JP2011033535A - 温度検出回路 - Google Patents

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    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/01Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements using semiconducting elements having PN junctions

Abstract

【課題】製造ばらつきを抑制し、かつ、検出感度が容易に変更できる温度検出回路を提供する。
【解決手段】第1の定電流が供給される第1のソースフォロア回路と、第2の定電流が供給される第2のソースフォロア回路と、第1のソースフォロア回路の出力電圧と前記第2のソースフォロア回路の出力電圧との差分を取る回路と、を含む。トランジスタのしきい値による測定誤差が差分を取ることにより相殺される。
【選択図】図1

Description

本発明は、温度検出回路に関する。特に、半導体集積回路への内蔵に適した温度検出回路に関する。
光学系や駆動系や半導体部品は温度により特性が変動することが知られている。このため、温度を測定し特性変動を補正するために温度センサが搭載される。この温度センサには、検出効率が高いこと、小型であること、安価であること等が求められている。
図7(a)、(b)は特許文献1に従来技術として記載されている温度検出回路の回路図である。図7(a)(b)では、pn接合ダイオードに定電流を流しその順方向オン電圧の温度による変動を利用して温度を測定する。
また、図7(c)は、同じ特許文献1に発明として記載されている温度検出回路の構成図である。MOSトランジスタの温度依存のパラメータとして、しきい値電圧Vthとドレイン電流Idsとがあるが、このうち、しきい値電圧の温度依存性の影響を受けないようにしてドレイン電流の温度特性により温度を測定するため、MOSトランジスタM0のゲートにしきい値電圧の温度依存性を相殺するポテンシャル制御回路10を設けている。MOSトランジスタM0のしきい値をVth、ゲート電圧をVgsとしたときに、ポテンシャル制御回路10により、温度によらず、Vgs−Vthが一定電圧となるような電圧がMOSトランジスタM0のゲートに与えられる。
また、図8(a)は、特許文献2に記載の従来の温度検出回路全体の回路図であり、図8(b)、(c)はそれぞれ、図8(a)における第1、第2の電圧源回路の回路図である。特許文献2によれば、電界効果トランジスタM1、M2の仕事関数(Vth)を変えることにより、電界効果トランジスタM2の各ゲートソース間電圧である電圧VPNを温度に依存させる。また、出力電圧VPNの温度係数TCRがチャネル長Lの比に応じて変化するので、チャンネル長Lの比を調整することにより所望の温度例数を得ることができると記載されている。
特開平9−133587号公報 特開2006−242894号公報
以下の分析は本発明により与えられる。図7(a)、(b)に記載した従来の温度検出回路は、ダイオードを精度よく作ることができるプロセスが必要になる。また、温度検出効率を上げるには増幅回路に接続することやダイオードを多段構成にする必要がある。多段では順方向電圧が約0.65Vあるため、電源電圧で制約を受ける。
図7(c)記載の従来の温度検出回路では、温度変換効率は抵抗値で決まるため、精度の高い抵抗が必要であるが、シリコンチップ上に精度が高い抵抗を作成するのが困難である。抵抗値の精度を上げるため抵抗を外付けにすると、コストアップと実装面積が増加、また配線を引き出すためノイズが多くなるため消費電流が増やす必要が生じる
検出効率を変えるためには、抵抗値を変える必要があり、出力電圧が変化するため、ダイナミックレンジに制約が加わる。
さらに、図8記載の従来の温度検出回路では、Vthが大きく異なる2種類のNchトランジスタM1、M11とM2、M12が必要であり、抵抗R11,R12も必要である。さらに検出効率を上げるため多段構成にすることが困難である。
これらの従来の温度検出回路では、製造ばらつきに依存しない高い温度検出効率の温度検出回路は得られない。
本発明の1つの側面による温度検出回路は、第1の定電流が供給される第1のソースフォロア回路と、第2の定電流が供給される第2のソースフォロア回路と、前記第1のソースフォロア回路の出力電圧と前記第2のソースフォロア回路の出力電圧との差分を取る回路と、を含む。
本発明の他の側面による温度検出回路は、それぞれ所定の定電流が供給される複数のソースフォロアトランジスタが縦続接続された第1のソースフォロア回路と、それぞれ所定の定電流が供給されるソースフォロアトランジスタであって、前記第1のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタと同数のソースフォロアトランジスタが縦続接続された第2のソースフォロア回路と、前記第1のソースフォロア回路の出力電圧と前記第2のソースフォロア回路の出力電圧との差分を取る回路と、を含む。
本発明によれば、ソースフォロア回路の出力電圧の差分を取ることにより、トランジスタ特性の製造ばらつきを相殺し、精度よく温度を検出することができる。
(a)は本発明の一実施例による温度検出回路全体のブロック図、(b)はMOSトランジスタの温度特性を説明する図面である。 別な実施例による温度検出回路の回路図である。 さらに別な実施例による(a)温度検出回路の全体回路図と、(b)第1のソースフォロア回路の回路図と、(c)第2のソースフォロア回路の回路図である。 他の実施例による温度検出回路のブロック図である。 さらに別な実施例による温度検出回路の回路図である。 さらに別な実施例による(a)温度検出回路の全体回路図と、(b)第1のソースフォロア回路の回路図と、(c)第2のソースフォロア回路の回路図である。 特許文献1に記載の従来の温度検出回路のブロック図である。 特許文献2に記載の従来の温度検出回路のブロック図である。
実施形態の概要について説明する。なお、概要の説明において引用する図面及び図面の符号は実施形態の一例として示すものであり、それにより本発明による実施形態のバリエーションを制限するものではない。
本発明の一実施形態の温度検出回路は、例えば図1に示すように、第1の定電流I1が供給される第1のソースフォロア回路N1と、第2の定電流I2が供給される第2のソースフォロア回路N2と、第1のソースフォロア回路の出力電圧Vs1と第2のソースフォロア回路の出力電圧Vs2との差分を取る回路11と、を備える。MOSトランジスタは、温度によって、移動度μ、しきい値Vthが影響を受けるが、ソースフォロア回路の差分を取ることにより、しきい値Vthの影響を相殺することができ、温度によって移動度μが変化し、それに基づくゲートソース間電圧Vgsの変化を検出して温度を検出することができる。
さらに、一実施形態の温度検出回路は、第1のソースフォロア回路が第1のソースフォロアトランジスタN1を含み、第2のソースフォロア回路が第1のソースフォロアトランジスタN1と同一導電型で、かつ、トランジスタサイズの異なる第2のソースフォロアトランジスタN2を含む。第1のソースフォロア回路と第2のソースフォロア回路でソースフォロアトラジスタのトランジスタサイズを変えることで、ゲートソース間電圧Vgsの温度特性に違いが生じるのでその電位差に基づいて温度を検出することができる。
また、一実施形態の温度検出回路は、第2の定電流の電流値I2が第1の定電流の電流値I1と異なる値である。すなわち、第1のソースフォロア回路N1に流す電流値I1と第2のソースフォロア回路N2に流す電流値I2を異なる値にすることによっても、ゲートソース間電圧Vgsの温度特性に違いが生じるので、温度を検出することができる。
さらに、本発明の温度検出回路には、第1のソースフォロア回路N1に第1の定電流I1を供給する第1の定電流回路16と、第2のソースフォロア回路N2に第2の定電流I2を供給する第2の定電流回路17と、を含んで構成してもよい。
また、本発明による一実施形態の温度検出回路は、例えば図2に示すように、第1のソースフォロア回路の出力電圧Vs1と第2のソースフォロア回路の出力電圧Vs2が等しくなるように、差分を取る回路21の出力電圧Voutが第1又は第2のソースフォロア回路の入力電圧として負帰還接続されている。上記構成によれば、差分を取る回路21に演算増幅回路を用い、第1又は第2のソースフォロア回路のうち、演算増幅回路21の反転入力端子に接続する方のソースフォロア回路(図2ではN2)の電圧入力端子に演算増幅回路21の出力端子を接続することにより、温度を検出することができる。
また、差分を取る回路21は、例えば、図2に示すように、第1のソースフォロア回路N1の電圧出力端子(出力電圧Vs1)が第1の差動入力端子(正転入力端子)に接続され、第2のソースフォロア回路の電圧出力端子(出力電圧Vs2)が第2の差動入力端子(反転入力端子)に接続され、出力端子OUTが第1又は第2のソースフォロア回路の一方の電圧入力端子(図2では、N2のゲート)に接続されている演算増幅回路21を含み、第1又は第2のソースフォロア回路の他方の電圧入力端子(図2では、IN1)が、固定電位に接続されている。
また、一例として図3又は図6に示すように、第1のソースフォロア回路12と第2のソースフォロア回路13の入力電圧には、固定電圧が与えられ、差分を取る回路11は、第1のソースフォロア回路の出力電圧Vs1と第2のソースフォロア回路Vs2の出力電圧との差電圧に比例する電圧を出力する。
さらに、例えば図4、図5、図6に示すように、第1のソースフォロア回路12、第2のソースフォロア回路13がそれぞれ多段に縦続接続されたソースフォロア回路により構成され、多段に接続されたソースフォロア回路の各段には、それぞれ定電流が供給される。また、第1のソースフォロア回路12、第2のソースフォロア回路13、差分を取る回路11が同一半導体基板の上に形成されている。図1〜図6のいずれに示す温度検出回路も同一半導体基板の上に形成することができる。また、図1〜図6に示すように、第1のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタ(N1、N11、P11)と、第2のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタ(N2、N21、P21)とが、同一のトランジスタ製造工程で製造されたトランジスタである。すなわち、第1、第2のソースフォロア回路で、同一導電型のソースフォロアトランジスタが同一の製造工程で製造されたトランジスタであれば、トランジスタのサイズの多少の違いに係わらずトランジスタのしきい値Vthはほぼ等しくなる。従って、差分を取る回路により、温度検出に影響するソースフォロアトランジスタのしきい値Vthの影響が相殺できる。
また、例えば図4〜図6に示すように、それぞれ所定の定電流(I11、I12、I1)が供給される複数のソースフォロアトランジスタ(N11、P11、N1)が縦続接続された第1のソースフォロア回路12と、それぞれ所定の定電流(I21、I22、I2)が供給されるソースフォロアトランジスタ(N21、P21、N2)であって、第1のソースフォロア回路12のソースフォロアトランジスタ(N11、P11、N1)と同数のソースフォロアトランジスタ(N21、P21、N2)が縦続接続された第2のソースフォロア回路13と、第1のソースフォロア回路12の出力電圧と第2のソースフォロア回路13の出力電圧との差分を取る回路11と、を含む。ソースフォロアトランジスタを複数縦続接続することにより1段では温度検出感度が十分得られない場合でも、十分な温度検出感度が得られる。なお、第1のソースフォロア回路12の各段に印加する定電流(I11、I12、I1)と第2のソースフォロア回路13の各段に印加する定電流(I21、I22、I2)の値は目標とする温度検出感度にあわせてそれぞれ任意に決めることができる。
また、一例として図4〜図6に示すように第1、第2のソースフォロア回路(12、13)のソースフォロアトランジスタ(N11、P11、N1、N21、P21、N2)は、それぞれ初段のソースフォロアトランジスタ(N11、N21)を除き、前段のソースフォロアトランジスタ(N11、P11、N21、P21)のソースが当該ソースフォロアトランジスタ(P11、N1、P21、N2)のゲートに接続されている。
以下、より具体的に本発明による実施例について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
図1(a)は、実施例1の温度検出回路全体のブロック図である。図1において、温度検出回路は、第1のソースフォロアトランジスタN1と、第2のソースフォロアトランジスタN2と、定電流回路16、17と、差分回路11を含んで構成される。第1のソースフォロアトランジスタN1と第2のソースフォロアトランジスタN2は共にNチャネルMOSトランジスタである。第1、第2のソースフォロアトラジスタN1、N2のゲートはそれぞれ温度検出回路の入力端子IN1、IN2に接続される、また、第1、第2のソースフォロアトラジスタN1、N2のドレインは、正の電源VDDに接続される。さらに、第1、第2のソースフォロアトラジスタN1、N2のソースVs1、Vs2は、それぞれ定電流回路16、17と差分回路11の差分入力端子に接続されている。すなわち、第1、第2のソースフォロアトランジスタN1、N2は、ドレインが接地され、ゲートに入力される電圧に応じた電圧をソースから出力するようにソースフォロア接続されている。
また、差分回路11は、第1のソースフォロア回路の出力電圧Vs1、第2のソースフォロア回路の出力電圧Vs2の差電圧に応じた電圧を出力端子OUTから出力する。なお、温度検出回路の入力端子であるIN1、IN2には、固定電圧が印加される。
次に、温度が変化したときの図1(a)の温度検出回路の動作について説明する。まず、前提として、温度が変化したときの一般的なMOSトランジスタの特性の変化について、図1(b)を用いて説明する。
図1(b)に示すように、MOSトランジスタは、温度が上昇すると、
(1)(絶対温度200°K以上、不純物濃度が18乗オーダー以下の場合において、)チャネルの荷電荷の移動度μが減少し、ソースドレイン間電流Idsが減少する方向に働く。
(2)また、(フェルミ準位が0に近づくため)しきい値Vthが0に近づき、ソースドレイン間電流Idsが増大する方向に働く。
逆に温度が低下すると、
(1)チャネルの荷電荷の移動度μが増大し、ソースドレイン間電流Idsが増加する方向に働く。
(2)また、トランジスタのしきい値Vthの絶対値が大きくなり、ソースドレイン間電流Idsが減少する方向に働く。
すなわち、温度が変化したときのソースドレイン間電流Idsの変化からすると、移動度μとトランジスタのしきい値Vthの変化は、逆方向に働く。ここで、MOSトランジスタのソースドレイン間電流Idsは、飽和特性領域で、以下の式(1)によって表すことができる。
Figure 2011033535
なお、ここで、WはMOSトランジスタのチャネル幅、Lはチャネル長、μは移動度、Coxは、ゲート酸化膜容量、Vgsはゲートソース間電圧、Vthはしきい値である。さらに上記式(1)を変形すると、以下の式(2)が得られる。
Figure 2011033535
ここで、図1(a)において、差分回路11がVs1からVs2の電圧をそのまま減算して出力する回路だとすると、差分回路11の出力電圧Voutは、以下の式(3)で表すことができる。
Figure 2011033535
ここで、Ids、Idsは、それぞれ第1、第2のソースフォロアトランジスタN1、N2のソースドレイン間電流であり、L、Wは第1のソースフォロアトランジスタN1のチャネル長とチャネル幅、L、Wは第2のソースフォロアトランジスタN2のチャネル長とチャネル幅である。IdsとIdsはそれぞれ定電流回路16と17に流れる定電流I1とI2であるので、定電流回路16、17の電流値が温度特性を持たない限り一定である。さらに、式(2)に含まれていたトランジスタのしきい値Vthが差分回路11により相殺されて式(3)からは消えている。したがって、入力電圧Vin1、Vin2が固定だとすると、式(3)から、出力電圧Voutは、温度が変化すると、移動度μにのみ依存して変化する。ただし、式(3)の右辺における3項と4個が完全に相殺されると、Voutに温度依存性がなくなってしまうので、L/WとL/Wのサイズ比、又は、定電流回路16、17の電流値のいずれかを変え、Voutに温度依存性が残るようにする必要がある。
すなわち、式(3)に示すとおり、図1(a)に示す温度検出回路において、出力電圧
Voutには、MOSトランジスタのしきい値Vthが含まれていない。よって、トランジスタのしきい値Vthのばらつき変動に対して出力電圧Voutの変動が抑制される。したがって、製造ばらつきの中の大きな要因であるMOSトランジスタのしきい値Vthが差分を取ることで相殺され、消えている。これによって、ウェハ全体などの大局的な変動を抑えることができる。なお、温度変化に対する出力電圧Voutの感度は、2つのトランジスタのトランジスタサイズ比L/W、定電流回路の電流値の少なくとも1つを変えることで自由に変えることができる。
図2は、実施例2の温度検出回路の回路ブロック図である。図1の構成とほぼ構成や作用が同一である要素は、実施例1と同一の符号を付し、説明は省略する。図2では、図1の差分回路11が演算増幅回路で構成した差分回路21に置き換わっている。また、差分回路21の出力端子が第2のソースフォロアトランジスタN2のゲートに接続されており、外部から与える固定電圧は、第1のソースフォロアトランジスタN1のゲートに接続される入力端子IN1だけになっている。
実施例2の出力電圧Voutは、以下の式(4)により与えられる。
Figure 2011033535
実施例1では、入力電圧Vin1、Vin2の2つの固定電圧を与えてやる必要があったが、実施例2では、入力電圧Vin1を与えてやるだけでよい。また、実施例1では、正確な温度測定のためには、正確な差分回路11が必要であったが、実施例2の差分回路21は入力端子の電位差を無限大に増幅して出力する単純な差動増幅回路でよい。
図3は、実施例3の温度検出回路の構成を示す回路ブロック図である。図3(a)は、温度検出回路全体の回路ブロック図、図3(b)と図3(c)は、それぞれ第1のソースフォロア回路12、第2のソースフォロア回路13の内部構成を示す回路ブロック図である。実施例3では、実施例1の差分回路11の内部構成を示している。差分回路11の内部構成は、基本的に特許文献2に記載されている周知の回路を用いることができる。差分回路11は、ボルテージフォロア接続された演算増幅回路18、19からなるインピーダンス変換回路14と、減算回路15により構成される。図3の構成によれば、出力電圧の範囲、温度検出感度は、抵抗R1〜R4の値によって自由に変えることができる。
図4は、実施例4の温度検出回路の構成を示す回路ブロック図である。実施例4では、ソースフォロア回路を3段縦続接続している。また、ソースフォロアトランジスタは、NチャンネルMOSトランジスタに限られず、PチャネルMOSトランジスタを用いることもできる。図4において、各段の出力電圧Vs11及びVs21、Vs12及びVs22、Vs1及びVs2は、入力電圧Vin1、Vin2にそれぞれ各段のソースフォロア回路のゲートソース間電圧Vgsが加算されて差分回路11に入力する。従って、温度特性も各段のゲートソース間電圧Vgsの温度特性が加算(または減算)されて差分回路11に入力されることになる。したがって、一段では温度検出感度が十分でない場合も、多段に重ねることにより、温度検出感度が得られる。
図5は、実施例5の温度検出回路の構成を示す回路ブロック図である。図5は、図2に示す実施例2の温度検出回路のソースフォロア回路を3段縦続接続したソースフォロア回路の構成にしている。また、図5では、ソースフォロア回路の各段に定電流を与える回路も具体的に示している。図5では、基準抵抗R10によって、トランジスタN31、N111、N113、N121、N123、N32、P31、P112、P122により構成されるカレントミラー回路に流す電流を決めている。各段の定電流回路の電流値は、カレントミラー回路を構成する上記トランジスタN31、N111、N113、N121、N123、N32、P31、P112、P122のW/Lのトランジスタサイズ比によって自由に変えることができる。なお、図5に示す定電流回路の構成は、一例であり、これに限定されず、任意の構成を取ることができる。
図6は、実施例6の温度検出回路の構成を示す回路ブロック図である。実施例6の温度検出回路は、図3に示す実施例3の第1、第2のソースフォロア回路12、13を3段縦続接続したソースフォロア回路の構成にしている。上記構成により実施例4と同様に、一段では温度検出感度が十分でない場合も、多段に重ねることにより、十分な温度検出感度が得られる。
以上、各実施例に基づいて、説明したように、本発明による温度検出回路は、ソースフォロア回路の出力電圧の差分を取ることにより、トランジスタの製造バラツキによる出力バラツキを抑えることができる。一般に温度検出回路の精度を上げるためには、温度センサの精度を上げることと、測定系の精度を上げることが必要になるが、本発明によれば、温度センサであるトランジスタのバラツキによる影響を少なくとも抑制することができる。
また、温度検出効率、感度を変えることが容易である。また、実施例4乃至6で説明したように、検出効率を上げるためソースフォロア回路の段数を重ねるのが容易である。上記の温度検出回路はウェハ上にすべてを作成することができ、容易に1チップ化することが可能である。
さらに、温度検出回路を構成するために必要な素子として、Pch、NchのMOSFET1種類ずつで温度検出回路を構成することができ、特別な回路や温度検出用の特別な素子を用いる必要がない。通常のMOS半導体集積化回路の製造プロセスにより、本発明の温度検出回路を内蔵した半導体集積回路を製造することができる。
以上、実施例について説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
11:差分回路
12、13、42、43:ソースフォロア回路
4、14:インピーダンス変換回路
15:減算回路
16、17、111、112、121、122:定電流回路
18、19、20:演算増幅回路
21:差分回路(演算増幅回路)
GND:接地
N1、N2、N11、N21:NMOSトランジスタ(ソースフォロアトランジスタ)
N31、N32、N111、N113、N121、N123:NMOSトランジスタ(定電流トランジスタ)
P11、P21:PMOSトランジスタ(ソースフォロアトランジスタ)
P31、P112、P122:PMOSトランジスタ(定電流トランジスタ)
R1、R2、R3、R4、R10:抵抗
IN1、IN2:入力端子
OUT:出力端子
VDD:電源
I1:定電流回路16の定電流値
I2:定電流回路17の定電流値
I11:定電流回路111の定電流値
I12:定電流回路112の定電流値
I21:定電流回路121の定電流値
I22:定電流回路122の定電流値
Vin1、Vin2:入力電圧
Vout:出力電圧
Vs1:第1のソースフォロア回路出力電圧
Vs2:第2のソースフォロア回路出力電圧

Claims (12)

  1. 第1の定電流が供給される第1のソースフォロア回路と、
    第2の定電流が供給される第2のソースフォロア回路と、
    前記第1のソースフォロア回路の出力電圧と前記第2のソースフォロア回路の出力電圧との差分を取る回路と、
    を含むことを特徴とする温度検出回路。
  2. 前記第1のソースフォロア回路が第1のソースフォロアトランジスタを含み、
    前記第2のソースフォロア回路が前記第1のソースフォロアトランジスタと同一導電型で、かつ、トランジスタサイズの異なる第2のソースフォロアトランジスタを含むことを特徴とする請求項1記載の温度検出回路。
  3. 前記第2の定電流の電流値が前記第1の定電流の電流値と異なる値であることを特徴とする請求項1又は2記載の温度検出回路。
  4. 前記第1のソースフォロア回路に前記第1の定電流を供給する第1の定電流回路と、
    前記第2のソースフォロア回路に前記第2の定電流を供給する第2の定電流回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の温度検出回路。
  5. 前記第1のソースフォロア回路の出力電圧と前記第2のソースフォロア回路の出力電圧が等しくなるように、前記差分を取る回路の出力電圧が前記第1又は第2のソースフォロア回路の入力電圧として負帰還接続されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の温度検出回路。
  6. 前記差分を取る回路は、
    前記第1のソースフォロア回路の電圧出力端子が第1の差動入力端子に接続され、
    前記第2のソースフォロア回路の電圧出力端子が第2の差動入力端子に接続され、
    出力端子が前記第1又は第2のソースフォロア回路の一方の電圧入力端子に接続されている演算増幅回路を含み、
    前記第1又は第2のソースフォロア回路の他方の電圧入力端子が、固定電位に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の温度検出回路。
  7. 前記第1のソースフォロア回路と第2のソースフォロア回路の入力電圧には、固定電圧が与えられ、前記差分を取る回路は、第1のソースフォロア回路の出力電圧と第2のソースフォロア回路の出力電圧との差電圧に比例する電圧を出力することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の温度検出回路。
  8. 前記第1のソースフォロア回路、第2のソースフォロア回路がそれぞれ多段に縦続接続されたソースフォロア回路により構成され、多段に接続されたソースフォロア回路の各段には、それぞれ定電流が供給されることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の温度検出回路。
  9. 前記第1のソースフォロア回路、前記第2のソースフォロア回路、前記差分を取る回路が同一半導体基板の上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の温度検出回路。
  10. 前記第1のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタと、前記第2のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタとが、同一のトランジスタ製造工程で製造されたトランジスタであることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の温度検出回路。
  11. それぞれ所定の定電流が供給される複数のソースフォロアトランジスタが縦続接続された第1のソースフォロア回路と、
    それぞれ所定の定電流が供給されるソースフォロアトランジスタであって、前記第1のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタと同数のソースフォロアトランジスタが縦続接続された第2のソースフォロア回路と、
    前記第1のソースフォロア回路の出力電圧と前記第2のソースフォロア回路の出力電圧との差分を取る回路と、
    を含むことを特徴とする温度検出回路。
  12. 前記第1、第2のソースフォロア回路のソースフォロアトランジスタは、それぞれ初段のソースフォロアトランジスタを除き、前段のソースフォロアトランジスタのソースが当該ソースフォロアトランジスタのゲートに接続されていることを特徴とする請求項11記載の温度検出回路。
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