JPH11280003A - クロッシングレール構造 - Google Patents

クロッシングレール構造

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JPH11280003A
JPH11280003A JP8695898A JP8695898A JPH11280003A JP H11280003 A JPH11280003 A JP H11280003A JP 8695898 A JP8695898 A JP 8695898A JP 8695898 A JP8695898 A JP 8695898A JP H11280003 A JPH11280003 A JP H11280003A
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重六 茂木
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忠男 波多江
Junichi Furuya
順一 古家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定クロッシングから低コストで敷設変更で
き、低騒音及び低振動を実現できるクロッシングレール
構造を得る。 【解決手段】固定レール30とノーズレール20と可動
ウィングレール50とで構成されるクロッシングレール
構造であって、前記固定レールのノーズレール側に斜辺
部31を形成し、前記可動ウィングレールは、固定レー
ルのレール面とノーズレールの一方側のレール面とを繋
ぐ線にレール面を配置可能とする連結部51と、この連
結部の両端側に同一方向に折曲させてそれぞれ延設され
る前端側ウィング部52及び後端側ウィング部53とを
有するとともに、可動ウィングレールの連結部のレール
面が固定レールの内側レール面32とノーズレールのレ
ール面22とを繋ぐ線に位置する接続状態と、少なくと
も後端側ウィング部53がノーズレールのレール面23
から離れる開放状態と、の間で転換動作するよう床板1
0上に装着されて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道線路の分岐器
におけるクロッシングレール構造に関し、特に、可動ウ
ィングレールを有しながらコンパクト化を図ることがで
きるクロッシングレールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路の分岐器100は、図13に示
すように、右基本レール101,左基本レール102,
右主レール103,左主レール104,右トングレール
105,左トングレール106,右リードレール10
7,左リードレール108を敷設して基準線に対して分
岐線が分岐される構造であり、基準線と分岐線との交差
部分にクロッシングレール110が使用され、クロッシ
ングレールに対向する位置の各主レール内側にガードレ
ール109がそれぞれ設けられている。前記クロッシン
グレールは、全てのレールを固定式とした固定クロッシ
ングと、一部のレールを転換に応じて可動式とした可動
クロッシングとに大別される。
【0003】固定クロッシングは、図14に示すよう
に、右ウィングレール111と左ウィングレール112
とを対向して配置固定し、後端側のウィングレール間に
ノーズレール113を配置固定して構成されている。各
ウィングレール間、各ウィングレールとノーズレール間
には間隔材114が配置され、各レールは一定の間隔で
固定されている。上記固定クロッシングによれば、その
構造上、車輪が走行するウィングレールとノーズレール
との間に軌間線欠線部が生じるため、次の〜に示す
ような欠点がある。 異線進入防止用のガードレール109(図13)を必
要とし、また、ガードレールに対して背面横圧が発生す
るので、列車通過速度が制限される。 ウィングレールとノーズレールの間の車輪乗り移りの
際、乗り移り衝撃が発生し、この部分に長時間の使用に
よって落ち込み損耗を引き起こす。 ウィングレールまたはノーズレールに落ち込み損耗が
生じると、列車通過時に騒音と振動が発生する。
【0004】これに対して可動クロッシングは、一部の
レールを転換に応じて可動式とし、上述した軌間線欠線
部を無くすことにより、ウィングレールとノーズレール
の間の車輪乗り移りが円滑となり、長時間使用しても車
輪の落ち込みによる損耗を引き起こさない構造としてい
る。この可動クロッシングには、ノーズレールを可動式
としたノーズ可動クロッシングと、ウィングレールを可
動式としたウィング可動クロッシングとが存在する。
【0005】ノーズ可動クロッシングは、図15に示す
ように、ノーズレールとウィングレールとの欠線部を無
くすため、可動ノーズレール114が各ウィングレール
111,112に転換密着する構造となっている。可動
ノーズレール114は、その先端下部にレールに交差す
る方向に転換杆115が連結されており、その転換動作
により可動ノーズレール114の位置が変化するように
なっている。そして、ノーズ可動クロッシングにおいて
は、可動ノーズレール114の転換動作を容易にするた
め、その後端側に回転部や摺動部を備えた燕尾端116
を設けているので、固定クロッシングに較べてクロッシ
ング長が長くなり、分岐器の全長や列車進入角度等で決
まる分岐器のスケルトンを変更しなければ、既設の固定
クロッシングとの交換ができないという欠点があった。
【0006】ウィング可動クロッシングは上述のノーズ
可動クロッシングの欠点を解消するために開発されたも
ので、図16及び図17に示すように、ノーズレールと
ウィングレールとの欠線部を無くすため、可動ウィング
レール117が転換してノーズレール113に密着また
は離反する構造となっている。可動ウィングレール11
7は、前端側の端部118が固定され、その内側にレー
ル底部119を切削加工した弾性部120(図18
(a)参照)を形成している。したがって、可動ウィン
グレール117後端側の端部付近を転換杆(図示せず)
により転換動作させることにより、弾性部120がたわ
んで後端側の位置がノーズレール113に対して変化す
るようになっている(図17参照)。
【0007】上述のウィング可動クロッシングによれ
ば、クロッシングの後端側の構造は固定クロッシングと
同じであるので、分岐器全体の敷設構造について互換性
があり、固定クロッシングとの交換も可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウ
ィング可動クロッシングによれば、図16に示すよう
に、可動ウィングレール117上の前端側全体を車輪が
走行する構造であるため、弾性部119でのたわみを大
きくとることができず、また剛性の点からも可動ウィン
グレール117の可動長を長くする必要がある。その結
果、可動ウィングレール117に作用する車輪の横圧を
受けるためのガードレール109(図13)の長さが長
尺となり、クロッシング長さが長くなる。したがって、
既設の固定クロッシングをウィング可動クロッシングに
交換する場合において、その前端側におけるレールの敷
設変更部分が多くなり、コスト高となるとともに交換作
業が煩雑であるという問題点があった。
【0009】このような状況の中で分岐器に対しては、
列車走行の高速化に対応できること、及び、騒音や振動
の面から環境に優しいこと(低騒音、低振動)が要求さ
れている。したがって、クロッシングレール構造に求め
られることは、レール間の継ぎ目が無いことや欠線部の
乗り移りによる衝撃がないことである。更に、既設の固
定クロッシングと容易かつ安価に交換できる構造が求め
られている。本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、固定クロッシングから低コストで敷設変更でき、
低騒音及び低振動を実現できるクロッシングレール構造
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1は、床板上に互に間隔を空けて配置固定される
固定レール及び先端が鋭三角形状のノーズレールと、前
記両レール間に配置される可動ウィングレールと、を具
備するクロッシングレール構造であって、次の構成を含
むことを特徴としている。前記固定レールは、そのノー
ズレール側に斜辺部を形成している。前記可動ウィング
レールは、固定レールのレール面とノーズレールの一方
側のレール面とを繋ぐ線にレール面を配置可能とする連
結部と、この連結部の両端側に同一方向に折曲させてそ
れぞれ延設される前端側ウィング部及び後端側ウィング
部と、を有している。そして、前記可動ウィングレール
は、接続状態と開放状態との間で転換動作するように床
板上に装着されている。前記接続状態とは、可動ウィン
グレールの連結部のレール面が、固定レールのレール面
とノーズレールの一方側のレール面とを繋ぐ線に位置し
前記前端側ウィング部が前記固定レールの斜辺部に当接
し前記後端側ウィング部が前記ノーズレールの他方側の
レール面と当接する状態である。前記開放状態とは、少
なくとも前記後端側ウィング部が前記ノーズレールの他
方側のレール面から離れる状態である。
【0011】請求項2は、請求項1に記載のクロッシン
グレール構造において、可動ウィングレールの前記床板
上への装着は、一方のウィング部の端部側に回動部を設
け、この回動部を転換中心として可動ウィングレールが
転換動作することを特徴としている。
【0012】請求項3は、請求項2に記載のクロッシン
グレール構造において、前端側ウィング部に回動部を設
けたことを特徴としている。
【0013】請求項4は、請求項1に記載のクロッシン
グレール構造において、可動ウィングレールの前記床板
上への装着は、一方のウィング部の端部を床板に固定す
るとともに、その内側に弾性部を設け、前記弾性部がた
わむことにより可動ウィングレールが転換動作すること
を特徴としている。
【0014】請求項5は、請求項4に記載のクロッシン
グレール構造において、前端側ウィング部に弾性部を設
けたことを特徴としている。
【0015】請求項6は、請求項1に記載のクロッシン
グレール構造において、弾性部は、可動ウィングレール
を切削加工して成る幅狭部で構成されたことを特徴とし
ている。
【0016】上記クロッシングレール構造によれば、従
来の可動ウィングレールに相当する部分を固定レールと
可動ウィングレールとに2分割することにより、可動ウ
ィングレールの転換力を軽減することが可能となる。ま
た、上記構造による可動ウィングレールにおける車輪通
過部分は中央に位置する連結部のみであるので、可動ウ
ィングレールの全長を短くできるとともに、回動部や弾
性部を含む転換基点側において、車輪の通過を考慮する
必要がないので、この部分の設計に際して自由度を大き
くすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係るクロッシングレール
構造の実施の形態の一例について、図面を参照しながら
説明する。図1は、一対の可動ウィングレールを装着し
たクロッシングレール構造の平面説明図であり、床板1
0上に固定されたノーズレール20,一対の固定レール
30,40と、ノーズレール20及び各固定レール3
0,40に対して可動して装着される一対の可動ウィン
グレール50,60を有している。
【0018】ノーズレール20は、その先端部21が鋭
三角形状に形成され、床板10上に固定されている。床
板10上には、ノーズレール20に対して間隔を空けて
一対の固定レール(右固定レール30及び左固定レール
40)が固定されている。右固定レール30は、そのノ
ーズレール側において外側(右側)に傾斜面を有する斜
辺部31を形成するとともに、車輪が走行する内側レー
ル面32がノーズレール20の左側レール面22と直線
で結ばれる位置に固定されている。同様に、左固定レー
ル40は、ノーズレール側において外側(左側)に傾斜
面を有する斜辺部41を形成するとともに、車輪が走行
する内側レール面42がノーズレールの右側レール面2
3と直線で結ばれる位置に固定されている。
【0019】ノーズレール20と各固定レール30,4
0との間に位置するように、右側可動ウィングレール5
0と左側可動ウィングレール60とが連動して可動可能
な状態で床板10上に装着されている。各可動ウィング
レールは、中央の連結部51,61と、この連結部の両
端側に同一方向に折曲させてそれぞれ延設される前端側
ウィング部52,62及び後端側ウィング部53,63
と、を有して構成されている。
【0020】各可動ウィングレール50,60の前端ウ
ィング部52,62の前端側の底面には、床板10上に
形成される円柱凸部11に対応する溝部が設けられ、こ
の溝部に円柱凸部11が嵌合してピボットを形成して可
動ウィングレール50,60が転換動作するための回動
部12を構成している。可動ウィングレール50,60
は、前記回動部12を転換基点(回転中心)として接続
状態と開放状態との間で転換動作が行われる。
【0021】可動ウィングレールの接続状態とは、図1
の右側可動ウィングレール50の状態であり、前端側ウ
ィング部52が右固定レール30の斜辺部31に当接
し、後端側ウィング部53がノーズレール20の右側レ
ール面23と当接する状態であり、この状態で右固定レ
ール30の内側レール面32とノーズレール20の左側
レール面22とを繋ぐ直線上に、連結部51のレール面
が位置するようになっている。可動ウィングレール50
の前端側ウィング部52及び後端側ウィング部53にお
いては、固定レール30の斜辺部31やノーズレール2
0の右側レール面23に当接可能なように、当接部分に
おけるレール底部を切り欠いて構成されている。
【0022】可動ウィングレールの開放状態とは、図1
の左側可動ウィングレール60の状態であり、前端側ウ
ィング部62が左固定レール40の斜辺部41と離反
し、後端側ウィング部63がノーズレール20の左側レ
ール面22と離反してノーズレール20との間に車輪が
走行するためのフランジウェー幅70を確保している状
態をいう。
【0023】各可動ウィングレール同士は互に連結さ
れ、図13に示した分岐器100において、前端側から
進入する列車を基準線に導く定位側と、分岐線に導く反
位側との間で転換器(図示せず)により転換動作が行わ
れるようになっている。すなわち、右側可動ウィングレ
ール50が当接状態のとき左側可動ウィングレール60
が開放状態となり(図1の状態、反位側)、右側可動ウ
ィングレール50が開放状態のとき左側可動ウィングレ
ール60が当接状態となるよう(定位側)に連動して転
換動作が行われる。
【0024】上記構造によれば、クロッシングレールを
反位側とした場合(図1の状態)には、右側可動ウィン
グレール50が当接状態となり、右固定レール30の内
側レール面32,連結部51のレール面,ノーズレール
20の左側レール面22が一直線上に配置されて軌間線
欠線を生じさせないので、この部分を車輪が走行する場
合においても騒音や振動の発生を少なくすることができ
る。また、クロッシングレールを定位側とした場合に
は、左側可動ウィングレール60が当接状態となり、左
固定レール40,連結部61,ノーズレール20の右側
レール面23が一直線上に配置されて軌間線欠線を生じ
させないので、この部分を車輪が走行する場合において
も騒音や振動の発生を少なくすることができるととも
に、前端側から進入する列車を基準線に導く場合に高速
での通過が可能となる。
【0025】図2は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、後端側に可動ウィング
レールの回動部を形成した構造であり、図1と同一構成
をとる部分については同一符号を付している。この構造
の可動ウィングレール50,60においては、後端側ウ
ィング部53,63のさらに外側に拡翼部54,64を
延設し、この拡翼部54,64の端部にピボット部より
構成される回動部12を設けている。ピボット部自体の
構成は図1の例と同じであり、床板10上に形成された
円柱凸部11が拡翼部54,64の底面の溝部に嵌合し
て構成されている。
【0026】この例によれば、拡翼部54,64を形成
することにより可動ウィングレール50,60の加工が
図1の例と比較してやや複雑となるが、回動部12を固
定レール30,40と反対側に位置できるので、クロッ
シング全体のレール幅を短くすることができる。
【0027】図3は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、片方側のみに可動ウィ
ングレールを配置した構造であり、図1と同一構成をと
る部分については同一符号を付している。すなわち、図
1に示した構造に対して、左固定レール40及び左側可
動ウィングレール60を固定ウィングレール43で代用
した構造となっている。したがって、右側ウィングレー
ル50が右固定レール30及びノーズレール20に対し
て当接状態となった場合(図3の状態)、右固定レール
30の内側レール面32,連結部51のレール面,ノー
ズレール20の左側レール面22が一直線上になりこの
部分を車輪が走行するので軌間線欠線が生じないが、右
側ウィングレール50が開放状態となった場合、車輪が
走行する固定ウィングレール43とノーズレール20の
右側レール面23との間に軌間線欠線が生じることとな
る。
【0028】しかしながら、クロッシングレール構造に
おいて、通常よく走行される側についてのみ軌間線欠線
が生じないようにすれば騒音や振動の面で充分な場合も
あり、その一方、可動ウィングレールを一本とすること
により転換構造の簡略化を図ることができ、図1の構造
に比較して安価に敷設することができる。
【0029】図4は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、図3と逆側に可動ウィ
ングレールを配置した構造であり、図1と同一構成をと
る部分については同一符号を付している。すなわち、図
1に示した構造に対して、右固定レール30及び右側可
動ウィングレール50を固定ウィングレール33で代用
した構造となっている。転換動作については図3の構造
と同じである。
【0030】図5は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、片方側のみに可動ウィ
ングレールを配置した構造であり、図2と同一構成をと
る部分については同一符号を付している。すなわち、図
2に示した構造に対して、左固定レール40及び左側可
動ウィングレール60を固定ウィングレール43で代用
した構造となっている。
【0031】図6は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、図5と逆側に可動ウィ
ングレールを配置した構造であり、図2と同一構成をと
る部分については同一符号を付している。すなわち、図
2に示した構造に対して、右固定レール30及び右側可
動ウィングレール50を固定ウィングレール33で代用
した構造となっている。
【0032】図7は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、可動ウィングレールを
転換させるための構造が図1の例と異なるものであり、
図1と同一構成をとる部分については同一符号を付して
いる。各可動ウィングレール50,60の前端ウィング
部52,62の略中央部分に弾性部55,65を形成
し、この弾性部55,65に対して外側の前端ウィング
部端を床板10に固定部13により固定して構成されて
いる。したがって、可動ウィングレール50,60は、
後端ウィング部53,63を転換杆(図示せず)で動か
す場合に、前記弾性部55,65がたわむことにより転
換基点となって可動ウィングレールが曲げられ、転換動
作が行われる。
【0033】前端ウィング部52,62の弾性部55,
65は、可動ウィングレール50,60を切削加工して
成る幅狭部で構成されている。この場合において、弾性
部55,65は車輪が走行しないレール部分に形成され
ているので、図18(b)に断面図を示すように、レー
ル底部だけでなくレール頭部部分についても幅狭にする
ことができ、曲りやすくすることにより転換力の低減を
図ることができる。
【0034】また、図1の構成が可動ウィングレール全
体が動く構造であるのに対して、この例によれば、可動
ウィングレール50,60の一端側が床板10に固定部
13により固定され、弾性部55,65のたわみで転換
動作が行われるので、床板10に対して可動ウィングレ
ール50,60がより安定して装着され、列車の高速走
行に適した構造とすることができる。
【0035】図8は、本発明のクロッシングレール構造
の実施形態の他例を示すもので、後端側に可動ウィング
レールの弾性部を形成した構造であり、図7と同一構成
をとる部分については同一符号を付している。この構造
の可動ウィングレール50,60においては、後端側ウ
ィング部53,63のさらに外側に拡翼部54,64を
延設し、この拡翼部54,64に弾性部55,65を設
け、その外側に固定部13を設けている。弾性部自体の
構成は図7の例と同じであり、分岐器100におけるレ
ール敷設の空きスペースに応じて図7の構成と使い分け
るようにする。
【0036】図9及び図10は、本発明のクロッシング
レール構造の実施形態の他例を示すもので、図7の構成
において、片方側のみに可動ウィングレールを配置した
構造であり、図7と同一構成をとる部分については同一
符号を付している。すなわち図9の例は、図7に示した
構造に対して、左固定レール40及び左側可動ウィング
レール60を固定ウィングレール43で代用した構造と
なっている。また、図10の例は、図7に示した構造に
対して、右固定レール30及び右側可動ウィングレール
50を固定ウィングレール33で代用した構造となって
いる。
【0037】図11及び図12は、本発明のクロッシン
グレール構造の実施形態の他例を示すもので、図8の構
成において、片方側のみに可動ウィングレールを配置し
た構造であり、図8と同一構成をとる部分については同
一符号を付している。すなわち、図11の例は、図8に
示した構造に対して、左固定レール40及び左側可動ウ
ィングレール60を固定ウィングレール43で代用した
構造となっている。また、図12の例は、図8に示した
構造に対して、右固定レール30及び右側可動ウィング
レール50を固定ウィングレール33で代用した構造と
なっている。
【0038】図7ないし図12に示した構造において、
可動ウィングレール50,60のレールを幅狭とするこ
とにより弾性部55,65を形成したが、例えば、可動
ウィングレールの延長上に弾性部材を固設し、この弾性
部の端部若しくは弾性部に連結される部分を床板10に
固定するような構造であってもよい。また、弾性部が形
成される部分は車輪が走行しないので、設計に際して車
輪が走行するための条件等を考慮する必要がなく、設計
自由度を大きくできる。
【0039】上述した各クロッシングレール構造によれ
ば、車輪が走行するレール面を、固定レールと可動ウィ
ングレールとに分割して構成しているので、クロッシン
グの前端側及び後端側について固定クロッシングと同じ
長さに設定でき、分岐器のスケルトンに互換性を持たせ
ることが可能であるので、既設の固定クロッシングに対
して容易かつ安価に敷設変換することができる。
【0040】また、固定レールと可動ウィングレールと
に2分割することにより、可動ウィングレール部分を短
くして軽量化を図ることにより転換力を低減させること
ができる。したがって、従来においてはクロッシングに
おける転換動作には可動クロッシング専用の転換機が設
置されていたが、本発明ではポイント部に設置されてい
る転換装置で併用することが可能となる。
【0041】また、可動ウィングレールにおいて、車輪
が走行する部分は連結部だけであるので、分岐器におい
て車輪の横圧を受けるために設置するガードレール(図
13におけるガードレール109)の長さも連結部5
1,61に対応する短い長さにすることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明のクロッシングレール構造によれ
ば、車輪が走行する部分を固定レールと可動ウィングレ
ールとに2分割にして敷設することにより、可動ウィン
グレールの全長を短くでき、クロッシングの前端側及び
後端側において分岐器のスケルトンを変更することなく
固定クロッシングと同じ長さで構成することが可能とな
る。その結果、既設の固定クロッシングに対して容易か
つ安価に敷設変換することができ、工事費用の低減を図
りつつクロッシング部分の騒音及び振動を軽減させるこ
とができる。また、可動ウィングレールの全長を短くし
て転換力を軽減することにより、ポイント部に設置され
ている転換装置で転換動作を併用させることが可能とな
り、安価な可動クロッシング構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロッシングレール構造の実施形
態の一例を示す平面説明図である。
【図2】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図3】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図4】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図5】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図6】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図7】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図8】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図9】クロッシングレール構造の実施形態の他の例を
示す平面説明図である。
【図10】クロッシングレール構造の実施形態の他の例
を示す平面説明図である。
【図11】クロッシングレール構造の実施形態の他の例
を示す平面説明図である。
【図12】クロッシングレール構造の実施形態の他の例
を示す平面説明図である。
【図13】分岐器の構成を示す平面説明図である。
【図14】固定クロッシングの平面説明図である。
【図15】ノーズ可動クロッシングの要部を示す平面構
成説明図である。
【図16】ウィング可動クロッシングの構成を示す平面
説明図である。
【図17】ウィング可動クロッシングの要部を示す平面
構成説明図である。
【図18】(a)及び(b)は、従来の可動ウィングレ
ールの弾性部と本発明構造に使用される可動ウィングレ
ールの弾性部のそれぞれの断面形状を示す断面説明図で
ある。
【符号の説明】
10…床板、 12…回動部、 13…固定部、 20
…ノーズレール、 21…先端部、 22…左側レール
面、 23…右側レール面、 30…右固定レール、
31…斜辺部、 32…内側レール面、 33…固定ウ
ィングレール、40…左固定レール、 41…斜辺部、
42…内側レール面、 43…固定ウィングレール、
50…右側可動ウィングレール、 60…左側可動ウ
ィングレール、 51,61…連結部、 52,62…
前端側ウィング部、 53,63…後端側ウィング部、
54,64…拡翼部、 55,65…弾性部、 70
…フランジウェー幅、 100…分岐器、 110…ク
ロッシング、 115…転換杆

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床板上に互に間隔を空けて配置固定される
    固定レール及び先端が鋭三角形状のノーズレールと、前
    記両レール間に配置される可動ウィングレールと、を具
    備するクロッシングレール構造であって、 前記固定レールはノーズレール側に斜辺部を形成し、 前記可動ウィングレールは、固定レールのレール面とノ
    ーズレールの一方側のレール面とを繋ぐ線にレール面を
    配置可能とする連結部と、この連結部の両端側に同一方
    向に折曲させてそれぞれ延設される前端側ウィング部及
    び後端側ウィング部と、を有し、 前記可動ウィングレールの連結部のレール面が、固定レ
    ールのレール面とノーズレールの一方側のレール面とを
    繋ぐ線に位置し前記前端側ウィング部が前記固定レール
    の斜辺部に当接し前記後端側ウィング部が前記ノーズレ
    ールの他方側のレール面と当接する接続状態と、少なく
    とも前記後端側ウィング部が前記ノーズレールの他方側
    のレール面から離れる開放状態と、の間で転換動作する
    よう可動ウィングレールを前記床板上に装着して成るこ
    とを特徴とするクロッシングレール構造。
  2. 【請求項2】可動ウィングレールの前記床板上への装着
    は、一方のウィング部の端部側に回動部を設け、この回
    動部を転換中心として可動ウィングレールが転換動作す
    る請求項1に記載のクロッシングレール構造。
  3. 【請求項3】前端側ウィング部に回動部を設けた請求項
    2に記載のクロッシングレール構造。
  4. 【請求項4】可動ウィングレールの前記床板上への装着
    は、一方のウィング部の端部を床板に固定するととも
    に、その内側に弾性部を設け、前記弾性部がたわむこと
    により可動ウィングレールが転換動作する請求項1に記
    載のクロッシングレール構造。
  5. 【請求項5】前端側ウィング部に弾性部を設けた請求項
    4に記載のクロッシングレール構造。
  6. 【請求項6】弾性部は、可動ウィングレールを切削加工
    して成る幅狭部で構成された請求項1に記載のクロッシ
    ングレール構造。
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