JP5316093B2 - 基準電圧発生回路及び温度検出回路 - Google Patents

基準電圧発生回路及び温度検出回路 Download PDF

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Description

本発明は、温度検出回路等に用いられる基準電圧発生回路及び当該基準電圧発生回路を用いた温度検出回路に関する。
従来、温度に依存して変化する第1の基準電圧を発生する第1の基準電圧発生回路と、温度に依存しない第2の基準電圧を発生する第2の基準電圧発生回路とを備え、第1及び第2の基準電圧に対して減算又は加算などの演算処理を行った後に、演算結果の電圧を出力する温度検出回路が知られている。
特許文献1に記載の基準電圧発生回路は、1つの基準電圧を分圧して複数の分圧電圧を発生する。しかしながら、発生される分圧電圧の温度特性は実質的に互いに同一であるので上記第1及び第2の基準電圧として用いることはできない。また、特許文献2に記載の基準電圧発生回路は、温度に依存しない基準電圧を出力するので上記第1の基準電圧発生回路として用いることはできない。
従来、上記第1及び第2の基準電圧発生回路としては、デプレッション型の電界効果トランジスタとエンハンスメント型の電界効果トランジスタとを直列に接続し、これらの電界効果トランジスタのしきい値電圧の差を、温度に依存して変化する基準出力電圧として取り出すようにした従来技術に係る基準電圧発生回路があった(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、上記従来技術に係る基準電圧発生回路を上記第1及び第2の基準電圧発生回路として用いると、合計で4つのトランジスタを必要とするので、温度検出回路の面積が比較的大きくなり、消費電流も増加するという課題があった。さらに、各トランジスタのしきい値電圧がそれぞれ独立に変動するので、比較的精度が悪いという課題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して、回路面積を小さくし、消費電流を低減できる基準電圧発生回路及び当該基準電圧発生回路を用いた従来技術に比較して高精度の温度検出回路を提供することを目的とする。
第1の発明に係る基準電圧発生回路は、一端が接地されかつ所定の第1のしきい値電圧を有する第1のトランジスタと、所定の電圧源と上記第1のトランジスタの他端との間に、所定の第2のしきい値電圧を有する第2のトランジスタを接続し、かつ当該第2のトランジスタのサイズを互いに異なる第1及び第2のサイズの間で切り換えるように構成されたサイズ切換回路とを備え、上記サイズが上記第1のサイズに切り換えられたときに、上記第1及び第2のトランジスタの接続点から、所定の第1の温度係数を有する第1の基準電圧を出力し、上記サイズが上記第2のサイズに切り換えられたときに、上記接続点から、所定の第2の温度係数を有する第2の基準電圧を出力することを特徴とする。
上記基準電圧発生回路において、上記第1の温度係数又は第2の温度係数は実質的にゼロであることを特徴とする。
また、上記基準電圧発生回路において、上記第1のトランジスタはエンハンスメント型のMOS電界効果トランジスタであり、上記第2のトランジスタはデプレッション型のMOS電界効果トランジスタであることを特徴とする。
さらに、上記基準電圧発生回路において、上記第1のトランジスタはP型のポリシリコンゲートを有するNチャネル型MOS電界効果トランジスタであり、上記第2のトランジスタはN型のポリシリコンゲートを有するNチャネル型MOS電界効果トランジスタであることを特徴とする。
またさらに、上記基準電圧発生回路において、上記第1のトランジスタは、接地されたソースと、上記接続点に接続されたドレインと、上記接続点に接続されたゲートとを備え、上記サイズ切換回路は、上記接続点に接続されたソースと、上記電圧源に接続されたドレインと、上記接続点に接続されたゲートとを備え、上記第2のしきい値電圧を有する第3のトランジスタと、上記接続点に接続されたソースと、上記電圧源に接続されたドレインとを備え、上記第2のしきい値電圧を有する第4のトランジスタと、上記第4のトランジスタのゲートと接地電位との間に接続された第1のスイッチと、上記第4のトランジスタのゲートと上記接続点との間に接続された第2のスイッチとを備え、上記第3及び第4のトランジスタはそれぞれ、N型のポリシリコンゲートを有するNチャネル型MOS電界効果トランジスタであり、上記第1及び第2のスイッチは交互にオンするように制御され、上記第1のスイッチがオンするときに、上記第3のトランジスタは上記第1のサイズを有する第2のトランジスタとして動作し、上記第2のスイッチがオンするときに、上記第3及び第4のトランジスタは上記第2のサイズを有する第2のトランジスタとして動作することを特徴とする。
また、上記基準電圧発生回路において、上記第2のトランジスタのサイズは、上記第2のトランジスタのチャネル幅とチャネル長との比であることを特徴とする。
第2の発明に係る温度検出回路は、上記基準電圧発生回路と、第1の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第1のサイズに切り換えるように制御する一方、第2の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第2のサイズに切り換えるように制御する制御回路と、上記第1の期間において、上記基準電圧発生回路からの第1の基準電圧をサンプルホールドし、上記第2の期間において、上記サンプルホールドされた第1の基準電圧と、上記基準電圧発生回路からの第2の基準電圧とに対して所定の演算を行って出力する出力回路とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る基準電圧発生回路によれば、一端が接地されかつ所定の第1のしきい値電圧を有する第1のトランジスタと、所定の電圧源と上記第1のトランジスタの他端との間に、所定の第2のしきい値電圧を有する第2のトランジスタを接続し、かつ当該第2のトランジスタのサイズを互いに異なる第1及び第2のサイズの間で切り換えるように構成されたサイズ切換回路とを備え、上記サイズが上記第1のサイズに切り換えられたときに、上記第1及び第2のトランジスタの接続点から、所定の第1の温度係数を有する第1の基準電圧を出力し、上記サイズが上記第2のサイズに切り換えられたときに、上記接続点から、所定の第2の温度係数を有する第2の基準電圧を出力するので、従来技術に比較して、回路面積を小さくし、消費電流を低減できる。
また、本発明に係る温度検出回路によれば、上記基準電圧発生回路と、第1の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第1のサイズに切り換えるように制御する一方、第2の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第2のサイズに切り換えるように制御する制御回路と、上記第1の期間において、上記基準電圧発生回路からの第1の基準電圧をサンプルホールドし、上記第2の期間において、上記サンプルホールドされた第1の基準電圧と、上記基準電圧発生回路からの第2の基準電圧とに対して所定の演算を行って出力する出力回路とを備えたので、従来技術に比較して高い精度で温度を検出できる。
本発明の実施形態に係る温度検出回路10の回路図である。 図1の制御回路40によって発生される制御信号Sa及びSbを示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施形態.
図1は、本発明の実施形態に係る温度検出回路10の回路図である。また、図2は、図1の制御回路40によって発生される制御信号Sa及びSbを示すタイミングチャートである。図1において、温度検出回路10は、基準電圧発生回路20と、出力回路30と、制御回路40とを備えて構成される。
基準電圧発生回路20は、しきい値電圧Vth1を有しかつP型のポリシリコンゲートを有するエンハンスメント型のNチャネル型MOS電界効果トランジスタ1(以下、トランジスタ1という。)と、サイズ切換回路2とを備えて構成される。サイズ切換回路2は、しきい値電圧Vth2を有しかつN型のポリシリコンゲートを有するデプレッション型のNチャネル型MOS電界効果トランジスタ2a(以下、トランジスタ2aという。)と、しきい値電圧Vth2を有しかつN型のポリシリコンゲートを有するデプレッション型のNチャネル型MOS電界効果トランジスタ2b(以下、トランジスタ2bという。)と、スイッチA1及びB1とを備えて構成される。ここで、トランジスタ1のドレインとトランジスタ2aのソースとは接続点Jを介して接続される。トランジスタ1のソースは接地され、ドレイン及びゲートは接続点Jに接続される。また、トランジスタ2aのソース及びゲートは接続点Jに接続され、ドレインは電圧源VDDに接続される。さらに、トランジスタ2bのソースは接続点Jに接続され、ドレインは電圧源VDDに接続される。また、トランジスタ2bのゲートはスイッチA1を介して接地されるとともに、スイッチB1を介して接続点Jに接続される。そして、接続点Jは基準電圧発生回路20の出力端子T1に接続され、接続点Jにおける基準電圧Vrefは、出力端子T1を介して出力回路30に出力される。なお、詳細後述するように、スイッチA1及びB1は、制御回路40から入力される制御信号Sa,Sbに従って、交互にオンするように制御される。
出力回路30は、スイッチトキャパシタ回路を用いたサンプルホールド回路であって、入力端子T2を介して基準電圧発生回路の出力端子T1に接続されている。出力回路30は、容量値Ca,Cb,C0をそれぞれ有するキャパシタ4,5,6と、演算増幅器7と、スイッチA2〜A6と、スイッチB2〜B5とを備えて構成される。キャパシタ4の一端はスイッチA2を介して入力端子T2に接続されるとともにスイッチB2を介して所定の中間電圧Vmに接続され、キャパシタ4の他端はスイッチA3を介して中間電圧Vmに接続されるとともにスイッチB3を介して演算増幅器7の反転入力端子に接続される。また、キャパシタ5の一端はスイッチB4を介して入力端子T2に接続されるとともにスイッチA4を介して中間電圧Vmに接続され、キャパシタ5の他端はスイッチA5を介して中間電圧Vmに接続されるとともにスイッチB5を介して演算増幅器7の反転入力端子に接続される。さらに、スイッチA6と帰還容量であるキャパシタ6とは演算増幅器7の反転入力端子と出力端子との間に並列接続される。そして、演算増幅器7の非反転入力端子は中間電圧Vmに接続され、演算増幅器7は、出力電圧Voutを出力端子T3を介して出力する。なお、中間電圧Vmは、電圧VDDと接地電位との間の所定の値を有するように設定される。また、キャパシタ4,5,6の各容量値Ca,Cb,C0は、所定の温度において出力電圧Voutがゼロになるように設定される。
制御回路40は、図2に示すように、所定の周期で交互に立ち上がるパルス形状を有する制御信号Sa及びSbを発生し、制御信号SaをスイッチA1〜A6に出力し、制御信号SbをスイッチB1〜B5に出力することにより、スイッチA1〜A6及びスイッチB1〜B5を交互にオンオフするように制御する。これにより、各期間51においてスイッチA1〜A6がオンしかつスイッチB1〜B5がオフし、各期間52においてスイッチA1〜A6がオフしスイッチB1〜B5がオンする。
次に、以上のように構成された温度検出回路10の動作を説明する。
期間51において、スイッチA1がオンしスイッチB1がオフしているので、トランジスタ1及び2aはオンし、トランジスタ2bはオフする。このとき、温度が温度変化量ΔTだけ変化したときの、トランジスタ1に流れる電流の変化量ΔI1及びトランジスタ2aに流れる電流の変化量ΔI2は次式(1)、(2)でそれぞれ表される。
Figure 0005316093
Figure 0005316093
ここで、定数βは次式で表される。
Figure 0005316093
ただし、式(1)〜式(3)における各パラメータは以下のように定義される。
Vgs1…トランジスタ1のゲート−ソース電圧;
Vgs2…トランジスタ2aのゲート−ソース電圧(0Vである。);
Vth1…トランジスタ1のしきい値電圧;
Vth2…トランジスタ2aのしきい値電圧;
K1…トランジスタ1のしきい値電圧の温度係数;
K2…トランジスタ2aのしきい値電圧の温度係数;
ΔV1…トランジスタ1のしきい値電圧の製造ばらつき量;
ΔV2…トランジスタ2aのしきい値電圧の製造ばらつき量;
μ…移動度;
ox…単位面積当たりのゲート酸化膜容量;
W…トランジスタ1のチャネル幅;
L…トランジスタ1のチャネル長;
…トランジスタ1のサイズとトランジスタ2aのサイズとのサイズ比.
ここで、トランジスタ1の移動度とゲート酸化膜容量との積の値と、トランジスタ2aの移動度とゲート酸化膜容量との積の値とは互いに等しく設定される。また、トランジスタのサイズを当該トランジスタのチャネル幅とチャネル長との比と定義し、トランジスタ1のサイズがW/Lであるときのトランジスタ2aのサイズをaW/Lとする。さらに、トランジスタ2aのゲートとソースとは互いに接続されているので、ゲート−ソース電圧Vgs2は、0Vである。トランジスタ1に流れる電流の変化量ΔI1及びトランジスタ2aに流れる電流の変化量ΔI2は互いに等しいので、等式ΔI1=ΔI2が成立し、期間51において出力される基準電圧Vrefである基準電圧Vrefaは次式で表される。
Figure 0005316093
基準電圧Vrefaにおいて、電圧(Vth1−aVth2)は温度変化量ΔTがゼロのときの基準電圧Vrefaであり、定数(K1−aK2)は基準電圧Vrefaの温度係数であり、定数(ΔV1−aΔV2)は基準電圧Vrefaの製造ばらつき量による誤差である。従って、例えば、基準電圧Vrefaの所望の温度係数Kを得るためには、定数aが値(K1−K)/K2を有するようにトランジスタ1及び2の各サイズを設定すればよい。特に、定数aが値K1/K2を有するようにトランジスタ1及び2の各サイズを設定することにより、基準電圧Vrefaの温度係数を実質的にゼロに設定できる。
次に、期間52において、スイッチA1がオフしかつスイッチB1がオンしているので、トランジスタ1,2a,2bはオンする。ここで、トランジスタ2a及び2bは同一の半導体基板上に同一のプロセスで形成されており、トランジスタ2aとトランジスタ2bとは、サイズ(すなわち、チャネル幅及びチャネル長のうちの少なくとも一方。)のみが互いに異なる。すなわち、トランジスタ2bのしきい値電圧Vth3、温度係数K3、しきい値電圧Vth3の製造ばらつき量ΔV3及び移動度とゲート酸化膜容量との積の値は、それぞれトランジスタ2aのしきい値電圧Vth2、温度係数K2、しきい値電圧Vth2の製造ばらつき量ΔV2及び移動度とゲート酸化膜容量との積と等しい。このため、期間52における基準電圧発生回路20の構成は、期間51における基準電圧発生回路20の構成におけるトランジスタ2aのサイズaW/Lをサイズ(a+b)W/Lに変化させたものと等価である。ここで、bはトランジスタ1のサイズとトランジスタ2bのサイズとのサイズ比であり、トランジスタ2bのサイズはbW/Lである。従って、期間52において出力される基準電圧Vrefである基準電圧Vrefbは次式で表される。
Figure 0005316093
なお、定数a及びbが次式を満たすようにトランジスタ1及び2の各サイズを設定することにより、基準電圧Vrefbの温度係数を実質的にゼロに設定できる。
Figure 0005316093
従って、スイッチA1及びスイッチB1を交互にオンするように制御することにより、サイズ切換回路2は、電圧源VDDとトランジスタ1との間にしきい値電圧Vth2を有するトランジスタを接続し、かつ当該トランジスタのサイズをaW/Lと(a+b)W/Lとの間で切り換えるように動作する。特に、スイッチA1がオンする期間51において、トランジスタ2aはサイズaW/Lを有するトランジスタとして動作し、スイッチB1がオンする期間52において、トランジスタ2a及び2bはサイズ(a+b)W/Lを有するトランジスタとして動作する。これにより、接続点Jから、期間51において温度係数(K1−aK2)を有する基準電圧Vrefaが出力され、期間52で温度係数(K1−(a+b1/2・K2)を有する基準電圧Vrefbが出力される。なお、トランジスタ2aとトランジスタ2bとが同一のチャネル長を有する場合には、期間52における基準電圧発生回路20の構成は、期間51における基準電圧発生回路20の構成におけるトランジスタ2aのチャネル幅をトランジスタ2bのチャネル幅だけ増加させたものと等価である。
次に、出力回路30の動作を説明する。期間51において、スイッチA2〜A6がオンしスイッチB2〜B5がオフしている。従って、キャパシタ4は電荷Ca・Vrefを充電される。また、キャパシタ5は放電され、演算増幅器7はユニティゲインバッファとして動作して、非反転入力端子に入力されている中間電圧Vmを出力電圧Voutとして出力する。すなわち、出力回路30は、期間51において基準電圧発生回路20からの基準電圧Vrefaをサンプルホールドする。
期間52において、スイッチA2〜A6がオフしスイッチB2〜B5がオンしているので、期間51でキャパシタ4に充電された電荷がキャパシタ6に放電される。さらに、基準電圧Vrefbがキャパシタ5に印加され、キャパシタ5に充電された電荷から、電荷(−Cb・Vrefb)を減算してなる電荷がキャパシタ6に放電される。従って、期間52において演算増幅器7から出力される電圧Voutは次式で表される。
Figure 0005316093
すなわち、期間52において、期間51においてサンプルホールドされた基準電圧Vrefaと、基準電圧発生回路20からの基準電圧Vrefbとに対して式(6)の演算を行って、演算結果の電圧Voutを出力する。
式(4)〜式(6)から明らかであるように、出力電圧Voutは、温度変化量ΔTに比例する電圧とトランジスタ1,2a,2bのしきい値電圧の製造ばらつき量に起因する誤差ΔVoutとを含み、当該誤差ΔVoutは次式で表される。
Figure 0005316093
期間51及び期間52において基準電圧Vrefを発生するために用いられるトランジスタ1及び2を共用するので、上式のように、誤差ΔVoutの一部は相殺される。従って、本実施形態によれば、上記従来技術に係る基準電圧発生回路に比較して、高精度の温度検出回路10を提供できる。なお、温度検出回路10の後段又は基準電圧発生回路20と出力回路との間に抵抗分圧回路を設け、温度検出回路10の製造後に出力電圧Voutの温度係数を実測し、実測された温度係数に基づいて、上記誤差ΔVoutをゼロにするように上記抵抗分圧回路の分圧比を調整してもよい。また、一般に、トランジスタ1,2a,2bはそれぞれ、半導体基板上に繰り返し形成される。このとき、温度検出回路10の製造後に、出力電圧Voutの温度係数を実測し、実測された温度係数に基づいて、上記誤差ΔVoutをゼロにするようにトランジスタ1,2a,2bの繰り返しの個数を調整するトリミング処理を行うことにより、上記誤差ΔVoutをゼロにできる。
以上詳述したように、本実施形態に係る基準電圧発生回路20は、一端が接地されかつしきい値電圧Vth1を有するトランジスタ1と、電圧源VDDとトランジスタ1の他端との間に、しきい値電圧Vthを有するトランジスタを接続し、かつ当該トランジスタのサイズをaW/Lと(a+b)W/Lとの間で切り換えるように構成されたサイズ切換回路2とを備え、上記サイズが上記aW/Lに切り換えられたときに、接続点Jから、温度係数(K1−aK2)を有する基準電圧Vrefaを出力し、上記サイズが(a+b)W/Lに切り換えられたときに、接続点Jから、温度係数(K1−(a+b1/2・K2)を有する基準電圧Vrefbを出力することを特徴としている。従って、基準電圧発生回路20によれば、3つのトランジスタ1,2a,2bを用いて2つの異なる温度係数を有する基準電圧Vrefa及びVrefbを発生できるので、従来技術に係る基準電圧発生回路に比較して、回路面積を小さくし、消費電流を低減できる。また、本実施形態に係る温度検出回路10によれば、基準電圧発生回路20と、出力回路30と、制御回路40とを備えたので、従来技術に比較して高い精度で温度を検出できる。
以上詳述したように、本発明に係る基準電圧発生回路によれば、一端が接地されかつ所定の第1のしきい値電圧を有する第1のトランジスタと、所定の電圧源と上記第1のトランジスタの他端との間に、所定の第2のしきい値電圧を有する第2のトランジスタを接続し、かつ当該第2のトランジスタのサイズを互いに異なる第1及び第2のサイズの間で切り換えるように構成されたサイズ切換回路とを備え、上記サイズが上記第1のサイズに切り換えられたときに、上記第1及び第2のトランジスタの接続点から、所定の第1の温度係数を有する第1の基準電圧を出力し、上記サイズが上記第2のサイズに切り換えられたときに、上記接続点から、所定の第2の温度係数を有する第2の基準電圧を出力するので、従来技術に比較して、回路面積を小さくし、消費電流を低減できる。
また、本発明に係る温度検出回路によれば、上記基準電圧発生回路と、第1の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第1のサイズに切り換えるように制御する一方、第2の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第2のサイズに切り換えるように制御する制御回路と、上記第1の期間において、上記基準電圧発生回路からの第1の基準電圧をサンプルホールドし、上記第2の期間において、上記サンプルホールドされた第1の基準電圧と、上記基準電圧発生回路からの第2の基準電圧とに対して所定の演算を行って出力する出力回路とを備えたので、従来技術に比較して高い精度で温度を検出できる。
1,2a,2b…Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
2…サイズ切換回路、
4〜6…キャパシタ、
7…演算増幅器、
10…温度検出回路、
20…基準電圧発生回路、
30…出力回路、
A1〜A6…スイッチ、
B1〜B5…スイッチ、
Sa,Sb…制御信号。
特許第3417630号公報。 特開2007−299294号公報。 特開2007−66046号公報。

Claims (7)

  1. 一端が接地されかつ所定の第1のしきい値電圧を有する第1のトランジスタと、
    所定の電圧源と上記第1のトランジスタの他端との間に、所定の第2のしきい値電圧を有する第2のトランジスタを接続し、かつ当該第2のトランジスタのサイズを互いに異なる第1及び第2のサイズの間で切り換えるように構成されたサイズ切換回路とを備え、
    上記サイズが上記第1のサイズに切り換えられたときに、上記第1及び第2のトランジスタの接続点から、所定の第1の温度係数を有する第1の基準電圧を出力し、
    上記サイズが上記第2のサイズに切り換えられたときに、上記接続点から、所定の第2の温度係数を有する第2の基準電圧を出力し、
    上記第1のトランジスタは、接地されたソースと、上記接続点に接続されたドレインと、上記接続点に接続されたゲートとを備え、
    上記サイズ切換回路は、
    上記接続点に接続されたソースと、上記電圧源に接続されたドレインと、上記接続点に接続されたゲートとを備え、上記第2のしきい値電圧を有する第3のトランジスタと、
    上記接続点に接続されたソースと、上記電圧源に接続されたドレインとを備え、上記第2のしきい値電圧を有する第4のトランジスタと、
    上記第4のトランジスタのゲートと接地電位との間に接続された第1のスイッチと、
    上記第4のトランジスタのゲートと上記接続点との間に接続された第2のスイッチとを備え、
    上記第3及び第4のトランジスタはそれぞれ、N型のポリシリコンゲートを有するNチャネル型MOS電界効果トランジスタであり、
    上記第1及び第2のスイッチは交互にオンするように制御され、
    上記第1のスイッチがオンするときに、上記第3のトランジスタは上記第1のサイズを有する第2のトランジスタとして動作し、
    上記第2のスイッチがオンするときに、上記第3及び第4のトランジスタは上記第2のサイズを有する第2のトランジスタとして動作することを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 上記第1の温度係数又は第2の温度係数は実質的にゼロであることを特徴とする請求項1記載の基準電圧発生回路。
  3. 上記第1のトランジスタ及び上記第2のトランジスタはそれぞれ電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1又は2記載の基準電圧発生回路。
  4. 上記第1のトランジスタはエンハンスメント型のMOS電界効果トランジスタであり、
    上記第2のトランジスタはデプレッション型のMOS電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の基準電圧発生回路。
  5. 上記第1のトランジスタはP型のポリシリコンゲートを有するNチャネル型MOS電界効果トランジスタであり、
    上記第2のトランジスタはN型のポリシリコンゲートを有するNチャネル型MOS電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至のうちのいずれか1つに記載の基準電圧発生回路。
  6. 上記第2のトランジスタのサイズは、上記第2のトランジスタのチャネル幅とチャネル長との比であることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載の基準電圧発生回路。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれか1つに記載の基準電圧発生回路と、
    第1の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第1のサイズに切り換えるように制御する一方、第2の期間において、上記サイズ切換回路を上記第2のトランジスタのサイズを第2のサイズに切り換えるように制御する制御回路と、
    上記第1の期間において、上記基準電圧発生回路からの第1の基準電圧をサンプルホールドし、上記第2の期間において、上記サンプルホールドされた第1の基準電圧と、上記基準電圧発生回路からの第2の基準電圧とに対して所定の演算を行って出力する出力回路とを備えたことを特徴とする温度検出回路。
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