JP4467451B2 - 搬器供給装置 - Google Patents

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この発明は、自動調剤機に空の搬器を供給する搬器供給装置に関し、詳しくは、その搬器を医薬品運搬用手押車から取り込む搬器供給装置に関する。
トレー等の搬器は、病院や薬局等で調剤済み薬剤を運ぶのに用いられ、搬送路上を自動搬送されることもあれば、人手で持ち運ばれることもある。そのような搬器の利用例として、搬器の搬送路に沿って自動調剤機を並べるとともに搬送路の両端側に分けて搬器供給装置と搬器収納装置とを配置した調剤支援システムが知られている(例えば特許文献1参照)。このシステムでは、搬器供給装置と搬器収納装置は別体であり、搬器供給装置は、空の搬器を受け入れて多数保持するとともに必要時には搬送路へ逐次送り出すものであり、搬器収納装置は、搬送路で薬剤を投入された後の搬器を逐次受け入れるとともに人手で取り出し易い状態で多数保持するものであり、それらの搬器が搬器棚に置かれるようになっている。
搬器を往復搬送するようになった自動調剤機に空の搬器を供給する搬器供給装置も開発提供されている(例えば特許文献2参照)。これは、搬器収納装置と一体化しており、具体的には、空の搬器を積み重ねた状態で乗せて置ける台座部にその空の搬器を逐次送り出す搬出機構が組み込まれている搬器供給装置において、薬剤投入後の搬器を逐次受け入れて積み上げる搬入機構が搬出機構と隣り合う状態で台座部に組み込まれているというものである。搬器収納装置と搬器供給装置とを一体化するに際して、搬出機構にも搬入機構にも搬器を積み上げて取り扱うタイプを採用するとともに、それら両機構を台座部に隣り合わせて組み込んだことにより、簡素化および小形化が図られている。
また、病院や薬局等で、薬品や医療用具などを運搬する際、しばしば手押しのカート(医薬品運搬用手押車)が用いられる。そのようなカートでは、運搬時の手押し移動を可能とするために、対象の筐体の底部に転動自在な脚輪が突設され、筐体の外面に手押用部材が装着されている。また、運搬対象の医薬品を出し入れ可能に収納するために、筐体に収納庫が内蔵されている。医薬品には、処方単位・調剤単位・患者単位・手術単位など適宜単位で纏められたセット薬品や、個々に払い出されたバラの薬品、カテーテルなどの医療材料・手術用具が含まれる。これらは、適宜なトレー(搬器)に納めてトレーと共に、あるいは搬器等に入れずにそのままの状態で、収納庫に一時収納して運搬される。
かかる医薬品運搬用手押車は、医薬品の運搬を目的とするものであり、医薬品の収納状態や使用状況を適切に把握することが必要であるため、医薬品の容器等に付された薬品識別情報をバーコードリーダ等の専用端末で読みとってコンピュータ等で処理する薬品情報管理装置を併用するものもある。これにより、対象の患者に対して正しい薬剤が投薬されたことを管理および確認することができる。
さらに、前面から出し入れ可能なトレー(搬器)に収納されている注射薬等の薬品類を撮像して計数するようになった薬品カート(医薬品運搬用手押車)も知られている(例えば特許文献3,4参照)。
特開平11−169436号公報 (第1頁) 特開2004−344539号公報 (第1頁) 特開2001−198191号公報 (第1頁) 特開2001−198192号公報 (第1頁)
このような従来の搬器供給装置と医薬品運搬用手押車は、搬器供給装置が自動調剤機に隣接して固定的に設置されるのに対し医薬品運搬用手押車が各所を移動させて用いられることから、連携するようになっていなかった。このため、医薬品運搬用手押車に収納・搭載した搬器が空になったとき、その搬器の再利用を図るには、医薬品運搬用手押車を搬器供給装置の近くまで移動させ、それから人手で搬器を医薬品運搬用手押車から搬器供給装置へ移し替えることが必要である。
しかしながら、医薬品運搬用手押車に多数の搬器が搭載されている場合、搬器の移し替え作業は、手数を要し、忙しい薬剤師や看護師などの作業者を長時間に亘って不所望に拘束することとなる。
そこで、自動調剤機への搬器供給に加えて供給用搬器を医薬品運搬用手押車から取り込む作業も自動で行えるよう、搬器供給装置を改良することが基本的な課題となる。
また、そのような自動化に伴って顕在化する不都合たとえば搬器の返却漏れや搬器の始末忘れ等にも適切に対処できるようにすることが更なる課題となる。
本発明の搬器供給装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、自動調剤機の隣接設置側に搬器供給口が形成され医薬品運搬用手押車の隣接寄合側に搬器取入口が形成された筐体と、この筐体内に設けられ前記搬器取入口を介して前記医薬品運搬用手押車から搬器を取り込んで前記搬器供給口を介して前記搬器を前記自動調剤機に供給する移載機構とを備えている。
また、本発明の搬器供給装置は(解決手段2)、上記解決手段1の搬器供給装置であって、前記医薬品運搬用手押車に付された搬器配置特定可能情報を読み取る情報読取部と、その情報に基づいて前記移載機構の搬器取込動作の制御を行うとともに搬器有無の確認処理を行う制御部とを備えている。
ここで、搬器配置特定可能情報には、搬器が何段何列で配置されているといった搬器配置情報が該当することはもちろん、そのような直接情報の他、幾つかの搬器配置情報のうちから何れかを指定する番号といった間接的な情報であっても、搬器の配置状態を特定できる情報であれば該当する。
さらに、本発明の搬器供給装置は(解決手段3)、上記解決手段1,2の搬器供給装置であって、前記搬器取入口が複数箇所に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の搬器供給装置は(解決手段4)、上記解決手段2,3の搬器供給装置であって、前記移載機構にて取り込んだ前記搬器の中を撮る撮像装置が設けられ、前記制御部または他の演算部が、前記撮像装置の画像データに基づいて前記搬器が空か否かの判別を行うようになっている、というものである。
また、本発明の搬器供給装置は(解決手段5)、上記解決手段4の搬器供給装置であって、前記搬器が空でないとの判定がなされたとき、その搬器の供給を中止するとともに、その搬器に係る過去の処方識別情報と該判定に係る情報とを組みにして記憶保持するようになっている、というものである。
このような本発明の搬器供給装置にあっては(解決手段1)、空になった搬器を収納・搭載した医薬品運搬用手押車が搬器供給装置のところへ移動させられ、さらに医薬品運搬用手押車の搬器出入可能な前面と搬器供給装置の搬器取入口とを寄せ合わせる状態で医薬品運搬用手押車が搬器供給装置の筐体に隣接させられると、移載機構によって、搬器が、医薬品運搬用手押車から取り出され、搬器取入口を介して搬器供給装置に取り込まれて、搬器供給口へ移され、そこから自動調剤機に供給される。
このように医薬品運搬用手押車を搬器供給装置に隣接させれば、手作業で個々の搬器を移し替えなくても、次々と必要に応じて搬器が医薬品運搬用手押車から自動調剤機へ移載機構によって運ばれるので、空になった搬器の再利用が能率良く行われる。
したがって、この発明によれば、自動調剤機への搬器供給に加えて供給用搬器を医薬品運搬用手押車から取り込む作業も自動で行える搬器供給装置を実現することができる。
また、本発明の搬器供給装置にあっては(解決手段2)、医薬品運搬用手押車から搬器を取り出すに先立って、情報読取部による搬器配置特定可能情報の読み取りが行われ、医薬品運搬用手押車から搬器を取り出すときには、読み取りで得た配置情報に基づいて制御部による移載機構の搬器取込動作の制御が行われるので、収納・搭載している多数の搬器に係る配置が医薬品運搬用手押車毎に異なっていても、搬器の取出が的確に行える。
しかも、制御部による搬器有無の確認処理が上記の配置情報に基づいて行われることから、搬器が元より無かったのか本来あるべきなのに返却漏れのため存在していないのかが明瞭に判るので、搬器の返却漏れを的確に検知することが可能となり、さらには検知結果に基づいて適切な対処を採ることができることとなる。
したがって、この発明によれば、自動調剤機への搬器供給に加えて供給用搬器を医薬品運搬用手押車から取り込む作業を自動で行えるうえその取込に際して搬器の返却漏れにも適切に対処できる搬器供給装置を実現することができる。
さらに、本発明の搬器供給装置にあっては(解決手段3)、搬器取入口が複数なので、それぞれに医薬品運搬用手押車を隣接させておけば、間髪を入れずに処理を連続させることや、一方を一時収納庫としてバッファ的に用いること、並列処理・並行処理のような手順で処理を進行させること、さらには返却漏れの搬器を自動補充すること、といった多様な処理が能率良く行われる。
したがって、この発明によれば、自動調剤機への搬器供給に加えて供給用搬器を医薬品運搬用手押車から取り込む作業も自動で能率良く行える搬器供給装置を実現することができる。
また、本発明の搬器供給装置にあっては(解決手段4)、取り込んだ搬器の中が撮られ、その画像データに基づいて搬器が空か否かの判別が行われる。そのため、搬器の始末忘れによって搬器の中に使用済み薬剤容器など不所望な物が残っていた場合には、そのことが検知される。
したがって、この発明によれば、自動調剤機への搬器供給に加えて供給用搬器を医薬品運搬用手押車から取り込む作業を自動で行えるうえその取込に際して搬器の始末忘れも検知できる搬器供給装置を実現することができる。
また、本発明の搬器供給装置にあっては(解決手段5)、搬器の始末忘れがあると、その搬器については空でないとの判定がなされて、その搬器の供給が中止されるので、不所望な搬器の供給が未然に防止される。しかも、それにとどまらず、その搬器に係る過去の処方識別情報たとば処方箋番号などと該判定に係る情報たとえば判定結果や画像データ等の判定基礎情報などとが組みで記憶保持されるので、その情報を参照することにより、どのような作業に際して搬器の始末を忘れてどのような結果になったのかが明瞭になる。
さらには関連する作業履歴なども探ることで、誰が忘れたのかまで判明するため、搬器の始末に対する作業者の意識が高まるので、搬器の始末忘れの抑止にも役立つ。
したがって、この発明によれば、搬器の始末忘れに適切な対処を行ったうえでその始末忘れの原因究明にも寄与する搬器供給装置を実現することができる。
このような本発明の搬器供給装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1〜2(出願当初の請求項1〜2)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段3(出願当初の請求項3)を具現化したものであり、図3に示した実施例3は、上述した解決手段4〜5を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ベースや,フレーム,ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ周辺の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の搬器供給装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が搬器供給装置10の左側面図、(b)がその正面図である。
この搬器供給装置10は、直方体状箱形の筐体11と、これに内蔵された制御部12(コントローラ)及び移載機構13を具えている。図示は割愛したが、移載機構13の駆動モータや制御部12に所用の電力を供給する電源回路も具えている。
筐体11の各面のうち医薬品運搬用手押車の隣接寄合側に該当する前面には、搬器払出口を兼ねる大きな搬器取入口14が形成され、自動調剤機の隣接設置側に該当する左側面の下部には、搬器受入口を兼ねる小さな搬器供給口18が形成されている。筐体11の前面の片隅など、医薬品運搬用手押車20(カート)に付設された例えばデータキャリアなどの情報担体22に対向する所定部位には、その情報担体22にアクセスしてデータの読取と書込を行うリーダライタ等の情報読書部15(情報読取部)が付設されている。
移載機構13は、移載時に搬器21を載せておく担持子16(ハンド)と、移載時に搬器21の鍔部等を掴んで搬器21を片持ちするための掴持子17(ピッカー)と、それらを自在に作動させる例えば図示のようなX軸方向移動,Y軸方向移動,Z軸方向移動,θ方向回転,φ方向回転などの多軸動作を行わせる駆動機構とからなり、搬器取入口14を介して医薬品運搬用手押車20から搬器21を取り込むことも、搬器供給口18を介して搬器21を自動調剤機30に供給することも、搬器供給口18を介して自動調剤機30から搬器21を受け入れることも、搬器取入口14を介して搬器21を医薬品運搬用手押車20へ払い出すことも、筐体11内で搬器21の向きを変えることも行えるようになっている。
制御部12は、マイクロプロセッサシステム等からなり、情報読書部15が情報担体22から情報を読み取ると、その情報から搬器配置特定可能情報を抽出し、その情報に基づいて移載機構13の一連の移載動作である搬器取込動作・高さと向きの調整動作・搬器供給動作やもう一つの移載動作である搬器受入動作・高さと向きの調整動作・搬器払出動作の制御を行うとともに医薬品運搬用手押車20における搬器有無の確認処理を行うようになっている。
移載動作の制御は、移載元と移載先の位置が決まれば、その位置へ担持子16や掴持子17を移動させることで行われる。
搬器配置特定可能情報に基づく搬器位置の決定や確認は次のようにして場合に応じて行われる。すなわち、搬器配置特定可能情報に搬器配置情報が含まれている場合、例えば、搬器の段数とそのピッチと列数とそのピッチが含まれている場合や、不等ピッチのため各々の搬器についてのX軸方向位置およびY軸方向位置の組データを搬器の個数だけ連ねた配置情報が含まれている場合などには、その搬器配置情報から直ちに搬器位置が判明する。これに対し、制御部12に既定の又は標準的な配置パターン情報が幾つか記憶保持されており、そのパターン番号が搬器配置特定可能情報に含まれているような場合には、指定パターンの搬器配置情報から医薬品運搬用手押車20における搬器位置が判明する。それら各位置の搬器21を対象として搬器取込動作や搬器払出動作の制御を行うように制御部12がなっている。
搬器配置特定可能情報に基づく搬器有無の確認処理は例えば次のような手法で行われる。すなわち、担持子16や掴持子17にメカニカルスイッチやフォトディテクタ等の検出部材を設けた場合には、搬器取込動作を行ったときに検出部材が感応したか否かに応じて該当位置の搬器有無を判別する。また、検出部材を筐体11の内面や内部に設けた場合には、搬器取込動作に加えて検出部材感応範囲への移送を行って検出部材の感応有無に応じて搬器有無を判別する。さらに、筐体11の背面パネル内側にCCDカメラを設けたような場合には、搬器取入口14を通して医薬品運搬用手押車20の前面を撮り、その画像を処理して医薬品運搬用手押車20の前面における搬器21の有無を判別するようになっている。
有るべきところに搬器21が無かったとき、制御部12は、それに係る移載動作の制御を打ち切るとともに、搬器の返却漏れについて設定されている動作モードに応じて適切な処理を行うようになっている。すなわち、モードが無視のときには移載制御の打ち切り以外は何もせずに次の移載動作の制御に移行するが、モードが警告のときには図示しない付属機器を利用してアラーム音を発したり警告文を画面表示したり返却漏れ通知電文の送信を行ったりしてから次の移載動作の制御に移行する。また、モードが中断のときには、上記の発報等は行うが、次の移載動作の制御への移行は、再開指示があるまで、見合わせるようになっている。
この実施例1の搬器供給装置10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1は、(c)が搬器供給装置10に自動調剤機30と医薬品運搬用手押車20を組み合わせたものの平面図、(d)が搬器供給装置10から医薬品運搬用手押車20を離したところの斜視図である。
自動調剤機30は、錠剤分包機や,散薬分包機,注射薬払出装置,医療材料・手術用具の投入装置などが典型的なものであり、一台だけでも二台以上でも良く、薬袋発行機や処方箋プリンタ等が組み合わさっていても良い。何れも、往路31と復路32とからなりUターンする搬器搬送路の上に設けられ又は搬器搬送路31,32に臨んで設置され、そこを搬送されてきた搬器21に対して、処方データ等に基づいて調剤した薬剤を投入するようになっている(特許文献1,2参照)。このような自動調剤機30は、往路31の始端と復路32の終端を搬器供給装置10の搬器供給口18に臨ませた状態で、搬器供給装置10に隣接設置される。
医薬品運搬用手押車20(薬品カート)は、搬器供給装置10のように固定的に設置される訳でなく、搬器21を収納・搭載する筐体に脚輪と手押用部材が付いていて、病院内や薬局内を移動しうるようになっているので(特許文献3,4参照)、何台でも良く、代わる代わる搬器供給装置10のところへ移動させられて搬器供給源となる。そのため、医薬品運搬用手押車20には、前面から出し入れ可能な状態で、多数の搬器21が収納・搭載されている(図では5段4列)。医薬品運搬用手押車20の前面にはデータキャリア等の情報担体22も付設されており、これには上述した搬器配置特定可能情報が予め書込まれている。
搬器21は、薬剤を収容して運搬できるものであれば盆状体(トレー)でも箱状体(ボックス)でも良いが、掴持子17で片持ちできるよう鍔部や把手が付いているか、担持子16で掬い上げられるよう底面の角が丸まっているのが望ましい。個々にバーコードやICタグが付いていても付いていなくても良い。
このような搬器21は、先ず空の状態で医薬品運搬用手押車20に収納・搭載される。薬剤の運搬に用いられ、薬剤を取り出された後も、再利用のため、空にされて医薬品運搬用手押車20に戻される。
空の搬器21を多数収納した医薬品運搬用手押車20は、搬器供給装置10のところへ移動させられて順番が来ると、医薬品運搬用手押車20の前面と搬器供給装置10の搬器取入口14とを寄せ合わせる状態で、搬器供給装置10の筐体11に隣接させられる。そのとき、図示しない位置決めピンやフック等で両者10,20が位置合わせしながら一時的に連結される。このような仮止手段の付いてない場合は、やはり図示は割愛したが、医薬品運搬用手押車20の脚輪をロックしたり、医薬品運搬用手押車20の前面に付された基準位置マーカを搬器供給装置10付設の読取器で読み取って制御部12に供する、といったことで、医薬品運搬用手押車20から搬器21を安定して取り出せるようになる。
そうすると、医薬品運搬用手押車20の情報担体22から搬器供給装置10の情報読書部15によって搬器配置特定可能情報が読み取られ、これに基づき制御部12によって、移載機構13の移載動作制御と搬器有無の確認処理とがそれぞれの搬器21について行われる。詳述すると、例えば左上の搬器21から一つずつ順に取込対象に選出され、取込対象の搬器21が担持子16及び掴持子17によって医薬品運搬用手押車20から取り出され搬器取入口14を介して筐体11内に取り込まれる。その際、取込対象の搬器21が医薬品運搬用手押車20に収納・搭載されていないと、その旨の判定がなされて、発報等の適切な対処がなされるとともに、そのときの移載動作制御が打ち切られて次の搬器21の選出に処理が移行する。
取込対象の搬器21が医薬品運搬用手押車20に存在していて搬器供給装置10の筐体11に取り込まれると、その搬器21は、移載機構13によって、向きと高さが調整され、搬器供給口18へ送られて、搬器搬送路の往路31の上に移される。その搬器21は、往路31で運び去られ復路32で戻されるが、その間に自動調剤機30から薬剤が投入される。薬剤を収納して復路32の終端に着いた搬器21は、再び移載機構13によって移載され、今度は搬器供給口18から搬器取入口14へ運ばれて、医薬品運搬用手押車20に戻される。搬器供給装置10の一般的な動作モードに応じて又は情報担体22に予め書き込まれた個別的な動作モードに応じて、搬器21は、医薬品運搬用手押車20における元の取出位置か、空きを詰めた別位置に、払い出される。
搬器搬送路31,32上に搬器21を一つしか置かない逐次処理の場合は、その搬器21を取り出した位置が分かっているので、それが元の取出位置となる。可能であれば搬器搬送路31,32上に複数個・多数個の搬器21を置く並行処理の場合も、自動調剤機30で搬器21を抜き取ったり順番が入れ替わったりしなければ、復路32の終端に戻ってきた搬器21の取出位置を制御部12が把握できるので、それが元の取出位置となる。これに対し、抜取や入替が有り得る場合には、搬器21に付されたタグを利用する等のことで、元の取出位置が割り出される。
こうして、一通りの薬剤収納済み搬器21を収納・搭載した医薬品運搬用手押車20は、人手で、搬器供給装置10から離されて、監査部門や病棟などへと移動させられる。
図2に平面配置を示した本発明の搬器供給装置40が上述した実施例1の搬器供給装置10と相違するのは、搬器取入口14が前面に加えて右側面にも形成されて複数になっている点と、それに伴って右側面に情報読書部15も追加された点である。
この場合、一方の搬器取入口14にセッティングされた医薬品運搬用手押車20から搬器21の取込等を行っている間に、次の医薬品運搬用手押車20を他方の搬器取入口14にセッティングすることで、搬器供給装置40が処理対象の医薬品運搬用手押車20を切り替えるときに間髪を入れずに処理を連続させることができる。
また、前面の搬器取入口14は上述した実施例1のように用い、右側面の搬器取入口14には予備の搬器21を収納・搭載した医薬品運搬用手押車20を隣接させておき、これを一時収納庫としてバッファ的に用いることで、前面での医薬品運搬用手押車20交換時も自動調剤機30を止めずに先行処理させることができる。
さらに、前面の搬器取入口14には例えばA病棟行きの医薬品運搬用手押車20を隣接させ、右側面の搬器取入口14には例えばB病棟行きの医薬品運搬用手押車20を隣接させて、双方の処方箋に基づく調剤を自動調剤機30に行わせることで、行き先の異なる複数の医薬品運搬用手押車20に係る処理を並列・並行に進めることができる。
また、右側面の搬器取入口14には予備の搬器21を収納・搭載した医薬品運搬用手押車20を隣接させておき、前面の搬器取入口14は上述した実施例1のように用いて、これに搬器返却漏れのあることが判明したときには、右側面の医薬品運搬用手押車20から予備の搬器21を取り込んで自動調剤機30に供給することで、返却漏れの搬器を自動補充することができる。
なお、搬器供給装置40の背面も空いている場合は、そこにも搬器取入口14を形成することにより、三台の医薬品運搬用手押車20を同時に処理することができる。搬器取入口14の代わりに搬器供給口18を増やしても良い。
また、搬器供給装置40の平面形状を五角形以上にすれば、搬器取入口14や搬器供給口18の形成面が多くなる。
さらに、複数の搬器取入口14のサイズは、図示のように異なっていても良く、図示は割愛したが同じになっていても良い。
図3に平面配置を示した本発明の搬器供給装置50が上述した実施例2の搬器供給装置40と相違するのは、移載機構13にて取り込んだ搬器21の中を撮る撮像装置51が筐体11内に設けられた点と、その画像データに基づいて搬器21が空か否かの判別が行われるようになった点と、搬器21が空でないとの判定がなされたときの別処理が追加された点と、薬剤を収納した搬器21を医薬品運搬用手押車20に戻すときその薬剤の処方データか処方箋番号などを搬器21に係る過去の処方識別情報として情報担体22に書き込むようになった点である。
撮像装置51の画像データに基づく判定や別処理は、新たな演算部を導入してそれに行わせても良いが、ここでは制御部12のプログラムを拡張することで具現化されている。搬器21が空か否かの判別は、予め用意した基準の画像データと撮像装置51の画像データとのパターンマッチングの度合いを測る等のことで行われる。また、その判別によって搬器21が空でないとの判定結果が出されたときには、その搬器21について所定の別処理が行われる。具体的には、筐体11に取り込んだ搬器21を自動調剤機30へ供給するのが中止されて、その搬器21が動作モード等に応じて医薬品運搬用手押車20の元の取出位置に戻されたり別の搬器取入口14の清掃待ち医薬品運搬用手押車20へ移される。さらに、動作モード等に応じて搬器始末忘れの警報が発せられ、その搬器21に係る搬器識別情報と過去の処方識別情報と判定結果と画像データとが組みにされ、後の原因究明等に備えて記憶保持されるようになっている。
この場合、上述した実施例1,2での使い方や動作に加えて、搬器21の始末忘れによって搬器21の中に使用済み薬剤や容器など不所望な物が残っていると、そのことが検知される。すなわち、そのような搬器21が医薬品運搬用手押車20から搬器供給装置10に取り込まれると、その搬器21の中が撮像装置51で撮られ、その画像データが制御部12に送られ、搬器21が空か否かの判別が行われて、空でないとの判定がなされる。そして、その搬器21の自動調剤機30への供給が中止される。その搬器21は、使用を諦めて元に戻されるか、清掃を求めて別の所へ移される。
また、その搬器21については、取出位置や付属タグ等から搬器識別情報が構築され、過去の処方識別情報が情報担体22から読み出され、それに搬器始末忘れの判定結果と判定の決め手の画像データとが組み合わせられ、その組データがログファイル等に蓄積される。
そのため、不所望な搬器の供給が未然に防止されるとともに、ログファイル等の蓄積情報を参照することにより、どのような作業に際して誰が搬器の始末を忘れたのか等を探ることができる。
[その他]
上記実施例では情報読取部が非接触で読取ばかりか書込も可能なデータキャリアへのデータアクセス装置であったが、読取機能だけ利用し書込機能を利用しない態様の場合、例えばバーコードリーダであっても良い。
上記実施例では搬器搬送路がUターンするようになっていたが、そうでない搬器搬送路を持った自動調剤機30に本発明を適用する場合、例えば搬器搬送路の両端に本発明の搬器供給装置を一台ずつ設置して始端の方を搬器供給専用に用い終端の方を搬器収納専用に用いると良い。
本発明の実施例1について、(a)が搬器供給装置の左側面図、(b)がその正面図、(c)がそれに自動調剤機と医薬品運搬用手押車を組み合わせたものの平面図、(d)が医薬品運搬用手押車を離したところの斜視図である。 本発明の実施例2について、搬器供給装置に自動調剤機と医薬品運搬用手押車を組み合わせたものの平面図である。 本発明の実施例3について、搬器供給装置に自動調剤機と医薬品運搬用手押車を組み合わせたものの平面図である。
符号の説明
10…搬器供給装置、11…筐体、12…制御部(コントローラ)、
13…移載機構、14…搬器取入口(及び搬器払出口)、
15…情報読書部(リーダライタ、情報読取部)、16…担持子(ハンド)、
17…掴持子(ピッカー)、18…搬器供給口(及び搬器受入口)、
20…医薬品運搬用手押車(カート)、
21…搬器(トレー、ボックス)、22…情報担体(データキャリア)、
30…自動調剤機、31…往路(搬器搬送路)、32…復路(搬器搬送路)、
40…搬器供給装置、50…搬器供給装置、51…撮像装置

Claims (1)

  1. 自動調剤機の隣接設置側に搬器供給口が形成され医薬品運搬用手押車の隣接寄合側に搬器取入口が形成された筐体と、この筐体内に設けられ前記搬器取入口を介して前記医薬品運搬用手押車から搬器を取り込んで前記搬器供給口を介して前記搬器を前記自動調剤機に供給する移載機構と前記医薬品運搬用手押車に付された搬器配置特定可能情報を読み取る情報読取部と、その情報に基づいて前記移載機構の搬器取込動作の制御を行うとともに搬器有無の確認処理を行う制御部とを備えている搬器供給装置。
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