JP3136098U

JP3136098U - ショーツ

Info

Publication number: JP3136098U
Application number: JP2007005847U
Authority: JP
Inventors: 静江田村
Original assignee: Triumph International Japan Ltd
Current assignee: Triumph International Japan Ltd
Priority date: 2007-07-31
Filing date: 2007-07-31
Publication date: 2007-10-11
Anticipated expiration: 2017-07-31

Abstract

【課題】接合部分が薄く仕上がって肌触りが良く、簡単に製造できるショーツを提供すること。
【解決手段】前身頃１及び後身頃２から成り、前身頃１と後身頃２との接合部分において、前身頃端部と後身頃端部を重ね合わせて、当該箇所を熱可塑性樹脂フィルム５で接着してある。クロッチ部３に裏当て布４を熱可塑性フィルムで接着しても良い。前身頃１及び後身頃２は切りっ放し生地とするのが望ましい。
【選択図】図１

Description

本考案は、ショーツに関する。

通常のショーツは、前身頃と後身頃とを両脇及び股下において接合して成る。
前身頃と後身頃の接合は、ミシンで縫合するのが一般的であるが、このようなショーツは、地縫いや端ミシンによって縫い糸が重なるだけでなく、袋縫いによる生地の重なりで、縫合部分が非常に分厚くなるため、ごろついて肌触りが悪かった。
また、縫合によらず、生地をつき合わせてその片面に低融点樹脂シート及び高融点樹脂シートを積層一体化した熱融着テープを配置し、高融点樹脂シートと生地を低融点樹脂シートで融着接合した衣類が知られている（特許文献１参照）。
しかし、このものは、生地を裁断する際の寸法精度が要求されるだけでなく、生地どうしを正確に付き合わせなければならないため、加工が面倒で不良品も発生し易い。

特開２００５−２２６１７５号公報

本考案が解決しようとする課題は、接合部分が薄く仕上がり、しかも縫製箇所が全く無いことにより、肌触りが良く、簡単に製造できるショーツを提供することにある。

本考案のショーツは、前身頃及び後身頃を備え、前記前身頃と後身頃との接合部分において、前身頃端部と後身頃端部を重ね合わせて、当該箇所を熱可塑性樹脂フィルムで接着してある。
クロッチ部に裏当て布を熱可塑性樹脂フィルムで接着しても良い。
前記前身頃及び後身頃は切りっ放し生地とするのが望ましい。一方、裏当て布は切りっ放し生地に限定されるものではない。

請求項１に係る考案によれば、前身頃と後身頃とを接着して接合し、縫製していないので、接合部分が薄く仕上がってごろつかず、着用感が良い。
また、前身頃端部と後身頃端部とを重ね合わせて接着してあるので、突き合わせて接合するもののように高度な寸法精度が要求されず、接合作業も簡単である。
請求項２に係る考案によれば、裏当て布をクロッチ部へ縫い付けるための縫合部が形成されていないため、股下部の肌触りが良い。
請求項３に係る考案によれば、前身頃及び後身頃の端始末が不要であり、ウェスト口及び脚口へ伸縮テープを装着する必要が無いので、製造がいっそう簡単になるばかりか、端部が分厚くなる虞も無く、着用感がさらに向上する。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、ショーツの正面図、図２は、ショーツの展開裏面図、図３は、前身頃と後身頃との接合部分の断面図、図４は、裏当て布とクロッチ部との接合部分の断面図である。
本考案のショーツは、図２に示すように、前身頃１と、後身頃２と、クロッチ部３の裏面に積層された裏当て布４とを備える。
前身頃１及び後身頃２は、切断してもその切断位置でほつれが生じず、端処理を必要としない、伸縮性を有する切りっ放し生地より成り、ウェスト口及び脚口への伸縮テープの装着も不要となっている。また、前身頃１と後身頃２とはクロッチ部３で連続しており、図１に示すように、前身頃１の両脇端部と後身頃２の両脇端部とがそれぞれ接合されている。
なお、前身頃１と後身頃２の素材である切りっ放し生地は、経編みであっても緯編みであってもよい。

図３に示すように、前身頃１の端部と後身頃２の端部とは、テープ状の熱可塑性樹脂フィルム５で接着されている。
熱可塑性樹脂フィルム５は、熱可塑性ポリウレタン等の伸縮性を有するホットメルト型接着剤を素材とし、この熱可塑性樹脂フィルム５を挟んで前身頃１の端部と後身頃２の端部を重ね合わせ、加熱しながら加圧して熱可塑性樹脂フィルム５を溶融することにより、前身頃１と後身頃２とを接着する。

図２に示すように、裏当て布４は、クロッチ部３よりやや幅狭く形成され、その両側縁が両側の脚口から僅かに内側に位置するよう、クロッチ部３の裏面に配置される。
そして、図４に示すように、裏当て布４の周縁部をテープ状の熱可塑性樹脂フィルム５’でクロッチ部３へ接着する。
熱可塑性樹脂フィルム５’の構造及び接着方法は、ショーツの両脇における前身頃１と後身頃２との接合部分と同じである。

従って、連続した前身頃１及び後身頃２を裁断し、クロッチ部３の裏面に裏当て布４を接着し、前身頃１の両側端部と後身頃２の両側端部とを重ね合わせて接着するだけで、縫い加工をすることなく簡単にショーツを製造することができ、両脇の接合部分は薄く仕上がるので、ごろつき感が無くて肌触りが良い。
また、ショーツのウェスト口及び脚口には端始末が施されず、伸縮テープも装着されず、さらに、裏当て布４が脚口から内側へ逃げるよう設けられているので、ウェスト口及び脚口は身生地一枚分の厚みを有するだけであり、しかも、股下には身頃の接合部が無いため、非常に良好な着用感が得られる。

本考案の実施例を示すショーツの一部を破断した正面図。本考案の実施例を示すショーツの一部を破断した展開裏面図。前身頃と後身頃との接合部分の断面図。クロッチ部と裏当て布との接合部分の断面図。

符号の説明

１前身頃
２後身頃
３クロッチ部
４裏当て布
５，５’ 熱可塑性樹脂フィルム

Claims

前身頃及び後身頃を備え、前記前身頃と後身頃との接合部分において、前身頃端部と後身頃端部を重ね合わせて、当該箇所を熱可塑性樹脂フィルムで接着したことを特徴とするショーツ。
クロッチ部に裏当て布を熱可塑性樹脂フィルムで接着した請求項１に記載のショーツ。
前記前身頃及び後身頃が切りっ放し生地から成る請求項１又は２に記載のショーツ。