JP2011050397A - 組合せ菓子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】凹部にカルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分を収容した成形用モールド内に、該粉末成分表面全域に行き渡る量のカルシウムイオンと接触してゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー溶液を連続的に注入して、両者を出合わせ、ゼリー様菓子を形成するゼリー様菓子を調製するための組合せ菓子によって達成される。
【選択図】なし
Description
また、特許文献3では、特に年少者の場合、引き上げ用治具を引き上げる速度を一定に保持することが困難であり、ゼリー様菓子が切れてしまったり、繰り返し一定形状のゼリー様菓子を調製することが困難である等の欠点を有する。
(2)(D)ゼリー溶液調製用容器に(B)成分の溶液を準備する工程。
(3)(C)成形用モールドの凹部に収容された(A)成分の表面全域に行き渡る量の(B)成分溶液を(C)成形用モールド内に連続的に注入し、(A)成分の表面全域と(B)成分溶液とを出合わせ、ゼリー様菓子を形成する工程。
(4)上記(3)工程で(A)成分と未反応の(B)成分溶液を、回収する工程。
(A)カルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分。
(B)カルシウムイオンと接触してゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー溶液用粉末成分。
(C)成形用モールド。
(D)ゼリー溶液調製用容器。
(E)撹拌喫食用治具。
また、食感や風味のばらつきがなく、均一で良好な食感及び風味が付与される。
更に、本発明によれば、繰り返し調製しても、一定形状のゼリー様菓子が連続して得られる。
まず、本発明に用いる粉末成分は、(A)カルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分と、(B)カルシウムイオンと接触してゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー溶液用粉末成分である。
この中でも、特に、乳酸カルシウムは、後述するゼリー溶液との反応性が良好で、ゼリー様菓子を生成する速度が速く、得られるゼリー様菓子の強度が強い点で好適である。
この中でも、特に、タピオカは、粘着性があるものの、歯入りが良く、食感の点で好適である。
ましくは60重量%以上であることが、ゼリー様菓子の食感の点で好適である。
この中でも、特にアルギン酸ナトリウムは、ゼリー様菓子の強度の点で好適である。
上記成形用モールド1には、カルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分3を収納し、ゼリー様菓子を成形するためのかたつむり型の凹部2が設けられている。この凹部2は、深さ約9mmであり、緩やかな曲線で形成されたかたつむりの身体部2aと、曲走流路である渦巻き曲線で形成された殻部2bとからなるものである。
なお、このとき、上記粉末成分3が凹部2から盛上らないように、好ましくは凹部2の深さ内に収まるように収容することがゼリー様菓子の成形性の点で好適である。また、更に好適には、同図に示すように、粉末成分3を収容した後、成形用モールド1を手4で揺り動かす等で、該粉末成分3を凹部2内に略平らに敷き詰めるようにすることが、ゼリー様菓子の成形性の点で望ましい。
なお、上記水性媒体7は、例えば、水、水溶性エキス等が挙げられ、これらの中から適宜選択し、単独もしくは複数組合せて用いればよい。この中でも、特に手軽に使用でき、ゼリー様菓子が素早く得られる点で水が好適に用いられる。
また、ゼリー溶液9の調製と同時に、必要であれば、トッピング10を更に別容器であるトッピング用容器11に投入しておく。
なお、本工程においては、注入した後行き渡らせるのではなく、上記ゼリー溶液9を成形用モールド1に注入する際に、粉末成分3の表面全域に行き渡るように注入してもよい。
ここで、「連続的に注入」とは、溶液注入の際に、スポイト使用時のように注入を一時中断し、溶液をスポイトの溶液溜まり部に補充する等の意図的な一定間隔の中断を挟むことがないという意味であり、好ましくは、全く中断を挟まないことが、粉末成分が瞬時に比較的大きな略同一形状のゼリー様菓子に変化するという視覚的変化の点で望ましい。
なお、ゼリー様菓子15は、凹部2に収容されたカルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分3の表面部分がゼリー溶液9と反応することにより調製されているものであり、該ゼリー様菓子15を巻き取ると、未反応の粉末成分3があらわれる。従って、図1(D)工程で回収したゼリー溶液9を用いて、上述したゼリー様菓子の調製方法を繰り返し行うことで、複数個の比較的大きな略同一形状のゼリー様菓子15を連続的に調製することができる。
トッピング材料としては、きなこ、粉末ジュース、抹茶、チョコレート等各種ソース、ジャム、シロップ等が挙げられ、適宜選択して単独もしくは2種以上併用すればよい。また、上記トッピング材料の形態は、粉末状、顆粒状、液状等から適宜選択すればよい。
また、成形用モールド1の凹部2形状は、少なくとも一部に曲走流路を有していればかたつむり型に限るものではなく、象型、タコ型、へび型、貝型等が挙げられる。本発明における曲走流路とは、所謂渦巻き状の流路を意味するものであり、渦と渦の間隔、渦の巻き数等は限定するものではない。この曲走流路を設けることにより、少しの揺動によって、凹部2に収容されたカルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分3の表面全域に、ゼリー溶液9を短時間で行き渡らせることができるため簡便性及び視覚的変化の点で好適である。なお、本発明の成形用モールドでは、少なくとも一部に曲走流路が設けられていればよく、任意形状の凹部が併設されていてもよい。
更には、上記の例においては、かたつむりの身体部2aと殻部2bとが連結されていないが、これに限るものではなく、連結されていてもよい。好ましくは、簡便性の点で連結されているほうが望ましい。
すなわち、上記成形用モールド1は、粉末成分3とゼリー溶液9とを接触、成形させるための容器であり、形状、凹部の深さ、材質等は特に限定されるものではなく、曲走流路を有している容器であればよい。
攪拌喫食用治具も、ゼリー溶液9を攪拌し、ゼリー様菓子15を巻き取り可能なものであれば、特に限定されるものではない。
別々のプラスチック袋に密封充填された表1に示す組成の(A)成分及び(B)成分と、ポリスチレン製の成形用モールドとゼリー溶液調製用容器とトッピング用容器とが一体となったものと、フォークとが一纏めになった組合せ菓子を用い、図1(A)〜(E)に示す手順でゼリー様菓子を調製した。
なお、上記成形用モールドは、図1に示すかたつむり型の凹部を有するものを用いた。
一方で、上記ゼリー溶液調製用容器に、水(20g)と(B)成分(7.1g)とを投入後、フォークを用いて攪拌溶解し、(B)成分溶液を得た。
次に、凹部に(A)成分を収容した成形用モールド内に、上記(B)成分溶液全量を一度に注入した後、該モールドを手で揺り動かすことにより(A)成分の表面全域に(B)成分溶液を行き渡らせ、両者を出合わせることによりゼリー様菓子を得た。
次に、成形用モールド内の(A)成分とは反応していない(B)成分溶液を、ゼリー溶液調製用容器に回収した。その後、成形用モールドの凹部に残留したゼリー様菓子を、フォークで巻き取りることにより、ゼリー様菓子を得た。
更に、回収した(B)成分溶液と、ゼリー様菓子を巻き取ることによりあらわれ出た(A)成分とで、ゼリー様菓子を得る作業を3回繰り返し行い、合計4個のゼリー様菓子を得た。
実施例1の組合せ菓子に更にスポイトが同封された組合せ菓子を用い、凹部内に(A)成分が収容された成形用モールドに(B)成分溶液全量を一度に注入する代わりに、(B)成分溶液をスポイトに吸引させ、該スポイトから凹部形状に沿って該(B)成分溶液を滴下することによりゼリー様菓子を調製した。
更に、この作業を3回繰返し、合計4個のゼリー様菓子を得た。
別々の容器に充填された表1に示す組成の(A)成分及び(B)成分溶液と、特定形状の凹部を有さない椀状トレイと、L字型引き上げ用治具とが一纏めになった組合せ菓子を用い、以下に示すようにゼリー様菓子を調製した。
すなわち、椀状トレイ内に24gの(B)成分溶液(水(2.4g)と(B)成分(21.6g))とを投入し、この溶液内に、引き上げ用治具のゼリー様菓子引き上げ部を挿入した後、この上に(A)成分を8g載置して、引き上げ用治具を引き上げることにより薄膜状ゼリー様菓子を調製した。
更に、この作業を3回繰返し、合計4枚の薄膜状ゼリー様菓子を得た。
以上の結果を表1に併せて示す。
一方、比較例1の調製方法では、スポイトの押圧力により滴下量が異なり、喫食場所による食感の異なりが感じられた。また、スポイトからの滴下位置から順次ゼリー様菓子に変化するため、一定形状のゼリー様菓子を調製するのに時間がかかり簡便性に劣るものであると共に、瞬時の変化がなく視覚的変化に劣るものであった。
更に、比較例2の調製方法では、引き上げ治具の引き上げ速度を一定にすることが困難で簡便性に欠け、繰返し調製した際、ゼリー様菓子の長さ等を一定にすることができなかった。
2 凹部
2a かたつむりの身体部
2b かたつむりの殻部
3 カルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分
4 手
5 ゼリー溶液調製用容器
6 ゼリー溶液用粉末成分
7 水性媒体
8 フォーク
9 ゼリー溶液
10 トッピング
11 トッピング用容器
15 ゼリー様菓子
Claims (2)
- 下記(1)〜(4)の工程を経てゼリー様菓子を調製するための組合せ菓子であって、下記(A)〜(E)を組合せてなる組合せ菓子。
(1)(C)成形用モールドの凹部内に(A)成分を収容する工程。
(2)(D)ゼリー溶液調製用容器に(B)成分の溶液を準備する工程。
(3)(C)成形用モールドの凹部に収容された(A)成分の表面全域に行き渡る量の(B)成分溶液を(C)成形用モールド内に連続的に注入し、(A)成分の表面全域と(B)成分溶液とを出合わせ、ゼリー様菓子を形成する工程。
(4)上記(3)工程で(A)成分と未反応の(B)成分溶液を、回収する工程。
(A)カルシウム塩類及びα化穀類粉末を含有する粉末成分。
(B)カルシウムイオンと接触してゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー溶液用粉末成分。
(C)成形用モールド。
(D)ゼリー溶液調製用容器。
(E)撹拌喫食用治具。
- (C)成形用モールドが、ゼリー様菓子を成形する成形用モールドの凹部の少なくとも一部が曲走流路である請求項1記載の組合せ菓子。
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