JP2011031777A - 助手席用エアバッグ装置の配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグモジュールをインストルメントパネルに直接固定した場合において、インストルメントパネルのコスト及び重量を低減する。
【解決手段】インストルメントパネル12の助手席側の裏面には、助手席用エアバッグ装置10のエアバッグモジュール22が固定されている。エアバッグモジュール22のモジュールケース26の底部26Aには、側面視でコ字状のモジュール側ブラケット60が固定されている。これに対応して、インパネリインフォース62には車体側ブラケット64が固定されている。インストルメントパネル12の車体への搭載状態では、車体側ブラケット64の上端部64Dがモジュール側ブラケット60の隙間66に挿入されている。従って、助手席用エアバッグ装置10の作動に伴いエアバッグモジュール22が下方へ変位すると、上壁部60Aが上端部64Dに当接し、逆に上方へ変位すると、下壁部60Cが上端部64Dに当接する。
【選択図】図1

Description

本発明は、助手席用エアバッグ装置がインストルメントパネルに直接固定される場合に適用される助手席用エアバッグ装置の配設構造に関する。
下記特許文献1には、助手席用のエアバッグモジュールをインストルメントパネルの裏面に直接固定し、インパネリインホースには固定しない技術が開示されている。簡単に説明すると、モジュールケースの開放側端部は、インストルメントパネルの芯材にボルトで固定されている。また、モジュールケースの底面は、インパネリインホースの上方に離間して配置されている。そして、インパネリインホースにおけるモジュールケースの底面と対向する位置にブロック状の緩衝部材を取り付け、モジュールケースの底面と緩衝部材とを対向させて配置している。
上記構成によれば、エアバッグモジュールをインパネリインホースに取り付ける作業が不要になるので、エアバッグモジュールの取付作業性を向上させることができる。また、エアバッグが膨出する際には、モジュールケースの底面が緩衝部材に当接する。従って、エアバッグが膨出するときの反力は緩衝部材を介してインパネリインホースで受け止めることができる。
実開平06−001024号公報 特開平11−321513号公報 特開2003−306113号公報 実開平05−037608号公報 特開平11−091479号公報
しかしながら、上記先行技術に開示された構成による場合、以下の点において改良の余地がある。すなわち、エアバッグモジュールがインパネリインホースに固定されていないため、エアバッグが膨出する方向の荷重については、そのすべてをインストルメントパネルで受けることになる。このため、金属製のリテーナ等をインストルメントパネルに追加してインストルメントパネルを補強する必要がある。従って、インストルメントパネルのコスト及び重量が増加し、上記先行技術はこの点において改良の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグモジュールをインストルメントパネルに直接固定した場合において、インストルメントパネルのコスト及び重量を低減することができる助手席用エアバッグ装置の配設構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造は、インストルメントパネルの助手席側の裏面に固定されると共に開放側端部がエアバッグドアで閉止されたモジュールケースと、このモジュールケース内に折り畳み状態で格納されると共にガスが供給されることにより膨張してエアバッグドアを展開させて乗員側へ膨出される助手席用エアバッグと、を含んで構成された助手席用エアバッグ装置と、前記モジュールケースの底部に固定されると共に、当該底部の下方側へ向けて延出されたモジュール側ブラケットと、前記インストルメントパネルの車体への搭載状態でインストルメントパネルの内方でかつ助手席用エアバッグ装置のモジュールケースの下方側に配置されたインパネリインフォース又はカウルの一部に固定され、モジュールケースの底部側へ向けて延出された車体側ブラケットと、を有し、前記エアバッグモジュールの車両下方側への変位時にモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとが相互に干渉することで変位量が規制されるように、かつ、前記エアバッグモジュールの車両上方側への変位時にモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとが相互に干渉することで変位量が規制されるように、モジュール側ブラケットに設けた第1当接面と車体側ブラケットに設けた第2当接面とが車両上下方向に対向して配置されている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の助手席用エアバッグ装置の配設構造において、前記モジュール側ブラケットは、インストルメントパネルの車体への搭載方向へ向けて延出されると共に前記第1当接面が形成された第1延出部を備えており、かつ、前記車体側ブラケットは、インストルメントパネルの車体への搭載方向と反対方向へ向けて延出されると共に前記第2当接面が形成された第2延出部を備えており、さらに、前記第1延出部と前記第2延出部とが側面視で互い違いに配置されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の助手席用エアバッグ装置の配設構造において、前記モジュール側ブラケット及び前記車体側ブラケットのいずれか一方は、車両上下方向に沿って延在しかつ開口が形成された板状部を有し、かつ、前記モジュール側ブラケット及び前記車体側ブラケットのいずれか他方は、当該開口へ挿入可能な係止片を備えており、さらに、前記係止片が前記開口に挿入された状態で配置されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、インストルメントパネルの助手席側の裏面には助手席用エアバッグ装置のモジュールケースの開放側端部が固定されており、エアバッグモジュールを車体側に固定するブラケットはモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとに分かれている。別の言い方をすると、モジュール側ブラケットはモジュールケースの底部に固定されており、又車体側ブラケットはインパネリインフォース又はカウルの一部に固定されてモジュール側ブラケットとは別個に存在しているため、従来のように助手席用エアバッグ装置を車体側に支持させたフローティング構造にする必要がない。このため、助手席用エアバッグ装置のエアバッグモジュールをインストルメントパネルに直接固定することができる。
この状態のインストルメントパネルを車体へ搭載する場合、インパネリインフォース又はカウルの一部に固定された車体側ブラケットに対してエアバッグモジュールのモジュール側ブラケットが接近するように、インストルメントパネルが車体側へ搭載される。インストルメントパネルが車体側に搭載された状態では、モジュールケースの底部の下方へ向けて延出されたモジュール側ブラケットの第1当接面と、モジュールケースの底部側へ向けて延出された車体側ブラケットの第2当接面とが車両上下方向に対向して配置される。
ここで、助手席用エアバッグ装置が作動すると、まず折り畳み状態の助手席用エアバッグ内へガスが供給されて助手席用エアバッグが膨張し始める。そして、エアバッグドアが展開する前の状態では、助手席用エアバッグはエアバッグドアに反力を取ってモジュールケースを車両下方側へ押圧する。このため、インストルメントパネルを車両下方側へ若干撓ませながら、エアバッグモジュールが車両下方側へ若干変位すると、モジュール側ブラケットの第1当接面と車体側ブラケットの第2当接面とが相互に干渉し、それ以上の変位が規制される。なお、相互干渉後にエアバッグモジュールから作用する荷重は、モジュール側ブラケット及び車体側ブラケットを介してインパネリインフォース又はカウルの一部に伝達されて支持される。
その後、エアバッグドアが展開すると、助手席用エアバッグが助手席に着座する乗員へ向けて膨張展開される。このときには、助手席用エアバッグの車両上方かつ車両後方への膨出力によってモジュールケースが車両上方側へ変位される。しかし、モジュール側ブラケットの第1当接面と車体側ブラケットの第2当接面とが相互に干渉し、それ以上の変位が規制される。
一方、助手席用エアバッグ装置が作動しない速度下において、インストルメントパネルの助手席側の上面に車両下方側への外力が加わった場合には、助手席用エアバッグ装置の作動初期と同様にエアバッグモジュールが車両下方側へ変位するので、モジュール側ブラケットの第1当接面と車体側ブラケットの第2当接面とが相互に干渉し、それ以上の変位が規制される。なお、相互干渉後にエアバッグモジュールから作用する荷重は、モジュール側ブラケット及び車体側ブラケットを介してインパネリインフォース又はカウルの一部に伝達されて支持される。
また、本発明では、上述したようにエアバッグモジュールの変位時にエアバッグモジュールから作用する荷重はインパネリインフォース又はカウルの一部に伝達されて支持されるので、インストルメントパネルを特別に補強する必要はない。
請求項2記載の本発明によれば、モジュール側ブラケットが備える第1延出部と車体側ブラケットが備える第2延出部とは同一方向で反対向きに延出されており、第1延出部と第2延出部とが側面視で互い違いに配置されることで、第1当接面と第2当接面とが車両上下方向に対向して配置されている。このため、インストルメントパネルを車体に搭載する際に、第2延出部に対する第1延出部の位置決めを容易に行うことができる。
請求項3記載の本発明によれば、モジュール側ブラケット及び車体側ブラケットのいずれか一方が車両上下方向に沿って延在する板状部を有しており、この板状部に形成された開口内へモジュール側ブラケット及び車体側ブラケットのいずれか他方に形成された係止片が挿入されるため、助手席用エアバッグ装置が作動して、開口と係止片とが車両上下方向に相対移動し開口の内周面と係止片とが相互に干渉したときに、係止片が開口から外れ難い。つまり、係止片が開口内へ挿入されているため、係止片は開口の内周面のすべてと向き合っており、このため係止片が変形して斜めに傾いたとしても、開口の側面と干渉する。従って、係止片と干渉可能な面を増やすことができる分、係止片は開口から外れ難い。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造は、エアバッグモジュールをインストルメントパネルに直接固定した場合において、インストルメントパネルのコスト及び重量を低減することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造は、インストルメントパネルの車体への搭載作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席用エアバッグ装置の作動時におけるエアバッグモジュールの車体への支持性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係り、インストルメントパネルのエアバッグ装置配設位置での縦断面構造を示す図3の1−1線に沿った拡大縦断面図である。 第1実施形態の要部に係るモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとを分離させた拡大斜視図である。 第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造が適用されたインストルメントパネルの外観斜視図である。 第1実施形態のインストルメントパネルの車体への組付状態を示す縦断面図である。 図4に示される状態から助手席用エアバッグが膨張し始めた状態を示す図4に対応する縦断面図である。 図5に示される状態から助手席用エアバッグが乗員側へ膨出した状態を示す図4に対応する縦断面図である。 図4に示される状態において助手席用エアバッグ装置の配設位置にヘッドフォームが当接した状態を示す図4に対応する縦断面図である。 第2実施形態の要部に係るモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとを分離させた拡大斜視図である。 第2実施形態のインストルメントパネルの車体への組付状態を示す縦断面図である。 図9に示される状態から助手席用エアバッグが膨張し始めた状態を示す図9に対応する縦断面図である。 図10に示される状態から助手席用エアバッグが乗員側へ膨出した状態を示す図9に対応する縦断面図である。 図9に示される状態において助手席用エアバッグ装置の配設位置にヘッドフォームが当接した状態を示す図9に対応する縦断面図である。 変形例に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造を示す図4に対応する縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図3には、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造が適用されたインストルメントパネルの外観斜視図が示されている。また、図1には、当該インストルメントパネルの1−1線に沿った拡大縦断面図が示されている。さらに、図2には、本実施形態の要部に係るモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとを分離させた拡大斜視図が示されている。
これらの図に示されるように、助手席用エアバッグ装置10は、インストルメントパネル12における頂部12Aの助手席側の裏面側に配設されている。インストルメントパネル12は、所定の剛性を備えた樹脂製の基材14と、この基材14から車室内側へ所定距離だけ離間した位置に設けられた表皮16と、基材14と表皮16との間に設けられた発泡層18と、による三層構造によって構成されている。但し、必ずしも三層構造にする必要はなく、基材14と表皮16をそれぞれ一層にした二層構造のインストルメントパネルを採用してもよい。
上記インストルメントパネル12の基材14における助手席側の所定位置には、段差部19(図1参照)を介して矩形状の開口部20が形成されている。そして、この開口部20が形成された位置に、エアバッグモジュール22とエアバッグドア24とを含んで構成された助手席用エアバッグ装置10が配設されている。
エアバッグモジュール22は、略箱体形状に形成された金属製のモジュールケース26を備えている。モジュールケース26は、平面視で略矩形状に形成された底部26Aと、この底部26Aの周縁部から車両上方側へ立ち上げられた4枚の側部26Bと、によって構成された箱体形状に形成されており、車両上方側の端部が開放されている。前後一対の側部26Bの上端部には、互いに離間する方向へ屈曲された前後一対のフランジ部26Cが形成されている。各フランジ部26Cには、ボルト挿通孔28がそれぞれ形成されている。
上記モジュールケース26の前後一対のフランジ部26Cには、エアバッグドア24が取り付けられている。エアバッグドア24は、基材14と同一の材料によって構成されかつ基材14の開口部20内に装着される略矩形平板状の頂部30と、この頂部30の裏面から面直角方向(車両下方側)へ延出された脚部32と、によって構成されている。
頂部30の周縁部30Aは段差部19の上面に当接状態で配置され、一例として振動溶着によって取り付けられている。上記基材14における脚部32の内側には、前後一対のドア部34が形成されている。各ドア部34の根元には、側面視で略V字状に形成されたドアヒンジ36が一体に形成されている。エアバッグドア24のドア部34が展開する際には、一対のドア部34はドアヒンジ36を中心として車両前後方向に両開きに展開するようになっている。
また、エアバッグドア24の前後の脚部32の下部は互いに離間する方向へ屈曲されている(以下、この部分を「屈曲部32A」と称す。)。各屈曲部32Aには、モジュールケース26の前後のフランジ部26Cに形成されたボルト挿通孔28と同軸上にボルト挿通孔38が形成されている。さらに、屈曲部32Aには、側面視でU字状に形成されたナットスプリング40が嵌合されている。ナットスプリング40は、屈曲部32Aの上面に配置される上面部40Aと、屈曲部32Aの下面に配置される下面部40Bと、を備えている。上面部40Aにはボルト挿通孔28、38と同軸上にナット部42が一体に形成されている。一方、下面部40Bには、ナット部42と同軸上にボルト挿通孔44が形成されている。そして、屈曲部32Aに外側からナットスプリング40が嵌合された状態では、上面部40Aに形成されたナット部42、屈曲部32Aに形成されたボルト挿通孔38、及び下面部40Bに形成されたボルト挿通孔44が同軸上に配置されている。この状態で、モジュールケース26の前後一対のフランジ部26Cのボルト挿通孔28を、ナット部42、ボルト挿通孔28、38と同軸上に配置し、ボルト46を下方側から挿入してナット部42へ螺合させることにより、エアバッグモジュール22がエアバッグドア24の脚部32に固定されている。すなわち、本実施形態の助手席用エアバッグ装置10では、エアバッグモジュール22がインストルメントパネル12の裏面側に直接的に固定されている。
また、モジュールケース26の底部26Aの中央部には、車両幅方向に沿って車両下方側へ凹む凹部48が形成されている。この凹部48には、広義にはガス発生手段として把握される円柱形状のインフレータ50の下半分が収容されている。なお、インフレータ50の外周下部には、図示しない複数本のスタッドボルトが車両下方側へ向けて立設されている。スタッドボルトはモジュールケース26の底部26Aを貫通し、車両下方側からナットがスタッドボルトの貫通端部に螺合されることにより、インフレータ50がモジュールケース26の凹部48に固定されている。また、インフレータ50の軸方向端部には図示しないガス噴出部が形成されており、インフレータ50が作動するとこのガス噴出部に形成されたガス噴出孔からガスが噴出されるようになっている。
上記インフレータ50の上半分の外周には、広義には整流手段として把握されるディフューザ52が配置されている。ディフューザ52は平面視で矩形の枠状に形成された基部52Aと、この基部52A内において略半円形状に膨出された整流部52Bと、によって形成されている。基部52Aはスタッドボルト54及びナット56によってモジュールケース26の底部26Aに固定されている。また、整流部52Bには、図示しない整流口が形成されており、インフレータ50のガス噴出部のガス噴出孔から噴出されたガスを整流して後述する助手席用エアバッグ58内へ供給するようになっている。
上述したディフューザ52とエアバッグドア24との間には、助手席用エアバッグ58が折り畳み状態で格納されている。助手席用エアバッグ58は蛇腹折り、ロール折り等によって折り畳まれている。また、助手席用エアバッグ58にはインフレータ50及びディフューザ52を挿入するための開口部が形成されており、その開口周縁部がディフューザ52の基部52Aの下面とモジュールケース26の底部26Aの上面との間に挟持された状態で、スタッドボルト54及びナット56によってモジュールケース26の底部26Aに共締めされている。
図1〜図3(特には図1及び図2)に示されるように、上述したモジュールケース26の底部26Aにおける中央部下面には、側面視でコ字状に形成されたモジュール側ブラケット60が固定されている。モジュール側ブラケット60は、矩形平板状の上壁部60Aと、上壁部60Aの後端部から車両下方側へ屈曲された縦壁部60Bと、縦壁部60Bの下端部から車両前方側へ屈曲された下壁部60Cと、によって構成されている。
上壁部60Aの上面60A1は、モジュールケース26の底部26Aにおける中央部下面に溶接等の固定手段によって固定されている。また、上壁部60Aの下面60A2と下壁部60Cの上面60C1とは、車両上下方向に対向して配置されている。さらに、下壁部60Cは上壁部60Aよりも車両前後方向の長さが短く設定されている。但し、上壁部60A及び下壁部60Cの車両前後方向の長さは同一でもよいし、下壁部60Cの方が上壁部60Aよりも多少長く設定されていてもよく、両者の長さの長短の関係は、後述する車体側ブラケット64の上端部64Dの延出長さ等との関連において決定される。
一方、インストルメントパネル12の内方には、高強度のインパネリインフォース62が車両幅方向に沿って延在されている。インパネリインフォース62はパイプ状に形成されており、その長手方向の両端部は図示しないフロントピラー等の車体骨格部材に固定されている。インパネリインフォース62における長手方向の所定位置(平面視でインパネリインフォース62に助手席用エアバッグ装置10が重なる位置)には、車体側ブラケット64が固定されている。車体側ブラケット64は、インパネリインフォース62の下部外周面に密着されて溶接等により当該下部外周面に固定される円弧面状の下端部64Aと、この下端部64Aの上端から略車両上方斜め前方側へ延出された延出部64Bと、延出部64Bの上端部から略車両上方側へ若干屈曲されて延出された縦壁部64Cと、縦壁部64Cの上端部から略車両後方側へ屈曲された所定長さの上端部64Dと、によって構成されている。
図1に示されるように、モジュール側ブラケット60は車両前方側に開口されており、上壁部60A及び下壁部60Cはインストルメントパネル12の車体への搭載方向(図4の矢印S方向)に延出されている。一方、車体側ブラケット64は側面視で上下逆向きのL字状に形成されており、上端部64Dはインストルメントパネル12の搭載方向と反対方向へ延出されている。
モジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2と下壁部60Cの上面60C1との隙間66の間隙寸法(上壁部60Aと下壁部60Cとの距離)をPとすると、車体側ブラケット64の上端部64Dの板厚tは、間隙寸法Pよりも十分に薄く設定されており、車体側ブラケット64の上端部64Dはモジュール側ブラケット60の隙間66の高さ方向略中央部に挿入されている。従って、側面視で見た場合、モジュール側ブラケット60の上壁部60A、下壁部60Cと車体側ブラケット64の上端部64Dとは互い違いに配置されている。この状態では、モジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2が、車体側ブラケット64の上端部64Dの上面64D1と車両上下方向に対向して配置されている。同様に、車体側ブラケット64の上端部64Dの下面64D2はモジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1と車両上下方向に対向して配置されている。
補足すると、モジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2から車体側ブラケット64の上端部64Dの上面64D1までの距離Aと、車体側ブラケット64の上端部64Dの下面64D2からモジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1までの距離Bは、後述するように助手席用エアバッグ装置10の作動時におけるエアバッグモジュール22の下方変位量及び上方変位量や助手席用エアバッグ装置10の非作動時においてインストルメントパネル12の助手席側の上面に荷重が作用したきの下方変位量をどのように設定するかで決定される。そして、この距離A、Bと車体側ブラケット64の上端部64Dの板厚tとが決定されることで、モジュール側ブラケット60の縦壁部60Bの高さが決定される。
なお、上記構成において、モジュール側ブラケット60の上壁部60A、下壁部60Cが本発明における「第1延出部」に相当し、上壁部60Aの下面60A2、下壁部60Cの上面60C1が本発明における「第1当接面」に相当する。また、車体側ブラケット64の上端部64Dが本発明における「第2延出部」に相当し、上端部64Dの上面64D1、下面64D2が本発明における「第2当接面」に相当する。
(本実施形態の作用・効果)
次に、図4〜図7を用いて、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造では、インストルメントパネル12の助手席側の裏面に助手席用エアバッグ装置10のモジュールケース26の開放側端部が固定されており、エアバッグモジュール22を車体側に固定するブラケットはモジュール側ブラケット60と車体側ブラケット64とに分かれている。別の言い方をすると、モジュール側ブラケット60はモジュールケース26の底部26Aに固定されており、又車体側ブラケット64はインパネリインフォース62に固定されてモジュール側ブラケット60とは別個独立に存在しているため、従来のように助手席用エアバッグ装置を車体側に支持させたフローティング構造にする必要がない。このため、助手席用エアバッグ装置10のエアバッグモジュール22をインストルメントパネル12に直接固定(先付け)することができる。
この状態のインストルメントパネル12を車体へ搭載する場合、図4の矢印S方向(車両前方)を搭載方向(組付方向)として、インパネリインフォース62に固定された車体側ブラケット64に対してエアバッグモジュール22のモジュール側ブラケット60が接近するように、インストルメントパネル12が車体側へ搭載される。インストルメントパネル12が車体側に搭載された状態では、モジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2と車体側ブラケット64の上端部64Dの上面64D1、並びに、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1と車体側ブラケット64の上端部64Dの下面64D2とが、それぞれ車両上下方向に対向して配置される。
図4に示される状態から前面衝突時になると、図示しないエアバッグセンサによってその状態が検知される。或いは、衝突予測センサを搭載している場合には、前面衝突することが不可避である状況になると、図示しない衝突予知センサ(プリクラッシュセンサ)によってその状態が検知される。前面衝突が検知されると、或いは前面衝突が予知されると、図示しないエアバッグECUによって助手席用エアバッグ装置10のインフレータ50の点火装置に通電される。これにより、インフレータ50が作動してガスが発生する。発生したガスは、ディフューザ52によって整流された後、折り畳み状態の助手席用エアバッグ58内へ供給される。
ここで、上記のように助手席用エアバッグ装置10が作動すると、図5に示されるように、まず折り畳み状態の助手席用エアバッグ58内へガスが供給されて助手席用エアバッグ58が膨張し始める。そして、エアバッグドア24が展開する前の状態では、助手席用エアバッグ58はエアバッグドア24に反力を取ってモジュールケース26を車両下方側へ押圧する。このため、インストルメントパネル12を車両下方側へ若干撓ませながら、エアバッグモジュール22が車両下方側へ若干変位すると、モジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2が車体側ブラケット64の上端部64Dの上面64D1に干渉(当接)し、それ以上の変位が規制される。なお、相互干渉後にエアバッグモジュール22から作用する荷重は、モジュール側ブラケット60及び車体側ブラケット64を介してインパネリインフォース62に伝達されて支持される。
その後、図6に示されるように、エアバッグドア24の一対のドア部34が前後に展開すると、助手席用エアバッグ58が助手席に着座する乗員へ向けて膨張展開される。このときには、助手席用エアバッグ58の車両上方かつ車両後方への膨出力によってモジュールケース26が車両上方側(図6の矢印R方向)へ変位される。しかし、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1が車体側ブラケット64の上端部64Dの下面64D2に干渉(当接)し、それ以上の変位が規制される。なお、相互干渉後にエアバッグモジュール22から作用する荷重は、モジュール側ブラケット60及び車体側ブラケット64を介してインパネリインフォース62に伝達されて支持される。
一方、図7に示されるように、助手席用エアバッグ装置10が作動しない速度(例えば、時速20km)下において、インストルメントパネル12における助手席用エアバッグ装置10の配設位置に、車両上方側から下向きの荷重が作用することがある。図7では、乗員頭部を模擬したヘッドフォーム68をインストルメントパネル12の上方から車両下方側へ向けて衝突させた状態が示されている。このような場合、インストルメントパネル12及びエアバッグモジュール22には、車両下方側(図7の矢印X方向)への荷重が作用する。このため、エアバッグモジュール22が車両下方側へ若干変位し、それに伴ってインストルメントパネル12も車両下方側へ撓む。
従って、図5に示される場合と同じ状況になり、モジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2が車体側ブラケット64の上端部64Dの上面64D1に干渉(当接)することで、エアバッグモジュール22のそれ以上の車両下方側への変位が規制される。と同時に、エアバッグモジュール22を車両下方側へ変位させた荷重(インストルメントパネル12がヘッドフォーム68から受けた車両下方側への荷重)は、モジュール側ブラケット60及び車体側ブラケット64を介してインパネリインフォース62に伝達される。つまり、当該荷重をインパネリインフォース62で受け止める。
また、本実施形態では、上記の通り、助手席用エアバッグ装置10の作動時に作用する荷重はモジュール側ブラケット60から車体側ブラケット64を経てインパネリインフォース62に伝達することができる。このため、インストルメントパネル12を特別に補強する必要はない。
以上のことを総括すると、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造によれば、エアバッグモジュール22をインストルメントパネル12に直接固定した場合において、インストルメントパネル12のコスト及び重量を低減することができる。
さらに、本実施形態では、モジュール側ブラケット60が備える上壁部60A及び下壁部60Cと車体側ブラケット64が備える上端部64Dとは同一方向で反対向きに延出されており、これらの上壁部60A及び下壁部60Cと上端部64Dとが側面視で互い違いに配置されることで、上壁部60Aの下面60A2と上端部64Dの上面64D1並びに上端部64Dの下面64D2と下壁部60Cの上面60C1とが車両上下方向に対向して配置されている。このため、インストルメントパネル12を車体に搭載する際に、車体側ブラケット64の上端部64Dに対するモジュール側ブラケット60の位置決めを容易に行うことができる。その結果、本実施形態によれば、インストルメントパネル12の車体への搭載作業性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図8〜図12を用いて、本発明に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、この第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造では、車体側ブラケット80が開口82を備えたタイプとされている。具体的には、車体側ブラケット80は、インパネリインフォース62の下部外周面に密着されて溶接等により当該下部外周面に固定される円弧面状の下端部80Aと、この下端部80Aの上端から略車両上方側へ延出された板状部としての縦壁部80Bと、によって構成されている。
縦壁部80Bの上部には、矩形状の開口82が形成されている。開口82の左右幅は、モジュール側ブラケット60の幅よりも広く設定されている。また、開口82の上下幅は、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの板厚よりも広く設定されている。因みに、この実施形態では、開口82の上下幅は、第1実施形態で説明したモジュール側ブラケット60の隙間66の間隙寸法Pと同一に設定されている。
図9に示されるように、インストルメントパネル12が車体に搭載された状態では、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cが車体側ブラケット80の開口82内へ車両後方側から挿入された状態になっている。この状態では、開口82の内周上縁部82Aが下壁部60Cの上面60C1と車両上下方向に対向している。また、開口82の内周下縁部82Bが下壁部60Cの下面60C2と車両上下方向に対向している。
なお、上記構成において、車体側ブラケット80の縦壁部80Bが本発明における「板状部」に相当し、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cが本発明における「係止片」に相当する。また、開口82の内周上縁部82A及び内周下縁部82Bが本発明における「第2当接面」に相当する。
(作用・効果)
次に、図9〜図12を用いて、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
インストルメントパネル12を車体へ搭載する場合、図9の矢印S方向(車両前方)を搭載方向(組付方向)として、インパネリインフォース62に固定された車体側ブラケット80に対してエアバッグモジュール22のモジュール側ブラケット60が接近するように、インストルメントパネル12が車体側へ搭載される。このとき、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cが車体側ブラケット80の開口82内へ非接触状態で挿入される。インストルメントパネル12が車体側に搭載された状態では、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1と車体側ブラケット80の開口82の内周上縁部82A、並びに、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの下面60C2と車体側ブラケット80の開口82の内周下縁部82Bとが、それぞれ車両上下方向に対向して配置される。
図9に示される状態から前面衝突時になると、図示しないエアバッグセンサによってその状態が検知される。或いは、衝突予測センサを搭載している場合には、前面衝突することが不可避である状況になると、図示しない衝突予知センサ(プリクラッシュセンサ)によってその状態が検知される。前面衝突が検知されると、或いは前面衝突が予知されると、図示しないエアバッグECUによって助手席用エアバッグ装置10のインフレータ50の点火装置に通電される。これにより、インフレータ50が作動してガスが発生する。発生したガスは、ディフューザ52によって整流された後、折り畳み状態の助手席用エアバッグ58内へ供給される。
ここで、上記のように助手席用エアバッグ装置10が作動すると、図10に示されるように、まず折り畳み状態の助手席用エアバッグ58内へガスが供給されて助手席用エアバッグ58が膨張し始める。そして、エアバッグドア24が展開する前の状態では、助手席用エアバッグ58はエアバッグドア24に反力を取ってモジュールケース26を車両下方側へ押圧する。このため、インストルメントパネル12を車両下方側へ若干撓ませながら、エアバッグモジュール22が車両下方側へ若干変位すると、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの下面60C2が車体側ブラケット80の開口82の内周下縁部82Bに干渉(当接)し、それ以上の変位が規制される。なお、相互干渉後にエアバッグモジュール22から作用する荷重は、モジュール側ブラケット60及び車体側ブラケット80を介してインパネリインフォース62に伝達されて支持される。
その後、図11に示されるように、エアバッグドア24の一対のドア部34が前後に展開すると、助手席用エアバッグ58が助手席に着座する乗員へ向けて膨張展開される。このときには、助手席用エアバッグ58の車両上方かつ車両後方への膨出力によってモジュールケース26が車両上方側(図11の矢印R方向)へ変位される。しかし、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1が車体側ブラケット80の開口82の内周上縁部82Aに干渉(当接)し、それ以上の変位が規制される。なお、相互干渉後にエアバッグモジュール22から作用する荷重は、モジュール側ブラケット60及び車体側ブラケット80を介してインパネリインフォース62に伝達されて支持される。
一方、図12に示されるように、助手席用エアバッグ装置10が作動しない速度(例えば、時速20km)下において、インストルメントパネル12における助手席用エアバッグ装置10の配設位置に、ヘッドフォーム68が当接すると、インストルメントパネル12及びエアバッグモジュール22には、車両下方側(図12の矢印X方向)への荷重が作用する。このため、エアバッグモジュール22が車両下方側へ若干変位し、それに伴ってインストルメントパネル12も車両下方側へ撓む。
従って、図10に示される場合と同じ状況になり、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cの下面60C2が車体側ブラケット80の開口82の内周下縁部82Bに干渉(当接)することで、エアバッグモジュール22のそれ以上の車両下方側への変位が規制される。と同時に、エアバッグモジュール22を車両下方側へ変位させた荷重(インストルメントパネル12がヘッドフォーム68から受けた車両下方側への荷重)は、モジュール側ブラケット60及び車体側ブラケット80を介してインパネリインフォース62に伝達される。つまり、当該荷重をインパネリインフォース62で受け止める。
また、本実施形態では、上記の通り、助手席用エアバッグ装置10の作動時に作用する荷重はモジュール側ブラケット60から車体側ブラケット80を経てインパネリインフォース62に伝達することができるため、インストルメントパネル12を特別に補強する必要はない。
よって、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の配設構造によっても、第1実施形態と同様に、エアバッグモジュール22をインストルメントパネル12に直接固定した場合において、インストルメントパネル12のコスト及び重量を低減することができる。
さらに、本実施形態では、車体側ブラケット80の縦壁部80Bに開口82を形成し、モジュール側ブラケット60の下壁部60Cが開口82内へ挿入されているため、助手席用エアバッグ装置10が作動して、開口82と下壁部60Cとが車両上下方向に相対移動し開口82の内周上縁部82A又は内周下縁部82Bと下壁部60Cとが相互に干渉したときに、下壁部60Cが開口82から外れ難い。つまり、下壁部60Cが開口82内へ挿入されているため、下壁部60Cは開口82の内周面のすべてと向き合っており、このため下壁部60Cが変形して斜めに傾いたとしても、開口82の左右の内周側縁部82Cのどちらかと干渉する。従って、下壁部60Cと干渉可能な面を増やすことができる分、下壁部60Cは開口82から外れ難い。その結果、助手席用エアバッグ装置10の作動時におけるエアバッグモジュール22の車体への支持性能を向上させることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
上述した各実施形態では、車体側ブラケット64、80をインパネリインフォース62に固定したが、これに限らず、図13に示されるように、カウルの一部であるカウルインナパネル90に車体側ブラケット94を固定してもよい。車体構造によっては、助手席用エアバッグ装置10の下方側にカウルインナパネル90が配置されていることもあり、このような車体構造の場合には、カウルインナパネル90に車体側ブラケット94を固定してもよい。なお、この車体側ブラケット94は、側面視で上下逆向きのL字状を成しており、基部94Aがカウルインナパネル90の縦壁部90Aに固定されている。そして、基部94Aの上端から車両後方側へ屈曲された上端部94Bがモジュール側ブラケット60の隙間66に挿入されている。この状態では、上端部94Bの上面94B1がモジュール側ブラケット60の上壁部60Aの下面60A2と対向しており、又上端部94Bの下面94B2がモジュール側ブラケット60の下壁部60Cの上面60C1と対向している。
また、上述した第1実施形態では、モジュール側ブラケット60を側面視でコ字状に形成すると共に、車体側ブラケット64の上端部64Dをその隙間66内へ挿入する構成を採ったが、これに限らず、逆にしてもよい。すなわち、車体側ブラケットを側面視でコ字状に形成すると共に、モジュール側ブラケットを側面視でL字状に形成してもよい。
さらに、上述した第2実施形態では、モジュール側ブラケット60を側面視でコ字状に形成すると共に、車体側ブラケット80の縦壁部80Bに開口82を形成したが、これに限らず、逆にしてもよい。すなわち、車体側ブラケットを側面視でコ字状に形成すると共に、モジュール側ブラケットを側面視でL字状に形成して当該モジュール側ブラケットに開口を形成するようにしてもよい。
10 助手席用エアバッグ装置
12 インストルメントパネル
22 エアバッグモジュール
24 エアバッグドア
26 モジュールケース
26A 底部
50 インフレータ
58 助手席用エアバッグ
60 モジュール側ブラケット
60A 上壁部(第1延出部)
60A2 下面(第1当接面)
60C1 上面(第1当接面)
60C 下壁部(第1延出部、係止片)
62 インパネリインフォース
64 車体側ブラケット
64D 上端部(第2延出部)
64D1 上面(第2当接面)
64D2 下面(第2当接面)
66 隙間
80 車体側ブラケット
80B 縦壁部(板状部)
82 開口
82A1 内周上縁部(第2当接面)
82A2 内周下縁部(第2当接面)
90 カウルインナパネル(カウルの一部)
94 車体側ブラケット
94B 上端部(第2延出部)
94B1 上面(第2当接面)
94B2 下面(第2当接面)

Claims (3)

  1. インストルメントパネルの助手席側の裏面に固定されると共に開放側端部がエアバッグドアで閉止されたモジュールケースと、このモジュールケース内に折り畳み状態で格納されると共にガスが供給されることにより膨張してエアバッグドアを展開させて乗員側へ膨出される助手席用エアバッグと、を含んで構成された助手席用エアバッグ装置と、
    前記モジュールケースの底部に固定されると共に、当該底部の下方側へ向けて延出されたモジュール側ブラケットと、
    前記インストルメントパネルの車体への搭載状態でインストルメントパネルの内方でかつ助手席用エアバッグ装置のモジュールケースの下方側に配置されたインパネリインフォース又はカウルの一部に固定され、モジュールケースの底部側へ向けて延出された車体側ブラケットと、
    を有し、
    前記エアバッグモジュールの車両下方側への変位時にモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとが相互に干渉することで変位量が規制されるように、かつ、前記エアバッグモジュールの車両上方側への変位時にモジュール側ブラケットと車体側ブラケットとが相互に干渉することで変位量が規制されるように、モジュール側ブラケットに設けた第1当接面と車体側ブラケットに設けた第2当接面とが車両上下方向に対向して配置されている助手席用エアバッグ装置の配設構造。
  2. 前記モジュール側ブラケットは、インストルメントパネルの車体への搭載方向へ向けて延出されると共に前記第1当接面が形成された第1延出部を備えており、
    かつ、前記車体側ブラケットは、インストルメントパネルの車体への搭載方向と反対方向へ向けて延出されると共に前記第2当接面が形成された第2延出部を備えており、
    さらに、前記第1延出部と前記第2延出部とが側面視で互い違いに配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の助手席用エアバッグ装置の配設構造。
  3. 前記モジュール側ブラケット及び前記車体側ブラケットのいずれか一方は、車両上下方向に沿って延在しかつ開口が形成された板状部を有し、
    かつ、前記モジュール側ブラケット及び前記車体側ブラケットのいずれか他方は、当該開口へ挿入可能な係止片を備えており、
    さらに、前記係止片が前記開口に挿入された状態で配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の助手席用エアバッグ装置の配設構造。
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