JP4486034B2 - 短ノーズ可動クロッシング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道線路で使用される分岐器内のクロッシング構造に関し、特に、可動ノーズレールが可動する機能を有しながら、従来使用されている固定クロッシングと同等の全長で構成可能な短ノーズ可動クロッシング構造に関する。
鉄道線路で使用される分岐器内のクロッシング構造としては、全てのレールが固定される固定クロッシング構造と、一部レールが可動する可動クロッシング構造に分けられる。
固定クロッシング構造は、図14に示すように、両端側に開く2本のウイングレールと、ウイングレール間に位置させた先細状の1本のノーズレールとで構成され、ウイングレール長の中間部付近にノーズレールの先端が配置するように、また、各ウイングレールとノーズレールとの間隔が一定になるように、間隔材を介して各レールが固定されている。
この固定クロッシング構造によれば、列車車輪が走行する際に、構造上ウイングレールとノーズレールとの間に欠線部が存在するため、異線進入防止のためのガードレールの設置が必要であった。しかし、ガードレールを設置した場合においても、列車速度によっては設置したガードレールに大きな背面横圧が発生するので、列車の高速通過ができないという問題があった。
また、欠線部の存在により、列車車輪がウイングレールとノーズレールとの間を乗り移る際に、レール表面に衝突して序々に大きな凹部を作り、クロッシングの耐久寿命を低下させる他、その凹部の成長に合わせて列車通過時の騒音と振動が増加するという問題があった。
可動クロッシング構造のうち、ノーズレールが可動するものはノーズ可動クロッシング構造と呼ばれている。このノーズ可動クロッシング構造は、図15に示すように、両端側に開く2本のウイングレールと、ウイングレール間に位置させた先細状の1本の可動ノーズレールと、1本の燕尾端で構成されている。そして、可動ノーズレール先端のレール底部下に取り付けられた転てつ棒が左右に動くことにより、左右どちらかのウイングレールに密着するように動作する。したがって、固定クロッシング構造のような欠線部が存在しないので、列車の高速走行を行うに際して列車通過時の騒音及び振動を抑制できる。
また、可動クロッシング構造のうち、ウイングレールが可動するものをウイング可動クロッシング構造と呼ばれている。このウイング可動クロッシング構造は、図16に示すように、2本の可動ウイングレールと、可動ウイングレール間に位置させた先細状の1本の固定ノーズレールと、核可動ウイングレールに連結する位置にそれぞれ配置された2本の固定ウイングレールで構成されている。
ウイング可動クロッシング構造の他の構造としては、図17に示すように、1本の可動ウイングレールと、可動ウイングレールの一端側に連結して配置するノーズレールと、他端に配置する固定ウイングレール接続部と、可動ウイングレールに対して対向する位置に配置する固定ウイングレールで構成されている。
これらの可動クロッシング構造では、可動ウイングレールの下部に取り付けられた転てつ棒が左右に動くことにより、回転部を支点として可動ウイングレールが左右に動いて、固定ノーズレール及び固定ウイングレールとに密着することで、欠線部を存在させない構造となっている。
近年、鉄道の高速化及び鉄道沿線の環境対策面から、鉄道線路において低騒音及び低振動の敷設構造が要求されている。この要求から、既に固定クロッシング構造が敷設されている箇所において、騒音及び振動の発生が少ない可動クロッシング構造を敷設することが望まれていた。
しかしながら、ノーズ可動クロッシング構造を構成する可動ノーズレールは、可動を容易にするために、その後端部に揺動部や回転部を備えた燕尾端を配置しているので、固定クロッシング構造より全長が長くなり、固定クロッシング構造が敷設されている箇所にそのまま敷設することができないという問題があった。
また、固定クロッシング構造に比較して構造が複雑となるため、製造費が高くなるという問題もあった。
一方、ウイング可動クロッシング構造は、全長を固定クロッシング構造と同じにできるので、固定クロッシング構造に代えて敷設することが可能である。しかしながら、上記したいずれのウイング可動クロッシング構造においても、可動ウイングレール上を列車が通過する際に、可動ウイングレールを外側に押し広げようとする車輪横圧が発生する。
この車輪横圧の影響を防ぐには、車輪横圧に対抗した保持金具を可動ウイングレールの外側に取り付ける必要があるが、可動ウイングレール自体が左右に動くため装着できなかった。このため、大きな車輪横圧が発生する列車の高速通過区間においては、ウイング可動クロッシングを敷設することができなかった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、ノーズ可動レールと同等の機能を持ち、且つ固定クロッシングと同等の全長で構成可能とすることで、固定クロッシング敷設箇所に容易に交換して敷設可能となる短ノーズ可動クロッシング構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1は、一対の固定ウイングレール4と、前記ウイングレール間に位置する可動ノーズ(短ノーズ)レール2と、該可動ノーズレール2に接触可能な一対の固定ノーズレール3を備えたクロッシング構造であって、次の構成を含むことを特徴としている。
前記可動ノーズレール2は、前記固定ウイングレール接触側(前端側)に長く、前記固定ノーズレール接触側(後端側)に短い菱形状で構成され、下面に設けた円柱状の回転具19を支点として回動可能に形成して成る。
請求項2は、請求項1に記載の短ノーズ可動クロッシング構造において、前記回転具19の下方に回転柱支持盤21を設置し、回転具19の下部に形成された回転柱止め部19cが前記回転柱支持盤に対して上下移動が規制されるように嵌合されて成ることを特徴としている。
請求項3は、請求項1に記載の短ノーズ可動クロッシング構造において、前記可動ノーズレールの後端側において、一対の固定ノーズレール3と可動ノーズレール2に設けた加工穴31,32にボルト26を通し、前記ボルト26にナット27を締結し、一対の固定ノーズレール3,3の間隔が縮まる方向に締付力を与えて一対の固定ノーズレール同士を連結するとともに、付勢手段(スプリング28)を前記ナット27と固定ノーズレール3との間に装着し、前記付勢手段の付勢力によって各転換時における可動ノーズレールと一方の固定ノーズレールとが密着するよう構成することを特徴としている。
上記した短ノーズ可動クロッシング構造によれば、可動ノーズレールが円柱状の回転具を支点として中心に回動することでその端部が、固定ウイングレール及び固定ノーズレールに接触するように構成されているので、可動ノーズレールの長さを短くすることができる。
可動ノーズレールは、固定ウイングレール及び固定ノーズレールに接触するようになっているので、可動ノーズレールと固定ウイングレール、可動ノーズレールと固定ノーズレールとの間に欠線部が生じないので、列車の高速通過が可能になるとともに騒音及び振動の発生も軽減できる。
可動ノーズレールの後端側で、一対の固定ノーズレールの間隔が縮まる方向に締付力を与える付勢手段を備えて連結することで、転換時における可動ノーズレール後端と一方の固定ノーズレールとの密着時に、両レールのゲージコーナー部での密着をより確実に達成させることができる。
また、列車車輪がウイングレールとノーズレールとの間を乗り移る際に、固定クロッシングのような欠線部がないため、レール表面に衝突することなくスムーズに走行できるので、クロッシング構造としての耐久寿命を大幅に延伸させることが可能となる。
更に、短い可動ノーズレールを使用するので、クロッシング構造の全長も固定クロッシング構造と同じ長さにすることができ、固定クロッシング構造が敷設されている箇所において、敷設替えを容易に行うことができる。
本発明の実施の形態の一例としての短ノーズクロッシング構造について、図面を参照しながら説明する。
短ノーズ可動クロッシング構造は、図1に示すように、一端が転てつ棒1に連結される可動ノーズレール2と、2本の固定ノーズレール3と、2本の固定ウイングレール4をそれぞれ床板9上に設置して構成されている。
可動ノーズレール2は、その一端が長く他端が短い菱形形状から構成され、その長端側2aは固定ウイングレール4側に、短端側2bは固定ノーズレール3に相対するように、各レール間に配置されている。
2本の固定ウイングレールは、両端側に開くような形状を有して敷設され、2本の固定ノーズレールは、固定ウイングレールの一端側で固定ウイングレールに挟まれた位置で各固定ウイングレールに平行するように敷設されている。各固定ノーズレールの先端側は、中心線側に傾斜する傾斜面を有し、各傾斜面が可動ノーズレールの菱形形状の短端側に密着可能に構成されている。
可動ノーズレール2は、図2に示すように、長端2a側のレール底面下に転てつ棒1を装着するための突出片2cが形成され、この突出片には長端下穴11が穿孔加工されている。また、可動ノーズレール2の腹部には、レール長手方向に長方形状をした先端腹部穴14、23がそれぞれ穿孔加工されている。
そして、転てつ棒1が直線方向に移動することにより、可動ノーズレール2が支点を中心に回動し、固定ノーズレール3a及び可動ノーズレール2及び固定ウイングレール4a、又は、固定ノーズレール3b及び可動ノーズレール2及び固定ウイングレール4bのいずれかが直線状に(ゲージコーナーが直線に)密着して連結されることで切り替え動作が行われるように構成されている。
以下、図1に示した短ノーズ可動クロッシング構造におけるA〜Hに対応する位置での断面説明図である図3〜図13を参照しながら、その構造について詳細に説明する。各図において、図1の左側が前端、右側が後端に対応している。
短ノーズ可動クロッシング構造の前端側(A位置)は、図3に示すように、床板9上に敷設された左右の固定ウイングレール4間に、固定ウイングレールの腹部に合致する形状を有する間隔材5を配置し、各固定ウイングレール及び間隔材を貫通するボルト7とナット8でこれらを固定している。
各固定ウイングレール4の腹部外側位置においては、ボルト7の頭部側と固定ウイングレール4の間、及びナット8と固定ウイングレール4の間にはレール腹部の形状に合致したレール腹部当金具6が配置されている。
また、レール腹部当金具6と固定ウイングレール4の間、間隔材5と固定ウイングレール4との間には、それぞれの部材の接合を確実にするために、熱硬化性若しくは常温硬化性の接着樹脂等の隙間充填剤10が塗布配置されている。
可動ノーズレール2の長端側(B位置)の先端部は、図4に示すように、床板9上に敷設された左右の固定ウイングレール4の間に可動ノーズレール2の長端が配置された構造となっている。
可動ノーズレール2の長端の先端部(長端側2a)には、図2で説明した長端下穴11が形成され、転てつ棒1の先端に形成されたネジ山に対して、前ナット12及び後ナット13をそれぞれ螺着させ、突出片2cを挟む位置で間隔を空けて固定するようになっている。
この構造により、転てつ棒1が図4の左右方向に動くことで、後述する回転具(支点)を軸にして可動ノーズレール2の突出片2cが後ナット13に押されて固定ウイングレール4に密着(図4の状態)し、又は、前ナット12に押されて右の固定ウイングレール4に密着するように動作する。
転てつ棒は、短クロッシング構造の近傍に配置された転てつ機(図示せず)からの動力伝達により、可動ノーズレール2を左右方向に動作するように構成されている。
図4に示した構造では、突出片2cに固定される転てつ棒1は1本であるが、可動ノーズレールの突出片2cに長端下穴を並列に2本固定し、2本の転てつ棒で可動ノーズレールを動作するように構成することもできる。
可動ノーズレール2の長端下穴11が加工されている位置からやや後方側(C位置)は、図5に示すように、床板9上に敷設された左右の固定ウイングレール4同士の間にウイング繋ぎ金具小15を介在させ、図2で説明した可動ノーズレール2の先端腹部穴14を貫通して配置されたボルト7によって左右の固定ウイングレール4同士が固定されている。
ウイング繋ぎ金具小15は、可動ノーズレール2の先端腹部穴14を通して配置され、その中心にボルト7を通すための貫通穴が加工されている。また、ウイング繋ぎ金具小15において、固定ウイングレール4に接する側は、レール腹部の形状に合致した形状に形成されている。
そして、ボルト7の頭部側と固定ウイングレール4の間、ナット8と固定ウイングレール4の間には熱硬化性若しくは常温硬化性のレール接着樹脂等の隙間充填剤10が塗布配置され、それぞれ部材の接合を確実にしている。
なお、ウイング繋ぎ金具小15とボルト7とナット8で固定ウイングレール4同士を固定する代わりに、図6に示すように、床板9上に固定される横圧受金具16を固定ウイングレール4の外側に固定して配置する構造であってもよい。
また、ウイング繋ぎ金具小15とボルト7とナット8と、横圧受け金具16を同時配置することも可能である。
可動ノーズレール2の頭部幅が40mm以上である位置(D位置)においては、図7及び図8に示すように、床板9上に敷設された左右の固定ウイングレール4に対して、その中央部に位置するように可動ウイングレール2が配置され、可動ノーズレール2の下側には回転具19が固定され、この回転具は床板9に代えて設置されている回転具保護枠20に固定されている。
回転具19は、図7に示すように、固定金具17と固定ボルト18により可動ノーズレール2の底面に固定されている。また、回転具19は、図8に示すように、上部が長方形をした厚板で形成され、レール底面に接する厚板の上面は平らで、固定ボルト18に対応する固定用のねじ穴19aが四隅に加工されている。
また、回転具19の下側には、回転柱19bが突出形成され、この回転柱19bが回転具保護枠20に設けた凹部20a内で回転し、厚板の下面が回転具保護枠20の上面を回転摺動するように構成されている。
回転柱19bの下面中央には、円錐台状の回転柱止め19cが形成され、この回転柱止め19cが回転支持盤21に設けた凹部21cに嵌合するように配置されている。
固定金具17は、可動ノーズレール2の底面と回転具19の上面、且つ、可動ノーズレール2の底部端とを、ボルト18を介して確実に固定するための金具であり、レール長方向において回転具19と同じ長さに形成されている。
なお、可動ノーズレール2の底面と回転具19の上面との間には熱硬化性若しくは常温硬化性の接着樹脂等の隙間充填剤10が塗布配置され、可動ノーズレール2の底面と回転具19の上面との固定をより確実にしている。
また、回転具19はアーク溶接等の方法で、可動ノーズレール2の底面に固定する構造であってもよい。
回転具保護枠20には、前記したように回転柱19bが配置される凹部20aが形成され、レール長方向の上辺端部20cは、左右の固定ウイングレール4の下側に位置する床板9の下面にアーク溶接等の方法で接合されている。
回転具保護枠20の上面側においては、回転具19の厚板下面との摺動に際して、回転具19が回転可能にするために回転部隙間24が設けられている。
また、凹部20a内には、回転柱19bと同等の大きさの円柱加工がその全体、若しくは一部に施されているので、そこに回転柱19bを配置した場合、回転柱19bが容易に回転できる構造となっている。
回転柱支持盤21は、回転具保持枠20の底面に設けたねじ穴に装着される支持盤固定ボルト22で固定されている。回転柱19bの下部には回転柱止め部19cが形成され、回転柱支持盤21に対して上下移動が規制されるよう凹部21cに回転可能に嵌合するように構成されているので、列車の車輪が可動ノーズレール2に乗った時に生じる上下方向のたわみや振動に対して、回転柱19c(回転具19)の回転柱止め部19cで下から支えることができる。
回転柱19bの中心位置(E位置)では、図9に示すように、左右の固定ウイングレール4同士が、可動ノーズレール2の後端腹部穴23に差し込まれたウイング繋ぎ金具大25内のボルト7により固定されている。
ウイング繋ぎ金具大25は、その中心にボルト7が容易に通せる貫通穴が形成されており、固定ウイングレール4に接する側はレール腹部の形状に合致した形状に形成されている。
可動ノーズレール2の腹部には、図2に示したように、ウイング繋ぎ金具大25を通す長方形をした後端腹部穴23が加工されており、この後端腹部穴23の中にウイング繋ぎ金具大25を通して、左右の固定ウイングレール4同士を固定している。
そして、ボルト7の頭部側と固定ウイングレール4の間、及びナット8と固定ウイングレール4の間にはレール腹部の形状に合致したレール腹部当金具6が配置されている。
また、レール腹部当金具6と固定ウイングレール4の間、及びウイング繋ぎ金具大25との間には熱硬化性若しくは常温硬化性の接着樹脂等の隙間充填剤10が塗布配置され、それぞれ部材の接合を確実にしている。
なお、図10に示すように、ウイング繋ぎ金具大25とボルト7とナット8で固定ウイングレール4同士を固定する代わりに、床板9上に固定される横圧受け金具16を固定ウイングレール4の外側に配置固定することや、ウイング繋ぎ金具大25とボルト7とナット8と、横圧受け金具16を同時配置する構造であってもよい。
固定ノーズレール3の前端部と可動ノーズレール2の短端側(F位置)は、図11に示すように、床板9上に敷設された左右の固定ウイングレール4の中間に、固定ノーズレール3の前端と可動ノーズレール2の短端側2bが配置されて構成されている。
固定ノーズレール3の前端腹部と、可動ノーズレール2の短端側2bの腹部にはそれぞれボルト26を通す加工穴31と、加工穴32が穿孔加工されており、ボルト26をこれらの穴に通しスプリング28を装着し、固定ノーズレール3,3同士の間隔を縮ませる方向にスプリング28の付勢力が作用するように固定ノーズレール3と可動ノーズレール2が連結されている。すなわち、スプリング(付勢手段)28の付勢力は、可動ノーズレール2の後端側において、各固定ノーズレール3が内側に押される方向に作用することで、各転換時における可動ノーズレール2と一方の固定ノーズレール3とを密着させる方向に締付力を与えるように構成されている。
ボルト26は、その反対側にあるスプリング28の密着までの縮み代が5〜20mm程度になるように、また、その力が常に5kN〜100kNになるようにナット27で締結されている。
これは、可動ノーズレール2が回転した場合に、可動ノーズレール短端側2bのゲージコーナーと、固定ノーズレール3のゲージコーナーとの間に欠線部が生じないように、且つ固定ノーズレール3のゲージコーナー先端部がゲージコーナー側にせり出して、列車車輪に衝撃してその先端部に損傷が生じないように確実に密着させるためである。
また、固定ノーズレール3の先端部の底部は、底部幅が狭くなるように下方向へ斜辺加工30されており、可動ノーズレール短端側2bの底部はその形状に合致するように、底部端が正三角形になるように、且つ固定ノーズレール3先端部の底部斜辺加工30の形状に合致するように斜辺加工されている。
更に、固定ノーズレール3先端部と可動ノーズレール短端側2bの頭部は、底部の場合とは逆方向にそれぞれ斜辺加工29されている。
これにより、左右いずれかの固定ノーズレール3の前端部に可動ノーズレール2の短端側2bが密着した際には、お互いの底部の斜辺加工30と、頭部斜辺加工29とが密着し、列車通過時の振動の影響を受けないで、常に固定ノーズレール3の前端部と可動ノーズレール2の短端部とが密着できる。
短ノーズ可動クロッシング構造の後端側(G位置)は、図12に示すように、床板9上に敷設された2本の固定ウイングレール4と2本の固定ノーズレール3間に間隔材5を配置してボルト7とナット8で固定して構成されている。
そして、ボルト7の頭部側と固定ウイングレール4の間、及びナット8と固定ウイングレール4の間にはレール腹部に合致したレール腹部当金具6が配置されている。
また、レール腹部当金具6と固定ウイングレール4の間、及び間隔剤5と固定ウイングレール4の間には熱硬化性若しくは常温硬化性の接着樹脂等の隙間充填剤10が塗布配置され、それぞれの部材の接合を確実にしている。
短ノーズ可動クロッシング構造の最後端側(H位置)では、図13に示すように、床板9上に敷設された2本の固定ノーズレール4間に間隔材5を配置してボルト7とナット8で固定して構成されている。
そして、ボルト7の頭部側と固定ウイングレール4の間、及び間隔材5と固定ウイングレール4の間には熱硬化性若しくは常温硬化性の接着樹脂等の隙間充填剤10が塗布配置され、それぞれの部材の接合を確実にしている。
上述した短ノーズ可動クロッシング構造によれば、可動ノーズレール2に一端が長く、他端が短い菱形形状の可動ノーズレール2を使用するので、従来のノーズ可動クロッシングのように、長いノーズレールを使用する必要がない。
このため、固定クロッシングと同等の長さで短ノーズ可動クロッシング構造を製作することができ、可動ノーズレール2の長端側における転てつ棒による左右転換についても、可動ノーズレール2の長さが短いので容易に行える。
また、可動ノーズレール2と固定ノーズレール3の接続部、及び固定ウイングレール4との接続部について、レールが連続配置することで欠線部が生じないので、短ノーズ可動クロッシング構造上を列車が通過する際に、騒音及び振動を少なくすることができる。
さらに、固定ウイングレール4は固定されているので、必要に応じて横圧受け金具16(図6、図10)を固定ウイングレール4の外側に配置すれば、高い横圧が発生する場合でも十分耐えられるクロッシング構造とすることができる。
上述した短ノーズ可動クロッシング構造により、騒音・振動を抑えた列車の高速通過が可能となる。
また、短ノーズ可動クロッシング構造の全長についても、従来の固定クロッシングと同等の長さに設計可能なので、現地に敷設している固定クロッシングと容易に交換できる構造を安価に製造することができる。
本発明の短ノーズ可動クロッシング構造の概略構成を示す平面説明図である。 (a)は可動ノーズレールの平面説明図、(b)は可動ノーズレールの側面説明図である。 図1のA位置における短ノーズ可動クロッシング構造の前端側の断面説明図である。 図1のB位置における短ノーズクロッシング構造の可動ノーズレール長端側先端部の断面説明図である。 図1のC位置における短ノーズ可動クロッシング構造の固定ウイングレールと可動ノーズレール長端側との固定部の断面説明図である。 図1のC位置における短ノーズ可動クロッシング構造の他の構造例を示す断面説明図である。 図1のD位置における短ノーズ可動クロッシング構造の可動ノーズレールの回転保持部分の断面説明図である。 短ノーズ可動クロッシング構造で使用される可動ノーズレールの回転中心部の斜視説明図である。 図1のE位置における短ノーズ可動クロッシング構造の可動ノーズレールの回転部分の断面説明図である。 図1のE位置における短ノーズ可動クロッシング構造の他の構造例を示す断面説明図である。 図1のF位置における短ノーズ可動クロッシング構造の固定ノーズレールの前端部と可動ノーズレールの短端側との接続部の断面説明図である。 図1のG位置における短ノーズ可動クロッシング構造における左右の固定ウイングレールと左右の固定ノーズレール短端側との固定部の断面説明図である。 図1のH位置における短ノーズ可動クロッシング構造の左右の固定ノーズレールの後端側の断面説明図である。 従来の固定クロッシング構造の構成を示す平面説明図である。 従来のノーズ可動クロッシング構造の構成を示す平面説明図である。 従来のウイング可動クロッシング構造の構成を示す平面説明図である。 従来のウイング可動クロッシング構造の構成を示す平面説明図である。
符号の説明
1 転てつ棒
2 可動ノーズレール
2a 可動ノーズレール長端側
2b 可動ノーズレール短端側
3 固定ノーズレール
4 固定ウイングレール
5 間隔材
6 レール腹部当金具
7 ボルト
8 ナット
9 床板
10 隙間充填剤
11 長端下穴
14 先端腹部穴
15 ウイング繋ぎ金具小
16 横圧受け金具
19 回転具
19b 回転柱
19c 回転柱止め部
20 回転具保護枠
21 回転柱支持盤
21c 凹部
23 後端腹部穴
28 スプリング
29 頭部斜辺加工
30 底部斜辺加工
100 ウイングレール
101 ノーズレール
102 間隔材
103 ウイングレール
104 可動ウイングレール
105 燕尾端
106 可動ウイングレール
107 ノーズレール
108 固定ウイングレール
109 回転部

Claims (3)

  1. 一対の固定ウイングレールと、前記ウイングレール間に位置する可動ノーズ(短ノーズ)レールと、該可動ノーズレールに接触可能な一対の固定ノーズレールを備えたクロッシング構造であって、
    前記可動ノーズレールは、
    前記固定ウイングレール接触側(前端側)に長く、前記固定ノーズレール接触側(後端側)に短い菱形状で構成され、
    下面に設けた円柱状の回転具を支点として回動可能に形成して成る
    ことを特徴とする短ノーズ可動クロッシング構造。
  2. 前記回転具の下方に回転柱支持盤を設置し、回転具の下部に形成された回転柱止め部が前記回転柱支持盤に対して上下移動が規制されるように嵌合されて成る請求項1に記載の短ノーズ可動クロッシング構造。
  3. 前記可動ノーズレールの後端側において、一対の固定ノーズレールと可動ノーズレールに設けた加工穴にボルトを通し、前記ボルトにナットを締結し、一対の固定ノーズレールの間隔が縮まる方向に締付力を与えて一対の固定ノーズ同士を連結するとともに、付勢手段を前記ナットと固定ノーズレールとの間に装着し、前記付勢手段の付勢力によって各転換時における可動ノーズレールと一方の固定ノーズレールとが密着するよう構成する請求項1に記載の短ノーズ可動クロッシング構造。
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