JP2011024663A - 薬品管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレー21にセットすべき薬品類8の配置を調剤指示51に応じて決定する配置決定手段41と、トレー21の内底に敷ける印刷用紙16に薬品類8の識別コード17を上記配置に対応させてカラー印刷する印刷手段42+15と、使用後トレー25を上から撮る撮像手段12+13と、その画像56から識別コードを読み取り読取の可否に応じて薬品類8の使用の無有を判別する読取プログラム43及び判定手段44を備える。さらに、読取結果とセットデータ54との一致確認や、剤形データ52と仕切データ53とに基づく仕切22の選択も、行う。
【選択図】 図1
Description
なお、薬品類には、アンプル・バイアル・造影剤等の注射薬の他、箱・ボトル等に収容された錠剤・散剤等の医薬品や、薬品と一緒に使用される補助薬品も該当する。
このシステムでは、使用前のセット情報を保存しておき、使用後にトレー単位での計測作業を行って、薬品類の数量変化を検知することで、医療現場等で薬品類の使用数量を簡便かつ的確に把握することができるようにもなっている。
さらに、電子タグを予め装着した薬品座具を適宜な個数だけ適宜な配置でトレーに入れておき、それぞれの薬品座具の座体部に薬品類を一つずつ載せ置くと、トレー上の薬品類セット状況をタグ読取にて座具単位で把握できるようになった薬品セット装置も開発されている(例えば特許文献3参照)。
これに対し、後者の個別検出方式の場合、直接検出であれ(例えば特許文献2参照)、間接検出であれ(例えば特許文献3参照)、広範な薬品類を取り扱うことができるが、感応部・検出部(センサ)の個数が多いので、製造や保守の負担が大きい。
そこで、センサの少ない撮像方式を踏襲したうえで、区画単位での確実な個別検出を行える画像が得られるように、システムを改良することが、基本的な課題となる。
しかも、製造も保守も遣りやすいという撮像方式の利点を損なわないよう、簡便な改造にて基本課題を解決することが、技術的な課題となる。
したがって、この発明によれば、区画単位での確実な個別検出を行えるうえ製造も保守も遣りやすい薬品管理システムを実現することができる。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電池等の電源,電気回路や電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
印刷用紙16は、空トレー21の内底に敷いてピッタリ収まるように、空トレー21の内面より僅かに小さな紙様類が用いられる。
仕切22は、等ピッチや不等ピットの格子状部材やその一部を切り欠いたものからなり、空トレー21に挿抜自在な着脱式のものであり、空トレー21に挿着されるとトレー21の内部空間を仕切って多数の区画に分けるようになっている。
印刷装置15は、例えばインクジェット方式のカラープリンタが採用され、空トレー21の内底に敷ける印刷用紙16に薬品類8の識別コード17をカラーで印刷するものであり、具体的にはカラービットコードを印刷するようになっている。
出力装置32は、薬品類の使用結果を視認可能な状態やデータ管理等の可能な状態で出力できるものであれば足り、制御装置30に付属のディスプレイでも良く、印刷装置15を兼用するのでも良く、専用プリンタなど別の印刷装置でも良く、電子データを送信する通信ユニットでも良い。
剤形データ52は、各種の薬品類8について外寸主体のサイズデータを予め登録したものであり、仕切データ53は、区画の異なる仕切22それぞれについて区画のサイズや配置のデータを予め登録したものである。
コードデータ55は、識別コード17を印刷したり読み取るのに必要なパターン情報であり、1Dや1.5Dのカラービットコードを規定するデータが予め登録されている。
画像データ56は、セット済みトレー20の薬品類セット面を撮像装置12で撮ったカラー画像であるが、この装置ではセット済みトレー20のうちでも特に使用後トレー25を対象として撮った画像が使用されるようになっている。
集計プログラム45は、判定プログラム44の判定結果から薬品類使用数量をトレー20単位やカート11単位などで集計し、その集計結果を出力装置32に出力する。
上述したように、ここでも、セット済みトレー20は、使用状況に応じて保管トレー23や,使用前トレー24,使用後トレー25と呼び分けることがある。
それから、その識別コード17が印刷装置15によって印刷用紙16に印刷されて、適切な仕切22の区画に対応した配置で識別コード17の印刷された印刷用紙16が出来上がり、それが印刷装置15の排紙部に出てくる。
以上のセット作業が何回か繰り返されて、必要個数の保管トレー23がカート11の収納区画14に溜まると、それらがカート移動によって調剤場所から手術室等の使用場所に移動させられる。使用場所では、医師や看護士等の医療行為者によって、保管トレー23が収納区画14から取り出されて使用前トレー24として使用に供され、使用後は、それが使用後トレー25として薬品管理システム10のところへ戻される。
すると、撮像装置12によって使用後トレー25が上から撮られ、その画像データ56が制御装置30に取り込まれる。画像データ56には、仕切22による区画割り状態と、各区画での薬品類収納状態とが、写っており、薬品類8の取り出された区画では識別コード17が現われるが、薬品類8の残っている区画では識別コード17が隠されている。
そして、以上の作業が収納区画14に保管されている幾つかの保管トレー23に繰り返されて薬品管理システム10が役目を一通り終えると、薬品類使用数量が集計プログラム45によってカート11単位で集計され出力装置32によって出力されるとともに、薬品管理システム10が次の使用のため調剤場所に戻される。
使用後トレー25を上方から撮像した場合、撮像装置12の直下の中央部分は良いとしても外側に行くにつれて撮像方向の傾斜度が増してそこの識別コード17が仕切22に遮られて画像が撮れなくなるのを簡便に防ぐには、仕切22の高さをできるだけ低くするのが望ましく、仕切22は薬品類8が転がらない程度に高ければ良い。幅や高さの異なる仕切22を薬品類8のサイズに合わせて使い分けるのも良い(図2(a)〜(c)参照)。通常サイズの空トレーに小形のトレーと仕切を複数並べても良い(図2(d)参照)。
上記実施例では、使用後トレー25を一つずつ撮影していたが、トレー25が小さくて区画13に複数並べて置ける場合は、複数のトレー25を纏めて一度に撮影するようにしても良い。
上記実施例では、制御装置30や印刷装置15がカート11の天板の上に載置されていたが、それらをカート11の中に格納し、操作部や取出部を前面に露出させるか、引き出して使用するようにしても良い(図3(b)参照)。
上記実施例では、空トレー21の内底に印刷用紙16を敷くことや空トレー21に仕切22を挿着することが手作業で行うようになっていたが、それらの作業や,選択した仕切22のピックアップ作業などは、薬品管理システム10と協動する適宜な収納装置やロボット等で自動化しても良い。
11…カート(筐体)、12…撮像装置、13…撮影区画、
14…収納区画、15…印刷装置、16…印刷用紙、17…識別コード、
20…セット済みトレー、21…空トレー、
22…仕切、23…保管トレー、24…使用前トレー、25…使用後トレー、
30…制御装置、31…入力装置、32…出力装置、
41…配置決定プログラム、42…印刷プログラム、
43…読取プログラム、44…判定プログラム、45…集計プログラム、
51…調剤指示データ、52…剤形データ、53…仕切データ、
54…セットデータ、55…コードデータ、56…画像データ
Claims (5)
- トレーにセットすべき薬品類の配置を調剤指示に応じて決定する配置決定手段と、前記トレーの内底に敷ける印刷用紙に前記薬品類の識別コードを前記配置に対応させて印刷する印刷手段と、前記トレーと共に前記印刷用紙を上から撮る撮像手段と、その画像から識別コードを読み取って前記薬品類の使用の有無を判別する判定手段とを備えたことを特徴とする薬品管理システム。
- 前記判定手段が、識別コードを読み取れたときには該当箇所の薬品類は使用されたと判定し、識別コードを読み取れなかったときには該当箇所の薬品類は使用されていないと判定することにより、読取結果に基づく薬品類使用の有無判別を行うものであることを特徴とする請求項1記載の薬品管理システム。
- 前記配置決定手段が前記配置を反映したセットデータを保存しておくようになっており、前記判定手段が判別に際して読取結果と前記セットデータとの一致確認も行うようになっていることを特徴とする請求項2記載の薬品管理システム。
- 前記配置決定手段が、配置決定に際し、各種の薬品類のサイズを登録した剤形データと、前記トレーの内部空間を仕切って多数の区画に分ける着脱式の仕切に係る仕切データとを参照して、仕切の選択も行うようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬品管理システム。
- 前記印刷手段が前記識別コードをカラーで印刷するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬品管理システム。
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