JP2011042721A - 難燃熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)熱可塑性樹脂(但し、ポリウレタン樹脂を除く。)を主原料とし、(B)難燃剤としてリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤、(C)難燃助剤として多価アルコール又はその誘導体、及び(D)重量平均分子量が150〜10,000、アルコキシ基又はヒドロキシ基の総量が1分子中の10〜85質量%であるオルガノアルコキシシロキサン及びオルガノヒドロキシシロキサンから選ばれるケイ素化合物を含有することを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
即ち、臭素、塩素等のハロゲン系難燃剤は、難燃性が高く、少量配合で済むため、組成物の機械強度等にも優れる特徴を有するものの、安全性と火災の際に多量にハロゲンガスを発生するため、建物内にいる人が呼吸困難となり、最悪の場合、死に至る問題を有している。リン酸エステル系難燃剤は、樹脂表面より溶出しやすく、自然界に流出した際の毒性や変異原性が懸念されている。また、赤リン系難燃剤は、リン濃度が高いため難燃性も高いが、不完全燃焼の際は毒性の強いホスフィンガスを発生し、また摩擦や衝撃で赤リン自身が発火する危険性を有している。つまり、このような従来のハロゲン系、リン酸エステル系、及び赤リン系難燃剤は、安全性や環境に与える影響から、一般に使用しづらいという認識がある。
しかし、金属水酸化物は、樹脂に対して多量(樹脂100質量部に対して100〜250質量部)に配合しないと十分な難燃効果は得られないため、引張強度や伸びが低く、硬くてもろい組成物となってしまう。シリコーン系難燃剤は、難燃性は弱く、もともとUL−24 V−2以上の難燃性があるポリカーボネート樹脂以外には適さない。ポリリン酸アンモニウムなどのリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤は、金属水酸化物ほどではないが、ある程度の配合量(樹脂100質量部に対して60〜70質量部)が必要であるため、引張強度や伸び等の機械強度の低下と水の存在下で溶出してくるリン酸による樹脂の劣化が問題である。
このため、相乗効果のある難燃助剤の併用により、少ないポリリン酸アンモニウム配合量で難燃効果を発揮させることが好ましい。代表的な難燃助剤としては、例えば、ペンタエリスリトールのような多価アルコールが知られており、これを併用することにより、樹脂100質量部に対して難燃剤であるポリリン酸アンモニウムの量を25質量部まで減らすことができるが未だ不十分である。
また、ポリリン酸アンモニウムに対する他の難燃助剤として様々なものが提案されているが、いずれも難燃剤の量としては未だ多く不十分である。
また、当該文献中の有機シリコーン化合物には、シリコーンオイル、シリコーン樹脂としてジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シランカップリング剤としてビニルトリメトキシシラン、及びシリコーン系界面活性剤が挙げられているが、これらのシリコーンではポリリン酸アンモニウムと多価アルコールとの難燃相乗効果はほとんど認められない。
このように、いずれの場合も熱可塑性樹脂に対する難燃剤の量が多く、安全、環境の面で問題なく、それでいて優れた難燃性と機械特性(引張強度、伸び)を有する難燃熱可塑性樹脂組成物が存在していないのが実情である。
請求項1:
下記成分
(A)熱可塑性樹脂(但し、ポリウレタン樹脂を除く。): 100質量部、
(B)リン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤: 5〜25質量部、
(C)多価アルコール又はその誘導体: 1〜15質量部、
(D)下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量が150〜10,000、アルコキシ基又はヒドロキシ基の総量が1分子中の10〜85質量%であるオルガノアルコキシシロキサン及びオルガノヒドロキシシロキサンから選ばれるケイ素化合物:
1〜15質量部
R1 αSi(OX)βO(4-α-β)/2 (1)
(式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基又はアリール基であって、各R1は同一であっても異なっていてもよい。Xは炭素原子数1〜10のアルキル基又は水素原子である。αは0.0〜3.0の実数、βは0.1〜3.0であると共にα+β<4.0を満たす実数である。)
を含有することを特徴とする難燃熱可塑性樹脂組成物。
請求項2:
成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤が、5〜18質量部であることを特徴とする請求項1記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
請求項3:
成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤が、リン酸グアニジン、リン酸アンモニウム、リン酸メラミン、ポリリン酸アンモニウム、メラミン表面被覆ポリリン酸アンモニウム及びケイ素化合物表面被覆ポリリン酸アンモニウムから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
請求項4:
成分(C)の多価アルコール又はその誘導体が、ペンタエリスリトール又はペンタエリスリトール誘導体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
請求項5:
成分(C)の多価アルコール又はその誘導体が、成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤に対し等量以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
請求項6:
請求項1〜5のいずれか1項に記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、加熱溶融した成分(A)中に、少なくとも成分(B)、(C)及び(D)を混合するに際し、少なくとも成分(B)及び(D)が1時間以上前に予め混合されていてはならないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の難燃熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
本発明の難燃熱可塑性樹脂組成物は、(A)熱可塑性樹脂(但し、ポリウレタン樹脂を除く。)、(B)リン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤、(C)多価アルコール又はその誘導体、及び(D)特定のケイ素化合物を必須成分として含有している。
成分(A)の熱可塑性樹脂としては、ポリウレタン樹脂を除いた従来より公知のものが使用できる。
このような熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリ乳酸、ポリエチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を挙げることができる。このうち、特に、ポリプロピレン、ポリ乳酸樹脂は消費量が多いにもかかわらず易燃であるため、本発明のような難燃熱可塑性樹脂組成物の成分(A)として有用である。
成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤としては、リン酸グアニジン、リン酸アンモニウム、リン酸メラミン、ポリリン酸アンモニウム、メラミン表面被覆ポリリン酸アンモニウム、ケイ素化合物表面被覆ポリリン酸アンモニウム等の難燃剤が挙げられ、これらの1種又は2種以上が使用される。難燃性の観点から、好ましくはポリリン酸アンモニウム、メラミン表面被覆ポリリン酸アンモニウム、ケイ素化合物表面被覆ポリリン酸アンモニウムが用いられ、より好ましくケイ素化合物表面被覆ポリリン酸アンモニウムが用いられる。
尚、ポリリン酸アンモニウムとしては、市販品を使用することができる。
尚、平均粒径は、例えばレーザー光回折法による粒度分布測定装置を用いて、重量平均値(又はメジアン径)として求めることができる。
表面処理に使用されるケイ素化合物としては、各種シランやシリコーンオイル、シリコーンレジン等を挙げることができるが、被覆性が良好なことから、特に、特開2006−111844号公報に記載される共加水分解縮合物が好ましい。
成分(C)多価アルコール又はその誘導体としては、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコールやその誘導体を挙げることができる。上記多価アルコール又はその誘導体は、単独でも2種以上を併用しても構わない。
多価アルコール誘導体としては、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ジトリメチルシリル化ペンタエリスリトール等を例として挙げることができる。なお、本発明においては、ペンタエリスリトール又はペンタエリスリトール誘導体を用いることが好ましい。
更に、このような多価アルコール又はその誘導体の配合量は、リン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤に対し等量以下であることを要する。等量を超える場合、難燃性が低下してしまうことがあるからである。
成分(D)のケイ素化合物は、下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量が150〜10,000、アルコキシ基又はヒドロキシ基の総量が1分子中の10〜85質量%であるオルガノアルコキシシロキサン及びオルガノヒドロキシシロキサンから選ばれるケイ素化合物である。
R1 αSi(OX)βO(4-α-β)/2 (1)
(式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基又はアリール基であって、各R1は同一であっても異なっていてもよい。Xは炭素原子数1〜10のアルキル基又は水素原子である。αは0.0〜3.0の実数、βは0.1〜3.0であると共にα+β<4.0を満たす実数である。)
即ち、1つは、クロルシランを水とアルコールの混合液中に滴下し加水分解反応を行い反応後水槽を捨て脱塩酸したものを中和しろ過後減圧濃縮する方法であり、もう1つは、各種アルコキシシランやアルコキシシロキサンオリゴマーと場合によって4量体や5量体といった環状シロキサンを混合したものにアルカリ触媒や酸触媒を添加し平衡化反応を行った後、水を滴下することにより加水分解反応とそれに続く縮合反応を行い、出来上がった反応物を中和濃縮する方法である。
本発明の難燃熱可塑性樹脂組成物には、上記成分(A)〜(D)の他、その特性を阻害しない範囲で、その目的に応じて各種の添加剤を適宜配合することができる。
添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、光安定剤、相溶化剤、他種のノンハロゲン難燃剤、滑剤、充填剤、接着助剤、防錆剤等を挙げることができる。
難燃熱可塑性樹脂組成物は、加熱溶融した成分(A)中に、成分(B),(C),(D)(及び必要に応じてその他成分(E))を混合することにより製造することができるが、少なくとも成分(B)と(D)を1時間以上前に予め混合しておくことは好ましくない。これは、成分(B)の表面に微量なリン酸が残存する場合、成分(B)と(D)又は成分(D)同士が反応し樹脂やゲルを形成する場合があるためである。このように、成分(D)が樹脂やゲルを形成すると、難燃性が低下しUL−94でV−0だったものがUL−94で不合格になることがある。
また、得られた難燃熱可塑性樹脂組成物の成形方法は、公知の方法を採用することができる。
下記表1〜4に記載された各種成分を配合し、ラボプラストミルR−60ミキサー(東洋精機社製)にてポリプロピレン樹脂の場合180℃,30rpm,3分で均一に混練した後、200℃でプレス成型 ポリ乳酸樹脂の場合 の条件で均一に混練した後、200℃でプレス成型にすることにより厚さ2mmの各種試験片を作製した。このようにして得られた試験片を用いて、難燃性UL−94、酸素消費指数、引張強度及び伸びを評価した。得られた結果を表1〜4に併記する。
使用した材料及び評価方法を以下に示す。
(1)ポリプロピレン樹脂:PM854X サンアロマー株式会社製
(2)ポリ乳酸樹脂:レイシア H−100J 三井化学株式会社製
(3)シリコーン表面処理ポリリン酸アンモニウム1:次のような操作に従い調製した。
シリコーン系撥水処理剤1の調製
冷却管、温度計及び滴下漏斗を備えた500mlの四つ口フラスコにメチルトリメトキシシランのオリゴマー85g(ダイマー換算で0.37モル)、メタノール154g及び酢酸5.1gを入れ、撹拌しているところに、水6.8g(0.37モル)を投入し、25℃で2時間撹拌した。そこに、3−アミノプロピルトリエトキシシラン17.7g(0.08モル)を滴下した。その後、メタノールの還流温度まで加熱して1時間反応後、エステルアダプターにて、内温が110℃になるまでメタノールを留去し、JIS K2283に基づき測定した粘度71mm2/s(25℃)の薄黄色透明溶液81gを得た(重量平均分子量1,100)。このものの系内のメタノール残存量は5質量%であった(シリコーン系撥水処理剤1)。
表面処理ポリリン酸アンモニウム1の調製
ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製:ペコフレームTC204P、平均粒径8μm)100質量部に、上記のシリコーン系撥水処理剤1を10質量部、エタノールを100質量部加え、これらを30分撹拌した後、減圧下でエタノールを留去し、粉砕器で粉砕して、平均粒径10μmのシリコーン表面処理ポリリン酸アンモニウム1を得た。
(4)ペンタエリスリトール:和光純薬工業株式会社製
(5)ペコフレームTC204P:表面未処理ポリリン酸アンモニウム2、クラリアントジャパン株式会社製、平均粒径8μm
(6)アルコキシシロキサンオリゴマー:次のような操作に従い下記化合物A〜Dを調製した。
(化合物A)
メチルトリクロルシランをメタノール中65℃以下で攪拌し部分エステル化を行なった後、メタノールと水を3:1の比率で混合した溶液中に滴下して加水分解後、塩酸を含有する下層を廃棄し、残る有機層(上層)を炭酸ナトリウムで中和する。中和後ろ過により塩を除去し100℃以上で減圧濃縮することにより合成した。得られた化合物はSi29−NMRにより下記の平均組成式であることが分かった。また、アルコキシ基量は20mlバイアル瓶に試料1.0gを採取し、1N−KOHとIPA混合液を加えゴム栓をしてN2を流し込みながら170℃までオイルバスで加熱する。バイアル瓶につないだテフロン(登録商標)チューブより流出したアルコール分についてGC分析することによりメタノール量から求めた。また重量平均分子量はトルエンGPCより算出した。
平均組成式 (CH3)(OCH3)1.5SiO0.75
アルコキシ基量46質量% 重量平均分子量406
(化合物B)
化合物A−100質量部に水とスルホン酸型イオン交換樹脂1質量部(樹脂はジビニベンゼン架橋ポリスチレン)と一緒に70℃、5h撹拌後、110℃で減圧濃縮することにより合成した。上記化合物Aと同様の分析により下記、平均組成式、アルコキシ基量、重量平均分子量を求めた。
平均組成式 (CH3)1.0(OCH3)1.2SiO0.9
アルコキシ基量28質量% 重量平均分子量950
(化合物C)
化合物A−100質量部、ジメチルジメトキシシランを110質量部に水、メタノールとスルホン酸型イオン交換樹脂1質量部と一緒に70℃、5h撹拌後、110℃で減圧濃縮することにより合成した。上記化合物Aと同様の分析により下記、平均組成式、アルコキシ基量、重量平均分子量を求めた。
平均組成式 (CH3)1.69(OCH3)0.31SiO1
アルコキシ基量12質量% 重量平均分子量5,500
(化合物D)
オクタメチルテトラシロキサン76質量部、ジメチルジメトキシシラン 28.6質量部、ジメチルトリメトキシシラン95質量部を混合し、水、メタノールとスルホン酸型イオン交換樹脂1質量部と一緒に70℃、5h撹拌後、110℃で減圧濃縮することにより合成した。上記化合物Aと同様の分析により下記、平均組成式、アルコキシ基量、重量平均分子量を求めた。
平均組成式 (CH3)2.16(OCH3)0.17SiO0.835
アルコキシ基量7質量% 重量平均分子量1,950
KF−96L−5CS:信越化学工業株式会社製
平均組成式 (CH3)2.18SiO0.91
アルコキシ基量0質量% 重量平均分子量830
(1)難燃性UL−94:UL−94垂直燃焼試験に基づき試験を行った。
(2)平均燃焼時間:上記UL−94垂直燃焼試験を5反復測定し、5回の燃焼時間(火が消えるまでの時間)の平均値を平均燃焼時間とした。
また、火が消えず試験片が全て燃えてしまった場合は“全焼”とした。
(3)引張強度、伸び:2mm厚のプレス成型シートをダンベルで2号試験片に型抜きし、JIS−K7113に準じて測定を行った。
(4)重量平均分子量:GPC法(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求めた。尚、分析条件は以下の通りである。
(a)溶媒:トルエン
(b)カラム:TSKgel superH5000+superH4000+superH3000+superH2000
(c)検出器:RI
(d)流量:0.6ml/分
(e)カラム温度:40℃
Claims (6)
- 下記成分
(A)熱可塑性樹脂(但し、ポリウレタン樹脂を除く。): 100質量部、
(B)リン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤: 5〜25質量部、
(C)多価アルコール又はその誘導体: 1〜15質量部、
(D)下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量が150〜10,000、アルコキシ基又はヒドロキシ基の総量が1分子中の10〜85質量%であるオルガノアルコキシシロキサン及びオルガノヒドロキシシロキサンから選ばれるケイ素化合物:
1〜15質量部
R1 αSi(OX)βO(4-α-β)/2 (1)
(式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基又はアリール基であって、各R1は同一であっても異なっていてもよい。Xは炭素原子数1〜10のアルキル基又は水素原子である。αは0.0〜3.0の実数、βは0.1〜3.0であると共にα+β<4.0を満たす実数である。)
を含有することを特徴とする難燃熱可塑性樹脂組成物。 - 成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤が、5〜18質量部であることを特徴とする請求項1記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
- 成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤が、リン酸グアニジン、リン酸アンモニウム、リン酸メラミン、ポリリン酸アンモニウム、メラミン表面被覆ポリリン酸アンモニウム及びケイ素化合物表面被覆ポリリン酸アンモニウムから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
- 成分(C)の多価アルコール又はその誘導体が、ペンタエリスリトール又はペンタエリスリトール誘導体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
- 成分(C)の多価アルコール又はその誘導体が、成分(B)のリン及び窒素を含有するノンハロゲン系難燃剤に対し等量以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の難燃熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の難燃熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、加熱溶融した成分(A)中に、少なくとも成分(B)、(C)及び(D)を混合するに際し、少なくとも成分(B)及び(D)が1時間以上前に予め混合されていてはならないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の難燃熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
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