JP2009268409A - 甘酒の炭酸飲料 - Google Patents
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Abstract
【課題】暑さの厳しい夏季などにおいて、嗜好的に好まれる甘酒飲料を提供する。
【解決手段】加糖甘酒(糖度41、グルコース含量6%)を予めミキサーにて微粉砕した後、500mlの耐熱圧性ペットボトルに250ml充填する。次に、専用のカーボネーター試験器で、中身の炭酸ガスボリュームが3.8L/L(20℃)になるように炭酸水で満杯充填、密封し、最後に、70℃で30分殺菌する。このように、炭酸ガスまたは炭酸水を甘酒に加えることで、著しく清涼感を有する飲料。
【選択図】なし
【解決手段】加糖甘酒(糖度41、グルコース含量6%)を予めミキサーにて微粉砕した後、500mlの耐熱圧性ペットボトルに250ml充填する。次に、専用のカーボネーター試験器で、中身の炭酸ガスボリュームが3.8L/L(20℃)になるように炭酸水で満杯充填、密封し、最後に、70℃で30分殺菌する。このように、炭酸ガスまたは炭酸水を甘酒に加えることで、著しく清涼感を有する飲料。
【選択図】なし
Description
本発明は、甘酒に炭酸ガスまたは炭酸水を加えて得られる甘酒の炭酸飲料に関する。
甘酒は、江戸時代には夏季に飲食されていたが、明治以降いつの間にか、主に冬季
に飲食されるようになった。甘酒を夏季にも製造販売するために、過去にもいろいろな
努力がされたが、いづれも市場に定着していない。すなわち、甘酒が夏季にも飲食され
るような、商品が渇望されている。
に飲食されるようになった。甘酒を夏季にも製造販売するために、過去にもいろいろな
努力がされたが、いづれも市場に定着していない。すなわち、甘酒が夏季にも飲食され
るような、商品が渇望されている。
過去の努力の結果としては、甘酒の甘味を減らしたり、甘酒に果汁果肉を加えたり、
包装形態を変えたり、甘酒の米粒を粉砕したり、ネーミングを変えたりなどの夏季
にも飲食しやす努力がなされたが、いづれも清涼感がいま一不足であり、市場に定着
していない。
包装形態を変えたり、甘酒の米粒を粉砕したり、ネーミングを変えたりなどの夏季
にも飲食しやす努力がなされたが、いづれも清涼感がいま一不足であり、市場に定着
していない。
したがって、本発明は、従来のものにくらべて、著しく清涼感のある甘酒飲料を提
供することを目的とする。
供することを目的とする。
本発明者らは、主に夏季市場に定着する甘酒飲料の開発研究をする中で、炭酸ガスま
たは炭酸水を甘酒に加えることで、著しく清涼感をゆうする甘酒飲料になることを見い
出し本発明を完成するに至った。
たは炭酸水を甘酒に加えることで、著しく清涼感をゆうする甘酒飲料になることを見い
出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の甘酒飲料は、甘酒と、少なくとも炭酸ガスまたは炭酸水を含有す
るもので、今までに該当するものがない、新規性をゆうするものである。
るもので、今までに該当するものがない、新規性をゆうするものである。
本発明に用いる甘酒は、米と米麹を用いて発酵させた本格的なものはもとより、酒粕
を用いただけの簡易なものでも構わない。また、それらに蔗糖、生姜などの他の副原料
を加えたものでもよい。要するに、通常甘酒と称されるものは、すべて含まれる。
を用いただけの簡易なものでも構わない。また、それらに蔗糖、生姜などの他の副原料
を加えたものでもよい。要するに、通常甘酒と称されるものは、すべて含まれる。
本発明に用いる炭酸ガスまたは炭酸水は、甘酒に加える前の状態が、ガス状の二酸化
炭素でもよいし、二酸化炭素が水に溶けた炭酸水でもよい。また、甘酒の中で二酸化炭
素を発生させる仕組みによるものでもよい。
炭素でもよいし、二酸化炭素が水に溶けた炭酸水でもよい。また、甘酒の中で二酸化炭
素を発生させる仕組みによるものでもよい。
本発明の甘酒に炭酸ガスまたは炭酸水を加えて得られる甘酒の炭酸飲料は、清涼感い
ちじるしく、主に夏季に製造販売するのに好適である。
ちじるしく、主に夏季に製造販売するのに好適である。
本発明に用いる甘酒は固体、粉末、液状、ペースト状を問わないが、好ましくは容器
に充填が容易である液状、ペースト状が好ましい。
に充填が容易である液状、ペースト状が好ましい。
本発明に用いる甘酒の量は、結果として生成する炭酸飲料に清涼感があり、美味であ
れば、いくらでも構わないが、液状、ペースト状の場合、容器内容積の1/4から1/
2が好ましい。
れば、いくらでも構わないが、液状、ペースト状の場合、容器内容積の1/4から1/
2が好ましい。
本発明に用いる、容器中の炭酸ガスまたは炭酸水による炭酸ガスボリュームは、僅か
な量でも構わないが、2.0L/L(20℃)から5.0L/L(同)が好ましい。
な量でも構わないが、2.0L/L(20℃)から5.0L/L(同)が好ましい。
以下実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。
囲を限定するものではない。
〈実施例1〉
当社製品である加糖甘酒(商品名:甘酒の素 糖度41 グルコース含量6%)を予
めミキサーにて微粉砕した後、500mlの耐熱圧性ペットボトルに250ml充填し
た。次に、専用のカーボネーター試験器で、中身の炭酸ガスボリュームが3.8L/L
(20℃)になるように炭酸水で満杯充填、密封した。最後に、70℃で30分殺菌し
た。本試作品をAとする。
次に、同じ加糖甘酒に5%のレモン果汁を加え、ミキサー微粉砕たものを、同じペッ
トボトルに250ml充填し、単なるイオン交換水で満杯充填、密封した。最後に、8
5℃25分殺菌した。本試作品をBとする。
当社テストパネル(男12名、女13名 平均年齢男38才、女29才)を用いて、
予め冷蔵したAとBを嗜好調査した。各項目とも、1(よくない)、2(ややよくない)
、3(普通)、4(ややよい)、5(よい)の5点評価とした。結果(平均値)は以下の
とおりであった。
A B
1:色(外観) 4.3 3.9
2:味 4.8 3.1
3:香 4.1 4.0
4:触感(テクスチュア) 3.3 3.2
5:清涼感 5.0 3.3
6:総合評価 4.7 3.5
この結果を解析すると、味、清涼感、総合評価の項目で、BにくらべAは、はるかに
よい評価を得ている。すなわち、甘酒に炭酸ガスまたは炭酸水を加えた効果が明白である 。ちなみに、レモン甘酒は、甘酒に各種の果汁(レモン、グレープフルーツ、ライム、メロン、オレンジ、イチゴなど)を加えたものの中で、これまでは、夏の飲料としても
っとも評価のよかったものである。
当社製品である加糖甘酒(商品名:甘酒の素 糖度41 グルコース含量6%)を予
めミキサーにて微粉砕した後、500mlの耐熱圧性ペットボトルに250ml充填し
た。次に、専用のカーボネーター試験器で、中身の炭酸ガスボリュームが3.8L/L
(20℃)になるように炭酸水で満杯充填、密封した。最後に、70℃で30分殺菌し
た。本試作品をAとする。
次に、同じ加糖甘酒に5%のレモン果汁を加え、ミキサー微粉砕たものを、同じペッ
トボトルに250ml充填し、単なるイオン交換水で満杯充填、密封した。最後に、8
5℃25分殺菌した。本試作品をBとする。
当社テストパネル(男12名、女13名 平均年齢男38才、女29才)を用いて、
予め冷蔵したAとBを嗜好調査した。各項目とも、1(よくない)、2(ややよくない)
、3(普通)、4(ややよい)、5(よい)の5点評価とした。結果(平均値)は以下の
とおりであった。
A B
1:色(外観) 4.3 3.9
2:味 4.8 3.1
3:香 4.1 4.0
4:触感(テクスチュア) 3.3 3.2
5:清涼感 5.0 3.3
6:総合評価 4.7 3.5
この結果を解析すると、味、清涼感、総合評価の項目で、BにくらべAは、はるかに
よい評価を得ている。すなわち、甘酒に炭酸ガスまたは炭酸水を加えた効果が明白である 。ちなみに、レモン甘酒は、甘酒に各種の果汁(レモン、グレープフルーツ、ライム、メロン、オレンジ、イチゴなど)を加えたものの中で、これまでは、夏の飲料としても
っとも評価のよかったものである。
〈実施例2〉
当社製品である無加糖甘酒(商品名:純甘酒 糖度40 グルコース含量21%)1
00gに結晶クエン酸1.11g加えたものを縦長の袋に充填密封した後、85℃で1
0分殺菌した(A)。同じ袋に、水100gに重炭酸ナトリウム1.33gを加え、同様
密封殺菌した(B)。
同じ無加糖甘酒95gにレモン果汁5gと結晶クエン酸0.81gを加え、同様袋に
充填密封殺菌した(C)。
(A)に(B)を加え、撹拌すると甘酒の炭酸飲料となり、清涼感のある、主に夏むき
の飲料となる。
前記当社テストパネルで、(A)に(B)を加えたものと、(C)に水100gを加え
たものを比較嗜好調査した。
結果は、(実施例1)と同じであり、有意に(A)に(B)を加えたものの方が優れ
ていた。
当社製品である無加糖甘酒(商品名:純甘酒 糖度40 グルコース含量21%)1
00gに結晶クエン酸1.11g加えたものを縦長の袋に充填密封した後、85℃で1
0分殺菌した(A)。同じ袋に、水100gに重炭酸ナトリウム1.33gを加え、同様
密封殺菌した(B)。
同じ無加糖甘酒95gにレモン果汁5gと結晶クエン酸0.81gを加え、同様袋に
充填密封殺菌した(C)。
(A)に(B)を加え、撹拌すると甘酒の炭酸飲料となり、清涼感のある、主に夏むき
の飲料となる。
前記当社テストパネルで、(A)に(B)を加えたものと、(C)に水100gを加え
たものを比較嗜好調査した。
結果は、(実施例1)と同じであり、有意に(A)に(B)を加えたものの方が優れ
ていた。
〈実施例3〉
次の配合で、2種類の錠菓を試作した。(A):コーンスターチ80g、粉糖60g、
結晶クエン酸4.5g、湯7.5g、水少々、凍結乾燥した甘酒粉末30g、重炭酸ナ
トリウム2.3g (B):コーンスターチ80g、粉糖60g、結晶クエン酸4.1g、湯7.5g、水少々、凍結乾燥した甘酒粉末30g、粉末レモン果汁20 試作は、混合→練る→錠菓に成型→乾燥 の順に行った。(A)と(B)を水に溶解して、前記当社テストパネルで比較嗜好調査した。結果は、(実施例1)と同じであり、有意に(A)の方が(B)より優れていた。
次の配合で、2種類の錠菓を試作した。(A):コーンスターチ80g、粉糖60g、
結晶クエン酸4.5g、湯7.5g、水少々、凍結乾燥した甘酒粉末30g、重炭酸ナ
トリウム2.3g (B):コーンスターチ80g、粉糖60g、結晶クエン酸4.1g、湯7.5g、水少々、凍結乾燥した甘酒粉末30g、粉末レモン果汁20 試作は、混合→練る→錠菓に成型→乾燥 の順に行った。(A)と(B)を水に溶解して、前記当社テストパネルで比較嗜好調査した。結果は、(実施例1)と同じであり、有意に(A)の方が(B)より優れていた。
Claims (1)
- 甘酒に炭酸ガスまたは炭酸水を加えて得られる、固体または液体の甘酒の
炭酸飲料
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008121801A JP2009268409A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | 甘酒の炭酸飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008121801A JP2009268409A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | 甘酒の炭酸飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009268409A true JP2009268409A (ja) | 2009-11-19 |
Family
ID=41435515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008121801A Pending JP2009268409A (ja) | 2008-05-08 | 2008-05-08 | 甘酒の炭酸飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009268409A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016106532A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | アサヒ飲料株式会社 | 容器詰炭酸飲料及び糖質補助剤 |
JP2018196350A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 三井農林株式会社 | インスタント粉末甘酒飲料 |
JP2019106906A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 森永製菓株式会社 | 炭酸甘酒 |
JP2020108348A (ja) * | 2019-01-01 | 2020-07-16 | 菊一 西 | 甘酒粥 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03219865A (ja) * | 1990-01-25 | 1991-09-27 | Oyama Kk | シャーベット状飲料及び半凍結状飲料 |
JP2002253185A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-10 | Takara Holdings Inc | 飲料及びその製造方法 |
JP2004267121A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-09-30 | Yokote Ichi | ハーブ甘酒の製造方法 |
-
2008
- 2008-05-08 JP JP2008121801A patent/JP2009268409A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03219865A (ja) * | 1990-01-25 | 1991-09-27 | Oyama Kk | シャーベット状飲料及び半凍結状飲料 |
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JP2004267121A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-09-30 | Yokote Ichi | ハーブ甘酒の製造方法 |
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JP2019106906A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 森永製菓株式会社 | 炭酸甘酒 |
JP2020108348A (ja) * | 2019-01-01 | 2020-07-16 | 菊一 西 | 甘酒粥 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110502 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120217 |
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A02 | Decision of refusal |
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