JP2011047066A - 無縫製衣料の製造方法及びその方法により製造された無縫製衣料 - Google Patents

無縫製衣料の製造方法及びその方法により製造された無縫製衣料 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波加工では熱融着できない素材からなる場合においても、超音波による熱融着を可能ならしめ、両衣料素材の各接合端縁部を極めて簡単かつ容易に熱融着することができるようにする。また、その製造方法を適用することにより、無縫製衣料を安価に提供する。
【解決手段】超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の表面を互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込み、その状態で前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とを超音波加工により溶断する。そして、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開き、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3を除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波では熱融着不可能な素材からなるアンダーシャツ、トランクス、ブリーフなどのインナーウェア類、ポロシャツ、ブラウス、ドレスシャツなどのアウターウェア類、ジーンズその他のズボン類、消防服などの特殊耐熱素材からなる衣料であって、糸と針を用いて縫製する方式を採らないで製造される無縫製衣料の製造方法及びその方法により製造された無縫製衣料に関するものである。
前記衣料の最も一般的な製造方法は、オーバーロックミシンにより糸と針を用いて縫製する方式である。
ところが、近年、衣料の端部の全部又は一部を糸や針を用いて縫製する方式を採らないで製造することが多数提案されるようになった(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−2326号公報
ここに提案されている衣料の素材は熱可塑性繊維である。ガーメントが熱可塑性繊維であれば、当然超音波加工により熱融着することが可能であるから、2枚の衣料素材の接合端縁部を相互に熱融着することは容易い。
しかしながら、ガーメントが例えば100%セルロース系繊維やT/C素材(テトロンよりコットン含有率の大きい素材)あるいは耐熱性素材(カーボン、ガラス繊維を含有する素材)のように、超音波加工では熱融着できない素材からなる場合には、超音波による熱融着は不可能である。
本発明は、このような素材の場合においても、超音波による熱融着を可能ならしめ、両衣料素材の各接合端縁部を極めて簡単かつ容易に熱融着することができるようにするとともに、その製造方法を適用することにより、無縫製衣料を安価に提供することを目的とするものである。
この目的を達成するために、本発明では、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の表面を互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込み、その状態で前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とを超音波加工により溶断する。そして、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開き、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3を除去する。
本発明による製造方法において最も重要な工程とは、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3を除去することである。超音波加工による前記溶断時において、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出している溶着性芯地3の下側においては、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aにおける突合せの隙間に前記溶着性芯地3の一部が溶融して流れ込み、その部分で固化しているので、それより上側の両衣料素材1、2の表面からはみ出している溶着性芯地3を除去することができる。
この場合において、両衣料素材1、2の表面からはみ出している溶着性芯地3を除去しても、2枚の衣料素材1、2の接合部では段差がなく、同一面で接合された状態を保持する。したがって、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2を段差なくフラットな状態に接合することができる。
この製造方法によれば、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の接合端縁部1a、2aを、極めて簡単かつ容易に熱融着することができ、しかも、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態とすることができる。
溶着性芯地3を引き千切ることにより、溶着性芯地3を除去するのが望ましい。この手法を採ると、最も手間を要しない簡単な方法で溶着性芯地3を除去することができる。ピンセットのような器具を用いて行うこともできる。また、ノズル付きバキューム機を用いて行うこともできる。
溶着性芯地3をポリアミド系の不織布とすることが望ましい。溶着性芯地3をポリアミド系の不織布とした場合には、一方向へ簡単に引き千切ることができるので、溶着性芯地3を除去するのに極めて有利である。
溶着性芯地3を除去した後の開いている2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに跨るように、補強テープ4を2枚の衣料素材1、2の裏面側から重ね合わせ、加熱手段により当該補強テープ4の一部を溶融して前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着することが望ましい。このようにすると、2枚の衣料素材1、2の各接合部を補強テープ4で裏面側から保護することができるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態とすることができる。
一方、本発明による無縫製衣料は、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の表面を互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込んだ状態で、前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とが溶断されており、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開いた状態で、前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3が除去され、前記2枚の衣料素材1、2が接合されていることを特徴とするものである。
この無縫製衣料によれば、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に優しく、肌荒れ防止効能を発揮することができる。
溶着性芯地3が除去された後の開いている2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに跨るように、補強テープ4が2枚の衣料素材1、2の裏面側から重ね合わされ、当該補強テープ4の一部が加熱手段により溶融されて前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着せしめられているものとするのが望ましい。
このようにすると、2枚の衣料素材1、2の各接合部が補強テープ4で裏面側から保護されるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に特別優しく、肌荒れ防止効能を十二分に発揮することができる。
補強テープ4は、弾性フィルムを芯層とし、2枚の衣料素材1、2の裏面と当接する面にホットメルト樹脂が積層され、補強テープ4の幅方向には伸縮しない織編物が他の面に積層された構成とすることができる。
このような補強テープ4を用いると、無縫製衣料の2枚の衣料素材1、2の接合部において、当該接合部に位置する補強テープ4の長手方向に相当する方向への伸縮性は残したまま、補強テープ4の幅方向に相当する方向への伸縮性を極力抑えることができるので、無縫製衣料の2枚の衣料素材1、2の接合部に隙間ができるのを抑えることができる。
請求項1記載の発明によれば、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の接合端縁部1a、2aを、極めて簡単かつ容易に熱融着することができ、しかも、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態とすることができる。
請求項2記載の発明によれば、最も手間を要しない簡単な方法で溶着性芯地3’を除去することができる。
請求項3記載の発明によれば、一方向へ簡単に引き千切ることができるので、溶着性芯地3’を除去するのに極めて有利である。
請求項4記載の発明によれば、2枚の衣料素材1、2の各接合部を補強テープ4で裏面側から保護することができるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態とすることができる。
請求項5記載の無縫製衣料によれば、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に優しく、肌荒れ防止効能を発揮することができる。
請求項6記載の無縫製衣料によれば、2枚の衣料素材1、2の各接合部が補強テープ4で裏面側から保護されるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に特別優しく、肌荒れ防止効能を十二分に発揮することができる。
請求項7記載の無縫製衣料によれば、無縫製衣料の2枚の衣料素材1、2の接合部において、当該接合部に位置する補強テープ4の長手方向に相当する方向への伸縮性は残したまま、補強テープ4の幅方向に相当する方向への伸縮性を極力抑えることができるので、無縫製衣料の2枚の衣料素材1、2の接合部に隙間ができるのを抑えることができる。
本発明による無縫製衣料の製造方法の一例を、工程順に示す断面図である。 本発明の製造方法を適用して製造されたアンダーシャツの一例を示す正面図である。 本発明の製造方法を適用して製造されたアンダーシャツの一例を示す背面図である。 溶着性芯地を除去した後の開いている2枚の衣料素材の各接合端縁部に跨るように、2枚の衣料素材の裏面側から重ね合わせる補強テープの一例を示す拡大断面図である。 本発明の製造方法を適用して製造されたアンダーシャツの接合部において、2枚の衣料素材と当該接合部に位置する補強テープの伸縮性を説明するための平面図である。
本発明による無縫製衣料の製造方法の一例と、その方法により製造された無縫製衣料の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
無縫製とは、通常の糸と針を用いて縫製する方式を採らないで製造することをいい、その方式により製造された衣料が無縫製衣料である。
従来、この方式により製造される無縫製衣料は、超音波加工により熱融着することが可能な熱可塑性繊維からなる生地が用いられているが、本発明においては、超音波加工では熱融着不可能な素材を用いた場合においても、超音波による熱融着を可能ならしめたものである。
本発明は、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の接合端縁部1a、2aを極めて簡単かつ容易に熱融着することができるようにするとともに、その製造方法を適用することにより、無縫製衣料を安価に提供しようとするものである。
超音波加工では熱融着不可能な素材としては、例えば100%セルロース系繊維やT/C素材(テトロンよりコットン含有率の大きい素材)あるいは耐熱性素材(カーボン、ガラス繊維を含有する素材)などが挙げられ、このような素材を用いた場合においても、超音波による熱融着を可能ならしめたものである。
このような素材を用いた場合においては、図1(a)に示すように、2枚の衣料素材1、2の表面1b、2bを互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込み、その状態で前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とを、図1(b)の矢印で示すように超音波加工により溶断する。この溶断による前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3との溶断面は、溶着された状態となっており、いわゆる仮止め状態ということができる。なお、図1(b)の矢印より右側の部分は残余片として取り除く。
そして、図1(c)の矢印で示すように、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開く。すると、図1(d)に示すように、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面1b、2bから溶着性芯地3がはみ出した状態となる。
そこで、図1(e)に示すように、衣料素材1、2の表面からはみ出している前記溶着性芯地3を除去する。超音波加工による前記溶断時において、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出している溶着性芯地3の下側においては、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aにおける突合せの隙間に前記溶着性芯地3の一部が溶融して流れ込み、図1(d)の網掛けで示すようにその部分で固化しているので、それより上側の両衣料素材1、2の表面からはみ出している溶着性芯地3を除去することができる。
両衣料素材1、2の表面からはみ出しているこの溶着性芯地3を除去しても、2枚の衣料素材1、2の接合部では図1(e)に示すように段差がなく、同一面で接合された状態を保持する。したがって、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2を段差なくフラットな状態に接合することができる。
溶着性芯地3を除去するには、引き千切るのが最良の方法である。この手法を採ると、最も手間を要しない簡単な方法で溶着性芯地3を除去することができる。ピンセットのような器具を用いて行うこともできる。また、ノズル付きバキューム機を用いて行うこともできる。
溶着性芯地3として最も好ましいのは、ポリアミド系の不織布である。溶着性芯地3をこの素材からなるものとすると、一方向へ簡単に引き千切ることができるので、溶着性芯地3を除去するのに極めて有利である。
なお、超音波加工による前記溶断により、前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3との溶断面が仮止め状態としての接着強度を保ち得るようにするためには、ポリアミド系の樹脂を適量目付けすることが望ましい。また、この場合の目付量は衣料素材1、2の材質により変えることが好ましい。
ここには、図1(f)に示すように、溶着性芯地3を除去した後の開いている2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに跨るように、補強テープ4を2枚の衣料素材1、2の裏面側から重ね合わせ、加熱手段により当該補強テープ4の一部を溶融して前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着する場合が例示されている。このようにすると、2枚の衣料素材1、2の各接合部を補強テープ4で裏面側から保護することができるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態とすることができる。前記補強テープ4を多層とし、2枚の衣料素材1、2の裏面と当接する面にホットメルト樹脂を積層しておけば、加熱手段により当該ホットメルト樹脂を溶融して前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着することができる。
ここに示す無縫製衣料Sは、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の表面を互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込んだ状態で、前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とが溶断されたものである。そして、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開いた状態で、前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3が除去され、前記2枚の衣料素材1、2が接合されたものである。
この無縫製衣料Sによれば、図1(e)に示すように、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に優しく、肌荒れ防止効能を発揮することができる。
溶着性芯地3が除去された後の開いている2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに跨るように、補強テープ4が2枚の衣料素材1、2の裏面側から重ね合わされ、当該補強テープ4の一部が加熱手段により溶融されて前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着せしめられている。
この無縫製衣料Sによれば、図1(f)に示すように、2枚の衣料素材1、2の各接合部が補強テープ4で裏面側から保護されるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に特別優しく、肌荒れ防止効能を十二分に発揮することができる。
2枚の衣料素材1、2の接合部としては、例えば、図2のsで示す襟付け、図2のsで示す肩山、図2及び図3のsで示す袖付け、図2及び図3のsで示す襟肩、図3の前身頃と後身頃の接合部分である裾口から腋の下を経て袖口に至るまでの部分sなどを、一例として挙げることができる。そして、ここでは、これらの裏側において、各接合端縁部に跨るように補強テープ4が重ね合わせられ、加熱手段により当該補強テープ4の一部を溶融して前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部に融着されている。
したがって、2枚の衣料素材1、2の各接合部s〜sが補強テープ4で裏面側から保護されるのみならず、全く段差のないよりフラットな状態となり、その結果、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に特別優しく、肌荒れ防止効能を十二分に発揮することができる。
補強テープ4は、例えば図4に示すように、弾性フィルム4aを芯層とし、2枚の衣料素材1、2の裏面と当接する面にホットメルト樹脂4bが積層され、補強テープ4の幅方向には伸縮しない織編物4cが他の面に積層された構成とすることができる。より具体的には、日清紡績株式会社製の接着テープを一例として挙げることができる。
このような補強テープ4を用いると、無縫製衣料Sの2枚の衣料素材1、2の各接合部s〜sにおいて、当該接合部に位置する補強テープ4の長手方向に相当する方向への伸縮性は残したまま、補強テープ4の幅方向に相当する方向への伸縮性を極力抑えることができるので、無縫製衣料の2枚の衣料素材1、2の接合部に隙間ができるのを抑えることができる。
これを図5に基づいて説明する。前記補強テープ4の幅方向の伸縮性をa、補強テープ4の長手方向の伸縮性をb、衣料素材1、2の横方向の伸縮性をA、衣料素材1、2の縦方向の伸縮性をBとしたとき、補強テープ4の幅方向の伸縮性aはゼロである。したがって、無縫製衣料Sの2枚の衣料素材1、2の各接合部s〜sにおいて、当該接合部に位置する補強テープ4の長手方向に相当する方向への伸縮性Bは残したまま、補強テープ4の幅方向に相当する方向への伸縮性Aを極力抑えることができるので、無縫製衣料の2枚の衣料素材1、2の各接合部s〜sに隙間ができるのを抑えることができる。
以上説明したように、本発明の製造方法によれば、超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の接合端縁部1a、2aを、極めて簡単かつ容易に熱融着することができ、しかも、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態とすることができる。
また、この方法により製造された無縫製衣料Sによれば、2枚の衣料素材1、2の接合部においては全く段差のないフラットな状態となるから、着用者がたとえ皮膚の弱い人であっても肌に優しく、肌荒れ防止効能を発揮することができる極めて優れた無縫製衣料である。
なお、ここでは、図2及び図3に示すように、袖口及び裾口部分において当該衣料素材を内側に折り込み、その端縁部分5、6上に前記補強テープ4を重ね合わせ、加熱手段により当該補強テープ4の一部を溶融することにより、袖口及び裾口付近の裏側の衣料素材を押えている場合が例示されている。このようにすれば、内側に折り込まれた前記端縁部分5、6を補強テープ4で覆い隠されるので、当該接合部においては全く段差のないフラットな状態となる。
1、2…衣料素材、1a、2a…接合端縁部、1b、2b…表面、3…溶着性芯地、4…補強テープ、4a…弾性フィルム、4b…ホットメルト樹脂、4c…織編物、S…無縫製衣料。

Claims (7)

  1. 超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の表面を互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込み、その状態で前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とを超音波加工により溶断し、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開き、開いている前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3を除去することを特徴とする無縫製衣料の製造方法。
  2. 溶着性芯地3を引き千切ることにより、溶着性芯地3を除去することを特徴とする請求項1記載の無縫製衣料の製造方法。
  3. 溶着性芯地3がポリアミド系の不織布であることを特徴とする請求項1又は2記載の無縫製衣料の製造方法。
  4. 溶着性芯地3を除去した後の開いている2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに跨るように、補強テープ4を2枚の衣料素材1、2の裏面側から重ね合わせ、加熱手段により当該補強テープ4の一部を溶融して前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着することを特徴とする請求項1記載の無縫製衣料の製造方法。
  5. 超音波加工では熱融着不可能な2枚の衣料素材1、2の表面を互いに対向させて重ね合わせ、両衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2a間に溶着性芯地3を挟み込んだ状態で、前記2枚の衣料素材1、2と前記溶着性芯地3とが溶断されており、溶断後の2枚の衣料素材1、2間に残った溶着性芯地3に対して、溶断後の前記2枚の衣料素材1、2を両サイドへ開いた状態で、前記2枚の衣料素材1、2の表面からはみ出した前記溶着性芯地3が除去され、前記2枚の衣料素材1、2が接合されていることを特徴とする無縫製衣料。
  6. 溶着性芯地3が除去された後の開いている2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに跨るように、補強テープ4が2枚の衣料素材1、2の裏面側から重ね合わされ、当該補強テープ4の一部が加熱手段により溶融されて前記2枚の衣料素材1、2の各接合端縁部1a、2aに融着せしめられていることを特徴とする請求項5記載の無縫製衣料。
  7. 補強テープ4は、弾性フィルムを芯層とし、2枚の衣料素材1、2の裏面と当接する面にホットメルト樹脂が積層され、補強テープ4の幅方向には伸縮しない織編物が他の面に積層された構成とすることを特徴とする請求項6記載の無縫製衣料。
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