JP2011026484A - ポリエステルフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融比抵抗が低く、高い清澄度を備えたポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】重縮合触媒とマグネシウム化合物とカリウム化合物およびリン化合物を添加して、得られたポリエステル樹脂を用いて製造されたポリエステルフィルムであって、当該ポリエステルフィルムの275℃での溶融比抵抗が0.15〜0.30×10Ω・cmであり、さらに下記(1)〜(3)の条件を満たすポリエステルフィルム。
(1)Mg含有量:当該ポリエステルフィルムに対して15〜35ppm
(2)K含有量:当該ポリエステルフィルムに対して5〜20ppm
(3)P含有量:当該ポリエステルフィルムに対して5〜15ppm
【選択図】なし

Description

本発明はポリエステルフィルムに関する。詳しくは、良好な静電密着性を有し、高度の清澄度を有するポリエステルフィルムに関する。
ポリエステルフィルムは、優れた透明性、寸法安定性、耐薬品性の点から、各種光学機能性フィルムの基材として広く使用されている。また、近年、耐候性をそなえたポリエステルフィルムは太陽電池パネル用のバックシートとしても多用されるようになってきている。
通常、ポリエステルフィルムは、ポリエステルを溶融押出した後、2軸延伸して得られる。すなわち、押出機により溶融押出されたシート状物を回転する冷却ドラムの表面に密着させて引き取り、次いで、該シート状物を冷却ドラムの後段に配置された延伸ロールへと導いて縦延伸し、さらに、テンターで横延伸した後、熱固定処理(熱セット)される。ここで、フィルムの厚みの均一性を高め、また、キャスティングの速度を高めるには、押出口金から溶融押出したシート状物を回転冷却ドラム表面で冷却する際に、該シート状物とドラム表面とが十分に高い付着力で密着していなければならない。このため、シート状物と回転ドラムの表面との付着力を高めるための方法として、押出口金と冷却回転ドラムの間にワイヤー状の電極を設けて高電圧を印加し、未固化のシート状物の表面に静電気を析出させて、該シート状物を冷却ドラムの表面に静電付着させて、急冷する、所謂、静電密着キャスト法が多く使用されている。すなわち、冷却ドラムにシート状物を静電密着させることで、ドラムの表面にシート状物が該表面との間に隙間を形成することなく高い付着力で密着し、冷却回転ドラムの回転速度を速めてもシート状物が位置ずれすることなく引き取られて一様にキャスティングされ、厚みの均一性に優れたフィルムが効率良く製造される。近年、低コスト化のために厚さ50μm以上の比較的厚いフィルムの製造においても前記静電密着性が求められるようになってきている。
静電密着キャスト法において、シート状物の冷却ドラムへの静電密着性を向上させるにはシート状物表面における電荷量を多くすることが有効であり、該電荷量を多くするには、原料となるポリエステル(以下、原料ポリエステルと称す)を改質してその溶融比抵抗を低くすることが有効であることが知られている。そして、この溶融比抵抗を低くする方法として、原料ポリエステルの製造段階において、エステル化またはエステル交換反応中、または反応完了後、重縮合反応前にアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属化合物をリン化合物とともに添加することが行われている(例えば特許文献1、2参照)。
しかし、特許文献1、2では溶融比抵抗を低くすると言う点では改良されているものの、ポリエステル中に添加されたアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属化合物、リン化合物が凝集した異物が生じやすくなる傾向にあった。そのため、ポリマー中の異物抑制という点において、用途によっては不十分であり、ポリエステルを合成後、あるいは、溶融・押し出し工程後のフィルターの孔径を小さくする必要があり、生産性の低下やコストの上昇になっていた。
特に、光学用フィルムにおいてはフィルム中の異物量を少なくして、フィッシュ・アイ等の欠陥を極力少なくする必要がある。すなわち、ポリエステルフィルムには清澄度が要求される。そのために、原料ポリエステルにも高度の清澄度が必要となり、清澄度を高めるための対策がとられている(特許文献3)。しかしながら、近年では40インチを越えるディスプレイはフルハイビジョンが主流となり、さらなる高精細化が進みつつある。そのため、今後、さらにポリエステルフィルムの高度な清澄度の要求がますます強まることが予想される。
さらに、太陽電池用バックシートにおいては高度な防湿性が要求されている(特許文献4)。しかし、バックシートに用いるポリエステルフィルムに異物による突起が存在すると、積層される水蒸気バリア層である金属系薄膜層や高耐久防湿層にキズや凹みが生じる。そのため、局所的に耐防湿性が低下し、高度な防湿性を要求されるバックシートにおいて、このような突起の多いポリエステルフィルムを用いると、その時々の防湿性低下による太陽電池素子の劣化はわずかであっても、10年を越える使用においては太陽電池の寿命に大きな影響を与える場合がある。
特開平4−345617号公報 特開2006−249213号公報 特開2003−341000号公報 特開2007―70430号公報
本発明は、上記事情に鑑み、良好な静電密着性を有し、しかも、異物の存在量が極めて少なく、従来よりも高度の清澄度を有するポリエステルフィルムを提供することを目的としている。
本発明者は、上記目的を達成すべく、鋭意研究した結果、良好な静電密着性を達成するには、重縮合触媒に加え、抵抗調整剤(低抵抗化剤)としてマグネシウム化合物を使用するだけでなく、カリウム化合物とリン化合物の3種類の化合物を所定量添加・併用することにより、ポリエステル組成物の溶融比抵抗が充分に低く、かつ、フィルム中に不溶性の異物が極めて少ないポリエステルフィルムが得られること見出した。さらには抵抗調整剤の添加の方法がポリエステルフィルムの性能に大きく影響することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は以下の構成を特徴とする。
本願の第1の発明は、重縮合触媒とマグネシウム化合物とカリウム化合物およびリン化合物を含むポリエステルフィルムであって、当該ポリエステルフィルムの275℃での溶融比抵抗が0.15〜0.30×10Ω・cmであり、さらに下記(1)〜(3)の条件を満たすポリエステルフィルムである。
(1)Mg含有量:当該ポリエステルフィルムに対して15〜35ppm
(2)K含有量:当該ポリエステルフィルムに対して5〜20ppm
(3)P含有量:当該ポリエステルフィルムに対して5〜15ppm
本願の第2の発明は、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートであり、主たるリン化合物がジエチルホスホノ酢酸エチルである、前記ポリエステルフィルムである。
本発明の第3の発明は、前記ポリエステルフィルムの少なくとも片面に接着性改質層を有する積層ポリエステルフィルムである。
本願の第3の発明は、前記積層ポリエステルフィルムからなる光学用ポリエステルフィルムである。
本願の第4の発明は、前記ポリエステルフィルムからなる太陽電池用ポリエステルフィルムである。
本発明によれば、低い溶融比抵抗と高い清澄度を有するポリエステルフィルムが得られる。さらに、本発明のポリエステルフィルムは低い溶融比抵抗を有しながら高い耐熱性を有する。そのため。高度な清澄度を要求される光学用ポリエステルフィルムや、異物による突起生成の少ない太陽電池用ポリエステルフィルムとして好適に用いることができる。
本明細書の以下の記載において、「エステル化反応」とは、ジカルボン酸−グリコールジエステルおよび/またはそのオリゴマーを生成する反応を意味し、特に断りがない場合、直接エステル化反応に限らず、エステル交換反応をも含む概念である。また、「エステル化反応缶」とは、主としてかかる「エステル化反応」が行われる反応缶を意味する。
ポリエステルフィルムの275℃での溶融比抵抗(比抵抗値Si(Ω・cm))は、ポリエステルフィルムを静電密着キャスト法で製膜する際の静電密着性の指標として用いており、これが0.15〜0.30×10Ω・cmの範囲であれば、良好な静電密着性が得られて、厚みの均一性に優れたフィルムを安定に形成することができる。かかる溶融比抵抗が0.15×10Ω・cm未満であると、そのようなポリエステル組成物は、概ね抵抗調整剤(低抵抗化剤)が過多であり、不溶性の異物が多量に存在して高度の清澄度が得られない。逆に、0.30×10Ω・cmを超えるようなものは、シート(フィルム)の表面に静電気が十分に析出されず、良好な静電密着性が得られず、キャスティングに際して回転冷却ドラムとシートの間に気泡を巻き込み、目視で容易に視認できる程度(大きさ3mm以上)の局部的な変型による欠点(ピンナーバブルと略記する。)が生じやすくなるため、フィルムの生産の速度を大幅に減少させる必要が生ずるなどの障害が起きる。前記溶融比抵抗の下限は、より好ましくは0.16×10Ω・cm以上であり、さらに好ましくは0.17×10Ω・cm以上である。また、前記溶融比抵抗の上限は、より好ましくは0.28×10Ω・cm以下であり、さらに好ましくは0.26×10Ω・cm以下である。
ポリエステルフィルムの清澄度は、ポリエステルフィルムに含まれる粗大粒子(5μm以上の粒子)を顕微鏡で観察して、その個数によっても評価できる。すなわち、この方法は、粉砕したポリエステルフィルムを2枚のカバーガラス間に挟んで280℃で溶融プレスし、急冷したのち、100倍の位相差顕微鏡で20視野観察し、イメージアナライザーを用いて5μm以上の粗大粒子の数をカウントして評価する方法である。この方法で測定した5μm以上の粗大粒子の合計個数が15個以下であれば、そのようなポリエステルフィルムは、不溶性の異物(粗大粒子)であるマグネシウム塩(Mg塩)やカリウム塩(K塩)、金属化した重縮合触媒などが少なく、高度の清澄度を有している。そのため、光学フィルムとして高度な透明性が要求される用途に、また太陽電池用フィルムとして高度な平面性が求める用途において好適に使用することできる。一方、5μm以上の粒子の合計個数が15個を超える場合、そのようなポリエステルフィルムは高度の清澄度が得られていない。前記20視野当りの粗大粒子の数の上限は、より好ましくは10個以下であり、さらに好ましくは8個以下であり、よりさらに好ましくは5個以下である。
本発明に用いるポリエステル組成物の重縮合時に用いられるポリエステル重縮合触媒はアンチモン化合物、アルミニウム化合物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物から選ぶことができる。また、重縮合触媒は1種でもよく、2種以上の触媒を併用しても良い。
本発明のポリエステルフィルムに用いるポリエステル組成物は、前記重縮合触媒の他、マグネシウム化合物とカリウム化合物およびリン化合物を同一の反応缶に添加することによって製造される。その詳細についは後述する。なお、以下には重縮合触媒としてアンチモン化合物を用いた場合を例に挙げ説明するが当然これに限定されるものではない。
本発明のポリエステルフィルムは、目的の高度の清澄度を有する観点から、主たるエステル単位(繰り返し単位)がエチレンテレフタレートからなるものが好適であり、具体的には、全エステル単位(繰り返し単位)の好ましくは80モル%以上、より好ましくは90〜97モル%がエチレンテレフタレートからなるものが好適である。共重合成分としては、ジカルボン酸成分として、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸類;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸類;イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類等が挙げられる。また、グリコール成分として、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等の脂肪族グリコール類;1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式グリコール類;p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコール等の芳香族グリコール類等が挙げられる。結晶化速度の抑制のために、反応で副生するジエチレングリコール(1〜2モル%対エチレングリコール)の他に1〜4モル%(対エチレングリコール)のジエチレングリコールを添加しても良いが、共重合成分としては、前記の範囲であることが好ましい。また、ジカルボン酸成分及びグリコール成分のいずれにおいても、いずれか1種を単独で使用しても、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
本発明のポリエステルフィルムに用いるポリエステル組成物の重縮合触媒としてアンチモン化合物を使用する場合、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、酢酸アンチモン、アンチモングリコキサイド等が挙げられ、これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。特に三酸化アンチモンが好ましい。
当該アンチモン化合物は、最終的に得られるポリエステル組成物質量に対するアンチモン原子の含有量が100〜200ppmとなる量添加するのが好ましく、100ppm未満であると重合生産性が低下し、逆に、200ppmを超えると、不溶性の異物を生じやすくなる。より好ましいアンチモン原子の含有量は130〜170ppmである。
本発明では、抵抗調整剤としてマグネシウム化合物を用いる。本発明で使用するマグネシウム化合物としては、例えば、酢酸マグネシウムのような低級脂肪酸塩や、マグネシウムメトキサイドのようなアルコキサイド等が挙げられ、これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。特に酢酸マグネシウムが好ましい。
当該マグネシウム化合物は、最終的に得られるポリエステルフィルム質量に対するマグネシウム原子の含有量が15〜35ppmとなる量添加する必要がある。マグネシウム原子の含有量が15ppm未満であると、そのようなポリエステルフィルムは溶融比抵抗が十分に低下せず、製膜時に十分な静電密着性が得られにくく、逆に、35ppmを超えると、そのようなポリエステルフィルムは、不溶性の異物(Mg塩)の生成量が多くなる。また、マグネシウム化合物がポリエステル中に存在すると、ポリエステルの分解反応が促進されやすくなる。そのため、マグネシウム原子の含有量が35ppmを越えると、耐熱性の低下を招きフィルムの着色が酷くなり好ましくない場合がある。より好ましいマグネシウム原子の含有量は20〜30ppmである。
本発明では、抵抗調整剤としてカリウム化合物を用いることを特徴とする。従来、アルカリ金属化合物として、一般的に使用されるナトリウム化合物が用いられていたが、本発明では、カリウム化合物を特定の組成比で使用することで、前記マグネシウム化合物の含有量を上記範囲にしながら、低い溶融比抵抗を実現するに至ったのである。なぜ、カリウム化合物を用いることでこのような効果を生じるのか良くわからないが、特定の金属イオン種を特定の濃度比で含有させることで、ポリエステル中により安定的な錯体状態を形成するのではないかと考えている。
本発明で使用するカリウム化合物としては、例えば、酢酸カリウムのような低級脂肪酸塩や、カリウムメトキサイドのようなアルコキサイド等が挙げられ、これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。特に酢酸カリウムが好ましい。
当該カリウム化合物は、最終的に得られるポリエステルフィルム物質量に対するカリウム原子の含有量が5〜20ppmとなる量添加する必要がある。カリウム原子の含有量が5ppm未満であると、そのようなポリエステル組成物は溶融比抵抗が十分に低下せず、製膜時に十分な静電密着性が得られにくく、逆に、20ppmを超えると、そのようなポリエステル組成物は、不溶性の異物(K塩)の生成量が多くなり、また耐熱性の低下を招きフィルムの着色が酷く好ましくない。より好ましいカリウム原子の含有量は7〜15ppmである。
本発明で使用するリン化合物は、例えば、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸およびそれらの誘導体等が挙げられ、具体例としては、リン酸、リン酸トリメチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル、リン酸モノメチル、リン酸ジメチル、リン酸モノブチル、リン酸ジブチル、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリブチル、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、エチルホスホン酸ジメチル、ジエチルホスホノ酢酸エチル、フェニールホスホン酸ジメチル、フェニールホスホン酸ジエチル、フェニールホスホン酸ジフェニール等が挙げられる。これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。また、これらのうちでもジエチルホスホノ酢酸エチル、リン酸トリメチルおよびリン酸が好ましく、飛散のしにくさと溶融比抵抗の低下のしやすさから、ジエチルホスホノ酢酸エチルが特に好ましい。
本発明では、主たるリン化合物として、ジエチルホスホノ酢酸エチルを添加することが好ましいが、この場合、ジエチルホスホノ酢酸エチルが全リン化合物の70モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましく、100モル%であることがさらに好ましい。
当該リン化合物は、最終的に得られるポリエステルフィルム質量に対するリン原子の含有量が5〜15ppmとなる量添加する必要があり、5ppm未満であると、そのようなポリエステルフィルムは耐熱性が低下する。逆に、15ppmを超えると、溶融比抵抗の低下が不十分であり、不溶性の異物(Mg塩およびK塩)の生成量が多くなり、好ましくない。より好ましいリン原子の含有量は7〜12ppmである。
い。
不溶性の異物(Mg塩およびK塩)の生成量を低く抑える効果を向上させるためには、最終的に得られるポリエステルフィルム質量に対するマグネシウム原子の含有量、カリウム原子の含有量、およびリン原子の含有量の合計が、60ppm以下であることが好ましく、50ppm以下であることがより好ましい。
本発明のポリエステルフィルムを光学フィルム用途に用いる場合の好ましい極限粘度の範囲は、物性、生産性の観点から0.580〜0.650dl/gであり、太陽電池用に用いる場合は耐久性の点からは、固相重合により高分子量化したポリエステルや、低酸価のポリエステルを用いることも好ましい。固相重合によりポリエステルを高分子量化する場合、固有粘度は0.65〜0.80dl/gであることが高度な耐熱性、耐加水分解性を得るためには好ましく、より好ましくは0.70〜0.75dl/gである。なお、ポリエステルの固有粘度は、ポリエステルをパラクロロフェノール(6質量部)と、1,1,2,2−テトラクロルエタン(4質量部)の混合溶媒に溶解し、30℃で測定することができる。また、本発明のポリエステルフィルムの好ましい酸価は、25eq/ton以下である。
本発明のポリエステルフィルムに用いるポリエステル組成物は、前記重縮合触媒を使用し、かつ、マグネシウム化合物とカリウム化合物およびリン化合物を添加して製造できる。ポリエステル中でこれら金属イオンが安定な状態で存在するためには、これら3種類の化合物の添加方法も重要である。マグネシウム原子の含有量、カリウム原子の含有量、およびリン原子の含有量が上記規定の範囲のとき、ポリエステル組成物の275℃での溶融比抵抗が0.15〜0.30×10Ω・cmを満たすためには、その製造時に次の(a)〜(b)の条件を満たすことが望ましい。
(a)缶内を常圧以上の圧力とした少なくとも3缶以上のエステル化反応缶を用いてエステル化反応を行う。
(b)マグネシウム化合物、カリウム化合物、リン化合物は前記3缶以上のエステル化反応缶のうちの第3番目以降のエステル化反応缶の同一反応缶に全量を添加する。
すなわち、上記(a)〜(b)の条件を満足することは、以下の技術内容を意味する。
エステル化反応缶の缶内を減圧状態にすると、リン化合物だけでなく、マグネシウム化合物やカリウム化合物が飛散してしまう恐れがあり、残存量管理が困難になる。従って、これを避けるためにエステル化反応缶の圧力を常圧以上にする。圧力の上限は29.4kPaが好ましい。29.4kPaを超えると、ジエチレングリコール(DEG)の副生量が増加し、ポリエステルの軟化点を低下させ、フィルムの製膜時にフィルムの破断等を生じて、製膜作業性を悪化させてしまう。
エステル化反応缶内に、ジカルボン酸(またはそのジアルキルエステル)とグリコールを供給すると、エステル化反応によって、ジカルボン酸−グリコールジエステルおよび/またはそのオリゴマーを生成する(例えば、テレフタル酸とエチレングリコールを供給した場合、ビス−(β−ヒドロキシエチルテレフタレート)および/またはそのオリゴマーを生成する。)が、第1および第2エステル化反応缶では生成するオリゴマーの酸価がまだ大きく、この段階でマグネシウム化合物やカリウム化合物を添加すると、マグネシウム化合物やカリウム化合物とジカルボン酸の間で不溶性の異物(Mg塩およびK塩)が生成しやすくなる。従って、マグネシウム化合物やカリウム化合物は3缶目以降のオリゴマーの酸価が小さいエステル化反応缶に供給する。
また、リン化合物は液状のものが多くて特に飛散しやすく、リン化合物をマグネシウム化合物やカリウム化合物が存在しない反応缶に添加すると、リン化合物の系外飛散量が多くなり、反応系に有効に取り込まれなくなって目標の品質のポリエステル組成物が得られない。従って、マグネシウム化合物やカリウム化合物の存在下に添加するのが好ましく、そのために、リン化合物を、マグネシウム化合物、カリウム化合物を添加する反応缶と同じ反応缶に添加することが好ましい。
なお、かかる本発明のポリエステルフィルムに用いるポリエステル組成物の製造方法において、重縮合触媒の添加時期は特に制限されない。すなわち、エステル化反応における初期段階で添加しておいても、その後に添加してもよい。また、マグネシウム化合物、カリウム化合物およびリン化合物は、供給精度の点からエチレングリコール溶液として添加するのが好ましい。また。エステル化反応缶における缶内(反応系)温度は通常240〜280℃、好ましくは255〜265℃である。240℃未満では、オリゴマーが固化しやすくなり、反応速度が低下するので、好ましくなく、逆に、280℃を超えるとDEGの副生量が増大し、また、生成ポリマーの色相が悪化する傾向を示すので好ましくない。また、エステル化反応缶はポリエステルの製造効率の観点からは、5缶以下とするのが好ましい。
また、最終生成物(ポリマー)はろ過してから、チップ化されるのが好ましい。かかるろ過には、通常、目開き3〜20μm程度のフィルターが使用される。
本発明のポリエステルフィルムは、単層のポリエステルフィルムであっても良いし、最外層と中心層を有する、少なくとも3層からなるポリエステルフィルムであっても良い。
本発明において3層構成とする場合、最外層(上記2種3層の場合はA層)に粒子を含有し、中心層(上記2種3層の場合はB層)には実質的に粒子を含まなくてもよい。A層に粒子を含有させるのが好ましいとした理由は、本発明のポリエステルフィルムを太陽電池用の部材とした場合、金属又は金属酸化物系薄膜層や塗布層等の防湿機能層を積層するなど後加工工程でのハンドリング性付与及び表面積を大きくすることによって前記機能層との密着性を向上させるためである。最外層に粒子を添加する場合は、加工性に適した十分なハンドリング性が得られる。本発明のフィルムのハンドリング性は、積層フィルム面同士の動摩擦係数(μd)により評価することができる。この場合、加工性の点から動摩擦係数(μd)が0.7以下であることが好ましい。
また、B層には実質的に粒子を含まないことが好ましいとした理由は、滑剤粒子、特に無機粒子の凝集体による突起の生成確率を低減させるためである。また係る構成をとることで、透明性の高いフィルムを得ることができ、シースルー型太陽電池など透明性が求められる分野にも好適である。
なお、「不活性粒子が実質上含有されていない」とは、例えば、無機粒子の場合、蛍光X線分析で粒子に由来する元素を定量分析した際に、50ppm未満、好ましくは10ppm未満、最も好ましくは検出限界以下となる含有量を意味する。これは積極的に粒子を基材フィルム中に添加させなくても、外来異物由来のコンタミ成分や、原料樹脂あるいはフィルムの製造工程におけるラインや装置に付着した汚れが剥離して、フィルム中に混入する場合があるためである。
これらの各層には、必要に応じて、ポリエステル中に各種添加剤を含有させることができる。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、耐光剤、ゲル化防止剤、有機湿潤剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤などが挙げられる。
最外層に含まれる粒子の種類及び含有量は、無機粒子であっても、有機粒子であってもよく、特に限定されるものではないが、シリカ、二酸化チタン、タルク、カオリナイト等の金属酸化物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウムなどのポリエステルに対し不活性な無機粒子が例示される。これらの不活性な無機粒子は、いずれか一種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
前記の粒子は、平均粒子径が0.1〜3.5μmであることが好ましい。前記平均粒子径の下限は、0.5μmがより好ましく、0.8μmがさらに好ましく、1.0μmがよりさらに好ましい。また、前記平均粒子の上限は、3.0μmであることがより好ましく、2.8μmであることがよりさらに好ましい。平均粒子径が0.1μm未満では十分なハンドリング性が得られない。3.5μmを越えると粗大突起が生成しやすくなる。
また、これらの粒子は多孔質粒子、特に多孔質シリカが好ましい。多孔質粒子はフィルム製膜工程での延伸時に扁平型に変型しやすく、透明性の低下が小さいため、特に光学用途では好ましい。
本発明のフィルムを光学用途に用いる場合、高い透明性を確保する必要があることから、フィルム全体として、ヘーズが2.0%以下であることが好ましく、更に好ましくは1.0%以下である。フィルムのヘーズを2.0%以下にすることで、高い透明性が要求されるディスプレイ用途でも好適に用いることができる。さらに、光学用途に用いる場合は、本発明のフィルムの全光線透過率は85%以上であることが好ましく、更に好ましくは88%以上である。フィルムの全光線透過率を85%以上にすることで、ディスプレイ部材として用いた場合にも高い輝度が得られる。
最外層の無機粒子の含有量は最外層を構成するポリエステルに対し、0.01〜0.20質量%であることが好ましい。前記濃度の下限は、0.02質量%がより好ましく、0.03質量%がさらに好ましい。また前記濃度の上限は、0.15質量%がより好ましく、0.10質量%がさらに好ましい。0.01質量%未満では十分なハンドリング性が得られない。0.2質量%を越えると透明性が低下し、特に光学用途では好ましくない。
前記粒子の平均粒子径の測定は下記方法によって求めることができる。
粒子を電子顕微鏡または光学顕微鏡で写真を撮り、最も小さい粒子1個の大きさが2〜5mmとなるような倍率で、300〜500個の粒子の最大径(多孔質シリカの場合は凝集体の粒径)を測定し、その平均値を平均粒子径とする。また、積層フィルムの被覆層中の粒子の平均粒子径を求める場合は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、倍率12万倍で積層フィルムの断面を撮影し、粒子の最大径を求めることができる。
ポリエステルに上記粒子を配合する方法としては、公知の方法を採用し得る。例えば、ポリエステルを製造する任意の段階において添加することができるが、好ましくはエステル化の段階、もしくはエステル交換反応終了後、重縮合反応開始前の段階でエチレングリコール等に分散させたスラリーとして添加し、重縮合反応を進めてもよい。またベント付き混練押出機を用いエチレングリコールまたは水などに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とをブレンドする方法、または混練押出機を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法などによって行うことができる。
本発明のポリエステルフィルムとしては、前記ポリエステルを溶融押出し、または溶液押出して得た未配向シートを、必要に応じ、長手方向または幅方向の一軸方向に延伸し、あるいは二軸方向に逐次二軸延伸または同時二軸延伸し、熱固定処理を施した、二軸配向ポリエステルフィルムが好適である。
ポリエステル樹脂ペレットを十分に真空乾燥した後、最外層、および中心層を構成する各ポリエステルを共押出し機に供給し、270〜295℃でシート状に溶融押出しし、冷却固化せしめて未配向のキャストフィルムを得る。得られたキャストフィルムを、80〜120℃に加熱したロールで長手方向に2.5〜5.0倍延伸して、一軸配向ポリエステルフィルムを得る。
その後、フィルムの両端部をクリップで把持して、80〜180℃に加熱された熱風ゾーンに導き、幅方向に2.5〜5.0倍に延伸する。引き続き220〜240℃の熱処理ゾーンに導き、熱固定処理、冷却を行い、結晶配向を完了させる。この熱処理工程中で、必要に応じて、幅方向あるいは長手方向に1〜12%の弛緩処理を施してもよい。
また、接着性改質のために、本発明のポリエステルフィルムの少なくとも片面に、接着性改質層を形成した積層ポリエステルフィルムとしてもよい。接着性改質層を形成する場合に用いる塗布液は、水溶性又は水分散性の共重合ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂及びポリウレタン系樹脂の内、少なくとも1種を含む水性塗布液が好適である。これらの塗布液としては例えば、特許3567927号公報、特許3589232号公報、特許3589233号公報等に開示された水溶性又は水分散性共重合ポリエステル溶液、アクリル溶液、ポリウレタン溶液等が挙げられる。
さらに接着性改質層は必要十分な耐湿熱性を付与させるために架橋構造を有有することが好ましい。架橋構造とするための架橋剤としてはイソシアネート、メラミン、オキサゾオリン等が挙げられる。
接着性改質層はこれら塗布液を縦方向の一軸延伸ポリエステルフィルムの片面または両面に塗布した後、100〜150℃で乾燥し、さらに横方向に延伸して得ることができる。未配向シートに塗布し、同時二軸延伸法にて縦横延伸してもよい。最終的な接着性改質層の塗布量は、0.05〜0.20g/mに管理することが好ましい。塗布量が0.05g/m未満であると、得られる積層フィルムと密着性が不十分となる場合がある。一方、塗布量が0.20g/mを超えると、耐ブロッキング性が低下する場合がある。ポリエステルフィルムの両面に接着性改質層を設ける場合は、両面の接着性改質層の塗布量は、同じであっても異なっていてもよく、要求性能に応じて、それぞれ独立して上記範囲内で設定することができる。
接着性改質層には易滑性を付与するために微粒子を添加することが好ましい。微粒子の平均粒径は2μm以下の粒子を用いることが好ましい。粒子の平均粒径が2μmを超えると、粒子が接着性改質層から脱落しやすくなる他透明性が低下する。接着性改質層に含有させる粒子としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、非晶性シリカ、結晶性のガラスフィラー、カオリン、タルク、二酸化チタン、アルミナ、シリカ−アルミナ複合酸化物、硫酸バリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン、マイカなどの無機粒子、架橋ポリスチレン粒子、架橋アクリル系樹脂粒子、架橋メタクリル酸メチル系樹脂粒子、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、ポリテトラフルオロエチレン粒子などの耐熱性高分子粒子が挙げられる。これらの粒子の中でも、接着性改質層の樹脂成分と屈折率が比較的近いため、高い透明性を有するフィルムを得やすいという点から、シリカ粒子が好適である。また、塗布液を塗布する方法としては、公知の方法を用いることができる。例えば、リバースロール・コート法、グラビア・コート法、キス・コート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアナイフコート法、ワイヤーバーコート法、パイプドクター法、などが挙げられ、これらの方法を単独であるいは組み合わせて行うことができる。
本発明のポリエステルフィルムは、清澄度が高くディスプレイなどの光学用フィルムとして好適に使用できる。特に、前述の接着性改質層を有する積層ポリエステルフィルムは、光学機能層との密着性が高く好ましい。すなわち、本発明の積層ポリエステルフィルムは、光学機能性フィルム又は光学機能性シートの基材フィルムとして、PDPパネル、液晶ディスプレイ、太陽電池、有機ELなどに好適に使用できる。特に、ディスプレイパネルなどで使用されるプリズムシートとして好適である。プリズムシートとは、透明樹脂フィルムの表面に屈折率1.55〜1.60の比較的屈折率の高いアクリル樹脂からなるプリズムパターンを均一に精密成形した光学フィルムであり、バックライト前面に組み込むことにより、光源から照射された光のうち、視野角外の利用されない光を反射、屈折によりリサイクルし、最適な角度で使用者の方向に集光することによって正面での輝度を向上させる機能をもつ重要な部材である。
また、本発明のポリエステルフィルムは、粗大粒子に起因する異物突起が少なく、高度な防湿性の保持が求められる太陽電池用ポリエステルフィルムとして好適に使用できる。本発明の太陽電池用ポリエステルフィルムは、上記表面保護シート、バックシートやフレキシブルな電子部材の張合材の基材フィルム(ベースフィルム)として用いることができる。特に、高い耐久性、長期熱安定性が求められる太陽電池用バックシートのベースフィルムとして好適である。太陽電池バックシートとは、太陽電池の裏側の太陽電池モジュールの保護するものである。
本発明の太陽電池用ポリエステルフィルムは、単独または2枚以上を貼り合わせて、太陽電池バックシートとして使用することができる。本発明の太陽電池用ポリエステルフィルムには、水蒸気バリア性を付与する目的で、水蒸気バリア性を有するコーティングやフィルム、無機酸化物層、アルミ箔などを積層することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限されるものではない。なお、以下の実施例、比較例においてTPAはテレフタル酸、EGはエチレングリコール、DEPAはジエチルホスホノ酢酸エチル、TMPAはリン酸トリメチルを意味する。また、各特性、物性値は下記の試験方法で測定した。
(1)ポリエステルフィルムの酸価
ポリエステルフィルムを凍結粉砕機(SPEX 6700)を用いて埃等異物が混入しないようにして粉砕した後、乾燥し、0.2gの乾燥物を10mlのベンジルアルコールにより加熱溶解した。次いで0.04モル/Lの水酸化カリウムエタノール溶液(0.5モル/Lの水酸化カリウム水溶液80mLをエタノールで希釈し1Lとしたもの)でフェノールレッドを指示薬として滴定により求める。尚、ポリエステルフィルムに接着性改質層がある場合は、予め除去し、試料に供した。
(2)極限粘度
ポリエステルフィルムをパラクロロフェノール(6重量部)と1,1,2,2−テトラクロルエタン(4重量部)の混合溶媒に溶解し、30℃で測定する。尚、接着性改質層がある場合は、予め除去し、試料に供した。
(3)275℃での溶融比抵抗
実施例または比較例で得られたポリエステルフィルムを275℃で溶融し、2本の電極(直径0.6mmのステンレス針金)を置き、120Vの電圧を印加した時の電流(i)を測定し、これを次式に当てはめて求めた比抵抗値Si(Ω・cm)である。
Si(Ω・cm)=(A/L)×(V/i
[A:電極間面積(cm)、L=電極間距離(cm)、V=電圧(V)]
尚、接着性改質層がある場合は、予め除去し、試料に供した。
(4)フィルム中Mg(マグネシウム),K(カリウム),Na(ナトリウム)、P(リン)の含有量
ポリエステルフィルムを平滑な金属板上で約5mmの厚みで円板状に成型し、平滑面を蛍光X線分析装置で測定した。なお、接着性改質層がある場合は、予め除去し、試料に供した。また、検量線は予め発光プラズマ分析法で濃度を確認した、標準サンプルを使用して作成したものである。
(5)ポリエステルフィルム中の粗大粒子数(粒径5μm以上の粒子数)
接着性改質層を除去したポリエステルフィルムを凍結粉砕機(SPEX社製 6700)を用いて埃等異物が混入しないようにして粉砕した後、粉砕物を30mg秤量し、カバーガラス上で270℃にて溶融する。同じカバーガラスで上からプレスし、急冷する。NIRECO社製イメージアナライザー(Luzex−Fs)を用い、透過暗視野法で大きさ5μm以上の異物個数を顕微鏡で測定した。20視野について異物の個数を測定し、その合計個数を粗大粒子の数とした。この時、対物レンズとして、CF Plan DM 40Xを用いた。
(6)ポリマーの耐熱性
ポリエステルフィルムを粉砕し、ガラスアンプルに投入して窒素置換後、13.3kPaの減圧下(窒素雰囲気)でガラスアンプルの封を実施し、300℃で2時間加熱処理した時の極限粘度の変化を測定する。耐熱性は、加熱処理による極限粘度低下(ΔIV)で表示する。ΔIVが小さいほど耐熱性は良好である。
(7)ヘーズ、全光線透過率
JIS−K7105に準じ、濁度計(NHD2000、日本電色工業製)を使用して、フィルムのヘーズ、全光線透過率を測定した。
ヘーズが2%以下のものを○、2%を越えるものは×とした。また、全光線透過率は85%以上のものを○、85%未満のものは×とした。
(8)密着性
フィルム試料の接着性改質層面に、光硬化性アクリル樹脂(大日精化製、セイカビームEXF01(B))50質量部、トルエン25質量部、メチルエチルケトン25質量部を混合し、良く攪拌した塗布剤をワイヤバーにて塗布し、70℃で1分間乾燥し溶剤を除去した後、高圧水銀灯で200mJ/cm、照射距離15cm、走行速度5m/分の条件下で、厚み3μmのアクリル樹脂層を積層させた。
両面テープを貼り付けた厚さ5mmのガラス板に、得られた積層フィルムのアクリル樹脂層とは反対面を貼り付けた。次いで、アクリル樹脂層と接着性改質層を貫通して基材フィルムに達する100個の升目状の切り傷を、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて付けた。次いで、粘着テープ(ニチバン社製、405番;24mm幅)を升目状の切り傷面に貼り付けた。貼り付け時に界面に残った空気を消しゴムで押して、完全に密着させた後、粘着テープを勢いよく垂直に引き剥がした。下記の式から密着性を目視により求めた。なお、1個の升目内で部分的に剥がれているものも、剥がれた個数に含める。
剥がれた個数が20個未満のものを ○
剥がれた個数が20個以上のものを ×
として判定した。
(9)ピンナーバブルの検出
得られたポリエステルフィルムについて幅1m、長さ100mのフィルムロールからフィルムを引き出し垂直方向に垂らした。この時、フィルムロールの表層100mは取り除き続く100mを試料とした。次いでフィルム背面の全面に光沢の無い黒色の布を配置し前面から観察して欠点部(局所的に輝く点)を検出しマーキングした。次いでマーキングした箇所を拡大率10倍のスケール付きルーペ(PEAK社製SCALE LUPE ×10)を用いて長径の大きさを測定した。判定は以下の基準で行なった。
○ 大きさ3mm以上の光学欠点数が0個/m
△ 大きさ3mm以上の光学欠点数が1〜3個/m
× 大きさ3mm以上の光学欠点数が3個/m以上
実施例1
(ポリエステル組成物の重合)
エステル化反応装置として、攪拌装置、蒸留塔、分縮器、原料仕込口および生成物取り出し口を有する3段の完全混合槽よりなる連続エステル化反応装置を使用し、TPAを2トン/hrとし、EGをTPA1モルに対して2モルとし、三酸化アンチモンを生成PETに対してSb原子が160ppmとなる量とし、これらのスラリーをエステル化反応装置の第1エステル化反応缶に連続供給し、常圧にて平均滞留時間4時間で、255℃で反応させた。
次に、上第1エステル化反応缶内の反応生成物を連続的に系外に取り出して第2エステル化反応缶に供給し、第2エステル化反応缶内に第1エステル化反応缶から留去されるEGを生成PETに対し8重量%添加し、常圧にて平均滞留時間1.5時間で、260℃で反応させた。
次に、上記第2エステル化反応缶内の反応生成物を連続的に系外に取り出して第3エステル化反応缶に供給し、生成PETに対してMg原子が25ppmとなる量の酢酸マグネシウムを含むEG溶液と、生成PETに対してK原子が10ppmとなる量の酢酸カリウムを含むEG溶液、および生成PETに対してP原子が9ppmとなる量のDEPAを含むEG溶液を添加し、常圧にて平均滞留時間0.5時間で、260℃で反応させた。なお、添加剤の歩留まりはすべて100%として添加量を決定した。
上記第3エステル化反応缶内で生成したエステル化反応生成物を3段の連続重縮合反応装置に連続的に供給して重縮合を行い、目開き5μmの焼結繊維フィルターで濾過後に、極限粘度0.620dl/gのペレット状PET(A)(ポリエステル組成物A)を得た。
(ポリエステルフィルムの製膜)
基材フィルムの原料としてペレット状PET(A)を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機に供給し、285℃で溶解した。ステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。次にこの未延伸フィルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターで100℃に加熱し、その後、周速差のあるロール群で長手方向に3.5倍延伸して一軸配向PETフィルムを得た。
次いで一軸延伸ポリエステルフィルムの片面に下記に示す塗布液を最終塗布層膜厚が0.08g/mとなるように塗布した後、135℃で乾燥させた。
引き続き、フィルムの端部をクリップで把持しながら、温度120℃の熱風ゾーンに導き、幅方向に4.3倍に延伸した。次に、幅方向に延伸された幅を保ったまま、最高温度235℃で熱固定処理した後、150℃で幅方向に3%の緩和処理を行ない、両端をトリミングし、巻き取り装置にて巻き取り、フィルム厚さ50μmのポリエステルフィルムを得た。
(塗布液の調整)
常法によりエステル交換反応および重縮合反応を行って、ジカルボン酸成分として(ジカルボン酸成分全体に対して)テレフタル酸46モル%、イソフタル酸46モル%および5−スルホナトイソフタル酸ナトリウム8モル%、グリコール成分として(グリコール成分全体に対して)エチレングリコール50モル%およびネオペンチルグリコール50モル%の組成の水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂を調製した。次いで、水51.4重量部、イソプロピルアルコール38重量部、n−ブチルセルソルブ5重量部、ノニオン系界面活性剤0.06重量部を混合した後、加熱撹拌し、77℃に達したら、上記水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂5重量部を加え、樹脂の固まりが無くなるまで撹拌し続けた後、樹脂水分散液を常温まで冷却して、固形分濃度5.0重量%の均一な水分散性共重合ポリエステル樹脂液を得た。さらに、平均粒径2.5μmのシリカ粒子3重量部を水50重量部に分散させた後、上記水分散性共重合ポリエステル樹脂液99.46重量部に前記シリカ粒子の水分散液0.54重量部を加えて、撹拌しながら水20重量部を加えて、塗布液(A)を得た。
実施例2
実施例1において、リン化合物の種類をDEPAからTMPAに変更し、リン化合物の添加量を歩留まり85%としてリン原子として生成ポリエステル組成物に対して10.6ppmに変更したペレット状PET(B)を用いた以外は実施例1と同様にポリエステルフィルムを得た。
実施例3
ペレット状PETの製造において、エステル化反応装置として、攪拌装置、蒸留塔、分縮器、原料仕込口および生成物取り出し口を有する4段の完全混合槽よりなる連続エステル化反応装置を使用し、酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、DEPAの添加場所を第4エステル化反応缶に変更する以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(C)を得た。
ペレット状PET(C)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4
実施例1のペレット状PETの製造において、酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、およびDEPAの添加量が表1に記載の量になるように変更する以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(D)を得た。ペレット状PET(D)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例5
実施例1のペレット状PETの製造において、酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、およびDEPAの添加量が表1に記載の量になるように変更する以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(E)を得た。ペレット状PET(E)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例6
実施例1のペレット状PETの製造における第3エステル化反応缶において、酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、DEPAに加え、平均粒径2.5μmのシリカ粒子のEG分散液を生成PETに対して20000ppmとなる量を添加した以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(F)を得た。
基材フィルムの中間層用原料としてペレット状PET(A)を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機2(中間層B層用)に、ペレット状PET(A)とペレット状PET(F)を平均粒径2.5μmのシリカ粒子濃度が0.06質量%になるように配合し、押出機1(外層A層用)にそれぞれ供給し、285℃で溶解した。この2つのポリエステル樹脂を、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、3層合流ブロックにて、積層し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。この時、A層、B層、A層の厚さの比は1.5:7:1.5となるように各押し出し機の吐出量を調整した。次にこの未延伸フィルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターで100℃に加熱し、その後、周速差のあるロール群で長手方向に3.5倍延伸して一軸配向PETフィルムを得た。次いで、実施例1と同様に塗布層を設け、幅方向の延伸、熱固定、緩和処理を行い、ポリエステルフィルムを得た。
実施例7
実施例1で得られたペレット状PET(A)を回転型真空重合装置を用い、0.5mmHgの減圧下、220℃で固相重合を行い、固有粘度0.73dl/gのペレット状PET(G)を得た。
次いでペレット状PET(G)を用い、接着性改質層は設けず、コロナ処理を行った以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。
実施例8
実施例1において、下記塗布液(B)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(塗布液Bの調製)
ポリウレタン樹脂(三井武田ケミカル株式会社製:商品名 タケラックW511)と前記ポリウレタン樹脂100質量部に対して再生イソシアネート含有量が5.4質量%であるブロックイソシアネート化合物20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が3.8質量%、粒子としてシリカ粒子平均粒径1.0μmのものを全樹脂に対し0.44質量%および平均粒径0.1μmのシリカ粒子を全樹脂に対して10質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35:質量比)で希釈して塗布液(B)とした。
比較例1
実施例1のペレット状PETの製造において、マグネシウム化合物、カリウム化合物、リン化合物の添加量をそれぞれ65ppm、30ppm、30ppmに変更する以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(H)を得た。ペレット状PET(H)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
比較例2
実施例1のペレット状PETの製造において、カリウム化合物の添加を止める以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(I)を得た。ペレット状PET(I)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
比較例3
実施例1のペレット状PETの製造において、酢酸カリウムの添加を止めて、酢酸ナトリウムをナトリウム原子として生成ポリエステル組成物に対して10ppm添加する以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(J)を得た。ペレット状PET(J)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
比較例4
実施例1のペレット状PETの製造において、エステル化反応缶を2缶とし、第2エステル化反応缶に、第1エステル化反応缶から留去されるEGを、生成PETに対し8重量%添加するとともに、実施例1と同量の酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、DEPAを添加する以外は実施例1と同様にしてペレット状PET(K)を得た。ペレット状PET(K)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
Figure 2011026484
以上の説明により明らかなように、本発明によれば、低い溶融比抵抗と高い清澄度および高い耐熱性を有するポリエステルフィルムを提供することができる。

Claims (5)

  1. 重縮合触媒とマグネシウム化合物とカリウム化合物およびリン化合物を含むポリエステルフィルムであって、当該ポリエステルフィルムの275℃での溶融比抵抗が0.15〜0.30×10Ω・cmであり、さらに下記(1)〜(3)の条件を満たすポリエステルフィルム。
    (1)Mg含有量:当該ポリエステルフィルムに対して15〜35ppm
    (2)K含有量:当該ポリエステルフィルムに対して5〜20ppm
    (3)P含有量:当該ポリエステルフィルムに対して5〜15ppm
  2. 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートであり、主たるリン化合物がジエチルホスホノ酢酸エチルである、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  3. 請求項1または2に記載のポリエステルフィルムの少なくとも片面に接着性改質層を有する積層ポリエステルフィルム。
  4. 請求項3に記載の積層ポリエステルフィルムからなる光学用ポリエステルフィルム。
  5. 請求項1または2に記載のポリエステルフィルムからなる太陽電池用ポリエステルフィルム。
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