JP2006351944A - 温度保護回路、半導体集積回路装置、電源装置、電気機器 - Google Patents

温度保護回路、半導体集積回路装置、電源装置、電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ノイズ重畳等の影響を受けにくく、かつ、より精度の高い温度保護動作を行うことが可能な温度保護回路、並びに、これを備えた半導体集積回路装置、電源装置、及び、電気機器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る温度保護回路10は、監視対象温度に応じた発熱検出電圧Vaを生成する発熱検出部11と、所定の閾値電圧Vb、Vcを生成する閾値電圧生成部12と、発熱検出電圧Vaと閾値電圧Vb、Vcとの比較結果に基づいて温度保護信号Stsdを生成する温度保護信号生成部13と、Vcc・GND間に接続されて所定の基準電圧Vdを生成する基準電圧生成部14と、を有して成り、発熱検出部11は、基準電圧Vdを基準として、発熱検出電圧Vaを生成する構成とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温度保護回路、並びに、これを備えた半導体集積回路装置、電源装置、電気機器に関するものであり、特に、その保護精度の向上に関するものである。
従来より、電源装置やモータ駆動装置など、パワートランジスタを駆動する半導体集積回路装置(以下、IC[Integrated Circuit]と呼ぶ)の多くは、その異常発熱に起因するICの破壊(特に、発熱源であるパワートランジスタの破壊)を防止する手段として、温度保護回路(いわゆるサーマルシャットダウン回路)を搭載して成る(例えば、本願出願人による特許文献1、2を参照)。
なお、従来の温度保護回路は、一般に、ダイオードの順方向降下電圧(Vf)やバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間の順方向降下電圧が周囲温度に依存して変動するという特性を利用して、監視対象温度に応じた発熱検出電圧Vaを生成し、発熱検出電圧Vaと所定の閾値電圧Vthとの比較出力をラッチすることで、温度保護信号Stsdを生成する構成とされていた(図4を参照)。
また、従来の温度保護回路は、図4に示すように、接地電位(GND)を基準として生成される発熱検出電圧Vaの電位レベルを高めてノイズマージンを稼ぐために、その発熱検出素子として、複数段(図4では2段)のダイオード列を用いる構成とされていた。
特に、近年では、スイッチング電源装置やモータ駆動装置において、ノイズ源となるパワートランジスタがICに内蔵されることも多く、このように、過熱監視対象がノイズ源でもある場合には、その近傍に設けられる温度保護回路(特に発熱検出部の電源電圧印加端や出力端)にノイズが重畳し易いため、できるだけノイズマージンを稼ぐべく、発熱検出用ダイオードの段数を増大する傾向があった。
特開2004−253936号公報 特公平6−16540号公報
確かに、上記した従来の温度保護回路であれば、誤動作や過負荷によるICの異常発熱を検知・遮断して、ICの破壊を未然に防止することが可能である。
しかしながら、上記従来の温度保護回路は、先述したように、発熱検出素子として複数段のダイオード列を用いる構成とされていたため、発熱検出電圧Vaのノイズマージンを稼ぎ得る反面、ダイオード個々の製造ばらつきに起因して、ダイオード列全体の温度特性ばらつきが増大し、温度保護回路の発熱検出精度が低下する、という課題を有していた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、ノイズ重畳等の影響を受けにくく、かつ、より精度の高い温度保護動作を行うことが可能な温度保護回路、並びに、これを備えた半導体集積回路装置、電源装置、及び、電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る温度保護回路は、監視対象温度に応じた発熱検出電圧を生成する発熱検出部と、所定の閾値電圧を生成する閾値電圧生成部と、前記発熱検出電圧と前記閾値電圧との比較結果に基づいて温度保護信号を生成する温度保護信号生成部と、電源ラインと接地ラインとの間に接続されて所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、を有して成り、前記発熱検出部は、前記基準電圧を基準として、前記発熱検出電圧を生成する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る温度保護回路において、前記発熱検出部は、その発熱検出素子として、アノードが定電流源を介して前記電源ラインに接続され、カソードが前記基準電圧生成部の電圧出力端に接続されるダイオードを有して成り、前記発熱検出電圧は前記ダイオードのアノードから引き出される構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第1または第2の構成から成る温度保護回路にて、前記閾値電圧生成部は、前記基準電圧を基準として、前記閾値電圧を生成する構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成る温度保護回路において、前記基準電圧生成部は、前記電源ラインと前記接地ラインの間にカスコード接続され、前記基準電圧として所定のバンドギャップリファレンス電圧を生成する手段と;前記バンドギャップリファレンス電圧に所定の電流能力を与えて出力する手段と;を有して成る構成(第4の構成)にするとよい。
また、本発明に係る半導体集積回路装置は、パワートランジスタと、該パワートランジスタの異常発熱を検知して保護対象回路に異常である旨を報知する温度保護回路と、を内蔵して成る半導体集積回路装置であって、前記温度保護回路として、上記第1〜第4いずれかの構成から成る温度保護回路を有して成る構成(第5の構成)とされている。
また、本発明に係る電源装置は、上記第5の構成から成る半導体集積回路装置を用いて入力電圧から出力電圧を生成する構成(第6の構成)とされている。
また、本発明に係る電気機器は、上記第5の構成から成る半導体集積回路装置と、該半導体集積回路装置で駆動制御されるモータと、を有して成る構成(第7の構成)とされている。
本発明に係る温度保護回路であれば、ノイズ重畳等の影響を受けにくく、かつ、より精度の高い温度保護動作を行うことが可能となり、延いては、これを備えた半導体集積回路装置、電源装置、及び、電気機器の信頼性向上を図ることが可能となる。
以下では、本発明に係る半導体集積回路装置として、スイッチング電源ICを例示し、詳細な説明を行う。
図1は、本発明に係るスイッチング電源ICの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、スイッチング電源IC1aは、温度保護回路10と、スイッチング電源回路20aと、を内蔵して成る。
温度保護回路10は、外部端子を介して供給される電源電圧Vcc(例えば5[V])を駆動電圧として、スイッチング電源IC1aに異常発熱が生じているか否かを示す温度保護信号Stsdを生成する手段である。
温度保護信号Stsdは、保護対象回路(スイッチング電源回路20aやその他の内部回路)に対して、チップ温度が異常である旨を報知するための信号であり、ICの異常温度上昇時におけるシャットダウン制御に利用される。
より具体的に述べると、温度保護信号Stsdは、異常発熱が生じているときにイネーブル(例えばハイレベル)とされ、異常発熱が生じていないときにディセーブル(例えばローレベル)とされる2値信号である。すなわち、温度保護回路10から温度保護信号Stsdの入力を受けた保護対象回路は、そのイネーブル/ディセーブルに応じて異常発熱が生じているか否かを認識し、内部動作の禁止/許可を制御することが可能となる。
このような温度保護回路10を具備することにより、異常発熱に起因するスイッチング電源IC1aの破壊(特に、スイッチング電源回路20aを構成するパワートランジスタの破壊)を未然に防止することが可能となる。
また、温度保護回路10は、過熱監視対象であるスイッチング電源回路20a(特にそのパワートランジスタ)の近傍に設けられている。このような構成とすることにより、発熱源となるパワートランジスタの接合温度を直接的に検出し、高精度の温度保護動作を実現することが可能となる。
なお、温度保護回路10の内部構成及び動作については、後ほど詳細な説明を行う。
スイッチング電源回路20aは、外部端子を介して供給される電源電圧Vccを所望の出力電圧Voutに変換して、外部負荷や内部回路に供給する直流変換手段であり、温度保護信号Stsdのイネーブルに応じて、その駆動を遮断されるものである。
ここで、スイッチング電源回路20aを構成するパワートランジスタは、そのオン/オフに起因してスイッチングノイズを生じるノイズ源でもある。そのため、先述のように、スイッチング電源回路20aの近傍に配設された温度保護回路10(特に、発熱検出部の電源電圧印加端や出力端などのハイインピーダンス部位)には、スイッチングノイズが重畳し易い状況となっている。
そこで、本実施形態の温度保護回路10は、過熱監視対象の近傍に設けられても、高精度の温度保護動作を行い得るように、監視対象温度に応じた発熱検出電圧Vaを生成する発熱検出部11と、所定の閾値電圧Vb、Vcを生成する閾値電圧生成部12と、発熱検出電圧Vaと閾値電圧Vb、Vcとの比較結果に基づいて温度保護信号Stsdを生成する温度保護信号生成部13と、Vcc・GND間に接続されて所定の基準電圧Vdを生成する基準電圧生成部14と、を有して成り、発熱検出部11は、基準電圧Vdを基準として、発熱検出電圧Vaを生成する構成とされている。
以下、温度保護回路10の構成及び動作について、具体的かつ詳細な説明を行う。
図2は、温度保護回路10の一実施形態を示す回路図である。先にも述べた通り、温度保護回路10は、その回路ブロックとして、発熱検出部11と、閾値電圧生成部12と、温度保護信号生成部13と、基準電圧生成部(フローティング電圧生成部)14と、を有して成る。
まず、発熱検出部11の構成及び動作について説明する。発熱検出部11は、定電流源I1と、ダイオードD1と、を有して成る。
定電流源I1の一端は、電源電圧Vccが印加される電源ラインに接続されており、他端は、ダイオードD1のアノード(温度検出電圧Vaを引き出す発熱検出部11の出力端に相当)に接続されている。ダイオードD1のカソードは、基準電圧生成部14の電圧出力端に接続されている。
すなわち、発熱検出部11は、ダイオードD1のVf(順方向降下電圧)が周囲温度に依存して変動するという特性(約−2[mV/℃]の負の温度特性)を利用して、発熱検出電圧Va(監視対象温度が高いほど、その電圧レベルが低下していく電圧信号)を引き出す構成とされている。
なお、本実施形態の発熱検出部11において、発熱検出電圧Vaは、従来の構成と異なり、接地電位(GND:0[V])を基準として生成される電圧信号ではなく、後述の基準電圧Vd(バンドギャップリファレンス電圧:約1.25[V])を基準として生成される電圧信号(言い換えれば、基準電圧Vdでオフセットされた電圧信号)となる。
従って、発熱検出用ダイオードの直列段数を増大させることなく、発熱検出電圧Vaの電位レベルを安定的に高めることができるので、ダイオードの製造ばらつき等を考慮することなく、発熱検出電圧Vaのノイズマージンを稼ぐことができ、延いては、より精度の高い温度保護動作を行うことが可能となる。
次に、閾値電圧生成部12の構成及び動作について説明する。閾値電圧生成部12は、定電流源I2、I3と、抵抗R1、R2と、を有して成る。
定電流源I2、I3の各一端は、前記電源ラインに接続されており、各他端は、抵抗R1、R2の各一端(第1、第2閾値電圧Vb、Vcを各々引き出す閾値電圧生成部12の出力端に相当)に接続されている。抵抗R1、R2の各他端は、いずれも、基準電圧生成部14の電圧出力端に接続されている。
なお、第1、第2閾値電圧Vb、Vc(Vb<Vc)は、それぞれ、第1、第2閾値温度Tth1、Tth2(Tth1>Tth2であり、例えば、Tth1=175[℃]、Tth2=150[℃])に相当する電圧値である。
このような構成とすることにより、第1、第2閾値電圧Vb、Vcについても、先述の発熱検出電圧Vaと同様、基準電圧Vdを基準として生成されることになる。従って、第1、第2閾値電圧Vb、Vcの調整に際しては、単純に発熱検出電圧Vaとの相関関係のみを考慮すれば足りるため、回路定数の設定作業(定電流源I2、I3の定電流値設定、及び/または、抵抗R1、R2の抵抗値設定)を容易に行うことが可能となる。また、万一、接地ラインにノイズが重畳するなどして、基準電圧Vdが変動した場合にも、発熱検出電圧Vaと第1、第2閾値電圧Vb、Vcが同様の挙動を示すため、その変動分をキャンセルすることが可能となる。
次に、温度保護信号生成部13の構成及び動作について説明する。温度保護信号生成部13は、比較器CMP1、CMP2と、インバータINVと、RSラッチ回路FFと、を有して成る。
比較器CMP1の非反転入力端(+)は、ダイオードD1のアノード(発熱検出部11の出力端)に接続されており、反転入力端(−)は、抵抗R1の一端(閾値電圧生成部12の第1出力端)に接続されている。比較器CMP1の出力端は、RSラッチ回路FFのセット端(S)に接続されている。比較器CMP2の非反転入力端(+)は、ダイオードD1のアノード(発熱検出部11の出力端)に接続されており、反転入力端(−)は、抵抗R2の一端(閾値電圧生成部12の第2出力端)に接続されている。比較器CMP2の出力端は、インバータINVを介してRSラッチ回路FFのリセット端(R)に接続されている。
RSラッチ回路FFは、否定論理積演算回路NA1、NA2をたすき掛けに接続して成る。より具体的に述べると、RSラッチ回路FFのセット端(S)に相当する否定論理積演算回路NA1の一入力端は、先述したように、比較器CMP1の出力端に接続されている。否定論理積演算回路NA1の他入力端は、否定論理積演算回路NA2の出力端に接続されている。RSラッチ回路FFの出力端に相当する否定論理積演算回路NA1の出力端は、温度保護信号生成部13の出力端として、後段回路(スイッチング電源回路20aやその他の内部回路)の温度保護信号入力端に接続される一方、否定論理積演算回路NA2の一入力端にも接続されている。RSラッチ回路FFのリセット端(R)に相当する否定論理積演算回路NA2の他入力端は、先述したように、インバータINVを介して、比較器CMP2の出力端に接続されている。
上記構成から成る温度保護信号生成部13において、監視対象温度が第2閾値温度Tth2にすら達していない場合、発熱検出電圧Vaは第1、第2閾値電圧Vb、Vcのいずれよりも高くなる。従って、比較器CMP1、CMP2の出力はいずれもハイレベルとなり、RSラッチ回路FFのセット端(S)にはハイレベルが入力され、リセット端(R)にはローレベルが入力される。その結果、RSラッチ回路FFの出力端(Q)から送出される温度保護信号Stsdの論理は、ローレベル(ディセーブル状態)となる。
監視対象温度が上昇して第2閾値温度Tth2に達すると、発熱検出電圧Vaは、第2閾値電圧Vcよりも低くなる。従って、比較器CMP2の出力はローレベルに変遷され、RSラッチ回路FFのリセット端(R)にはハイレベルが入力される。一方、監視対象温度が第1閾値温度Tth1に達しない限り、発熱検出電圧Vaは、第1閾値電圧Vbよりも高いままとなる。従って、比較器CMP1の出力はハイレベルに維持され、RSラッチ回路FFのセット端(S)にはハイレベルが入力され続ける。その結果、温度保護信号Stsdの論理は、それ以前のローレベル(ディセーブル状態)に維持される。
さらに監視対象温度が上昇して第1閾値温度Tth1に到達すると、発熱検出電圧Vaは第1閾値電圧Vbに達する。従って、比較器CMP1の出力はローレベルに変遷され、RSラッチ回路FFのセット端(S)にはローレベルが入力される。その結果、温度保護信号Stsdの論理は、ハイレベル(イネーブル状態)に変遷される。
温度保護信号tsdのイネーブル遷移によってIC主要部の駆動がシャットダウンされた結果、監視対象温度が第1閾値温度Tth1を下回ると、発熱検出電圧Vaは、第1閾値電圧Vbよりも高くなる。従って、比較器CMP1の出力はハイレベルに変遷され、RSラッチ回路FFのセット端(S)にはハイレベルが入力される。一方、監視対象温度が第2閾値温度Tth2に達しない限り、発熱検出電圧Vaは、第2閾値電圧Vcよりも低いままとなる。従って、比較器CMP2の出力はローレベルに維持され、RSラッチ回路FFのリセット端(R)にはハイレベルが入力され続ける。その結果、温度保護信号Stsdの論理は、それ以前のハイレベル(イネーブル状態)に維持される。
さらに監視対象温度が低下して第2閾値温度Tth2を下回ると、発熱検出電圧Vaは第2閾値電圧Vth2よりも高くなる。従って、比較器CMP1、CMP2の出力は、いずれもハイレベルとなり、RSラッチ回路FFのセット端(S)にはハイレベルが入力され、リセット端(R)にはローレベルが入力される。その結果、温度保護信号Stsdの論理は、ローレベル(ディセーブル状態)に復帰する。
このように、本実施形態の温度保護回路10は、その閾値温度にヒステリシスを有する自動復帰式とされている。このような構成とすることにより、チップ温度が下がれば、外部からの復帰信号等を待つことなく、迅速にスイッチング電源IC1aの動作を自発復帰させることが可能となる。また、閾値温度にヒステリシスを有する構成であれば、温度保護信号Stsdの論理発振を抑制することが可能となる。
次に、基準電圧生成部14の構成及び動作について説明する。基準電圧生成部14は、pnp型バイポーラトランジスタP1〜P7と、npn型バイポーラトランジスタN1〜N7と、定電流源I4、I5と、抵抗R3〜R7と、容量C1と、を有して成る。
トランジスタP1、P3のエミッタは、いずれも電源ラインに接続されている。トランジスタP1、P3のコレクタは、トランジスタP2、P4のエミッタに各々接続されている。トランジスタP1、P3のベースは、いずれも第3バイアス電圧印加ラインに接続されており、第3バイアス電圧Vbias3が印加されている。トランジスタP2、P4のベースは、いずれも第4バイアス電圧印加ラインに接続されており、第4バイアス電圧Vbias4が印加されている。なお、第3、第4バイアス電圧Vbias3、Vbias4の相関関係は、Vbias4<Vbias3となるように設定されている。
抵抗R3、R4の各一端は、トランジスタP2のコレクタに各々接続されている。抵抗R3の他端は、トランジスタN3のコレクタに接続されており、抵抗R4の他端は、トランジスタN4のコレクタに接続されている。トランジスタN3、N4のベースは、互いに接続されており、その接続ノードは、トランジスタN3のコレクタに接続されている。トランジスタN3のエミッタは、トランジスタN1のコレクタに接続されている。トランジスタN4のエミッタは、抵抗R5を介して、トランジスタN1のコレクタに接続されている。容量C1の一端はトランジスタP2のコレクタに接続されており、他端はトランジスタN4のコレクタに接続されている。トランジスタN5のコレクタは、トランジスタP4のコレクタに接続されている。トランジスタN5のベースは、トランジスタN4のコレクタに接続されている。トランジスタN5のエミッタは、トランジスタN1のコレクタに接続されている。トランジスタP5のエミッタは、トランジスタP2のコレクタに接続されている。トランジスタP5のベースは、トランジスタN5のコレクタに接続されている。トランジスタP5のコレクタは、トランジスタN1のコレクタに接続されている。
抵抗R6の一端はトランジスタP2のコレクタに接続されており、他端は抵抗R7を介してトランジスタN1のコレクタに接続されている。また、抵抗R6、R7の接続ノードは、トランジスタP6、N6のベースに各々接続されている。トランジスタP6のエミッタは、定電流源I4を介して、トランジスタP2のコレクタに接続されている。トランジスタP6のコレクタは、トランジスタN1のコレクタに接続されている。トランジスタN6のコレクタは、トランジスタP2のコレクタに接続されている。トランジスタN6のエミッタは、定電流源I5を介して、トランジスタN1のコレクタに接続されている。トランジスタN7のコレクタは、トランジスタP2のコレクタに接続されている。トランジスタN7のエミッタは、トランジスタP7のエミッタに接続されている。トランジスタN7のベースは、トランジスタP6のエミッタに接続されている。トランジスタP7のコレクタは、トランジスタN1のコレクタに接続されている。トランジスタP7のベースは、トランジスタN6のエミッタに接続されている。なお、トランジスタN7、P7の接続ノードは、基準電圧生成部14の出力端に相当する。
トランジスタN1のエミッタは、トランジスタN2のコレクタに接続されている。トランジスタN1のベースは、第2バイアス電圧印加端に接続されており、第2バイアス電圧Vbias2が印加されている。トランジスタN2のエミッタは、接地ラインに接続されている。トランジスタN2のベースは、第1バイアス電圧印加ラインに接続されており、第1バイアス電圧Vbias1が印加されている。なお、第1、第2バイアス電圧Vbias1、Vbias2の相関関係は、Vbias1<Vbias2となるように設定されている。
上記から分かるように、本実施形態の基準電圧生成部14は、基準電圧Vdとして所定のバンドギャップリファレンス電圧を生成するバンドギャップ定電圧回路(トランジスタN3〜N5、トランジスタP5、抵抗R3〜R5、及び、容量C1)と、前記バンドギャップリファレンス電圧に所定の電流能力を与えて出力する電流バッファ回路(抵抗R6〜R7、トランジスタP6〜P7、トランジスタN6〜N7、及び、定電流源I4〜I5)と、を有して成る。
上記のバンドギャップ定電圧回路は、公知技術であるため、その動作に関する詳細な説明は割愛するが、抵抗比R3/R4、抵抗比R4/R5、及び、トランジスタN3、N4のエミッタ面積比を適切に設定することで、温度特性がフラットな直流電圧(図中のノードx・y間に現れるバンドギャップリファレンス電圧:約1.25[V])を生成することができる。このような構成とすることにより、温度変化に依らない基準電圧Vdを得ることが可能となる。なお、容量C1は位相補償用素子であり、トランジスタP5は帰還安定時における不要電流の吸い出し用素子である。
また、電流バッファ回路は、抵抗R6、R7を用いてバンドギャップリファレンス電圧を1/2に分圧し、トランジスタP6で1Vf上げてトランジスタN7で1Vf下げる間に定電流源I4で電流能力を与える経路、或いは、上記とは逆に、トランジスタN6で1Vf下げてトランジスタP7で1Vf上げる間に定電流源I5で電流能力を与える経路を介して、前記バンドギャップリファレンス電圧に所定の電流能力を与える構成とされている。このような構成であれば、基準電圧Vdの出力に際して、プッシュ・プル双方向の電流能力を高めることが可能となる。
なお、上記のバンドギャップ定電圧回路は、トランジスタP1〜P4、並びに、トランジスタN1、N2を用いて、電源ラインと接地ラインの間にカスコード接続されている。カスコード接続とは、一対のトランジスタを使用し、入力がエミッタ接地回路になっていて、出力側のコレクタにベース接地回路の入力が接続されている接続形態のことをいう。
このように、バンドギャップ定電圧回路と電源ライン及び接地ラインとの間をカスコード接続することにより、電源ラインや接地ラインにノイズが重畳した場合であっても、当該ノイズがバンドギャップ定電圧回路(ノードx及びノードy)に及ぼす影響を低減することができる。従って、接地電位を基準としていた従来構成に比べて、発熱検出電圧Va及び第1、第2閾値電圧Vb、Vcの安定化を実現することができ、延いては、より精度の高い温度保護動作を行うことが可能となる。
なお、上記の実施形態では、スイッチング電源ICに本発明を適用した場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、モータドライバIC(図3を参照)など、他の半導体集積回路装置にも広く適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
本発明は、温度保護回路の保護精度を高める上で有用な技術であり、例えば、ノイズ源となるパワートランジスタをICに内蔵して成り、他の半導体集積回路装置と比べて、熱が発生しやすく、かつ、高信頼性が要求されるスイッチング電源装置やモータ駆動装置について、好適に利用することができる。
は、本発明に係るスイッチング電源ICの概略を示すブロック図である。 は、温度保護回路10の一実施形態を示す回路図である。 は、本発明に係るモータドライバICの概略を示すブロック図である。 は、温度保護回路の一従来例を示す回路図である。
符号の説明
1a スイッチング電源IC
1b モータドライバIC
2 モータ
10 温度保護回路
11 発熱検出部
12 閾値電圧生成部
13 遮断信号生成部
14 基準電圧生成部
20a スイッチング電源回路
20b モータ駆動回路
D1 ダイオード(発熱検出用)
I1〜I5 定電流源
R1〜R7 抵抗
C1 容量
P1〜P7 pnp型バイポーラトランジスタ
N1〜N7 npn型バイポーラトランジスタ
CMP1、CMP2 比較器
INV インバータ
FF RSラッチ回路
NA1、NA2 否定論理積演算回路

Claims (7)

  1. 監視対象温度に応じた発熱検出電圧を生成する発熱検出部と、所定の閾値電圧を生成する閾値電圧生成部と、前記発熱検出電圧と前記閾値電圧との比較結果に基づいて温度保護信号を生成する温度保護信号生成部と、電源ラインと接地ラインとの間に接続されて所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、を有して成り、前記発熱検出部は、前記基準電圧を基準として、前記発熱検出電圧を生成することを特徴とする温度保護回路。
  2. 前記発熱検出部は、その発熱検出素子として、アノードが定電流源を介して前記電源ラインに接続され、カソードが前記基準電圧生成部の電圧出力端に接続されるダイオードを有して成り、前記発熱検出電圧は、前記ダイオードのアノードから引き出されることを特徴とする請求項1に記載の温度保護回路。
  3. 前記閾値電圧生成部は、前記基準電圧を基準として、前記閾値電圧を生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温度保護回路。
  4. 前記基準電圧生成部は、前記電源ラインと前記接地ラインの間にカスコード接続され、前記基準電圧として所定のバンドギャップリファレンス電圧を生成する手段と;前記バンドギャップリファレンス電圧に所定の電流能力を与えて出力する手段と;を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の温度保護回路。
  5. パワートランジスタと、該パワートランジスタの異常発熱を検知して保護対象回路に異常である旨を報知する温度保護回路と、を内蔵して成る半導体集積回路装置であって、前記温度保護回路として、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の温度保護回路を有して成ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 請求項5に記載の半導体集積回路装置を用いて入力電圧から出力電圧を生成することを特徴とする電源装置。
  7. 請求項5に記載の半導体集積回路装置と、該半導体集積回路装置で駆動制御されるモータと、を有して成ることを特徴とする電気機器。
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JP2009289795A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Renesas Technology Corp 半導体集積回路およびその動作方法

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