JP4478942B2 - 軸受固定装置 - Google Patents

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本発明は、工作機械の主軸を主軸受によって主軸ヘッド本体に回転自在に支持する主軸受装置等のように回転軸を軸受で支持体に回転自在に支持する軸受装置において、軸受の内輪を回転軸に固定する軸受固定装置に関するものである。
従来、工作機械の主軸受装置においては、複数の主軸受を、主軸の軸方向にスペーサを介して所定間隔をあけて配置して、それらの外輪を主軸ヘッド本体に固定し、それらの内輪に主軸を挿通させると共に、主軸の軸方向の一端側に配置した主軸受の内輪の外端面を主軸に設けた段差面に当接させ、他端側に配置した主軸受の内輪の外端面を、主軸に締め代をもって固定したスリーブ、主軸に螺合させた止めナット、押付用ねじ付きナット等の軸受固定装置によって押し付けて内輪を主軸に固定することにより、前記主軸が主軸受に対して軸方向へ相対移動しないように支持したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−184710号公報
しかし、前記スリーブにより主軸受の内輪を主軸に固定する軸受固定装置の場合は、主軸とスリーブとの間に締まり嵌めによって生じる摩擦力に依存して内輪を主軸に固定するものであるため、振動や衝撃力によってスリーブが緩んで位置ずれを起こし、内輪をしっかり押し付けることができなくなり、また、締まり公差を大きくすると、主軸の変形が大きくなり、軸受の組立精度が悪くなるおそれががある。また、止めナットによる軸受固定装置の場合は、止めナットに直径方向を向く止めねじを螺合して設けて、該止めねじで止めナットの主軸に対する回り止めをしているが、止めねじが振動や衝撃力で緩むと、止めナットも緩んで内輪をしっかり押し付けることができなくなる問題がある。さらに、押付用ねじ付きナットによる軸受固定装置の場合は、前記止めナットに更に軸方向を向く複数個の押付用ねじを螺合して、該押付用ねじで押付用リングを介して内輪を押し付けるようになっているが、前記止めねじや押付用ねじに緩みが生じて前記止めナットの場合と同様な問題がある。
なお、前記止めナットに回り止めを施すために、内径部に一つの舌片を設け外周部に複数の突起を設けたころがり軸受用座金を、内径部の舌片を回転軸の外周部にその軸方向に向けて形成した一つの溝に嵌入させて回転軸に装着し、その背面に止めナットを締め付けた後に、外周部の突起の一つを止めナットの外周部に形成した複数の溝のうちの一つに折り曲げて入れた構造とすることが慣用手段として知られている、この場合は、回転軸に溝があって回転中心に対する質量のバランスが悪いため、回転軸の良好な回転精度を得ることができず、高速の回転軸には適用できず、また、ころがり軸受用座金は繰り返し使用できない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、支持体に回転軸を回転自在に支持する軸受の内輪を、前記回転軸に対してその軸方向への位置ずれが生じないようにしっかりと固定することができ、高速回転軸の高精度回転を実現させることができる軸受固定装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、構造が簡単であり、製造、組立、分解を容易に行うことができる軸受固定装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る軸受固定装置は、支持体に外輪を固定した軸受によって回転軸を前記支持体に対して回転自在に支持する軸受装置における前記軸受の内輪を前記回転軸に固定する軸受固定装置であって、
前記回転軸に段差面と該段差面から軸方向に所定距離を隔てて位置された環状溝とが形成され、前記軸受が、回転軸に嵌合された内輪の一端を前記回転軸の段差面に当接され、内輪の他端を回転軸に嵌合された押圧筒部材の一端に当接されており、該押圧筒部材が、その他端を前記環状溝に嵌入された複数の分割リングからなる環状カラーに当接されて、軸方向の他端側への移動を阻止されていると共に、前記環状カラーには、前記分割リングが前記環状溝から抜け出るのを防止する脱出防止手段が付設され、該脱出防止手段は前記各分割リングの外周部を囲む環状のカバーが前記押圧筒部材の他端にボルトで固定されてなることを特徴としている。
請求項2に係る軸受固定装置は、請求項1に記載の軸受固定装置において、前記押圧筒部材が回転軸に締め代をもって嵌合するスリーブとして形成されていることを特徴としている。
請求項3に係る軸受固定装置は、請求項1に記載の軸受固定装置において、前記押圧部材が回転軸に設けられた雄ねじ部に螺合するナットとして形成されていることを特徴としている。
請求項4に係る軸受固定装置は、請求項1に記載の軸受固定装置において、前記押圧筒部材が回転軸に隙間公差をもって嵌合する円筒状部材として形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る軸受固定装置によれば、回転軸に嵌合された軸受が、その内輪の一端を回転軸の段差面に当接され、その内輪の他端を前記回転軸に嵌合された押圧筒部材の一端に当接され、かつ、前記押圧筒部材が、その他端を回転軸の環状溝に嵌入され脱出防止手段で該環状溝からの抜け出しを阻止された環状カラーに当接されて、回転軸の軸方向の他端側への移動を止められているので、前記回転軸に振動や衝撃力が発生しても、前記軸受を回転軸に対して、その軸方向へ位置ずれを生じさせることなく、一定位置にしっかりと固定することができ、これにより、支持体に対して回転軸を前記軸受によって高精度、高速回転が可能に支持させることができる。また、前記環状カラーは複数に分割されているので、回転軸への着脱が容易である。
しかも、環状カラーを押圧部材にボルトで固定しないので、環状カラーが変形することなく押圧筒部材を介して軸受を適切な押圧力で押し付けることができる。
請求項2に係る軸受固定装置によれば、締め代をもって回転軸に固定するスリーブが、環状カラーによって回転軸の軸方向に固定されるので、前記回転軸に対する締まり公差を大きくする必要がなく、該回転軸の変形を防止して軸受の組立精度を良好に保つことができる。
請求項3に係る軸受固定装置によれば、回転軸に対し押圧筒部材を締め代をもって嵌合させる必要がないので、締まり嵌めに関する寸法管理が不要となり、部品の製造を容易に行うことができる。
請求項4に係る軸受固定装置によれば、押圧筒部材の回転軸に対する装着が容易であり、部品の製造、組立、分解を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る軸受固定装置を、工作機械の主軸ヘッドにおける主軸受装置に適用した場合を例にして、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る軸受固定装置Aを備えた工作機械の主軸ヘッド1を示す。この主軸ヘッド1は、主軸駆動モータ2を内蔵した主軸ヘッド本体3と、該主軸ヘッド本体3の先端に、主軸(回転軸)4をその軸回りに回転自在に支持する主軸受装置(軸受装置)5を固定して構成されている。
前記主軸受装置5は、軸穴6aと基端側の外周フランジ6bとを有し、該外周フランジ6bを介してボルト等により前記主軸ヘッド本体3に固定された円筒状の軸受筒(支持体)6と、該軸受筒6の軸穴6a内に外輪8aを嵌合されると共に内輪8bを主軸4に嵌合されて、軸穴6aの軸方向に内、外側スペーサ7a,7bによって所定間隔をあけて配置された複数個(図示の例では4個)のころがり軸受からなる主軸受(軸受)8と、前記軸受筒6の基端部(一端部)に外周フランジ9aを介してボルト9bで固定され、円筒状部9cを前記軸穴6aの基端側に嵌合された短円筒状の軸受押さえ9と、前記軸受筒6の先端部にボルト等により固定され、嵌合部10aを前記軸穴6aの先端部(他端部)に嵌合された環状の軸受筒蓋10と、軸穴11aを前記主軸4の先端側外周部に嵌合され、外周部11bを前記軸受筒蓋10の内穴10bに周方向に摺動自在に嵌合されたスリーブ(押圧筒部材)11とを備えている。
前記主軸受8のうちの軸穴6a内で最も基端側(一端側)に位置する主軸受の外輪8aは、その基端面(一端)を前記軸受押さえ9の円筒状部9cの先端面(他端)に当接され、また、軸穴6a内で最も先端側(他端側)に位置する軸受の外輪8aは、その先端面(他端)を前記軸受筒蓋10の嵌合部10aの基端面に当接され、これにより、各主軸受8は、各外側スペーサ7bによって隔てられた間隔を保った状態で、軸受筒6に対して主軸4の軸方向に相対移動をしないように固定されている。
また、前記主軸受8のうちの軸穴6a内で最も基端側(一端側)に位置する主軸受の内輪8bは、その基端面(一端)を主軸4の基端側の大径部4aから先端側の小径部4bに変わる段差面4cに当接され、前記軸穴6a内で最も先端側(他端側)に位置する主軸受の内輪8bは、その先端面(他端)を前記スリーブ11の基端面(一端)に当接され、これにより、各主軸受8は、各内側スペーサ7aによって隔てられた間隔を保って適度に予圧が付加された状態で、主軸4に対してその軸方向に相対移動をしないように固定されている。
前記スリーブ11は、従来の軸受固定装置と同様に、主軸4に締め代をもって固定するスリーブであり、主軸4の最先端側における軸部4b1に対し緩み嵌めとなり、それから基端側に続く軸部4b2に対し所要の締め代となる内径寸法を有し、前記軸部4b1に嵌合させた後、圧油供給孔11dから圧油をスリーブ11と主軸4との嵌合隙間に供給して、スリーブ11を径方向に膨張させた状態で主軸受8側へ押し込んで軸部4b2に嵌合させることにより、その主軸受側の基端面(一端)を先端側に位置する主軸受8の内輪8bの先端面に当接させ、前記嵌合隙間への圧油の供給を断って縮径させることにより、軸部4b2に締まり嵌めにより固定されるようになっている。なお、前記スリーブ11は、主軸4から取り外すときも、同様に前記嵌合隙間に圧油を供給して径方向に膨張させた状態として、主軸4の先端側へ引き抜いて前記軸部4b2から離脱されるようになっている。
前記主軸4の先端部の近くには、所定深さの矩形断面の環状溝4dが形成されており、該環状溝4dには、図2に示すように、一対の半割りリング12a,12aをそれらの端部間に隙間12bをあけて対向させて環状とした環状カラー12が嵌入され、その内径部12cを環状溝4dの底部に嵌合させている。そして、前記環状カラー12は、その先端面(他端)12dが環状溝4dの先端壁面4d1に当接され、その後端面(一端)12cを前記スリーブ11の先端面(他端)に当接され、後端面(一端)12eと環状溝4dの後端壁面4d2との間には隙間があけられている。そして、前記最先端の主軸受8の内輪8bの先端面から前記環状溝4dの前端壁面4d1までの寸法Eを測定して、環状カラー12の厚さ(主軸4の軸方向の長さ)Fと前記スリーブ11の主軸4の軸方向における長さGとの合計寸法(F+G)を前記寸法Eより僅かに大きくして、前記主軸受8に対して所定の押圧力が付加されるように、前記厚さFと長さGの寸法、好ましくは厚さFの寸法が微調節される。
また、前記スリーブ11の先端面には、主軸4に前側の小径の軸穴13aを嵌合させた環状のカバー13が、その周方向に間隔をあけて配置した複数のボルト穴に挿通したボルト14を、スリーブ11に設けたねじ孔11cに螺合することにより固定されており、カバー13の後側の大径の軸穴13b内に前記環状カラー12の外周部が嵌合され、主軸4の回転に伴う環状カラー12の遠心力による前記環状溝4dからの飛び出し(抜け出し)を防止するようになっている。
なお、図示しないが、前記圧油供給孔11dには圧油供給装置から前記軸受筒蓋10に設けた油孔を介して圧油が供給されるようになっている。また、前記主軸4の先端側には工具を有する工具ホルダを装着するためのテーパ穴15が設けられている。
前記のように、軸受筒6の軸穴6a内に外輪8aを嵌合させて、外側スペーサ7bと軸受押さえ9と軸受筒蓋10とによって主軸4の軸方向への主軸受8の移動を固定し、該主軸受8の内輪8bに嵌合した主軸4を主軸ヘッド1に回転自在に支持するようにした主軸受装置5において、前記主軸4の段差面4c、内側スペーサ7a、前記スリーブ11、環状カラー12およびカバー13等が、主軸4に対して主軸受8を主軸4の軸方向へ移動しないように固定する軸受固定装置Aを構成している。
この軸受固定装置Aの構成によれば、内側スペーサ7aによって隔てられて主軸4の小径部4bに嵌合された主軸受8は、その内輪8bのうちの最基端側の内輪8bの基端面が、主軸4の段差面4cに当接され、内輪8bのうちの最先端側の内輪8bの先端面が締まり嵌めにより前記主軸4に固定されたスリーブ11の後端面に当接されることにより、主軸4に対してその軸方向への移動が固定され、かつ、前記スリーブ11が主軸4の環状溝4dに嵌入された環状カラー12によって主軸4の軸方向の先端側への移動を止められているので、万一、スリーブ11が主軸4に発生した振動や衝撃力によって緩むようなことがあっても、前記スリーブ11は前記環状カラー12によって確実に一定位置に固定しておくことができる。
したがって、スリーブ11を締まり公差を大きくしなくて済み、主軸受8を主軸4に対して、その軸方向に位置ずれを生じさせることなく、しっかりと固定させることができるので、主軸4の変形を防止して軸受の組立精度を良好に保つことができ、主軸4を主軸受8によって主軸ヘッド1に対して高精度、高速回転が可能に支持させることができる。
しかも、前記環状カラー12は半割りとなっているので、主軸4への取り付け、取り外しが容易であり、環状カラー12の環状溝4dからの抜け出しは、スリーブ11に固定されたカバー13によって確実に阻止することができる。
次に、図3は本発明の第2の実施の形態に係る軸受固定装置Bを示す。
この実施の形態に係る軸受固定装置Bは、第1の実施の形態の軸受固定装置Aにおけるカバー13を省略し、前記環状カラー12に代えて、図4に示す環状カラー12Bを設けたものである。その他の構成は、第1の実施の形態に係る軸受固定装置Aと同一であるので、同一の構成部分には同一の符号を付してそれらについての説明は省略する。
前記環状カラー12Bは、図4に示すように、前記半割リング12a,12aより外径を大きくした一対の半割りリング12f,12fをそれらの端面間に隙間12bをあけて対向され、外周側に寄った位置に周方向に所定間隔をあけて複数(図示の例では各半割リング12f,12f毎に4個、合計8個)のボルト孔12gが設けられている。そして、環状カラー12Bは、前記主軸4の環状溝4dに嵌入して、その底部に内径部12cを嵌合させ、前記ボルト孔12gに挿通させたボルト14を前記スリーブ11の前端面に設けたねじ孔11cに螺合して締め付けることにより、スリーブ11と一体的に取り付けられるようになっている。
この実施の形態に係る軸受固定装置Bの場合も、主軸4の段差面4cとの間で内側スペーサ7aで隔てられた主軸受8の内輪8bを主軸4に固定するスリーブ11が、前記環状カラー12Bによって主軸4の軸方向の先端側への移動を止められているので、前記実施の形態に係る軸受固定装置Aによる場合と同様な作用効果が得られると共に、軸受固定装置Aに比べてカバー13が不要となるので、その分、部品点数が少なくなって構造が簡単になり、製造、組立、分解が一層容易である。
次に、図5は本発明の第3の実施の形態に係る軸受固定装置Cを示す。
この実施の形態に係る軸受固定装置Cは、第1の実施の形態の軸受固定装置Aにおけるスリーブ11を、主軸4の先端側に形成した雄ねじ部4eに螺合するナット(押圧筒部材)11Aに代えたものである。その他の構成は、第1の実施の形態に係る軸受固定装置Aと同一であるので、同一の構成部分には同一の符号を付してそれらについての説明は省略する。
前記ナット11Aは、前記スリーブ11の軸穴11aに代えて、その軸穴11aの全長にわたって雌ねじ11eを形成したものに相当し、その他の形状はスリーブ11と同様に形成されている。そして、前記ナット11Aは、その雌ねじ11eが前記主軸4の先端側における前記環状溝4dの後端壁面4d2の位置から最先端に位置する主軸受8の前端付近にわたって形成された雄ねじ部4eに螺合されて、その基端側の端面が最先端に位置する軸受8の内輪8bの前端面に当接されている。
この実施の形態に係る軸受固定装置Cの場合も、主軸4の段差面4cとの間で内側スペーサ7aで隔てられた主軸受8の内輪8bを主軸4に固定するナット11Aが、前記環状カラー12によって主軸4の軸方向の先端側への移動を止められているので、緩み止めねじやころがり軸受用座金等を使用しなくても、ナット11Aが主軸4に発生した振動や衝撃力によって緩むようなことがなく、前記軸受固定装置Aによると同様な作用効果が得られると共に、軸受固定装置Aにおいて必要な、前記スリーブ11と主軸4との締まり嵌めに関する寸法管理が不要となるので、それらの部品の製造が容易となる。
また、図6は本発明の第4の実施の形態に係る軸受固定装置Dを示す。
この実施の形態に係る軸受固定装置Dは、前記第3の実施の形態に係る軸受固定装置Cにおけるカバー13を省略し、前記環状カラー12に代えて、第2の実施の形態に係る軸受固定装置Bに設けた環状カラー12B(図4参照)を使用したものである。その他の構成は、第3の実施の形態に係る軸受固定装置Cと同一であるので、同一の構成部分には同一の符号を付してそれらについての説明は省略する。
この実施の形態に係る軸受固定装置Dの場合は、前記軸受固定装置Cに比べてカバー13が不要となる分だけ部品点数が少なく、その分、構造が一層簡単になるが、その他は軸受固定装置Cと同様な作用効果を奏することができる。
なお、前記実施の形態に係る軸受固定装置A,B,C,Dにおいては、主軸4の段差面との間に内側スペーサ7aを介在させて配置した複数の主軸受8を主軸4の軸方向へ押圧する押圧筒部材として、前記主軸4に締め代をもって嵌合するスリーブ11,主軸4に螺合するナット11Aを使用したが、これらの部材に限らず、主軸4に隙間公差をもって嵌合する円筒状部材を使用してもよい。この場合には、該円筒状部材の装着に際して主軸4に変形が生じる心配がなく、主軸受8の組立精度を高めることができ、一層、高精度、高速回転を実現し得る主軸受装置5を構成することができる。また、前記主軸受8をスペーサ7a,7bを介して主軸4の軸方向に間隔をあけて4個配置した例を示したが、軸受8の個数はこれに限らず、1固または4個以外の複数であってもよい。1個の場合は、前記内、外側スペーサ7a,7bは不要であることは言うまでもない。また、環状カラー12,12Bをそれぞれ一対の半割りリング12a,12a、12f,12fで構成したが、これに限らず、3つ以上の複数に分割したリングで構成してもよい。
また、本発明を工作機械の主軸ヘッド1において主軸4を支持する主軸受装置5に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、工作機械の他の装置において回転軸を支持する軸受装置や工作機械以外の各種機械の回転軸を支持する軸受装置においても適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る軸受装置を示す縦断面図である。 環状カラーの一例を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る軸受装置を示す縦断面図である。 環状カラーの他の例を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る軸受装置を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1 主軸ヘッド
4 主軸(回転軸)
4a 大径部
4b 小径部
4c 段差面
4d 環状溝
4d1 前側壁面
4e 雄ねじ部
5 主軸受装置(軸受装置)
6 軸受筒(支持体)
7a,7b 内、外側スペーサ
8 ころがり軸受(軸受)
9 軸受押さえ
10 軸受筒蓋
11 スリーブ(押圧筒部材)
11A ナット(押圧筒部材)
11e 雌ねじ
12,12B 環状カラー
13 カバー
A,B,C,D 軸受固定装置

Claims (4)

  1. 支持体に外輪を固定した軸受によって回転軸を前記支持体に対して回転自在に支持する軸受装置における前記軸受の内輪を前記回転軸に固定する軸受固定装置であって、
    前記回転軸に段差面と該段差面から軸方向に所定距離を隔てて位置された環状溝とが形成され、前記軸受は、回転軸に嵌合された内輪の一端が前記回転軸の段差面に当接され、内輪の他端が回転軸に嵌合された押圧筒部材の一端に当接されており、該押圧筒部材は、その他端が前記環状溝に嵌入された複数の分割リングからなる環状カラーに当接されて、軸方向の他端側への移動を阻止されていると共に、前記環状カラーには、前記分割リングが前記環状溝から抜け出るのを防止する脱出防止手段が付設され、該脱出防止手段は前記各分割リングの外周部を囲む環状のカバーが前記押圧筒部材の他端にボルトで固定されてなることを特徴とする軸受固定装置。
  2. 前記押圧筒部材は回転軸に締め代をもって嵌合するスリーブとして形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の軸受固定装置。
  3. 前記押圧筒部材は回転軸に設けられた雄ねじ部に螺合するナットとして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受固定装置。
  4. 前記押圧筒部材は回転軸に隙間公差をもって嵌合する円筒状部材として形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の軸受固定装置。
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