JP6702703B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートを給送するシート給送装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
従来、第1用紙収容部と、第1用紙収容部に並設された第2用紙収容部と、を備え、第1用紙収容部からシートを給送するシート給送装置が提案されている(特許文献1参照)。このシート給送装置は、第1用紙収容部に収容されたシートが無くなると、第2用紙収容部に収容されたシートを一括して第1用紙収容部へ移送するバックフェンスを備えている。
特許第03411135号公報
上記特許文献1記載のシート給送装置において、ユーザは、シートの補充やメンテナンスのために、第1用紙収容部及び第2用紙収容部が形成された給紙装置をプリンタ本体から引き出すことが出来る。給紙装置を引き出した状態では、バックフェンスは露出しており、ユーザがバックフェンスを第1用紙収容部と第2用紙収容部との間で移動可能となっている。
特に、バックフェンスがシートを第2用紙収容部から第1用紙収容部に移送した直後に給紙装置がユーザによって引き出されると、第1用紙収容部と第2用紙収容部との間でバックフェンスが停止した状態となる。この状態で、ユーザが空になった第2用紙収容部にシートを補充すると、バックフェンスがホーム位置に戻れなくなり、誤動作を起こしてしまう。
そこで、本発明は、移送部材の上部覆うカバー手段を設けることでシートの誤セットを防止し、上述した課題を解決したシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置に対して引き出し可能に装着されるシート給送装置であって、シートを積載する第1積載部と、前記第1積載部に並設され、前記第1積載部へ移送されるべきシートを積載する第2積載部と、を有する積載手段と、前記第1積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、前記第2積載部に積載されたシートを前記第1積載部に移送するために移動する移送部材と、前記移送部材を移動させるための駆動手段と、前記シート給送装置が前記画像形成装置から引き出されている状態において、前記移送部材がシートの移送を開始する前に位置している待機位置にある状態で前記移送部材の上部を覆い、前記移送部材が前記待機位置よりも前記第1積載部側の第1位置にある状態では前記移送部材の上部を覆わないように構成されたカバー手段と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明によると、ユーザから移送部が認識しにくくなり、シートの誤セット及び装置の誤動作を防止することができる。
本実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。 シート給送装置を示す側面図であって、(a)はリフター板が上昇した状態、(b)はリフター板が下降した状態。 シート給送装置を示す側面図であって、(a)は移送部材が待機位置から移送位置に移動している途中の状態、(b)は移送部材が移送位置に位置している状態、(c)は移送部材が待機位置に復帰した状態。 シート給送装置の駆動機構を示す側面図であって、(a)は移送部材が待機位置に位置している状態、(b)は移送部材が移送位置に位置している状態、(c)は移送部材が待機位置に復帰する途中の状態。 移動機構を示す平面図であって、(a)は移送部材が待機位置に位置している状態、(b)は移送部材が移送位置に位置している状態。 移送部材及びセットトレイを示す平面図。 移送部材、セットトレイ及び付勢部を示す側面図。 本実施の形態に係る制御ブロック図。 カセットが引き出された状態の移動機構を示す平面図。 移送部材及び収容部材を示す側面図。 移送部材及び収容部材を示す正面図。
〔全体構成〕
本発明の実施の形態に係るプリンタ201(画像形成装置)は、電子写真方式のレーザビームプリンタである。プリンタ201は、図1に示すように、装置本体201aと、装置本体201aの上方に配置される画像読取装置202と、制御部67と、を備えている。装置本体201aと画像読取装置202との間には、シートを排出するための排出空間Sが設けられている。
装置本体201aは、シートを給送する複数のシート給送装置51,51,53と、シート給送装置51,51,53から給送されたシートに画像を形成する画像形成部201bと、トナー像をシートに定着させる定着部220と、を有している。シート給送装置51,51は、シート給送装置53の上方に配置され、積載するシートのサイズ以外は同様の構成である。各シート給送装置51は、カセット91に積載されたシートPを、ピックアップローラ11によって給送し、給送されたシートPをフィードローラ12及びリタードローラ13によって1枚ずつに分離して搬送する。シート給送装置53については後に詳述する。
画像形成部201bは、レーザスキャナ210と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ211Y,211M,211C,211Kと、を有している。これら4個のプロセスカートリッジは、形成するトナー像の色のみが異なり、構成は同一であるため、プロセスカートリッジ211Yのみを説明し、他のプロセスカートリッジ211M,211C,211Kの説明は省略する。
プロセスカートリッジ211Yは、感光ドラム212と、帯電器213と、現像器214と、不図示のクリーナと、を有している。更に、画像形成部201bは、プロセスカートリッジ211Y,211M,211C,211Kの上方に中間転写ユニット201cを有しており、中間転写ユニット201cは、中間転写ベルト216を有している。中間転写ベルト216は、駆動ローラ216a及びテンションローラ216b等に巻き掛けられており、中間転写ベルト216の内方には、1次転写ローラ219Y,219M,219C,219Kが配置されている。中間転写ベルト216は、フィルム状部材から構成され、各感光ドラムに当接しており、駆動ローラ216aによって図中矢印方向に回転する。
プリンタ201に画像形成の指令が出力されると、画像読取装置202又はプリンタ201に接続された外部のコンピュータ等から入力された画像情報に基づいて、画像形成部201bによる画像形成プロセスが開始される。
レーザスキャナ210は、入力された画像情報に基づいて、プロセスカートリッジ211Yの感光ドラム212に向けてレーザ光を照射する。このとき感光ドラム212は、帯電器213により予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光ドラム212上に静電潜像が形成される。その後、現像器214により静電潜像が現像され、感光ドラム212上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
同様にして、プロセスカートリッジ211M,211C,211Kの感光ドラム上にも、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)のトナー像が形成される。各感光ドラム上に形成された各色のトナー像は、1次転写ローラ219Y,219M,219C,219Kにより中間転写ベルト216に転写され、回転する中間転写ベルト216により二次転写ローラ217まで搬送される。なお、各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト216上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。
上述の画像形成プロセスに並行して、シート給送装置51,51,53からシートが給送される。これらシート給送装置51,51,53のいずれかから給送されたシートPは、搬送ローラ対34,25,14によって、レジストレーションローラ対240に搬送される。
レジストレーションローラ対240により斜行が補正され、所定の搬送タイミングで搬送されたシートPには、中間転写ベルト216及び二次転写ローラ217から形成される転写ニップNによって、中間転写ベルト216上のトナー像が一括転写される。中間転写ベルト216上に残存した残存トナーは、不図示のクリーナによって回収される。また、プロセスカートリッジ211Y,211M,211C,211K内のトナーは、トナーカートリッジ215から適宜補充される。
トナー像が転写されたシートPは、定着部220によって所定の熱及び圧力が付与されて、トナーが溶融固着(定着)される。定着部220を通過したシートPは、第1排出ローラ対225aによって排出空間Sに排出され、排出積載部26上に積載される。排出積載部26上に多量のシートが積載され、第1排出ローラ対225aから排出できない場合には、シートPは、第1排出ローラ対225aより上方に設けられた第2排出ローラ対225bによって排出される。
シートPの両面に画像形成する場合には、転写ニップNにおいて第1面(表面)に画像が形成されて定着部220を通過したシートPは、反転ローラ対222によって反転され、両面搬送路Rに搬送される。両面搬送路Rに搬送されたシートPは、レジストレーションローラ対240に再度搬送され、転写ニップNによって第2面(裏面)にトナー像が形成される。そして、トナー像が定着部220によって定着され、第1面及び第2面に画像が形成されたシートPは、第1排出ローラ対225aによって、排出積載部26に積載される。
[シート給送装置]
次いで、シート給送装置53について説明する。シート給送装置53は、図1及び図2に示すように、シートPを収容するカセット93(積載装置)と、ピックアップローラ31(給送部)と、フィードローラ32と、リタードローラ33と、を有している。カセット93は、レール61,62を介して、装置本体201aに引き出し及び装着可能に支持され、シートを積載する第1積載部28bと、第1積載部28bに並設されてシートを積載する第2積載部28aと、を有している。
カセット93には、第1積載部28b及び第2積載部28aに亘ってセットトレイ88が固定されている。第1積載部28bには、セットトレイ88に昇降可能に支持されるリフター板35が設けられており、リフター板35には、シートPが積載される。第2積載部28aにおいては、セットトレイ88上にシートPが積載される。
また、第2積載部28aには、セットトレイ88にスライド可能に支持される移送部材37(移送部)が設けられている。移送部材37は、図2(a)に示す待機位置と、図3(b)に示す移送位置と、の間を移動可能に構成されており、待機位置から移送位置に移動することで、第2積載部28aに積載されたシート束を一括して第1積載部28bに移送する。移送位置は、待機位置よりも、シート給送方向における下流である。移送部材37を移動させる移動機構63(図5参照)については、後述する。
カセット93のシート給送方向における中央部には、第1積載部28bと第2積載部28aとを仕切る仕切り部材36が設けられている。仕切り部材36は、カセット93の奥側の側壁に開閉可能に支持されており、仕切りソレノイド20(図8参照)によって駆動されることで、仕切り位置と開放位置との間で移動する。
仕切り部材36は、ホームポジションである仕切り位置において、カセット93の奥側(図2における紙面奥側)から手前側に延び、第1積載部28bと第2積載部28aとの間に突出する。これにより、第1積載部28bと第2積載部28aとが仕切られる。仕切り部材36が開放位置に位置した状態では、第1積載部28bと第2積載部28aとが仕切られず、移送部材37によるシート束の移送が可能となる。
ピックアップローラ31は、リフター板35の上方に配置され、不図示のアームによって回動可能に支持されている。シートを給送する際には、図2(a)に示すように、制御部67は、リフタモータ86(図8参照)を駆動して、リフター板35を上昇させる。なお、シート給送装置53は、リフター板35の最下位置を検知するリフターHPセンサ84と、リフター板35に積載された最上位のシートPの給送位置を検知するシートセンサ78と、を有している。
これらリフターHPセンサ84及びシートセンサ78により、リフター板35とピックアップローラ31の位置が制御され、リフター板35に積載されたシートPがピックアップローラ31によって給送される。ピックアップローラ31によってシート給送方向(図2の矢印A方向)に給送されたシートPは、フィードローラ32と、不図示のトルクリミッタを介してシート給送方向とは反対方向の駆動が入力されたリタードローラ33によって1枚ずつに分離される。そして、シートPは、搬送ローラ対34,25,14によってレジストレーションローラ対240に搬送される。
また、シートセンサ78がリフター板35にシートが無くなったことを検知すると、シート給送装置53は、シート移送制御を行う。すなわち、まず制御部67は、リフタモータ86を駆動して、リフター板35を、図2(b)に示すように、最下位置に下降させる。次に、制御部67は、仕切りソレノイド20を制御して、仕切り部材36を仕切り位置から開放位置に位置させる。
更に、制御部67は、駆動モータ50(図8参照)を駆動させ、図3(a)及び図3(b)に示すように、移送部材37を待機位置から移送位置に移動させる。これにより、第2積載部28a内に積載されていたシートPが、移送部材37によって押し出され、第1積載部28b内のリフター板35上に一括して移送される。シートPの移送が完了すると、移送部材37は、図3(c)に示すように、待機位置に復帰する。
[移動機構]
次に、移送部材37を待機位置と移送位置との間で移動させる移動機構63について、詳しく説明する。移動機構63は、図4及び図5に示すように、駆動モータ50(駆動源)と、駆動機構29と、復帰機構66と、を有している。
駆動機構29は、ピニオン74と、伝達ギヤ75と、駆動ギヤ76と、を有しており、ピニオン74は、駆動モータ50が駆動することで、回転軸50aを介して回転する。伝達ギヤ75は、ピニオン74及び駆動ギヤ76に歯合している。駆動ギヤ76は、駆動伝達カップリング49を装置本体201aに回転可能に支持している回転軸77に固着されている。
駆動伝達カップリング49は、カセット93が装置本体201aに装着されている状態で被駆動カップリング48に係合し、カセット93が装置本体201aから引き出されている状態では、被駆動カップリング48に係合しない。駆動伝達カップリング49及び被駆動カップリング48は、遮断部64を構成している。
被駆動カップリング48は、カセット93に回転可能に支持された駆動軸40aの一端に取り付けられており、駆動軸40aの他端には、駆動プーリ40が取り付けられている。駆動プーリ40及び駆動軸46aに回転可能に支持される従動プーリ46には、タイミングベルト41が巻き掛けられており、タイミングベルト41には、図4に示すように、移送部材37の屈曲部37aが固定部材45によって固定されている。屈曲部37aは、図6に示すように、セットトレイ88よりもシートの幅方向(図5の矢印B方向)に突出しており、セットトレイ88に係合してシート給送方向(図5の矢印A方向)に案内される。これにより、移送部材37は、タイミングベルト41が回転することで、起立した状態でシート給送方向にスライド移動する。
復帰機構66は、図4乃至図7に示すように、付勢部19と、遮断部64と、タイミングベルト41と、を有している。付勢部19は、セットトレイ88の内方に設けられ、チャージ部材43(押圧部材)と、カセット93の底部に設けられた固定部89,89と、の間にそれぞれ接続される2つの引っ張りバネ44,44(付勢部材)と、を有している。引っ張りバネ44,44は、シートの幅方向に並んで配置されている。固定部89,89及びチャージ部材43は、移送部材37の待機位置と移送位置との間に配置され、固定部89,89は、チャージ部材43よりもシート給送方向において上流に配置されている。
チャージ部材43は、通常状態では図5(a)に示す位置に位置しており、移送部材37は、待機位置と移送位置との間の中間位置においてチャージ部材43に当接する。チャージ部材43は、移送部材37に押圧されることで、セットトレイ88の内部に形成されたガイド部42に案内されて、シート給送方向(図5の矢印A方向)に移動する。
カセット93の背面側には、図5に示すように、遮光板17が設けられており、装置本体201aには、遮光板17に対応する位置にフォトインタラプタから構成される開閉センサ16が設けられている。そして、開閉センサ16に対してカセット93と一体の遮光板17が進退移動すると、遮光板17がフォトインタラプタの発光・受光部間の光路を遮る時に受光部の出力信号がロー(Low)レベルとなり、光路を遮らないときはハイ(High)レベルとなる。従って、受光部の出力信号が変化する位置を基準位置とすることで、給紙カセット93が基準位置にあるか否かを検知して、カセット93の開閉状態を検知することができる。
また、カセット93には、シートPの幅方向の位置を形成する一対のサイド規制板38,39が、幅方向に移動可能に支持されている。駆動軸40aは、サイド規制板39に形成された貫通孔39aを貫通しており、サイド規制板39は駆動軸40aに干渉せずに移動することが出来る。
[制御部]
次に、図8に示す制御ブロック図に沿って、制御部67について説明する。制御部67は、CPU,RAM及びROM等を有するコントローラであり、制御部67の入力側には、開閉センサ16、束押しHPセンサ81、束押しセンサ82、仕切りセンサ83、リフターHPセンサ84及びシートセンサ78が接続されている。束押しHP(ホームポジション)センサ81(図2(a)参照)は、移送部材37が待機位置に位置していることを検知する。束押しセンサ82(図2(a)参照)は、移送部材37が移送位置に位置したことを検知する。仕切りセンサ83は、上述した開閉センサ16と略同様の構成を有しており、仕切り部材36が仕切り位置及び開放位置のいずれに位置しているかを検知する。
[復帰機構の動作]
次に、移動機構63の動作、特に、カセット93が装置本体201aの装着空間15(図9参照)から引き出された際の復帰機構66の動作について説明する。移送部材37は、上述したように、駆動モータ50が正転駆動することでタイミングベルト41が回転し、待機位置から移送位置へスライド移動する。この際、移送部材37の位置は、束押しHPセンサ81及び束押しセンサ82によって検知される。
移送部材37が待機位置から移送位置へと移動する途中の中間位置において、移送部材37はチャージ部材43に当接し、引っ張りバネ44,44の付勢力に抗してチャージ部材43をシート給送方向(図5の矢印A方向)に押圧する。
図4(b)及び図5(b)に示すように、移送部材37が移送位置に位置すると、移送部材37が束押しセンサ82によって検知される。移送部材37が移送位置に位置することで、第2積載部28aに積載されていたシート束が第1積載部28bに移送される。束押しセンサ82が移送部材37を検知すると、制御部67は、駆動モータ50を逆転駆動して、移送部材37を待機位置に位置させる。
移送部材37が中間位置と移送位置との間に位置した状態でカセット93がユーザにより装置本体201aから引き抜かれると、図9に示すように、遮断部64を構成する駆動伝達カップリング49と被駆動カップリング48とが離間する。これにより、駆動モータ50から移送部材37への駆動伝達経路が遮断され、駆動モータ50自身の保持トルクの影響から解放される。そして、チャージ部材43がチャージした引っ張りバネ44,44のバネ力(圧縮力)により、チャージ部材43がシート給送方向とは反対方向に移動する。移送部材37は、チャージ部材43に押圧されて、図9に示すように中間位置に向けて速やかに移動し、中間位置の近傍で停止する。すなわち、復帰機構66は、カセット93が装置本体201aから引き出されると、移送部材37を中間位置に向けて移動させる。本実施の形態では、中間位置は、待機位置と移送位置との略中間あたりに設定されている。
このように、本実施の形態では、カセット93を装置本体201aから引き抜いた際に移送部材37が中間位置と移送位置との間から、中間位置の近傍に強制的に移動する。これにより、ユーザが第2積載部28aにシート束をセットしようとしても、移送部材37が中間位置の近傍に位置してシートのセットには邪魔となるために、ユーザが第2積載部28aにシート束を誤ってセットすることを防止する。そして、ユーザは、移送部材37を待機位置に移動させてから、シート束を正しく第2積載部28aに補充することが出来る。
この際、被駆動カップリング48が駆動伝達カップリング49から離脱しているため、ユーザは移送部材37を待機位置に容易に移動でき、シート束(P)をセットするための適正な位置に位置決めすることができる。特に、第2積載部28aにおけるほぼ真ん中あたりまで移送部材37を移動させることがユーザに対するアピールとなり、移送部材37を適正な位置にセットし直す操作を誘導することができる。
また、カセット93が駆動モータ50の駆動力によって待機位置から移送位置へ移動し、再度待機位置へ戻すまでの動作は、駆動モータ50の出力によるが、数秒(例えば10秒程度)で終了する。また、基本的には、常に移送部材37は左側の待機位置で静止している。
しかし、カセット93を装置本体201aから引き出されてしまうと、駆動モータ50からの駆動伝達が遮断されてしまうので、移送部材37は、駆動モータ50の駆動力では待機位置に戻ることはできない。本実施形態では、チャージ部材43と引っ張りバネ44,44の作用によって、簡易な構成で、瞬時に移送部材37を中間位置の近傍へ移動することができる。
ここで、瞬時とは、ユーザがカセット93を装置本体201aから引き出すのに要する時間未満をさし、例えば1秒以内のことである。このように、瞬時に移送部材37が中間位置の近傍へ移動するので、第2積載部28a内のセットトレイ88にシート束(P)をセットするスペースはなく、この位置にユーザが誤ってシート束を置くことはない。これにより、シート束の誤セットが回避されるので、プリンタ201が停止したり、煩わしい再セット作業が発生したりすることを回避することができる。
また、開閉センサ16によってカセット93が装置本体201aから引き抜かれたことが検知されると、制御部67は、駆動モータ50を停止させる。これにより、プリンタ201の消費電力及び騒音を低減させることが出来る。
[収容部]
次に、収容部材70について図10及び図11を用いて説明する。収容部材70(収容部)は、カセット93に一体又は別体に設けられており、待機位置に位置する移送部材37を収容している。すなわち、収容部材70は、シート給送方向において、待機位置に位置する移送部材37の上流に配置されるカバー部71と、カバー部71からシート給送方向に延びて移送部材37の上方を覆う庇部72と、を有している。なお、庇部72は、図10に示すように、待機位置に位置する移送部材37よりもシート給送方向に突出している。また、収容部材70は、待機位置に位置する移送部材37が移送位置に向けて移動することを妨げるものではない。
収容部材70は、待機位置に位置する移送部材37との間で、図11に示すように、隙間距離D1,D2,D3を有しており、これらの隙間距離D1,D2,D3は、ユーザの手が入らない程度の小さい隙間に設定されている。これにより、待機位置に位置する移送部材37は、収容部材70によってほぼ覆い隠され、ユーザから移送部材37が認識されにくい。また、たとえユーザに移送部材37が認識されたとしても、移送部材37がユーザの手に触れにくいために、ユーザが移送部材37を故意に待機位置から引っ張り出すことを防止することが出来る。
これにより、例えば移送部材37が移送位置に位置し、シート束がユーザによって移送部材37よりもシート給送方向における上流にセットされることを防止して、シート束の誤セットを防止することが出来る。よって、プリンタ201の誤動作を防止することが出来る。
なお、本実施の形態では、引っ張りバネ44を2つ用いたが、1つでも3つ以上用いてもよい。また、移送部材37の中間位置を、待機位置と移送位置の略中間に設定したが、待機位置と移送位置との間であればどこを中間位置にしてもよい。この際、移送部材37の中間位置は、自然状態におけるチャージ部材43の位置によって設定される。
また、収容部材70は、1部材からでも、多部材からでも構成されてよく、またカセット93の一部を収容部材として構成してもよい。また、収容部材70の形状は、ユーザが待機位置に位置する移送部材37を操作しにくい形状であって、移送部材37が移送位置に向けて移動可能なものであればどのようなものでもよい。
また、引っ張りバネ44に代えて、ねじりバネ、皿バネ、板バネ、トーションバー等の他のバネや、磁石やゴム等の他の弾性部材を用いてもよい。
19:付勢部/28a:第2積載部/28b:第1積載部/31:給送部(ピックアップローラ)/37:移送部(移送部材)/43:押圧部材(チャージ部材)/44:付勢部材(引っ張りバネ)/50:駆動源(駆動モータ)/53:シート給送装置/64:遮断部/66:復帰機構/70:収容部(収容部材)/71:カバー部/72:庇部/201:画像形成装置(プリンタ)/201a:装置本体/201b:画像形成部/P:シート

Claims (9)

  1. 画像形成装置に対して引き出し可能に装着されるシート給送装置であって、
    シートを積載する第1積載部と、前記第1積載部に並設され、前記第1積載部へ移送されるべきシートを積載する第2積載部と、を有する積載手段と、
    前記第1積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、
    前記第2積載部に積載されたシートを前記第1積載部に移送するために移動する移送部材と、
    前記移送部材を移動させるための駆動手段と、
    前記シート給送装置が前記画像形成装置から引き出されている状態において、前記移送部材がシートの移送を開始する前に位置している待機位置にある状態で前記移送部材の上部を覆い、前記移送部材が前記待機位置よりも前記第1積載部側の第1位置にある状態では前記移送部材の上部を覆わないように構成されたカバー手段と、を備えた、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記カバー手段は、前記待機位置に位置する前記移送部材のシート給送方向における上流側の面も覆うように構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記カバー手段は、前記待機位置にある前記移送部材よりもシートの移送方向に突出している、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記カバー手段は、ユーザが前記移送部材を前記待機位置からシートの移送方向へ引き出すことを抑制するように、前記移送部材を覆う、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記積載手段は前記シート給送装置から引き出し可能に構成され、前記駆動手段が前記移送部材を移動させている途中で前記積載手段が引き出されると、前記移送部材の移送方向とは反対の方向に前記移送部材を移動させる復帰機構を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 前記移送部材が、シートの移送を完了する時に位置する移送位置と前記待機位置との間の中間位置から、前記移送位置への移動中に前記積載手段が引き出されると、前記復帰機構は前記移送部材を前記中間位置へ戻すように動作する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
  7. 前記復帰機構は、前記中間位置と前記移送位置との間に位置する前記移送部材を前記中間位置に向けて付勢する付勢部と、前記積載手段が引き出されると、前記駆動手段から前記移送部材への駆動力を遮断する遮断部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
  8. 前記付勢部は、前記中間位置から前記移送位置に移動する前記移送部材に押圧される押圧部材と、前記積載手段と前記押圧部材との間に接続される付勢部材と、を有する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置によって給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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