JP3156899B2 - 組合せ菓子およびこれを用いた成型チューインガムの製法 - Google Patents
組合せ菓子およびこれを用いた成型チューインガムの製法Info
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Description
物に水を加えて押圧成型するだけで任意形状の成型チュ
ーインガムを作ることができ、かつ押圧成型した瞬間に
粉末組成物の色の変化を楽しむことが出来る組合せ菓子
およびこれを用いた成型チューインガムの製法に関す
る。
されており、通常、そのまま口中に入れて喫食される。
しかしながら、最近のように多種多様なチューインガム
が出回っている状況では、チューインガムの風味のみな
らず、外観や食べ方等に変化や面白さを付加することが
望まれている。
シリンダー内に沿って上下運動し得るピストンとからな
る成型用治具を用いて、喫食者自身が、粉末チューイン
ガムを押圧成型し、成型チューインガムを得ることがで
きる組み合せ菓子が既に提案されている。(特開平4−
252143号公報)。この組み合せ菓子は、喫食者が
粉末チューインガムから任意形状の成型チューインガム
を作ることができるという楽しさを有している。しかし
ながら、通常の粉末チューインガムは、緻密な組織の粒
子であるため、強い力で押圧成型しないと、成型チュー
インガムが脆く崩れやすくなる。このため、色、風味、
配合の異なる複数の粉末チューインガムを積層し、押圧
すると、層と層との接触部の結着性が弱くなり、喫食者
の押圧の程度によって成型チューインガムの出来ばえに
ばらつきが生じるという問題があった。また、成型チュ
ーインガムを喫食したとき、しばらく咀嚼しないとチュ
ーインガム組織としてのまとまりが弱く、チューイング
性が発現しにくいという欠点もあった。
開昭64−10946号公報に開示されているような、
組合せチューインガムおよびその製法が挙げられる。こ
の方法では、ガムベースを主体とする原料に、糖質とし
て無水結晶麦芽糖を添加し、これに加水して無水結晶麦
芽糖を含水結晶麦芽糖に変化させたものを粉末化してい
る。したがって、無水結晶麦芽糖が含水結晶麦芽糖に変
化する時の膨化力によって、粉末チューインガムの組織
がポーラスな組織となっているので、この粉末チューイ
ンガムに水などの液体成分を添加するだけで、直ちに水
分が粉末チューインガム組織内に浸透し、粉末チューイ
ンガム粒子同士が結着しやすくなり、手で振るなどの軽
い振動を与えるだけで塊状チューインガムとなる。この
ようにして得られた塊状チューインガムは、チューイン
ガム組織内に水分が吸着されているので、粉末チューイ
ンガム粒子同士の結着性が強く、また、口中でのチュー
イング性も咀嚼の開始時から得られる。しかしながら、
上記塊状チューインガムは、水分が瞬時に粉末チューイ
ンガム組織内部に取り込まれてしまうので、咀嚼したと
きに、噛み口がやや固く、ジューシーなウェット感に乏
しいという欠点があった。また、得られるチューインガ
ムの形状が塊状に限られており、喫食者が任意形状に成
型するという創造的面白さに欠けていた。
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、喫食者が粉末組成物に加水して押圧するだけで任
意形状の成型チューインガムとすることができ、かつ、
粉末組成物が押圧成型と同時に変色する外観的変化と創
造的面白さを楽しむことができると共に、ジューシーで
ウェット感がありながら、粉末チューインガム同士の結
着性が良好な成型チューインガムを得ることができる組
合せ菓子およびこれを用いた成型チューインガムの製法
を提供するにある。
組成物(A)と成型用治具(B)とからなる組合せ菓子
によって達成される。 (A)ガムベースと粉末糖質甘味料とを主体とする粉末
チューインガムと、水と接触して顕色する粉末状水溶性
色素を含有する粉末成分とが、それぞれ別に調製され、
粉体混合された粉末組成物。 (B)粉末組成物(A)を押出成型するための筒状シリ
ンダーと、該筒状シリンダー内に沿って上下運動し得る
ピストンとからなる成型用治具。
ューインガムの製法によって達成される。 (1)ガムベースと粉末糖質甘味料とを主体とする粉末
チューインガムと、水と接触して顕色する粉末状水溶性
色素を含有する粉末成分とが、それぞれ別に調製され、
粉体混合された粉末組成物を、筒状シリンダーに充填す
る工程。 (2)上記筒状シリンダー内に沿って上下運動し得るピ
ストンを、上記筒状シリンダーに挿入し、上記粉末組成
物を押圧して予備成型する工程。 (3)上記予備成型された粉末組成物に加水する工程。 (4)上記ピストンを、再び上記筒状シリンダーに挿入
し、上記予備成型された粉末組成物を押圧成型するとと
もに、上記粉末成分中の粉末状水溶性色素を顕色せしめ
る工程。
造された緻密な組織の粉末チューインガムと、これとは
別に準備された、水と接触して顕色する粉末状水溶性色
素を含有する粉末成分とを、粉体混合して粉末組成物と
し、これをシリンダーの中に充填した後、加水して押圧
成型すると、水分が、粉末チューインガム内に取り込ま
れずに粉末チューインガム粒子間に点在する粉末成分中
に浸透し、これによって、粉末成分中の粉末状水溶性色
素が顕色し、あたかも喫食者の押圧力によって粉末組成
物が変色したかのような外観的面白さを楽しめるととも
に、粉末チューインガム粒子外周に、水分が介在するた
めに、咀嚼開始時からウェット感に富んだジューシーな
食感の成型チューインガムを得ることができ、また、こ
の成型チューインガムは、粉末チューインガムの結着性
も良好であることを見いだし本発明に到達した。
組合せ菓子は、粉末チューインガムと、水と接触して顕
色する粉末状水溶性色素を含む粉末成分とが、それぞれ
別に調製され、粉体混合された粉末組成物と、成型用治
具とからなる。
ムベースと粉末糖質甘味料とを主体とする。ガムベース
の原料としては、板ガム、風船ガム、ブロック状ガム等
に通常用いられているものでよい。特に、チューインガ
ムの粉末化を容易にするためには、ガムベースを以下に
示す組成にすると好適である。
イクロクリスタリンワックスを用いるとよく、ワックス
の融点が比較的高く、融点領域のシャープなものが適し
ている。また、その配合量は、ガムベース全体重量中の
好ましくは、15〜25重量%(以下%と記す)、更に
好ましくは17〜20%とするとよい。
アリン酸主体のモノグリセリド、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル等を用いることが望まし
い。また、配合量は、ガムベース全体重量中の1〜8%
にすることが望ましい。
シウム等が挙げられ、これらは、ガムベース全体重量中
の15〜25%にすることが望ましい。
ると、ガムベースの粘着性が強くなり、粉末化しにくい
傾向にある。逆に、上記ワックス、乳化剤、無機質が多
すぎると、ガムベース中の他の成分(例えば、ポリイソ
ブチレン等のゴム質、酢酸ビニル樹脂、エステルガム
等)が少なくなり、成型チューインガムにおいて、独特
の弾力的な食感が弱まる傾向にある。
チューインガム全体重量中の15〜25%とすることが
望ましい。15%未満では、成型チューインガムを喫食
する際に、チューインガムらしい粘りのある食感が得ら
れにくい傾向にあり、逆に、25%を超えると、粉末チ
ューインガムを得る際に、粉末化しにくくなる傾向があ
る。
糖質甘味料としては、粉糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、糖
アルコール等が挙げられ、これらを単独もしくは適宜組
み合わせて用いればよい。
インガム全体重量中の65〜85%とすることが望まし
い。65%未満であると、粘稠性が強く粉末化が困難で
あり、粉砕機スクリーンへの目詰まりの原因となる。逆
に85%を超えると、喫食者が押圧成型する際の保型性
が悪く、また、成型チューインガムを咀嚼する際に、チ
ューインガム特有の粘弾性が失われ、溶けそうになる。
主体とすることが、チューインガムの粉末化や風味の点
で好ましいため、粉糖以外の粉末糖質甘味料は、粉末糖
質甘味料全体重量中の10〜20%程度にすることが望
ましい。
あめ、果糖ブドウ糖液糖、糖アルコール等の液体糖質甘
味料を用いてもよい。その配合量は、粉末チューインガ
ム全体重量中の3%以下とすることが望ましい。液体糖
質甘味料が3%を超えると、チューインガムの粉末化が
著しく困難となる傾向にある。
料の他、呈味成分として、クエン酸、リンゴ酸、乳酸等
の有機酸や、粉末果汁、ココア、コーヒー、洋酒、乳製
品、乳酸菌、及びその増殖因子等を適宜添加してもよ
い。また,粉末香料、油性香料等の香気成分や着色料、
ビタミン、ミネラル等の栄養成分等を適宜添加してもよ
い。
て、本発明の粉末チューインガムは、例えば次のように
して製造することができる。すなわち、常法に従い、加
温された混合機にて原料を混合した後、取り出してオシ
レーターにかけ、常温まで冷却し、粗粒粉末チューイン
ガムを得る。次にこの粗粒粉末チューインガムを粉砕
機、シフター等にかけて更に細かく粉末化した後、篩別
して粉末チューインガムを得る。この粉末チューインガ
ムは、チューインガム組織が緻密になっている。
は、16メッシュパス以下、更に好ましくは、16〜1
00メッシュするとよい。粒度が16メッシュよりも粗
くなると、水と接触して顕色した色素が、成型されたガ
ム中に残留しにくいので、成型チューインガムに変色し
ない部分ができやすくなる傾向にある。また、粒度が1
00メッシュよりも細かくなると、喫食時にチューイン
ガム特有の粘弾性が失われ、急激に柔らかくなり、口中
で溶けそうな食感となる傾向がある。
色素を含む粉末成分は、上記粉末チューインガムとは別
に粉末化され、調製されるものである。上記粉末状水溶
性色素は、水溶性であれば、特に限定されるものではな
く、例えば、赤キャベツ色素、クチナシ色素、ラック色
素、コチニール色素、ビート色素等が挙げられ、これら
は単独でも数種併用してもよい。また、上記色素は後述
する押圧成型時における溶解性と顕色性の点から、好ま
しくは120メッシュ以下、更に好ましくは150メッ
シュ以下の細かい粒度とするとよい。
以外に、粉末糖質甘味料、香料、安定剤、乳化剤、有機
酸や粉末果汁、ココア、コーヒー、洋酒、乳製品、乳酸
菌およびその増殖因子、ビタミンやミネラル等の栄養成
分等を適宜添加してもよい。
とを、粉体混合機等を用いて混合し、粉末組成物とす
る。このとき、粉末チューインガムに対する粉末成分の
混合割合は、10%以下に設定することが望ましい。1
0%を超えると、成型チューインガムが、口中でガムと
してまとまりにくくなる傾向にある。
は、水分が好ましくは2%以下、更に好ましくは1%以
下であり、このうち遊離水分が0.5%以下に調整され
ていることが望ましい。水分が2%を超えると、粉末化
が困難になり、また、この水分によって粉末状水溶性色
素が製品の流通中に顕色してしてしまう場合がある。
ンガムを成型するための治具としては、例えば、図1に
示すような円筒状シリンダー(1)と、この円筒状シリ
ンダー(1)内に沿って上下動し得るピストン(2)と
からなる成型用治具を用いる。
大開口部(1a)を設けると、粉末チューインガムや粉
末組成物等の充填が容易に行え好適である。また、シリ
ンダー(1)の他方の開口部(1b)は、粉末組成物を
成型した後、押し出せるように構成されている。
(1)内に沿って挿入し、上下動し得るよう、シリンダ
ー壁との間に多少の隙間を有する構造とするのがよい。
この隙間が大きすぎると、成型チューインガムが多量に
隙間に詰まってしまい、チューインガムの押し出しに力
を要するため、0.2〜0.6mmに設定することが望
ましい。なお、把持部(2a)は、粉末組成物をシリン
ダー(1)内で押圧成型しやすいようにするため、手で
握り易いようにすることが望ましい。
は、溝(2c)をピストン(2)の長手方向に沿って設
けると、ピストン(2)の強度を高めるとともに、ピス
トン(2)をシリンダー(1)内で長手方向に沿って上
下動させる際の内壁との摩擦抵抗を小さくし得るので好
適である。溝の形状は、V字状、U字状、コの字状等任
意形状にすればよい。
付近に平滑部(2b’)を設けて先端部(2e)と接触
しない長さに調整するとよい。このようにすることによ
り、粉末組成物(6)をシリンダー(1)内でピストン
(2)によって押圧成型する際に、粉末組成物が溝(2
c)に沿って飛散したり、チューインガムの成型不良が
生じるのを防止することができる。
ストン(2)の直径や長さ、粉末チューインガムの充填
量等によって異なるが、例えば、ピストン挿入部(2
b)が60〜100mm、その直径が20〜30mmの
とき、平滑部(2b’)の長さは5〜20mmに設定す
ると好適である。
押圧面の形状は、任意形状にすればよいが、図1に示す
ように、突起部(2e’)を設けることが望ましい。こ
の突起部(2e’)を設けると、粉末組成物を予備成型
したときに、粉末組成物上に水を溜める凹部が形成され
るので、押圧成型する際に、水を粉末組成物の下層にま
で均一に浸透させることができ、好適である。この突起
部(2e’)の体積は、シリンダー内に充填された粉末
組成物の体積の5〜10%程度が好適であり、形状は、
特に限定されないが、中でも細長い柱状としておくと、
水の均一浸透性の点で好ましい。
るものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、発泡スチレン等の樹脂、ダイキスト等の金属物質や
紙や不織布等の材質をブロー成型、インジェクション成
型もしくはラミネート成型したものが挙げられる。この
中でも特に、透明な材質のものが、押圧成型する際に粉
末組成物の変色の様子を外部から確認できる点で好適で
ある。
は、円筒状に限られるものではなく、例えば、星形や角
形、花形等とすれば、成型チューインガムの断面形状に
種々の変化をもたせることができる。
た場合、壁面に目盛りを設けるようにしてもよい。目盛
りを設けると、粉末組成物の充填量や、ピストン(2)
を用いて粉末組成物を押圧する際の押圧程度の目安とす
ることができる。
合せて製品化するにあたっては、例えば、図3に示すよ
うに、粉末組成物をポリエチレン等の軟質なプラスチッ
ク袋等に包装して密閉し、トレイに粉末組成物と成型用
治具とを入れ、これを袋や箱等に詰め合わせるとよい。
粉末組成物の袋等への充填は、まとめて一つの袋に充填
し、チューインガム成型時にスプーン等ですくうように
してもよいし、チューインガム成型一回に必要な量を小
袋等に充填しておいてもよい。
なる組合せ菓子を用いて、成型チューインガムは、例え
ば、図4のようにして作ることができる。まず、粉末組
成物(6)を、シリンダー(1)内に振り入れる。(図
4(a))
トレイ(3)を置いて、粉末組成物がこぼれるのを回収
できるようにするとよい。更に、このトレイ(3)に
は、図2に示すようにシリンダー下部が接合するように
設定された受容部(4)を設けることが好ましい。これ
によって、長いシリンダーであっても、シリンダーを倒
すことなく粉末組成物を安定して充填することができ
る。上記トレイ(3)の材質としては特に限定するもの
ではなく、硬質の材料であり、成型可能のものであれば
よく、例えば、ポリスチレン等が挙げられる。
内に挿入し、粉末組成物を軽く押圧して、予備成型を行
い、粉末組成物層上に、水(8)をためる凹部(7)を
形成させたのち、ピストン(2)を抜き去る。(図4
(b))
凹部(7)に滴下する。(図4(c))このとき用いる
水は、単なる水でもよく、あるいは、果汁、乳等や、糖
液、酸液等の水溶液等の液体成分でもよいが、これら
は、粉末組成物への浸透性の点から、糖度が10%以下
であることが好ましい。また、同様の理由で、低粘度の
ものが好ましい。水や液体成分は、家庭にあるものを使
用してもよく、あるいは、予め密閉容器に充填して加熱
殺菌したものを組合せ菓子に詰め合わせてもよい。
容器(5)用いて、計量するようにすると、更に好適で
ある。水計量容器の形状は、特に限定されるものではな
く、例えば、スプーン形状や、スポイト、ポーションカ
ップ、又は、トレイから切り離せるようにした計量カッ
プ等の形状にしてもよい。
重量に対し、10〜30%の範囲に設定することが好ま
しい。10%未満であると、押圧成型する際に、粉末組
成物全体に水が浸透しにくくなり、成型チューインガム
に変色しない部分ができる傾向がある。逆に、30%を
超えると、押圧成型する際に、粉末状水溶性色素が過剰
量の水によってシリンダー外に流出してしまい、成型チ
ューインガムに残留しにくくなる傾向がある。
成型された粉末組成物を、更に強く押圧することによ
り、水を粉末組成物全体に浸透せしめ、粉末チューイン
ガム粒子同士の結着を強固にするとともに、水を粉末成
分中に浸透させることにより、粉末成分中の粉末状水溶
性色素を顕色させる。(図4(d))
色した成型チューインガム(9)をシリンダー(1)か
ら押し出す。(図4(e))
ム(9)は、このままでも、もしくはフルーツソース、
チョコレート、アラザン、カラースプレー等を付着させ
て喫食するようにしてもよい。
も、あるいは風味、色調、pH等の異なる数種の粉末組
成物を順次積層し、押圧成型して色や味の変化を1つの
チューインガムで味わえるようにしてもよい。特に、異
なる粉末状水溶性色素を含有する粉末成分をそれぞれ別
個に粉末チューインガムに粉体混合した複数の粉末組成
物を用いると、多色の層状に変色した成型チューインガ
ムが得られ、外観変化が更に増大し、好適である。ま
た、1つの香味を構成する各成分香料をそれぞれ別個の
粉末組成物とし、これらを順に積層することにより、喫
食時に口中で一体化させ一つのフレーバーとして味わえ
るようにしてもよい。
シロップ、ソース、チョコレート、キャンディー、焼き
菓子等の異種素材を充填するようにしてもよい。また
は、粉末組成物中に、ココア、粉末果汁、チョコレー
ト、キャンディー、焼き菓子、種実等の粒状物を予め混
合しておくようにしてもよい。
末組成物を1層充填するごとに風味や色の異なる水を用
いるようにしてもよい。
水と接触して顕色する粉末状水溶性色素を含む粉末成分
と、粉末チューインガムとがそれぞれ別に調製され、粉
体混合された粉末組成物を用いているので、この粉末組
成物に加水して押圧成型したときに、水が粉末チューイ
ンガムに取り込まれずに粉末成分に浸透することによ
り、粉末成分中の粉末状水溶性色素が、水に接触して顕
色し、あたかも押圧によって粉末組成物が変色したかの
ような外観的変化を楽しむことができるものである。ま
た、押圧成型時に加水することにより、水が粉末チュー
インガム粒子の外周に介在して粒子同士を結着させるの
で、結着性の良好な成型性に優れたチューインガムとす
ることができるとともに、ウェット感に富んだジューシ
ーな風味の成型チューインガムとすることができるの
で、喫食時に、従来のチューインガムにはない、果汁感
等のフレッシュな風味を体感することができる。また、
成型用治具の形状を様々に変えることで、任意形状の成
型チューインガムを作ることができる。
明する。 〈実施例〉 《粉末チューインガムの調製》 80℃に加温した混合機で下記原料を混練して、常温で
冷却後、粉砕機で粉末化し、篩別して16〜40メッシ
ュの粉末チューインガムを得た。 ガムベース 20 (重量部) 粉糖 67.9 ブドウ糖 10 酸味料 1 オレンジ油性香料 0.8 オレンジ粉末香料 0.2 液体ベニバナ色素 0.1 (「イエローカラーTH−S」(長谷川香料(株)
製)) 《粉末成分の調製》 下記原料を粉体混合して粉末成分を得た。 粉末果汁 2 粉末クチナシ色素 0.1 (「ガーデニアンブルーAU」(台糖(株)製)) 《粉末組成物の調製》 次に、上記粉末チューインガム97.9重量部に上記粉
末成分2.1部を粉体混合機を用いて混合し、粉末組成
物を得た。 《成型用治具》 図1〜2に示す成型用治具、トレイ、及び水計量用容器
として、スプーンを用いた。 《チューインガムの成型》 上記粉末組成物8gをシリンダー内に入れ、次いでピス
トンにて軽く押圧して凹部を形成した。この凹部に、
0.8gの水をスプーンを用いて滴下し、更にピストン
で押圧成型した後、シリンダーから押し出して成型チュ
ーインガムを得た。このとき粉末組成物を押圧成型した
際に、色調が黄色から赤色へ変色し、また、得られた成
型チューインガムは果汁感に富んでいて、風味、食感が
良好であった。
る成型用治具の一例を示す説明図。
具、トレイを詰め合わせた一例を示す説明図。
ムを作る工程の一例を示す説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】下記粉末組成物(A)と成型用治具(B)
とからなる組合せ菓子。 (A)ガムベースと粉末糖質甘味料とを主体とする粉末
チューインガムと、水と接触して顕色する粉末状水溶性
色素を含有する粉末成分とが、それぞれ別に調製され、
粉体混合された粉末組成物。 (B)粉末組成物(A)を押出成型するための筒状シリ
ンダーと、該筒状シリンダー内に沿って上下運動し得る
ピストンとからなる成型用治具。 - 【請求項2】下記工程を順次備えてなる成型チューイン
ガムの製法。 (1)ガムベースと粉末糖質甘味料とを主体とする粉末
チューインガムと、水と接触して顕色する粉末状水溶性
色素を含有する粉末成分とが、それぞれ別に調製され、
粉体混合された粉末組成物を、筒状シリンダーに充填す
る工程。 (2)上記筒状シリンダー内に沿って上下運動し得るピ
ストンを、上記筒状シリンダーに挿入し、上記粉末組成
物を押圧して予備成型する工程。 (3)上記予備成型された粉末組成物に加水する工程。 (4)上記ピストンを、再び上記筒状シリンダーに挿入
し、上記予備成型された粉末組成物を押圧成型するとと
もに、上記粉末成分中の粉末状水溶性色素を顕色せしめ
る工程。
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