JP2011026889A - 車輪ガード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡素化した上で鉄道車両の脱線及び逸走の両方を防止可能にする。
【解決手段】一対の本線レール6を固定するためのまくらぎ上に設けられ、本線レール6の夫々内側に配置された一対の支持部材15と、該支持部材15に夫々支持されて一対の本線レール6の内側を該本線レール6に沿って延在する一対のガードレール16とを備え、該支持部材15が橋梁上に取り付けられた合成まくらぎに固定されて該ガードレール16が橋梁上を延在しており、一対のガードレール16がそれぞれ、本線レール6に近接する方向に張り出して車輪が本線レール6から外れるのを規制するための内向き部30からなる第1規制部と、本線レール6から遠ざかるようにして本線レール6間の中央部に向かって張り出して車両が軌道から逸脱するのを規制するための外向部31からなる第2規制部とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両(以下単に「車両」ともいう)の脱線や、脱線した車両の軌道外への逸走を防止するための車輪ガード装置に関する。
軌道には、本線レール上を走行する車両の脱線又は逸走を防ぐため、本線レールに沿って車輪ガード装置が設置されることがある(例えば特許文献1,2参照)。
特許文献1の車輪ガード装置は、まくらぎに固定した支持部材にL状のガードレールが支持されてなる。ガードレールのフランジの一方は支持部材に支持されて鉛直に延び、他方は支持部材に対して本線レールに向かって水平に延びている。これにより、車輪が本線レールから外れようとしても車輪の内側面がガードレールの水平フランジの端部に当接するようになり、脱線を未然に防止することができる。
特許文献2の車輪ガード装置は、本線レール間の中央部にガードレールを配置してなる。これにより、車両が万が一脱線しても本線レール間に脱落した車輪がガードレールに当接するようになり、車両が軌道外へと大きく逸走するのを防止することができる。
特開2006−328644号公報 特開2006−112215号公報
しかし、特許文献1の装置によれば、脱線防止の効果は高いものの、万が一車輪がガードレールを乗り越えた場合に車両が軌道外へと大きく逸走してしまうおそれがある。逆に特許文献2の装置によると、車両の脱線を初期段階で防ぐことが難しい。他方、鉄道の運行上、脱線及び逸走のどちらも効果的に防止可能であることが求められている。
このため、従来技術によると、特許文献1,2に記載の車輪ガード装置を両方とも実施する必要が生じ、その設置に多大な費用と労力を要してしまう。また、本線レール間には、車両の通過を検出する機器等の固定子が多数配設されるため、これら固定子との干渉を避けつつ複数種の車輪ガード装置を配置することは極めて困難である。たとえ配置することができたとしても、道床上の構造が複雑になって迅速な保線作業の妨げとなるおそれがある。
特に鉄道橋においては、脱線及び逸走の防止に対する要求が高くなりがちである一方、本線の敷設自体に多大な労力を要することから車輪ガード装置の設置のため更に多大な労力や費用を要するのはなるべく避けたく、また、保線作業をなるべく容易且つ迅速に行える環境となっていることが好ましい。よって、構造の複雑化を避けた上で脱線及び逸走のどちらも防止可能な車輪ガード装置を設置することが特に望まれているものの、このような橋梁上の軌道に適した車輪ガード装置は未だ提案されていないのが現状である。
そこで本発明は、構造を簡素化した上で脱線及び逸走の両方を防止することができ、橋梁上の軌道に適した車輪ガード装置を提供することを目的としている。
本発明は上記事情に鑑みてなされており、本発明に係る車輪ガード装置は、一対の本線レールを固定するためのまくらぎ上に設けられ、前記本線レールの夫々内側に配置された一対の支持部材と、前記支持部材に夫々支持され、前記一対の本線レールの内側を該本線レールに沿って延在する一対のガードレールとを備える車輪ガード装置であって、前記支持部材が橋梁上に取り付けられた合成まくらぎに固定されて前記ガードレールが前記橋梁上に延在しており、前記一対のガードレールがそれぞれ、前記本線レールに近接する方向に張り出して前記本線レールから車輪が外れるのを規制するための第1規制部と、前記本線レールから遠ざかるようにして前記本線レール間の中央部に向かって張り出して車両が軌道から逸脱するのを規制するための第2規制部とを備えることを特徴としている。
ここで、車両に大きな横力が作用した場合、一方の車輪は外側へと移動して本線レール上に乗り上げ、他方の車輪は内側へ移動して本線レールから外れようとする。上記構成とすることにより、横力の作用で内側へ移動する車輪はガードレールの第1規制部の端縁に当接するようになり、これよりも更に内側へと移動するのを規制される。よって、車両の脱線を未然に防止することができる。また、横力が過大であり、車輪がガードレールを乗り越えて車両が脱線すると、車輪は車輪ガード装置よりも内側において合成まくらぎ上に脱落し、車両が軌道外へと逸走しようとする。このとき、車両の構造体がガードレールの第2規制部の端縁に当接するようになり、車両が軌道外へと逸脱しながら走行していくのを規制することができる。よって、車両が万が一脱線したとしても軌道外へと大きく逸走するのを防止することができる。そして、この車輪ガード装置は、本線レールに沿って配置された一対のガードレールと、これを支持する支持部材とで構成されており、上記のとおりガードレールに脱線を未然に防止する機能を果たす部分と車両の逸走を防止する機能を果たす部分とを形成している。これにより、脱線及び逸走の両方を防止可能な車輪ガード装置の構造の簡素化が実現される。
前記ガードレールは、鉛直に延びる状態で前記支持部材に支持されるウェブ部と、前記ウェブ部の上端部に接続されて前記支持部材の上方を水平に延びるフランジ部とを有し、前記フランジ部のうち前記ウェブ部に対して前記本線レールに向かって延びる部位によって前記第1規制部が構成され、前記フランジ部のうち前記ウェブ部に対して前記第1規制部とは反対側に延びる部位によって前記第2規制部が構成されてもよい。
前記ガードレールが、前記支持部材と、当該支持部材とは反対側に配設された保持部材とによって挾持された状態で、前記支持部材及び前記保持部材と共締めされていてもよい。これにより第1規制部に横力が作用しても、第2規制部に第1規制部への作用方向とは逆向きの横力が作用しても、支持部材及び保持部材によってその荷重を受けることができるようになるため、車輪ガード装置の耐荷重性を高めることができる。
前記第1規制部の上面が前記本線レールの上面よりも高い位置にあることが好ましい。これにより、横力が作用しても車輪が第1規制部を乗り上げにくくなるため、より脱線が起こりにくくなる。
前記第1規制部及び前記第2規制部の少なくともいずれか一方は、その車両の進行方向手前側端部が切り欠かれていてもよい。これによりガードレールの第1規制部又は第2規制部に車輪や車両の構造物が当接している状態で車両の走行が継続して行われている場合に、車輪や構造物からの荷重でガードレールが変形したとしても車輪や構造物が次のガードレールへとスムーズに乗り移ることができ、脱線又は逸走を防止した状態を継続させることができる。
前記支持部材は前記合成まくらぎ上に固着される固着部と、前記固着部に対して前記本線レールの延設方向に延在する軸線周りに回動可能な回動部とを備え、前記ガードレールは前記回動部に固定され、前記本線レールと平行に延在する通常位置と、前記回動部と共に前記固着部に対して回動して前記本線レールから退避した退避位置との間で回動可能であってもよい。これにより、必要に応じてガードレールを本線レールから遠ざけることができる。よって、本線レール周辺の保線作業を容易に行うことができるようになる。
前記固定部と前記可動部との間に、該可動部から固定部に伝わる荷重を支持する荷重支持部を有していてもよい。これにより、ガードレールが受けて可動部を介して固定部で支持される荷重を、荷重支持部で受けてより安定した荷重支持を行うことができる。
前記支持部材は、固定ボルトを介して前記合成まくらぎと螺合し、前記合成まくらぎは、前記固定ボルトを螺合する雌ネジを有した固定部材を備え、前記固定部材が前記支持部材の取り付け位置において埋め込まれていてもよい。
このように本発明によると、構造を簡素化した上で脱線及び逸走の両方を防止することができ、橋梁上の軌道に適した車輪ガード装置を提供することができる。
(a)が本発明の第1実施形態に係る車輪ガード装置の平面図、(b)が図1(a)のb−b線に沿って示す断面図である。 図1(b)の部分拡大図である。 図1(a)の部分拡大図である。 図1に示す車輪ガード装置の作用図であって、(a)が通常走行時、(b)が脱輪を防止しているとき、(c)が逸走を防止しているときを夫々示している。 (a)が図1に示す車輪ガード装置を並設した場合のガードレールの継目を示す平面図、(b)が同斜視図である。 (a)が図2に示す支持部材の側面図、(b)が同平面図、(c)が同底面図、(d)が同正面図、(e)が同背面図である。 (a)が図2に示す固定部材の断面図、(b)が同平面図である。 図7に示す固定部材のねじ部を拡大した断面図である。 図7に示す固定部材の上端部における他の例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車輪ガード装置の正面図である。 図10に示す車輪ガード装置の平面図である。 (a)が図10に示す固定部の平面図、(b)が同正面図である。 (a)が図10に示す可動部の正面図、(b)が同部分側面図である。 図9に示す車輪ガード装置に外力が作用した場合の作用説明図であり、(a)が外向部に車輪が当接している場合の作用説明図、(b)が内向部に突起部が当接している場合の作用説明図である。
以下これら図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、軌道の延設方向と直交する方向であって一対の本線レールが並ぶ方向を「左右方向」とし、本線レール間の左右方向中心線に対して近づく側を「内側」、遠ざかる側を「外側」とする。
[第1実施形態]
図1に示す鉄道橋1は軌道の延設方向に沿って直線的に延びる一対の橋桁2を有し、これら橋桁2間には複数の合成まくらぎ3が架け渡されている。各合成まくらぎ3は、例えば母材樹脂中に長繊維束を長手方向に埋設して強化した繊維強化樹脂等の合成樹脂複合材料によって直方体状に形成されており、その長手方向が左右に向いている。合成まくらぎ3は軌道の延設方向に沿って等間隔をおいて並べられ、アングル4を介して橋桁2上に締着又は鋲着されている。
合成まくらぎ3の上面には、その左右両端部において左右一対の本線レール6が設置され、その左右中央部において固定子7が設置されている。この固定子7には、例えば本線レール6上を走行する車両が通過したことを検知するための機器等が含まれる。また、合成まくらぎ3の上面には、本線レール6の内側且つ固定子7の外側において、車両の脱線及び逸走を防止するための左右一対の車輪ガード装置8が設置されている。
図2及び図3には一方の本線レール6及び車輪ガード装置8が拡大して示されている。他方はこれと同一の構造を左右対称に配置したものであるため、その説明を省略する。
図2及び図3に示すように、直方体状の合成まくらぎ3の上面は略水平面をなし、この上面に弾性を有したパッド9が設けられ、このパッド9上にタイプレート10が設けられる。タイプレート10の左右両側には上側から固定ボルト11が挿通され、この固定ボルト11でタイプレート10が合成まくらぎ3に締着される。なお、符号12はコイル状の圧縮ばねである。本線レール6はタイプレート10の上面に支持され、ボルト13で板ばね14を介してタイプレート10に弾性的に固定されている。
車輪ガード装置8は、合成まくらぎ3の上面に取り付けられた支持部材15にガードレール16が支持されてなる。支持部材15はタイプレート10の内側に配置され、ガードレール16は本線レール6の内側を軌道の延設方向に沿って延びている。
支持部材15は合成まくらぎ3に載置される固定座17を有している。固定座17の内側及び外側にはそれぞれ上側から固定ボルト18が挿入され、これにより支持部材15が合成まくらぎ3の上面に締着される。支持部材15の外端部には、ガードレール16を支持するためのレール支持面19が固定座17の上方に設けられている。
ガードレール16は断面T状に形成され、互いに直交するウェブ部20及びフランジ部21を有している。ウェブ部20は側面を左右に向けて鉛直に延びる状態で支持部材15と保持部材22との間に左右方向に挟まれ、これら部材15,22とボルト23で共締めされる。これによりガードレール16が支持部材15に締着される。
この締着に際しては、ウェブ部20の一側面24が支持部材15のレール支持面19に突き合わされる。ウェブ部20の一側面24には、軌道の延設方向に沿って水平に延びる凹溝25が形成され、支持部材15には、レール支持面19から外側に突出して軌道の延設方向に沿って水平に延びる凸条26が設けられている。これら2つの面15,19を突き合わせるときには凹溝25内に凸条26を嵌め合わせるようにしており、これによりガードレール16の支持部材15に対する位置決めを容易に行うことができる。また、締着後においては、アンカー効果によってガードレール16が支持部材15に対して上下方向にガタつくのを防ぐことができる。
また、この締着に際しては、ウェブ部20の他側面27が保持部材22の端面に突き合わされる。ウェブ部20の他側面27には、フランジ部21に近位の基端側部分と、フランジ部21から遠位の先端側部分との間で段差が設けられており、保持部材22の端面にもこれに合わせた段差が設けられている。これら2面が各々の段差を噛み合わせるようにして突き合わされており、保持部材22とウェブ部20との接合強度の向上が図られている。なお、他側面27に段差が設けられている一方、一側面24は凹溝25の形成部位を除き平面をなしており、ウェブ部20の先端側部分は基端側部分と比べて肉厚となっている。この肉厚となる部分にボルト23を挿通するための孔が貫通しており、なるべくウェブ部20の剛性が確保されるようにしている。
更に、支持部材15にはレール支持面19の下端部から外側に突出するウェブ支持部28が設けられ、ウェブ部20の先端はこのウェブ支持部28によって支持されるようになっている。保持部材22の下端部には内側に突出する係止部29が設けられており、係止部29はこのウェブ支持部28の下方において支持部材15に係止される。これにより、支持部材15と保持部材22との接合強度が向上する。
フランジ部21はウェブ部20が支持部材15に締着された状態において、支持部材15及び保持部材22の上方を水平に延在している。ここでは、フランジ部21のうち、ウェブ部20に対して外側に向かって延び、本線レール6に近接する方向に張り出した部位を「第1規制部30」、その反対側に向かって延び、本線レール6から遠ざかるようにして本線レール6間の中央部に向かって張り出した部位を「第2規制部31」とする。
支持部材15の外端部且つ上端部には上方に突出するフランジ支持部32が設けられ、第2規制部31の下面がこのフランジ支持部32によって支持されている。なお、フランジ支持部32の上端部は面取りされており、ウェブ部20の側面とフランジ部21の下面とを繋ぐ湾曲部との干渉を防ぐようになっている。また、第1規制部30の下面は保持部材22の上面によって支持されている。第1及び第2規制部30,31がこのように支持されるため、フランジ部21には下方への曲げが生じにくい。しかも、保持部材22の上面は円弧状に形成されている。このため、保持部材22の締着時に保持部材22がボルト23と連れ回りするようなことがあっても、第1規制部30が保持部材22によって押し上げられることがない。
第1規制部30の端縁と、本線レール6上面の内端縁との間には、左右方向に関して所定の間隔Aがおかれている。また、第1規制部30の上面は、本線レール6の上面よりも所定高さBだけ上方に位置している。間隔Aは車輪ガード装置8を建築限界内に設置するために十分大きい寸法に設定され、高さBは同様目的達成のために十分小さい寸法に設定されている。
従って、図4(a)に示すように車両90が本線レール6上を走行している間は、本線レール6上の車輪91がガードレール16と干渉することはない。なお、符号92は、車両90に下方に突出するよう設けられた突起部である。この突起部92は車両限界内に配置されており、通常走行中に固定子7や車輪ガード装置8と干渉することはない。
図4(b)に示すように、車両90に大きな横力が作用した場合、一方の車輪91(図中左側)は外側へと移動して本線レール6上に乗り上げ、他方の車輪91(図中右側)は内側へと移動する。内側へ移動する車輪91は、ガードレール16のフランジ部21の第1規制部30の端縁に当接し、これより更に内側へ移動するのを規制される。即ち、前述した間隔Aは、このように脱線しつつある車両90の車輪が内側へと移動する過程で、第1規制部30の端縁と当接する前に本線レール6から脱落するのを防ぐために十分小さい寸法に設定されている。
車輪91がガードレール16に当接している間は、その車輪は本線レール6上に乗った状態を維持している。よって、横力の作用がなくなると、両方の車輪が本線レール6上を適切に走行する状態に容易に復帰可能である。このように本車輪ガード装置8によれば、車両90の脱線を未然に効果的に防止することができる。
横力が過大であれば、ガードレール16に当接している車輪91がガードレール16を乗り越えて更に内側へと移動しようとする。ここで、前述したように、第1規制部30の上面は本線レール6の上面よりも上方に位置し、これにより車輪91はガードレール16を乗り越えにくくなっている。このように本車輪ガード装置8によれば、車両90の脱線を効果的に防止することができる。
万が一車輪91がガードレール16を乗り越えて車両90が脱線すると、図4(c)に示すように、その車輪91は車輪ガード装置8よりも内側において合成まくらぎ3上に落下し、横力に基づいて車両90は軌道外へと逸走しようとする。このとき、車両90に設けられた突起部92が第2規制部31の端縁に当接する。これにより、車両90が軌道外へと走行していくのを規制することができる。このように本車輪ガード装置8によると、車両90に設けた突起部92とガードレール16の第2規制部31とが協働し、その車両90が万が一脱線したとしても軌道外へと大きく逸走するのを効果的に防止することができる。
本実施形態の車輪ガード装置8によれば、本線レール6に沿って左右一対のガードレール16を設置するという比較的簡易な構造となっている。そして、このガードレール16には車両90の脱線を防止する機能を果たす第1規制部30と、車両90の逸走を防止する機能を果たす第2規制部31とが設けられている。従って、構造を簡素にした上で車両90の脱線及び逸走の両方を効果的に防止することができるようになり、固定子7との干渉を避けることができると共に保線作業が煩雑になることもない。
図5(a),(b)に示すように、鉄道橋1が長大である場合、橋梁上の軌道にはその延設方向に沿って複数の車輪ガード装置(図5ではそのうちガードレール16のみを示す)が設置される。複数の車輪ガード装置を並べて設置する場合、ガードレール16の熱変形に対応する等のため、ガードレール16の継目には所定のクリアランス33が設けられる。
ガードレール16の第1規制部30は、車両の進行方向(白抜矢印参照)の手前側端部において斜めに切り欠かれている。この切り欠きにより、第1規制部30の手前側端部においては、ウェブ部20からその端縁までの距離が手前側に向かうに従って短くなっている。よって、ガードレール16の継目では、手前側の第1規制部30の端縁が奥側の第1規制部30の端縁に対して外側に突出して配置されることとなる。
ここで、図4(b)に示すように車輪91が第1規制部30に当接しながら走行を続けると、第1規制部30が横力に基づいて内側に撓む可能性がある。予め手前側の端縁を奥側の端縁に対して突出させていることにより、このような撓みが生じても、車輪91が手前側のガードレール16から奥側のガードレール16へとスムーズに乗り移るようになる。よって、車輪91が、図5(b)に示す奥側のガードレール16のT字端面34に衝突し、ガードレール16に乗り上がるおそれをなくすことができ、脱線を防止した状態を継続させることができるようになる。なお、同様の切り欠きを第2規制部31にも設けてもよく、第2規制部31のみに設けてもよい。
以下、支持部材15の構成について詳細に説明する。図6を参照すると、前述したように、支持部材15は合成まくらぎ3(図2参照)に載置される固定座17を有している。なお、支持部材15以外の部品に関する符号は図2に示されているものである。
図6(c)に示すように、固定座17は左右に長寸の底面視矩形状であり、その縁部35が矩形枠状に僅かに突出している。固定座17の内側には、固定ボルト18(図2参照)を挿通するための孔36が形成されているが、この孔36の下端は縁部35の内側の領域に開口している。固定座17には、外側辺縁から内側に向けて切り欠いてなるスリット37が形成され、外側の固定ボルト18(図2参照)はこのスリット37を上下に貫通するようにして設けられる。図6(a)〜(e)に示すように、固定座17の上面には、孔36及びスリット37が開口する位置の周囲において、合成まくらぎ3の上面に対して傾斜するテーパ面38,39が設けられている。
図2を参照すると、テーパ面38,39上には、下面がテーパ面38,39の傾斜と整合して上面が水平に形成された傾斜座金40,41が設けられ、各固定ボルト18は傾斜座金40,41の上面から挿通されて合成まくらぎ3に固定される。ここで、車輪がガードレール16の第1規制部30に当接したときに、ガードレール16を介して固定座17には内側に向けて荷重が作用するが、この荷重によってテーパ面38が傾斜座金40に食い込み、内側の固定ボルト18が合成まくらぎ3に固定している状態を確実に保持することができる。車輪がガードレール16の第2規制部31に当接したときも同様であり、外側に向かう荷重によってテーパ面39が傾斜座金41に食い込み、外側の固定ボルト18が合成まくらぎ3に固定している状態を確実に保持することができる。このような楔作用を得るためにテーパ面38,39が形成されているが、固定ボルト18がテーパ面38,39に直交する方向に挿通されていれば傾斜座金40,41は省略可能である。但し、傾斜座金40,41を設けることにより固定ボルト18を鉛直下向きに挿通することができるため、固定座17の締着作業を容易に行うことができるようになる。
図6(a)〜(e)に示すように、固定座17の各長辺縁からは左右に延在する側壁42,43が立設している。また、固定座17の上面からは、側壁42,43と直交する方向に延びる垂壁44が立設しており、この垂壁44は一対の側壁42,43に夫々連設されている。この垂壁44により側壁42,43の剛性が高められている。
図6(a)を参照すると、前述したように固定座17の上面にはスリット37に対応してテーパ面39が設けられるため、外側辺縁に向かうに従って板厚が薄くなっている。垂壁44は、このテーパ面39の終端部近傍の相対的に肉厚となる部分から立設している。よって、スリット37の開口周辺には、一対の側壁42,43の内面及び垂壁44の外端面に囲まれた空間45が形成されることになる。この空間45にはレンチ等を容易に導入させることができ、外側の固定ボルト18(図2参照)の締付作業を容易に行うことができる。
なお、前述したレール支持面19は、垂壁44に対して外側に位置する各側壁42,43の外端面上部によって形成され、凸条26は各側壁42,43の外端面上部にそれぞれ設けられ、ウェブ支持部28は各側壁42,43の外端面の上下中央部に設けられ、フランジ支持部32は各側壁42,43の外端部且つ上端部に設けられる。垂壁44には板厚方向となる左右方向に延びる貫通孔46が形成され、この貫通孔46に、レール支持面19、ウェブ支持部28及びフランジ支持部32によって支持されたガードレール16を支持部材15に締着するためのボルト23(図2参照)が挿通される。
そして、図2に示すように、本実施形態では、支持部材15を合成まくらぎ3に締着させるための固定ボルト18が、合成まくらぎ3に直接的にねじ込ませないようにしている。その代わりに、合成まくらぎ3には雌ねじを有した固定部材55が埋設されており、固定ボルト18をこの固定部材55に螺合させるようにしている。
図7(a)に示すように、固定部材55は、上端が合成まくらぎ3の上面と面一となるように埋め込まれている。固定部材55の埋込みは、合成まくらぎ3の所定位置に下穴を開け、その下穴に固定部材5をねじ込むことによって埋め込まれる。固定部材55は筒状に形成され、上端に円筒部57を具備し、その下方に螺旋状のねじ部58が外周に形成されたねじ込み部59を具備した筒状となっている。この固定部材55の中心軸方向には、固定ボルト18を螺合させる雌ねじ56が設けられている。この雌ねじ56は、上記ねじ込み部59の所定位置から下方に設けられている。
図7(b)に示すように、上記円筒部57の上端中央位置には、工具係止部たる所定深さの係合穴60が設けられている。この図では、該係合穴60の断面形状を楕円とした場合を例示している。この係合穴60には、固定部材55を合成まくらぎ3にねじ込むときに専用工具に設けられた挿入部(図示略)が挿し込まれるようになっている。挿入部は係合穴60の断面形状に整合するよう形成され、楕円状の係合穴60内にかかる挿入部を挿し込んだ状態とすれば専用工具を容易且つ確実に回転させることができるようになる。なお、係合穴60及び挿入部の断面形状は楕円に限られず、六角形や四角形等の非円形状であれば、専用工具を容易且つ確実に回転させることができるようになる。
図8に示すように、上記ねじ込み部59の外周に形成されたねじ部58は、上面が水平方向の平面となるような断面三角形状に形成されている。このねじ部58の断面形状としては、高さ寸法Hに対して所定の比率で大きい突出寸法Wで形成されている。このように、高さ寸法Hに対して突出寸法Wを大きくすることにより、ねじ部58の合成まくらぎ3への食い込み量を多くして、固定部材55が強固に固定されるようにしている。このねじ部58のピッチPとしては、例えば高さ寸法Hの約1.5倍から2.5倍程度の範囲内に設定されることが好ましい。
図9に示すように、上記円筒部57に形成される工具係止部としては、円筒部57の外形から凹状に形成された凹状係止部61であってもよい。この例では、円筒部57の外周に等間隔で3つの凹状係止部61が形成されており、これらに係合させる爪を有する専用工具(図示略)によって固定部材55が大きな力で確実且つ迅速にねじ込むことができるようにしている。
なお、この固定部材55のねじ込みは、必ずしも橋梁上で行う必要はなく、予め地上で行うこともできる。地上において図7(a)に示すように固定部材55を合成まくらぎ3にねじ込んだ場合、これを橋梁上まで搬送する必要があるが、固定部材55は直方体状の合成まくらぎ3の上面と面一となっているため合成まくらぎ3を積み重ねた状態にして効率良く搬送することができる。
図2を参照すると、この固定部材55の使用状態では、孔36及びスリット37を雌ねじ56と整合させるようにして固定座17を合成まくらぎ3の上面に載置した後に、固定ボルト18が孔36及びスリット37に挿通されると共に雌ねじ56に螺合される。
このような締結構造を採用すると、合成まくらぎ3に食い込む固定部材55のねじ部58の径は、固定ボルト18の径よりも大きくなる。よって、直接的に固定ボルト18を合成まくらぎ3にねじ込む場合と比べて、合成まくらぎ3に対する食い込み量を大きくすることができ、大荷重が支持部材15に作用しても合成まくらぎ3と支持部材15との結合状態を長期間安定して保つことができる。
更に、孔36及びスリット37は左右に長寸の長孔状となっている。このため、孔36及びスリット37が固定部材55の雌ねじ56の開口と連通する範囲内において、固定部材55に対する固定座17の位置を左右方向に変更することにより、本線レール6に対する車輪ガード装置8の取付位置を自在且つ容易に変更可能となる。これにより、運行される車両の仕様等に応じて前述した間隔Aを容易に調節することができる。このとき、合成まくらぎ3側は固定ボルト18を挿抜しても、ねじ孔が無用に形成されることがなく、強化用の繊維束が寸断されるようなこともない。よって、合成まくらぎ3の強度を長期間に亘って安定して保つことができるようになる。
なお、この固定部材55はタイプレート10を合成まくらぎ3に締着するための固定ボルト11に対しても同様にして適用することができる。これにより、上記同様にして、本線レール6の取付位置の調整を容易に行えるようになると共に、本線レール6の位置調整を行っても合成まくらぎの繊維束が無用に寸断されることがなく合成まくらぎ3の強度を長期間保持することができるようになる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る車輪ガード装置について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10及び図11に示すように、本実施形態の車輪ガード装置101の支持部材102は、固定部103と可動部104とを組み付けてなる。固定部103の内側及び外側には固定ボルト18が上側から挿通され、これにより固定部103が合成まくらぎ3に締着される。
可動部104は、固定部103の上端部且つ内端部に設けられた回転軸105を中心にして固定部103に対して回動可能になっている。回動軸105は軌道の延設方向に沿って水平に延びている。なお、図10,図11では回転軸105にボルトを採用した場合を例示するが、その他ピンを採用する等してもよい。可動部104は固定部103の上部に載せ置かれた状態となる定常位置(図10実線参照)と、固定部103から離間して本線レール6に対して内側へと遠ざかる退避位置(図10二点鎖線参照)との間で移動可能となる。可動部104は定常位置にあるときに固定部103との連結強度を高めるべく、連結ボルト106によって連結可能になっている。
可動部104は、底壁107と、底壁107から立設する一対の側壁108と、各側壁108の間を連設する垂壁109とを有している。垂壁109の外端面は側壁108の外端面と略面一となっており、これら外端面の上部によって第1実施形態と同様のレール支持面19が形成されている。垂壁109には左右に延びる貫通孔110が形成されており、この貫通孔110には可動部104をガードレール16及び保持部材22と共締めするためのボルト23が挿通される。なお、レール支持面19には第1実施形態と同様にして凸条26が設けられており、一対の側壁108の外端部且つ上端部には第1実施形態と同様にしてフランジ支持部32が形成されている。このようにして、本実施形態ではガードレール16が可動部104に締着され、ガードレール16は固定部103に対して可動部104と共に回動軸105を中心にして回動可能となっている。
可動部104を定常位置に位置させると、ガードレール16のフランジ部21が水平に指向し、ウェブ部20に対して本線レール6に近接するようにして外側に張り出す第1規制部30と、ウェブ部20に対して本線レール6から遠ざかるようにして内側に張り出す第2規制部31とが形成され、第1実施形態と同様にして脱線及び逸走の両方の防止効果を得ることができる。可動部104を退避位置に位置させると、ガードレール16を本線レール6から遠ざけることができる。このようにすれば、本線レール6の矯正、探傷、削正及び振替等の保線作業を行う際に、車輪ガード装置6がその妨げとなるのを避けることができる。
次に、固定部103及び可動部104の構造について詳細に説明する。図12に示すように、固定部103は左右に長寸の平面視矩形状に形成されている。固定ボルト18(図10参照)を挿通させるための孔111,112が、固定部103の内側及び外側にそれぞれ形成されている。これら孔111,112も左右に長寸の長孔状であるため、第1実施形態と同様にして車輪ガード装置の取付位置の調整を容易に行うことができる。また、固定部103の上面は、この孔が形成される部位周辺においてテーパ面113,114となっている。このため、図10に示すように、第1実施形態と同様にして傾斜座金40,41を適用することにより、楔作用を利用して固定ボルト18を合成まくらぎ3に強固に固定することができる。
固定部103の左右中央部には連結ボルト106が挿通される取付部115が設けられている。取付部115は、可動部104の長孔125(図10,図11,図13参照)と一致するように長手方向に延びる上部長孔116と、この上部長孔116の下部にて直交する方向に延びる下部長孔117と、上部長孔116から下部長孔117に向けて挿入した連結ボルト106(図10参照)の頭部119(図10参照)が下部長孔117に向けて回転できるように弧を描いた横穴118とを有している。
図10に示すように、連結ボルト106はT字状の頭部119を有し、この頭部119は上部長孔116と同じ断面形状を呈している。このような取付部115により、可動部104を退避位置から定常位置に戻した後には、上部長孔116から連結ボルト106の頭部119を挿入し、その連結ボルト106にナット120を締め付ければ自動的に頭部119が横穴118から下部長孔117に向けて回転し、頭部119が下部長孔117の壁で回転抑止された状態で可動部104を固定部103に連結することができる。これにより、可動部104に退避位置に向けて回転させるような外力が作用しても、連結ボルト106の頭部119が下部長孔117の上壁で当接するため、可動部104の回転が規制されて可動部104は定常位置にある状態を維持するようになる。
なお、符号121は、回動軸105(図11参照)を回転可能に支持するための軸支持孔である。また、固定部103の上面の略中央部には凹部122が設けられている。
図13に示すように、可動部104の底壁107の下端部且つ外端部には、回動軸105(図11参照)を回転可能に支持するための軸支持孔123が形成されている。また、可動部104の底壁107の略中央部には、下方に突出する凸部124が設けられている。図10に示すように、この凸部124は、可動部104を固定部103に組み付けたときに、凹部122と嵌合可能になっている。以下、この固定部103の凹部122と可動部104の凸部124とが嵌合する部分を合わせて「荷重支持部126」と呼ぶ。
図14(a),(b)には本車輪ガード装置101のガードレールに外力が作用した場合の力の関係を示している。図14(a)に示すように車輪91がガードレール16の第1規制部30に当接した場合、その荷重Fはガードレール16のウェブ部20を介して可動部104で支持され、この可動部104で支持された荷重は荷重支持部126を介して固定部103で支持され、この固定部103を介して合成まくらぎ3で支持することができる。
一方、図14(b)に示すように突起部92がガードレール16の内向部に当接した場合、その荷重Fはカードレール16のウェブ部20を介して保持部材22で支持され、この保持部材22で支持された荷重は、保持部材22を固定しているボルト23を介して可動部104で支持され、この可動部104で支持された荷重は荷重支持部126を介して固定部103で支持され、この固定部103を介して合成まくらぎ3で支持することができる。また、このガードレール16に内側から作用する荷重を支持するときには、保持部材22の上面によってガードレール16の第1規制部30から下向きに作用する荷重も支持している。
このように、ガードレール16に外側から作用する荷重も、内側から作用する荷重も、荷重支持部126を介して支持されるようになっている。荷重支持部126は凹部122と凸部124とからなることから、接触面積が広く確保されており、荷重支持部126において比較的大きな荷重を支持することができる。しかも、この荷重支持部126で荷重が支持されることによって回動軸105に荷重が作用しないようにしているので、回動軸105の信頼性向上を図ることができる。
これまで説明した本発明の実施形態は一例を示すものであり、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更が可能であり、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る車輪ガード装置は、構造を簡素化した上で脱線及び逸走の両方を防止することができるという作用効果を奏し、特に橋梁上の軌道に適用すると有益である。
1 鉄道橋
3 合成まくらぎ
6 本線レール
8 車輪ガード装置
15 支持部材
16 ガードレール
18 固定ボルト
20 ウェブ部
21 フランジ部
30 内向部
31 外向部
55 固定部材
90 車両
91 車輪
92 突出部
101 車輪ガード装置
102 支持部材
103 固定部
104 可動部

Claims (8)

  1. 一対の本線レールを固定するためのまくらぎ上に設けられ、前記本線レールの夫々内側に配置された一対の支持部材と、
    前記支持部材に夫々支持され、前記一対の本線レールの内側を該本線レールに沿って延在する一対のガードレールとを備える車輪ガード装置であって、
    前記支持部材が橋梁上に取り付けられた合成まくらぎに固定されて前記ガードレールが前記橋梁上を延在しており、
    前記一対のガードレールがそれぞれ、前記本線レールに近接する方向に張り出して車輪が前記本線レールから外れるのを規制するための第1規制部と、前記本線レールから遠ざかるようにして前記本線レール間の中央部に向かって張り出して車両が軌道から逸脱するのを規制するための第2規制部とを有していることを特徴とする車輪ガード装置。
  2. 前記ガードレールは、鉛直に延びる状態で前記支持部材に支持されるウェブ部と、前記ウェブ部の上端部に接続されて前記支持部材の上方を水平に延びるフランジ部とを有し、
    前記フランジ部のうち前記ウェブ部に対して前記本線レールに向かって延びる部位によって前記第1規制部が構成され、前記フランジ部のうち前記ウェブ部に対して前記第1規制部とは反対側に延びる部位によって前記第2規制部が構成されることを特徴とする請求項1に記載の車輪ガード装置。
  3. 前記ガードレールが、前記支持部材と、当該支持部材とは反対側に配設された保持部材とによって挾持された状態で、前記支持部材及び前記保持部材と共締めされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪ガード装置。
  4. 前記第1規制部の上面が前記本線レールの上面よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車輪ガード装置。
  5. 前記第1規制部及び前記第2規制部の少なくともいずれか一方は、その車両の進行方向手前側端部が切り欠かれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車輪ガード装置。
  6. 前記支持部材は前記合成まくらぎ上に固着される固着部と、前記固着部に対して前記本線レールの延設方向に延在する軸線周りに回動可能な回動部とを備え、
    前記ガードレールは前記回動部に固定され、前記本線レールと平行に延在する通常位置と、前記回動部と共に前記固着部に対して回動して前記本線レールから退避した退避位置との間で回動可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車輪ガード装置。
  7. 前記固定部と前記可動部との間に、該可動部から固定部に伝わる荷重を支持する荷重支持部を有することを特徴とする請求項6に記載の車輪ガード装置。
  8. 前記支持部材は、固定ボルトを介して前記合成まくらぎと螺合し、
    前記合成まくらぎは、前記固定ボルトを螺合する雌ネジを有した固定部材を備え、前記固定部材が前記支持部材の取り付け位置において埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車輪ガード装置。
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