JP5255908B2 - 半導体集積回路およびその動作方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路およびその動作方法に関するもので、特に大動作電流の機能モジュールとチップ温度を検出する温度検出回路を内蔵する一方、システムボードの雑音による影響が大きな半導体集積回路外部での温度制御もしくは温度監視を可能するのに有益な技術に関する。
下記非特許文献1には、リモートセンサの温度と自己のパッケージの温度の両者を報告する精密ディジタルサーモメーターである製品名MAX1617の半導体集積回路の概要が記載されている。この半導体集積回路の2つの外部入力端子には、リモートセンサとしてのダイオード接続トランジスタと2200pFのノイズフィルタリング容量とが並列に接続可能である。2つの外部入力端子の一方の外部入力端子はリモートセンサのカレントソースとA/D変換器の非反転入力端子として機能する一方、2つの外部入力端子の他方の外部入力端子はリモートセンサのカレントシンクとA/D変換機の反転入力端子として機能する。
製品名MAX1617の半導体集積回路の内部では、電源電圧Vccと一方の外部入力端子との間には第1の可変電流源が接続され、他方の外部入力端子と接地電圧との間には第1のダイオードが接続されている。また、この半導体集積回路の内部では、電源電圧Vccと接地電圧との間には第2の可変電流源と第2のダイオードと第3のダイオードとが直列に接続されている。従って、電源電圧Vccから接地電圧に向かって第1の可変電流源とリモートセンサと第1のダイオードとを介して第1の電流が流れ、電源電圧Vccから接地電圧に向かって第2の可変電流源と第2のダイオードと第3のダイオードとを介して第2の電流が流れるものとなる。リモートセンサの両端間のリモート電圧と第2のダイオードの両端間のローカル電圧とは、マルチプレクサを介してA/D変換器の入力に供給される。A/D変換器の出力は、リモート温度データレジスタとローカル温度データレジスタの入力に接続されている。
リモート温度データレジスタと高リモート温度および低リモート温度のスレッシュホールドデータレジスタにはリモートディジタル比較器が接続され、ローカル温度データレジスタと高ローカル温度および低ローカル温度のスレッシュホールドデータレジスタにはローカルディジタル比較器が接続されている。リモートディジタル比較器の出力とローカル温度データレジスタの出力とはORゲートを介してフリップフロップのセット入力端子に供給され、フリップフロップの出力信号は出力MOSトランジスタのゲートに供給される。出力MOSトランジスタのオープン・ドレインは、マイクロコントローラへの割り込みを可能とするアラート出力として機能する。
下記非特許文献2には、上記非特許文献1に記載された製品名MAX1617の半導体集積回路と類似した製品名LM89の半導体集積回路の概要が記載されている。この類似の半導体集積回路の2つの外部入力端子には、リモートダイオードとしてのダイオード接続トランジスタと2.2nFの容量とが並列に接続可能である。この半導体集積回路は、外部デバイスの温度と自己の温度の両者を正確に測定する。リモートダイオードが接続される2つの外部入力端子には、半導体集積回路の内部でローカル/リモートダイオードセレクタと温度センサ回路とを介して符号付10ビットΔΣA/D変換器の入力に供給される。
符号付10ビットΔΣA/D変換器の出力は、フィルタを介して第1比較器の一方の入力端子と第2比較器の一方の入力端子と第3比較器の一方の入力端子に供給される。第1比較器の他方の入力端子には温度上限レジスタが接続され、第2比較器の他方の入力端子には温度下限レジスタが接続され、第3比較器の他方の入力端子にはクリティカル限界・温度ヒステリシスレジスタが接続される。第1比較器と第2比較器と第3比較器の出力はフリップフロップのセット入力端子に供給され、フリップフロップの出力端子は第1出力MOSトランジスタのゲートに供給される。第1出力MOSトランジスタのオープン・ドレインは、アラート出力として機能する。温度が温度上限レジスタと温度下限レジスタとで設定されたプログラムドウィンドウの外部もしくはプログラムドクリティカル限界を超えると、アラート出力は活性化される。第3比較器の出力は第2出力MOSトランジスタのゲートに供給され、第2出力MOSトランジスタのオープン・ドレインは温度クリティカルアラート出力として機能する。温度がプログラムドクリティカル限界を超えると、温度クリティカルアラート出力は活性化される。メインパワーサプライの遮断制御入力端子は活性化された温度クリティカルアラート出力に応答して、メインパワーサプライからリモートサーマルダイオードを内蔵するプロセッサに供給されるメインCPU電圧が遮断される。
一方、下記特許文献1には、CMOSプロセスに好適で、温度依存性の低いバンドギャップ基準電圧Vbgrと任意の温度勾配に設定可能な温度検出信号Vtsenseとを生成する温度検出回路が記載されている。この温度検出回路は、バンドギャップ発生部と増幅・帰還部とによって構成され、バンドギャップ発生部は第1と第2のトランジスタと第1乃至第4の抵抗とを含み、増幅・帰還部はCMOS差動増幅回路を含んでいる。バンドギャップ発生部では、第1と第2のトランジスタのコレクタは第1と第2の抵抗を介して電源電圧に接続され、第1トランジスタのエミッタは共通に接続された第3と第4の抵抗の一端に接続され、第3抵抗の他端は第2トランジスタのエミッタに接続され、第4抵抗の他端は接地電圧に接続される。
第1トランジスタのエミッタ電流密度よりも、第2トランジスタのエミッタ電流密度が小さく設定されている。第1と第2の抵抗で検出される第1と第2のトランジスタのコレクタ電圧はCMOS差動増幅回路の差動入力端子に供給され、CMOS差動増幅回路の出力信号は第1と第2のトランジスタのベースに帰還される。バンドギャップ基準電圧Vbgrは第1トランジスタのベース・エミッタ電圧Vbeと第4抵抗の電圧降下との和となり、第4抵抗の電圧降下は第1と第2のトランジスタのエミッタ電流の和で決定される。また、温度検出信号Vtsenseは、第1と第2のトランジスタのエミッタ電流の和で決定される第4抵抗の電圧降下によって設定される。
システムLSIのチップには、上述の温度検出回路、CPU、RAM、クロック生成回路、入出力インターフェース、アナログバッファ回路が集積化される。温度検出回路で生成された温度検出信号Vtsenseは、アナログバッファ回路を介してチップ外部のA/D変換器に伝達され、A/D変換器の変換ディジタル情報は入出力インターフェースを介してCPUに供給される。CPUは変換ディジタル情報と予め定められた温度とクロック周波数との好適な関係を示したテーブルを参照することによって、クロック制御信号を生成してクロック生成回路に供給する。例えば、温度が一定値よりも高くなると動作クロックの周波数を低くするように制御して、消費電流を低減させて温度を下げる。逆に、温度が一定値よりも低くなると動作クロックの周波数を高くするように制御して、消費電流を増加させて動作速度を速くする。
製品名MAX1617 データ・シート "Remote/Local Temperature Sensor with SMBus Serial Interface", pp.1〜20, http://datasheets.maxim−ic.com/en/ds/MAX1617.pdf.[平成20年3月31日検索] 製品名LM89 データ・シート "±0.75°C Accurate, Remote Diode and Local Digital Temperature Sensor with Two−Wire Interface"pp.1〜20, http://cache.national.com/ds/LM/LM89.pdf.[平成20年3月30日検索] 特開2006−286678号 公報.
本発明者等は本発明に先立って、自動車に搭載されるカーナビゲーション用途マイクロコンピュータのチップに内蔵される温度センサの開発に従事した。マイクロコンピュータを始めとして近年のシステムLSIの微細化の進歩は著しく、現在65m製造プロセスが開発されている。半導体集積回路の微細化に伴ってMOSトランジスタは低いしきい値電圧となり、スタンバイ時のリーク電流も増加する傾向となっている。
一方、例えば内蔵CPUの動作クロック周波数や動作電源電圧に示されるようなシステムLSIの稼働率の増加によって、システムLSIのチップの接合温度が上昇する。しかし、この温度上昇によってシステムLSIのMOSトランジスタのスタンバイ時のリーク電流は、指数関数的に比例して増加するものである。このスタンバイ時のリーク電流の増加によって、システムLSIのチップ温度は更に増加するものである。
この微細化された半導体集積回路でのスタンバイ時のリーク電流の研究の結果、下記の事実が判明した。それは、システムLSIのチップ温度が398K(125°C)付近の臨界温度まで上昇すると、スタンバイ時リーク電流の増加とLSIのチップ温度の上昇との反復が際限なく繰り返されて、熱暴走を起こし、システムLSIのチップは熱破壊を生じると言うものである。熱暴走が開始すると、内蔵CPUの動作クロック周波数を低下させても、システムLSIのチップ温度は低下することができず、リーク電流の増加とチップ温度の上昇との反復を停止することは不可能となる。
従って、システムLSIのチップに温度センサを内蔵して、温度センサによってチップ温度をモニタして、チップ温度上昇時にシステムLSIの稼働率を低下するアーキテクチャーが開発された。システムLSIの稼働率の低下は、内蔵CPUの動作クロック周波数を段階的に低下することにより実現されることができる。また、熱暴走の臨界温度の付近までのチップ温度上昇を温度センサが検出すると、内蔵CPUの電源電圧を遮断させる熱暴走保護システムを採用することになった。
このようなシステムLSIのチップに内蔵される温度センサとして、上記非特許文献1や上記非特許文献2に記載のリモート温度センサやリモートダイオードの技術や上記特許文献1に記載の温度検出回路の技術を採用することが可能である。
本発明者等は上記のような開発を通して、自動車搭載のカーナビゲーション用途のマイクロコンピュータのチップに内蔵される温度センサの開発を開始した。
しかし、この開発の当初で、温度センサの精度が不十分であることが判明した。温度センサ自体の精度は±1°Cと比較的高精度であるにも拘らず、温度センサを内蔵したシステムLSIを搭載したカーナビゲーションシステムボードでは温度検出精度は±12°Cと大幅に低下することが判明した。この温度検出精度の低下のために、システムの設計では、内蔵CPUの電源電圧を遮断させる温度は保障温度よりも12°C低い温度に設定しなければならない。従って、システムLSIの稼働率を必要以上に抑制することになり、システムLSIのパーフォーマンスの低下が生じることが判明した。
本発明者等は温度センサを内蔵したシステムLSIを搭載したシステムボードでの温度検出精度の低下の原因を解析したところ、システムボードでの雑音が原因であることが判明した。
最初にシステムボードでは、システムLSIに内蔵されたCPUや出力バッファ等の動作電流の大きな機能モジュールで電源ノイズやグランドノイズが発生する。大動作電流の機能モジュールでの電源やグランドの雑音が、システムLSIに内蔵された温度センサの温度検出信号に混入する。更に、システムボードでは、他の電子機器からのEMIノイズも、システムLSIに内蔵された温度センサの温度検出信号に混入する。特に自動車搭載のカーナビゲーション用途のマイクロコンピュータのチップに内蔵される温度センサには、自動車のエンジン点火装置からの大きな雑音が混入するものである。
上記非特許文献1に記載されたように、リモートセンサとしてのダイオード接続トランジスタには比較的大きなキャパシタンスのノイズフィルタリング容量が並列に接続されるが、大きな雑音は十分に減衰させることは困難である。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等の検討の結果、なされたものである。
従って、本発明の目的は、大動作電流の機能モジュールとチップ温度を検出する温度検出回路を内蔵するとともにシステムボードの雑音による影響が少ない半導体集積回路外部での温度制御もしくは温度監視を可能とする半導体集積回路を提供することにある。
また本発明の他の目的は、システムボードの雑音による影響が少なくチップ温度の精密かつ安全な制御を可能とする半導体集積回路を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な半導体集積回路(1)は、チップ温度を検出する温度検出回路(10)と、大動作電流を流す機能モジュール(11)とを具備する。
前記機能モジュール(11)には、動作電圧(Vcc)を供給する外部動作電圧供給端子(T5)と接地電圧(GND)を供給する外部接地電圧供給端子(T2)とが接続される。前記温度検出回路(10)は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号(VTSEN)と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号(VREF)とを生成する。前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)はそれぞれ第1外部出力端子(T3)と第2外部出力端子(T4)とを介して前記半導体集積回路の外部に導出されて、差動増幅回路(CP100)の回路形式を有する外部温度制御回路もしくは外部温度監視回路(2)に供給可能とされる(図1参照)。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、大動作電流の機能モジュールとチップ温度を検出する温度検出回路を内蔵するとともにシステムボードの雑音による影響が大きな半導体集積回路外部での温度制御もしくは温度監視を可能とする半導体集積回路を提供することができる。
《代表的な実施の形態》
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態による半導体集積回路(1)は、チップ温度を検出する温度検出回路(10)と、前記温度検出回路の動作電流よりも大きな動作電流を流す機能モジュール(11)とを具備する。
前記機能モジュール(11)には、前記半導体集積回路の外部から動作電圧(Vcc)を供給する外部動作電圧供給端子(T5)と接地電圧(GND)を供給する外部接地電圧供給端子(T2)とが接続されている。
前記温度検出回路(10)は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号(VTSEN)と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号(VREF)とを生成するものである。
前記半導体集積回路の外部で差動増幅回路(CP100)の回路形式を有する外部温度制御回路もしくは外部温度監視回路による制御もしくは監視を可能とするように前記参照信号と前記温度検出信号はそれぞれ第1外部出力端子(T3)と第2外部出力端子(T4)とを介して前記半導体集積回路の外部に導出されている。
前記半導体集積回路の外部に導出される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)とは、前記外部温度制御回路もしくは前記外部温度監視回路に供給可能とされるものである(図1参照)。
前記実施の形態によれば、前記半導体集積回路の外部で前記差動増幅回路(CP100)の前記回路形式を有する前記外部温度制御回路もしくは前記外部温度監視回路(2)はコモンモード除去機能を有している。一方、機能モジュールの大動作電流によって、システムボードでは、電源ノイズやグランドノイズとが発生して、このノイズが前記温度検出回路(10)から生成される参照信号(VREF)と温度検出信号(VTSEN)とに混入するものとなる。しかし、温度検出信号(VTSEN)に混入した雑音と参照信号(VREF)に混入した雑音は、前記半導体集積回路の外部の前記差動増幅回路のコモンモード除去機能によってキャンセルされることができる。その結果、大動作電流の機能モジュールとチップ温度を検出する温度検出回路とを内蔵したシステムボードの雑音による影響が少ない半導体集積回路外部での温度制御もしくは温度監視を可能とする半導体集積回路を提供することができる。
好適な実施の形態では、前記半導体集積回路のチップでは前記温度検出回路(10)と前記機能モジュール(11)との間には他の機能デバイスと他の機能ブロックとが配置されることなく、前記温度検出回路(10)は前記機能モジュール(11)の直近に配置されている(図6参照)。
より好適な実施の形態では、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)は、複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)の回路形式を有する稼働率制御回路(14)に供給されることが可能とされるものである。
前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)は、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)との関係をマルチレベルで弁別して、マルチレベル弁別結果を生成するものである。
前記チップ温度の上昇に際して前記マルチレベル弁別結果を使用することにより前記稼働率制御回路(14)は、前記機能モジュール(11)の稼働率を段階的に低下するものである。
更により好適な実施の形態では、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)は、第1の差動増幅回路(CP100)の回路形式を有する過温度制御回路(2)にも供給されることが可能とされるものである。
前記チップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)とに応答して前記過温度制御回路(2)の前記第1の差動増幅回路(CP100)は前記機能モジュール(11)に供給される電源電圧(Vcc)の供給を停止するものである(図3参照)。
具体的な一つの実施の形態では、前記半導体集積回路のテストモードで前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)に前記半導体集積回路の外部から外部テスト信号を供給することが可能とされている。
前記テストモードでは前記半導体集積回路の外部から前記外部テスト信号を供給することによって、前記半導体集積回路の前記チップ温度が低温の状態で前記マルチレベル弁別結果を生成する前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)のテストが可能とされている(図6参照)。
具体的な他の一つの実施の形態では、前記テストモードで前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)の前記テストの結果を外部試験装置に導出するための複数のテストモニター端子と前記外部テスト信号を供給するための外部信号供給端子とは、前記半導体集積回路の通常動作モードでの複数の信号端子と兼用端子とされている。
具体的な更に他の一つの実施の形態では、前記機能モジュールは、中央処理ユニット(11)を含むものである(図3、図4、図6参照)。
最も具体的な一つの実施の形態では、前記稼働率制御回路(14)は前記機能モジュールの前記中央処理ユニット(11)に供給される動作クロック(CLK)の周波数を変化させることによって前記中央処理ユニット(11)の前記稼働率を制御するものである(図6参照)。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態による半導体集積回路(1)は、前記半導体集積回路のチップ温度を検出する温度検出回路(10)と、前記温度検出回路の動作電流よりも大きな動作電流を流す機能モジュール(11)とを具備する。
前記機能モジュール(11)には、前記半導体集積回路の外部から動作電圧(Vcc)を供給する外部動作電圧供給端子(T5)と接地電圧(GND)を供給する外部接地電圧供給端子(T2)とが接続されている。
前記温度検出回路(10)は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号(VTSEN)と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号(VREF)とを生成するものである。
前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号と前記温度検出信号は第1の差動増幅回路(CP100)の回路形式を有する過温度制御回路(2)に供給されることが可能とされる一方、複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)の回路形式を有する稼働率制御回路(14)にも供給されることが可能とされるものである。
前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)は、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)との関係をマルチレベルで弁別して、マルチレベル弁別結果を生成するものである。
前記チップ温度の上昇に際して前記マルチレベル弁別結果を使用することにより前記稼働率制御回路(14)は、前記機能モジュール(11)の稼働率を段階的に低下するものである。
前記チップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)とに応答して前記過温度制御回路(2)の前記第1の差動増幅回路(CP100)は前記機能モジュール(11)に供給される電源電圧(Vcc)の供給を停止するものである(図3参照)。
前記実施の形態によれば、前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)のそれぞれは、コモンモード除去機能を有している。また、前記過温度制御回路(2)の前記第1の差動増幅回路(CP100)も、コモンモード除去機能を有している。一方、機能モジュールの大動作電流によって、システムボードでは電源ノイズやグランドノイズとが発生して、このノイズが前記温度検出回路(10)から生成される参照信号(VREF)と温度検出信号(VTSEN)とに混入するものとなる。しかし、温度検出信号(VTSEN)に混入した雑音と参照信号(VREF)に混入した雑音は、前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)のそれぞれのコモンモード除去機能によってキャンセルされ、前記過温度制御回路(2)の前記第1の差動増幅回路(CP100)のコモンモード除去機能によってキャンセルされることができる。
また、チップ温度の上昇に際して、前記稼働率制御回路(14)は前記機能モジュール(11)の稼働率を段階的に低下するものである。更にチップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記過温度制御回路(2)は前記機能モジュール(11)に供給される電源電圧(Vcc)の供給を停止するものでるその結果、システムボードの雑音による影響が少なくチップ温度の精密かつ安全な制御を可能とする半導体集積回路を提供することができる。
好適な実施の形態では、前記半導体集積回路のチップでは前記温度検出回路(10)と前記機能モジュール(11)との間には他の機能デバイスと他の機能ブロックとが配置されることなく、前記温度検出回路(10)は前記機能モジュール(11)の直近に配置されている(図6参照)。
より好適な実施の形態では、前記半導体集積回路のテストモードで前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)に前記半導体集積回路の外部から外部テスト信号を供給することが可能とされている。
前記テストモードでは前記半導体集積回路の外部から前記外部テスト信号を供給することによって、前記半導体集積回路の前記チップ温度が低温の状態で前記マルチレベル弁別結果を生成する前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)のテストが可能とされている(図6参照)。
更により好適な実施の形態では、前記テストモードで前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)の前記テストの結果を外部試験装置に導出するための複数のテストモニター端子と前記外部テスト信号を供給するための外部信号供給端子とは、前記半導体集積回路の通常動作モードでの複数の信号端子と兼用端子とされている。
具体的な一つの実施の形態では、前記機能モジュールは、中央処理ユニット(11)を含むものである(図3、図4、図6参照)。
最も具体的な一つの実施の形態では、前記稼働率制御回路(14)は前記機能モジュールの前記中央処理ユニット(11)に供給される動作クロック(CLK)の周波数を変化させることによって前記中央処理ユニット(11)の前記稼働率を制御するものである(図6参照)。
〔3〕本発明の更に異なる観点の代表的な実施の形態による半導体集積回路の動作方法であって、前記半導体集積回路は、前記半導体集積回路のチップ温度を検出する温度検出回路(10)と、前記温度検出回路の動作電流よりも大きな動作電流を流す機能モジュール(11)とを具備する。
前記機能モジュール(11)には、前記半導体集積回路の外部から動作電圧(Vcc)を供給する外部動作電圧供給端子(T5)と接地電圧(GND)を供給する外部接地電圧供給端子(T2)とが接続されている。
前記温度検出回路(10)は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号(VTSEN)と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号(VREF)とを生成するものである。
前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号と前記温度検出信号は第1の差動増幅回路(CP100)の回路形式を有する過温度制御回路(2)に供給されることが可能とされる一方、複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)の回路形式を有する稼働率制御回路(14)にも供給されることが可能とされるものである。
前記稼働率制御回路(14)の前記複数の差動増幅回路(CP1〜CP4)は、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)との関係をマルチレベルで弁別して、マルチレベル弁別結果を生成するものである。
前記半導体集積回路は、システムボードに搭載されている。
前記システムの前記マザーボードの上での前記半導体集積回路の動作の間の前記チップ温度の上昇に際して前記マルチレベル弁別結果を使用することにより前記稼働率制御回路(14)は、前記機能モジュール(11)の稼働率を段階的に低下するものである。
前記半導体集積回路の前記動作の間の前記チップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記温度検出回路(10)から生成される前記参照信号(VREF)と前記温度検出信号(VTSEN)とに応答して前記過温度制御回路(2)の前記第1の差動増幅回路(CP100)は前記機能モジュール(11)に供給される電源電圧(Vcc)の供給を停止するものである(図3参照)。
《実施の形態の説明》
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
《システムボードに搭載されたシステムLSIおよび過温度制御回路》
図1は、本発明の1つの実施の形態によるシステムLSIとしての半導体集積回路1と過温度制御回路2と電源供給回路3とがシステムボードに搭載された様子を示す図である。すなわち、図1では、システムボードは、自動車に搭載されるカーナビゲーションシステム用途等の高信頼性が要求されるシステムボードである。また、半導体集積回路1は、カーナビゲーション用途マイクロコンピュータであって、チップの温度を検出する温度検出回路10、中央処理ユニット(CPU)11、キャッシュメモリ17等の内部回路を含んでいる。半導体集積回路1では、温度検出回路10の動作電流よりも中央処理ユニット11の動作電流は大きな値である。中央処理ユニット11には、半導体集積回路1の外部からの動作電圧Vccを供給する外部動作電圧供給端子T5が接続され、接地電圧GNDを供給する外部接地電圧供給端子T2が接続されている。
温度検出回路10は半導体集積回路1のチップ温度を検出して、チップ温度が例えば135°Cを越えるような過温度状態を検出する。この過温度状態では、半導体集積回路1はスタンバイ時リーク電流の増加とLSIのチップ温度の上昇との反復を際限なく繰り返し、熱暴走が発生する。温度検出回路10は、LSIのチップ温度に応答して温度検出信号VTSENを生成する一方、雑音の影響を低減するために参照信号VREFを生成している。
半導体集積回路1の温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENと参照信号VREFとは、システムボードに搭載された過温度制御回路2の電圧比較器の差動入力端子に供給される。システムボードの雑音によって、半導体集積回路1では電源ノイズやグランドノイズが発生する。温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENにも雑音が混入しているが、温度検出回路10で生成される参照信号VREFにも略同一レベルの雑音が混入する。温度検出信号VTSENと参照信号VREFとは過温度制御回路2の電圧比較器の差動入力端子に供給されるので、温度検出信号VTSENに混入した雑音と参照信号VREFに混入した雑音とは電圧比較器の差動増幅動作でのコモンモード除去機能によりキャンセルされることができる。
温度検出信号VTSENは、ΔVBE /ΔT=(VBE−Eg−3(kT/q))/T≒−1.8mV/°Cの比較的大きな温度依存を持っている。ここで、VBEはトランジスタのベース・エミッタ電圧、Egはシリコンのバンドギャップ電圧、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子電荷である。温度検出信号VTSENのノイズレベルを現実的な範囲内の±10〜±50mVと想定すると、温度検出信号VTSENでノイズキャンセルされなければ、温度検出信号VTSENのノイズだけで±5.5°C〜±37.7°Cの誤差が発生してしまうことになる。よって、過温度制御回路2の電圧比較器の差動増幅動作でのコモンモード除去機能によりノイズキャンセルを行うことで、精度のよい上記温度検出を行うことが可能となる。よって、このようなコモンモード除去機能によりノイズキャンセルすることで、精度の高い温度検出を行うことが可能となる。
《サーマルシャットダウン保護動作》
このように雑音の影響が低減された半導体集積回路1の温度検出回路10からは、過温度状態では過温度状態に対応する温度検出信号VTSENが生成される。温度検出信号VTSENは所定の温度依存性を持っているのに対して、参照信号VREFは極めて小さな温度依存性を持っている。過温度状態では過温度制御回路2の電圧比較器は、温度検出信号VTSENと参照信号VREFとのレベル差に応答して、シャットダウン制御出力信号VSHDWを生成する。過温度制御回路2からのシャットダウン制御出力信号VSHDWに応答して半導体集積回路1の電源供給回路3は、中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給を停止するようになる。従って、中央処理ユニット11の動作は停止されるので、半導体集積回路1のチップ温度は次第に低下する。半導体集積回路1の温度検出回路10からの温度検出信号VTSENが過温度状態ではない状態では、電源供給回路3は半導体集積回路1の中央処理ユニット11等の内部回路へ内部動作電源電圧Vccを供給している。
《半導体集積回路の温度検出回路》
半導体集積回路1の温度検出回路10はバンドギャップ発生部と増幅・帰還部とによって構成され、バンドギャップ発生部はNPN型の第1と第2のトランジスタQ1、Q2と第1、第2、第3、第4の抵抗R1、R2、R3、R4とを含み、増幅・帰還部はCMOS差動増幅回路Ampを含んでいる。バンドギャップ発生部では、第1と第2のトランジスタQ1、Q2のコレクタは第1と第2の抵抗R1、R2を介して電源電圧Vddに接続され、第1トランジスタのエミッタQ1は共通に接続された第3と第4の抵抗R3、R4の一端に接続される。第3抵抗R3の他端は第2トランジスタQ2のエミッタに接続され、第4抵抗R4の他端は接地電圧に接続されている。
第1トランジスタQ1のエミッタ電流密度よりも、第2トランジスタQ2のエミッタ電流密度が小さく設定されている。第1と第2の抵抗R1、R2で検出される第1と第2のトランジスタのコレクタ電圧はCMOS差動増幅回路Ampの差動入力端子に供給され、CMOS差動増幅回路Ampの出力信号は第1と第2のトランジスタQ1、Q2のベースに負帰還される。バンドギャップ基準電圧VREFは第1トランジスタQ1のベース・エミッタ電圧VbeQ1と第4抵抗R4の電圧降下との和となり、第4抵抗R4の電圧降下は第1と第2のトランジスタQ1、Q2のエミッタ電流の和で決定される。従って、バンドギャップ基準電圧VREFは、次式のように求められる。
REF=VbeQ1+Ie・R4=VbeQ1+(Ie1+Ie2)・R4 …(1)
第1トランジスタQ1の素子サイズに対して、第2トランジスタQ2の素子サイズはm倍に設定されているので、第1トランジスタQ1のエミッタ電流密度は第2トランジスタQ2のエミッタ電流密度のm倍に設定される。第1と第2の抵抗R1、R2の抵抗値は等しい値に設定され、CMOS差動増幅回路Ampの出力から第1と第2のトランジスタQ1、Q2のベースへの負帰還によって第1トランジスタQ1のエミッタ電流Ie1と第2トランジスタQ2のエミッタ電流Ie2とは等しい値に制御される。エミッタ電流密度の差により第1トランジスタQ1のベース・エミッタ電圧VbeQ1と第2トランジスタQ2のベース・エミッタ電圧VbeQ2との差電圧ΔVbeから、第2トランジスタQ2のエミッタ電流Ie2は、次式のように求められる。
Ie2=ΔVbe/R3=kT/q・ln(m)/R3 …(2)
上記式(2)を上記式(1)に代入して、次式が得られる。
REF=VbeQ1+Ie・R4=VbeQ1+(Ie1+Ie2)・R4
=VbeQ1+2kT/q・R4/R3・ln(m) …(3)
ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子電荷である。
上記式(3)の第1項の負の温度依存性を第2項の正の温度依存性で打ち消すように第3の抵抗R3の抵抗値と第4の抵抗R4の抵抗値の比を設定することによって、温度依存性の極めて小さなバンドギャップ基準電圧VREFを生成することができる。
また、温度検出信号VTSENは、第1と第2のトランジスタQ1、Q2のエミッタ電流の和(Ie1+Ie2)で決定される第4抵抗の電圧降下によって次式に示すように設定される。
TSEN=(Ie1+Ie2)・R4
=2kT/q・R4/R3・ln(m) …(4)
上記式(4)は、温度検出信号VTSENが第3の抵抗R3の抵抗値と第4の抵抗R4の抵抗値の比で設定される正の温度依存性を持つことを意味するものである。
図2は、図1に示した半導体集積回路1の温度検出回路10から生成されるバンドギャップ基準電圧VREFと温度検出信号VTSENの温度依存性を示す図である。
図2に示すように、バンドギャップ基準電圧VREFは極めて小さな温度依存性を持つ一方、温度検出信号VTSENが第3の抵抗R3と第4の抵抗R4の抵抗値の比で設定された正の温度依存性を持つものである。
《過温度制御回路》
図1には、半導体集積回路1の温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENと参照信号VREFとが供給される過温度制御回路2も示されている。
過温度制御回路2は、差動増幅器DA100、エミッタフォロワトランジスタQ100、抵抗R100〜R104、容量C1、C2、電圧比較器CP100から構成されている。差動増幅器DA100と電圧比較器CP100とはそれぞれ小規模集積回路によって構成される一方、エミッタフォロワトランジスタQ100はディスクリートNPNトランジスタによって構成される。抵抗R100〜R104は抵抗値が高精度に設定されたディスクリート抵抗部品によって構成される一方、容量C1、C2は容量値が高精度に設定されたディスクリート容量部品によって構成される。
過温度制御回路2の第1入力端子P1と第2入力端子P2とに、温度検出回路10で生成される参照信号VREFと温度検出信号VTSENとがそれぞれ供給される。第1入力端子P1には差動増幅器DA100の非反転入力端子+と容量C1の一端と抵抗R102の一端とが接続され、第2入力端子P2には電圧比較器CP100の非反転入力端子+と容量C2の一端と抵抗R103の一端とが接続されている。容量C1の他端と抵抗R102の他端と容量C2の他端と抵抗R103の他端とは、接地電圧GNDに接続されている。エミッタフォロワトランジスタQ100のベースとコレクタとは差動増幅器DA100の出力端子と電源電圧Vddとにそれぞれ接続され、エミッタフォロワトランジスタQ100のエミッタは差動増幅器DA100の反転入力端子−と抵抗R100の一端に接続されている。抵抗R100の他端は抵抗R101の一端と電圧比較器CP100の反転入力端子−とに接続され、抵抗R101の他端は接地電圧GNDに接続されている。電圧比較器CP100の出力端子は抵抗R104を介して電源電圧Vddに接続され、電圧比較器CP100の出力端子からシャットダウン制御出力信号VSHDWが生成される。
差動増幅器DA100とエミッタフォロワトランジスタQ100とから構成されるボルテージフォロワと分圧抵抗R100、R101とによって、電圧比較器CP100の反転入力端子−には極めて小さな温度依存性を持つバンドギャップ基準電圧VREFの分圧電圧が供給されている。また電圧比較器CP100の非反転入力端子+には、第2入力端子P2を介して正の温度依存性を持つ温度検出信号VTSENが供給される。
半導体集積回路1のチップ温度が例えば135°Cを越えるような過温度状態となると、電圧比較器CP100の反転入力端子−に供給されているバンドギャップ基準電圧VREFの分圧電圧よりも、電圧比較器CP100の非反転入力端子+に供給される正の温度依存性を持つ温度検出信号VTSENが高レベルとなる。従って、チップ温度が過温度状態となることに応答して、電圧比較器CP100の出力端子のシャットダウン制御出力信号VSHDWはローレベルからハイレベルに変化する。シャットダウン制御出力信号VSHDWのローレベルからハイレベルへの変化に応答して半導体集積回路1の電源供給回路3は、外部動作電圧供給端子T5を介しての中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給を停止するようになる。このようにして、中央処理ユニット11の動作は停止されるので、半導体集積回路1のチップ温度は低下するものとなる。
半導体集積回路1の温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENと参照信号VREFとは、システムボードに搭載された過温度制御回路2の電圧比較器CP100の非反転入力端子+と反転入力端子−とにそれぞれ伝達されている。システムボードの雑音によって、半導体集積回路1では、電源ノイズやグランドノイズが発生する。温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENにも雑音が混入しているが、温度検出回路10で生成される参照信号VREFにも略同一レベルの雑音が混入する。また温度検出信号VTSENと参照信号VREFとは過温度制御回路2の電圧比較器CP100の非反転入力端子+と反転入力端子−とにそれぞれ伝達されるので、温度検出信号VTSENに混入した雑音と参照信号VREFに混入した雑音とは電圧比較器CP100の差動動作でのコモンモード除去機能によりキャンセルされることができる。
尚、温度検出信号VTSENへの混入雑音レベルと比較して、分圧抵抗R100、R101によって参照信号VREFへの混入雑音レベルが低い場合には、温度検出信号VTSENが供給される容量C2の容量値を参照信号VREFが供給される容量C1の容量値よりも大として、両者の混入雑音レベルを略等しくすることができる。また、温度検出信号VTSENが供給される抵抗R103の抵抗値を小さく設定することで、両者の混入雑音レベルを略等しくすることができる。
《具体的なシステムボード》
図3は、本発明のより具体的な実施の形態によるカーナビゲーション用途等の高信頼性が要求されるシステムボードに、システムLSIとしての半導体集積回路1と過温度制御回路2と電源供給回路3とが搭載された様子を示す図である。
図3でも、半導体集積回路1はカーナビゲーション用途マイクロコンピュータであって、CPUバスCPU_Busには周辺バスコントローラ18を介して周辺バスP_Busが接続され、周辺バスP_Busには入出力ポート16と周辺モジュール19とが接続されている。PLL(フェーズロックドループ)回路15から中央処理ユニット11に動作クロックCLKが供給され、動作クロックCLKの周波数は稼働率コントローラ14によって可変設定可能とされている。
半導体集積回路1のチップ温度が例えば135°Cを越えるような過温度状態となり、温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENと参照信号VREFとに応答して過温度制御回路2の出力端子のシャットダウン制御出力信号VSHDWは、ローレベルからハイレベルに変化する。シャットダウン制御出力信号VSHDWのローレベルからハイレベルへの変化に応答して電源供給回路3は、中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給を停止するよう制御する。
《中央処理ユニットの稼働率の多段制御》
このようにチップ温度が過温度状態となって電源供給回路3による中央処理ユニット11への内部動作電源電圧供給停止となる以前に、稼働率コントローラ14はチップ温度の上昇に応答して中央処理ユニット11の稼働率を段階的に低減するものである。中央処理ユニット11の稼働率の低減は、PLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLの周波数の多段的な低減によって実現することが可能である。
この中央処理ユニット11の稼働率の多段制御のために、稼働率コントローラ14は温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENと参照信号VREFとの関係をマルチレベルで弁別するものである。具体的な一例では、図3に示す稼働率コントローラ14では、単一の参照信号VREFからマルチレベルの参照レベルVREF1、VREF2、VREF3、VREF4が生成される。稼働率コントローラ14は、マルチレベルの参照レベルVREF1、VREF2、VREF3、VREF4と温度検出信号VTSENとの関係をマルチレベルで弁別する。
そのために、稼働率コントローラ14には参照電圧供給回路13が接続され、差動増幅器DA1とPチャンネルMOSトランジスタQp1とから構成された参照電圧供給回路13は温度検出回路10で生成された参照信号VREFを稼働率コントローラ14に供給する。参照電圧供給回路13は、直列接続された5個の分圧抵抗Rref1、Rref2、Rref3、Rref4、Rref5とスイッチSWとを含んでいる。第1分圧抵抗Rref1の一端には参照電圧供給回路13のPチャンネルMOSトランジスタQp1のドレインから生成される単一の参照信号VREFが供給され、第1分圧抵抗Rref1の他端は第1電圧比較器CP1の反転入力端子−と第2分圧抵抗Rref2の一端とに接続されている。第2分圧抵抗Rref2の他端は第2電圧比較器CP2の反転入力端子−と第3分圧抵抗Rref3の一端とに接続され、第3分圧抵抗Rref3の他端は第3電圧比較器CP3の反転入力端子−と第4分圧抵抗Rref4の一端とに接続されている。第4分圧抵抗Rref4の他端は第4電圧比較器CP4の反転入力端子−と第5分圧抵抗Rref5の一端とに接続され、第5分圧抵抗Rref5の他端はスイッチSWの一端に接続されている。半導体集積回路1の通常動作モードでは、スイッチSWの一端は接地電圧GNDに接続されている。
直列接続された5個の分圧抵抗Rref1、Rref2、Rref3、Rref4、Rref5の各接続ノードからは、マルチレベルの4個の参照レベルVREF1、VREF2、VREF3、VREF4が生成される。この時に、4個の参照レベルでは、VREF1>VREF2>VREF3>VREF4の関係が成立している。
一方、温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENは、第1電圧比較器CP1の非反転入力端子+と第2電圧比較器CP2の非反転入力端子+と第3電圧比較器CP3の非反転入力端子+と第4電圧比較器CP4の非反転入力端子+とに共通に供給される。
最初は半導体集積回路1のチップ温度は低いので、VREF1>VREF2>VREF3>VREF4>VTSENの関係が成立するので、4個の第1電圧比較器CP1、第2電圧比較器CP2、第3電圧比較器CP3、第4電圧比較器CP4の出力はオールゼロ“0000”のディジタル・コードとなっている。4個の第1電圧比較器CP1、第2電圧比較器CP2、第3電圧比較器CP3、第4電圧比較器CP4の出力端子には、3.3ボルトの高い電圧振幅を1.2ボルトの低い電圧振幅にレベル変換する4個のレベルシフタLS1、LS2、LS3、LS4が接続されている。従って、4個のレベルシフタLS1、LS2、LS3、LS4の出力端子からは、1.2ボルトの低電圧振幅のオールゼロ“0000”のディジタル・コードが生成され、このディジタル・コードは4個のナンド回路NAND1、NAND2、NAND3、NAND4の一方の入力端子に供給される。
半導体集積回路1の通常動作モードとテストモードの際には、モードレジスタ20からハイレベル“1”の制御信号が4個のナンド回路NAND1、NAND2、NAND3、NAND4の他方の入力端子に供給されている。4個のナンド回路NAND1、NAND2、NAND3、NAND4の出力信号は、4個のインバータInv1、Inv2、Inv3、Inv4を介して、稼働率制御レジスタ141に供給される。
通常動作モードの半導体集積回路1のチップ温度が低い状態では、稼働率コントローラ14の稼働率制御レジスタ141の内容もオールゼロ“0000”のディジタル・コードとなっている。すると稼働率コントローラ14による制御によってPLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLKの周波数は4倍の周波数に設定され、中央処理ユニット11の稼働率は自己の処理能力の100%の状態に設定される。
中央処理ユニット11の稼働開始によって通常動作モードの半導体集積回路1のチップ温度が例えば95°Cを越えると、VREF1>VREF2>VREF3>VTSEN>VREF4の関係が成立する。従って、4個の第1電圧比較器CP1、第2電圧比較器CP2、第3電圧比較器CP3、第4電圧比較器CP4の出力と稼働率制御レジスタ141の内容とは、“0001”のディジタル・コードとなる。すると稼働率コントローラ14による制御によってPLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLKの周波数は2倍の周波数に設定され、中央処理ユニット11の稼働率は自己の処理能力の50%の状態に設定される。
半導体集積回路1の周囲温度の上昇等の原因によって通常動作モードの半導体集積回路1のチップ温度が例えば115°Cを越えると、VREF1>VREF2>VTSEN>VREF3>VREF4の関係が成立する。従って、4個の第1電圧比較器CP1、第2電圧比較器CP2、第3電圧比較器CP3、第4電圧比較器CP4の出力と稼働率制御レジスタ141の内容とは、“0011”のディジタル・コードとなる。すると稼働率コントローラ14による制御によってPLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLKの周波数は1倍の周波数に設定され、中央処理ユニット11の稼働率は自己の処理能力の25%の状態に設定される。
半導体集積回路1の周囲温度の更なる上昇等の原因によって通常動作モードの半導体集積回路1のチップ温度が例えば125°Cを越えると、VREF1>VTSEN>VREF2>VREF3>VREF4の関係が成立する。従って、4個の第1電圧比較器CP1、第2電圧比較器CP2、第3電圧比較器CP3、第4電圧比較器CP4の出力と稼働率制御レジスタ141の内容とは、“0111”のディジタル・コードとなる。すると働率コントローラ14による制御によってPLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLKの周波数は0.5の周波数に設定され、中央処理ユニット11の稼働率は自己の処理能力の12.5%の状態に設定される。
半導体集積回路1の熱暴走等の原因によって通常動作モードの半導体集積回路1のチップ温度が例えば135°Cを越えると、VTSEN>VREF1>VREF2>VREF3>VREF4の関係が成立する。従って、4個の第1電圧比較器CP1、第2電圧比較器CP2、第3電圧比較器CP3、第4電圧比較器CP4の出力と稼働率制御レジスタ141の内容とは、オールワンの“1111”のディジタル・コードとなる。すると、稼働率コントローラ14による制御によってPLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLKの周波数は0の周波数(クロック停止状態)に設定されて、中央処理ユニット11の稼働率は自己の処理能力の0%の状態に設定される。一方、半導体集積回路1のチップ温度が例えば135°Cを越えた状態では、上述のように、過温度制御回路2からのシャットダウン制御出力信号VSHDWに応答して半導体集積回路1の電源供給回路3は、中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給を停止している。従って、中央処理ユニット11への電源電圧の供給停止と動作クロックの供給停止との二重安全制御によって、半導体集積回路1のチップ温度は精密かつ安全に制御される。その結果、半導体集積回路1を搭載したカーナビゲーション用途等の高信頼性が要求されるシステムボードの発火事故等の危険性を伴う破壊を回避することができる。
《稼働率の多段制御のテスト》
半導体製造では半導体集積回路の機能テストは必要であるが、実際の機能テストで半導体集積回路1のチップ温度を上昇させながら、中央処理ユニット11の稼働率が多段制御されているかをテストすることは、半導体量産でのテスト工程で実施することは困難なことが本発明者等の検討により明らかとされた。
また、半導体集積回路1のチップ温度の上昇によって稼働率コントローラ14の稼働率制御レジスタ141の内容も正しいディジタル・コードで変化するかを、外部LSIテスタでモニターするための半導体集積回路1の外部接続端子の数も不足することが本発明者等の検討により明らかとされた。
最初の問題を解決するために、半導体集積回路1のチップ温度が比較的低温でも稼働率の多段制御のための4個の電圧比較器CP1、CP2、CP3、CP4が動作するかをテストするために、テストモードでは直列接続された5個の分圧抵抗Rref1〜Rref5に外部からテスト電圧が供給される。
次の問題を解決するとともに外部テスト電圧の供給のために、半導体集積回路1の通常動作モードでの信号ピンと半導体集積回路1のテストモードでのモニターピンや外部信号供給ピンと兼用すると言う兼用ピンの技術が採用される。
図3に示す半導体集積回路1をテストするに先立って、モードレジスタ20にはテストモードを設定するモード設定信号Mode_Setが供給される。その結果、モードレジスタ20からの通常動作モード/テストモード切換信号Normal/Testが入出力ポート16に供給される。従って、入出力ポート16の第1ポートI/O_1、第2ポートI/O_2、第3ポートI/O_3、第4ポートI/O_4は、4個のインバータInv4、Inv3、Inv2、Inv1の出力端子にそれぞれ接続されるので、稼働率制御レジスタ141のディジタル・コードを外部LSIテスタでモニターすることが可能となる。また、入出力ポート16の第nポートI/O_nは、ボルテージフォロワを構成する差動増幅器DA2の非反転入力端子+に接続される。また、この時には、ボルテージフォロワを構成する差動増幅器DA2の反転入力端子−と出力端子とは、スイッチSWを介して分圧抵抗Rref5の他端に接続されている。
図3に示す半導体集積回路1の外部から入出力ポート16の第nポートI/O_nとボルテージフォロワの差動増幅器DA2とを介して外部テスト電圧が、5個の分圧抵抗Rref1〜Rref5の第5分圧抵抗Rref5の他端に供給される。この外部テスト電圧のレベルを可変して、4個の電圧比較器CP1、CP2、CP3、CP4の出力信号のレベル反転の様子を入出力ポート16の第1ポートI/O_1、第2ポートI/O_2、第3ポートI/O_3、第4ポートI/O_4から外部LSIテスタでモニターすることができる。このようにして機能テストで半導体集積回路1のチップ温度を上昇させることなく、中央処理ユニット11の稼働率が多段制御されるかを容易にテストすることが可能となる。
《改良された過温度制御回路》
図4は、半導体集積回路1の温度検出回路10で生成される温度検出信号VTSENと参照信号VREFが供給される改良された過温度制御回路2を示す図である。
図3に示した本発明のより具体的な実施の形態によるカーナビゲーションシステムでは、半導体集積回路1のチップ温度が例えば135°Cを越えて、電源電圧の供給停止と動作クロックの供給停止とが行われた後に半導体集積回路1のチップ温度が95°C未満に低下すると、電源供給回路3による中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給が再開される。また、稼働率コントローラ14による制御によって、PLL回路15から中央処理ユニット11に供給される動作クロックCLKの周波数は4倍の周波数に設定され、処理能力100%の状態で中央処理ユニット11の稼働が開始される。
図3に示す過温度制御回路2と比較すると、図4に示す過温度制御回路2は電源再投入でリセットされて例えば135°C以上の過温度状態でセットされるフリップフロップFFを含んでいる。電源再投入でリセットされるフリップフロップFFによって、電源再投入によって電源供給回路3による中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給が再開される。また、電源再投入が実行されなければ、電源供給回路3による中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給は再開されない。
すなわち、フリップフロップFFの反転クリア入力端子CRLには、抵抗R105、ダイオードD105、容量C3、インバータInv6、Inv7によって構成された電源電圧投入検出回路が接続されている。電源電圧Vddの投入の後で抵抗R105と容量C3とで決定される時定数で設定される遅延時間の経過前には、インバータInv7の出力はローレベル“0”であるので、フリップフロップFFはリセットされて、その出力信号Qはローレベル“0”となる。従って、ナンド回路NAND5とインバータInv8によって生成されるシャットダウン制御出力信号VSHDWもローレベル“0”となって、ローレベル“0”のシャットダウン制御出力信号VSHDWに応答して電源供給回路3は半導体集積回路1の中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給を開始する。この時に、インバータInv5の出力が不定であっても、インバータInv8の出力はローレベル“0”となる。
電源電圧Vddの投入の後に抵抗R105と容量C3との時定数で設定される遅延時間の経過後には、インバータInv7の出力信号はローレベル“0”からハイレベル“1”に変化しているので、リップフロップFFのリセット動作は終了している。一方、半導体集積回路1のチップ温度が過温度の状態でなければ、インバータInv5の出力信号はハイレベル“1”となっている。インバータInv5のハイレベル“1”の出力信号がフリップフロップFFの反転トリガ入力端子Tに供給されるので、フリップフロップFFの出力信号Qはローレベル“0”に維持されている。従って、ナンド回路NAND5とインバータInv8とによって生成されるシャットダウン制御出力信号VSHDWも、ローレベル“0”に維持されている。その結果、電源供給回路3は中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給が維持されて、中央処理ユニット11の動作が維持されている。
次に、例えば、半導体集積回路1のチップ温度が135°C以上の過温度状態となると、過温度制御回路2の電圧比較器CP100の出力信号はハイレベルとなって、インバータInv5がローレベル“0”となる。従って、インバータInv5のローレベル“0”の出力信号がフリップフロップFFの反転トリガ入力端子Tに供給されるので、フリップフロップFFの出力信号Qはハイレベル“1”となる。その結果、ナンド回路NAND5とインバータInv8とから生成されるハイレベル“1”のシャットダウン制御出力信号VSHDWに応答して、電源供給回路3は半導体集積回路1の中央処理ユニット11への内部動作電源電圧Vccの供給を停止するものである。尚、電源電圧投入検出回路のダイオードD105は、電源電圧再投入の前の電源遮断状態に容量C3の端子電圧を高速放電することで、電源電圧再投入時にフリップフロップFFを確実にリセットして、電源供給回路3による内部動作電源電圧Vccの供給の再開を確かなものとしている。
《他の温度検出回路》
図5は、図1または図3の半導体集積回路1の温度検出回路10として使用することが可能な他の構成の温度検出回路を示す図である。
図5に示す温度検出回路10はバンドギャップ発生部と増幅・帰還部とによって構成され、バンドギャップ発生部はPNP型の第1と第2のトランジスタQ1、Q2と第1、第2、第3の抵抗R1、R2、R3とを含み、増幅・帰還部はCMOS差動増幅回路AmpとPチャンネルMOSトランジスタQp2とを含んでいる。バンドギャップ発生部では、第1と第2のトランジスタQ1、Q2のベースとコレクタとは接地電圧GNDに接続されている。第1トランジスタQ1のエミッタは第1の抵抗R1を介してPチャンネルMOSトランジスタQp2のドレインに接続され、第2トランジスタQ2のエミッタは第3の抵抗R3と第2の抵抗R2とを介してPチャンネルMOSトランジスタQp2のドレインに接続されている。第1トランジスタQ1のエミッタと第2トランジスタQ2のエミッタとはCMOS差動増幅回路Ampの非反転入力端子+と反転入力端子−とにそれぞれ接続され、CMOS差動増幅回路Ampの出力端子はPチャンネルMOSトランジスタQp2のゲートに接続されている。PチャンネルMOSトランジスタQp2のソースには外部電源電圧Vddが供給され、PチャンネルMOSトランジスタQp2のドレインと第1と第2の抵抗R1、R2の接続点からバンドギャップ基準電圧VREFが生成され、第2と第3の抵抗R2、R3の接続点から温度検出信号VTSENが生成される。
第1トランジスタQ1の素子サイズに対して第2トランジスタQ2の素子サイズはm倍に設定されているので、第1トランジスタQ1のエミッタ電流密度は第2トランジスタQ2のエミッタ電流密度のm倍に設定されている。第1と第2の抵抗R1、R2は等しい抵抗Rに設定され、CMOS差動増幅回路AmpとPチャンネルMOSトランジスタQp2とによる第1と第2の抵抗R1、R2への負帰還によって、第1と第2のトランジスタQ1、Q2のエミッタ電流Ie1、Ie2は互いに等しい値に制御される。
エミッタ電流密度の差により第1トランジスタQ1のベース・エミッタ電圧VbeQ1と第2トランジスタQ2のベース・エミッタ電圧VbeQ2との差電圧ΔVbeから、第2トランジスタQ2のエミッタ電流Ie2は、次式のように求められる。
Ie2=ΔVbe/R3=kT/q・ln(m)/R3 …(5)
図5に示す温度検出回路10では、温度信号VTEMPはPチャンネルMOSトランジスタQp2のドレインのバンドギャップ基準電圧VREFを基準として次式のように求められる。
TEMP=VREF−VTSEN=kT/q・R/R3・ln(m) …(6)
《最も具体的なシステムボード》
図6は、本発明の最も具体的な実施の形態によるカーナビゲーション等の高信頼性が要求されるシステムシステムボードに、システムLSIとしての半導体集積回路1と過温度制御回路2と電源供給回路3とが搭載された様子を示す図である。
図6での大きな特徴は、半導体集積回路1の半導体チップで、温度検出回路10は最発熱の機能ブロックである中央処理ユニット11の直近に配置されていると言う半導体チップレイアウト設計である。従って、温度検出回路10と中央処理ユニット11との間は配線領域と寄生デバイスとのみが存在しているだけで、その間には他の能動デバイスや機能ブロックは配置されていない。従って、温度検出回路10は、最発熱の機能ブロックである中央処理ユニット11の温度を高精度で検出することができる。
また、半導体集積回路1の温度検出回路10には、システムボード上に搭載された外部の過温度制御回路2と電源供給回路3とが接続されている。
図6でも、半導体集積回路1はカーナビゲーション用途のマイクロコンピュータであって、CPUバスCPU_Busには周辺バスコントローラ18を介して周辺バスP_Busが接続され、周辺バスP_Busには入出力ポート16と周辺モジュール19とが接続されている。PLL回路15から中央処理ユニット11に動作クロックCLKが供給され、動作クロックCLKの周波数は稼働率コントローラ14によって可変設定可能とされている。
またCPUバスCPU_Busにはランダムアクセスメモリ21とフラッシュメモリモジュール22の高速アクセスポートHSAPが接続され、中央処理ユニット11は高速アクセスポートHSAPを介してフラッシュメモリモジュール22のデータやプログラムを高速で読み出すことが可能である。更に、周辺バスP_Busにはフラッシュメモリモジュール22の低速アクセスポートLSAPが接続され、中央処理ユニット11からの要求に応答して低速アクセスポートLSAPを介してフラッシュメモリモジュール22のデータやプログラムを書き込み動作や消去動作を実行することが可能である。
また、周辺バスP_Busには、周辺モジュール19、PCIコントローラ23、SDRAMコントローラ24等が接続される。周辺モジュール19には、シリアルポートインターフェース、A/D変換器、D/A変換器が含まれる。尚、PCIは、Peripheral Component Interconnectの略である。
CPUバスCPU_Busとして、高速パケットデータを転送可能なハイウェイバスと呼ばれるバスアーキテクチャーを採用することができる。中央処理ユニット11には、単一のCPUコアだけでなくデュアルCPUコアを始めとするマルチCPUコアが含まれることができる。また、この中央処理ユニット11には、浮動小数点演算ユニット(FPU)、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、2次元/3次元画像処理プロセッサ、暗号処理プロセッサ等のアクセラレータ機能モジュールが含まれることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、過温度制御回路2の差動増幅器DA100と電圧比較器CP100とは、それぞれ小規模集積回路によって構成される以外に、システムLSIとしての半導体集積回路1のチップの内部回路で形成されることも可能である。更に、過温度制御回路2のエミッタフォロワトランジスタQ100、抵抗R100〜R104、容量C1、C2も、システムLSIとしての半導体集積回路1のチップの内部に形成されることもできる。
この場合には、システムLSIとしての半導体集積回路1のチップ内部に形成された過温度制御回路2の第1入力端子P1と第2入力端子P2とは、半導体集積回路1の外部信号端子となる。システムLSIとしての半導体集積回路1のチップ内部に形成された温度検出回路10で生成される参照信号VREFと温度検出信号VTSENとが、半導体集積回路1の外部信号端子から半導体集積回路1の外部に導出される。半導体集積回路1の外部に導出された参照信号VREFと温度検出信号VTSENは、半導体集積回路1の外部温度制御回路もしくは外部温度監視回路に供給され、外部の温度制御もしくは外部の温度監視に利用される。その後に、半導体集積回路1の外部に導出された参照信号VREFと温度検出信号VTSENとは、半導体集積回路1の外部信号端子である第1入力端子P1と第2入力端子P2とを介してチップ内部に形成された過温度制御回路2に供給される。
上記のような実施の形態でも、半導体集積回路1のチップ内部に形成された過温度制御回路2では、温度検出信号VTSENに混入した雑音と参照信号VREFに混入した雑音とは電圧比較器CP100の差動増幅動作でのコモンモード除去機能によりキャンセルされることができる。更に半導体集積回路1の外部に導出された参照信号VREFと温度検出信号VTSENとが、コモンモード除去機能を持つ差動増幅回路の回路形式を有する外部温度制御回路もしくは外部温度監視回路に供給されることにより、システムの雑音の影響の少ない外部温度制御もしくは外部温度監視が可能となるものである。この外部温度制御回路の例としては、例えば冷却ファンの回転数の制御も可能である。更に外部温度監視の例としては、外部温度監視アナログ信号をA/D変換器によって外部温度監視ディジタル信号に変換して、この外部温度監視ディジタル信号を自動車の運転席前の表示パネルの表示装置に供給することも可能である。
また、稼働率コントローラ14による中央処理ユニット11の稼働率の可変設定としては、動作クロックCLKの周波数の可変設定だけでなく、電源供給回路3から中央処理ユニット11へ供給される内部動作電源電圧Vccの可変設定を行うことも可能である。また、稼働率コントローラ14が基板バイアス制御回路を制御して、中央処理ユニット11のCMOS論理回路のPチャンネルとNチャンネルとのMOSトランジスタのNウェルとPウェルとの基板バイアス電圧を可変設定することで、CMOS論理回路の動作速度を可変設定することも可能である。
また、電源供給回路3は、システムLSIとしての半導体集積回路1のチップの内部に形成されることもできる。すなわち、チップ内部に電源電圧の供給を直接制御する回路を、集積化することもできる。この時には、シャットダウン制御出力信号VSHDWの入力に応答してチップ内部から中央処理ユニット11への内部動作電源の供給を制御も可能である。さらに、チップ内部の電源供給回路は、シャットダウン制御出力信号VSHDWに応答する中央処理ユニットへの内部動作電源電圧Vccの供給および供給の停止を行う一方、半導体集積回路1のチップ内部に搭載されるランダムアクセスメモリ,フラッシュメモリモジュール,周辺モジュール、PCIコントローラ、SDRAMコントローラの少なくとも一つの内部動作電源電圧Vccの供給およびその供給の停止を制御することが可能である。
また本発明はカーナビゲーションシステムに限定されるものではなく、システムボードでのEMIノイズに強い種々の電子システムとして広い応用分野と用途とで使用することができる。
図1は、本発明の1つの実施の形態によるシステムLSIとしての半導体集積回路と過温度制御回路と電源供給回路とがシステムボードに搭載された様子を示す図である。 図2は、図1に示した半導体集積回路の温度検出回路から生成されるバンドギャップ基準電圧と温度検出信号の温度依存性を示す図である。 図3は、本発明のより具体的な実施の形態によるカーナビゲーション用途等の高信頼性が要求されるシステムボードに、システムLSIとしての半導体集積回路と過温度制御回路と電源供給回路とが搭載された様子を示す図である 図4は、半導体集積回路の温度検出回路で生成される温度検出信号と参照信号が供給される改良された過温度制御回路を示す図である。 図5は、図1または図3の半導体集積回路の温度検出回路として使用することが可能な他の構成の温度検出回路を示す図である。 図6は、本発明の最も具体的な実施の形態によるカーナビゲーション等の高信頼性が要求されるシステムシステムボードに、システムLSIとしての半導体集積回路と過温度制御回路と電源供給回路とが搭載された様子を示す図である。
符号の説明
1 半導体集積回路
2 過温度検出回路
3 電源供給回路
11 中央処理ユニット
Vdd 外部電源電圧
Vcc 内部電源電圧
GND 接地電圧
REF 参照信号
TSEN 温度検出信号
T1〜T5 半導体集積回路の外部端子
P1、P2 過温度検出回路の端子

Claims (18)

  1. チップ温度を検出する温度検出回路と、前記温度検出回路の動作電流よりも大きな動作電流を流す機能モジュールとを具備する半導体集積回路であって、
    前記機能モジュールには、前記半導体集積回路の外部から動作電圧を供給する外部動作電圧供給端子と接地電圧を供給する外部接地電圧供給端子とが接続され、
    前記温度検出回路は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号とを生成するものであり、
    前記半導体集積回路の外部で差動増幅回路の回路形式を有する外部温度制御回路もしくは外部温度監視回路による制御もしくは監視を可能とするように前記参照信号と前記温度検出信号はそれぞれ第1外部出力端子と第2外部出力端子とを介して前記半導体集積回路の外部に導出され、
    前記半導体集積回路の外部に導出される前記参照信号と前記温度検出信号とは、前記外部温度制御回路もしくは前記外部温度監視回路に供給可能とされるものである半導体集積回路。
  2. 前記半導体集積回路のチップでは前記温度検出回路と前記機能モジュールとの間には他の機能デバイスと他の機能ブロックとが配置されることなく前記温度検出回路は前記機能モジュールの直近に配置されている請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号は、複数の差動増幅回路の回路形式を有する稼働率制御回路に供給されることが可能とされるものであり、
    前記稼働率制御回路の前記複数の差動増幅回路は、前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号との関係をマルチレベルで弁別して、マルチレベル弁別結果を生成するものであり、
    前記チップ温度の上昇に際して前記マルチレベル弁別結果を使用することにより前記稼働率制御回路は、前記機能モジュールの稼働率を段階的に低下するものである請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号は、第1の差動増幅回路の回路形式を有する過温度制御回路にも供給されることが可能とされるものであり、
    前記チップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号とに応答して前記過温度制御回路の前記第1の差動増幅回路は前記機能モジュールに供給される電源電圧の供給を停止するものである請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記半導体集積回路のテストモードで前記稼働率制御回路の前記複数の差動増幅回路に前記半導体集積回路の外部から外部テスト信号を供給することが可能とされており、
    前記テストモードでは前記半導体集積回路の外部から前記外部テスト信号を供給することによって、前記半導体集積回路の前記チップ温度が低温の状態で前記マルチレベル弁別結果を生成する前記複数の差動増幅回路のテストが可能とされている請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 前記テストモードで前記複数の差動増幅回路の前記テストの結果を外部試験装置に導出するための複数のテストモニター端子と前記外部テスト信号を供給するための外部信号供給端子とは、前記半導体集積回路の通常動作モードでの複数の信号端子と兼用端子とされている請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記機能モジュールは、中央処理ユニットを含むものである請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記稼働率制御回路は前記機能モジュールの前記中央処理ユニットに供給される動作クロックの周波数を変化させることによって前記中央処理ユニットの前記稼働率を制御するものである請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. チップ温度を検出する温度検出回路と、前記温度検出回路の動作電流よりも大きな動作電流を流す機能モジュールとを具備する半導体集積回路であって、
    前記機能モジュールには、前記半導体集積回路の外部から動作電圧を供給する外部動作電圧供給端子と接地電圧を供給する外部接地電圧供給端子とが接続されており、
    前記温度検出回路は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号とを生成するものであり、
    前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号は第1の差動増幅回路の回路形式を有する過温度制御回路に供給されることが可能とされる一方、複数の差動増幅回路の回路形式を有する稼働率制御回路にも供給されることが可能とされるものであり、
    前記稼働率制御回路の前記複数の差動増幅回路は、前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号との関係をマルチレベルで弁別して、マルチレベル弁別結果を生成するものであり、
    前記チップ温度の上昇に際して前記マルチレベル弁別結果を使用することにより前記稼働率制御回路は、前記機能モジュールの稼働率を段階的に低下するものであり、
    前記チップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号とに応答して前記過温度制御回路の前記第1の差動増幅回路は前記機能モジュールに供給される電源電圧の供給を停止するものである半導体集積回路。
  10. 前記半導体集積回路のチップでは前記温度検出回路と前記機能モジュールとの間には他の機能デバイスと他の機能ブロックとが配置されることなく前記温度検出回路は前記機能モジュールの直近に配置されている請求項9に記載の半導体集積回路。
  11. 前記半導体集積回路のテストモードで前記稼働率制御回路の前記複数の差動増幅回路に前記半導体集積回路の外部から外部テスト信号を供給することが可能とされており、
    前記テストモードでは前記半導体集積回路の外部から前記外部テスト信号を供給することによって、前記半導体集積回路の前記チップ温度が低温の状態で前記マルチレベル弁別結果を生成する前記複数の差動増幅回路のテストが可能とされている請求項10に記載の半導体集積回路。
  12. 前記テストモードで前記複数の差動増幅回路の前記テストの結果を外部試験装置に導出するための複数のテストモニター端子と前記外部テスト信号を供給するための外部信号供給端子とは、前記半導体集積回路の通常動作モードでの複数の信号端子と兼用端子とされている請求項11に記載の半導体集積回路。
  13. 前記機能モジュールは、中央処理ユニットを含むものである請求項12に記載の半導体集積回路。
  14. 前記稼働率制御回路は前記機能モジュールの前記中央処理ユニットに供給される動作クロックの周波数を変化させることによって前記中央処理ユニットの前記稼働率を制御するものである請求項13に記載の半導体集積回路。
  15. チップ温度を検出する温度検出回路と、前記温度検出回路の動作電流よりも大きな動作電流を流す機能モジュールとを具備する半導体集積回路の動作方法であって、
    前記機能モジュールには、前記半導体集積回路の外部から動作電圧を供給する外部動作電圧供給端子と接地電圧を供給する外部接地電圧供給端子とが接続されており、
    前記温度検出回路は、所定の温度依存性を持つ温度検出信号と、前記所定の温度依存性よりも小さな温度依存性を持つ参照信号とを生成するものであり、
    前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号は第1の差動増幅回路の回路形式を有する過温度制御回路に供給されることが可能とされる一方、複数の差動増幅回路の回路形式を有する稼働率制御回路にも供給されることが可能とされるものであり、
    前記稼働率制御回路の前記複数の差動増幅回路は、前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号との関係をマルチレベルで弁別して、マルチレベル弁別結果を生成するものであり、
    前記半導体集積回路は、システムボードに搭載されており、
    前記システムの前記マザーボードの上での前記半導体集積回路の動作の間の前記チップ温度の上昇に際して前記マルチレベル弁別結果を使用することにより前記稼働率制御回路は、前記機能モジュールの稼働率を段階的に低下するものであり、
    前記半導体集積回路の前記動作の間の前記チップ温度が所定の温度を超える過温度状態では、前記温度検出回路から生成される前記参照信号と前記温度検出信号とに応答して、前記過温度制御回路の前記第1の差動増幅回路は前記機能モジュールに供給される電源電圧の供給を停止するものである半導体集積回路の動作方法。
  16. 前記半導体集積回路のチップでは前記温度検出回路と前記機能モジュールとの間には他の機能デバイスと他の機能ブロックとが配置されることなく前記温度検出回路は前記機能モジュールの直近に配置されている請求項15に記載の半導体集積回路の動作方法。
  17. 前記機能モジュールは、中央処理ユニットを含むものである請求項16に記載の半導体集積回路の動作方法。
  18. 前記稼働率制御回路は前記機能モジュールの前記中央処理ユニットに供給される動作クロックの周波数を変化させることによって前記中央処理ユニットの前記稼働率を制御するものである請求項17に記載の半導体集積回路の動作方法。
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