JP2011024663A - 薬品管理システム - Google Patents

薬品管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011024663A
JP2011024663A JP2009171015A JP2009171015A JP2011024663A JP 2011024663 A JP2011024663 A JP 2011024663A JP 2009171015 A JP2009171015 A JP 2009171015A JP 2009171015 A JP2009171015 A JP 2009171015A JP 2011024663 A JP2011024663 A JP 2011024663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
chemicals
identification code
management system
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009171015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5306093B2 (ja
Inventor
Yoshito Omura
義人 大村
Eiichiro Indei
栄一郎 因泥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosho Inc
Original Assignee
Tosho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosho Inc filed Critical Tosho Inc
Priority to JP2009171015A priority Critical patent/JP5306093B2/ja
Publication of JP2011024663A publication Critical patent/JP2011024663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5306093B2 publication Critical patent/JP5306093B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】確実な個別検出ができ製造も保守も遣りやすい薬品管理システムを実現する。
【解決手段】トレー21にセットすべき薬品類8の配置を調剤指示51に応じて決定する配置決定手段41と、トレー21の内底に敷ける印刷用紙16に薬品類8の識別コード17を上記配置に対応させてカラー印刷する印刷手段42+15と、使用後トレー25を上から撮る撮像手段12+13と、その画像56から識別コードを読み取り読取の可否に応じて薬品類8の使用の無有を判別する読取プログラム43及び判定手段44を備える。さらに、読取結果とセットデータ54との一致確認や、剤形データ52と仕切データ53とに基づく仕切22の選択も、行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、トレーにセットして医療現場で使用される薬品類の使用状況を管理するための薬品管理システムに関し、詳しくは、トレーを仕切って各区画に薬品類を収容するとともに薬品類の使用の有無を区画毎に把握する薬品管理システムに関する。
なお、薬品類には、アンプル・バイアル・造影剤等の注射薬の他、箱・ボトル等に収容された錠剤・散剤等の医薬品や、薬品と一緒に使用される補助薬品も該当する。
幾つかの薬品類を予めトレーにセットしておいて医療現場で使用された薬品類の使用状況を管理する薬品管理システムとして、トレーの薬品類セット面を撮影して画像データから薬品類の個数を求めるシステムが実用化されている(例えば特許文献1参照)。
このシステムでは、使用前のセット情報を保存しておき、使用後にトレー単位での計測作業を行って、薬品類の数量変化を検知することで、医療現場等で薬品類の使用数量を簡便かつ的確に把握することができるようにもなっている。
また、引出可能な棚の上面に多数の区画室を形成するとともに区画室それぞれに薬品類の有無検出手段を設けて、区画室単位で薬品類の使用状態を把握するようになった薬品類引出棚装置も提供されている(例えば特許文献2参照)。
さらに、電子タグを予め装着した薬品座具を適宜な個数だけ適宜な配置でトレーに入れておき、それぞれの薬品座具の座体部に薬品類を一つずつ載せ置くと、トレー上の薬品類セット状況をタグ読取にて座具単位で把握できるようになった薬品セット装置も開発されている(例えば特許文献3参照)。
特開2001−198191号公報 特開2008−119141号公報 特開2009−125320号公報
このような従来の薬品管理システムでは、前者の撮像計数方式の場合(例えば特許文献1参照)、感応部・検出部(センサ)が単一か少数個で済むので、製造も保守も遣りやすいが、色や透明度などによっては検出しにくい薬品類もあるので、そのような薬品類は取り扱いを避けるか、注意して取り扱う必要がある。
これに対し、後者の個別検出方式の場合、直接検出であれ(例えば特許文献2参照)、間接検出であれ(例えば特許文献3参照)、広範な薬品類を取り扱うことができるが、感応部・検出部(センサ)の個数が多いので、製造や保守の負担が大きい。
このように従来の薬品管理システムには機種によって一長一短があるので、両者の長所を併せ持つものの開発・提供が望まれる。
そこで、センサの少ない撮像方式を踏襲したうえで、区画単位での確実な個別検出を行える画像が得られるように、システムを改良することが、基本的な課題となる。
しかも、製造も保守も遣りやすいという撮像方式の利点を損なわないよう、簡便な改造にて基本課題を解決することが、技術的な課題となる。
本発明の薬品管理システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、トレーにセットすべき薬品類の配置を調剤指示に応じて決定する配置決定手段と、前記トレーの内底に敷ける印刷用紙に前記薬品類の識別コードを前記配置に対応させて印刷する印刷手段と、前記トレーと共に前記印刷用紙を上から撮る撮像手段と、その画像から識別コードを読み取って前記薬品類の使用の有無を判別する判定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の薬品管理システムは(解決手段2)、上記解決手段1の薬品管理システムであって、前記判定手段が、識別コードを読み取れたときには該当箇所の薬品類は使用されたと判定し、識別コードを読み取れなかったときには該当箇所の薬品類は使用されていないと判定することにより、読取結果に基づく薬品類使用の有無判別を行うものであることを特徴とする。
さらに、本発明の薬品管理システムは(解決手段3)、上記解決手段2の薬品管理システムであって、前記配置決定手段が前記配置を反映したセットデータを保存しておくようになっており、前記判定手段が判別に際して読取結果と前記セットデータとの一致確認も行うようになっていることを特徴とする。
また、本発明の薬品管理システムは(解決手段4)、上記解決手段1〜3の薬品管理システムであって、前記配置決定手段が、配置決定に際し、各種の薬品類のサイズを登録した剤形データと、前記トレーの内部空間を仕切って多数の区画に分ける着脱式の仕切に係る仕切データとを参照して、仕切の選択も行うようになっていることを特徴とする。
また、本発明の薬品管理システムは(解決手段5)、上記解決手段1〜4の薬品管理システムであって、前記印刷手段が前記識別コードをカラーで印刷するようになっていることを特徴とする。
このような本発明の薬品管理システムにあっては(解決手段1)、調剤指示が与えられると、それに応じてトレーにおける薬品類の配置が配置決定手段によって決定され、さらに、その配置に対応した配置で薬品類の識別コードが印刷手段によって印刷用紙に印刷されるので、後は手作業になるが、その印刷済み用紙をトレーの内底に敷き、その上に重ねるようにして着脱式の仕切もトレーに収めることにより、簡単に、トレーに多数の区画室を形成するとともに区画室それぞれに薬品類の識別コードを付すことができる。
そして、そのトレーの各区画室に薬品類をセットし、そのトレーを手術や治療などの医療行為に供し、戻ってきたトレーを撮像装置の下に置いてシステムに委ねる。そうすると、再び自動で、トレーと共に印刷用紙が上から撮られ、さらに、その画像から各区画の識別コードが読み取られ、その読取結果に基づいて薬品類の有無が判別される。このように、画像処理を行うに際して、多岐に亘る薬品類の画像を認識する直接的な手法を用いるのでなく、区画室内で薬品類の有無に応じて見え隠れする既知の識別コードを読み取る間接的な手法を採用したことにより、区画単位で薬品類の使用の有無が的確に判別される。
したがって、この発明によれば、区画単位での確実な個別検出を行えるうえ製造も保守も遣りやすい薬品管理システムを実現することができる。
また、本発明の薬品管理システムにあっては(解決手段2)、読取結果に基づく薬品類使用の有無判別を行うに際して、識別コードを読み取れなかったときには該当箇所の薬品類が使用されていないと判定する一方、識別コードを読み取れたときには該当箇所の薬品類が使用されたと判定することにより、薬品類使用の有無が分かるのに加えて、使用された薬品類が何なのかまで分かってしまう。しかも、読み取った識別コードから分かるので、使用前セットデータが保存されていてもいなくても判別することができる。
さらに、本発明の薬品管理システムにあっては(解決手段3)、上述のように薬品類の識別に使用前セットデータが必須でなくなったのを利用して、保存しておいたセットデータは識別コードの読取結果との一致確認に転用したことにより、冗長な情報の活用による判定の信頼性の向上まで達成されることとなる。
また、本発明の薬品管理システムにあっては(解決手段4)、トレーにセットすべき薬品類のサイズに応じて適切な仕切が選択されるので、その選択に従って仕切挿着作業を行うことで簡便に、薬品類が区画室に収まらないため作業を遣り直すといった不所望な事態の発生を未然に防止することができる。
また、本発明の薬品管理システムにあっては(解決手段5)、識別コードの印刷をカラー化したことにより、薬品類を入れ置くべき区画室が一瞥して分かるほど明瞭になるばかりか、幾つかの色を使い分けることで識別コードを細分化することなく情報量を増やすことができる。
本発明の実施例1について、薬品管理システムの構造と使用法を示し、(a)が薬品管理システムの外観斜視図、(b)が制御装置のブロック図である。 本発明の変形例を示し、(a)〜(d)何れもセット済みトレーの縦断面模式図である。 本発明の変形例を示し、(a)〜(b)何れも薬品管理システムの外観斜視図である。
このような本発明の薬品管理システムについて、これを実施するための具体的な形態を、図1に示した実施例1により説明する。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電池等の電源,電気回路や電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬品管理システムの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が薬品カートに仕立てあげた薬品管理システム10の外観斜視図、(b)が制御装置30のブロック図である。
この薬品管理システム10は、薬品カートとして具体化されていて、キャスターや手押ハンドル等の付いたカート11に搭載された撮像装置12と印刷装置15と制御装置30と入力装置31と出力装置32とを具えており、空トレー21と印刷用紙16と仕切22との組に薬品類8をセットしたセット済みトレー20を対象して保管や運搬と共に薬品類8の使用状況を管理するものである。なお、セット済みトレー20は、使用状況に応じて保管トレー23や,使用前トレー24,使用後トレー25と呼び分けることもある。
空トレー21は、浅い角皿状の箱体を図示したが、薬品類8を並べて収容し手に持って運んだり机上に置いたり収納区画に出し入れできれば他の盆状容器であっても良い。
印刷用紙16は、空トレー21の内底に敷いてピッタリ収まるように、空トレー21の内面より僅かに小さな紙様類が用いられる。
仕切22は、等ピッチや不等ピットの格子状部材やその一部を切り欠いたものからなり、空トレー21に挿抜自在な着脱式のものであり、空トレー21に挿着されるとトレー21の内部空間を仕切って多数の区画に分けるようになっている。
カート11には、撮像方式を踏襲しているので撮像装置12を収めた撮影区画13が一区画以上確保され、空トレー21やセット済みトレー20(保管トレー23)の一時保管と運搬のために収納区画14が多数確保されている。収納区画14は、トレー20,21の収納と出し入れが出来れば足りるが、撮影区画13は、セット済みトレー20の出し入れと一時載置に加えて、セット済みトレー20の薬品類セット面の撮影も行えるよう、高さが収納区画14よりも高くなっていて、天井面に下向きで撮像装置12が装着される他、必要であれば適宜な照明やトレー出し入れ検出用のセンサ等も、取り付けられる。
撮像装置12は、例えばCCDカメラが採用され、撮影区画13にセット済みトレー20が置かれると作動してそのトレー20を上から撮るものであるが、セット済みトレー20の内底に敷かれた印刷用紙16に識別コード17がカラーで印刷されているので、その画像も的確に得られるよう、カラー撮影の可能なものが採用されている。
印刷装置15は、例えばインクジェット方式のカラープリンタが採用され、空トレー21の内底に敷ける印刷用紙16に薬品類8の識別コード17をカラーで印刷するものであり、具体的にはカラービットコードを印刷するようになっている。
制御装置30は、いわゆるノートパソコン等のプログラマブルな情報処理装置からなり、入力装置31から調剤指示を入力して印刷装置15に識別コード17を印刷させるとともに、撮像装置12から画像データを入力して出力装置32に薬品類8の使用状況の集計結果等を出力するものであり、そのために、配置決定プログラム41と印刷プログラム42と読取プログラム43と判定プログラム44と集計プログラム45とがインストールされるとともに調剤指示データ51と剤形データ52と仕切データ53とセットデータ54とコードデータ55と画像データ56のデータ領域がメモリに割り振られている。
入力装置31は、調剤指示データ51を制御装置30に入力できるものであれば足り、制御装置30に付属のキーボードやマウスでも良く、外部の処方箋オーダエントリシステム等から調剤指示データをダウンロードする通信ユニットでも良い。
出力装置32は、薬品類の使用結果を視認可能な状態やデータ管理等の可能な状態で出力できるものであれば足り、制御装置30に付属のディスプレイでも良く、印刷装置15を兼用するのでも良く、専用プリンタなど別の印刷装置でも良く、電子データを送信する通信ユニットでも良い。
調剤指示データ51は、トレー21にセットすべき幾つかの薬品類8の識別コード17を含んでいれば足りるが、セット名や,薬品名,処方箋番号,調剤指示番号,術式名,患者名などが付加されていても良い。識別コード17は、薬品類8を特定するための符号であり、通常は他の調剤機等でも用いられている共通の薬品コードが使用される。
剤形データ52は、各種の薬品類8について外寸主体のサイズデータを予め登録したものであり、仕切データ53は、区画の異なる仕切22それぞれについて区画のサイズや配置のデータを予め登録したものである。
セットデータ54は、空トレー21にセットすべき又はセット済みトレー20にセットされた薬品類8についてその配置を反映したデータであり、少なくとも識別コードと区画位置との組データを集めた配置規定データを含む他、セット名や術式名などの関連データを含んでいても良い。
コードデータ55は、識別コード17を印刷したり読み取るのに必要なパターン情報であり、1Dや1.5Dのカラービットコードを規定するデータが予め登録されている。
画像データ56は、セット済みトレー20の薬品類セット面を撮像装置12で撮ったカラー画像であるが、この装置ではセット済みトレー20のうちでも特に使用後トレー25を対象として撮った画像が使用されるようになっている。
配置決定プログラム41は、空トレー21にセットすべき薬品類8を識別コード17で指定した調剤指示データ51が入力されると、その度に、その調剤指示データ51に応じて、空トレー21にセットすべき薬品類8の配置を決定し、その配置を反映したセットデータ54を記憶しておくとともに印刷プログラム42に通知するようになっている。なお、記憶したセットデータ54は、判定プログラム44によって参照されるか手動で削除されるまで保存され、少なくとも収納区画14と同数かそれ以上を蓄積できるようになっている。さらに、配置決定プログラム41は、配置決定に際して、剤形データ52を参照してセット対象薬品類8のサイズを確認するとともに、仕切データ53を参照してセット対象薬品類8を収容可能を区画を持った仕切22を選択するようになっている。
印刷プログラム42は、配置決定プログラム41からセットデータ54を通知される度に印刷装置15を制御して印刷用紙16に印刷を行わせるものであるが、その際、セットデータ54を参照してセット対象薬品類8の配置に対応した配置で識別コード17を印刷用紙16に印刷するとともに、コードデータ55を参照して識別コード17をそれぞれカラービットコードで印刷するようになっている(例えば特開2008−282104号公報や特開2009−87192号公報を参照)。セット名や薬品名などの関連データも、必須ではないが、できるだけ印刷するのが好ましい。
読取プログラム43は、画像データ56が得られる度に、その画像データに対しコード切出やコード認識を試行して、その画像から識別コード17を読み取るようになっている。読取試行時にはセットデータ54を特定するセット名などの読取を優先して行い、それで配置のデータが得られたときには、その配置に対応した区分でコード切出を行うようにもなっており、読取結果として少なくとも各切出箇所の位置情報と各箇所での読取の可否とを出すようになっている(例えば特開2008−287414号公報や特開2009−003721号公報を参照)。
判定プログラム44は、読取プログラム43の識別コード読取結果に基づいて薬品類8の使用の有無を判別するものであるが、先ずは、識別コード17を読み取れたときには使用後トレー25における該当箇所の薬品類8は使用されたと判定し、識別コード17を読み取れなかったときには該当箇所の薬品類は使用されていないと判定することにより、薬品類使用の有無判別を行う。読み取った識別コード17から直ちに薬品類8が特定されるので、識別コード読取結果からだけでも薬品類使用の有無判別を済ませることができるが、判定プログラム44は、さらに、セットデータ54も参照して一致確認まで行う。
具体的には、読取結果に基づいて使用済みとされた薬品類8について読み取った識別コードと、該当箇所に対応する区画にセットされた薬品類8のものとしてセットデータ54に記憶されている識別コードとが、一致していれば良しとし、一致しなければ読取エラーやトレー違いなど何らかの不具合があったものと判定するようにもなっている。
集計プログラム45は、判定プログラム44の判定結果から薬品類使用数量をトレー20単位やカート11単位などで集計し、その集計結果を出力装置32に出力する。
この実施例1の薬品管理システム10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1(a)は、システム使用状態を示す斜視図である。
上述したように、ここでも、セット済みトレー20は、使用状況に応じて保管トレー23や,使用前トレー24,使用後トレー25と呼び分けることがある。
使用に先立って、白紙の印刷用紙16を印刷装置15の給紙トレイ等の給紙部にセットし、空トレー21や仕切22を必要なだけ可能なら余裕を持って多数個準備しておく。薬品管理システム10を初めて使用するときや完全に空にして遣り直すときには、制御装置30を初期化して、調剤指示データ51やセットデータ54の蓄積をクリアするとともに、使用する可能性のある薬品類8や仕切22に関して剤形データ52や仕切データ53を手入力やダウンロード等で設定しておく。
こうして使用可能になった薬品管理システム10は、先ず院内薬局やナースセンター等の調剤場所に置かれ、そこで、制御装置30に調剤指示データ51が与えられると、決定プログラム41によって、空トレー21にセットすべき薬品類8の配置が調剤指示データ51に応じて決定され、それがセットデータ54として保存されるが、その際、剤形データ52と仕切データ53が参照されて、どのサイズの薬品類8も収容できる区画を持った仕切22が選択され、その仕切状態と薬品類サイズも8も配置決定ひいては調剤指示データ51に反映されるので、自然に適切な仕切22が使用されることとなる。
セットデータ54が一つできる度に、印刷プログラム42によって、セットデータ54とコードデータ55が参照され、空トレー21にセットすべき薬品類8の配置に対応させて印刷用紙16に印刷すべき識別コード17とその配置とが決められる。
それから、その識別コード17が印刷装置15によって印刷用紙16に印刷されて、適切な仕切22の区画に対応した配置で識別コード17の印刷された印刷用紙16が出来上がり、それが印刷装置15の排紙部に出てくる。
識別コード17を印刷した印刷用紙16が出てきたら、薬剤師や看護士などの調剤作業者は、その印刷済み印刷用紙16を手に取るとともに、それを見て適合する空トレー21と仕切22も手に取って、識別コード17印刷面を上にして印刷用紙16を空トレー21の内底に敷き、さらに仕切22を空トレー21に挿着する。その際、印刷用紙16に上から重なった仕切22の各区画に識別コード17が何れも確実に収まっていることを目視で確認する。収まりが悪い場合、仕切22の向きを変えて、収まるようにする。
さらに、調剤作業者が識別コード17に対応した注射アンプル等の薬品類8を一つずつ仕切22の各区画に投入して、総ての識別コード17が薬品類8で隠されて見えなくなれば、セット済みトレー20が完成する。なお、調剤作業者が薬品類8の投入先を決めるのは、薬品類8に予め識別コード17が印刷されている場合、それと印刷用紙16の識別コード17とを一致させれば良い。また、薬品類8に識別コード17が印刷されていない場合でも、薬品類8に薬品名が印刷されていれば印刷用紙16にも識別コード17と共に薬品名を印刷しておけば良く、あるいは薬品類8に別種の識別コード例えばバーコードが印刷されていればそれを読み取って識別コード17を表示する補助用具等を使えば良い。
こうして完成したセット済みトレー20は、薬品管理システム10が調剤場所に留まっている間、保管トレー23としてカート11の収納区画14に収納して置かれる。
以上のセット作業が何回か繰り返されて、必要個数の保管トレー23がカート11の収納区画14に溜まると、それらがカート移動によって調剤場所から手術室等の使用場所に移動させられる。使用場所では、医師や看護士等の医療行為者によって、保管トレー23が収納区画14から取り出されて使用前トレー24として使用に供され、使用後は、それが使用後トレー25として薬品管理システム10のところへ戻される。
戻った使用後トレー25は、手術等で使用された薬品類8が取り出されて無くなっているので、直ちにでも後ほどでも使用場所でもカート再移動後の他の場所でも何時何処でも良いが、薬品類使用状況確認のため一度は人手でカート11の撮影区画13に置かれる。
すると、撮像装置12によって使用後トレー25が上から撮られ、その画像データ56が制御装置30に取り込まれる。画像データ56には、仕切22による区画割り状態と、各区画での薬品類収納状態とが、写っており、薬品類8の取り出された区画では識別コード17が現われるが、薬品類8の残っている区画では識別コード17が隠されている。
画像データ56が入力されると、読取プログラム43によってコードデータ55に基づく識別コード17の読取が行われ、判定プログラム44によって読取プログラム43の識別コード読取結果に基づいて薬品類8の使用の有無が判別される。具体的には、画像データ56から識別候補領域が切り出されて、各切出箇所の位置情報と各箇所での識別コード読取の可否とが出され、それに基づいて、識別コード17が読み取れたときには使用後トレー25における該当箇所の薬品類8が使用されたと判定され、識別コード17が読み取れなかったときには該当箇所の薬品類が使用されていないと判定される。
さらに、判定プログラム44によって、先の判定結果がセットデータ54と一致しているか否かの確認も行われる。具体的には、読取結果に基づいて使用済みとされた薬品類8について読み取った識別コードと、該当箇所に対応する区画にセットされた薬品類8のものとしてセットデータ54に記憶されている識別コードとが、一致していれば先の判定結果に問題が無いとされ、一致しなければ問題が有るとされる。それから、集計プログラム45によって、判定プログラム44の判定結果に基づいて薬品類使用数量がトレー20単位で集計され、その集計結果が出力装置32から出力される。判定に問題があったときには、その旨が集計結果に添えて出力装置32から出力される他、制御装置30のディスプレイ表示やブザー音でも通知される。
こうして、使用後トレー25を人手で撮影区画13に置けば、後は自動で、使用後トレー25が撮影され、その使用後トレー25について薬品類8の使用の有無が区画毎に把握される。使用状況の確認が済んだ使用後トレー25は、再び人手で、撮影区画13から取り出されて、収納区画14に戻されるか、他の保管棚などに移される。
そして、以上の作業が収納区画14に保管されている幾つかの保管トレー23に繰り返されて薬品管理システム10が役目を一通り終えると、薬品類使用数量が集計プログラム45によってカート11単位で集計され出力装置32によって出力されるとともに、薬品管理システム10が次の使用のため調剤場所に戻される。
[その他]
使用後トレー25を上方から撮像した場合、撮像装置12の直下の中央部分は良いとしても外側に行くにつれて撮像方向の傾斜度が増してそこの識別コード17が仕切22に遮られて画像が撮れなくなるのを簡便に防ぐには、仕切22の高さをできるだけ低くするのが望ましく、仕切22は薬品類8が転がらない程度に高ければ良い。幅や高さの異なる仕切22を薬品類8のサイズに合わせて使い分けるのも良い(図2(a)〜(c)参照)。通常サイズの空トレーに小形のトレーと仕切を複数並べても良い(図2(d)参照)。
上記実施例では、使用後トレー25を一つずつ撮影していたが、トレー25が小さくて区画13に複数並べて置ける場合は、複数のトレー25を纏めて一度に撮影するようにしても良い。
上記実施例では、撮影区画13の中で撮像するようになっていたが、例えば制御装置30や印刷装置15を別置きにして、カート11の天板の上に広い撮像エリアを確保したうえで、その上方に撮像装置12を設置し、天板上に使用後トレー25を並べてそれを上方から撮るようにしても良い(図3(a)参照)。その場合、外光を遮る遮蔽板などで天板の周囲をできるだけ覆うと良い。撮像装置12に付設した撮影用照明を特定周波数で点滅させて周波数弁別にて蛍光灯その他の外乱光をカットするのも良い。
上記実施例では、制御装置30や印刷装置15がカート11の天板の上に載置されていたが、それらをカート11の中に格納し、操作部や取出部を前面に露出させるか、引き出して使用するようにしても良い(図3(b)参照)。
上記実施例では、撮像および判定の内容が、使用後トレー25に係る薬品類8の使用の有無にとどまっていたが、使用前のセット済みトレー20に係る薬品類8のセットの適否確認を行うようにしても良い。
上記実施例では、空トレー21の内底に印刷用紙16を敷くことや空トレー21に仕切22を挿着することが手作業で行うようになっていたが、それらの作業や,選択した仕切22のピックアップ作業などは、薬品管理システム10と協動する適宜な収納装置やロボット等で自動化しても良い。
本発明の薬品管理システムは、上述した薬品カートのような移動式のものに限らず、薬品庫やトレー保管棚といった固定式のもので具体化しても良く、上述したような一体的な装置に限らず、分散システムで具体化しても良く、手術室向けや,ICU向け,病棟向けなど種々の医療現場で使用することができる。
8…薬品類、10…薬品管理システム、
11…カート(筐体)、12…撮像装置、13…撮影区画、
14…収納区画、15…印刷装置、16…印刷用紙、17…識別コード、
20…セット済みトレー、21…空トレー、
22…仕切、23…保管トレー、24…使用前トレー、25…使用後トレー、
30…制御装置、31…入力装置、32…出力装置、
41…配置決定プログラム、42…印刷プログラム、
43…読取プログラム、44…判定プログラム、45…集計プログラム、
51…調剤指示データ、52…剤形データ、53…仕切データ、
54…セットデータ、55…コードデータ、56…画像データ

Claims (5)

  1. トレーにセットすべき薬品類の配置を調剤指示に応じて決定する配置決定手段と、前記トレーの内底に敷ける印刷用紙に前記薬品類の識別コードを前記配置に対応させて印刷する印刷手段と、前記トレーと共に前記印刷用紙を上から撮る撮像手段と、その画像から識別コードを読み取って前記薬品類の使用の有無を判別する判定手段とを備えたことを特徴とする薬品管理システム。
  2. 前記判定手段が、識別コードを読み取れたときには該当箇所の薬品類は使用されたと判定し、識別コードを読み取れなかったときには該当箇所の薬品類は使用されていないと判定することにより、読取結果に基づく薬品類使用の有無判別を行うものであることを特徴とする請求項1記載の薬品管理システム。
  3. 前記配置決定手段が前記配置を反映したセットデータを保存しておくようになっており、前記判定手段が判別に際して読取結果と前記セットデータとの一致確認も行うようになっていることを特徴とする請求項2記載の薬品管理システム。
  4. 前記配置決定手段が、配置決定に際し、各種の薬品類のサイズを登録した剤形データと、前記トレーの内部空間を仕切って多数の区画に分ける着脱式の仕切に係る仕切データとを参照して、仕切の選択も行うようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬品管理システム。
  5. 前記印刷手段が前記識別コードをカラーで印刷するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬品管理システム。
JP2009171015A 2009-07-22 2009-07-22 薬品管理システム Active JP5306093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171015A JP5306093B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 薬品管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171015A JP5306093B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 薬品管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011024663A true JP2011024663A (ja) 2011-02-10
JP5306093B2 JP5306093B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=43634135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009171015A Active JP5306093B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 薬品管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5306093B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038743A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 株式会社トーショー 管理用トレーユニット
JP2013059567A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Tosho Inc 麻薬保管装置
JP2013228233A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Tsubakimoto Chain Co 試料載置場所読取装置及びコンピュータプログラム
WO2015170761A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 株式会社湯山製作所 薬剤仕分装置及び薬剤仕分方法
KR101835093B1 (ko) 2016-06-29 2018-03-08 주식회사 엔티로봇 트레이를 이용하는 제조시스템 및 이를 위한 재료 공급 방법
JP2018092444A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 株式会社シフト 物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラム
JP2020092819A (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 アズテック株式会社 医療材料の管理システム及び管理方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788156A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Tokyo Shokai:Kk 注射薬調剤機
JP2001087353A (ja) * 1999-09-17 2001-04-03 Tosho Inc 薬剤分包機
JP2001198191A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Tosho Inc 薬品管理システム
JP2004018154A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 物品設置システムおよびボトルラベル製造システム
JP2009087192A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 B-Core Inc インク吐出手段を用いた光学式認識コードマーキングシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788156A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Tokyo Shokai:Kk 注射薬調剤機
JP2001087353A (ja) * 1999-09-17 2001-04-03 Tosho Inc 薬剤分包機
JP2001198191A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Tosho Inc 薬品管理システム
JP2004018154A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 物品設置システムおよびボトルラベル製造システム
JP2009087192A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 B-Core Inc インク吐出手段を用いた光学式認識コードマーキングシステム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038743A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 株式会社トーショー 管理用トレーユニット
JP2013059563A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Tosho Inc 薬品管理システム
JP2013059567A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Tosho Inc 麻薬保管装置
JP2013228233A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Tsubakimoto Chain Co 試料載置場所読取装置及びコンピュータプログラム
KR20170007248A (ko) * 2014-05-09 2017-01-18 가부시키가이샤 유야마 세이사쿠쇼 약제 분류 장치 및 약제 분류 방법
CN106163485A (zh) * 2014-05-09 2016-11-23 株式会社汤山制作所 药剂分类装置及药剂分类方法
WO2015170761A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 株式会社湯山製作所 薬剤仕分装置及び薬剤仕分方法
JPWO2015170761A1 (ja) * 2014-05-09 2017-04-20 株式会社湯山製作所 薬剤仕分装置及び薬剤仕分方法
US10275977B2 (en) 2014-05-09 2019-04-30 Yuyama Mgf. Co., Ltd. Method and apparatus for sorting returned medicine based on size
JP2019177184A (ja) * 2014-05-09 2019-10-17 株式会社湯山製作所 薬剤仕分装置及び薬剤仕分方法
KR102404991B1 (ko) 2014-05-09 2022-06-07 가부시키가이샤 유야마 세이사쿠쇼 약제 분류 장치 및 약제 분류 방법
KR101835093B1 (ko) 2016-06-29 2018-03-08 주식회사 엔티로봇 트레이를 이용하는 제조시스템 및 이를 위한 재료 공급 방법
JP2018092444A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 株式会社シフト 物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラム
JP2020092819A (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 アズテック株式会社 医療材料の管理システム及び管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5306093B2 (ja) 2013-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5306093B2 (ja) 薬品管理システム
US20140346068A1 (en) Management tray unit
KR20190133698A (ko) 약제 분류 장치, 분류 용기 및 약제 반환 방법
JP7477802B2 (ja) 薬剤管理装置及び表示装置
JP4582846B2 (ja) 薬品収納装置
KR20200140811A (ko) 약제용 자동 포장기 및 그 작동 방법
JP7381954B2 (ja) 画像処理プログラム、および、画像処理装置
KR20210043486A (ko) 약제 충전 장치 및 약제 회수 방법
JP4467451B2 (ja) 搬器供給装置
JP5349446B2 (ja) 薬品管理システム
JP2001198191A (ja) 薬品管理システム
WO2020246534A1 (ja) 薬剤鑑査支援装置、薬剤鑑査支援システム及び薬剤鑑査方法
JP5492333B1 (ja) ディスプレイを使用した薬剤ピッキング支援システム
JP2009189875A (ja) 包装薬剤の調剤監査支援システム
JP6330483B2 (ja) 錠剤供給装置、その制御方法とプログラム
JP5614778B2 (ja) 麻薬保管装置
JP2011079642A (ja) 自動薬剤供給装置
JP4601115B2 (ja) 薬剤カセット
JP3186063U (ja) 薬剤監査装置
JP4601116B2 (ja) 薬品収納装置
JP2011078599A (ja) 自動薬剤供給装置および薬剤供給方法
JP2013009744A (ja) 調剤監査支援装置
JP4459529B2 (ja) 包装薬剤の調剤監査支援システム
JP6988965B2 (ja) 薬剤認識装置
JP7455394B2 (ja) 管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5306093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250