JP2011029707A - D/aコンバータおよびその動作テスト方法 - Google Patents

D/aコンバータおよびその動作テスト方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、高精度な電圧計が不要であり、1chのD/Aコンバータであってもテスト時間の短縮が可能なD/Aコンバータを提供することを目的とする。
【解決手段】
開示のD/Aコンバータの一形態は、入力されたデジタルコード信号をD/A変換して出力するD/Aコンバータであって、直列に接続された複数の抵抗によって入力電圧を複数の分圧比で分圧し、前記デジタルコード信号に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチを介して、各分圧電圧のうち1つの電圧をアナログ信号として出力するD/A変換回路部を備え、前記D/A変換回路部は、前記入力電圧として入力されるテスト信号に対応する前記アナログ信号を出力すると共に、該テスト信号が入力される際の前記デジタルコード信号を出力することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、D/Aコンバータの動作を確認する技術に関する。
従来から行われているD/A(Digital / Analog)コンバータのテスト方法は、D/Aコンバータの出力に高精度の電圧計を接続し、デジタルコード信号の全ての組合せに対し、所定の電圧が出力されていることを確認するものであった。
しかし、上記のような方法では、D/Aコンバータの出力電圧が所定の電圧に達するまでの時間(以下、セトリングタイムと言う。)が長いため、テスト時間が長く掛かり、生産効率を悪化させていた。さらに、D/Aコンバータのビット数が増えるに連れてこの傾向が顕著なものとなり、問題となっていた。
そこで、D/Aコンバータのテスト時間の短縮を目的とした種々の技術が提案されている。例えば、直列接続された抵抗による分圧電圧をデジタルコード信号に応じてオン/オフするスイッチ手段により一つの分圧電圧を取り出すスイッチ群をAchとBchの2系統を備える構成がその一つである(特許文献1)。ここで、Bchのスイッチ手段のテストは、Bchのスイッチ手段SiB(iは整数)、Achのスイッチ手段S(i−1)A又はS(i+1)Aの何れか一つと共にオンし、そのときの各chの出力電圧の大小関係に関するコンパレータによる測定結果に基づき良否を判定する。同様に、Achのスイッチ手段のテストは、Achのスイッチ手段SiAを、Bchのスイッチ手段S(i−1)B又はS(i+1)Bの何れか一つと共にオンし、そのときの各chの出力電圧の大小関係に関するコンパレータによる測定結果に基づき良否を判定する。これらの試験を繰り返し行い、スイッチ手段のテストのみによって、テスト時間の短縮を図っている。
他方、基準電圧を直列接続された抵抗により分圧し、該分圧された電圧の中から一つの電圧を、デジタルコード信号に応じてオン/オフする複数のスイッチ手段を介して出力するD/Aコンバータが提案されている(特許文献2)。当該D/Aコンバータは、通常動作モードとテストモードとを切り換えるためのテストモード切換信号を入力するテストモード切換信号入力端子と、前記テストモード時には、前記基準電圧と前記直列接続された抵抗の接続を切り離す手段と、切り離された前記直列接続された抵抗の一端に接続され、テスト信号を入力するためのテスト信号入力端子と、前記スイッチ手段を介して出力される出力信号を直接出力するテスト信号出力端子とを備えたので、テスト信号入力端子に印加した電圧をデジタルコード信号の設定で任意のスイッチ手段を介してテスト信号出力端子より観測できるようになり、スイッチ手段のテストが容易になった。
しかし、上記の技術では、AchとBchの2系統のD/A出力が必要であり、1chのD/Aコンバータには適用できないという問題点がある。また、上記の技術では、抵抗とスイッチ自体のテストは可能であるが、スイッチをオン/オフ制御する信号も含めた観測は難しいという問題がある。
そこで、本発明では、上記問題点に鑑み、高精度な電圧計が不要であり、1chのD/Aコンバータであってもテスト時間の短縮が可能なD/Aコンバータおよびその動作テスト方法を提供することを目的とする。
開示のD/Aコンバータの一形態は、基準電圧を直列接続された抵抗により分圧し、該分圧された電圧の中から一つの電圧を、デジタルコード信号に応じてオン/オフ制御する複数のスイッチ手段を介して出力するDAコンバータにおいて、該DAコンバータは通常動作モードとテストモードを切り替えるためのテストモード切換信号を入力するテストモード切換信号入力端子と、前記テストモード時には、前記基準電圧と前記直列接続された抵抗の接続を切り離す切離手段と、切り離された前記直列接続された抵抗の一端に接続され、テスト信号を入力するための第1のテスト信号入力端子と、前記スイッチ手段を介して出力される出力信号を出力する第1のテスト信号出力端子を備えた構成において、前記テストモード時に、デジタルコード信号に応じて前記スイッチ手段を制御する信号を保持する手段と、前記制御信号を保持し出力させるための第2のテスト信号入力端子と、前記保持信号を出力する第2のテスト信号出力端子を備えることを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの一形態は、複数個の前記第2テスト信号出力端子を備えることを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの一形態は、前記制御信号を保持する手段が通常動作モード時において別手段であることを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの一形態は、前記制御信号を出力する手段が通常動作モード時において別手段であることを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの一形態は、前記複数のスイッチ手段を全てオフする手段のあることを特徴とする。
一方、開示のD/Aコンバータの動作テスト方法の一形態は、前記テストモード時には、前記第2テスト信号入力端子に所定の信号を入力し、前記第2テスト出力端子から前記制御信号が出力されることを確認するようにしたことを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの動作テスト方法の一形態は、前記デジタルコード信号の全ての組合せにてテストを行うようにしたことを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの動作テスト方法の一形態は、前記デジタルコード信号の任意の組合せにおける1コード分の観測時間は、前記第1テスト信号入力端子に入力するテスト用クロック信号の1周期としたことを特徴とする。
また、開示のD/Aコンバータの動作テスト方法の一形態は、前記複数のスイッチ手段が全てオフ状態である事を確認するようにしたことを特徴とする。
開示のD/Aコンバータは、高精度な電圧計が不要であり、1chのD/Aコンバータであってもテスト時間の短縮が可能である。
本実施の形態に係るD/Aコンバータのブロック図である。 本実施の形態に係る基準電圧生成回路の内部回路図である。 本実施の形態に係るD/A変換回路の内部回路図である。 本実施の形態に係るラッチ回路の内部回路図である。 本実施の形態に係る第1テスト信号入力端子に印加する信号の波形と第1テスト信号出力端子から出力される信号の波形とを示すタイミングチャートである。 本実施の形態に係る第2テスト信号入力端子に印加する信号の波形と第2テスト信号出力端子から出力される信号の波形とを示すタイミングチャートである。
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1を用いて、本実施の形態に係るD/A(Digital / Analog)コンバータ1の概要を説明する。ここで、図1は、D/Aコンバータ1のブロック図である。
図1で示すように、D/Aコンバータ1は、D/A変換回路10、基準電圧生成回路20、第1スイッチ手段M1、第2スイッチ手段M2、12ビットのデジタルコード信号入力端子D[11:0]、クロック入力端子CLK、スリープ信号入力端子SLEEP、強制オフ信号入力端子Tset、4つのテストモード切換信号入力端子TEST1〜TEST4、第1テスト信号入力端子Tin、第1テスト信号出力端子Tout、第2テスト信号入力端子Tload及びTclk、第2テスト信号出力端子Touth及びToutl、アナログ出力端子AMPoutを備える。
基準電圧生成回路20は、D/Aコンバータ1で用いる基準電圧を生成し、その出力VoutはD/A変換回路10のVRT端子に接続されている。基準電圧生成回路20には、スリープ信号入力端子SLEEPからのスリープ信号とテストモード切換信号入力端子TEST3からのテストモード切換信号が入力される。
NMOSトランジスタを用いた第1スイッチ手段M1は、第1テスト信号入力端子TinとD/A変換回路10のVRT端子との間に接続されている。第1スイッチ手段M1のゲートは、テストモード切換信号入力端子TEST1に接続されている。
NMOSトランジスタを用いた第2スイッチ手段M2は、第1テスト信号出力端子ToutとD/A変換回路10のDAout端子との間に接続されている。第2スイッチ手段M2のゲートは、テストモード切換信号入力端子TEST2に接続されている。
D/A変換回路10には、上記以外に、12ビットのデジタルコード信号入力端子D[11:0]、クロック信号端子CLK、スリープ信号端子SLEEP、強制オフ信号入力端子Tset、テストモード切換信号入力端子TEST4、第2テスト信号入力端子Tload及びTclkが接続され、各端子から信号が入力される。そして、D/A変換回路10には、第2テスト信号出力端子Touth及びToutlが接続され、各端子から信号が出力される。また、D/A変換回路10でD/A変換されたアナログ変換電圧は、AMPout端子から出力される。
図2を用いて、本実施の形態に係る基準電圧生成回路20の構成を説明する。図2は、基準電圧生成回路20の内部回路図である。図2で示すように、基準電圧生成回路20は、バンドギャップリファレンスを用いた基準電圧発生回路21、演算増幅回路22、帰還抵抗である抵抗R21及びR22、NMOSトランジスタを用いたスイッチ手段M21を備える。基準電圧発生回路21から出力された基準電圧は、演算増幅回路22で増幅され、出力端子Voutから出力される。
基準電圧発生回路21及び演算増幅回路22には、スリープ信号入力端子SLEEPからスリープ信号が入力可能であり、スリープ信号が印加されると、基準電圧発生回路21と演算増幅回路22とは共に動作を停止し、消費電力がほぼ0となる。また、このとき、演算増幅回路22の出力はハイインピーダンス状態となる。
スイッチ手段M21は、抵抗R22と接地電位との間に接続され、ゲートにはテストモード切換信号入力端子TEST3からテストモード切換信号が印加される。また、スイッチ手段M21は、テストモード切換信号入力端子TEST3からの信号がハイレベルである場合オンされ、抵抗R22の一端は接地電位に接続される。一方、スイッチ手段M21は、テストモード切換信号入力端子TEST3からの信号がローレベルの場合オフされ、抵抗R22と接地電位との接続が遮断される。
図3を用いて、本実施の形態に係るD/A変換回路10の構成を説明する。図3は、D/A変換回路10の内部回路図である。図3で示すように、D/A変換回路10は、ロービットのデジタルコード信号(D0〜D5)を64線にデコードするデコーダ11、デコーダ11の出力信号をクロック信号端子CLKからの入力信号に同期してラッチするラッチ回路12、ハイビットのデジタルコード信号(D6〜D11)を64線にデコードするデコーダ13、デコーダ13の出力信号をクロック信号端子CLKからの入力信号に同期してラッチするラッチ回路14、図3中破線で囲まれた抵抗分圧回路15、抵抗分圧回路15からの出力電圧を増幅する演算増幅回路16、演算増幅回路16の帰還抵抗である抵抗R11及びR12、テストモード切換信号入力端子TEST4からの入力信号でオン/オフ制御されるNMOSトランジスタを用いたスイッチ手段M11、抵抗R0を備える。
さらに、分圧抵抗回路15は、4096個の抵抗R1〜R4096、ラッチ回路12の出力でオン/オフ制御されるNMOSトランジスタを用いた64個のスイッチ手段SL0〜SL63、ラッチ回路14の出力でオン/オフ制御されるNMOSトランジスタを用いた4096個のスイッチ手段S1〜S4096を備える。
また、スイッチ手段M11と抵抗R0とは直列接続され、該抵抗R0は、接地電位と直列接続される抵抗R1〜R4096の一端である抵抗R1と接続されている。
演算増幅回路16の非反転入力は、抵抗分圧回路15の出力であるDAout端子に接続され、反転入力は、出力と接地電位との間に直列接続されている抵抗R11及びR12の接続ノードに接続されている。
ラッチ回路12、14には、強制オフ信号入力端子Tsetと第2テスト信号入力端子Tload及びTclkが入力側として接続され、第2テスト信号出力端子Touth及びToutlが出力側として接続されている。
図4を用いて、ラッチ回路12及び14の構成を説明する。図4は、本実施の形態に係るラッチ回路12及び14の内部回路図である。図4で示すように、ラッチ回路12及び14は、デコードされた64線の信号をクロック信号端子CLKからの入力信号に同期してラッチするラッチ回路17、ラッチ回路17でラッチされた信号を第2テスト信号入力端子Tloadからのロード信号に同期して保持した後、第2テスト信号入力端子Tclkからのクロック信号に同期してビットシフトし順次Touth又はToutlに出力するシフトレジスタ回路18を備える。ラッチ回路17は、強制オフ信号入力端子Tsetにて出力値の初期化を行うことができる。
ここからは、図1乃至図4を参照して、本実施の形態に係るD/Aコンバータ1の動作を説明する。D/Aコンバータ1が通常の動作を行う場合、テストモード切換信号入力端子TEST1及びTEST2からのテストモード切換信号の状態は共にローレベルであり、テストモード切換信号入力端子TEST3及びTEST4からのテストモード切換信号の状態はハイレベルである。
一方、D/Aコンバータ1が動作テストを行うテストモードの場合、テストモード切換信号入力端子TEST1及びTEST2からのテストモード切換信号の状態は共にハイレベルであり、テストモード切換信号入力端子TEST3及びTEST4からのテストモード切換信号の状態はローレベルである。
D/Aコンバータ1が通常の動作を行う場合、テストモード切換信号入力端子TEST1及びTEST2からのテストモード切換信号の状態は共にローレベルであるため、図1で示す第1スイッチ手段M1及び第2スイッチ手段M2はオフとなり、第1テスト信号入力端子Tin及び第1テスト信号出力端子Toutは内部回路から切り離された状態となる。また、テストモード切換信号入力端子TEST3及びTEST4からのテストモード切換信号の状態はハイレベルであるから、図2で示すスイッチ手段M21がオンとなり、演算増幅回路22は帰還抵抗R21及びR22の抵抗値によって定まる増幅率で基準電圧発生回路21の出力電圧を増幅し、D/A変換回路10のVRT端子に印加する。
また、同時に、図3で示すスイッチ手段M11もオンとなり、抵抗R0の一端が接地電位に接続されるため、直列接続された抵抗R0〜R4096には基準電圧生成回路20から基準電圧が印加され、D/Aコンバータ1は通常のD/A変換を行う。なお、D/Aコンバータ1の通常動作は周知であるため、ここでは動作説明を省略する。そして、以下では、テストモードに切り換わった場合のD/Aコンバータ1の動作について詳細に説明する。
はじめに、D/Aコンバータ1の動作テストを行う場合、D/Aコンバータ1に対し、スリープ信号入力端子SLEEPからスリープ信号を入力(印加)する。すると、図2で示す基準電圧発生回路21及び演算増幅回路22の動作が停止し、上記のように、演算増幅回路22の出力はハイインピーダンスとなる。また、同時に、図3で示す演算増幅回路16も動作を停止する。
次に、テストモード切換信号入力端子TEST3及びTEST4からのテストモード切換信号の状態をローレベルにする。すると、図2で示すスイッチ手段M21及び図3で示すスイッチ手段M11がオフとなる。スイッチ手段M11がオフになると、直列接続された抵抗R0からR4096の接地側の接続が切り離される。また、スイッチ手段M21がオフになると、抵抗分圧回路15のVRT端子側が、図2で示す帰還抵抗R21及びR22、並びにスイッチ手段M21を介して接地されている接続も切り離される。この結果、抵抗R0からR4096の両端の接続は、他の回路から完全に切り離された状態となる。
さらに、テストモード切換信号入力端子TEST1及びTEST2からのテストモード切換信号の状態はハイレベルにする。すると、図1で示す第1スイッチ手段M1及び第2スイッチ手段M2がオンとなり、第1テスト信号入力端子TinがD/A変換回路10のVRT端子に接続されるので、抵抗R4096の一端が第1テスト信号入力端子Tinに接続される。
そして、その次に、任意のデジタルコード信号D0〜D11を設定すると共に、第1テスト信号入力端子Tinに所定の電圧を印加し、この電圧が第1テスト信号出力端子Toutに出力されることを確認する。同時に、第2テスト信号入力端子Tloadから所定の信号を入力し、シフトレジスタ回路18にスイッチ手段のオン/オフ制御信号の状態(ラッチ回路17でラッチされた信号)を保持させる。その後、シフトレジスタ回路18に第2テスト信号入力端子Tclkから所定の信号を所定の回数入力し、第2テスト信号出力端子Touth及びToutlからスイッチ手段のオン/オフ制御信号が順次出力されることを確認する。上記の確認を全てのデジタルコード信号D0〜D11の組合せについて行うことで、D/Aコンバータ1の動作テストが完了する。
以下では、D/Aコンバータ1の動作テストについて具体的に説明する。ここでは、デジタルコード信号D0〜D11の全てを「0」に設定して、D/Aコンバータ1の動作テストを行うものとする。すると、抵抗分圧回路15のスイッチ手段SL0、S1〜S64がオンとなる。
このとき、第1テスト信号入力端子Tinに電圧V1を印加すると、該印加電圧V1は、第1スイッチ手段M1を通って、D/A変換回路10のVRT端子に印加され、直列抵抗R4096からR1を通り、さらに、オンしているスイッチ手段S1、SL0を通って、D/A変換回路10のDAout端子に出力され、第2スイッチ手段M2を通ってD/Aコンバータ1の第1テスト信号出力端子Toutに出力される。すなわち、第1テスト信号入力端子Tinに印加した電圧がそのままテスト信号出力端子Toutに出力される。
また、上記状態におけるデジタルコード信号(スイッチ手段のオン/オフ制御信号)、つまりラッチ回路12及び14の各出力(各回路につき64本の出力がある)は、H0がHi論理、H1〜H63がLow論理、L0がHi論理、L1〜L63がLow論理となっている。このとき、第2テスト信号入力端子Tloadにパルス信号を1回入力し、前記オン/オフ制御信号の状態をシフトレジスタ回路18に保持させる。そして、シフトレジスタ回路18に第2テスト信号入力端子Tclkから64回のパルス信号を入力し、64回のビットシフトを行う。すなわち、H0〜H63の論理状態が第2テスト信号出力端子Touthから順次出力され、L0〜L63の論理状態が第2テスト信号出力端子Toutlから順次出力される。
さらに、ラッチ回路12及び14は、強制オフ信号入力端子TsetからLow論理に初期化が可能であり、スイッチ手段のオン/オフ制御信号を全てオフ状態にすることにより、第1テスト信号入力端子ToutにHiz(ハイインピーダンス)が出力される。
デジタルコード信号D0〜D11の各ビットが全て「1」となるまで、デジタルコード信号D[11:0]の値を順次増やして行くと、第1テスト信号入力端子Tinに印加した電圧が通る抵抗の数が1つずつ減ると共に、オン状態となるスイッチ手段が順次切り換わり、常に第1テスト信号入力端子Tinに印加した電圧が第1テスト信号出力端子Toutに出力される。
仮に、スイッチ手段SL0〜SL63、S1〜S4096に接続不良があった場合、そのスイッチ手段がオン状態となるデジタルコード信号を設定したときに第1テスト信号出力端子Toutの出力と第1テスト信号入力端子Tinに印加した電圧とが一致しないので、不良のスイッチ手段を検出することができる。
また、同様に、デジタルコード信号の状態に合わせて、64線にデコードする結果が変化すると共に、スイッチ手段のオン/オフ制御信号も順次変化して、その状態が第2テスト信号出力端子Touth及びToutlから出力される。仮に、スイッチ手段のオン/オフ制御信号の方に不良があって誤ったスイッチ手段が選択されていた場合、第2テスト信号出力端子Touth及びToutlから出力されるので検出することができる。
さらに、強制オフ信号入力端子Tsetを用いて、ラッチ回路12及び14の全出力をLow論理に初期化することにより、スイッチ手段が常時オンで故障している場合、第1テスト信号入力端子Toutからはハイインピーダンス(Hiz)以外の電圧が出力されるので、スイッチ手段の故障を検出することができる。
D/Aコンバータ1では、入力テスト信号の電圧振幅V1が低いほど高速動作が期待できるが、スイッチ手段に使用されているNMOSトランジスタの特性による制約があるため、D/Aコンバータ1において入力テスト信号の電圧振幅V1は約2Vに設定した。また、テスト信号出力端子Toutに接続する測定器の負荷として50pFを想定すると、時定数によるセトリングタイムは100μSecとなる。このため、クロック信号の周期を200μSecとすると、全てのスイッチ手段S1〜S4096及びSL0〜SL63の検査に要する時間は約0.8Sec(=200μSec×スイッチ手段の数4160個)となる。
一方、同様に、セトリングタイムが100μSecとして、第2テスト信号入力端子Tloadから200μSec毎にパルス信号を入力し、第2テスト信号入力端子Tclkから3.125μSec毎に合計64回のパルス信号を入力すれば、2種類の動作テストを同時進行させることが可能であるため、動作テストに要にする時間は上記の約0.8秒から増加しない。
実際の動作テストにおいて、第1テスト信号入力端子Tinには図5上で示すようなクロック信号をテスト信号として印加する。すると、第1テスト信号出力端子Toutからは図5下で示すような波形の鈍った信号が出力される。
また、実際の動作テストにおいて、第2テスト信号入力端子Tload及びTclkからは、図6上部で示すような波形のテスト信号を印加する。すると、第2テスト信号出力端子Touth及びToutlからは図6下部で示すような波形の信号が出力される。
(総括)
開示のD/Aコンバータによれば、テストモード時にデジタルコード信号に応じてスイッチ手段を制御する信号を保持する手段と、前記制御信号を保持し出力させるための第2のテスト信号入力端子と前記保持信号を出力する第2のテスト信号出力端子を備えているため、スイッチをオン/オフ制御する信号も含めたスイッチ手段の動作テストが短時間で行うことができる。
開示のD/Aコンバータによれば、複数の前記第2テスト信号出力端子を備えるため、該複数の第2テスト信号出力端子を同時に観測する事で全ビットのテストも短時間で行うことができる。
開示のD/Aコンバータによれば、テストモード時に保持し出力する手段を別に設ける事により、前記手段が仮に誤動作しても通常動作モード時の動作に影響を与える事が無い。
開示のD/Aコンバータによれば、テストモード時に複数のスイッチ手段を全てオフする手段を設ける事により、スイッチ手段が常時オン故障している状態を観測することができる。
開示のD/Aコンバータによれば、2つの異なる動作テストの周期を同じにすることで、動作テストを短時間で行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
1 D/Aコンバータ
10 D/A変換回路
20 基準電圧生成回路
11、13 デコーダ
12、14 ラッチ回路
15 抵抗分圧回路
16、22 演算増幅回路
17 ラッチ回路
18 シフトレジスタ回路
21 基準電圧発生回路
S1〜S4096、SL0〜SL63 スイッチ手段
M1 第1スイッチ手段
M2 第2スイッチ手段
M11、M12 スイッチ手段
R0〜R4096 分圧抵抗
R11、R12、R21、R22 帰還抵抗
特開2006−279132号公報 特開2008−277940号公報

Claims (5)

  1. 入力されたデジタルコード信号をD/A変換して出力するD/Aコンバータであって、
    直列に接続された複数の抵抗によって入力電圧を複数の分圧比で分圧し、前記デジタルコード信号に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチを介して、各分圧電圧のうち1つの電圧をアナログ信号として出力するD/A変換回路部を備え、
    前記D/A変換回路部は、前記入力電圧として入力されるテスト信号に対応する前記アナログ信号を出力すると共に、該テスト信号が入力される際の前記デジタルコード信号を出力することを特徴とするD/Aコンバータ。
  2. 前記D/A変換回路部は、前記デジタルコード信号を保持する保持手段を有し、
    前記デジタルコード信号が複数のビット列で構成される場合、
    前記保持手段は、入力クロック信号に応じて前記デジタルコード信号をビットシフトさせ、該デジタルコード信号の各ビットに対応する信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のD/Aコンバータ。
  3. 前記保持手段を複数有することを特徴とする請求項2に記載のD/Aコンバータ。
  4. 前記D/A変換回路部は、前記複数のスイッチの全てをオフ制御するオフ制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のD/Aコンバータ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一に記載のD/Aコンバータの動作テスト方法であって、
    前記D/A変換回路部に前記入力電圧としてテスト信号を入力し、該D/A変換回路部から該テスト信号に対応する前記アナログ信号が出力されるか否かを判定するステップと、
    前記D/A変換回路部が出力する前記デジタルコード信号と所望のデジタルコード信号が一致するか否かを判定するステップと、を含むことを特徴とする動作テスト方法。
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