JP2011032039A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートサイズ、シート積載量に関わらず、安定してシートを給送することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート積載板31を押し上げてシート積載板31に積載されているシートをシート給送部に圧接させる押圧レバー34及び押圧アーム35と、押圧レバー34及び押圧アーム35を駆動させるリフター駆動機構30Aとの間に配置された設定機構30Bにより、シート積載板31に積載されているシートをシート給送部に圧接させる圧接力をシートサイズ及びシート積載量に応じた大きさに設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特にシート給送ローラにシートを圧接させる圧接力をシートサイズに応じて変更するものに関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ(LBP)、ファクシミリ等の画像形成装置においては、複数のシートが収納された給紙カセットからシートを1枚ずつ給送するシート給送装置を備えている。従来の画像形成装置としては、装置本体に給紙カセットを着脱自在に装着し、給紙カセットに収納されたシートをピックアップローラにより画像形成部に自動給送するようにしているのが一般的である。ところで、給紙カセットとしては、シートを積載する中板(シート積載板)を昇降自在に設けたものがある。そして、給紙カセットが画像形成装置本体の所定の装着位置に装着されると、装着位置においてリフター機構により、中板を押し上げて上方回動させるようにしたものがある。
なお、このように中板が上方回動すると、やがて中板に積載された最上位のシートがピックアップローラに押し付けられ、中板がさらに上昇すると、ピックアップローラも上昇する。そしてこの後、ピックアップローラが所定の位置まで上昇すると、中板が停止する。なお、中板が停止する位置はシート給送の際、ピックアップローラによりシートの上面に適正な給送圧が加わる位置であり、このような位置に中板が停止することによりシートを確実に送り出すことができる。また、このように構成することにより、シートが少ない場合でも、最上位のシートを常にピックアップローラに押圧して給送可能とすることができる。
図21は、このような従来のリフター駆動機構の一例を説明する図である。図21において、110は装置本体に対して着脱可能な給紙カセットであり、給紙カセット110には、シートSが積載されるシート積載板111が上下方向に回動自在に設けられている。シート積載板111の下側には、シート積載板111をシート給送ローラ102に向けて押し上げるリフト部材である押圧レバー112が配設されている。この押圧レバー112は装置奥側で押圧アーム113と連結され、引っ張りコイルスプリングである加圧スプリング114を介してリフターラック115に繋がれている。116は給紙カセット110内に設けられ、リフターラック115のピニオンギアとして機能するカセットギアである。104は装置本体に設けられ、押圧レバー112を駆動させる駆動手段の役目を担う駆動伝達ギアであり、この駆動伝達ギア104は、不図示のモータより駆動を受け、カセットギア116へ駆動伝達をする。
このような構成のシート給送装置において、給紙カセット110を装置本体に装着すると、給紙カセット110に設けられたカセットギア116と装置本体に設けられた駆動伝達ギア104が係合する。そして、不図示の検知手段により給紙カセット110の装着が検知されると、不図示のモータが駆動され、これに伴い駆動伝達ギア104が回転し、カセットギア116を介してリフターラック115が矢印P方向へ移動し始める。これによりシート積載板111は、リフターラック115に連結される加圧スプリング114、押圧アーム113、押圧レバー112を介して上昇し、シート積載板111上のシートSがシート給送ローラ102に圧接する。この後、不図示のモータが所定回転すると、停止する。このとき、加圧スプリング114は、シート給送ローラ102とシートSに給紙圧を与える加圧手段として機能する。
この後、シートSの給送が順次進み、シート積載板111上のシートSが少なくなっていくと、加圧スプリング114により、押圧アーム113及び押圧レバー112はCCW方向に回動し、シート積載板111を上方に押し上げる。ここで、シート給送動作中、リフターラック115の位置は固定されていることから、シート積載板111上のシートSが少なくなり、押圧アーム113の回動量が増加すると、加圧スプリング114の作用長は短くなる。このとき、減少するシート積載板上のシート重さの減少率と、作用長が短くなる加圧スプリング114のバネ力のバランスをとることにより、変化するシート積載量に関わらず一定の給紙圧を付与することができる。これにより、給紙圧が高くなり過ぎて発生しやすい重送や、あるいは給紙圧が低いために発生しやすい不送りを防止し、変化するシート積載量に関わらず安定したシート給送性能を発揮することができる。
このようなモータによって押圧レバーを回動させてシート積載板を上昇させるリフター駆動機構を備えた装置では、給紙カセット着脱の操作性に優れている点が知られている。例えば、従来、給紙カセットを画像形成装置本体に押し込むに連れてシート積載板の加圧力が発生するように構成されたものがある。この構成の場合、給紙カセットを装着する際には、この加圧力に打ち勝って給紙カセットを押し込まなければならず、シート積載板上に積載されているシート枚数が多い程、給紙カセット装着時の抵抗力は大きくなるといった問題があった。特に、給紙カセットの着脱する方向とシート給送方向とが直交する画像形成装置では、給紙カセットの左右どちらかに給紙部が配置される左右非対称な構成になることから、給紙カセット左右の抵抗力が異なり、着脱作業はさらに難しくなる。
これに対して、既述したリフター駆動機構は、給紙カセットを画像形成装置本体に装着後に、シート積載板を押し上げて加圧力を発揮する構成であることから、給紙カセット装着時の抵抗感が一切なく、スムーズに給紙カセットを装着することができる。また、給紙カセットの着脱方向とシート搬送方向が直交する画像形成装置においても、偏った抵抗感がなく給紙カセットをスムーズに出し入れできる。また、この種のリフター駆動機構を備えたシート給送装置において、シートサイズに応じて給紙圧を調整する給紙圧調整手段を備えたものがある(特許文献1参照)。例えば、既述した図21に示すシート給送装置においては、シートサイズに応じてリフターラック115の移動量を変更して加圧スプリング114の作用長を変えることによって給紙圧を調整する給紙圧調整手段を設けている。そして、このような給紙圧調整手段を備えることにより、シートサイズによりシート重量が変わった場合でも、給紙圧を略一定に保つことができ、重送と不送りのない安定した給紙性能を発揮することができる。
特開2006−56685号公報
ところで、このような給紙圧調整手段を有する従来の画像形成装置においては、加圧手段として1つの弾性部材(加圧スプリング)を用い、弾性部材の作用長を変化させて給紙圧を調整している。しかし、1つの弾性部材を用いた給紙圧調整手段においては、例えばシートサイズに応じて、またシート積載量に応じて給紙圧を一定に保つができない。図22の(a)は、大サイズシートと小サイズシートのシート積載板上にかかるシートの重さを積載枚数に対比して示すグラフ(図)である。なお、このグラフは、一般的な標準シートであるA4縦シートと、A5縦シートを想定しており、それぞれA4縦シートをL1、A5縦シートをL2の線で示している。また、図22の(b)は大サイズシートが積載枚数に関わらず一定の給紙圧になるように弾性部材のバネ圧(弾性力)を設定したときのシート積載枚数と給紙圧の関係を示すグラフである。なお、このグラフでは、大サイズシートの給紙圧をN1とし、そのときの小サイズシートの給紙圧をN2で示す。この場合、大サイズシートの給紙圧N1を一定にするようにすると、小サイズシートの給紙圧N2は満載で高くなってしまうことがわかる。
このため、従来は、弾性部材の作用長を可変に構成し、小サイズシートを給送する場合には、弾性部材の作用長を短くなるように調整し、小サイズシート対応時の給紙圧を抑えるようにしている。しかし、給紙圧を発揮する弾性部材は1つであることから、バネ定数は一定である。このため、作用長を短くするように調整しても、図22の(b)の破線N3で示すように、シート積載枚数に対する給紙圧の増加率(グラフにおける傾き)は一定であり、グラフ上ではN2に対して平行にしか調整することができない。従って、小サイズシートにおいて少載から満載にかけて給紙圧を一定に保つことができない。
また、加圧手段として1つの弾性部材を用いた場合、図23のN4で示すように積載量が中載から満載にかけて、所定の給紙圧が発揮されず、給紙圧が落ちてしまう場合がある。この給紙圧の損失は、シート積載板上のシート束と給紙カセットの規制面ならびにサイド規制部材との摺動抵抗によるものと、シート束のコシの反力によるものである。この傾向は、大サイズシート、あるいは長尺紙に顕著に現れ、また、シート積載量が増えるほどに顕著に現れる。この場合、例えば損失の大きい満載時に給紙圧が発揮されるように給紙圧を設定すると、N5に示すように、少載時の給紙圧が必要以上に大きくなってしまう。なお、この対策として、中載から満載にかけて弾性部材の作用長を変化させるようにしても良いが、この場合、シートの積載量を検知し制御する必要があり、装置として大掛かりなものとなってしまう。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートサイズに関わらず、安定してシートを給送することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、装置本体に装着可能に設けられ、シートを積載するシート積載部をカセット本体に昇降自在に設けた給紙カセットと、前記給紙カセットの前記シート積載部に積載されたシートを給送するシート給送部と、を備えた画像形成装置において、前記シート積載部を押し上げて前記シート積載部に積載されているシートを前記シート給送部に圧接させるリフト部材と、前記リフト部材に連結される複数の弾性部材と、前記リフト部材を駆動するための駆動機構と、前記リフト部材と前記駆動機構との間に配置され、前記複数の弾性部材を選択的に前記リフト部材に作用させることによって、前記シート積載部に積載されているシートと前記シート給送部とを圧接させる圧接力を設定する設定機構と、を備えることを特徴とするものである。
本発明のように、設定機構によってシートをシート給送部に圧接させる圧接力をシートサイズに応じた大きさに設定することにより、シートサイズに関わらず、安定してシートを給送することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラーレーザービームプリンタの全体構成図。 上記フルカラーレーザービームプリンタに装着される給紙カセットの上面図。 上記給紙カセットに設けられたシート積載板を昇降させる押圧アームを駆動するリフター駆動機構及び加圧スプリングを切り替える設定機構の構成を説明する図。 (a)は積載枚数とシート積載板加圧力の関係を示す図、(b)は積載枚数と給紙圧の関係を示す図。 上記給紙カセットにA5縦サイズのシートを収納した場合の設定機構の加圧スプリング切替動作及びリフター駆動機構のリフトアップ動作を説明する第1の図。 上記設定機構の加圧スプリング切替動作及びリフター駆動機構のリフトアップ動作を説明する第2の図。 上記給紙カセットにA4縦サイズのシートを収納した場合の設定機構の加圧スプリング切替動作及びリフター駆動機構のリフトアップ動作を説明する図。 本実施の形態の設定機構の他の構成を説明する図。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する図。 上記リフター駆動機構及び設定機構の動作を説明する図。 上記設定機構の他の構成に係る積載枚数とシート積載板加圧力の関係を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する上面図。 上記シート給送装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する背面斜視図。 上記リフター駆動機構及び設定機構の動作を説明する図。 本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する上面図。 上記リフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する背面斜視図。 上記リフター駆動機構のギアボックスユニットの構成を説明する図。 上記リフター駆動機構及び設定機構の動作を説明する第1の図。 上記リフター駆動機構及び設定機構の動作を説明する第2の図。 本発明の第5の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する図。 従来のリフター駆動機構の一例を説明する図。 (a)は積載枚数とシート積載板上のシート重さの関係を示す図、(b)は積載枚数と給紙圧の関係を示す図。 積載枚数と給紙圧の関係を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラーレーザービームプリンタの全体構成図である。図1において、100はフルカラーレーザプリンタ、101はフルカラーレーザプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。この装置本体であるプリンタ本体101には、シートに画像を形成する画像形成部102、シートを給送する給紙部103等が設けられている。画像形成部102は、像担持体である感光体ドラム1(1a〜1d)等を備え、プリンタ本体101に着脱可能に装着されたイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像を形成するプロセスカートリッジ3(3a〜3d)を備えている。また、画像形成部102は、プロセスカートリッジ3の鉛直下方に配置され、画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光体ドラム1上に静電潜像を形成するスキャナユニット9を備えている。ここで、各プロセスカートリッジ3は、現像ユニット4(4a〜4d)と、クリーナユニット5(5a〜5d)によって構成されている。そして、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像ユニット4は、現像ローラ6(6a〜6d)と、現像剤塗布ローラ7(7a〜7d)及びトナー容器を有している。クリーナユニット5は、感光体ドラム1と、感光体ドラム表面を均一に帯電する帯電ローラ2(2a〜2d)と、ドラムクリーニングブレード8(8a〜8d)と、廃トナー容器とを有している。
また、図1において、10は中間転写ベルトユニットであり、この中間転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト10eと、中間転写ベルト10eの内側に配設された一次転写ローラ10(10a〜10d)を備えている。なお、中間転写ベルト10eは、駆動ローラ10f、テンションローラ10gに張架されており、テンションローラ10gが矢印T方向に張力をかけている。また、一次転写ローラ10は、各感光体ドラム1に対向して配設されており、不図示のバイアス印加手段により転写バイアスを印加する構成となっている。そして、この1次転写ローラ10によって中間転写ベルト10eに1次転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム上の各色トナー像が順次中間転写ベルト10eに転写され、これにより中間転写ベルト上にはフルカラー画像が形成される。また、13は駆動ローラ10fと2次転写ローラ13aとにより構成され、順次中間転写ベルト10eに形成されたフルカラー画像をシートに転写する2次転写部である。15は、シート上に形成した画像に熱及び圧力を加えてトナー像を定着させる定着部であり、内部に不図示のヒータを内蔵した加熱ローラ15aと、加熱ローラ15aに圧接する加圧ローラ15bとを有している。104は、定着部15において画像が定着されたシートを、プリンタ本体上面に着脱自在に取り付けられたシート積載部17に排出するシート排出部である。このシート排出部104は、シート排出手段である排出ローラ対16、スイッチバックローラ対18、反転搬送路41等を備えている。
給紙部103は、シート給送装置20と、手差し給送装置42とを備えている。なお、シート給送装置20は、プリンタ本体101に装着可能に装着された給紙カセット30と、給紙カセット30に収納されたシートを給送するシート給送部であるシート給送ローラ21等を有している。そして、給紙カセット30に収納されたシートSを給送する際は、シートSに圧接しているシート給送ローラ21を回転させてシートを送り出すようにしている。なお、このように送り出されたシートSは、この後、シート給送ローラ21及びシート給送ローラ21に圧接する分離ローラ22により構成される分離部によって一枚ずつ分離されて搬送された後、レジストローラ対14に搬送される。
次に、このように構成されたフルカラーレーザプリンタ100の画像形成動作について説明する。不図示のパソコン等から画像信号がスキャナユニット9に入力されると、スキャナユニット9から、画像信号に対応したレーザ光が感光体ドラム上に照射される。このとき感光体ドラム1は、帯電ローラ2により表面が予め所定の極性・電位に一様に帯電されており、スキャナユニット9からレーザ光が照射されることによって表面に静電潜像が形成される。この後、この静電潜像を現像ユニット4により現像し、可視化する。
例えば、まず感光体ドラム1aに、原稿のイエロー成分色の画像信号によるレーザ光をスキャナユニット9から照射し、感光体ドラム1a上にイエローの静電潜像を形成する。そして、このイエローの静電潜像を、現像ユニット4aからのイエロートナーにより現像し、イエロートナー像として可視化する。この後、感光体ドラム1aの回転に伴ってトナー像が感光体ドラム1aと中間転写ベルト10eとが当接する1次転写部に到来すると、1次転写ローラ10aに印加した1次転写バイアスにより、感光体ドラム上のイエロートナー像が中間転写ベルト上に転写される。次に、中間転写ベルト10eのイエロートナー像を担持した部位が移動すると、このときまでに上記と同様な方法で感光体ドラム1b上に形成されたマゼンタトナー像がイエロートナー像上から中間転写ベルト10eに転写される。同様に、中間転写ベルト10eが移動するにつれて、それぞれ1次転写部においてシアントナー像、ブラックトナー像が、イエロートナー像、マゼンタトナー像上に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト上にフルカラートナー画像が形成される。なお、トナー像転写後に、感光体ドラム表面に残ったトナーは、クリーナユニット5によって除去される。
また、このトナー画像形成動作に並行して、例えばカセット給紙の場合は、給紙カセット30に収容されたシートSはシート給送ローラ21により送り出された後、分離ローラ22によって一枚ずつ分離され搬送される。そして、分離されたシートSは、レジストローラ対14に搬送される。次に、このようにしてレジストローラ対14に搬送されたシートは、レジストローラ対14によりタイミングを合わされた後、2次転写部13に搬送される。そして、2次転写部13において、2次転写ローラ13aに正極性のバイアスを印加することにより、搬送されたシートSに、中間転写ベルト10e上の4色のトナー像が2次転写される。なお、シートSへの2次転写の後、中間転写ベルト上に残ったトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって除去され、除去されたトナーは、不図示の廃トナー回収容器へと回収される。
トナー像転写後のシートSは、定着部15に搬送され、定着ローラ15aと加圧ローラ15bとによって加熱、加圧されてその表面にフルカラーのトナー像が永久画像として定着される。次に、このようにフルカラーのトナー像が永久画像として定着された後、シートSはシート排出部104に設けられた排出ローラ対16によってシート積載部17に排出積載される。なお、本フルカラーレーザプリンタ100は、シートの両面に画像を形成することができるようになっている。そして、シートの両面に画像を形成する場合には、スイッチバックローラ対18の反転により反転搬送路41を経て、シートは再びレジストローラ対14に搬送される。この後、シートはレジストローラ対14によって2次転写部13に搬送され、第2面に画像形成が行われる。そして、このように第2面に画像が形成されたシートSは、定着部15を通過して画像が定着された後、排出ローラ対16によってシート積載部17に排出、積載される。
図2は、給紙カセット30の上面図であり、図2は給紙カセット30がプリンタ本体101に装着されたときの状態を示している。なお、この給紙カセット30は、A5縦サイズからA4縦サイズのシートを収納することができる。ここで、給紙カセット30は、複数枚のシートを収納するカセット本体30aを備えており、このカセット本体30aにはシートを積載するシート積載部であるシート積載板31が回動支点31aを中心に回動可能(昇降自在)に設けられている。また、給紙カセット30には、シート積載板31上のシートのシート給送方向と直交する幅方向の位置を規制する前側サイド規制部材32a及び後側サイド規制板部材32bが設けられている。なお、これらサイド規制部材である前側サイド規制部材32a及び後側サイド規制板部材32bは、シートサイズに応じて幅方向に移動可能となっている。さらに、給紙カセット30には、シート積載板31上のシートのシート搬送方向上流側端である後端を規制する後端規制部材33が設けられており、この後端規制部材33は、シートサイズに応じてシート搬送方向に移動可能となっている。
また、シート積載板31の下側には、シート積載板31をシート給送ローラ21に向けて押し上げる押圧レバー34が配設されている。そして、この押圧レバー34はプリンタ本体奥側で、押圧レバー34を上下方向に回動させてシート積載板31を上下方向に回動させる押圧アーム35と連結されている。なお、本実施の形態において、この押圧レバー34と押圧アーム35とによりシート積載板31を押し上げてシート積載板31に積載されているシートをシート給送ローラ21に圧接させるリフト部材が構成される。また、この押圧アーム35は、駆動機構であるリフター駆動機構30Aにより駆動されるようになっている。ここで、このリフター駆動機構30Aは、シート積載板上(シート積載部上)のシートをシート給送ローラ21に圧接させる圧接力をシートサイズに応じた大きさに設定する設定機構30Bを備えている。
そして、この設定機構30Bは、図3に示すように、押圧アーム35に一端がそれぞれ係止された複数、本実施の形態においては、2つの弾性部材である第1及び第2加圧スプリング36a,36bを備えている。そして、これら第1及び第2加圧スプリング36a,36bは、それぞれ異なるバネ定数で設定されており、異なるバネ圧(弾性力)を発生する。また、第1及び第2加圧スプリング36a,36bの他端がそれぞれ係止されたシート給送方向に伸びると共に、シート給送方向に移動自在な第1及び第2リフターラック37a,37bを備えている。そして、第1及び第2加圧スプリング36a,36bと、第1及び第2リフターラック37a,37bにより、押圧アーム35及び押圧レバー34を介してシート積載板上のシートをシートサイズに応じた大きさの圧接力でシート給送ローラ21に圧接させる。
なお、図3において、39は給紙カセット30に設けられ、第1及び第2リフターラック37a,37bのピニオンギアとして機能するカセットギアである。40は給紙カセット30に幅方向に移動可能に設けられたシフトレバーであり、このシフトレバー40は、シートサイズに応じた後側サイド規制部材32bの規制位置に応じてカセットギア39を移動させるためのものである。ここで、図2に示すように、このシフトレバー40のカセット本体30aから突出した一端には回転軸30bが形成されており、この回転軸30bにカセットギア39が回転可能に保持されている。なお、この回転軸30bにはカセットギア39をカセット本体内側方向に付勢するカセットギアスプリング38が設けられており、シフトレバー40は、カセットギア39を介してカセットギアスプリング38のバネ圧を受ける構成になっている。そして、このようなカセットギア39、シフトレバー40により、シートサイズに応じて作用させる第1及び第2加圧スプリング36a,36bを選択的に切り替えてシートサイズに応じた大きさの圧接力を発生させる圧接力切替部30Cが構成される。23は、プリンタ本体101に設けられ、カセットギア39と係合する駆動伝達ギアであり、この駆動伝達ギア23はリフター駆動機構30Aの駆動源として機能するものであり、不図示のモータより動力を受け、係合するカセットギア39に駆動伝達する。ここで、加圧スプリング36a,36bが伸張して弾性力を発生することを「作用する」とし、加圧スプリング36a,36bが伸張して弾性力を発生している状態を「作動状態」と以下表現する。
次に、第1及び第2加圧スプリング36a,36bのバネ圧(弾性力)の設定について説明する。なお、シート積載板31上にかかるシートの重さは、既述した図22の(a)と同様とする。第1及び第2加圧スプリング36a,36bのバネ圧によるシート積載板31の加圧力と積載枚数の関係は図4の(a)に示すとおりである。なお、図4の(a)において、P1は第1加圧スプリング36aが作用状態となった場合のシート積載板31への加圧力を示し、P2は第2加圧スプリング36bが作用状態となった場合のシート積載板31への加圧力を示す。図4の(a)に示すように、シート積載枚数が増えるほどにシート積載板31への加圧力は増していくが、第1加圧スプリング36aと第2加圧スプリング36bでは、その増加率(傾き)が異なる設定になっている。ここで、第1加圧スプリング36aが作用した場合の加圧力P1は、図22の(a)における小サイズシートのシート重さL2に対して、シート積載枚数を通じて一律3N上乗せされた値となるように第1加圧スプリング36aのバネ圧(弾性力)が設定されている。同様に、第2加圧スプリング36bが作用した場合の加圧力P2は、図22の(a)における大サイズシートのシート重さL1に対して、シート積載枚数を通じて一律3N上乗せされた値となるように第2加圧スプリング36bのバネ圧(弾性力)が設定されている。そして、図4の(a)に示すシート積載板31への加圧力から、図22の(a)で示すシート積載板31上にかかるシートの重さをひいた値が給紙圧となる。従って、小サイズシート設定の場合には、第1加圧スプリング36aを作用状態とすれば、シート積載枚数に関わらず、給紙圧は一定の3Nが付与されることになる。同様に、大サイズシート設定の場合には、第2加圧スプリング36bを作用状態とすれば、シート積載枚数に関わらず、給紙圧は一定の3Nが付与されることになる。
次に、シートサイズ設定に連動して作用させる加圧スプリング36a,36bを選択的に切り替える設定機構30Bの切替動作と、リフター駆動機構30Aの動作(以下、リフトアップ動作という)について説明する。図5は、小サイズシートであるA5縦サイズのシートを収納する場合の給紙カセット30の状態を示す上面図であり、図5の(a)はリフトアップ動作前の状態を、図5の(b)はリフトアップ動作完了時の状態をそれぞれ示している。A5縦サイズのシートを収納する場合、ユーザは前側サイド規制部材32a、後側サイド規制部材32b及び後端規制部材33をスライド操作し、給紙カセット30内のシート積載板31上にA5縦サイズシートをセットする。この状態では、図5の(a)に示すように、カセットギア39及びシフトレバー40は、カセットギアスプリング38の付勢力を受け、シフトレバー40がカセット本体30aの奥側側面に形成された突き当て面30cに突き当たった状態で静止する。このとき、カセットギア39は第1リフターラック37aと係合する位置に配置され、第2リフターラック37bとは係合していない。
次に、給紙カセット30をプリンタ本体に装着すると、カセットギア39が駆動伝達ギア23と噛み合い、図5の(a)の状態となる。そして、不図示の検知手段により、給紙カセット30が装着されたことを検知すると、不図示のモータが回転する。これにより、駆動伝達ギア23が回転してカセットギア39へ駆動を伝達し、駆動を受けたカセットギア39は、係合する第1リフターラック37aのみを、シート給送方向に沿って図中左方向に移動させる。これにより、図5の(b)に示すように、第1加圧スプリング36aのみが引っ張られるようになる。そして、このように第1加圧スプリング36aのみが引っ張られると、図6に示すように、加圧アーム35が時計周りに回動し、これに伴い加圧アーム35に連結される加圧レバー34が回動支点34aを支点として上方回動する。これにより、シート積載板31は、加圧レバー34により下方向から上方へ押し上げられる。
そして、シート積載板31上のシートがシート給送ローラ21へ当接し、シート積載板31がさらに上昇すると、シート給送ローラ21も上昇する。そして、この後、不図示のモータが所定回転してシート給送ローラ21が所定の位置まで上昇し、シートをシートサイズに応じた大きさの圧接力でシート給送ローラ21に圧接させる状態になると、モータが停止する。なお、本実施の形態においては、例えばシート積載板31の上昇に伴って上昇するシート給送ローラ21の位置を検知する不図示のセンサを設けている。そして、不図示の制御部は、このセンサからの検知信号に基づいてモータを停止させ、図5の(b)及び図6に示す状態を保持する。なお、制御部は、センサからの検知信号が入力されたタイミングと、リフトアップ動作を開始してからのモータの回転回数(パルス数)をカウントするカウンタの値から、シートの満載、中載、少載を検知するようにしている。ここで、この状態において、作用している第1加圧スプリング36aのバネ圧により、加圧アーム35、加圧レバー34を介してシート積載板31には図4の(a)に示すP1の加圧力が付与される。ここで、この加圧力P1からシート積載板31上のシートの重さ(図22(a)のL2)を引いた値が給紙圧(圧接力)となり、本実施の形態において、この給紙圧は、既述したように3Nとなる。つまり、小サイズシートであるA5縦サイズのシートを収納した場合、第1加圧スプリング36aを作用させることにより、給紙圧は一定の3Nが付与されることになる。この給紙圧が働いた状態において、シート給送ローラ21が回転すると、シート積載板31上の最上シートとの間に摩擦力が生じ、その摩擦力をもって最上シートが給送される。
図7は、大サイズシートであるA4縦サイズのシートを収納する場合の給紙カセット30の状態を示す上面図であり、図7の(a)はリフトアップ動作前の状態を、図7の(b)はリフトアップ動作完了時の状態をそれぞれ示している。A4縦サイズのシートを収納する場合、ユーザは前側サイド規制部材32a、後側サイド規制部材32b及び後端規制部材33をスライド操作し、給紙カセット30内のシート積載板31上にA4縦サイズシートをセットする。ここで、後側サイド規制部材32bを幅方向に沿って外方にスライド移動させると、後側サイド規制部材32bに押圧されてシフトレバー40が外方にスライド移動する。これに伴い、カセットギア39がシフトレバー40と共に移動して第1リフターラック37aの係合位置から離れ、第2リフターラック37bとの係合位置へ移動する。本実施の形態においては、後側サイド規制部材32bの位置に応じてシフトレバー40と共にカセットギア39を各リフターラック37a,37bの移動方向と直交する方向に移動させ、カセットギア39が係合するリフターラック37a,37bを切り替えている。
次に、このようにカセットギア39が第2リフターラック37bに係合した状態で給紙カセット30をプリンタ本体に装着すると、カセットギア39が駆動伝達ギア23と噛み合い、図7の(a)の状態となる。そして、給紙カセット30が装着されたことを検知すると、モータが回転して駆動伝達ギア23が回転し、この駆動伝達ギア23の回転により、カセットギア39が回転し、これにより係合する第2リフターラック37bのみが図中左方向に移動する。この結果、図7の(b)に示すように、第2加圧スプリング36bのみが引っ張られて加圧アーム35が時計周りに回動し、これに伴い加圧レバー34が下方向からシート積載板31を上方へ押し上げる。
そして、シート積載板31上のシートがシート給送ローラ21へ当接し、この後、シートを、A4縦サイズのシートに応じた大きさの圧接力でシート給送ローラ21に圧接させる状態になると、モータは停止し、図7の(b)に示す状態を保持する。この状態において、作用している第2加圧スプリング36bのバネ圧により、加圧アーム35、加圧レバー34を介してシート積載板31には図4の(a)に示すP2の加圧力が付与される。ここで、この加圧力P2からシート積載板31上のシートの重さ(図22の(a)のL1)を引いた値が給紙圧となり、本実施の形態において、この給紙圧は、既述したように3Nとなる。つまり、大サイズシートであるA4縦サイズのシートを収納した場合、第2加圧スプリング36bを作用させることにより、給紙圧は一定の3Nが付与されることになる。
以上説明した通り、本実施の形態においては、後側サイド規制部材32bの位置に応じて、作用させる加圧スプリング36a,36bを自動的に切り替えるようにしている。ここで、この加圧スプリング36a,36bは、シートサイズに応じて適切なバネ定数を有するように異なるバネ定数で設定されているものであることから、シート積載量に関わらず、略一定の給紙圧を発揮することできる。このように、シート積載板31に作用する加圧スプリング36a,36bを、シートサイズ及びシート積載量に応じて切り替えることにより、シートサイズ、シート積載量に関わらず、略一定の給紙圧を付与することができ、安定してシートを給送することができる。すなわち、シートサイズ及びシート積載量に応じて作用させる加圧スプリング36a,36bを切り替えることにより、シートサイズ、シート積載量に関わらず、重送、不送りのない安定した給紙性能を発揮することができる。なお、これまでの説明においては、A5縦サイズシートとA4縦サイズシートの切り替えを例に用いて説明したが、本実施の形態は、これに限定するものではなく、任意のサイズシートに適応可能である。また、本実施の形態ではA4サイズシート対応の給紙カセットについて説明したが、これに限定するものではない。A3サイズの大型の給紙カセットに適応しても同様の効果が得られる。
さらに、これまでの説明においては、シートサイズに応じてカセットギア39を、第1リフターラック37a及び第2リフターラック37bのいずれか一方に係合させるようにしていたが、本実施の形態は、これに限定するものではない。例えば、図8の(a)に示すようにカセットギア42の厚み(長さ)を2つのリフターラック分の厚みとし、カセットギア42を、2つのリフターラック37a,37bの両方に同時に係止させることができるようにしても良い。この場合、小サイズシート設定時にはカセットギア42を第1リフターラック37aと係合させ、大サイズシート設定時には図8の(a)に示すようにカセットギア42を2つのリフターラック37a,37bと係合させる。つまり、大サイズ設定時には、2つの加圧スプリング36a、36cを作用させ、シート積載板31への加圧力を発揮するようにしている。このとき、2つの加圧スプリング36a,36cのバネ圧の総和が、既述した第2加圧スプリング36bと同じバネ圧と同じにすれば、既述した効果と同様の効果が得られる。
さらに、これまでの説明においては、2つの加圧スプリングとリフターラックを用いた場合について説明したが、例えば図8の(b)に示すように3つの加圧スプリング36a,36b,36cと、3つのリフターラック37a,37b,37cを用いても良い。この場合、3つのシートサイズに応じたシート積載板31への加圧力の切り替えが可能になる。なお、図8の(b)では、A5縦とA4縦の中間サイズとなるB5縦サイズを想定した第3加圧スプリング36c及び第3リフターラック37cを設けている。そして、このように加圧スプリング及びリフターラックを増やすことにより、より細かくシートサイズに応じた給紙圧の設定が可能となる。
次に、第2の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する図である。なお、図9において、既述した図5と同一符号は、同一または相当部分を示している。図9において、44はカセットギアであり、このカセットギア44は、第1及び第2リフターラック37a,37bに同時に係止可能な厚みを有し、厚み方向(軸方向)の先端側部分には平歯歯車部44aが、根元側部分には欠歯歯車部44bが形成されている。そして、小サイズシート設定時には、既述した第1の実施の形態同様に、カセットギアスプリング38の作用により、カセットギア44及びシフトレバー40が移動し、カセットギア44の平歯歯車部44aが第1リフターラック37aと係合する位置に移動する。従って、この状態からリフトアップ動作を開始した場合には、その動作及びシート積載板31にかかる加圧力は第1の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。
大サイズシート設定時には、図9の(a)に示すように、後側サイド規制部材32bによりシフトレバー40を介してカセットギア44が移動する。これにより、平歯歯車部44aが所定のラックである第2リフターラック37bと係合し、欠歯歯車部44bが所定のラックである第1リフターラック37aと係合する。この後、ユーザが給紙カセット30をプリンタ本体に装着し、リフトアップ動作を開始すると、駆動伝達ギア23より駆動を受けたカセットギア44が回転し始め、最初に平歯歯車部44aと係合する第2リフターラック37bが図中左方向に移動をし始める。なお、このとき、カセットギア44の欠歯歯車部44bは、図9の(a)におけるA−A断面図である図10の(a)に示すように第1リフターラック37aと係合していない。
次に、カセットギア44が所定量回転すると、欠歯歯車部44bの歯部が第1リフターラック37aと係合しはじめ、第1リフターラック37aを図中左方向に移動させる。この後、駆動伝達ギア23が所定回転数回転すると、駆動伝達ギア23が停止する。これにより、図9の(b)及び図9の(b)におけるB−B断面図である図10の(b)に示すように第2リフターラック37bに対して第1リフターラック37aが所定距離ずれた状態で停止する。なお、この第1リフターラック37aの停止位置は、第1加圧スプリング36aが、シート積載量が中載より満載に向けてバネ圧が発揮されるように、欠歯歯車部44bの位相を設定してある。これにより、常時加圧力を加えている第2加圧スプリング36bによる加圧力に加えて、中載より満載にかけて第1加圧スプリング36aの加圧力が付与される。この結果、図11に示すように、大サイズ設定時のシート積載板31への加圧力はP3に示すようになる。従って、大サイズシート設定時に、既述した図23のように中載より満載にかけて給紙圧が損失してしまう場合においても、その損失分を補うことができる。なお、本実施の形態では、第1加圧スプリング36aと第2加圧スプリング36bのバネ定数を同一のバネ定数、若しくはそれぞれ異なる大きさのバネ定数に設定してもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、カセットギア44に欠歯歯車44bを設け、中載から満載にかけて欠歯歯車44bにより第1加圧スプリング36aを作用させることにより、中載から満載にかけて弱まってしまう給紙圧損失分を補うことができる。つまり、本実施の形態では、複数の弾性部材を複合的に作用させることにより、シート積載板31に積載されているシートの枚数が所定枚数以上の場合には給紙圧を増加させることができ、シートの積載量が変化しても略一定の給紙圧を付与することできる。言い換えれば、大サイズシート(A4縦)において、図23のグラフで示すようなシート積載量途中から給紙圧損失が発生してしまう場合を想定し、その給紙圧損失を補正することができる。また、少載時に不必要な給紙圧を与えることがないので、少載から満載にかけて略一定の給紙圧を供給でき、安定した給紙性能を発揮できる。なお、給紙圧の損失は、給紙カセット30の摺動面の表面粗さや、シート積載板31の面積等により変化することから、補助的に作用する加圧スプリング36aの作用タイミングは既述したタイミングに限定されるものではない。このため、給紙カセット30の摺動面の表面粗さ等に応じてカセットギア44の欠歯歯車44bの位相を変化させるようにすれば、例えば図11におけるP4やP5のように任意に給紙圧を設定することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図12は、本実施の形態に係るシート給送装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する上面図である。なお、図12において、既述した図2と同一符号は、同一または相当部分を示している。図12において、52aは、ギアブラケット52のカセット本体側の端部下面に突設されたピンであり、30dはカセット本体30aの底面に設けられ、幅方向に伸びたスライド溝である。そして、ピン52aをスライド溝30dと係合させることにより、ギアブラケット52は幅方向にスライド可能となっている。また、51は、後端規制部材33と接続されたシフトカムであり、このシフトカム51は、シート給送方向に伸びた、例えば3列のガイド溝51b〜51dを有するガイド溝部51Aを備えている。そして、ギアブラケット52のピン52aは、収納するシートのサイズに応じた後端規制位置に移動する後端規制部材33の移動に連動してガイド溝部51Aの3列のガイド溝51b〜51dの一つに選択的に係合する。なお、ギアブラケット52及びシフトカム51は、図13に示すように、給紙カセット30の底面に重なるように配置されており、カセットギア53を保持しているギアブラケット52は、シフトカム51により後端規制部材33の移動に連動してスライドする。
図14は、後端規制部材33の後端規制位置への移動に応じたリフター駆動機構及び設定機構の動作を説明する図である。なお、図14の(a)はA5縦サイズ設定時の状態、図14の(b)はA4縦サイズ設定時の状態、図14の(c)はLGLサイズ設定時の状態をそれぞれ示している。本実施の形態において、カセットギア53の軸方向には、根元側部分には第1平歯歯車部53aが、先端側部分には欠歯歯車部53cが、第1平歯歯車部53aと欠歯歯車部53cとの間には第2平歯歯車部53bが形成(並設)されている。そして、A5縦サイズ設定時、後端規制部材33をA5縦サイズに応じた後端規制位置に移動させると、シフトカム51が移動する。これにより、図14の(a)に示すように、ギアブラケット52のピン52aがシフトカム51のガイド溝部51Aの第1ガイド溝51bに係合する。これに伴い、ギアブラケット52のピン52aは給紙カセット30のスライド溝30dの外側寄りの部分に移動する。ここで、このようにピン52aが移動すると、ギアブラケット52に支持されたカセットギア53は、第1平歯歯車部53aが第2リフターラック57bと係合する位置に移動する。そして、この状態のとき駆動伝達ギア23より駆動を受けカセットギア53が回転すると、第2リフターラック57bのみが右方向に移動し、第2加圧スプリング56bを作用させる。なお、本実施の形態において、第2加圧スプリング56bのバネ圧設定は、第1の実施の形態における第1加圧スプリング36aと同様である。したがって、シート積載板31にかかる加圧力は第1の実施の形態と同様であり、A5縦サイズに適した給紙圧がシート積載板31に付与される。
また、A4縦サイズ設定時、後端規制部材33をA4縦サイズに応じた後端規制位置に移動させると、図14の(b)に示すように、ギアブラケット52のピン52aがシフトカム52の第2ガイド溝51cに係合する。これに伴い、ギアブラケット52のピン52aは給紙カセット30のスライド溝30dの中央側に移動する。ここで、このようにピン52aが移動すると、ギアブラケット52が、カセット本体内側に移動し、カセットギア53の第1平歯歯車部53aが第1リフターラック57aと係合する。そして、この状態のとき駆動伝達ギア23より駆動を受けカセットギア53が回転すると、第1リフターラック57aのみが移動し、第1加圧スプリング56aを作用させる。ここで、この第1加圧スプリング56aのバネ圧は、第1の実施の形態における第2加圧スプリング36bと同様である。したがって、シート積載板31への加圧力は第1の実施の形態同様であり、A4縦サイズに適した給紙圧がシート積載板31に付与される。
また、LGLサイズ設定時、後端規制部材33をLGLサイズに応じた後端規制位置に移動させると、図14の(c)に示すように、ギアブラケット52のピン52aがシフトカム52の第3ガイド溝51dに係合する。これに伴い、ギアブラケット52のピン52aは給紙カセット30のスライド溝30dの内側寄りの部分に移動する。そして、このようにピン52aが移動すると、ギアブラケット52が、さらにカセット本体内側に移動する。ここで、LGLサイズのシートの場合、既述した図23に示すような、中載から満載にかけて給紙圧損失が発生するため、中載から満載にかけて補助的に給紙圧を増加させる必要がある。
そこで、本実施の形態においては、ギアブラケット52が移動すると、カセットギア53の第2平歯歯車部53bが第1リフターラック57aに、欠歯歯車部53cが第2リフターラック57bに、それぞれ係合する。なお、この欠歯歯車部53cの仕様及び位相は、既述した第2の実施の形態の図9に示すカセットギア44の欠歯歯車部44bと同様である。従って、第2平歯歯車部53bが第1リフターラック57aを移動させるタイミングよりも遅いタイミングで、欠歯歯車部53cが第2リフターラック57bに噛み合うようになる。これにより、駆動伝達ギア23より駆動を受けカセットギア53が回転すると、第1リフターラック57aが先行して移動し、後に第2リフターラック57bが追従して移動し、そして所定時間後に第1及び第2リフターラック57a,57bが停止する。ここで、停止した第1及び第2リフターラック57a,57bの位置関係は、第2の実施の形態における図9の(b)及び図10の(b)で示した第1及び第2リフターラック36a,36bの位置関係と同様である。したがって、欠歯歯車部53cにより伸張された第2加圧スプリング56bは、シート積載量中載から満載にかけてバネ圧を発揮する。したがって、このときのシート積載板31への加圧力は図11のP3と同様になる。
以上説明したように、本実施の形態では、後端規制部材33の移動に連動して、作用させる加圧スプリング56a,56bを切り替え、シートサイズに適した加圧スプリングを作用させるようにしている。これにより、第1の実施の形態同様、シートサイズによらず、満載から少載にかけて一定の給紙圧を発揮することができる。また、第2の実施の形態同様、カセットギア53に欠歯歯車53cを設けることにより、中載から満載にかけて第2加圧スプリング56bを作用させることができる。そして、このように積載されるシートが所定枚数よりも多くなる中載から満載にかけては、加圧スプリングの数を増やすようにすることにより、中載から満載にかけて弱まってしまう給紙圧損失分を補うことができる。なお、本実施の形態の構成では、A5縦から長尺紙のLGLサイズシートまでをサポートする給紙カセットについて説明したが、これに限定するものではない。A3サイズシート対応の大型の給紙カセットに適応しても同様の効果が得られる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図15は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する上面図である。なお、図15において、既述した図2と同一符号は、同一または相当部分を示している。図15において、67〜69は、それぞれ独立した第1〜第3プルレバーであり、この第1〜第3プルレバー67〜69は、給紙カセット30の奥側側面に設けられた支点軸30eを中心に揺動自在に支持されている。また、この第1〜第3プルレバー67〜69には、一端が加圧アーム35に接続されている3本の加圧スプリング66a〜66cの他端が接続されている。また、図15において、62は給紙カセット30の下面に設けられたブラケットであり、このブラケット62のカセット本体側の端部下面にはピン62aが突設されている。そして、ピン62aをスライド溝30dと係合させることにより、ギアブラケット62は幅方向にスライド可能となっている。また、このギアブラケット62の先端には図16に示すような押圧部62bが垂設されている。
また、図15において、61は、後端規制部材33と接続されたシフトカムであり、このシフトカム61は、シート給送方向に伸びた、例えば3列のガイド溝61b〜61dを有するガイド溝部61Aを備えている。そして、ギアブラケット62のピン62aは、収納するシートのサイズに応じた後端規制位置に移動する後端規制部材33の移動に連動してガイド溝部61Aの3列のガイド溝61b〜61dの一つに選択的に係合する。なお、ギアブラケット62及びシフトカム61は、図16に示すように、給紙カセット30の底面に重なるように配置されており、ギアブラケット62は、シフトカム61により後端規制部材33の移動に連動してスライドする。
ところで、本実施の形態において、リフター駆動機構の駆動源をプリンタ本体側に設けている。図17は、このようなリフター駆動機構の駆動源となるプリンタ本体側に設けられたギアボックスユニット70の構成を説明する図である。このギアボックスユニット70は、モータ71と、モータ71より回転するウォームギア72と、ウォームギア72により回転する回転体であるアイドラギア73と、アイドラギア73に噛合して回転する駆動伝達ギア76を備えている。この駆動伝達ギア76は、圧縮コイルバネ77を挟んでギアボックス78の軸78aに回転可能に、かつ軸78aに沿ってスライド可能に支持されると共に、所定の位相関係をもって設けられた平歯歯車部76a、小径カム部76b、大径カム部76cを備えている。
そして、例えばA5縦サイズ設定時、後端規制部材33をA5縦サイズに応じた後端規制位置に移動させると、これに伴い図15に示すブラケット62のピン62aがシフトカム61のガイド溝部61Aの第1ガイド溝61bに係合する。これに伴い、ギアブラケット62のピン62aは給紙カセット30のスライド溝30dの外側寄りの部分に移動する。ここで、このようにピン62aが移動すると、ギアブラケット62は給紙カセット30より最も突出した状態となる。そして、このようにA5縦サイズに設定した給紙カセット30をプリンタ本体に装着すると、まず突出したブラケット62の押圧部62b(図16参照)が駆動伝達ギア76の端面に接触する。この後、さらに給紙カセット30を押し込むと、圧縮コイルバネ77のバネ圧に抗しながら、図18の(a)に示す位置まで駆動伝達ギア76を押し込む。これにより、駆動伝達ギア76の大径カム部76cが第1プルレバー67と同位相に配置される。
この後、図19の(a)に示すように、駆動伝達ギア76が反時計周りに回転すると、駆動伝達ギア76の大径カム部76cが第1プルレバー67の加圧点67bに当接し、プルレバー67を支点軸30cを中心に時計周り方向へ揺動させる。このとき、プルレバー67のバネ掛け部67aに接続された第1加圧スプリング66cを引っ張り、同時に加圧アーム35、加圧レバー34を介してシート積載板31を持ち上げ始める。この後、大径カム部76cの外周面に第1プルレバー67の加圧点67aが載るまで駆動ギア76を回転した後、停止し、シート積載板31のリフトアップ動作を完了する。ここで、第1加圧スプリング66cは、既述した第1の実施の形態における第1加圧スプリング36aと同じバネ定数及び同じ作用長に設定してある。このため、シート積載板31にかかる加圧力は図4の(a)のP1と同等となる。
また、A4縦サイズ設定時、後端規制部材33をA4縦サイズに応じた後端規制位置に移動させると、図15に示すように、ブラケット62のピン62aがシフトカム61のガイド溝部61Aにおける第2ガイド溝61cに係合する。これに伴い、ギアブラケット62のピン62aは給紙カセット30のスライド溝30dの中央側に移動する。ここで、このようにピン62aが移動すると、ギアブラケット62が、カセット本体内側にスライドする。この後、A4縦サイズに設定した給紙カセット30をプリンタ本体に装着すると、ブラケット62が、図18の(b)に示す位置まで、駆動伝達ギア76を押し込む。この状態では、駆動伝達ギア76の大径カム部76cが第2プルレバー68と同位相に配置される。なお、この状態からのリフトアップ動作は、上述のA5縦サイズ設定時と同様であるため、説明を省略する。ここで、リフトアップ動作を完了し、作用する第2加圧スプリング66bは、第1の実施の形態における第2加圧スプリング36bと同等のバネ定数及び同じ作用長に設定してある。したがって、シート積載板31の加圧力は図4の(a)のP2と同等となる。
また、LGLサイズ設定時、後端規制部材33をLGLサイズに応じた後端規制位置に移動させると、ブラケット62のピン62aとシフトカム61の第3ガイド溝61dにより、ブラケット62が最も給紙カセット30側に引っ込む位置までスライドする。この状態で、給紙カセット30をプリンタ本体に装着すると、図18の(c)に示すように、駆動伝達ギア76の大径カム部76cが第3プルレバー69と同位相に配置されると共に、小径カム部76bが第1プルレバー67と同位相に配置される。この後、駆動伝達ギア76が反時計周りに回転すると、駆動伝達ギア76の大径カム部76cが第3プルレバー69の加圧点69bに当接し、小径カム部76cが第1プルレバー67の加圧点67bに当接する。この後、さらに駆動伝達ギア76が回転すると、図19の(b)に示すように、第3プルレバー69が支点軸30cを中心に時計周り方向に揺動する。なお、この後の大径カム部76cと係合する第3プルレバー69の動作は上述の通りであるので説明を省略するが、第3プルレバー69に接続される第1加圧スプリング66aは、第2加圧スプリング66bと同じバネである。このため、シート積載板31にかかる加圧力も図4の(a)のP2と同等となる。
一方、リフトアップ動作が完了すると、小径カム部76bと係合する第1プルレバー67は、小径カム部76bの外周面に加圧点67bが当接した状態で停止する。ここで、小径カム部76bは大径カム部76cよりも外周面が一回り小さいために、図19の(c)に示すように、第1プルレバー67は、大径カム部76cにより回転した第3プルレバー69よりも回転量が少ない位置で保持される。なお、第1プルレバー67に接続される第3加圧スプリング66cの作用長及び小径カム部76bの外周面半径は、中載から満載にかけてバネ圧を発揮するように調整されている。従って、LGLサイズ設定時に作用する第1加圧スプリング66aと第3加圧スプリング66cによるシート積載板31にかかる加圧力は、第2、第3の実施の形態同様に、図11のP3と同等になる。
以上説明したように、本実施の形態のように、リフター駆動機構の駆動源をプリンタ本体に別体に設けた場合でも、本発明は適用できる。また、小径カム部76bの外周面半径を調整することにより、既述した第2の実施の形態と同様に、第3加圧スプリング66cの伸張を開始するタイミングを図11におけるP4及びP5など、任意に変更することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図20は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられたリフター駆動機構及び設定機構の構成を説明する図であり、給紙カセットをプリンタ本体に装着する状態を示している。なお、図20において、既述した図2と同一符号は、同一または相当部分を示している。
図20において、70Aは、既述した第4の実施の形態と同様のモータギアユニットであり、本実施の形態において、このモータギアユニット70Aはプリンタ本体に設けられている。また、設定機構30Bもプリンタ本体に設けられており、加圧アーム35には、加圧アーム軸80を介して加圧レバー81が接続される。このように、本実施の形態では、シート積載板31のリフター駆動機構30A、設定機構30Bをプリンタ本体に設けている。そして、給紙カセット30がプリンタ本体に装着されると、加圧アーム軸80及び加圧レバー81は、カセット本体30aの下方に位置するようになる。なお、給紙カセット30には、既述した第4の実施の形態同様、後端規制部材33と連動して移動するシフトカム61と、シフトカム61によりスライド動作するブラケット62が設けられている。そして、第4の実施の形態同様、後端規制部材33の位置に応じて、ブラケット62の突出量が変化する。従って、給紙カセット30をプリンタ本体に装着したときには、ブラケット62の突出量に応じて駆動伝達ギア76の位置が変化し、大径カム部76cもしくは小径カム部76bと同位相のプルレバー67〜69が作動する。リフトアップ動作、ならびに発揮されるシート積載板への給紙圧は第4の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。
ところで、このような本実施の形態においては、カセット本体30aの底面のシート積載板31に臨む部分には、開口部30fが設けられている。そして、給紙カセット30をプリンタ本体に装着すると、加圧レバー81の上方に、この開口部30fが位置するようになる。これにより、リフトアップ動作の際、加圧レバー81が回動すると、加圧レバー81は開口部30fを通過してシート積載板31の裏面に当接し、シート積載板31を持ち上げるようになる。以上、説明したように、本実施の形態のように、シート積載板31の加圧機構をプリンタ本体に設けた場合においても、シートサイズに応じて適切な加圧スプリングを選択し、シート積載量に関わらず略一定の給紙圧を付与することができる。
20…シート給送装置、21…シート給送ローラ、30…給紙カセット、30A…リフター駆動機構、30B…設定機構、30C…圧接力切替部、30a…カセット本体、30f…開口部、31…シート積載板、32a…前側サイド規制部材、32b…後側サイド規制板部材、33…後端規制部材、34…押圧レバー、35…押圧アーム、36a,36b…第1及び第2加圧スプリング、37a,37b…第1及び第2リフターラック、39…カセットギア、44…カセットギア、44a…平歯歯車部、44b…欠歯歯車部、51…シフトカム、53…カセットギア、53a…第1平歯歯車部、53b…第2平歯歯車部、53c…欠歯歯車部、61…シフトカム、62…ブラケット、66a〜66c…加圧スプリング、67〜69…第1〜第3プルレバー、70…ギアボックスユニット、70A…モータギアユニット、73…アイドラギア、76…駆動伝達ギア、76b…小径カム部、76c…大径カム部、81…加圧レバー、100…フルカラーレーザプリンタ、101…フルカラーレーザプリンタ本体、102…画像形成部、103…給紙部、112押圧レバー、S…シート

Claims (8)

  1. 装置本体に装着可能に設けられ、シートを積載するシート積載部をカセット本体に昇降自在に設けた給紙カセットと、前記給紙カセットの前記シート積載部に積載されたシートを給送するシート給送部と、を備えた画像形成装置において、
    前記シート積載部を押し上げて前記シート積載部に積載されているシートを前記シート給送部に圧接させるリフト部材と、
    前記リフト部材に連結される複数の弾性部材と、
    前記リフト部材を駆動するための駆動機構と、
    前記リフト部材と前記駆動機構との間に配置され、前記複数の弾性部材を選択的に前記リフト部材に作用させることによって、前記シート積載部に積載されているシートと前記シート給送部とを圧接させる圧接力を設定する設定機構と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の弾性部材は、同一のバネ定数又はそれぞれ異なるバネ定数で設定されており、
    前記設定機構は、前記シート積載部に積載されるシートのサイズに応じて、前記複数の弾性部材のうちで前記リフト部材に作用させる前記弾性部材を選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記設定機構は、前記複数の弾性部材の他端がそれぞれ係止され、前記弾性部材を作用状態とする方向に移動可能に並設された複数のラックと、前記ラックの移動方向と直交する方向に移動可能に設けられ、シートサイズに応じて移動して前記複数のラックのうちの所定のラックに係合し、前記駆動機構により回転されて前記所定のラックを移動させるピニオンと、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記設定機構は、前記複数の弾性部材の他端がそれぞれ係止され、前記弾性部材を作用状態とする方向に沿って揺動自在に並設された複数のレバーと、前記複数のレバーのうちの所定のレバーに係合し、前記駆動機構により回転して前記所定のレバーを揺動させる回転体と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記設定機構は、前記シート積載部に積載されるシートが所定枚数よりも多くなったときには前記リフト部材に作用する前記弾性部材の数を増やすようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の弾性部材のそれぞれが係止され、前記弾性部材を作用状態とする方向に移動可能な複数のラックと、
    前記複数のラックに係合し、前記駆動機構により回転してラックを移動させて前記弾性部材を伸張させるピニオンと、を備え、
    前記ピニオンは、軸方向に並設された平歯歯車部と欠歯歯車部を備え、前記駆動機構が回転して前記平歯歯車部が噛み合って前記ラックを移動させるタイミングよりも遅いタイミングで前記欠歯歯車部が前記ラックに噛み合うように前記ピニオンを前記ラックに対応させて配置する、ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記設定機構は、前記シート積載部に積載されるシートのサイズに応じて、前記複数の弾性部材を選択的に前記リフト部材に作用させる機能と、前記複数の弾性部材を同時に前記リフト部材に作用させる機能とを有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 前記給紙カセットは、前記シート積載部に積載されたシートの位置を規制する移動自在な規制部材を備え、
    前記設定機構は、前記規制部材のシートサイズに応じた規制位置に応じて前記リフト部材に作用する前記弾性部材を選択することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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