JP3881255B2 - 組合せ菓子、組合せ菓子用トレイ及び組合せ菓子を用いたゼリー菓子の製造方法 - Google Patents
組合せ菓子、組合せ菓子用トレイ及び組合せ菓子を用いたゼリー菓子の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、喫食者が手作りでゼリー菓子を簡便に作ることができる組合せ菓子、組合せ菓子用トレイ及び組合せ菓子を用いたゼリー菓子の製造方法に関し、更に詳しくは、スポイト中に収容された溶液を喫食者が別の溶液中に滴下する簡単な操作で、瞬時に大量のゼリー菓子を形成し、視覚的変化、意外性を体感することができ、更には食感及び風味にも優れるゼリー菓子を得ることができる組合せ菓子、それに用いる組合せ菓子用トレイ及びそれを用いたゼリー菓子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カルシウム成分と、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分とを用いて、喫食者が手作りでゼリー菓子を作ることができる組合せ菓子が種々開発されている。
【0003】
例えば、特公平5−86177号公報記載の組合せ菓子がある。この組合せ菓子は、従来のスポイト型の容器に詰められたカルシウムと会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー用溶液(以下、A液という)と、カルシウム塩類を含有する調味溶液(以下、B液という)と、該B液を収容する容器とからなる。そして、A液を詰めた容器のノズル部先端を切断して、A液を容器に収容されたB液に滴下させることにより、A液をゲル化させ、該ゲル状物(ゼリー)が模様となった調味飲料を得るものである。この組合せ菓子では、飲料とゼリーとの2種類の風味及び食感を同時に味わうことができ、かつ視覚的面白さをも満足させるという効果が得られるのである。
しかしながら、上記組合せ菓子においては、従来の一般的なスポイトを用いているので、喫食者がゼリー菓子を調製する際には、単一のノズルに形成された一つの滴下孔から一滴ずつ上記A液を滴下させなくてはならず、瞬時に大量のゼリー菓子を形成させることができないため、視覚的変化及び意外性に十分満足できなかったり、大量の粒状ゼリー菓子を得る場合には、時間がかかり作る過程で飽きてしまうという問題点があった。
【0004】
また、上記カルシウム成分とゼリー成分とを用いて、喫食者が手作りでゼリー菓子を作る他の組合せ菓子としては、例えば特開平7−51005号公報記載の組合せ菓子がある。この組合せ菓子は、図3(A)及び(B)に示すような、底面に複数の滴下孔20が設けられている滴下用トレイ12を用い、該トレイ12に収容したゼリー成分溶液を、下方の別容器に収容したカルシウム成分溶液中に滴下することにより、任意形状のゼリーを簡便に作ることができるというものである。なお、図3(B)は、図3(A)をQ方向から見た図である。
しかしながら、上記の組合せ菓子では、滴下用トレイ12を用いて、自然に滴下孔20からゼリー成分溶液を滴下させるようにしているので、やはり大量の粒状ゼリー菓子を得るためには時間がかかったり、喫食者自身は何もせずに粒状ゼリー菓子が単調に形成されるのを眺めるだけなので、喫食者にとっては視覚的変化、意外性にやや劣るものであった。また、大量のゼリー菓子を短時間で調製しようとすると、滴下用トレイ12の複雑な構造を必要とし、コスト上限界があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、喫食者が手作りで瞬時に大量のゼリー菓子を形成することができるとともに、視覚的変化、意外性を体感することができ、更には、食感及び風味にも優れるゼリー菓子を簡便に得ることができる組合せ菓子、それに用いる組合せ菓子用トレイ及びそれを用いたゼリー菓子の製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項1は、溶液中でゼリー成分をゲル化させてゼリー菓子を形成するための組合せ菓子用トレイにおいて、該溶液を収容し該溶液中でゼリー菓子を形成するための凹部を有し、該凹部の内側側壁面に少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部が設けられてなることを特徴とする組合せ菓子用トレイである。
【0007】
本発明の請求項2は、別々に容器詰めされた下記(A)成分及び(B)成分と、請求項1記載の組合せ菓子用トレイと、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトとからなることを特徴とする組合せ菓子である。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。
【0008】
本発明の請求項3は、別々に容器詰めされた下記(C)成分及び(D)成分と、請求項1記載の組合せ菓子用トレイと、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトとからなることを特徴とする組合せ菓子である。
(C)カルシウム塩類と酸成分とを含有するカルシウム成分。
(D)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤と第三リン酸カルシウムとを含有するゼリー成分。
【0011】
本発明の請求項4は、下記(1)〜(5)の工程を備えてなることを特徴とする組合せ菓子を用いたゼリー菓子の製造方法である。
(1)組合せ菓子用トレイに設けられたゼリー菓子を形成するための凹部に、下記(A)成分溶液を収容する工程。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(2)上記(1)とは別に、下記(B)成分溶液を準備する工程。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。
(3)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトに、上記(B)成分溶液を吸引させる工程。
(4)上記組合せ菓子用スポイトに吸引させた(B)成分溶液を、上記組合せ菓子用トレイに収容された(A)成分溶液に滴下し、ゼリー菓子を形成する工程。
(5)上記ゼリー菓子を、上記組合せ菓子用トレイの凹部内側側壁面に設けられた少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部に沿って引き上げながら液切りして回収する工程。
また、本発明の請求項5は、下記(1)〜(5)の工程を経てゼリー菓子を調製する請求項2記載の組合せ菓子である。
(1)組合せ菓子用トレイに設けられたゼリー菓子を形成するための凹部に、下記(A)成分溶液を収容する工程。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(2)上記(1)とは別に、下記(B)成分溶液を準備する工程。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。
(3)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトに、上記(B)成分溶液を吸引させる工程。
(4)上記組合せ菓子用スポイトに吸引させた(B)成分溶液を、上記組合せ菓子用トレイに収容された(A)成分溶液に滴下し、ゼリー菓子を形成する工程。
(5)上記ゼリー菓子を、上記組合せ菓子用トレイの凹部内側側壁面に設けられた少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部に沿って引き上げながら液切りして回収する工程。
【0012】
すなわち、本発明者らは、カルシウム塩類を含有するカルシウム成分と、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分とを用いて、手作りで瞬時に大量のゼリー菓子を形成させることが可能であり、更には食感及び風味が良好なゼリー菓子を簡便に得るための組合せ菓子について検討を行った。そこで、まず、ゼリー菓子を形成させる際に用いるスポイトの形状について検討を行った。その結果、その形状を、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径を、0.5〜4.5mmに設計することにより、ゼリー成分溶液を収容したスポイトの収容部を押圧し続けるという簡単な操作を行うだけで、カルシウム成分溶液中に落下したゼリー成分溶液が瞬時に連続的にゼリー菓子に変化し、手作りで瞬時に大量のゼリー菓子を形成させることができ、視覚的変化及び意外性を体感させることが可能であることを見出した。
【0013】
次に、組合せ菓子の成分組成について検討を行った結果、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分中に第三リン酸カルシウムを含有させるとともに、カルシウム塩類を含有するカルシウム成分中に酸成分を含有させることで、得られるゼリー菓子のゲル化が強化され、より歯ごたえのある食感を有するゼリー菓子が得られることを見出した。
【0014】
更には、溶液中でゼリー成分をゲル化させてゼリー菓子を形成するための組合せ菓子用トレイにおいて、該溶液を収容し該溶液中でゼリー菓子を形成するための凹部を有し、該凹部の内側側壁面に少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部を設けることで、カルシウム成分溶液とゼリー菓子をすくったスプーン等の治具等を該凹凸部に沿わせて傾斜させながら引き上げるという簡単な操作で、ゼリー菓子のみを簡単にカルシウム成分溶液から分離、取り出すことが可能であり、簡便性、ゼリー菓子の食感及び風味に優れることを見出し本発明に到達した。
【0015】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係る組合せ菓子用スポイトの実施態様について、図2(A)及び(B)に基き具体的に詳述する。
図2(A)は、本発明に係る組合せ菓子用スポイトの一例を示す説明図である。7は組合せ菓子用スポイト、7aは収容部、7bはノズル部、7cは閉鎖一端部である。
また、図2(B)は、図2(A)の組合せ菓子用スポイトを滴下孔7e側から、つまり図2(A)をP方向から見た図である。
【0016】
本発明に係る組合せ菓子用スポイト7は、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する洞状の収容部7aと、該収容部7aから連通分岐点7dにおいて連通分岐している複数のノズル部7bとからなる形状である。連通分岐点7dの数は、ノズル部7bの数をnとすると、n−1個形成される。また、ゼリー成分溶液を滴下するための滴下孔7eは、ノズル部7bを介して各々形成されている。
連通分岐点7dは、上記収容部7aの閉鎖一端部7cと相対する方向に形成され、該分岐点7dから複数のノズル部7bが設けられていることが、使用上の簡便性の点で好ましい。
【0017】
本発明にかかる複数のノズル部7bとは、収容部7aから連通分岐して各々独立して形成された2個以上のノズル部7bを意味し、更に好ましくは5個以上のノズル部7bとすることが、瞬時に大量のゼリー菓子が形成され、視覚的変化、意外性をより体感することができる点で望ましい。
そして、本発明に係る組合せ菓子用スポイト7では、空の収容部7aを押圧し、ゼリー成分溶液中にノズル部先端の滴下孔7eを浸漬した状態で収容部7aの押圧を開放することにより、該収容部7aにゼリー成分溶液が吸引され、該吸引されたゼリー成分溶液は、該収容部7aを再び押圧することにより、上記ノズル部7bを介して設けられているそれぞれの滴下孔7eから滴下される設計となっている。
また、それぞれの滴下孔7eから同時に滴下されるゼリー成分溶液が、滴下中に一体化し、カルシウム溶液と出会う際に一つの大きな塊になることのないように、各ノズル部7bが独立して分岐し形成されるよう設計されることが、瞬時に大量のゼリー菓子を形成する点で好ましい。更には、ノズル部7bは各々略同方向に分岐し形成されていることが、略均一な形状のゼリー菓子を手指等を汚さず形成できる点で好適である。
【0018】
また、本発明に係る組合せ菓子用スポイト7においては、上記ノズル部7bを介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔7eの直径が0.5〜4.5mm、更に好ましくは1.0〜2.0mmになるように設計されることが、視覚的変化及び意外性の点で好適である。
このとき、複数のノズル部7bに形成された滴下孔7eの直径を均一にすると、得られるゼリー菓子の形状、大きさを揃えることができる。また、上記滴下孔7eの直径を不均一にすることで、大きさの異なるゼリー菓子が得られる。従って、適宜設定すればよい。
また、ノズル部7bは、滴下孔7eに向かって先すぼまりの形状となっていると、吸引、滴下の適性の点で好ましい。
【0019】
本発明に係る組合せ菓子用スポイトの滴下孔7eの形成部位は、ノズル部7bを介して設けられ、スポイトの機能を果たせば、特に限定するものではないが、収容部7aから連通分岐したノズル部7bの先端部に形成されることが、吸引性及び滴下性の点で好ましい。
【0020】
また、本発明に係る組合せ菓子用スポイト7の材質は、特に限定するものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン等が挙げられ、押圧吸引可能で復元性を有する軟質な物性を有する材質が望ましい。この中でも、特にポリエチレンは、取扱いに優れる点で好適である。
【0021】
また、本発明に係る組合せ菓子用スポイト7において、収容部7aとノズル部7bの長さの比は、スポイトの機能を果たせば、特に限定するものではないが、好ましくは収容部1に対してノズル部0.2〜2とすることがゼリー菓子の調製時の簡便性及び取扱いに優れる点で望ましい。
【0022】
また、収容部7aには、図2(A)に示すように、タコ様の顔を形成し、ノズル部7bの形状と相俟って動物等の意匠を表すようにしてもよい。そして、スポイトの一部を、図2(B)に示すように、突起させるようにし、突起部7fを形成すると、意匠の一部を際立たせたり、スポイトの押圧をし易くする点で好適である。
なお、収容部7aの形状は、特に限定するものではなく、図2(A)の半円状以外にも、三角形、四角形等の多角形状や、凹凸形状等適宜設定すればよい。
【0023】
次に、本発明の組合せ菓子は、上記組合せ菓子用スポイトと、後述する組合せ菓子用トレイと、別々に容器詰めされた下記(A)成分及び(B)成分とからなる。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。
【0024】
まず、本発明にかかる(A)成分は、カルシウム塩類を含有するカルシウム成分である。
カルシウム塩類としては、例えば乳酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム等が挙げられ、これらは単独もしくは複数組み合わせて用いればよい。この中でも、特に乳酸カルシウムは、ゼリー菓子の食感及び風味の点で好適に用いられる。
【0025】
カルシウム成分中のカルシウム塩類の含有量は、好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは10〜15重量%になるように設定することが望ましい。すなわち、1重量%未満の場合には、ゼリー成分溶液との反応時に、ゼリー成分溶液がカルシウム成分溶液中でゲル化しにくくなる傾向にあり、逆に、30重量%を超える場合には、カルシウム塩類の味が強く出て、得られるゼリー菓子の風味が劣る傾向にある。
【0026】
また、カルシウム成分中には、酸成分を含有させることが好ましい。特に、後述する(B)成分中に第三リン酸カルシウムを用いる場合には、該第三リン酸カルシウムの溶解性の点で積極的に用いることが望ましい。
酸成分としては、クエン酸、無水クエン酸、リンゴ酸、フマール酸、乳酸、酢酸、酒石酸等の有機酸類もしくは有機酸塩類や、リン酸等の無機酸類、これらを主体とする調味料、醸造酢、梅酢、果実酢、果汁、ビタミンCなどが挙げられ、これらの中から適宜選択し、単独もしくは複数組み合わせて用いればよい。この中でも特に、カルシウム成分を粉末状とする場合には、水分量が低くてケーキングしにくい点で無水物が好適に用いられ、更に好ましくは無水クエン酸が風味の点で好適に用いられる。
【0027】
カルシウム成分中における酸成分の含有量は、適宜設定すればよいが、カルシウム成分全体重量中好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは5〜8重量%に設定することが食感及び風味の点で望ましい。
なお、後述する(B)成分中に第三リン酸カルシウムを用いる場合には、上記カルシウム成分を溶液化したときに、該溶液が好ましくはpH8以下、更に好ましくはpH2〜5となるように設定することが第三リン酸カルシウムの溶解性、ゼリー菓子の風味の点で望ましい。
また、第三リン酸カルシウムと酸成分との重量比を、第三リン酸カルシウム1に対し、酸成分0.5〜2となるように設定することが食感の点で望ましい。
【0028】
また、カルシウム成分には、酸成分以外の副原料として、糖質甘味料(高甘味度甘味料、オリゴ糖、果糖、粉末水飴等)、色素、調味料、香料、乳化剤、安定剤、アルカリ成分等を適宜選択して、単独もしくは複数組み合わせて用いてもよい。
【0029】
カルシウム塩類を含有するカルシウム成分の形態は、水性媒体と混合した際に溶液状になれば特に限定されるものではなく、粉末状、液体状等が挙げられる。特に、粉末状の方が、視覚的変化、意外性及び取扱いに優れる点で好適である。また、粉末状とする場合には、溶解性の点で造粒してもよい。
なお、該カルシウム成分は、袋、容器等に充填、包装される。
【0030】
次に、本発明にかかる(B)成分は、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分である。
上記ゲル化剤としては、例えばアルギン酸ナトリウム、低メトキシルペクチン、カラギナン等が挙げられ、これらは単独もしくは複数組み合わせて用いればよい。この中でも、特にアルギン酸ナトリウムは、カルシウム成分との反応性、粉末状で製品化する際の粉末加工性等の点で好適である。
【0031】
ゼリー成分中のゲル化剤の含有量は、ゼリー成分全体重量中好ましくは0.3〜10重量%、更に好ましくは1〜5重量%になるように設定することが望ましい。すなわち、0.3重量%未満の場合には、得られるゼリー菓子のゲル化が弱く、食感に乏しい傾向にあり、逆に、10重量%を超える場合には、ゼリー成分溶液の粘度が高くなりすぎて組合せ菓子用スポイトからの滴下が困難となったり、また、ゲル化剤としてアルギン酸ナトリウムを使用した場合、特有の海草臭が強く感じられ風味に劣る傾向にある。
【0032】
また、ゼリー成分中には、ゲル化剤とともに第三リン酸カルシウムを併用することが食感の点で望ましい。
第三リン酸カルシウムは、化学式Ca3(PO4)2で表され、食品添加物として認められているものである。例えば、太平化学産業(株)製の「リン酸三カルシウム」などが挙げられ、適宜選択して単独もしくは複数組み合わせて用いてもよい。
【0033】
ゼリー成分中における第三リン酸カルシウムの含有量は、ゼリー成分全体重量中好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは2〜5重量%とすることが、歯ごたえのある食感が得られる点で望ましい。
【0034】
また、ゼリー成分には、副原料として、糖質甘味料(高甘味度甘味料、オリゴ糖、果糖、粉末水飴等)、色素、調味料、香料、乳化剤、安定剤、アルカリ成分等を適宜選択して単独もしくは複数組み合わせて用いてもよい。
【0035】
カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分の形態は、水性媒体と混合した際に溶液状になれば特に限定されるものではなく、粉末状、液体状等が挙げられる。特に、粉末状の方が、視覚的変化、意外性及び取扱いに優れる点で好適である。また、粉末状とする場合には、溶解性の点で造粒してもよい。
なお、上記ゼリー成分は、上記カルシウム成分とは異なる袋、容器等に充填、包装される。
【0036】
次に、本発明の組合せ菓子の製品化は、例えば次のようにして行われる。
まず、(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分を包装したものと、(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分を包装したものと、上記(B)成分の溶液を収容して(A)成分の溶液中に滴下するための組合せ菓子用スポイトと、組合せ菓子用トレイとを準備する。この組合せ菓子用スポイトは、収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられた(B)成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmに設定されている。そして、これら4つを、必要に応じ、更に一つの包装体に密封し、組合せ菓子製品とすればよい。
このとき、(A)、(B)成分の包装は、例えば、ポリエチレン等の軟質なプラスチック袋等に包装すればよい。その包装形態は、袋体、筒状や箱状等が挙げられる。また、その材質は、プラスチックに限定するものではなく紙等でもよく、あるいは金属等各種材質等の中から適宜選択して用いればよい。
【0037】
次に、本発明の組合せ菓子を用いて、ゼリー菓子は、例えば次のようにして形成される。
まず、水性媒体を用意する。水性媒体は、例えば、水、牛乳、水溶液エキス等が挙げられ、これらの中から適宜選択し、単独もしくは複数組み合わせて用いればよい。この中でも、特に手軽に使用でき、ゼリー菓子が素早く得られる点で水が好適に用いられる。なお、水性媒体は容器詰め等を行い、上記組合せ菓子とセットにして製品化するようにしてもよい。
【0038】
次に、組合せ菓子用トレイについて説明する。
組合せ菓子用トレイには、図1(A)に示すように、ゼリー菓子を形成するための凹部1aの内側側壁面に、少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部1cが設けられている。このように構成することにより、形成したゼリー菓子をスプーン等の治具を用いて取り出す際に、ゼリー菓子とカルシウム成分溶液とを同時にすくったスプーン等の治具等を、トレイの凹部内側側壁面の液切り用凹凸部1cに沿わせて傾けながら引き上げることにより、簡単にゼリー菓子をカルシウム成分溶液から分離、取り出すことが可能で簡便性に優れる。また、ゼリー菓子の液切りとして有効であるため、食感及び風味に優れたゼリー菓子が得られる。なお、後述するように、ゼリー菓子を発泡成分やトッピング等につけて喫食する際には、その効果が顕著にあらわれる。
【0039】
組合せ菓子用トレイの凹部内側側壁面における凹凸部の形状や、該凹凸部の深さもしくは高さや、該凹凸部の個数等は、スプーン等の治具等を該凹凸部に沿わせて傾けることにより、ゼリー菓子を液切りすることができれば、特に限定するものではない。例えば、組合せ菓子用トレイの凹部が三角、四角等の多角形状である場合、内壁の角部に凹凸部を設けると、ゼリー菓子を捕捉、液切りし易い点で好適である。なお、角部に凹凸部を設ける場合には、該凹凸部にアールが形成されていることが、ゼリー菓子を確実に捕捉できる点で好適である。
【0040】
また、組合せ菓子用トレイの形態は、ゼリー菓子を形成するための凹部の内側側壁面に少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部1cが設けられていれば、特に制限されるものではない。例えば、図1に示すように、ゼリー菓子を形成するための凹部1aの他に、ゼリー成分溶液調製用凹部1bを有する形態としてもよい。もしくは、ゼリー菓子を形成するための凹部1aのみを有する形態とし、ゼリー成分溶液は任意の容器で調製するようにしてもよい。
その際の材質は、プラスチック、紙等が計量、トレイの成形容易性の点で好適である。
【0041】
次いで、図1(A)に示すように、組合せ菓子用トレイ1を用い、ゼリー菓子を形成するための凹部1aに、水性媒体2を所定量入れ、容器詰めされたカルシウム成分3を投入して溶解し、カルシウム成分溶液4を調製する。
他方で、上記カルシウム成分溶液4同様に、ゼリー成分溶液調製用凹部1bに、水性媒体2を所定量入れ、容器詰めされたゼリー成分5を投入して溶解し、ゼリー成分溶液6を調製する。
【0042】
次に、図1(B)に示すように、組合せ菓子用スポイト7を用いて、ゼリー成分溶液6を適量吸引し、組合せ菓子用スポイト7内の収容部7aにゼリー成分溶液6を収容する。
吸引方法は、組合せ菓子用スポイト7が空の状態で、収容部7aを押圧し、滴下孔7eをゼリー成分溶液6に浸漬させた状態で押圧を開放すれば、組合せ菓子用スポイト7にゼリー成分溶液6が自然に吸引される。
【0043】
次いで、図1(C)に示すように、組合せ菓子用スポイト7に吸引したゼリー成分溶液6を、カルシウム成分溶液4に滴下する。滴下されたゼリー成分溶液6は、カルシウム成分溶液4と出会って瞬時にゲル化し、ゼリー菓子8になる。この吸引、滴下の操作は、ゼリー成分溶液6がなくなるまで適宜繰り返せばよい。なお、スポイト7の収容部7aを一気に押圧すれば、線状のゼリー菓子が得られ、軽く押圧し続ければ、粒状のゼリーが得られる。
【0044】
そして、上記カルシウム成分溶液4中に形成されたゼリー菓子8を、該溶液4ごと攪拌喫食用治具10ですくい、液切り用凹凸部1cに沿わせながら攪拌喫食用治具10を傾斜して引き上げ、ゼリー菓子8をカルシウム成分溶液4中から分離、液切りして取り出す。
ここで、攪拌喫食用治具10は、ゼリー菓子8を取り出すことができる収容部10aと手に持つための把持部10bとからなる。そして、攪拌喫食用治具10は、図1(A)におけるカルシウム成分溶液4、ゼリー成分溶液6を製造調製したり、後述の図1(E)におけるゼリー菓子8の味付けや喫食にも供されるものである。この攪拌喫食用治具10の収容部10aの内壁に計量線を設けておくと、水性媒体2の計量がし易く好適である。なお、この攪拌喫食用治具10は、家庭にあるスプーン等で代用してもよい。
【0045】
液切りされたゼリー菓子8は、そのままでも喫食可能であるが、更に図1(D)に示すように、ゼリー成分溶液6を吸引し終わって空になった凹部1bに、水性媒体2と発泡性粉末9とを混合して発泡成分11を調製し、続いて図1(E)に示すように、液切りしたゼリー菓子8を発泡成分11に混合すると、より一層立体性がゼリー菓子8に付与され、外観的にも優れ、また、口中で発泡感のある食感、風味が加わりゼリーの食感とも相俟って好適である。
このとき、発泡性粉末9としては、酸成分とアルカリ成分とを用いればよく、酸成分としては例えばクエン酸、酒石酸等が挙げられ、アルカリ成分としては例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。これらは適宜選択して、単独もしくは複数組み合わせて用いればよい。なお、発泡性粉末9には、必要に応じて、副原料を適宜含有させてもよい。
【0046】
または、液切りしたゼリー菓子8にトッピングを施してもよい。トッピング材料としては、きなこ、粉末ジュース、抹茶、チョコレート等各種ソース、ジャム、シロップ等が挙げられ、これらは適宜選択して単独もしくは複数組み合わせて用いてもよい。なお、上記トッピング材料の形態は、粉末状、顆粒状、液状等から適宜選択すればよい。
【0047】
あるいは、予め(A)成分もしくは(B)成分中に、pHによって発色が異なる色素を添加しておき、(A)成分と(B)成分のpHが異なるように設定しておくことによって、ゼリー菓子8が生成する際に色変わりさせるようにしてもよい。
または、(A)成分及び(B)成分中に、水性媒体2と接触して赤等に発色する色素(通常は白色を呈する)を添加しておくと、白色の粉末から赤色のゼリー菓子8が形成されるため、更に視覚的変化や意外性を増大させることができ好適である。
【0048】
なお、上記組合せ菓子の製品化にあたっては、発泡性粉末9、撹拌喫食用治具10等を同封するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る組合せ菓子用スポイトを用いることにより、手作りで瞬時に大量のゼリー菓子を形成させることができる。また、本発明に係る組合せ菓子用スポイトと、(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分と、(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分とを組合せることにより、手作りで瞬時に大量のゼリー菓子を形成させることができると共に、視覚的変化及び意外性に富み、且つ食感及び風味に優れたゼリー菓子を簡便に得ることができる。
なお、本発明の組合せ菓子においては、ゼリー成分中に第三リン酸カルシウムを含有させると共に、カルシウム成分中に酸成分を含有させることで、より歯ごたえのある食感に優れた粒状ゼリー菓子が得られる。
また、本発明の組合せ菓子用トレイを用いれば、トレイの凹部内側側壁面の液切り用凹
凸部とスプーン等の治具とを用いて、ゼリー菓子を簡単に取り出すことができ、簡便性に優れ、食感及び風味に優れたゼリー菓子が得られる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
【0051】
<実施例1〜2、4〜6>
《組合せ菓子の調製》
表1に示す組成の(A)成分と、(B)成分とを別々のプラスチック袋に密封充填し、図2に示す形状の軟質ポリエチレン製の組合せ菓子用スポイト7と、図1(A)に示す形状のプラスチック製組合せ菓子用トレイ1(ゼリー菓子を形成するための凹部1aの四隅に深さ0.5mmの線状の液切り用凹凸部を4本形成)とを添付し、それらを更にプラスチック袋に一纏めに密封することにより組合せ菓子とした。
【0052】
《ゼリー菓子の調製》
上記(A)成分、(B)成分、組合せ菓子用スポイト7(各滴下孔の直径1.0mm)、組合せ菓子用トレイ1とを用い、図1(A)〜(E)に示す手順でゼリー菓子を調製した。
すなわち、まず、組合せ菓子用トレイ1内のゼリー菓子を形成するための凹部1aに水50ccを入れ、更にカルシウム成分3を6.1g投入後、溶解しカルシウム成分溶液4を得た。
他方、ゼリー成分溶液調製用凹部1bに水40ccを入れ、更にゼリー成分5を8.8g投入後、溶解しゼリー成分溶液6を得た。
次いで、組合せ菓子用スポイト7を用いてゼリー成分溶液6を吸引した後、カルシウム成分溶液4に滴下し、粒状ゼリー菓子8を形成した。これをゼリー成分溶液6がなくなるまで複数回繰り返した。
その後、攪拌喫食用治具10を用いて、粒状ゼリー菓子8とカルシウム成分溶液4をすくって液切りし、粒状ゼリー菓子8のみを回収した。
【0053】
なお、実施例1、4〜6においては、引き続き、空になったゼリー成分溶液調製用凹部1bで、発泡性粉末9と水性媒体2.5ccとを混合し、発泡成分11を調製した後、回収した粒状ゼリー菓子8を該発泡成分11に添加混合して喫食に供した。発泡性粉末9は、クエン酸3.5g及び重曹3.5gとからなる。
【0054】
<比較例1〜3>
比較例1は、組合せ菓子用スポイトのノズル部を一つにする他は、実施例1〜2、4〜6と同様に粒状ゼリー菓子を調製した。
比較例2は、組合せ菓子用スポイトではなく、図3に示す滴下用トレイ(滴下孔の直径1.0mm)を用いて、ゼリー成分溶液を自然落下させる他は、実施例1〜2、4〜6と同様に粒状ゼリー菓子を調製した。
なお、比較例1及び2は、ともにゼリー菓子を形成するための凹部内側側壁面に液切り用凹凸部を有さないトレイを用いた。
また、比較例3においては、図1(A)に示す組合せ菓子用トレイ1の代わりに、ゼリー菓子を形成するための凹部内側側壁面に液切り用凹凸部を有さないトレイを用いる他は、実施例1〜2、4〜6と同様に粒状ゼリー菓子を調製し、発泡成分に添加混合して喫食に供した。
【0055】
上記のようにして得られた粒状ゼリー菓子について、形成性、視覚的変化・意外性、風味、食感、ゼリー菓子の取り出し性を専門パネラー20名にて評価した。
以上の評価結果を表1にあわせて示す。
【0056】
【表1】
【0057】
実施例の組合せ菓子は、ゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が1.0mmである組合せ菓子用スポイトを用いて粒状ゼリー菓子を調製したため、短時間に大量の粒状ゼリー菓子が得られた。
また、実施例1、2、4〜6の組合せ菓子は、ゼリー菓子を形成するための凹部の内側側壁面に液切り用凹凸部を設けた組合せ菓子用トレイを用いて粒状ゼリー菓子を調製したため、得られた粒状ゼリー菓子をトレイの凹部内側側壁面の液切り用凹凸部と治具とを用いて簡単に取り出すことができ、食感及び風味に優れたゼリー菓子が得られた。
一方、比較例の組合せ菓子は、ゼリー成分溶液を滴下するためのノズル部が1本のスポイト、もしくはスポイト形状ではなく、ゼリー成分溶液を自然落下させる滴下用トレイを用いて粒状ゼリー菓子を調製したため、実施例に比べ、短時間に大量の粒状ゼリー菓子が得られにくく、視覚的変化、意外性にも劣る組合せ菓子であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゼリー菓子を製造するための一例を示す説明図。
【図2】本発明に係る組合せ菓子用スポイトの一例を示す説明図。
【図3】比較例2のゼリー菓子を製造するための滴下用トレイを示す説明図。
【符号の説明】
1 組合せ菓子用トレイ
1a ゼリー菓子を形成するための凹部
1b ゼリー成分溶液調製用凹部
1c 液切り用凹凸部
2 水性媒体
3 カルシウム成分
4 カルシウム成分溶液
5 ゼリー成分
6 ゼリー成分溶液
7 組合せ菓子用スポイト
7a 収容部
7b ノズル部
7c 閉鎖一端部
7d 連通分岐点
7e 滴下孔
7f 突起部
8 ゼリー菓子
9 発泡性粉末
10 攪拌喫食用治具
10a (攪拌喫食用治具の)収容部
10b 把持部
11 発泡成分
12 滴下用トレイ
20 滴下用トレイの滴下孔
Claims (5)
- 溶液中でゼリー成分をゲル化させてゼリー菓子を形成するための組合せ菓子用トレイにおいて、該溶液を収容し該溶液中でゼリー菓子を形成するための凹部を有し、該凹部の内側側壁面に少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部が設けられてなることを特徴とする組合せ菓子用トレイ。
- 別々に容器詰めされた下記(A)成分及び(B)成分と、請求項1記載の組合せ菓子用トレイと、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトとからなることを特徴とする組合せ菓子。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。 - 別々に容器詰めされた下記(C)成分及び(D)成分と、請求項1記載の組合せ菓子用トレイと、カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトとからなることを特徴とする組合せ菓子。
(C)カルシウム塩類と酸成分とを含有するカルシウム成分。
(D)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤と第三リン酸カルシウムとを含有するゼリー成分。 - 下記(1)〜(5)の工程を備えてなることを特徴とする組合せ菓子を用いたゼリー菓子の製造方法。
(1)組合せ菓子用トレイに設けられたゼリー菓子を形成するための凹部に、下記(A)成分溶液を収容する工程。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(2)上記(1)とは別に、下記(B)成分溶液を準備する工程。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。
(3)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトに、上記(B)成分溶液を吸引させる工程。
(4)上記組合せ菓子用スポイトに吸引させた(B)成分溶液を、上記組合せ菓子用トレイに収容された(A)成分溶液に滴下し、ゼリー菓子を形成する工程。
(5)上記ゼリー菓子を、上記組合せ菓子用トレイの凹部内側側壁面に設けられた少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部に沿って引き上げながら液切りして回収する工程。 - 下記(1)〜(5)の工程を経てゼリー菓子を調製する請求項2記載の組合せ菓子。
(1)組合せ菓子用トレイに設けられたゼリー菓子を形成するための凹部に、下記(A)成分溶液を収容する工程。
(A)カルシウム塩類を含有するカルシウム成分。
(2)上記(1)とは別に、下記(B)成分溶液を準備する工程。
(B)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分。
(3)カルシウム成分と会ってゼリー化するゲル化剤を含有するゼリー成分溶液を収容する収容部と、該収容部から連通分岐している複数のノズル部とからなり、かつ、上記ノズル部を介して設けられたゼリー成分溶液を滴下させるための滴下孔の直径が0.5〜4.5mmである組合せ菓子用スポイトに、上記(B)成分溶液を吸引させる工程。
(4)上記組合せ菓子用スポイトに吸引させた(B)成分溶液を、上記組合せ菓子用トレイに収容された(A)成分溶液に滴下し、ゼリー菓子を形成する工程。
(5)上記ゼリー菓子を、上記組合せ菓子用トレイの凹部内側側壁面に設けられた少なくとも一つ以上の液切り用凹凸部に沿って引き上げながら液切りして回収する工程。
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