JP2011042212A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボール螺子ナット13の軸方向端部13aには軸方向に延びる略円筒状の連結筒20が形成される。また、モータシャフト6の軸方向端部6aには、軸方向に延設されることにより上記連結筒20の径方向外側を包囲する複数の把持片21を備えたコレット22が形成される。そして、コレット22の外周にテーパナット23を螺着し、各把持片21を径方向内側に撓ませて連結筒20を把持させることにより、モータシャフト6とボール螺子ナット13とを連結する。
【選択図】図2
Description
請求項4に記載の発明は、前記コレットは、軸方向移動不能に前記第2の軸方向端部に設けられるものであって、前記各把持片及び前記連結筒には、係合により前記コレットと前記連結筒との軸方向における少なくとも離間方向の相対移動を規制可能な係合部及び被係合部が形成されること、を要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記固定手段は、螺着に伴う軸方向移動により前記各把持片を径方向内側に押圧するテーパ面を備えたテーパナットであること、を要旨とする。
請求項6に記載の発明は、前記固定手段は、軸方向移動により前記各把持片を径方向内側に押圧可能なテーパ面を備え、圧入により前記各把持片の径方向外側に配置される環状体であること、を要旨とする。
図1に示すように、本実施形態のEPS1において、略円筒状をなすハウジング2に挿通されたラック軸3は、ラックガイド及び滑り軸受(ともに図示略)に支承されることにより、その軸方向に沿って移動可能に収容支持されている。そして、同ラック軸3は、周知のラック&ピニオン機構を介してステアリングシャフトと連結されることにより、ステアリング操作に伴い軸方向に往復動するようになっている。
次に、本実施形態のEPSにおけるボール螺子ナットの固定構造について説明する。
図2〜図4に示すように、本実施形態では、ボール螺子ナット13の軸方向端部13aには、その軸方向(図2中、右方向)に延びる略円筒状の連結筒20が形成されており、上記ラック軸3は、この連結筒20を介してボール螺子ナット13に挿通されている。また、モータシャフト6の軸方向端部6aには、軸方向に向って延設されることにより上記連結筒20の径方向外側を包囲する複数の把持片21を備えたコレット22が形成されている。そして、本実施形態では、このコレット22が設けられたモータシャフト6の軸方向端部6aにテーパナット23を取着し、同テーパナット23により撓められた各把持片21に上記連結筒20を把持させることにより、同モータシャフト6とボール螺子ナット13とを一体回転可能に連結(固定)する構成となっている。
(1)ボール螺子ナット13の軸方向端部13aには軸方向に延びる略円筒状の連結筒20が形成される。また、モータシャフト6の軸方向端部6aには、軸方向に延設されることにより上記連結筒20の径方向外側を包囲する複数の把持片21を備えたコレット22が形成される。そして、コレット22の外周にテーパナット23を螺着し、各把持片21を径方向内側に撓ませて連結筒20を把持させることにより、モータシャフト6とボール螺子ナット13とを連結する。
(4)突条部36は、その各把持片21において先端側に位置する側面36aが、各把持片21の弾性変形により、連結筒20の外周面20aに当接するように形成される。これにより、連結筒20が面接触で各把持片21に把持される。その結果、ボール螺子ナット13の連結状態をより確実なものとして、更なる信頼性の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・また、各把持片21間に配置される連結筒20側の係合突部37の数についてもまた、上記実施形態に示された2つに限るものではない。
・上記実施形態では、コレット22の外周にテーパナット23を螺着することにより、テーパナット23を固定手段として、各把持片21を径方向内側に撓ませて連結筒20を把持させることとした。しかし、固定手段については、必ずしもこのようなテーパナット23に限るものではなく、コレット22の径方向外側に配置されることにより各把持片21を径方向内側に撓ませて連結筒20を把持させることができればよい。
・上記実施形態では、連結筒20の外周面20aに形成された凹部35と各把持片21の先端28から径方向内側に突設された突条部36とを係合させることにより、連結筒20とコレット22との軸方向における離間方向の相対移動を規制する構成とした。しかし、これに限らず、少なくとも離間方向の相対移動を規制可能な構成であれば、どのようなものであってもよい。従って、離間方向のみならず近接方向の相対移動をも規制可能な構成であってもよいことはいうまでもない。
具体的には、例えば、図12に示す例では、そのボール螺子ナット13が、ハウジング66に設けられた転がり軸受としてのボール軸受67により支承されている。また、ハウジング66は、円筒状をなす第1ハウジング68と同第1ハウジング68の開口端68aを閉塞する第2ハウジング69とからなる。そして、ボール軸受67は、その内輪67aがボール螺子ナット13の外周に固定されるとともに、その外輪67bが第1ハウジング68の開口端68a近傍において同第1ハウジング68の内周に嵌合されている。
Claims (7)
- 軸方向に往復動可能に設けられたラック軸と、前記ラック軸が挿通されるとともにモータ駆動により回転する中空軸と、該中空軸の回転を前記ラック軸の軸方向移動に変換するボール螺子装置とを備え、前記ボール螺子装置は、前記中空軸の軸方向端部にボール螺子ナットを固定し、該ボール螺子ナットの内周に螺刻された螺子溝と前記ラック軸の外周に螺刻された螺子溝とが対向してなる螺旋状の転動路内に複数のボールを配することにより形成される電動パワーステアリング装置であって、
前記ボール螺子ナット又は前記中空軸の何れか一方の軸方向端部に設けられた連結筒と、
前記ボール螺子ナット又は前記中空軸のうち前記連結筒が設けられていない他方側の第2の軸方向端部に設けられて前記連結筒の径方向外側を包囲する複数の把持片を備えたコレットと、
前記コレットの径方向外側に配置されることにより前記各把持片を径方向内側に撓ませて前記連結筒を把持させる固定手段とを備えたこと、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記コレット及び該コレットが設けられた第2の軸方向端部の少なくとも何れかと前記連結筒とを係合させて、前記中空軸とボール螺子ナットとの相対回転を規制する規制手段を備えること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記コレットは、前記第2の軸方向端部に対して相対回転不能に設けられるものであって、
前記規制手段は、軸方向に延びる前記各把持片間に形成されたスリットと、前記連結筒の外周に設けられて前記スリット内に配置される係合突部とからなること、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記コレットは、軸方向移動不能に前記第2の軸方向端部に設けられるものであって、
前記各把持片及び前記連結筒には、係合により前記コレットと前記連結筒との軸方向における少なくとも離間方向の相対移動を規制可能な係合部及び被係合部が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記固定手段は、螺着に伴う軸方向移動により前記各把持片を径方向内側に押圧するテーパ面を備えたテーパナットであること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記固定手段は、軸方向移動により前記各把持片を径方向内側に押圧可能なテーパ面を備え、圧入により前記各把持片の径方向外側に配置される環状体であること、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ボール螺子ナットは、ハウジングに設けられた転がり軸受により支承されるとともに、前記ハウジングは、筒状をなす第1ハウジングと該第1ハウジングの開口端を閉塞する第2ハウジングとからなり、前記転がり軸受は、前記開口端の近傍において前記第1ハウジングに固定されるものであって、
前記ボール螺子ナットの前記中空軸側に位置する軸方向端部に径方向外側に延びるフランジを形成するとともに、前記第1ハウジングの開口端に固定される第2ハウジングの固定端に前記第1ハウジング内に配置される挿入部を設け、前記転がり軸受の軸方向端面を前記フランジ及び前記挿入部に当接させたこと、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。
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