JP2011207419A - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に対するニーエアバッグモジュールの取付け強度を保持しつつ、建付け精度を向上させる。
【解決手段】ニーエアバッグモジュール14が、インパネリインフォースメント22に設けられた取付けブラケット12に対して車両前方方向に連結され、該ニーエアバッグモジュール14の車幅方向外側に位置するAピラーの車幅方向内側面26(車両側部)に対して、外側ブラケット16を介して、車幅方向の外方向に連結される。従って、車両前後方向における連結の基準点はインパネリインフォースメント22に統一される。外側ブラケット16は、Aピラーの車幅方向内側面26(車両側部)に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しており、車両前後方向における連結の基準点であるインパネリインフォースメント22と、Aピラーの車幅方向内側面26(車両側部)との位置関係のばらつきを吸収することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ニーエアバッグ装置に関する。
ニーエアバッグモジュールをエネルギー吸収可能なパネルに取り付ける一方、エネルギー吸収可能な一対のブラケットを介してインパネリインフォースメントに連結した車両用乗員膝部保護装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−252162公報
しかしながら、上記した従来例では、ニーエアバッグモジュールの取付け強度の点で改善の余地があると考えられる。
一方、運転席用のニーエアバッグ装置では、ステアリングコラムの搭載スペースを考慮して、ニーエアバッグモジュールが、車幅方向内側ではインパネリインフォースメントに連結され、車幅方向外側ではピラー等の車両側部に連結される場合がある。連結の基準点となるインパネリインフォースメントとピラー等の車両側部とは、一般に別部品として製造されて車両製造時に組み立てられる。
このように元々別部品として構成される基準点に対してニーエアバッグモジュールを連結する構造で、かつ連結方向がすべて(即ち、車幅方向内側のインパネリインフォースメントと車幅方向外側の車両側部の両方とも)車両前方方向となっていると、各基準点の車両前後方向位置のばらつきにより、ニーエアバッグモジュールがねじれるようにして連結され、建付け精度に影響を及ぼすことが考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、車両に対するニーエアバッグモジュールの取付け強度を保持しつつ、建付け精度を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、インストルメントパネル内を車幅方向に延びるインパネリインフォースメントに設けられ、該インパネリインフォースメントの車両下方側に向けて延びる取付けブラケットと、モジュールケース内に折畳み状態のニーエアバッグと該ニーエアバッグに対してガスを供給可能なインフレータとを含んで構成され、前記ニーエアバッグが前記ガスの供給を受けて乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成され、前記取付けブラケットに対して車両前方方向に連結されるニーエアバッグモジュールと、該ニーエアバッグモジュールに設けられて車幅方向外側に延び、該ニーエアバッグモジュールの車幅方向外側に位置する車両側部に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しつつ、車幅方向の外方向に連結される外側ブラケットと、を有している。
請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、ニーエアバッグモジュールが、インパネリインフォースメントに設けられた取付けブラケットに対して車両前方方向に連結され、該ニーエアバッグモジュールの車幅方向外側に位置する車両側部に対して、外側ブラケットを介して、車幅方向の外方向に連結されるので、車両前後方向における連結の基準点はインパネリインフォースメントに統一される。
また外側ブラケットは、車両側部に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しているので、車両前後方向における連結の基準点であるインパネリインフォースメントと、該車両側部との位置関係のばらつきを吸収することができる。
更に、ニーエアバッグモジュールは、インパネリインフォースメントに対して取付けブラケットを介して連結されるだけでなく、車両側部に対して外側ブラケットを介して連結されるので、該ニーエアバッグモジュールの車両に対する取付け強度を保持することができる。
このように、請求項1に係る車両用ニーエアバッグ装置では、車両に対するニーエアバッグモジュールの取付け強度を保持しつつ、建付け精度を向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記取付けブラケットは、車幅方向に沿って並列に複数設けられている。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、取付けブラケットが、車幅方向に沿って並列に複数設けられているので、ステアリングコラムの搭載スペースを考慮する必要がない助手席用のニーエアバッグ装置として好適である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記取付けブラケットは、前記ニーエアバッグモジュールの車幅方向内側において、前記インパネリインフォースメントと車両フロアとを連結するブレースである。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、取付けブラケットが、ニーエアバッグモジュールの車幅方向内側において、インパネリインフォースメントと車両フロアとを連結するブレースであるので、ステアリングコラムの搭載スペースを考慮する必要がある運転席用のニーエアバッグ装置として好適である。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、車両に対するニーエアバッグモジュールの取付け強度を保持しつつ、建付け精度を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、助手席用として好適なニーエアバッグ装置を提供できる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、運転席用として好適なニーエアバッグ装置を提供できる、という優れた効果が得られる。
図1から図3は、第1実施形態に係り、図1は、助手席に着座した乗員及び車両用ニーエアバッグ装置を示す断面図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す斜視図である。 車両用ニーエアバッグ装置を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置を示す拡大分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1から図3において、本実施の形態に係る車両用ニーエアバッグ装置10は、例えば助手席用のニーエアバッグ装置であり、取付けブラケット12と、ニーエアバッグモジュール14と、外側ブラケット16とを有している。
インストルメントパネル18内、即ち該インストルメントパネル18の車両前方側には、インパネリインフォースメント22が車幅方向に延びている。このインパネリインフォースメント22は、端部に設けられたブラケット24を介して、車両側部の一例たるAピラーの車幅方向内側面26に固定されている。
取付けブラケット12は、例えば断面略U字形の鉄鋼部材を用いて構成され、車幅方向に沿って並列に複数設けられている。この取付けブラケット12は、例えば一対設けられ、上端12Aにおいて、該インパネリインフォースメント22に、夫々例えば溶接により固着され、該インパネリインフォースメント22の車両下方側に向けて延びている。図1に示されるように、取付けブラケット12の下端12Bは、ニーエアバッグモジュール14の車両上方位置において、インストルメントパネル18の傾斜角度に対応して、車両前方側に屈曲して終端している。
図3に示されるように、取付けブラケット12の下端12Bには、ニーエアバッグモジュール14の締結用のボルト28が車両前方方向に差し込まれる取付け孔12Cが設けられている。この取付け孔12Cの裏面側、即ち車両前方側の面には、該ボルト28が螺合するナット(図示せず)が固着されている。
次に、ニーエアバッグモジュール14は、モジュールケース30内に折畳み状態のニーエアバッグ32と該ニーエアバッグ32に対してガスを供給可能なインフレータ34とを含んで構成され、取付けブラケット12に対して車両前方方向に連結されるようになっている。図1に示されるように、ニーエアバッグ32は、インフレータ34からのガスの供給を受けて、助手席38に着座した乗員36の膝部36K側へ膨張展開可能に構成されている。モジュールケース30は、例えば金属により構成され、車両後方側が開口した容器である。モジュールケース30の上面30U及び下面30Lの各々の後端縁には、複数のフック40が夫々設けられている。
一方、図1に示されるように、インストルメントパネル18のうち、モジュールケース30の開口側と対向する位置には、エアバッグドア部材42が設けられている。このエアバッグドア部材42は、例えば基部42Aにおいてインストルメントパネル18の車両前方側の面(裏面)に接合されており、該基部42Aから車両前方側に上壁部42B及び下壁部42Cが立設されている。上壁部42Bと下壁部42Cとの間には、インストルメントパネル18の車両後方側の面(表面)と面一となり、ニーエアバッグ32の膨張圧によって上下に展開する一対のエアバッグドア50が一体的に設けられている。この一対のエアバッグドア50の境界部には、ニーエアバッグ32の膨張圧によって破断する破断予定部52が車幅方向に沿って延びている。
モジュールケース30のフック40は、エアバッグドア部材42の上壁部42B及び下壁部42Cに夫々形成されている複数の貫通孔42Dに夫々係止されている。なお、図示の例では、フック40がモジュールケース30に一体成形された状態となっているが、これに限られず、モジュールケース30に接合される構造であってもよい。
インフレータ34は、ニーエアバッグ32に対して膨張用のガスを供給するためのガス発生源であって、例えば車幅方向に延びる円筒形に構成され、折畳み状態のニーエアバッグ32内に配置されている。図示は省略するが、インフレータ34は、ワイヤーハーネスを介してエアバッグECUに接続されており、該エアバッグECUからの作動電流により作動して、ニーエアバッグ32に対して膨張用のガスを供給するように構成されている。エアバッグECUは、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両の衝突を判定した際に、インフレータ34に対して作動電流を流すように構成されている。
モジュールケース30には、車両上方側に延びるモジュールブラケット54が設けられている。具体的には、モジュールブラケット54は、下端部54Bにおいて、モジュールケース30の車両前方側の面30Aから上面30Uにかけて、例えば溶接により固着されている。このモジュールブラケット54は、例えば断面略U字形の鉄鋼部材を用いて構成され、一対の取付けブラケット12に対応して、一対設けられている。
モジュールブラケット54の例えば上端に位置する取付け部54Aには、ニーエアバッグモジュール14の締結用のボルト28を車両前方方向に差し込むための取付け孔54Cが設けられている。この取付け孔54Cは、取付けブラケット12の取付け孔12Cやボルト28に対して、車幅方向に遊びを有している。換言すれば、取付け孔54Cは、車幅方向に長い長孔として形成されている。これにより、車幅方向における取付けブラケット12とモジュールブラケット54との相対位置のばらつきを吸収できるようになっている。
図2,図3に示されるように、一対のモジュールブラケット54は、例えば断面略U字形の補強部材56により車幅方向に連結されている。このような補強部材56を設けることにより、膨張展開したニーエアバッグ32により乗員36の膝部36Kを拘束する際に、該膝部36Kからの荷重がニーエアバッグ32を介してモジュールケース30等に入力された際に、一対の取付けブラケット12や一対のモジュールブラケット54が、車幅方向におけるモジュールケース30の中央側に夫々ねじれることを抑制できる。またニーエアバッグ32が押し当てられるインストルメントパネル18の一部領域が、一対の取付けブラケット12間やモジュールブラケット54間に入り込むように車両前方に変形することを抑制できる。
このように、一対のモジュールブラケット54を補強部材56により車幅方向に連結することで、膨張展開したニーエアバッグ32により乗員36の膝部36Kを拘束する際に、ニーエアバッグ32の車両前方への移動を抑制して、該膝部36Kの拘束性能を向上させることができるようになっている。
次に図2,図3において、外側ブラケット16は、ニーエアバッグモジュール14に設けられて車幅方向外側に延び、該ニーエアバッグモジュール14の車幅方向外側に位置する車両側部の一例たるAピラーの車幅方向内側面26に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しつつ、車幅方向の外方向に連結されるようになっている。
具体的には、外側ブラケット16は、例えば断面略U字形の鉄鋼部材を適宜折り曲げて構成されており、車幅方向内側の端部(図示せず)は、モジュールケース30の車幅方向外側面30Rや車両前方側の面30Aに、例えば溶接により固着されている。図示の例では、外側ブラケット16は、モジュールケース30の車幅方向外側面30Rに沿って車両前後方向に延びる前後方向部16Aと、該前後方向部16Aの後端から車幅方向外側に延びて終端する車幅方向部16Bと、該車幅方向部16Bの終端部にAピラーの車幅方向内側面26に沿うように設けられ、該車幅方向内側面26に対して例えば締結固定される取付け部16Dとが設けられている。
Aピラーの車幅方向内側面26には、外側ブラケット16の取付け部16Dを固定する際に締結用のボルト58が車幅方向の外方向に差し込まれる取付け孔26Cが設けられている。この取付け孔26Cの裏面側には、該ボルト58が螺合するナット(図示せず)が固着されている。
外側ブラケット16の取付け部16Dにも、該ボルト58が差し込まれる取付け孔16Cが設けられている。この取付け孔16Cは、Aピラーの車幅方向内側面26の取付け孔26Cやボルト58が螺合するナット(図示せず)に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有している。この遊びを設けるために、取付け孔16Cは、例えば取付け孔26Cよりも大径の孔として形成されている。これにより、車両前後方向だけでなく、車両上下方向にも遊びを設けることが可能となる。なお、取付け孔16Cを、取付け孔26Cよりも車両前後方向に長い長孔として形成し、主に車両前後方向に遊びを設けるようにしてもよい(図示せず)。
図3に示されるように、本実施形態では、車両へのニーエアバッグモジュール14の取付けに先立って、一対のモジュールブラケット54、補強部材56及び外側ブラケット16が、ニーエアバッグモジュール14に対して予め取り付けられて、サブアッセンブリー化されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2,図3において、本実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置10では、ニーエアバッグモジュール14が、インパネリインフォースメント22に設けられた取付けブラケット12に対して車両前方方向に連結され、該ニーエアバッグモジュール14の車幅方向外側に位置するAピラーの車幅方向内側面26に対して、外側ブラケット16を介して、車幅方向の外方向に連結されるので、車両前後方向における連結の基準点はインパネリインフォースメント22に統一される。
具体的には、ニーエアバッグモジュール14をインパネリインフォースメント22に取り付ける際には、一対のモジュールブラケット54における取付け孔54Cを、一対の取付けブラケット12の下端12Bに対して、車両後方側から夫々重ね、取付け孔54C,12Cに夫々ボルト28を車両前方方向に差し込んで、該取付け孔12Cの裏面側に設けられているナット(図示せず)に夫々締結する。
この状態において、外側ブラケット16の取付け部16Dは、Aピラーの車幅方向内側面26に沿った状態となる。ここで、取付け部16Dに設けられている取付け孔16Cは、例えば取付け孔26Cよりも大径の孔として形成されており、少なくとも車両前後方向に遊びを有しているので、インパネリインフォースメント22とAピラーとの前後の位置関係に若干のばらつきがあっても、取付け孔16Cの範囲内に取付け孔26Cが位置し易い。従って、この取付け孔16C,26Cにボルト58を車幅方向の外方向に差し込んで、該取付け孔26Cの裏面側に設けられているナット(図示せず)に締結することができる。
このようにして、ニーエアバッグモジュール14が車両に取り付けられる。ここで、ニーエアバッグモジュール14は、インパネリインフォースメント22に対して取付けブラケット12を介して連結されるだけでなく、Aピラーの車幅方向内側面26に対して外側ブラケット16を介して連結されるので、該ニーエアバッグモジュール14の車両に対する取付け強度を保持することができる。
一対の取付けブラケット12は、何れもインパネリインフォースメント22に設けられているので、車両前後方向における連結の基準点は該インパネリインフォースメント22となる。また外側ブラケット16は、Aピラーの車幅方向内側面26に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しているので、車両前後方向における連結の基準点であるインパネリインフォースメント22と、該Aピラーの車幅方向内側面26との前後の位置関係のばらつきを吸収することができる。このため、ニーエアバッグモジュール14の建付け精度を向上させることができる。
このように、本実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置10では、車両に対するニーエアバッグモジュール14の取付け強度を保持しつつ、建付け精度を向上させることができる。また本実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置10では、取付けブラケット12が、車幅方向に沿って並列に一対設けられているので、ステアリングコラム(図示せず)の搭載スペースを考慮する必要がない助手席用のニーエアバッグ装置として好適である。
次に、前面衝突時における車両用ニーエアバッグ装置10の作用について説明する。図示しない衝突センサからの信号に基づいてエアバッグECUが該側面衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ34に作動電流が流される。図1において、インフレータ34は、該作動電流を受けて作動して、ガス噴出部(図示せず)から多量のガスを噴出させる。
この膨張用のガスが、ニーエアバッグ32内に供給されることで、該ニーエアバッグ32が膨張展開し始める。該ニーエアバッグ32の膨張圧がエアバッグドア部材42に作用すると、破断予定部52が破断して、上下一対のエアバッグドア50が車両上側及び車両下側に夫々展開する。ニーエアバッグ32は、これにより形成される開口部60を通じて、モジュールケース30内から乗員36の膝部36Kとインストルメントパネル18との間へ膨張展開する。このニーエアバッグ32により、乗員36の膝部36Kを拘束することができる。
[第2実施形態]
図4において、本実施の形態に係る車両用ニーエアバッグ装置20では、インパネリインフォースメント22に設けられる取付けブラケットが、ニーエアバッグモジュール14の車幅方向内側において、該インパネリインフォースメント22と車両フロア78とを連結するブレース62となっている。車両78とは、例えばトンネル部である。
ブレース62は、上端62Aにおいて、インパネリインフォースメント22に例えば溶接により固着されている。またブレース62は、インパネリインフォースメント22の車両下方側に向けて延び、下端(図示せず)において車両フロア78にボルト締結されている。ブレース62のうち、ニーエアバッグモジュール14が取り付けられる高さ位置には、取付けブラケット66が設けられている。この取付けブラケット66は、例えば溶接に
よりブレース62に固着されており、車幅方向外側に延びる取付け部66Aには、ニーエアバッグモジュール14の締結用のボルト28(図2参照)が車両前方方向に差し込まれる取付け孔66Cが設けられている。取付け孔66Cの裏面側、即ち車両前方側の面には、該ボルト28が螺合するナット(図示せず)が固着されている。
ニーエアバッグモジュール14におけるモジュールケース30には、車幅方向内側に延びるモジュールブラケット64が設けられている。モジュールケース30の開口側の端縁には、車幅方向両側に延びるフランジ68,70が設けられている。モジュールブラケット64は、車幅方向内側に延びるフランジ68に対して、例えば2個のリベット72により固定されている。モジュールブラケット64の車幅方向内側の端部には、取付けブラケット66に対する取付け部64Aが設けられている。この取付け部64Aには、ニーエアバッグモジュール14の締結用のボルト28(図2参照)を車両前方方向に差し込むための取付け孔64Cが設けられている。
モジュールケース30において、車幅方向外側に延びるフランジ70には、外側ブラケット74が、例えば2個のリベット76により固定されている。外側ブラケット74の車幅方向外側の端部には、Aピラーの車幅方向内側面26に沿うように設けられ、該車幅方向内側面26に対して例えば締結固定される取付け部74Dが設けられている。この取付け部74Dには、該取付け部74DをAピラーの車幅方向内側面26に固定する際に、締結用のボルト58(図2参照)が車幅方向の外方向に差し込まれる取付け孔74Cが設けられている。この取付け孔74Cは、例えば取付け孔26Cよりも大径の孔として形成されており、少なくとも車両前後方向に遊びを有している。なお、取付け孔74Cを、取付け孔26Cよりも車両前後方向に長い長孔として形成し、主に車両前後方向に遊びを設けるようにしてもよい(図示せず)。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図4において、本実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置20では、ニーエアバッグモジュール14が、インパネリインフォースメント22に設けられたブレース62に対して車両前方方向に連結され、該ニーエアバッグモジュール14の車幅方向外側に位置するAピラーの車幅方向内側面26に対して、外側ブラケット74を介して、車幅方向の外方向に連結されるので、車両前後方向における連結の基準点はインパネリインフォースメント22に統一される。
具体的には、ニーエアバッグモジュール14をインパネリインフォースメント22に取り付ける際には、モジュールブラケット64における取付け孔64Cを、ブレース62に設けられた取付けブラケット66の取付け部66Aに対して、車両後方側から重ね、取付け孔64C,66Cに夫々ボルト28(図2参照)を車両前方方向に差し込んで、該取付け孔66Cの裏面側のナット(図示せず)に夫々締結する。
この状態において、外側ブラケット74の取付け部74Dは、Aピラーの車幅方向内側面26に沿った状態となる。ここで、取付け部74Dに設けられている取付け孔74Cは、例えば取付け孔26Cよりも大径の孔として形成されており、少なくとも車両前後方向に遊びを有しているので、インパネリインフォースメント22とAピラーとの前後の位置関係に若干のばらつきがあっても、取付け孔74Cの範囲内に取付け孔26Cが位置し易い。従って、この取付け孔74C,26Cにボルト58(図示せず)を車幅方向の外方向に差し込んで、該取付け孔26Cの裏面側に設けられているナット(図示せず)に締結することができる。
このようにして、ニーエアバッグモジュール14が車両に取り付けられる。ここで、ニーエアバッグモジュール14は、インパネリインフォースメント22に対してブレース62を介して連結されるだけでなく、Aピラーの車幅方向内側面26に対して外側ブラケット74を介して連結されるので、該ニーエアバッグモジュール14の車両に対する取付け強度を保持することができる。
ブレース62は、インパネリインフォースメント22に設けられているので、車両前後方向における連結の基準点は該インパネリインフォースメント22となる。また外側ブラケット74は、Aピラーの車幅方向内側面26に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しているので、車両前後方向における連結の基準点であるインパネリインフォースメント22と、該Aピラーの車幅方向内側面26との前後の位置関係のばらつきを吸収することができる。このため、ニーエアバッグモジュール14の建付け精度を向上させることができる。
このように、本実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置20では、車両に対するニーエアバッグモジュール14の取付け強度を保持しつつ、建付け精度を向上させることができる。
特に本実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置20では、インパネリインフォースメント22に設けられる取付けブラケットが、ニーエアバッグモジュール14の車幅方向内側において、インパネリインフォースメント22と車両78とを連結するブレース62であるので、ステアリングコラム(図示せず)の搭載スペースを考慮する必要がある運転席用のニーエアバッグ装置として好適である。
なお、上記各実施形態において、外側ブラケット16,74が車幅方向の外方向に連結される車両側部の一例して、Aピラーの車幅方向内側面26を挙げたが、車両側部はこれに限られるものではない。
10 車両用ニーエアバッグ装置
12 取付けブラケット
14 ニーエアバッグモジュール
16 外側ブラケット
20 車両用ニーエアバッグ装置
22 インパネリインフォースメント
26 Aピラーの車幅方向内側面(車両側部)
30 モジュールケース
32 ニーエアバッグ
34 インフレータ
36 乗員
36K 膝部
62 ブレース(取付けブラケット)
74 外側ブラケット
78 車両フロア

Claims (3)

  1. インストルメントパネル内を車幅方向に延びるインパネリインフォースメントに設けられ、該インパネリインフォースメントの車両下方側に向けて延びる取付けブラケットと、
    モジュールケース内に折畳み状態のニーエアバッグと該ニーエアバッグに対してガスを供給可能なインフレータとを含んで構成され、前記ニーエアバッグが前記ガスの供給を受けて乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成され、前記取付けブラケットに対して車両前方方向に連結されるニーエアバッグモジュールと、
    該ニーエアバッグモジュールに設けられて車幅方向外側に延び、該ニーエアバッグモジュールの車幅方向外側に位置する車両側部に対して、少なくとも車両前後方向に遊びを有しつつ、車幅方向の外方向に連結される外側ブラケットと、
    を有する車両用ニーエアバッグ装置。
  2. 前記取付けブラケットは、車幅方向に沿って並列に複数設けられている請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  3. 前記取付けブラケットは、前記ニーエアバッグモジュールの車幅方向内側において、前記インパネリインフォースメントと車両フロアとを連結するブレースである請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
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