JP2012251917A - 温度検出回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 半導体チップ上に形成された温度検出素子(D1)と、該温度検出素子と直列に接続され該温度検出素子に流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換素子(M5)と、直列形態の前記電流−電圧変換素子および温度検出素子と並列に接続され前記電流−電圧変換素子により変換された電圧をゲート端子に受けるMOSトランジスタ(M6)と、前記温度検出素子に向かって所定の第1電流を流す第1電流源(M3)および前記MOSトランジスタに向かって所定の第2電流を流す第2電流源(M4)を有する定電流回路と、前記第2電流源と前記MOSトランジスタ(M6)との接続ノードに入力端子が接続された論理回路(CMOSインバータ)とによって温度検出回路を構成するようにした。
【選択図】 図1
Description
しかし、近年、半導体集積回路は、バイポーラトランジスタに比べて消費電力を低減できる絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、MOSトランジスタと称する)により構成されるようになって来ており、バイポーラトランジスタ・プロセスを使用しないで形成できる温度検出回路が望まれていた。
この先願発明に係る温度検知回路は、デプレッション型MOSトランジスタからなる定電流源DTr1と、該定電流源DTr1で生成された電流が供給され、周囲温度に応じて印加電圧が変化するダイオードからなる第1の温度検出素子D1と、定電流源DTr1から第1の温度検出素子D1に供給される電流に比例した電流を出力する第1のカレントミラー回路(Tr2、Tr3)と、該カレントミラー回路(Tr2、Tr3)から出力された電流が供給される第1の抵抗R1と、該抵抗R1を通して電流が供給される第2の温度検出素子D2と、第1のカレントミラー回路(Tr2、Tr3)から第2の温度検出素子(D2)に供給される電流に比例した電流を生成する第2のカレントミラー回路(Tr4、Tr5)と、第2のカレントミラー回路(Tr4、Tr5)で生成された電流に応じた電圧を発生する第2の抵抗R2と、第1の温度検出素子D1の印加電圧と第2の抵抗R2により電流−電圧変換された電圧とを比較して温度検出を行うコンパレータCMP1とにより構成し、ダイオードの持つ負の温度特性とダイオードD1,D2の差電圧ΔVの正の温度特性とをコンパレータCMP1によって比較して出力を切り替えるようにしたものである。
半導体チップ上に形成された温度検出素子と、
前記温度検出素子と直列形態に接続され該温度検出素子に流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換素子と、
直列形態の前記電流−電圧変換素子および温度検出素子と並列に接続され前記電流−電圧変換素子により変換された電圧をゲート端子に受けるMOSトランジスタと、
前記電流−電圧変換素子に向かって所定の第1電流を流す第1電流源および前記MOSトランジスタに向かって所定の第2電流を流す第2電流源を有する定電流回路と、
前記第2電流源と前記MOSトランジスタとの接続ノードに入力端子が接続された論理回路とを備えるように構成した。
ゲート端子とソース端子が結合されたデプレッション型MOSトランジスタからなる定電流源と、
該定電流源と直列に接続されたエンハンスメント型の第1MOSトランジスタおよび該トランジスタとゲート共通接続されたエンハンスメント型の第2MOSトランジスタを有し前記第1電流を出力する第1のカレントミラー回路と、
前記第1MOSトランジスタおよび該トランジスタとゲート共通接続されたエンハンスメント型の第3MOSトランジスタを有し前記第2電流を出力する第2のカレントミラー回路と、から構成する。
これにより、定電流回路を構成素子数の少ない簡単な回路によって実現することが
できる。
これにより、MOSトランジスタを2個追加するだけで温度検出回路の出力にヒステリシス特性を付与することができる。
これにより、温度検出素子としてPN接合ダイオードを使用したとしても該ダイオードに寄生するバイポーラトランジスタがオンされる不具合が発生するのを防止することができる。
エンハンスメント型の第6MOSトランジスタからなり、該第6MOSトランジスタのゲート端子と、前記電流−電圧変換素子としての第6MOSトランジスタにより電流−電圧変換された電圧をゲート端子に受ける前記MOSトランジスタのゲート端子とが接続されてカレントミラー回路を構成しているようにする。
ここで、電流−電圧変換素子は抵抗素子で構成することもできるが、ゲート端子とドレイン端子が結合されたMOSトランジスタによって構成することで、バイポーラトランジスタはもちろんのこと、MOSトランジスタに比べて素子サイズの大きな抵抗素子を使用することなく温度検出回路を実現することができる。
図1は、本発明に係る半導体チップ温度を検出する温度検出回路の一実施形態を示す。この温度検出回路は、チップ温度が所定温度以上になった場合に回路の動作を停止させるための信号を出力するサーマルシャットダウン回路として利用することができる。
このうち、温度検出部11の定電流回路は、ゲートとソースが結合されソースが接地電位点GNDに接続されたMOSトランジスタM1と、電源電圧端子VDDと接地電位点GNDとの間にMOSトランジスタM1と直列に接続されたMOSトランジスタM2と、該MOSトランジスタM2とゲート共通接続されて各々カレントミラー回路を構成するMOSトランジスタM3,M4とを備える。
オン型)、M2〜M4はエンハンスメント型(ノーマリオフ型)であり、ノーマリオン素子であるデプレッション型トランジスタM1はゲートとソースが結合されることにより、定電流源として動作する。
なお、上記MOSトランジスタM1〜M8のうちM2〜M4はPチャネル形MOSトランジスタ、M1およびM5〜M8はNチャネル形MOSトランジスタである。また、上記第3と第4のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタM5とM6およびM5とM7の電流比すなわち素子のサイズ比も、特に限定されないがそれぞれ1:1に設定すればよい。
MOSトランジスタM4とM6との接続ノードN1を接地電位点GNDに接続したと仮定した場合にMOSトランジスタM4に流れるドレイン電流をI1、また、ノードN1を電源電圧端子VDDに接続したと仮定した場合に、MOSトランジスタM6〜M8に流れる電流をI2とする。
M5とM6,M7のカレントミラー回路でダイオードD1に流れる電流に比例した電流となるM6〜M8の電流I2も負の温度特性を有することとなる。これによって、電流I2は、図2に示すように、温度が高くなるほど減少するような特性を示す。
一方、デプレッション型MOSトランジスタM1とエンハンスメント型のMOSトランジスタM2は温度特性がほぼ同一であるため、M2とM4のカレントミラー回路でM4に流れる電流I1は温度依存性のない電流となる。これによって、電流I1は、図2に示すように、温度にかかわらずほぼ一定になる平坦な特性を示す。
また、図7に示す先願に係る温度検出回路においては抵抗素子R1,R2が設けられているのに対し、本実施形態の温度検出回路10はMOSトランジスタに比べて素子サイズの大きな抵抗素子が不要であるので、回路の占有面積をより低減することができるという利点がある。
そのため、半導体基板上に形成したPN接合ダイオードに寄生するPNPバイポーラトランジスタが存在したとしても、それがオン状態になることはない。従って、温度検出素子D1としてPN接合ダイオードを使用することができ、CMOSプロセスに余分な工程を追加することなく温度検出素子D1を備えた本実施形態の温度検出回路10を製造することができる。
図5に示す第1の変形例は、図1の温度検出回路10において、ノードN1と接地電位点GNDとの間に設けられている、出力にヒステリシス特性を付与するためのMOSトランジスタM7とM8を省略したものである。このような構成であっても、温度検出回路と
して動作することは可能である。従って、逆の見方をすると、図1の実施形態の温度検出回路10は、図5の回路に2つのMOSトランジスタM7とM8を追加するだけで、ヒステリシス特性を付与することができるという利点がある。
この変形例の場合も、電源電圧端子VDDとノードN1との間に接続されているMOSトランジスタM7とM8は、回路にヒステリシス特性を付与するための素子である。従って、このMOSトランジスタM7とM8は省略することができる。
11 温度検出部
12 出力部
M1 定電流用のデプレッション型MOSトランジスタ(定電流源)
M2,M3 第1カレントミラー回路
M2,M4 第2カレントミラー回路
D1 温度検出素子(温度検出用のダイオード)
Claims (5)
- 半導体チップ上に形成された温度検出素子と、
前記温度検出素子と直列形態に接続され該温度検出素子に流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換素子と、
直列形態の前記電流−電圧変換素子および温度検出素子と並列に接続され前記電流−電圧変換素子により変換された電圧をゲート端子に受けるMOSトランジスタと、
前記電流−電圧変換素子に向かって所定の第1電流を流す第1電流源および前記MOSトランジスタに向かって所定の第2電流を流す第2電流源を有する定電流回路と、
前記第2電流源と前記MOSトランジスタとの接続ノードに入力端子が接続された論理回路とを備えたことを特徴とする温度検出回路。 - 前記定電流回路は、
ゲート端子とソース端子が結合されたデプレッション型MOSトランジスタからなる定電流源と、
該定電流源と直列に接続されたエンハンスメント型の第1MOSトランジスタおよび該トランジスタとゲート共通接続されたエンハンスメント型の第2MOSトランジスタを有し前記第1電流を出力する第1のカレントミラー回路と、
前記第1MOSトランジスタおよび該トランジスタとゲート共通接続されたエンハンスメント型の第3MOSトランジスタを有し前記第2電流を出力する第2のカレントミラー回路と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の温度検出回路。 - 前記第2電流が流れる前記MOSトランジスタと並列に、前記電流−電圧変換素子により変換された電圧をゲート端子に受ける第4MOSトランジスタと、前記論理回路からの信号をゲート端子に受ける第5MOSトランジスタとが直列形態で接続されていることを特徴とする請求項2に記載の温度検出回路。
- 前記温度検出素子は、接地電位点にカソード端子が接続されてなるダイオードであり、前記第2MOSトランジスタと前記ダイオードとの間に前記電流−電圧変換素子が接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の温度検出回路。
- 前記電流−電圧変換素子はゲート端子とドレイン端子が結合されたエンハンスメント型の第6MOSトランジスタからなり、該第6MOSトランジスタのゲート端子と、前記電流−電圧変換素子としての第6MOSトランジスタにより電流−電圧変換された電圧をゲート端子に受ける前記MOSトランジスタのゲート端子とが接続されてカレントミラー回路を構成していることを特徴とする請求項4に記載の温度検出回路。
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