JP2007151545A - シェイク用即席ゲル化粉末、組合せ菓子及びそれを用いたゼリー状食品の製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】数十秒以内の短時間容器を振るという、幼児にもできる簡単な操作を行うだけで、均一でなめらかな表面を有し、離水しないゼリー状食品を得ることができると共に、経日安定性に優れたシェイク用即席ゲル化粉末、組合せ菓子及びそれを用いたゼリー状食品の製法を提供する。
【解決手段】下記(A)成分と(B)成分と(C)成分とを含有し、かつ、少なくとも(A)成分と(B)成分とが別々に包装されていることを特徴とするシェイク用即席ゲル化粉末によって達成される。
(A)アルギン酸ナトリウムと第三リン酸カルシウムとを含有してなる粉末組成物
(B)有機酸を含有してなる酸性粉末組成物
(C)カルシウムイオン封鎖剤を含有してなる粉末組成物
【選択図】なし

Description

本発明は、シェイク用即席ゲル化粉末、組合せ菓子及びそれを用いたゼリー状食品の製法に関し、更に詳しくは、短時間容器を振るという、幼児にもできる簡単な操作を行うだけで、均一でなめらかな表面を有し、離水しないゼリー状食品を得ることができると共に、経日安定性に優れたシェイク用即席ゲル化粉末、組合せ菓子及びそれを用いたゼリー状食品の製法に関する。
従来、飲料などの液状食品をゲル化させる食品としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、第二リン酸カルシウム、カルシウム封鎖剤及び有機酸を一製剤にした粉末が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、これをお茶などの液状食品に添加し、攪拌した後、しばらく静置すると、ゲル化するものであり、中性、酸性、ホット、冷蔵、いずれの液状食品にでも用いることができ、また、既存の液状食品や家庭の調理食品のゲル化にも用いることができる点で汎用性に優れたものである。
しかしながら、このゲル化粉末では第二リン酸カルシウムを用いているため、得られるゲル化物が離水しやすく、また1分程度混合し続ける必要があり、即席性やゲル化性能の点で改良の余地があった。また、攪拌しながらゲル化させるという特性上、もろもろとしたゼリー状物となり、いわゆる型に流し込んで固めたような、均一な透明感のあるゲル化物を得ることができなかった。
また、カラギナン等のゲル化剤と、含脂粉末と、酸味料又はカルシウム塩の少なくとも一方とを含有する粉末デザートミックスが知られている(例えば、特許文献2参照。)。そして、この粉末デザートミックスによれば、湯又は常温水に添加、攪拌して溶解した後、静置冷却することにより、上下2層のゼリーデザートを得ることができるのである。
しかしながら、このデザート粉末は、温度の高い湯もしくは常温水に溶解する必要があり、冷水や秋冬の20℃以下の水道水では溶けにくく、簡便性に欠けると共に即席性に劣る。また、カルシウムがイオン化されていないので、例えば5℃の冷蔵庫で40〜60分間もの長時間静置させなければならず、ゲル化反応させるのにも時間がかかるという問題点があった。
また、アルギン酸ナトリウムやカラギナン等の増粘材を含む溶液と、カルシウム溶液とを対にした嚥下補助食品が知られている(例えば、特許文献3参照。)。そして、この嚥下補助食品を液状食品に同時に滴下して攪拌することで、増粘材溶液とカルシウム溶液とが反応し、液状食品をゲル化させるものである。
しかしながら、この嚥下補助食品は、予め溶液化した2種類の容器詰溶液を組み合わせる形態であるため、容器詰の液体は経日すると保存性等の点で不安定であるという問題や、保存性を考慮した殺菌に耐え得る密閉容器が必要であることからコストが割高となるということや、更には、液状食品に添加する溶液の量が多いために液状食品自体の風味を損なう等の欠点があった。
特開2003−79325号公報 特公平4−39303号公報 特開2000−325041号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、短時間容器を振るという、幼児にもできる簡単な操作を行うだけで、均一でなめらかな表面を有し、離水しないゼリー状食品を得ることができると共に、経日安定性に優れたシェイク用即席ゲル化粉末、組合せ菓子及びそれを用いたゼリー状食品の製法を提供するにある。
上記の目的は、下記(A)成分と(B)成分と(C)成分とを含有し、かつ、少なくとも(A)成分と(B)成分とが別々に包装されていることを特徴とするシェイク用即席ゲル化粉末によって達成される。
(A)アルギン酸ナトリウムと第三リン酸カルシウムとを含有してなる粉末組成物
(B)有機酸を含有してなる酸性粉末組成物
(C)カルシウムイオン封鎖剤を含有してなる粉末組成物
好ましくは、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分の少なくとも一方、及び/又は、上記成分とは別に、α化穀類粉末を組合せる。更に好ましくは、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分の少なくとも一方、及び/又は、上記成分とは別に、炭酸塩を組合せる。
より好ましくは、上記(B)成分の有機酸に、炭酸ガス含有食品を含有する。
また、更に(D)密閉可能な容器を組合せて組合せ菓子としてもよい。
上記の目的は、下記工程(1)〜(5)を順次備えてなるゼリー状食品の製法によって達成される。
(1)上記(D)容器に、水性媒体、上記(A)成分及び(C)成分を収容、混合して(A)成分及び(C)成分混合溶液を調製する工程
(2)上記(A)成分及び(C)成分混合溶液に、上記(B)成分を添加し、ゼリー溶液を調製する工程
(3)上記ゼリー溶液入りの(D)容器を密閉する工程
(4)上記ゼリー容器入りの密閉した(D)容器をシェイクすることにより、ゼリー溶液をゲル化させる工程
(5)上記(D)容器を静置し、ゼリー状食品を得る工程
すなわち、本発明者らは、幼児でも遊び感覚で楽しみながら、簡単かつ従来品よりも更に短時間で、離水がなく、寒天様の食感のゼリーを作ることができる即席ゲル化粉末を得る方法について検討を行った。その結果、まず、(A)成分として、アルギン酸ナトリウムと共に、新たに第三リン酸カルシウムを用いることを見出し、更に、上記(A)成分とは別包装された(B)有機酸を準備すると共に、(C)カルシウムイオン封鎖剤を組合せることに到達した。
更には、水などの水性媒体に(A)及び(C)成分を溶解後、(B)成分を添加してシェイクするという製造工程とすると、静置後にゼリー状食品の離水が生じず、しかも、もろもろとしたゲル化物ではなく、均一で滑らかな表面を有する寒天ゼリー状の歯切れのよいゼリー状食品が短時間で得られると共に、(A)成分と(B)成分を別包装とすることにより、短時間シェイクすると、瞬間的にゲル化するため、あたかも、振るという単純な操作によって、液体が瞬時にゲル化したかのような視覚的変化を楽しむことができることを見出した。
また、α化穀類粉末を用いることにより、寒天ゼリー状のゲル化強度を維持しながら、食べると滑らかな好ましい粘弾性を有する食感を付与し得ることを見出した。
また、炭酸塩を用いることにより、有機酸と反応して、口中でシュワシュワとした発泡刺激の強い炭酸感を付与することができ、ゼリー状食品の粘弾性とは異なる食感を楽しむことができることを見出した。
更には、(B)成分に炭酸ガス含有食品を含有させると、菓子中の炭酸がゼリー中で多量に短時間で放出され、酸成分としての機能を有効に発揮し、ゲル化速度を更に速めることができ、また、ぱちぱちとした破裂刺激感と炭酸ガス含有食品の食感を同時に楽しめることを見出し本発明に到達した。
本発明のシェイク用即席ゲル化粉末によれば、密閉容器の中で水性媒体と共に30秒未満、好適には15秒以内という短時間シェイクするという簡単な操作で、ゼリー状食品が得られるものである。従って、従来のスプーン等の攪拌様治具を用いて攪拌してゲル化させるタイプのゼリーや、型に流し込んで冷蔵して固めるというタイプのゼリーとは違い、短時間シェイクしただけで液体がゲル化したかのような視覚的変化に富んだ、遊び感覚のお菓子とすることができ、幼児でも簡単に調製することができる。
また、得られるゼリー状食品は、攪拌しながら固めるゼリーとは異なり、寒天ゼリーのように均一で透明感となめらかな表面を有する塊状のゼリー状食品であり、離水することがなく、ゼリー特性に優れている。特に、α化穀類粉末を用いた場合には、寒天ゼリー独特のゲル強度と粘弾性を併せ持つより好ましい食感のゼリー状食品とすることができる。
また、特別な種類や温度の水性媒体を準備する必要がなく、常温の飲用水(上水道)で製造することができる。
また、本発明のゲル化粉末は、粉末の形態なので、携帯性、保存安定性に優れると共に、経日安定性に優れている。
更に、炭酸塩を併用することで、口中でシュワシュワとした発泡刺激の強い炭酸感を付与することができ、食感を楽しむことができる。
更に、(B)成分の有機酸と共に炭酸ガス含有食品を用いた場合には、炭酸が短時間に放出され、ゲル化速度を更に短縮することができ、また、喫食したときに、ぱちぱちとした破裂刺激感と炭酸ガス含有食品の食感を同時に楽しむことができる。また、上記破裂刺激感は、ゲルに閉じ込められることにより、喫食中最後まで持続する。
次に、本発明を詳しく説明する。
本発明のシェイク用即席ゲル化粉末は、水性媒体に溶解後、容器内で短時間シェイクすることだけでゼリー状食品を製造し得る粉末である。
なお、本発明における即席とは、30秒未満、更に好適には15秒以内のシェイクによって液状食品をゲル化することを意味するのである。
まず、(A)成分である粉末組成物に含有されるアルギン酸ナトリウムは、海藻から抽出して得られる親水コロイド性多糖類の水酸基をナトリウムイオンで置換したものである。
製品例としては、例えば、(株)キミカ製の「キミカアルギンI−1」、「キミカアルギンI−2G」等が挙げられる。この中でも、「キミカアルギンI−2G」は、グルロン酸量が多く、プリッとした歯ごたえの透明でなめらかな表面を有する寒天状のゼリー状食品となり、短時間でゲル化を開始させることができる点で好適である。これらは、単独でも複数組合せて用いてもよい。
次に、同じく(A)成分に含有される第三リン酸カルシウムは、化学式Ca3(PO4)2で表され、リン酸三カルシウムとも呼ばれ、食品添加物として認められているものである。
製品例としては、例えば、太平化学産業(株)製の「リン酸三カルシウム」等が挙げられ、単独もしくは複数組合せてもよい。
本発明のゲル化粉末全体重量中、アルギン酸ナトリウムと、第三リン酸カルシウムとの含有量は、特に限定するものではなく、ゲル化させようとする液状食品の種類やゲル強度
に応じて適宜設定すればよい。但し、食品衛生法上、カルシウムは1回のゼリー状食品の喫食量全体重量中、1重量%以下となるように配合する。
また、ゲル化粉末全体重量におけるアルギン酸ナトリウムと第三リン酸カルシウムとの含有比率は、好ましくは重量比で0.3〜6:1、更に好ましくは1〜2:1とすることが望ましい。すなわち、この範囲とすることで、溶解性が良好で、溶解したときの白濁及びざらつきが生じにくくなる点で好適である。
次に、(B)成分である酸性粉末組成物には、有機酸を含有する。すなわち、有機酸を含有することにより、液状食品のpHを下げ、カルシウムイオンが適度に放出されやすい環境とすることにより、カルシウム濃度が急激に高まることなく、アルギン酸ナトリウムと順次反応するので、均一な物性のゲルが得られるのである。
上記有機酸としては、例えば、グルコノデルタラクトン、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、酢酸など食用の有機酸、もしくは有機酸含有食品等が挙げられる。上記有機酸は、単独もしくは複数組合せて用いてもよい。
上記有機酸含有食品の例としては、食酢、レモン果汁、炭酸ガス含有食品等が挙げられ、液状物の場合には、適宜粉末化して用いればよい。また、その粒度は特に限定するものではなく、好ましい粒度については後述する。この中でも、炭酸ガス含有食品は、炭酸を短時間に多量に放出し、ゲル化速度を速め、また得られるゼリー状食品にぱちぱちとした破裂刺激感や、炭酸ガス含有食品の食感を付与し得る点で好適である。上記炭酸ガス含有食品を用いる場合は、炭酸ガス含有食品のみを用いるのではなく、他の有機酸と併用することが、ぱちぱちとした破裂刺激の発泡感、食感と共にゲル化速度の調整の点で、特に好適である。
上記炭酸ガス含有食品としては、例えば、GF FOOD CO., LTD(china)製の「POP(ING) CANDY」や、特表2003-535608号公報、特開平3-187345号公報、特開平3-183443号公報、特公平5-78295号公報、特開昭51-57859号公報、特公昭58-51740号公報、特開昭53-6462号公報、特公昭60-16209号公報、特公平5-83215号公報、特開2004-16073号公報、特開2004-113017号公報、特許2556718号、特開昭54-2375号公報、特公昭57-39151号公報、再公表WO99/03357号公報等に記載の炭酸ガスを封入しているか、酸−アルカリの反応によって炭酸ガスが発生する等の何らかの形で炭酸ガスが放出されるキャンディ、グミ、チューインガム、タブレット等の菓子や炭酸飲料粉末等、好ましくは粉体、顆粒、粒状物等の食品を用いればよい。更に好ましくは、炭酸ガスを封入した菓子が炭酸ガス発生速度の点で好適である。
上記有機酸の含有量は、特に限定するものではなく、ゲル化させようとする液状食品のpHを低下させ、カルシウムイオンの溶解スピードを適度に調整し、ゲル化が短時間に行いうる量で、かつ、風味に影響の少ない範囲で適宜設定して用いればよい。
上記酸性成分組成物には、有機酸の他、後述する副原料を含有してもよいが、組成物全体のpHが7未満でなければならない。
次に、(C)成分である粉末組成物には、カルシウムイオン封鎖剤を含有する。
上記カルシウムイオン封鎖剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム等が挙げられる。この中でも、特にカルシウムイオン封鎖能力の高い点でポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム等の重合リン酸塩は好適である。
カルシウムイオン封鎖剤の含有量は、液状食品のpHやカルシウムイオン濃度によって変動するので、適宜設定すればよいが、好ましくはゲル化粉末全体重量中0.1〜10重
量%とすることが、カルシウムイオン放出のスピードを良好に調整できる点で望ましい。
なお、本発明のシェイク用即席ゲル化粉末には、その他の副原料として、多糖類(デキストリン、食物繊維等)、単糖類・少糖類(砂糖、ブドウ糖等)、α化穀類粉末、炭酸塩、色素、香料、蛋白質、乳製品、油脂、アミノ酸、ミネラル、ビタミン、エキス、乳化剤等食品原料として一般的に用いられる粉体原料を適宜使用してもよい。この中でも、デキストリンは粉末を造粒する際の保形性の点で好適に用いられる。更に好適には、α化穀類粉末は、ゲル化強度を有しながら、粘弾性のある好ましい食感を付与する点で望ましい。また、炭酸塩は、喫食した際に、シュワシュワとした強い発泡刺激の炭酸感を付与する点で好適である。
上記α化穀類粉末は、具体的には、例えば、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、とうもろこし澱粉、ワキシーコーンスターチ、粳米粉等や、これらの加工澱粉や化工澱粉が挙げられ、これらの中から適宜選択し単独もしくは複数組合せて用いればよい。この中でも、特に馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、とうもろこし澱粉は、ゲル化強度を有しながら粘弾性のある好ましい食感を付与し得る点で好適である。
上記α化穀類粉末の含有量は、水とゲル化粉末との合計量に対して、好ましくは0.1重量%以上とすることが、上記好ましい食感の点で好適である。
上記炭酸塩は、具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらの中から適宜選択し単独もしくは複数組合せて用いればよい。この中でも、特に炭酸水素ナトリウムは、ゼリー状食品の風味に影響を及ぼすことなく、少量で強い発泡感を付与する点で好適である。
上記炭酸塩の含有量は、ゲル化粉末全体重量中、好ましくは1〜8重量%、更に好ましくは1.5〜3重量%とすることが、強い発泡刺激の炭酸感及び均一で滑らかに固まった寒天様のゼリーとなり、離水しないゼリー形状を付与する点で好適である。
上記副原料の合計含有量は、ゲル化粉末全体重量中50重量%以上とすることが、造粒したときの保形性、生産性、風味及び溶解性の点で望ましい。
上記副原料は、(A)成分、(B)成分、(C)成分のいずれか少なくとも一つ、及び/又は、上記成分とは別に、組合わせて包装してもよいが、好ましくは上記成分の少なくとも一つに含有させることが、ダマ防止及び溶解性の点で望ましい。
特に、炭酸塩を用いる場合には、上述の通り、(A)成分、(B)成分、(C)成分のいずれか少なくとも一つ、及び/又は、上記成分とは別に、組合せて包装してもよいが、好ましくは(A)成分、(B)成分、(C)成分のいずれか一つ、もしくは、(A)成分及び(C)成分に含有させることが、有機酸との反応性が良好で、口中での強い発泡刺激の炭酸感を付与し得る点で好適である。
次に、上記(A)(B)(C)成分と副原料とを用いて、本発明のゲル化粉末は、例えば、次のようにして得られる。
すなわち、各々の粉末及び必要に応じて副原料を準備し、少なくとも(A)成分と(B)成分とが最終的に別包装されるようにして、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び副原料を、それぞれ必要に応じて粉体混合するか、原料混合後粉末化する。
このとき、上記各成分の粒度分布としては、好ましくは(A)成分、(C)成分、副原料は、10メッシュパス〜30メッシュオンの粒子が全体の60%以上含まれていることが望ましく、更に好ましくは(A)成分、(C)成分、副原料は、略同じ粒度分布であることが、溶解性の点で望ましい。また、(B)成分中の有機酸が炭酸ガス含有食品を含有しない場合、その粒度は20メッシュパスであることが溶解性の点で望ましい。炭酸ガス
含有食品を用いる場合、その粒度は4メッシュパスであることが、ゼリー状食品中での食感、炭酸ガス発生速度の点で望ましい。更に好ましくは、炭酸ガス含有食品は、30メッシュオンが80%以上含まれる、やや大粒のものが望ましい。すなわち、粒子が小さいと、加工中や保存中に炭酸ガスが抜け易く、ゼリー状食品中での発生量が少なくなる傾向にある。そして、上記粒度であると、ゼリー状食品中で炭酸ガスの発生が充分な速度で行われ、また、炭酸ガス含有食品固有の食感を充分楽しむことができる点で好適である。
好ましくは、液状食品への溶解性を良くする点で、上記のように得られたゲル化粉末、特に(A)成分、(C)成分、副原料を更に造粒することが望ましい。
本発明のゲル化粉末は、水分の存在下でゲル化する成分を含んでいるため、造粒工程での増粘を防止するためには、低水分で造粒することが好適であり、アルコールを上記原料に添加して湿式造粒することが望ましい。
本発明に用いるアルコールとしては、エタノール、酒等が挙げられる。また、アルコール濃度は、90容量%以上であることが造粒工程での増粘を防止する点で好ましい。
更に好ましくは、アルコール造粒品の保形性を高め、液状食品への溶解性を良くする点でグリセリンを併用して造粒することが望ましい。
本発明に用いるグリセリンは、化学式C383(MW=92.09)で表される食品添加物で、水、アルコール、アセトン等に溶解するものである。また、グリセリンは、油脂の加水分解または化学合成によって得られる。
上記グリセリンの含有量は、ゲル化粉末全体重量中1〜3重量%となるように設定することが顆粒の保形性及び液状食品への溶解性を良好にする点で望ましい。
上記原料を用いて、本発明のゲル化粉末の造粒は、例えば次のようにして行われる。
(B)成分も造粒する際には、少なくとも(A)成分と(B)成分とが混合しないように別々に造粒する。すなわち、(A)成分と、必要に応じて(C)成分及び副原料とを混合し、これらをアルコール及びグリセリンを用いて湿式造粒する。他方で、(B)成分と、必要に応じて(C)成分及び副原料とを混合し、同じくこれらをアルコール及びグリセリンを用いて湿式造粒する。
アルコール及びグリセリンを用いた湿式造粒とは、粉体原料を混練機などで混合しながらアルコール及びグリセリン等を用いて加湿し、この湿潤粉体原料を微細メッシュ状のスクリーンから押し出して、顆粒状に成形後、流動層乾燥や棚乾燥などによって乾燥して造粒する方法である。
なお、微細メッシュ状のスクリーンの大きさは適宜設定すればよいが、最終的に、上述した粒径となるように設定することが好ましい。
上記のように得られたゲル化粉末を、それぞれ包装する。この際、少なくとも(A)成分と(B)成分とが別々に包装されることが重要である。すなわち、上記(A)成分と(B)成分とが別々に包装されることにより、シェイクの特性上、スプーン等の攪拌用治具によって攪拌に一定の方向性(流動性)があるのではなく、ランダムな方向に激しい液状食品の動きが生じるため、(A)成分と(B)成分とが、そのような液状食品の動きにより一気に反応することによる即時性が得られると共に、シェイク前と直後とでは液状食品の状態が全く異なるという視覚的変化が得られるのである。更には、(A)成分中にpHにより色変りする色素を含有させて(B)成分とは別包装することにより、ゼリー状食品製造工程中にpHの変化が生じ、液状食品の物性変化のみならず、色調変化するように設定することもできる。仮に、(A)成分と(B)成分とが同一包装されていると、水性媒体に添加した際に、シェイク開始前に順次反応してしまったり、色調変化をするように設定することが容易にできず、即時性及び視覚的変化が得られないのである。
本発明においては、上記のように(A)成分と(B)成分とが別々に包装されていれば、(C)成分は、(A)成分と(B)成分の少なくとも一方、及び/又は、(A)成分と
(B)成分とは別に包装されていればよい。好ましくは、(A)成分とともに包装されていることが、反応性、ゼリー状食品の製造簡便性及び製造過程での色調変化を楽しめる点で好適である。また、副原料も、必要に応じて、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の少なくとも一方、及び/又は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分とは別に包装されてもよい。
各成分の包装は、例えば、ポリエチレン等の軟質なプラスティック袋等に包装すればよい。その包装形態は、袋状、筒状や箱状等が挙げられる。また、その材質は、プラスティックに限定されるものではなく、紙あるいは金属など各種材質の中から適宜選択して用いればよい。
このようにして得られた本発明のシェイク用即席ゲル化粉末は、種々の液状食品に添加し、短時間シェイクすることで該液状食品をゲル化させることができる。シェイクとは、手等による外部からの振動により、シェイク用即席ゲル化粉末が添加混合された液状食品が、容器の内壁への衝突や自己衝突により攪拌されることを意味し、スプーン等の攪拌用治具で液状食品自体を攪拌することとは異なるものである。
上記液状食品としては、例えば、上水道水、ミネラルウォーター、深層水等の飲用水や、お茶、スープ、甘酒、ぜんざい、牛乳などの中性液状食品、ジュース、ヨーグルト等の酸性液状食品や、アルカリイオン水等のアルカリ性飲料や、おかゆなどの具材を含有する食品や半流動性食品等が挙げられる。また、これらの液状食品は、冷たくても温かくてもよい。
また、本発明のシェイク用即席ゲル化粉末の含有量や、成分配合量を変えることにより、粘性食品、ゾル状食品、半ゲル化食品、ゲル化食品など様々な物性に変化させることができる。また、本発明のシェイク用即席ゲル化粉末は、既存の液状食品をゲル化させる用途以外に、即席菓子、即席エネルギー食品等にも利用できる。
特に、(D)密閉可能なシェイク用容器を上記ゲル化粉末と組合せて、次のような組合せ菓子とすると、幼児でも簡単に、シェイクしながら瞬間的にゼリー菓子を作って遊べるセットとすることができ好適である。
なお、本発明で言う密閉可能とは、液状食品をゲル化させる際のシェイク工程において、シェイク用即席ゲル化粉末と液状食品との混合溶液であるゼリー溶液が、容器からこぼれることのない程度に密閉状態にできるという意味であり、容器開口部を指等で密閉可能にできるのであれば、必ずしも蓋体が設けられる必要はない。しかしながら、シェイク容易性の点で蓋体を有する容器であることが好適である。特に、シェイク用即席ゲル化粉末に炭酸塩を含有させる場合には、ジッパー付きパウチを用いると、ゼリー状食品を作るときに、パウチが徐々に膨張し、まるで振っただけでパウチが風船化するような、見た目でも炭酸感が感じられる点で好適である。
まず、(D)密閉可能なシェイク用容器の一例を、図1を用いて説明する。シェイク用容器1は、密閉手段である蓋体1aと収容部1bを有するものである。
図1のシェイク用容器1は、プラスチック製の底面形状が天面形状に比べて若干小径に形成された円筒状である所謂カップ型であり、蓋体1aと収容部1bとが分離可能な形態である。そして、密閉する際には、収容部1bの開口縁部1cが蓋体1aの天面内側に設けられた凹部(図示せず)に嵌合するよう構成されている。
しかしながら、上記形状に限定されるものではなく、例えば、直方体等の四角柱、円錐等の錐形、球体、ボトル状等であってもよく、他には、パウチ等であってもよい。蓋体を有する形態の容器である場合には、蓋体と収容部との係合手段は、図1のシェイク用容器1の手段に限定されるものではなく、例えば、両者の一部が蝶番で一体化されていてもよく、螺合で一体化する形態等であってもよい。また、パウチの場合には、ジッパー機能や
シール機能等や吸い口機能を設け、密閉可能とすればよい。要するに、液体がこぼれない程度に密閉可能とできれば、特に限定するものではない。
また、その材質も、図1のシェイク用容器1のプラスチック製に限定されるものではなく、シェイクできる程度の強度材質であればよい。
また、特に、視覚的変化を楽しむ点で透明であることが好適である。透明とは、容器の中が目視し得れば、透明度は限定されるものではなく、半透明であってもよく、色がついていてもよい。
なお、上記専用のシェイク用容器1を用いない場合には、家庭にある密閉保存容器で代用したり、市販のPETボトルで代用してもよい。
なお、上記組合せ菓子を、製品化する場合には、例えば、図1に示すように、(A)及び(C)成分と、(B)成分とを別々に包装したゲル化粉末2、3と、攪拌用治具であるスプーン4と、シェイク用容器1とをセットにし、更に包装するようにすればよい。
上記組合せ菓子を用いてゼリー状食品を製造する方法の一例を、図2を用いて以下に説明する。なお、以下の説明は、ゲル化粉末2に(A)成分及び(C)成分を含有し、ゲル化粉末3に(B)成分を含有した場合の製造方法の一例である。
まず、図2(1)に示すように、シェイク用容器1の収容部1bに所定量の水性媒体5を収容する。この際、上記水性媒体5は、上水道水、蒸留水、ミネラルウォーター、深層水等の飲料水が挙げられ、適宜選択して用いればよいが、簡便性の点で上水道水が好適である。
次に、上記水性媒体5が収容された収容部1bに、ゲル化粉末2を投入し、スプーン4で軽く攪拌して溶解し、(A)成分及び(C)成分混合溶液6を調製する。
次に、図2(2)に示すように、上記(A)成分及び(C)成分混合溶液6に、ゲル化粉末3を添加して、混ぜずにそのままゼリー溶液7を調製した後、シェイク用容器1の蓋体1aを閉め、密閉状態とする。
次に、図2(3)に示すように、シェイク用容器1の蓋体1aが開かないように、ゼリー溶液7が入ったシェイク用容器1を手で10〜30秒間程度適宜上下左右(P、Q、R、Sの矢印方向)にシェイクする。この時点では、ゼリー溶液7はゲル化しているものの、まだ完全に強度が付与されていない、やわらかいゼリー状物が得られる。
そして、図2(4)に示すように、シェイク用容器1を約1分間静置すれば、寒天ゼリー状のなめらかで均一な表面を有するゼリー状食品10が得られる。
次に、実施例を挙げて具体的に説明する。
《ゲル化粉末の調製》
〈実施例1〜9〉
表1及び2に示す組成で、まず、それぞれ10メッシュパス〜30メッシュオンの粒度が全体の60%以上となるよう篩別したA成分、C成分及び副原料のグラニュー糖、炭酸水素ナトリウムを混合して、ポリエチレン製の袋に包装してゲル化粉末2とした。他方で、それとは別に、B成分(無水クエン酸は20メッシュパス、炭酸ガス含有食品は30メッシュオンが80%以上)と副原料のα化馬鈴薯澱粉(20メッシュパス)、炭酸水素ナトリウムを混合して、上記ゲル化粉末2とは別のポリエチレン製の袋に包装してゲル化粉末3とした。そして、上記ゲル化粉末2、3を、一対にしてゲル化粉末を得た。
〈比較例1、3〉
表1に示す全組成を、粉体混合してポリエチレン製の袋に包装することにより、ゲル化粉末を得た。
〈比較例2〉
表1に示す組成で、7%アルギン酸ナトリウム溶液と2.8%LMペクチン溶液を重量比で1:1となるように調製した溶液100mlに、無水クエン酸0.55g添加した増粘材含有溶液をポリエチレン製の袋に包装し、それとは別に、第三リン酸カルシウム及び塩化カルシウムが含有された4%カルシウム溶液を他のポリエチレン製の袋に包装し、それらを一対にしてゲル化溶液を得た。
《ゼリー状食品の調製》
〈実施例1〜5〉
上記のようにして得られたゲル化粉末2、3、スプーン4及びシェイク用容器1を一纏めにして組合せ菓子とし、この組合せ菓子を用いて、図2(1)〜(4)に示す手順でゼリー状食品を調製した。
まず、シェイク用容器1の収容部1bに、80ccの5℃の飲用水(上水道水)5を収容し、8.7gのゲル化粉末2を添加し、スプーン4で攪拌溶解し、(A)成分及び(C)成分混合溶液6を得た。
次に、上記(A)成分及び(C)成分混合溶液6に、8.0gのゲル化粉末3を添加して(スプーン4による攪拌はせず)、ゼリー溶液7を調製した後、シェイク用容器1の蓋体1aを閉めて、密閉状態とした。
次いで、シェイク用容器1の蓋体1aが開かないように、ゼリー溶液7が入ったシェイク用容器1を手で15秒間適宜上下左右(P、Q、R、Sの矢印方向)にシェイクした後、静置した。
〈比較例1〉
図1のシェイク用容器1の収容部1bに、5℃の飲用水(上水道水)80ccと、上記のようにして得られたゲル化粉末8gを添加混合した。次いで、蓋体1aを閉めて密閉状態とし、手で15秒間シェイクした後、静置した。
〈比較例2〉
図1のシェイク用容器1の収容部1bに、5℃の飲用水(上水道水)48gを収容し、カルシウム溶液2gを添加してスプーンで軽く攪拌した後、引き続きスプーンで攪拌しながら増粘材含有溶液50gを添加し、溶液を添加し終えてから更に15秒間攪拌した後、静置した。
〈比較例3〉
図1のシェイク用容器1の収容部1bに、5℃の飲用水(上水道水)250ccを収容し、ゲル化粉末80gを添加した。次いで、蓋体1aを閉めて密閉状態とし、手で15秒間シェイクした後、静置した。
上記のようにして得られたゼリー状食品について、ゼリー状食品製造工程中のシェイクもしくは攪拌15秒経過後のゼリー溶液の状態、静置1分経過後のゼリー化状態、静置10分経過後の離水状態、食感、総合評価を各々専門パネラー10名にて評価した。
その結果を表1に合わせて示す。
Figure 2007151545
《ゼリー状食品の調製》
〈実施例6〜9〉
上記のようにして得られたゲル化粉末2、3及びシェイク用ジッパー付きパウチ(図示せず)を一纏めにして組合せ菓子とし、この組合せ菓子を用いて、次の手順でゼリー状食品を調製した。
まず、ジッパー付きパウチの中に、80ccの5℃の飲料水(上水道水)を収容し、8.7gのゲル化粉末2を添加して、ジッパーを閉めて密閉状態とし、該ゲル化粉末2が溶解するまで、ジッパー付き容器全体を手で上下左右にシェイクし、(A)及び(C)成分混合溶液を得た。
次に、再びジッパーを開放し、上記(A)成分及び(C)成分混合溶液に、8.0gのゲル化粉末3を添加して、ジッパーを再び閉めて、密閉状態とした。
次いで、ジッパー付き容器全体を手で15秒適宜上下左右にシェイクした後、静置した。
上記のようにして得られたゼリー状食品について、ゼリー状食品製造工程中のシェイク15秒経過後のゼリー溶液の様子、静置1分経過後のゼリー化状態の様子、静置10分経過後の離水の様子、更には、本実施例にのみパウチの膨張感、喫食時のシュワシュワとした発泡刺激の炭酸感及びぱちぱちとした破裂刺激感の評価を組み込むと共に、食感、総合評価を各々専門パネラー10名にて評価した。
その結果を表2に合わせて示す。
Figure 2007151545
以上の結果から、実施例のゲル化粉末は、若干強度のゆるいゼリー状食品もあったが、水に添加して15秒間シェイクするだけで、ほぼゲル化した。特に、実施例1、6〜9は、15秒間のシェイクにより、完全にゲル化した。また、実施例品は、静置1分経過後には、滑らかに固まった透明感のある寒天様のゼリーとすることができ、静置10分が経過しても、離水することが殆どなかった。また、食感も良好であった。特に、実施例1のゲル化粉末で調製したゼリー状食品は、口に入れると、口中ではじけてぱちぱちとした破裂刺激感と、キャンディの食感を同時に楽しめ、特に良好であった。また、実施例6〜8のゲル化粉末で調製したゼリー状食品は、口に入れると、シュワシュワとした強い発泡刺激の炭酸感とぱちぱちとした弾ける破裂刺激を共に感じることができ、食感の違いを顕著に感じることができるものであった。実施例9は、シュワシュワとした発泡刺激の炭酸感のみが感じられるものであったが、ゼリーの粘弾性とは異なる食感を楽しむことのできるものであった。
これに対し、比較例の粉末は、ゼリー化するのに時間がかかり、15秒間のシェイクもしくはスプーンでの攪拌ではゼリー状態にならなかったり、ゼリー化しても離水したりして好ましくなく、ゼリーの食感も得ることができなかった。特に、比較例3は、ゲル化粉末が冷水難溶性で、反応が進まず、即席性に劣っていた。
本発明の組合せ菓子の一例を示す説明図 本発明の組合せ菓子を用いてゼリー状食品を製造する一例を示す説明図
符号の説明
1 シェイク用容器
1a 蓋体
1b 収容部
1c 開口縁部
2、3 ゲル化粉末
4 スプーン
5 水性媒体
6 (A)成分及び(C)成分混合溶液
7 ゼリー溶液
10 ゼリー状食品

Claims (6)

  1. 下記(A)成分と(B)成分と(C)成分とを含有し、かつ、少なくとも(A)成分と(B)成分とが別々に包装されていることを特徴とするシェイク用即席ゲル化粉末。
    (A)アルギン酸ナトリウムと第三リン酸カルシウムとを含有してなる粉末組成物
    (B)有機酸を含有してなる酸性粉末組成物
    (C)カルシウムイオン封鎖剤を含有してなる粉末組成物
  2. 更に、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分の少なくとも一方、及び/又は、上記成分とは別に、α化穀類粉末を組合せてなる請求項1記載のシェイク用即席ゲル化粉末。
  3. 更に、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分の少なくとも一方、及び/又は、上記成分とは別に、炭酸塩を組合せてなる請求項1又は2記載のシェイク用即席ゲル化粉末。
  4. 更に、上記(B)成分の有機酸に、炭酸ガス含有食品を含有してなる請求項1乃至3の何れか1項に記載のシェイク用即席ゲル化粉末。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のシェイク用即席ゲル化粉末に、更に下記(D)容器を組合せてなる組合せ菓子。
    (D)密閉可能なシェイク用容器
  6. 下記工程(1)〜(5)を順次備えてなるゼリー状食品の製法。
    (1)下記(D)容器に、水性媒体、下記(A)成分及び(C)成分を収容、混合して(A)成分及び(C)成分混合溶液を調製する工程
    (A)アルギン酸ナトリウムと第三リン酸カルシウムとを含有してなる粉末組成物
    (C)カルシウムイオン封鎖剤を含有してなる粉末組成物
    (D)密閉可能なシェイク用容器
    (2)上記(A)成分及び(C)成分混合溶液に、下記(B)成分を添加し、ゼリー溶液を調製する工程
    (B)有機酸を含有してなる酸性粉末組成物
    (3)上記ゼリー溶液入りの(D)容器を密閉する工程
    (4)上記ゼリー容器入りの密閉した(D)容器をシェイクすることにより、ゼリー溶液をゲル化させる工程
    (5)上記(D)容器を静置し、ゼリー状食品を得る工程
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