脚と腰をまっすぐにして体を上げる。これにより開始姿勢に戻る。

スクワット運動に使用されるいくつかの機器がある。トレーニングを強化するためにも使用されている最もよく知られているものは、バーベルであり、あるいはバーベルの端に追加するウェイトである。スクワット運動そのものはすでに多くの人にとって近寄りがたい運動であるかもしれない。従って、かかる追加のウェイトはこの運動にチャレンジすることを妨げるだけである。特にリハビリや身体が不自由な人々は、肩に追加のウェイトを乗せてスクワット運動をすることはできないと考えるかもしれない。

既知の構成によって満足に解決されていない上述の問題を少なくとも軽減し、スクワット運動を可能にする有効な解決策を提供することを目的とする。本発明の１つの目的は、スクワットの動きを支援することである。本発明の他の目的は、スクワット運動の下降運動に抵抗することである。
前述の目的は、本発明による運動器具の実施形態によって達成される。
前述の目的は、請求項１に記載の本発明に従って達成される。

したがって、本発明の第１の局面は次のように規定される。即ち、スクワット運動を行うための運動器具であって、
-器具をある表面に対して支持するためのベース部分と、
-前記ベース部分に取り付けられた第１の管状部材と、
-前記第１の管状部材に対して移動可能な第２の管状部材と、
-前記第２の管状部材の下方への移動に抵抗し、前記第２の管状部材を前記第１の管状部材に対して上方に移動させる弾性部材と、
-前記第２管状部材を押圧するシート部材であって、前記第２管状部材に取り付けられたシート部材

一実施形態では、弾性部材は抵抗バンドである。抵抗バンドは、可能であればゴム製とする。他の実施形態では、バンドは、他の弾性/抵抗材料で作られる。別の実施形態では、弾性部材はバネである。

更に、他の補足的な実施形態では、抵抗バンドはその第１と第２の端部が第１の管状部材の外側の第１および第２の取付け点にそれぞれ取り付けられる。抵抗バンドは第１及び第２の取付け点より高い位置で貫入する、若しくは第１の管状部材の端部まで迂回してその中へ入り込み、第２の管状部材へ貫入する、若しくはその端部まで迂回して入り込む。
さらに、他の補足的な実施形態では、装置は少なくとも２つの抵抗バンドを備える。

加えて、他の補足的な実施形態では、運動器具は異なる高さにある複数の第１及び第２の取付け点を備えて、抵抗を可変とする。いくつかの実施形態では、取付け点は、抵抗バンドを着脱するためのロック手段を含む。

さらに、他の補足的な実施形態では、シート部材の高さは調節可能である。いくつかの実施形態では、シート部材は第２の管状部材に固定される。いくつかの実施形態では、第２の管状部材の上端がシート部材を形成する。

加えて他の補足的な実施形態では、第１の管状部材はベース部分に対して傾斜して取り付けられ、器具がユーザに対して傾斜した角度としている。これにより、機器がスクワット運動に適するものとなる。

本発明の有用性は、それぞれの特定の実施形態に依存する複数の因子に起因する。器具は、その上向きの動きを助力することによって、ユーザーのスクワットトレーニング開始を支援することができる。上向きの動きを助ける器具は、ユーザのスクワットトレーニング開始を助けることができる。この器具は、制御された動きを可能にすることによってリハビリの人々を助けることもできる。
「複数の」という表現は、本明細書では、１から始まる任意の正の整数を指し、 １、２、または３に当たる。
「複数」という表現は、本明細書では、２から始まる任意の正の整数を指し、 ２、３、または４に当たる。
本発明の異なる実施形態は、従属請求項に開示されている。

次に、本発明の添付図面を参照してより詳細に説明する。
図１は本発明の実施形態の運動器具を示し、１ａは上側ポジションにおいてシート部材が高い位置にある状態、１ｂは上側ポジションにおいてシート部材が低い位置にある状態、１ｃは下側ポジション（即ち、押し込まれた状態）を示す。 図２は、本発明による運動器具の断面図を示す（シート部材が低い場合）。 図３は、本発明による第１および第２の管状部材の断面図を示す。 図４は、本発明による第２の管状部材の下端部を示す。 図５は、本発明による第１の管状部材の外側の取付け点を示す。

発明の詳細な説明

図１の１ａ〜１ｃを参照すると、運動器具１００は、床または地面のような表面に対して運動器具を支持するベース部分１０２を備える。運動器具１００は、基部１０２に取り付けられた第１の管状部材１０４を備える。第１の管状部材１０４はベース部分から立ち上がっている。第１の管状部材１０４は、ベース部分に接続された状態で傾斜していてもよく、スクワット運動の使い勝手を向上させる。第１の管状部材は、好ましくは４５〜９０度、より好ましくは６０〜９０度、最も好ましくは７５〜８８度の角度で基部と角度を形成する。第１の管状部材１０４はベース部分１０２に対して着脱自在である。これにより、運動器具自体の組立てが容易になる。

第２の管状部材１０６は、第１の管状部材１０４内に配置され、第１の管状部材１０４に対して移動可能である。シート部材１０８の高さは調整可能であり、これにより運動器具自体の高さを調整し、もってユーザにフィットさせる。シート部材はねじ部を備え、高さを調整する。１ａは高い位置にあるシート部材が描かれている。これに対し、１ｂ、１ｃでは低い位置にあるシート部材が示されている。

１ａおよび１ｂにおいて、上側の開始位置にある運動器具１００が図示されている。弾性部材１１０ａ、１１０ｂは、第２の管状部材１０６を上方に押し、同時に下方への動きに抵抗する。使用者は、自分自身を装置の少し前に位置させ、尻をシート部材１０８上に置く。体を下げることによって、使用者は第２の管状部材を下方に押す。図１ｃでは、運動器具１００の下側位置が示されている。運動器具は下側位置に固定することができ、これによりこの運動器具は簡易な椅子（ストール）となるか、あるいはより少ない収納スペースを取る。第２の管状部材１０６は、上端に近いピンを備える。第１の管状部材は上端に近いＬ字型の溝を備える。この溝に、第２の管状部材を回転させることによって、ピンが固定される。

上側ポジションにおいてシート部材が高い位置にあるときの運動器具の高さは、好ましくは５０-１５０ｃm、より好ましくは７０-１１０ｃm、最も好ましくは８０-１００ｃmである。シート部材の高さは、可能であれば１０〜３０ｃmの範囲で調節できる。下側ポジションにあるときの運動器具の高さは、好ましくは２５〜６５ｃm、より好ましくは３０〜６０ｃm、最も好ましくは３５〜５５ｃmである。

図２〜３に示すように、第１の弾性部材１１０ａは、第１の管状部材１０４の外側の第１及び第２の取付け点１１２ａ、１１４ａに取り付けられる。取付け点１１２ａ、１１４ａは、好ましくは、第１の管状部材１０４の反対側の位置に配置される。弾性部材１１０ａは、第１の管状部材１０４へ取付け点１１２ａ、１１４ａよりも倍ないし２倍の高い位置で貫入する。第１の管状部材は第１の穴１１６ａおよび第２の穴１１６ｂを備え、もって弾性部材１１０ａは第１の管状部へ貫通する。弾性部材１１０ａは、第２の管状部材１０６の下端からその中へ貫入している。ここで下端とは、好ましくは第２の管状部材の下半分、より好ましくは筒状部材の下１/３、最も好ましくは管状部材の下１/４である。あるいは、弾性部材１１０ａは、第１の管状部材１０４の上端を迂回し、および/または第２の管状部材１０６の下端を迂回してもよい。

運動器具は、好ましくは、第２の弾性部材１１０ｂを備える。第２の弾性部材は、第１の弾性部材１１０ａに対して略垂直であることが好ましい。第２の弾性部材１１０ｂは、第１の弾性部材と同様に、その両端から第１の取付け点１１６ａおよび第２の取付け点（図示せず）に取り付けられる。あるいは、運動器具は３つ以上の弾性部材を備えることがある。いくつかの実施形態は、１つの弾性部材のみを備えることができる。弾性部材は、好ましくは抵抗バンドとする。

あるいは、弾性部材にバネを使用してもよい。バネは、例えば、第２の管状部材の下の第１の管状部材内に配置されてもよい。

図４に示すように、第２の管状部材１０６の下端は、弾性部材１１０ａ、１１０ｂを固定するための２つの嵌合部材１１８,１２０を有する。第１の嵌合部材１１８は、弾性部材１１０ａ、１１０ｂを第２管状部材に貫入するための溝１２２ａ、１２２ｂを有する。第２の嵌合部材１２０は、第２の管状部材内に弾性部材１１０ａ,１１０ｂを固定するカバーとして機能する。

図５の５ａ〜５ｃに示すように、運動器具１００は異なる高さに第１および第２の取付け点を備え、もって、弾性部材の抵抗が調整される。好ましい実施形態では、運動器具は、３つの異なる高さの取付け点を備える。図５の５ａ〜５ｃは、第１の弾性部材１１０ａの第１の取付け点１１２ａ〜ｃおよび第２の弾性部材１１０ｂの第１の取付け点１１６ａ〜ｃを示す。同様に、運動器具は、第１および第２の弾性部材のための第２の取付け点を、好ましくは第１の取付け点に対して管状部材の実質的に反対側に備える。最も低い位置の取付け点において、抵抗は最大となる。弾性部材を上方に動かすことによって、抵抗を軽くすることができる。

取付け点は、弾性部材を着脱するためのプラグ１２４を備えている。５ａは、取付け点から取り外された第２の弾性部材１１０ｂを示す。弾性部材１１０ｂは５ｂのように接続され、５ｃに示すように、固定される。使用されていない取付け点には、安全のためにキャップ１２６を取り付ける。

さらに、当業者は、本開示および一般的な知識に基づいて添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲にくわえて、必要な変更、削除および追加した各特定の使用事例についても実施できる。

Claims (7)

1. スクワット運動を実施するための運動器具であって、
   器具を面に対して支持するためのベース部分と、
   前記ベース部分に取り付けられた第１の管状部材と、
   前記第１の管状部材に対して移動可能な第２の管状部材と、
   前記第２の管状部材の下方への移動に抵抗し、前記第２の管状部材を前記第１の管状部材に対して上方に移動させる弾性部材と、及び
   前記第２管状部材を押圧する、前記第２管状部材に取り付けられたシート部材の要素と、を備える運動器具。
2. 前記弾性部材が抵抗バンドである請求項１に記載の運動器具。
3. 前記抵抗バンドはその第１と第２の端部が第１の管状部材の外側の第１および第２の取付け点にそれぞれ取り付けられ、該抵抗バンドは前記第１および第２の取付け点より高い位置で前記第１の管状部材に貫入する、若しくは前記第１の管状部材の端部まで迂回してその中へ入り込み、更に、前記第２の管状部材へ貫入する、若しくはその端部まで迂回して入り込む、請求項２に記載の運動器具。
4. 少なくとも２つの前記抵抗バンドを備える、請求項２又は請求項３に記載の運動器具。
5. 異なる高さにある複数の前記第１および/または第２の取付け点を備えて、前記抵抗を変更とする請求項３に記載の運動器具。
6. 前記シート部材の高さが調整可能である請求項１〜５のいずれか一項に記載の運動器具。
7. 前記第１の管状部材は前記ベース部分に対して傾斜して取り付けられ、器具がユーザに対して傾斜した角度とし、もって器具がスクワット運動に適するものする、請求項１〜６に記載の運動器具。

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