JP2011041375A - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

モータ制御装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リニアエンコーダを用いたモータ制御装置において、リニアスケールに汚れが付着している区間を特定し、その区間内での制御性能の劣化を効果的に抑制する。
【解決手段】キャリッジの異常速度が検出された場合、キャリッジをその走査域の一端側から駆動させて異常速度が検知されたときの位置と他端側から駆動させて異常速度が検知されたときの位置を検出し、各位置の間を補償区間(汚れ区間)に設定する。補償区間設定後のキャリッジ駆動時は、補償区間に入る前の演算タイミング毎に、その演算タイミングでの検出速度等に基づいて演算された操作量(通常操作量Ua)を予め記憶されているノミナル操作量Unで除算することにより補償係数αを算出する。補償区間内では、演算タイミング毎に、ノミナル操作量Unに補償係数α(補償区間に入る直前に算出されたもの)を乗じて補償操作量Ucを算出し、これを通常操作量Uaに代えて制御に用いる。
【選択図】図8

Description

本発明は、被駆動体の駆動をリニアエンコーダからの信号に基づいて制御するモータ制御装置、及びこのモータ制御装置を搭載した画像形成装置に関する。
インクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドを搭載したキャリッジをモータによって駆動制御するために、一般に、所定間隔でスリットが形成されたリニアスケールを有するリニアエンコーダが用いられる。リニアエンコーダを用いたモータ制御装置では、リニアエンコーダから出力されるパルス状のエンコーダ信号に基づいてキャリッジの位置や速度等の駆動状態が検出され、その検出結果に基づくフィードバック制御が行われる。
ところで、リニアスケールには、インクジェットプリンタの製造ラインでインクが付着したり、ユーザによる使用時に機器内部のグリスが付着したりするなどして、汚れが付着してしまうことがある。リニアスケールに汚れが付着すると、キャリッジの検出速度が乱れ、実際の速度とは異なる速度が検出されるおそれがある。このようにキャリッジの速度が誤検出されてしまうと、その誤検出された速度に基づく不要なフィードバック制御がなされてキャリッジの実際の速度自体も乱れ、印字品質が劣化してしまう。
これに対し、特許文献1には、キャリッジの検出速度が異常であった場合に、その異常の出現区間が微小範囲ならば当該検出速度に代えて直前の検出速度を用いてモータを駆動制御し、連続した制御周期で速度異常が検出されたり同一箇所で複数回連続して速度異常が検出された場合には、エンコーダ汚れと判断することが記載されている。
また、特許文献2には、搬送ベルト等のベルト上にエンコーダスケールが設けられたレーザプリンタにおいて、スケールの継ぎ目やスケールに付着したトナーの影響などによって、演算速度が所定の正規範囲を逸脱していると判断された場合に、目標速度又は過去の演算速度の平均値をフィードバック量として操作量を演算することが記載されている。
特開2006−213042号公報 特開2006−178374号公報
しかし、特許文献1,2のいずれにおいても、エンコーダスケールの汚れが発生している区間を正確には検出できず、エンコーダスケールの汚れに起因して生じる検出速度の異常を補償するための制御が必要以上になされ、制御性能が悪化するおそれがある。
しかも、汚れの影響を排除するために、速度異常が検出された場合には直前の検出速度や目標速度等をフィードバック量としてモータ制御を行うようにしているため、実際の位置における摺動負荷が考慮されず、制御精度が劣化するおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、リニアエンコーダにより検出された駆動状態に基づいて被駆動体をモータにより駆動制御するモータ制御装置において、被駆動体の駆動範囲のうちリニアスケールに汚れが付着している区間を特定し、その区間内でリニアスケールの汚れに起因した制御性能の劣化を効果的に抑制することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、予め設定された移動経路上をモータにより駆動される被駆動体の移動量に応じてパルス状のエンコーダ信号を出力するリニアエンコーダと、そのリニアエンコーダからのエンコーダ信号をカウントし、そのカウント値に基づいて被駆動体の速度及び位置を検出する駆動状態検出手段と、所定の演算タイミング毎に、駆動状態検出手段により検出された速度に基づいてモータを制御するための操作量を演算してモータへ出力する操作量演算手段と、を備えたモータ制御装置であって、駆動状態検出手段により検出された速度が予め設定された速度正常範囲から外れた異常速度であるか否かを検知する異常速度検知手段と、この異常速度検知手段によって異常速度が検知された場合に、まず被駆動体を移動経路の一端から駆動させてその駆動開始から異常速度検知手段により異常速度が検知されるまでのエンコーダ信号をカウントすることにより第1カウント値kaを計測し、さらに被駆動体を移動経路の他端から駆動させてその駆動開始から異常速度検知手段により異常速度が検知されるまでのエンコーダ信号をカウントすることにより第2カウント値kbを計測して、各カウント値ka,kbに対応した位置の間を補償区間として検出する補償区間検出手段と、当該モータ制御装置における制御対象のノミナルモデルに対する操作量であるノミナル操作量が演算タイミング毎に記憶されているノミナル操作量記憶手段と、補償区間検出手段により補償区間が検出された後の被駆動体の駆動の際、駆動状態検出手段により検出された位置に基づいて被駆動体が補償区間に入ったかどうかを判断する補償区間判断手段と、この補償区間判断手段により被駆動体が補償区間に入ったと判断されている間、演算タイミング毎に、ノミナル操作量記憶手段に記憶されているノミナル操作量に基づいて予め決められた演算により補償操作量を生成し、その補償操作量を操作量演算手段による操作量に代えてモータへ出力する、操作量補償手段と、を備えている。
このように構成されたモータ制御装置では、異常速度が検知された場合、その異常速度がリニアエンコーダを構成するリニアスケールの汚れ等に起因するものであるとの一応の仮定の元で、その汚れ等が付着している区間を補償区間として特定する。そして、以後再び被駆動体を移動経路の端部から駆動させる際は、補償区間においては、操作量補償手段が、操作量演算手段により演算される操作量に代えて、ノミナル操作量に基づく演算により補償操作量を生成し、モータへ出力する。
従って、本発明のモータ制御装置によれば、補償区間内において、汚れ等に起因して生じる検出速度の変動の影響がモータ制御に反映されてしまうのを防止でき、被駆動体を安定して駆動させることができる。しかも、補償操作量によるモータ制御はあくまでも補償区間内で行われ、それ以外の区間では通常通り検出速度に基づいて演算される操作量が用いられるため、全体として制御性能の劣化を大幅に抑え、高精度にモータを制御することができる。また、補償区間で用いられる補償操作量は、予め記憶されているノミナル操作量に基づいて演算された値であるため、この補償操作量を補償区間で用いることで、補償区間内においてもより適切な制御を実現することができる。
実施形態のインクジェットプリンタの電気的構成を表すブロック図である。 実施形態のインクジェットプリンタにおける画像形成機構の概略構成を表す説明図である。 CRリニアエンコーダからのA,B各相信号、及びCRリニアエンコーダ処理部にて生成されるエッジ検出信号を表す説明図である。 リニアスケールに付着した汚れの影響によって検出速度が変動することを説明するための説明図である。 ASICにて行われるキャリッジ駆動処理を表すフローチャートである。 図5のキャリッジ駆動処理におけるS180の補償区間対応制御処理の詳細を表すフローチャートである。 リニアスケールにおける汚れ区間(補償区間)の検出及びその検出結果に基づく補償制御を説明するための説明図である。 補償区間内で使用される補償操作量を説明するための説明図である。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)インクジェットプリンタの構成
図1に、本実施形態のインクジェットプリンタ1の電気的構成を示す。インクジェットプリンタ1は、用紙P(図2参照)への画像形成を行うものであり、用紙Pへインク液滴を吐出する記録ヘッド11と、この記録ヘッド11が搭載されたキャリッジ12と、このキャリッジ12を主走査方向(用紙Pが搬送される副走査方向と直交する方向)へ往復駆動させるための駆動源であるキャリッジ(CR)モータ13と、キャリッジ12の駆動状態(位置や速度、移動方向等)を検出するためのCRリニアエンコーダ14と、記録ヘッド11を駆動してインク液滴を吐出させるための記録ヘッドドライバ15と、CRモータ13を駆動するためのCRモータドライバ16と、これら各ドライバ15,16を介して記録ヘッド11やCRモータ13の駆動を制御するASIC2と、を備えている。
なお、インクジェットプリンタ1は、図示は省略したものの、用紙Pを副走査方向へ搬送するための、搬送ローラやその駆動用モータ等からなる搬送機構も備えている。
ここで、インクジェットプリンタ1における、キャリッジ12、CRモータ13、及びCRリニアエンコーダ14等からなる画像形成機構の具体的構成について、図2を用いて説明する。図2に示すように、インクジェットプリンタ1の画像形成機構においては、用紙Pの幅方向(主走査方向)にガイド軸41が設置され、このガイド軸41に、記録ヘッド11を搭載したキャリッジ12が挿通されている。
キャリッジ12は、ガイド軸41に沿って設けられた無端ベルト42に連結されている。無端ベルト42は、ガイド軸41の一端側に設置された従動プーリ44と、ガイド軸41の他端側に設置されたCRモータ13の駆動プーリ43との間に掛け止められている。これにより、キャリッジ12は、無端ベルト42を介して伝達されるCRモータ13の駆動力により、ガイド軸41に沿って主走査方向に往復駆動される。
ガイド軸41の近傍には、主走査方向に所定の間隔でスリット48が形成されたリニアスケール46が、ガイド軸41に沿って(即ちキャリッジ12の移動経路に沿って)設置されている。また、キャリッジ12におけるリニアスケール46と対向する位置には、リニアスケール46を挟んで発光部および受光部が配置された検出部47が備えられており、リニアスケール46と共にCRリニアエンコーダ14を構成している。
検出部47は、発光部及及び受光部からなる光ユニットを二組有し、発光部と受光部の間にリニアスケール46が挟まれるように配置されている。そのため、キャリッジ12の移動と共に検出部47が移動すると、発光部の光がスリット48を透過して受光部で受光される状態と、発光部の光がリニアスケール46により遮られて受光部で受光されない状態とが交互に生じ、その状態変化がパルス信号として検出部47から出力される。
具体的には、図3に示すように、検出部47からは、キャリッジ12の移動に応じて、各光ユニットに対応した、互いに位相差(本実施形態では1/4周期の位相差)を有する2種類のパルス信号(A相信号,B相信号)が出力される。このA,B各相のパルス信号は、ASIC2内のCRリニアエンコーダ処理部34(図1参照)に入力される。
CRリニアエンコーダ処理部34は、A相信号(以下これを「エンコーダ信号」ともいう)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、その検出毎にエッジ検出信号を生成する。そして、エッジ検出信号の生成の度にそのエッジ検出信号をカウントし、そのカウント値に基づいてキャリッジ12の位置を検出する。また、CRリニアエンコーダ処理部34は、エッジ検出信号の生成の度に、CRリニアエンコーダ14の物理分解能と、前回エッジが検出されてから今回エッジが検出されるまでの時間とに基づく演算により、キャリッジ12の速度を検出する。また、CRリニアエンコーダ処理部34は、A,B各相のパルス信号の位相の違いに基づき、キャリッジ12の移動方向を検出する。
記録制御部31は、CRリニアエンコーダ処理部34にて検出されたキャリッジ12の駆動状態に基づき、記録ヘッド11を駆動させるための駆動指令を生成し、記録ヘッドドライバ15へ出力する。
CRモータ制御部32は、基本的にはキャリッジ12の駆動状態に基づくフィードバック制御(以下「通常制御」ともいう)を行う。即ち、所定の演算タイミング毎に、CRリニアエンコーダ処理部34にて検出された駆動状態に基づいて、CRモータ13を制御するための操作量(以下「通常操作量」と称す)Uaを演算する。そして、その通常操作量Uaに対応した駆動指令(PWM信号など)をCRモータドライバ16へ出力する。
但し、後述するように、補償制御情報設定部36によりリニアスケール46に汚れ等が付着していることが検出され、補償制御情報設定部36から汚れ区間情報が伝達されてきた場合は、CRモータ制御部32は、その汚れ等が付着している区間(汚れ区間)では、検出速度等に基づく通常制御(フィードバック制御)に代えて補償制御を行う。
また、インクジェットプリンタ1は、ASIC2を含む当該インクジェットプリンタ1の各部を統括的に制御するCPU3と、CPU3が実行するプログラム等が記憶されたROM4と、CPU3によるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM5と、後述するノミナルカウント値Nやノミナル操作量データを含む各種設定情報等が記憶されるEEPROM6と、図示しないパーソナルコンピュータ等に接続されて相互にデータ送受信するためのインタフェース(I/F)7と、各種操作ボタンや表示装置等を備えた操作・表示部8とを備え、これら及びASIC2がバス9を介して互いに接続されている。
用紙Pへの画像形成のためのキャリッジ駆動は、調整領域内の初期位置から開始される。その初期位置からの駆動が開始されると、キャリッジ12は記録領域へ(順方向へ)加速し始め、やがて所定の目標一定速度に到達する。
本実施形態では、キャリッジ12は、駆動開始(加速開始)後、目標一定速度にまだ到達していない加速期間中に記録領域へ入り、記録領域に入った後も加速を続けて、やがて目標一定速度へ到達する。目標一定速度に到達後、所定期間はその目標一定速度での定速駆動が行われるが、定速駆動期間が終わると減速が開始される。そして、減速開始から暫くして記録領域から待機領域へと移り、やがて停止することになる。
キャリッジ12が記録領域を移動されている間、用紙Pへの1ライン分の画像形成が行われる。つまり本実施形態では、画像形成速度の高速化のために、定速駆動中だけでなくその前後の加減速期間でも画像形成が行われる。待機領域内での停止後は、キャリッジ12は、この待機領域から調整領域へ向かう方向(つまり逆方向)へ移動し始める。そして、記録領域内で次の1ライン分の画像形成が行われ、再び調整領域内で停止する。この逆方向への移動時も、順方向への移動時と同様に、加減速期間中にも画像形成が行われる。
このようにしてキャリッジ12が主走査方向へ往復移動されながら記録ヘッド11により画像形成が行われることで、最終的に用紙Pへ1ページ分の画像が形成される。
(2)リニアスケールの汚れによる検出速度の変動について
図4に、リニアスケール46に汚れが付着している例と、その場合にキャリッジ12を定速駆動させたときのエンコーダ信号及びこのエンコーダ信号に基づいて検出される検出速度の例を示す。なお、図4に示す検出速度は、同図中、リニアスケール46に対してキャリッジ12が右方向に移動している場合の検出結果である。
図4の例では、リニアスケール46にグリス等の汚れ70が付着しているため、その汚れ70が付着している領域内の1つのスリット48はその汚れ70によって覆われている。そのため、キャリッジ12がその汚れ70で覆われている領域に対応する区間を移動している間は、本来検出されるはずのエンコーダ信号のエッジが検出されない。これにより、キャリッジ12は実際には定速移動しているにもかかわらず、エンコーダ信号に基づく検出速度は、図4に示すように、汚れ70の影響を受けて大きく変動(低下)し、予め設定された速度正常範囲(速度下限閾値から速度上限閾値までの間)から外れてしまう。
このように検出速度が変動すると、実際には定速移動しているにもかかわらず、CRモータ制御部32は、その大きく低下した検出速度を目標速度(一定速度)に戻すべく、本来は必要のないフィードバック制御を行う。その結果、キャリッジ12の実際の速度自体も乱れてしまう。
そこで、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、補償制御情報設定部36が、キャリッジ12の検出速度が速度正常範囲から外れた異常速度であるかどうかを検知し、異常速度が検知された場合は、その異常速度がリニアスケール46の汚れ等に起因するものか否かを判断する。そして、汚れ等の付着に起因するものである場合には、その付着している区間(汚れ区間)を特定し、その汚れ区間に関する情報である汚れ区間情報(詳細は後述)をCRモータ制御部32へ伝達する。このようにして汚れ区間情報が伝達されると、CRモータ制御部32は、以後、その汚れ区間を補償区間として補償制御を行う。
尚、異常速度であるか否かの判断方法は種々考えられ、例えば目標速度に対する速度偏差が所定の閾値以内となる範囲を速度正常範囲としてそれを外れたら異常速度と判断してもよいし、速度偏差の変化量が所定の閾値を超えた場合に異常速度と判断してもよい。
(3)キャリッジ駆動処理の説明
次に、ASIC2にて行われるキャリッジ駆動処理を、図5を用いて説明する。図5のキャリッジ駆動処理は、ASIC2において主にCRリニアエンコーダ処理部34(特に補償制御情報設定部36)及びCRモータ制御部32にて行われる。
CPU3は、用紙Pへの画像形成を行う際、ASIC2に対し、キャリッジ駆動処理を含む各種処理の実行に必要な各種設定等を行う。ASIC2は、そのCPU3からの各種設定等に従い、キャリッジ駆動処理を実行する。CPU3にて設定される項目の中には、キャリッジ12の動作パターンも含まれている。即ち、用紙Pの大きさや紙質、画像形成の速度や品質などに応じた複数種類の動作パターンが設定される。そのため、ASIC2は、CPU3にて設定される動作パターンに従ってキャリッジ12を駆動させる。
なお、CRリニアエンコーダ処理部34は、このキャリッジ駆動処理と並行して、CRリニアエンコーダ14からのA,B各相信号に基づくキャリッジ12の速度、位置、移動方向等の検出や、その検出速度が異常速度であるか否かの判断等も行う。
ASIC2は、このキャリッジ駆動処理を開始すると、まずS110にて、キャリッジ12の1ライン分の走査(駆動)を開始する。そして、S120にて、前回の駆動時(回の1ライン分の走査時)までに異常速度が検知済みか否かを判断し、検知済みならば(S120:YES)S180の補償区間対応制御処理に進み、まだ検知されていない場合は(S120:NO)、通常制御に入る。
即ち、演算タイミング毎に(S130:YES)、S140にて通常制御処理を行う。具体的には、エンコーダ信号に基づいて検出された検出速度等に基づいて通常操作量Uaを演算し、その通常操作量Uaに対応した駆動指令を出力することにより、CRモータ13を駆動(ひいてはキャリッジ12を駆動)させる。
1ライン分の走査が終了するまでは、演算タイミング毎にこのS140の通常制御処理を行う。1ライン分の走査が終了すると(S150:YES)、S160にてその1ライン分の走査中に異常速度が検知されたか否かを判断し、異常速度が検知された場合は(S160:YES)S200以降に進み、異常速度が検知されなかった場合は(S160:NO)、S170にて、全ライン走査完了したか否かを判断する。そして、全ライン走査が完了するまでは上述したS110以降の処理による1ライン毎の走査を繰り返し、全ライン走査が完了すると(S170:YES)、このキャリッジ駆動処理を終了する。
一方、1ライン分の走査中に異常速度が検知された場合は(S160:YES)、S200にて、すでに汚れ判定が実行済みか否かを判断する。汚れ判定とは、汚れ等が付着している区間(汚れ区間)を特定するためのS210〜S250の処理であり、換言すれば、後述する補償制御が行われる区間である補償区間を特定するための処理である。そのため、汚れ区間と補償区間とは実質的には同義(同じ区間を示すもの)である。すでに汚れ判定が実行済みならば(S200:YES)、S280に進むが、まだ汚れ判定が実行されていない場合は(S200:NO)、S210以降の汚れ判定を実行する。
ここで、汚れ判定について、図7を参照しつつ説明する。図7は、リニアスケール46において近接する2箇所に汚れ71,72が付着している例を示している。汚れ判定を開始すると、まずS210にて汚れカウント値nを算出する。具体的には、まず、キャリッジ12をその移動経路(走査域)の一端から他端までの全領域を駆動させて、その間のエンコーダ信号をカウントすることにより、異常時全カウント値Mを計測する。
一方、EEPROM6には、リニアスケール46が汚れ等のない正常な状態である場合にキャリッジ12を移動経路の一端から他端までの全走査域を駆動させた場合のエンコーダ信号のカウント値が、ノミナルカウント値Nとして予め記憶されている。そこで、次式(1)の演算を行うことにより、汚れカウント値nを求める。
汚れカウント値n = ノミナルカウント値N − 異常時全カウント値M ・・・(1)
そして、S220にて、その算出した汚れカウント値nに基づき、異常速度の原因がリニアスケール46の汚れによるものか否かを判断する。具体的には、汚れカウント値nが0ではない場合は、異常速度がリニアスケール46の汚れに起因するもの判断する。逆に、汚れカウント値nが0である場合は、リニアスケール46の汚れとは別の原因で異常速度が検知されたものと判断する。
汚れカウント値nが0で、異常速度の原因が汚れによるものではないと判断した場合は(S220:NO)、S260にて、操作・表示部8が備える図示しない表示装置へのエラー表示を行い、続くS270にて、キャリッジ12の駆動を停止する。
汚れカウント値nが0ではなく、異常速度の原因が汚れによるものであると判断した場合は(S220:YES)、S230にて汚れ区間幅mの算出を行う。具体的には、まずキャリッジ12を移動経路の一端側から順方向へ駆動させ、その駆動開始から異常速度が検知されるまでのエンコーダ信号をカウントすることにより第1カウント値kaを計測する。次に、キャリッジ12を移動経路の他端側から逆方向へ駆動させ、その駆動開始から異常速度が検知されるまでのエンコーダ信号をカウントすることにより第2カウント値kbを計測する。そして、次式(2)の演算を行うことにより、汚れ区間幅mを求める。
汚れ区間幅m = ノミナルカウント値N −
(第1カウント値ka + 第2カウント値Kb) ・・・(2)
この汚れ区間幅mは、図7に示すように、2つの汚れ71,72を含む汚れ区間の幅であり、換言すれば、この汚れ区間内において仮に汚れ71,72がなかったならばカウントされたであろうカウント値を意味するものである。
汚れ区間幅mの算出後は、続くS240にて、その算出された汚れ区間幅mが所定の汚れ幅閾値より大きいか否かを判断する。そして、汚れ区間幅mが汚れ幅閾値より大きい場合は(S240:YES)、汚れが広範囲にわたって付着しているものとして、S260よるエラー表示を行い、続くS270にてキャリッジ12の駆動を停止する。汚れ区間幅mが広くなるケースとしては、単に1つの汚れが広範囲に渡って連続的に付着しているケースの他、狭い領域の汚れが断続的に点在しているケース等も想定される。
汚れ区間幅mが汚れ幅閾値以下である場合は(S240:NO)、S250にて、次式(3)の演算を行うことにより汚れ区間内実カウント値zを算出する。
汚れ区間内実カウント値z = 異常時全カウント値M −
(第1カウント値ka + 第2カウント値Kb) ・・・(3)
なお、汚れ区間幅mは、上記式(2)以外にも、上記式(3)で得られた汚れ区間内実カウント値zに汚れカウント値nを加算することによっても算出できる。そのため、S230の汚れ区間幅mの算出に先立ってまずS250の汚れ区間内実カウント値zの算出を行い、その後に、m=z+nの演算により汚れ区間幅mを算出するようにしてもよい。
S210〜S250の汚れ判定は、補償制御情報設定部36にて行われる。補償制御情報設定部36は、汚れ判定を実行した後、得られた各値(m,z,ka,kb)を、汚れ区間を示す汚れ区間情報としてCRモータ制御部32へ伝達する。CRモータ制御部32は、その伝達されてきた汚れ区間情報が示す汚れ区間を補償区間として設定し、以後、その補償区間内(即ち汚れ区間内)では後述する補償制御を行う。
汚れ判定実行後は、再びS110に戻り、次の1ライン分の走査を開始する。そのため、汚れ判定が行われた後のキャリッジ駆動の際は、それ以前のキャリッジ駆動においてすでに異常速度が検知済みであることから、S120の判断処理では異常速度検知済みと判断され、S180の補償区間対応制御処理に進むことになる。
S180の補償区間対応制御処理は、図6のフローチャートに示す通りであり、まずS410にて、キャリッジ12の現在位置が補償区間前であるか否かを判断する。そして、補償区間前ならば(S410:YES)、演算タイミング毎に(S420:YES)、S430以降の処理に進む。補償区間前かどうかの判断は、駆動開始後のエンコーダ信号のカウント値に基づいて行い、順方向駆動のときはカウント値が第1カウントkaに達するまでは補償区間前であると判断し、逆方向駆動のときはカウント値が第2カウント値kbに達するまでは補償区間前であると判断する。
S430では、図5のS140と同様、通常制御処理を行う。即ち、検出速度等に基づいて通常操作量Uaを算出し、キャリッジ12を駆動させる。そして、S440にて、予め設定された補償係数算出開始条件(本発明の補償情報生開始条件に相当)が成立したか否か、即ちキャリッジ12が初期不安定区間から出たか否かを判断する。初期不安定区間とは、キャリッジ12の駆動開始後からその駆動状態が安定するまでの区間を意味するものであり、キャリッジ12がまだ初期不安定区間内である(即ち補償係数算出開始条件が成立していない)ならば(S440:NO)、一旦この補償区間対応制御処理を終了し、初期不安定区間を抜けた(即ち補償係数算出開始条件が成立した)ならば(S440:YES)、S450に進む。S450では、現在の駆動方向に対応したノミナル操作量データから、現演算タイミングでのノミナル操作量Unを読み出す。
ここで、ノミナル操作量データ及びノミナル操作量Unについて説明する。EEPROM6には、インクジェットプリンタ1のノミナルモデルに対する操作量(ノミナル操作量Un)が、演算タイミング毎の時系列的なデータ群(ノミナル操作量データ)として、インクジェットプリンタ1の出荷前に予め記憶されている。ノミナル操作量Unとは、仮にインクジェットプリンタ1の実モデルがノミナルモデルと同じならばそのノミナル操作量Unをそのまま用いてキャリッジ12を正常に駆動制御できる、という操作量である。
図8に、キャリッジ12が1ライン走査される間の各演算タイミング毎の、ノミナル操作量データ(ノミナル操作量Un)とキャリッジ駆動中に実際に算出される操作量の一例を示す。図8に示すように、通常制御処理によって演算される通常操作量Uaは、ノミナル操作量Unからずれた値となっている。
ノミナル操作量データは、動作パターン毎に、また、駆動方向毎に、EEPROM6に記憶されている。そのため、S450では、現駆動時の動作パターンに対応し且つ現駆動方向に対応したノミナル操作量データの中から、現演算タイミングでのノミナル操作量Un(Unf又はUnr)が読み出される。なお、Unfは駆動方向が順方向の場合を示し、Unrは駆動方向が逆方向の場合を示す。
そして、S460にて、現在の駆動方向に対応した補償係数α(αf又はαr)を算出する。補償係数αの算出は、S430で算出した通常操作量UaをS450で読み出したノミナル操作量Unで除算することにより行われる。つまり、補償係数αは、通常操作量Uaとノミナル操作量Unとの比率を表すものであり、換言すれば、ノミナルモデルと実モデルとのずれを定量的に示すものである。なお、αfは駆動方向が順方向の場合を示し、αrは駆動方向が逆方向の場合を示す。
また、キャリッジ12の駆動開始直後は、CRモータ13に対して通常操作量Uaに応じた駆動力が与えられるものの、静止摩擦等によってすぐには動き出さずに検出速度が0のままという、不安定な状態となる。そのため、そのような不安定な状態のときの通常操作量Uaに基づいて得られる補償係数αは、信頼性の低い値であるおそれがある。
そこで本実施形態では、駆動開始後の、検出速度がまだ0のままの間は、不感帯として、その不感帯での駆動中は補償係数αの算出を行わない。更に、キャリッジ12が不感帯を出た直後の所定区間においても、不感帯の影響を受けた精度の低い制御がなされるおそれがあるため、補償計数αの算出を行わない。
つまり、キャリッジ12の駆動開始後、不感帯及びその直後の所定区間は、安定した制御がなされないおそれのある初期不安定区間であり、この初期不安定区間を駆動中は、補償係数算出開始条件がまだ不成立である(S440:NO)として補償係数αの算出は行わず、初期不安定区間を出た後に、補償係数算出開始条件が成立した(S440:YES)として補償係数αの算出を行うようにしている。なお、不感帯やその直後の所定区間の設定、延いてはそれら両者を含む初期不安定区間の設定は、適宜行うことができ、例えば駆動開始位置から所定距離としてもよいし、駆動開始から所定時間経過するまでとしてもよいし、キャリッジ12の速度が所定速度に到達するまでとしてもよい。
このようにして、キャリッジ12が補償区間に入るまでは、α算出区間として(但し初期不安定区間は除く)、演算タイミング毎に、現演算タイミングにおける補償係数αが算出され、その値はASIC2内にて保持される。但し本実施形態では、常に最新の補償係数αのみが保持される。
そして、キャリッジ12が補償区間に入ると(S410:NO,S420:NO)、その補償区間の駆動中は、演算タイミング毎に(S480:YES)、補償制御を行う。即ち、まずS490にて、現在の駆動方向に対応したノミナル操作量データから、現演算タイミングでのノミナル操作量Unを読み出す。そして、S500にて、S490で読み出したノミナル操作量Unに補償係数αを乗じることにより、補償操作量Ucを算出する。
つまり、補償区間内においては、検出速度に基づいて通常操作量Uaを算出する通常制御処理を行うのではなく、図8に例示するように、演算タイミング毎に、その演算タイミングにおけるノミナル操作量Unをα倍することにより、補償操作量Ucに換算する。そして、その補償操作量Ucに基づいてCRモータ13を駆動する。
補償制御を行っている間も、エンコーダ信号のカウントは継続され、CRモータ制御部32は、補償制御開始後のカウント値に基づいて補償区間の終了タイミングを検出する。具体的には、補償区間に入った後のカウント値が汚れ区間内実カウント値zに到達したかどうかを判断する。そして、汚れ区間内実カウント値zに到達したとき、それは補償区間内における最後のカウントであるため、更に次のカウントが行われるまで補償制御を継続する。そして、汚れ区間内実カウント値zに到達後、次のカウントが行われたときに、補償区間から出た(即ち汚れ区間から出た)ものと判断する。
キャリッジ12が補償区間を出ると(S410:NO,S420:YES)、再び通常制御に戻る。即ち、演算タイミング毎に(S510:YES)、通常操作量Uaを算出し、その通常操作量Uaに基づいてCRモータ13を駆動する。
但し、補償制御から通常制御に戻った後の最初の演算タイミングにおいて、単にそのときの検出速度等に基づいて通常操作量Uaを算出するようにすると、その直前の演算タイミングでの操作量(即ち補償区間最後の演算タイミングでの補償操作量Uc)から大きく変動してキャリッジ12の動作が不安定になってしまうおそれがある。
そこで本実施形態では、補償区間を出た後の最初の演算タイミングでは(S520:YES)、通常操作量Uaとして、補償区間最後の演算タイミングで演算された補償操作量Ucを設定する(S530)。そして、その次の演算タイミング以降、即ち補償区間を出てから2番目の演算タイミング以降は(S520:NO)、S430と同様、通常操作量Uaによる通常制御処理を行う(S540)。
ここで、補償区間終了時のエンコーダ信号のカウント値は、エンコーダスケール46の汚れ等の影響により、汚れ等がない正常状態の場合のカウント値とは異なる値になっている可能性が高い。そこで、補償制御情報設定部36は、キャリッジ12が補償区間から出た時に、その時点(補償区間終了時)のエンコーダ信号のカウント値を、その時点におけるキャリッジ12の位置に対応した、本来あるべき正しいカウント値に修正する。具体的には、補償区間終了時に、その時点での実際のカウント値に汚れカウント値nを加算することにより、カウント値の修正を行う。
補償区間を出て通常制御に戻った後、1ライン分の走査が終了すると(図5のS190:YES)、S160にて、その1ライン分の走査中に異常速度が検知されたか否かが判断される。
補償区間の開始位置は、第1カウント値ka又は第2カウント値kbに基づいて判断されるが、これら各カウント値ka,kbは、キャリッジ12を端部から駆動させて異常速度が検知されるまでのカウント値に基づくものである。そのため、異常速度が検知されるタイミングによっては、必ずしも、その検知時のカウント値が汚れ区間の開始位置(汚れ等が付着している位置の端部)に対応しているとは限らない。つまり、CRリニアエンコーダ処理部34による異常速度の検知タイミングが遅れると、すでに汚れ区間に入ってしかもその汚れ区間内でカウントが進んだ段階で、異常速度が検知される可能性もある。
そこで、汚れ判定が行われた後の1ライン分の走査中においてもまだ異常速度が検知された場合は(S160:YES)、S200に進む。この場合、少なくとも1回はすでに汚れ判定が行われているはずであるため、S280に進み、補償区間の開始位置を更新する。即ち、補償制御情報設定部36が、補償区間の開始位置を、現在設定されている位置(カウント値)よりも前の位置に更新する。
例えば、補償区間開始タイミングが第1カウント値kaに設定されている場合に、補償区間開始前(即ちカウント値が第1カウント値kaに達する前)に異常速度が検知された場合は、補償区間開始タイミングを所定カウント分早いタイミングへ更新する。このようにして補償区間開始位置を更新した後も、まだ、補償区間開始前に異常速度が検知された場合は、更に補償区間開始位置を所定カウント分早いタイミングへ更新する。つまり、補償区間開始前に異常速度が検知されなくなるまで、補償区間開始位置を逐次更新(前倒し)していく。なお、一回の更新毎にどの程度ずつ更新していくかは適宜決めればよい。
また、上記のように補償区間開始位置を更新する場合は、併せて、汚れ区間幅mや汚れ区間内実カウント値zも更新するのが好ましい。例えば、補償区間開始位置が1カウント分早められた場合は、汚れ区間幅m及び汚れ区間内実カウント値zも1カウント分増やす、といった具合である。
S280にて補償区間の開始位置が更新された後は、再びS110に戻り、次の1ライン分の走査が開始される。
(4)実施形態の効果等
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンタ1によれば、補償区間内において、汚れ等に起因して生じる検出速度の変動の影響がCRモータ13の制御に反映されてしまうのを防止でき、キャリッジ12を安定して駆動させることができる。そのため、リニアスケール45に汚れ等が付着していても、その影響を抑えてキャリッジ12を高精度に制御でき、高品質の画像を形成することができる。
しかも、補償操作量Ucによる制御はあくまでも補償区間内で行われ、それ以外の区間では通常操作量Uaによる通常制御が行われる。即ち、補償区間が終了したら再び、検出速度に基づいて演算された通常操作量Uaによる通常制御処理が行われる。また、補償区間の終了タイミングは、補償区間開始後のエンコーダ信号のカウント値と汚れ区間内実カウント値zとに基づいて正確に検出される。
そのため、補償操作量UcによるCRモータ13の駆動制御を必要十分に行うことができ、全体として制御性能の劣化を大幅に抑え、CRモータ13の制御、ひいてはキャリッジ12の駆動制御を高精度に行うことができる。
また、補償区間で用いられる補償操作量Ucは、予め記憶されているノミナル操作量Unに補償係数αを乗じたものであるが、この補償係数αは、補償区間に入る直前の演算タイミングにおける通常操作量Uaとノミナル操作量Unの比率である。そのため、経年変化や周囲環境(温度や湿度等)に起因して本来必要な操作量とノミナル操作量Unとの間にずれが生じていても、補償係数αを用いることでそのずれが加味された(実モデルに合った)適切な補償操作量Ucを得ることができ、補償区間内においてもより適切且つ高精度な制御を実現することができる。
また、補償係数αは上記のように比率であることから、補償区間が、キャリッジ12の定速駆動区間に設定されるか或いは加減速区間に設定されるかにかかわらず、補償制御を行うことが可能である。昨今、製品の小型化や印刷速度の高速化といった要望から、本実施形態のように加減速区間においても画像形成を行う製品が増えているが、そのような製品に対しても効果的に補償制御を行うことが可能である。
また、補償係数αの算出は、不感帯を含む初期不安定区間を抜けた後(補償係数算出開始条件が成立した後)に行うようにしているため、駆動開始直後の不安定な状態のときの通常操作量Uaを補償係数αの生成に用いないようにすることができ、高精度・高信頼性の補償係数αを生成することができる。なお、初期不安定区間を抜ける前に補償区間に入ってしまう場合は、補償係数αが算出されないことになる。そのような場合の対応としては、例えばノミナル操作量Unをそのまま補償操作量Ucとしたり、或いはエラー扱いにしてキャリッジ駆動を停止したりするなど、適宜決めればよい。
また、補償区間を出た後の最初の通常操作量Uaとして、補償区間における最後の補償操作量Ucが用いられるため、補償制御から通常制御に移行する際の操作量の大きな変動・不連続性を抑制でき、通常制御への切り替えをスムーズに行うことができる。
また、本実施形態では、補償区間終了時(キャリッジ12が補償区間を出た時)、エンコーダ信号のカウント値を、その時の実際のカウント値に汚れカウント値nを加算することで、その時点において本来あるべきカウント値(本来の位置を示す値)に修正するようにしている。そのため、補償区間を通過した後のキャリッジ12の実際の位置とカウント値とのずれをなくすことができ、補償区間通過後のキャリッジ12の駆動制御を、補償区間の影響(汚れ等の影響)を受けることなく、より高精度に行うことができる。
また、本実施形態では、汚れカウント値nが0であった場合は、異常速度の原因がリニアスケール46の汚れ以外のものであるとして、補償操作量Ucによる補償制御は行わずに外部のユーザ等に対するエラー報知を行い、キャリッジ12の駆動を停止させるようにしている。そのため、補償操作量Ucによる補償制御の要否を正確に判断でき、CRリニアエンコーダ14以外の要因による異常が発生した場合にはそのことをユーザ等に知らしめて、その異常に応じた適切な対応をとるよう促すことができる。
更に、汚れ区間幅mが汚れ幅閾値より大きかった場合も、汚れ区間幅mが広すぎるものとしてユーザ等に対するエラー報知を行い、キャリッジ12を停止させるようにしている。そのため、広い範囲にわたって補償操作量Ucでキャリッジ12を駆動させることにより生じ得る制御性能の劣化を防ぐことができ、ユーザ等に対しても適切な対応をとるように促すことができる。
また、本実施形態では、異常速度の検知によって汚れ区間(補償区間)が設定された後のキャリッジ12の駆動の際、その設定された補償区間に入る前に再び異常速度が検知された場合は、補償区間の開始位置を、現在設定されている位置(カウント値)よりも前の位置に更新するようにしている。そのため、一旦設定された補償区間の開始位置が、実際に汚れ等が付着し始めている位置からずれていたとしても、そのずれを修正することができ、汚れ等が付着している区間全体に渡って確実に補償操作量Ucによる制御が行われるようにすることができる。
なお、本実施形態において、CRリニアエンコーダ処理部34は本発明の駆動状態検出手段に相当し、CRモータ制御部32は本発明の操作量演算手段、補償情報生成手段、補償区間判断手段、及び操作量補償手段に相当し、EEPROM6は本発明のノミナル操作量記憶手段及びノミナルカウント値記憶手段に相当し、操作・表示部8は本発明の第1報知手段及び第2報知手段に相当し、補償係数αは本発明の補償情報に相当する。
また、補償制御情報設定部36は、本発明の異常速度検知手段、補償区間検出手段、異常時全カウント値計測手段、補償区間内実カウント値演算手段、異常時カウント誤差演算手段、修正手段、補償区間幅演算手段、補償区間幅判断手段、及び更新手段に相当する。
(5)変形例
上記実施形態では、補償係数αとして、補償区間に入る直前の演算タイミングにおける通常操作量Uaとノミナル操作量Unとの比率を用いたが、補償係数αの算出方法はこれに限定されず、例えば、補償区間に入る前の複数の演算タイミングにおける上記比率の平均値を補償係数αとしてもよい。複数の比率の平均値を補償係数αとることで、ノイズ等の影響が抑制された適切な補償操作量Ucを得ることができる。
また例えば、通常操作量Uaとノミナル操作量Unとの差を補償係数αとしてもよい。但しその場合、補償区間を定速区間に限定するのが望ましい。また、例えば最小二乗法などを用いてノミナル操作量Unを通常操作量Uaに線形変換する関数を導出し、その関数を用いて、ノミナル操作量Unから補償操作量Ucを得るようにすることもできる。
また、上記実施形態では、ノミナル操作量Unに補償係数αを乗じたものを補償操作量Ucとしたが、実モデルとノミナルモデルとの差(ずれ)の程度によっては、ノミナル操作量Unをそのまま補償操作量Ucとすることも可能である。
また、上記実施形態では、汚れによってスリット48が覆われてしまうケース、即ち本来カウントされるはずのエンコーダ信号のエッジがカウントされないケースを例示したが、これとは逆に、例えばスリット48にその幅よりも細い汚れが付着するなどして、本来カウントされるべきエッジよりも多いエッジが検出されてカウントされてしまうケースにおいても、上記実施形態と同様にして汚れ区間(補償区間)を特定し、補償制御を行うようにすることができる。
また、上記実施形態では、インクジェットプリンタ1におけるキャリッジ12を駆動させるCRモータ13の制御に対して本発明を適用した例を示したが、本発明は、リニアエンコーダを用いて駆動対象の移動量を検出することによりモータを制御するよう構成されたあらゆるモータ制御装置に対して適用できる。
1…インクジェットプリンタ、2…ASIC、3…CPU、4…ROM、5…RAM、6…EEPROM、7…I/F、8…操作・表示部、9…バス、11…記録ヘッド、12…キャリッジ、13…CRモータ、14…CRリニアエンコーダ、15…記録ヘッドドライバ、16…CRモータドライバ、31…記録制御部、32…CRモータ制御部、34…CRリニアエンコーダ処理部、36…補償制御情報設定部、41…ガイド軸、42…無端ベルト、43…駆動プーリ、44…従動プーリ、46…リニアスケール、47…検出部、48…スリット、70〜72…汚れ、P…用紙

Claims (14)

  1. 予め設定された移動経路上をモータにより駆動される被駆動体の移動量に応じてパルス状のエンコーダ信号を出力するリニアエンコーダと、
    前記リニアエンコーダからの前記エンコーダ信号をカウントし、該カウント値に基づいて前記被駆動体の速度及び位置を検出する駆動状態検出手段と、
    所定の演算タイミング毎に、前記駆動状態検出手段により検出された速度に基づいて前記モータを制御するための操作量を演算して該モータへ出力する操作量演算手段と、
    を備えたモータ制御装置であって、
    前記駆動状態検出手段により検出された速度が予め設定された速度正常範囲から外れた異常速度であるか否かを検知する異常速度検知手段と、
    前記異常速度検知手段によって前記異常速度が検知された場合に、まず前記被駆動体を前記移動経路の一端から駆動させてその駆動開始から前記異常速度検知手段により前記異常速度が検知されるまでの前記エンコーダ信号をカウントすることにより第1カウント値kaを計測し、さらに前記被駆動体を前記移動経路の他端から駆動させてその駆動開始から前記異常速度検知手段により前記異常速度が検知されるまでの前記エンコーダ信号をカウントすることにより第2カウント値kbを計測して、該各カウント値ka,kbに対応した位置の間を補償区間として検出する補償区間検出手段と、
    当該モータ制御装置における制御対象のノミナルモデルに対する前記操作量であるノミナル操作量が前記演算タイミング毎に記憶されているノミナル操作量記憶手段と、
    前記補償区間検出手段により前記補償区間が検出された後の前記被駆動体の駆動の際、前記駆動状態検出手段により検出された位置に基づいて前記被駆動体が前記補償区間に入ったかどうかを判断する補償区間判断手段と、
    前記補償区間判断手段により前記被駆動体が前記補償区間に入ったと判断されている間、前記演算タイミング毎に、前記ノミナル操作量記憶手段に記憶されている前記ノミナル操作量に基づいて予め決められた演算により補償操作量を生成し、その補償操作量を前記操作量演算手段による前記操作量に代えて前記モータへ出力する、操作量補償手段と、
    を備えていることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記補償区間判断手段により前記被駆動体が前記補償区間に入ったと判断される前の、一または複数の前記演算タイミングにおける、前記操作量演算手段により演算された前記操作量である実操作量と前記ノミナル操作量記憶手段に記憶されている前記ノミナル操作量とに基づいて、前記ノミナル操作量を前記補償操作量に換算するための、前記ノミナル操作量と前記実操作量との関係を表す補償情報を生成する補償情報生成手段を備え、
    前記操作量補償手段は、前記補償操作量の生成を、前記演算タイミング毎に、その演算タイミングにおける前記ノミナル操作量を前記補償情報を用いて前記補償操作量に換算することにより行う
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ制御装置であって、
    前記補償情報生成手段は、前記補償区間判断手段により前記被駆動体が前記補償区間に入ったと判断される直前の前記演算タイミングにおける前記実操作量と前記ノミナル操作量との比率を前記補償情報として生成し、
    前記操作量補償手段は、前記補償情報生成手段により生成された前記比率に従って前記ノミナル操作量を前記補償操作量に換算する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項2に記載のモータ制御装置であって、
    前記補償情報生成手段は、前記補償区間判断手段により前記被駆動体が前記補償区間に入ったと判断される前の複数の前記演算タイミング毎に前記実操作量と前記ノミナル操作量との比率を演算して、その演算した各比率の平均値を前記補償情報として生成し、
    前記操作量補償手段は、前記補償情報生成手段により生成された前記平均値に従って前記ノミナル操作量を前記補償操作量に換算する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記補償情報生成手段は、前記被駆動体の駆動開始後、予め設定された補償情報生成開始条件が成立した場合に、前記補償情報の生成を開始する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記操作量演算手段は、前記被駆動体が前記補償区間から出た後の最初の前記演算タイミングにおける前記操作量として、前記補償区間から出る前に該補償区間内において前記操作量補償手段によって最後に演算された前記補償操作量を用いる
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記異常速度検知手段によって前記異常速度が検知された場合に、前記被駆動体を前記移動経路の一端から他端までの全領域を駆動させ、該駆動中の前記エンコーダ信号をカウントすることにより異常時全カウント値Mを計測する異常時全カウント値計測手段と、
    前記第1カウント値kaと前記第2カウント値kbの和を前記異常時全カウント値Mから減算することにより補償区間内実カウント値zを演算する補償区間内実カウント値演算手段を備え、
    前記操作量補償手段は、補償区間判断手段により前記補償区間に入ったと判断された場合、該入った後の前記駆動状態検出手段によるカウント値及び前記補償区間内実カウント値zに基づいて該補償区間の終了位置を検出し、該終了位置が検出されるまで前記補償操作量を出力する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  8. 請求項7に記載のモータ制御装置であって、
    前記リニアエンコーダが正常である場合に前記被駆動体を前記移動経路の一端から他端までの全領域を駆動させたときの、該駆動中の前記エンコーダ信号のカウント値であるノミナルカウント値Nが予め記憶されているノミナルカウント値記憶手段と、
    前記異常速度検知手段によって前記異常速度が検知された場合に、前記異常時全カウント値計測手段により計測された前記異常時全カウント値Mを前記ノミナルカウント値Nから減算することにより、異常時カウント誤差nを演算する異常時カウント誤差演算手段と、
    前記補償区間検出手段により前記補償区間が検出された後の前記被駆動体の駆動の際、前記被駆動体が前記補償区間から出たときに、前記駆動状態検出手段によるカウント中のカウント値を、前記補償区間から出たときのカウント値に前記異常時カウント誤差nを加算した値に修正する修正手段と、
    を備えていることを特徴とするモータ制御装置。
  9. 請求項8に記載のモータ制御装置であって、
    前記操作量補償手段は、前記異常時カウント誤差nが0ではない場合に、前記補償操作量を出力する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のモータ制御装置であって、
    前記異常時カウント誤差演算手段によって前記異常時カウント誤差nが0と演算された場合に該演算結果に基づく予め決められた報知を行う第1報知手段を備えている
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  11. 請求項8〜請求項10の何れか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記第1カウント値kaと前記第2カウント値kbの和を前記ノミナルカウント値Nから減算することにより、前記補償区間において前記駆動状態検出手段により本来カウントされるべきカウント値である補償区間幅mを演算する補償区間幅演算手段と、
    前記補償区間幅演算手段により演算された前記補償区間幅mが、予め設定した補償区間幅閾値より大きいか否かを判断する補償区間幅判断手段と、
    を備え、
    前記操作量補償手段は、前記補償区間幅判断手段により前記補償区間幅mが前記補償区間幅閾値以下と判断された場合に、前記補償操作量を出力する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  12. 請求項11に記載のモータ制御装置であって、
    前記補償区間幅判断手段により前記補償区間幅mが前記補償区間幅閾値より大きいと判断された場合に該判断結果に基づく予め決められた報知を行う第2報知手段を備えている
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  13. 請求項1〜請求項12の何れか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記補償区間検出手段により前記補償区間が検出された後の前記被駆動体の駆動の際、前記被駆動体が前記補償区間に入る前に前記異常速度検知手段によって前記異常速度が検知された場合に、前記補償区間の開始位置を、現在検出されている位置よりも予め決められた量だけ前の位置へ更新する更新手段を備えている
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  14. 請求項1〜請求項13の何れか1項に記載のモータ制御装置と、
    インクを吐出することにより被記録媒体に画像を形成する記録ヘッドと、
    前記被駆動体としての、前記記録ヘッドを搭載したキャリッジと、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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