JPH0270688A

JPH0270688A - 建築工事用仮設揚重装置

Info

Publication number: JPH0270688A
Application number: JP63221179A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Okano; 正岡野; Shinobu Yamazaki; 忍山崎
Original assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Current assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Priority date: 1988-09-02
Filing date: 1988-09-02
Publication date: 1990-03-09
Anticipated expiration: 2012-06-11
Also published as: JP2620123B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、資材と作業員の昇降を一台で共に存効に利用
することができるエレベータ或いはリフト等の建築工事
用仮設揚重装置に関する。

〔従来の技術〕

先ず、建築工事用仮設揚重装置における従来の昇降レベ
ルの変更方法について説明する。

高速、大容量のエレベータやリフトでは、駆動電源容量
を低減するためカウンターウェイト式が有利であり、ま
た、ウィンチの設置スペース、ワイヤ取り、′頂部蓮台
の小型化などのためには、ラック・ピニオン駆動方式が
を利である。

ところで、カウンターウェイト付エレベータにおいて工
事の進行に伴い昇降レベルを高くするクライミング作業
では、マストの継足しと頂部蓮台の盛替えが必要となる
が、従来の装置では以下の方法が取られている。

■　マストの継足し、および頂部蓮台の盛替えを、とも
に併設のタワークレーンあるいは別設のウィンチ等を用
いて行う方法。

■　頂部蓮台にマスト吊上げ用クレーンおよび昇降用駆
動装置を備え、他の助けを受けず自刃で行う方法、但し
、小型ラック式エレベータにおいては、ケージにマスト
を乗せて昇降し、自刃で継足して行くものがあるが、こ
の場合は、頂部蓮台がなく、従ってカウンターウェイト
を使用できない。

次に、資材と作業員の昇降を、−台で共に有効に利用す
るケージについてみると、ケージにはエレベータの法規
制が適用されるため、現状のリフト用荷台では、床面積
、囲い、扉、安全装置等問題点が多い、また、リフトや
エレベータを用いての揚重作業では、所定階での水平移
動を考慮して、車輪付台車を用いるものが大部分であり
、荷物の積降し作業は主に人力によって行っていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の昇降レベルの変更方式のうち
、■の場合には、タワークレーン等が自由に利用できる
場合は非常に有効であるが、タワークレーン等の使用予
定に左右され、作業時間が限定され、また、頂部は開放
状態にしておく必要があり、特に再養生および屋上防水
工事などに問題が多い。また、■の場合には、使用時間
の短いクライミング作業の為に専用装置を備え、通常は
休止状態にしておくことになり、また、昇降の反力を取
るため、マスト側にもラック取付けなどの付帯加工が必
要となって非常に高価なものとなる。

一方、工事用エレベータのケージは法規上は問題ないが
、荷台形状が間口が狭いため、長尺物積載が出来ず、台
車による積卸しもできない、また、扉は水平引戸あるい
は、上下開閉式で引戸方式は、全面開放は不可能であり
、上下開閉式では大幅扉には自重が大きくなって不利で
ある。さらに、ケージと床との隙間をなくすためには、
踏板が用いられているが、エレベータでは間口が狭く軽
量なため、オペレータが人力で開閉している。しかし、
間口を広くした場合重量が大きくなり手動では困難であ
る。

従来リフトにおける荷物の積降し作業は主に人力によっ
て行っており、揚重作業サイクルタイムのうち、多くの
時間を占めると共に、積込み階および荷卸し階に作業員
を必要とし、また、オペレータが１人で扉の開閉と踏板
の開閉を同時にすばやく一日中何回も行うことは困難で
あった。

本発明は上記従来の問題を解決することを課題として、
簡単に揚程を変更することができると共に、荷卸し作業
員の省力化と揚重作業のサイクルタイム短縮化を可能に
する建築工事用仮設揚重装置を提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

そのために本発明は、カウンターウェイトおよびケージ
を頂部蓮台に設けたシーブを介してワイヤにより連結し
、前記ケージをラックピニオン駆動装置により昇降させ
る建築工事用仮設揚重装置において、前記カウンターウ
ェイトに余巻ウィンチを設けると共に、カウンターウェ
イトを解除し前記ケージをラックピニオン駆動装置によ
り単独で昇降可能にすることを特徴とする。また、前記
ケージの前面に電動シャッタを設けると共に、ケージの
荷台と各階床面とを橋渡しする踏板を回動自在に設け、
該踏板を前記電動シャッタと連動し“て回動させる。さ
らに、前記ケージの荷台の両側にスライドガイドを設け
、スライドガイドに押出レバーを架設し、該押出レバー
を前記スライドガイド上で移動可能にすることを特徴と
する。

〔作用〕

従って、カウンターウェイト式でありながらケージ昇降
は、ラックピニオン駆動とし、組立、解体およびクライ
ミング時は、積載許容荷重をマストｌ柱分自重、および
作業員２〜３名程度に限定することにより、カウンター
ウェイトなしでもケージが、自刃昇降可能とし、マスト
継足しを行う。

この時、カウンターウェイト用ワイヤーも掛けがえの必
要がなく余巻ワイヤーを延長するだけで、盛替え可能な
ワイヤー取りとし、合わせて頂部蓮台も、マストの継足
しに関係なく支持されるものである。

また、所定階でリフトの扉を開き、踏板を倒して自動荷
卸し装置の押出レバーを作動させることにより荷台上の
車輪付台車は床上に押出される。

これらの動作は、オペレータの押釦操作により連動して
、速やかに行われるため、荷卸し作業員の省人化と共に
揚重作業のサイクルタイム短縮にも効果がある。

〔実施例〕

以下、本発明の建築工事用仮設揚重装置の実施例を図面
を参照しつつ説明する。

第１図は、本発明に係わる自刃クライミング機能を備え
たカウンターウェイト式ラックエレベータの実施例を示
し、（イ）は正面図、（ロ）は側面図、（ハ）はワイヤ
の架設図を示している。

本発明の主な構成機材は、ケージ１、駆動装２２、頂部
蓮台３、マスト５、カウンターウェイト６、各階扉７、
地上囲い９等からなり、駆動装置２が運転されると、ケ
ージ１は、ランクピニオン機構（図示せず）により昇降
される。

カウンターウェイト６は、２分割としマスト５の両側に
配置する。カウンターウェイト吊り用のワイヤｌＯは、
それぞれのカウンターウェイト６に１本づつセントシ、
（ハ）に示すように一端をケージｌに取付け、頂部蓮台
３上のシープ１１で折り返し、他端をカウンターウェイ
ト６に設けられる素巻ウィンチ１２に巻回し、最高揚程
分のワイヤを予め巻込んでおく、クライミング時には、
ケージ１が上限位置より上昇すると、カウンターウェイ
ト６がマスト５の基部で仮受は支持されワイヤ張力はＯ
となる。そして頂部蓮台３の盛替完了後は素巻ワイヤを
繰り出し所定の長さに調整可能にしている。

第２図は頂部蓮台３の実施例を示し、（イ）は上面図、
（ロ）は正面図、（ハ）は側面図を示している。

頂部蓮台３は、マスト５の前面に沿って昇降可能な梁材
で構成され、両端にはカウンターウェイトワイヤ用シー
プ１１が２＆ｌｉ設置され、頂部蓮台３をマスト５に固
定するための２本のカンデラ（図示せず）と、作業足場
１３が備えられている。

クライミング時には、ケージ１を上昇させケージ屋根部
で頂部蓮台３を支持し、カンデラを抜くと頂部蓮台３が
マスト５に対してフリーとなるため、そのまま所定高さ
まで、ケージ１で昇降し再びカンデラをさしてマスト５
に固定する。

頂部蓮台３の昇降には、ケージ昇降用の駆動装置２で駆
動する。この時、カウンターウェイト６なしで昇降する
ため、通常の積載は不可能であり、カウンターウェイト
吊り用のワイヤｌＯの張力を検出し、積載許容荷重の自
動切換を行うと同時に昇降速度の低減切換も行う。

その作業手順について説明する。

■　ケージ１の屋根部に継足し用のマストを載せ、駆動
装置２によりケージ１を上限リミット位置まで上昇させ
る。

■　カウンターウェイト６が下降しマスト５の基部に着
くと、上限リミットスイッチを解除しケージ１を再び上
昇させ、ケージｌを単独でマスト５の最上部まで上昇さ
せる。

■　ケージｌ上のマスト吊り装置でマスト５を吊り上げ
既設マストに継足す。

■　継足したマストに沿ってケージｌを更に上昇させ、
頂部蓮台３をマストで支持する。

■　頂部蓮台３のカンデラを引き抜き、ケージ１を更に
上昇させ頂部蓮台３を所定高さまで押し上げる。

■　頂部蓮台３のカンデラをさして頂部蓮台３をマスト
５に固定する。

■　カウンターウェイト６の素巻ウィンチ１２を緩め、
ケージ１を所定位置まで下降させながらワイヤ１０を繰
り出す。

■　素巻ウィンチ１２のワイヤ１ｏを固定し、更にケー
ジｌを下降させる。

■　上限リミットスイッチをセットする。

なお、解体時には上記と逆の手順で、頂部蓮台３を降下
させながらマストを撤去してゆく。

次に第３図により、資材と作業員兼用のケージｌについ
て説明する。（イ）は正面図、（ロ）は平面図、（ハ）
は側面図である０本ケージは、建設用リフトと、エレベ
ータ両方の法規制を満たすものとし、結果的にはエレベ
ータ規格を満たすことでクリアする。ケージの平面形状
は、面積を従来のものと一定とし、間口を拡げ、奥行き
は小さくすることにより、資材積込用台車の寸法に合わ
せる。すなわち、ケージ平面形状は、使用台車を巾１０
００ｍ、長さ４０００ｍａ＋、３０００ｍｇ＋、２００
０ｎｍの標準型が、適用できる様に有効内寸法を中１３
００（イ）、長さ４２００ｍ１１とし間口の広い横長の
形状とした。

ケージ１はガイドローラ１５によりマスト５に沿って昇
降する。扉１６は、中広の間口が全面開放でき、なおか
つ開閉が、高速で簡単な操作で行えるように、電動モー
タ１７により駆動される巻取り式高速電動シャッター１
９を設けている。ケージｌの屋根にシャッター巻取り軸
１９ａを設置し、ケージ全高を極力低くするため、電動
モータ１７は同じく屋根上の巻取り軸１９ａの後部に横
並びに配置した。１ｉ動シヤツター１９は、モーター取
付側が大きく突出するため、荷台フレームも張出し、こ
の部分に制御盤等を配置することで荷台外形寸法に対し
、有効利用できる様にしている。

なお、屋根部はクライミング時のマスト搭載場所となる
ため、中央部にスペースを確保し、更にシャッター駆動
用電動モータ１７の反対側には、上部点検等のためのマ
ンホール２２を配置している。

踏板２０は、間口に合わせて長くし、扉１６の外側に取
りつけ、両端部には第４図に示すように、リンク機構２
３を設は油圧シリンダ２１を用いて、開閉を行い、操作
は扉１６の開閉と連動して自動的に行い、踏板２０を床
２５に倒して台車の移動を可能にする。

次に第５図により自動荷卸し装置について説明する。荷
物は、車輪付台車２６に入れて、現場搬入し、ケージ荷
台１ａへの積込は、フォークリフトを利用するものとす
る。所定階での荷卸しを従来、作業員が４名程度必要と
したものを、自動荷卸し装置によりなくする。

ケージ荷台１ａの両端部に設置されたスライドガイド２
７上には、荷台の開口部方向に前後滑動する押出レバー
２９が架設され、スライドガイド２７の内部には電動ス
クリｊＬ−３０が内設され、これにナツト３１が噛合っ
ている。スライドガイド２７上には、滑動台座３２がセ
ットされ、ナツト３１と固定されると共に、押出レバー
２９は、滑動台座３２上に取付けられている。

電動スクリュー３０を回転されることにより、ナツト３
１が前後に移動し、滑動台座３２および押出レバー２９
が前後に移動する。押出レバー２９の移動により車輪付
台車２６を床２５上に押出す、この時、押出レバー２９
は荷台前端部までしか押出さないが、後は踏板２０の傾
斜に沿って、台車２６が自然に走行し、床２５上のスト
ッパー３３で停止する。なお、押出レノ〆−２９の駆動
方法には、上記電動スクリュ一方式以外にも油圧あるい
は空圧シリンダ方式、電動ジヤツキ方式その他、チェン
駆動方式、ラックピニオン方式などあらゆる方法が適用
できる。

従って、オペレータの押釦操作により押出レバー２９を
荷台面に水平移動させ、荷台全面を払い出しするもので
、台車の大きさや積載位置にかかわりなく全て、−時的
に床２５上に押出すことができ、所定階でリフトの扉を
開き、踏板を倒して自動荷卸し装置の押出レバーを作動
させることにより荷台上の車輪付台車は床上に押出され
る。これらの動作は、オペレータの押釦操作により連動
して、速やかに行われるため、荷卸し作業員の省人化と
共に揚重作業のサイクルタイム短縮にも効果がある０本
装置は機構が非常に単純であり、積載物自重は台車側車
輪で受けるため剛性も必要としないため、軽量化が容品
である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、下記の効果が奏さ
れる。

（イ）頂部蓮台の自刃クライミングができることにより
、タワークレーン等の使用予定に左右されず、独自の工
程でクライミング作業ができると共に、屋上の閉合、防
水工事を早期に着手できる。

（ロ）リフトの使用工程に関係なくタワークレーンを、
早期解体返却できると共に、直接操作ができ安全作業が
できる。

（ハ）専用のクライミング装置等を必要としないため、
装置製作コストに影響がない。

（ニ）クライミング操作が簡単で、少人数で短時間に行
うことができる。

（ホ）頂部蓮台に対する配線がないため、盛替えによる
手間、電気的故障、余長キャブタイヤ等が不要となる。

（へ）作業員搭乗用としての法規制を満たし、かつ長尺
物および標準台車の積載が可能であり、ｌ提作で扉およ
び踏板が連動して全面、高速開閉し、合理的に積卸し作
業ができる。

（ト）荷卸し作業員の省力化が可能になると共に揚重作
業のサイクルタイムが短縮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明における自刃クライミング機能を備え
たカウンターウェイト式ラックエレベータの実施例を示
し、（イ）は正面図、（ロ）は側面図、（ハ）はワイヤ
の架設図、第２図は頂部蓮台の実施例を示し、（イ）は
上面図、（ロ）は正面図、（ハ）は側面図、第３図は資
材と作業員兼用のケージ１の実施例であり、（イ）は正
面図、（ロ）は平面図、（ハ）は側面図、第４図は踏板
の開閉機構を示す断面図、第５図は自動荷卸し装置を説
明するための図あり、（イ）は側面図、（ロ）は平面図
、（ハ）は（ロ）図のＡ−Ａ線に沿う断面図である。１・・・ケージ、２・・・駆動装置、３・・・頂部蓮台
、５・・・マスト、６・・・カウンターウェイト、７・
・・各階扉、９・・・地上囲い、１０・・・ワイヤ、１
１・・・シーブ、１２・・・素巻ウィンチ、１６・・・
扉、１９・・・電動シャッタ、２０・・・踏板、２１・
・・油圧シリンダ、２７・・・スライドガイド、２９・
・・押出レバー、３０・・・電動スクリュー出　願　人　　　清水建設株式会社代理人弁理士　　阿　部　龍　吉（外４名）第２図（ハ）第４図第３図（ハ）１貴第５図（イ）ａ（ハ）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）カウンターウェイトおよびケージを頂部蓮台に設
けたシーブを介してワイヤにより連結し、前記ケージを
ラックピニオン駆動装置により昇降させる建築工事用仮
設揚重装置において、前記カウンターウェイトに余巻ウ
インチを設けると共に、カウンターウェイトを解除し前
記ケージをラックピニオン駆動装置により単独で昇降可
能にすることを特徴とする建築工事用仮設揚重装置。
（２）前記ケージの前面に電動シャッタを設けると共に
、ケージの荷台と各階床面とを橋渡しする踏板を回動自
在に設け、該踏板を前記電動シャッタと連動して回動さ
せることを特徴とする請求項１記載の建築工事用仮設揚
重装置。
（３）前記ケージの荷台の両側にスライドガイドを設け
、スライドガイドに押出レバーを架設し、該押出レバー
を前記スライドガイド上で移動可能にすることを特徴と
する請求項２記載の建築工事用仮設揚重装置。