JP7060741B2 - 薬剤ピッキング支援調剤台 - Google Patents

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Description

本発明は、処方箋に記載された薬剤を収容部から容器に投入するピッキング作業を支援するための薬剤ピッキング支援調剤台に関する。
特許文献1には薬剤ピッキング支援調剤台が開示されている。この薬剤ピッキング支援調剤台(電子薬剤棚)は、薬剤を収容する複数の収容部と、リーダ(ハンディターミナル)と、リーダに接続された制御装置と、を有する。
各収容部には、1種類の薬剤が収容されている。各収容部には、複数の表示部が設けられている。複数の表示部は、互いに異なる複数の作業者にそれぞれ対応する表示部である。
複数の作業者は、リーダを操作する。各作業者には、互いに異なるオーダーシート(処方箋)が与えられる。オーダーシートには、ピッキングすべき薬剤の種類および数量の情報を含む二次元バーコードが記載されている。
各作業者は、リーダで、オーダーシートに印刷された二次元バーコード、および、各作業者を識別するためのIDカードに付されたIDコードを、読み込む。各作業者がリーダから制御装置にピックアップ開始指示を送信すると、制御装置は、オーダーシートに記載された薬剤を収容する収容部の表示部を、数量表示状態にする。数量表示状態とは、収容部から作業者がピッキングすべき薬剤の数量を表示する状態である。
複数の作業者は、各作業者に対応する表示部が数量表示状態となっているとき、収容部から表示部が示す数量の薬剤を容器に投入するピッキング作業を行う。
また、特許文献2には、薬剤ピッキングと異なる分野である、物流における各種物品の配送センターや倉庫等に設置されるピッキング設備が開示されている。このピッキング設備は、物品を収容する複数の物品収容部を有するピッキング棚と、ピッキング棚に沿って複数の集品容器を搬送する搬送手段と、を有する。
ピッキング棚及び搬送手段は、搬送手段による集品容器の搬送方向に沿って、複数の作業領域(ゾーン)に区画される。各作業領域には、ピッキング作業を行う作業者が1人ずつ配置される。そして、作業者によって、搬送手段によって搬送されてくる各集品容器に対して、ピッキング棚に収容された物品が取り出されて投入されることにより、ピッキング作業が実行される。
特許第5823429号公報 特開2012-229096号公報
特許文献1の薬剤ピッキング支援調剤台では、複数の作業者は、各作業者と対応する表示部が数量表示状態となっている薬剤を収容部から容器にピッキングする際、収容部の前まで移動しなければならず、各作業者の作業負担が大きい。特に、オーダーシートに含まれる薬剤が複数の収容部に収容されている場合は、そのオーダーシートが与えられた作業者の移動距離が増え、作業負担がさらに大きくなる。
また、複数の作業者が1つの収容部に対して同時にピッキング作業を行うと、この収容部の複数の表示部が数量表示状態になる場合がある。この場合、この収容部から、複数の作業者がピッキング作業を行うことになる。そのため、各作業者にとってピッキングすべき薬剤の数量が分かりづらく、各作業者の作業負担が大きくなるおそれがある。
特許文献2のピッキング設備の場合、ピッキング棚には、ピッキング作業対象の集品容器のピッキングデータにしたがって、取り出す物品の数量を表示する表示器が設けられている。各作業者は、自分の作業領域において、表示器の表示を確認しながらピッキング作業を行う。このため、上記のような作業負担は発生しにくい。
しかしながら、特許文献2では、各作業領域において、作業者が物品を投入可能な容器は複数存在している。このため、1つの容器に物品を重複して投入してしまったり、ある容器に投入すべき物品を投入し忘れてしまったりするなど、物品の入れ間違いが生じるおそれがある。薬剤ピッキングの分野において、薬剤の入れ間違いは医療ミスにつながるおそれがあるため、他の分野と比較して、より一層これを回避する必要がある。また、医療ミスにつながるおそれのある状況下でピッキング作業を行う場合、作業者の精神的な負担も大きい。
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、処方箋に記載された薬剤を収容部から容器に投入する作業者のピッキング作業を支援して、作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することを可能とする薬剤ピッキング支援調剤台を提供することを目的とする。
本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、病院内又は病院外に設けられた薬局に設置される薬剤ピッキング支援調剤台であって、薬剤を収容可能な複数の収容部と、複数の作業者ごとに定められた前記複数の収容部の一部を含むピッキング範囲を有する複数の作業領域であって、前記複数の作業者のそれぞれが前記ピッキング範囲から取り出した薬剤を容器に投入するピッキング作業を行うことが可能な前記複数の作業領域と、前記複数の作業領域に対して前記容器を搬送する搬送部と、前記複数の作業領域のそれぞれに設けられる第1表示部と、患者に処方された薬剤である対象薬剤に関する情報を含む処方箋情報に基づいて、前記対象薬剤を収容する前記収容部である対象収容部が前記ピッキング範囲に含まれることを表示する第1表示動作を、前記作業領域に設けられる前記第1表示部に実行させる表示制御部を有する制御装置と、を有し、前記作業領域において、前記ピッキング作業により前記作業者が前記ピッキング範囲から取り出した前記対象薬剤を投入可能な前記容器は1つであることを特徴とする。
この構成によると、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、薬剤を収容可能な複数の収容部と、複数の作業者ごとに定められた複数の作業領域と、を有する。作業領域において、複数の作業者のそれぞれが複数の収容部の一部を含むピッキング範囲から取り出した薬剤を容器に投入するピッキング作業を行うことが可能である。つまり、作業者がピッキング作業を行うピッキング範囲が、複数の作業領域毎に事前に設定されている。
搬送部は、処方箋を収容可能である容器を搬送する。
制御装置の表示制御部は、患者に処方された薬剤である対象薬剤に関する情報を含む処方箋情報に基づいて、対象薬剤を収容する収容部である対象収容部がピッキング範囲に含まれることを表示する第1表示動作を、作業領域に設けられる第1表示部に実行させる。なお、対象薬剤に関する情報は、例えば、対象薬剤の種類および数量の少なくともいずれかであってもよい。
第1表示部の第1表示動作によって対象収容部の位置を知らされた作業者は、作業者が向かい合っている作業領域のピッキング範囲においてピッキング作業を行う。
これにより、複数の作業者が、複数の作業領域の中の1つの作業領域と向かい合った状態でピッキング作業を行うことができる。従って、各作業者の移動距離は短い。また、各作業者が、ピッキング作業を行うのは、作業者が配置された作業領域において設定されたピッキング範囲においてのみである。さらに、作業領域において、ピッキング作業により作業者がピッキング範囲から取り出した対象薬剤を投入可能な容器は1つである。
従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することができる。
または、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、病院内又は病院外に設けられた薬局に設置される薬剤ピッキング支援調剤台であって、薬剤を収容可能な複数の収容部と、複数の作業者ごとに定められた前記複数の収容部の一部を含むピッキング範囲を有する複数の作業領域であって、前記複数の作業者のそれぞれが前記ピッキング範囲から取り出した薬剤を容器に投入するピッキング作業を行うことが可能な前記複数の作業領域と、前記複数の作業領域に対して前記容器を搬送する搬送部と、前記複数の作業領域のそれぞれに設けられる第1表示部と、患者に処方された薬剤である対象薬剤に関する情報を含む処方箋情報に基づいて、前記対象薬剤を収容する前記収容部である対象収容部が前記ピッキング範囲に含まれることを表示する第1表示動作を、前記作業領域に設けられる前記第1表示部に実行させる表示制御部を有する制御装置と、前記搬送部が内部に設けられた搬送通路部と、前記複数の作業領域と前記搬送通路部とを前記対象薬剤が通過可能に連通する、前記複数の作業領域ごとに設けられる複数の開口部と、を有し、一つの前記処方箋情報に基づいて、前記ピッキング作業により前記作業者が前記ピッキング範囲から取り出した前記対象薬剤を、前記開口部を介して投入可能な前記容器は1つであることを特徴とする。
この構成によると、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、薬剤を収容可能な複数の収容部と、複数の作業者ごとに定められた複数の作業領域と、を有する。作業領域において、複数の作業者のそれぞれが複数の収容部の一部を含むピッキング範囲から取り出した薬剤を容器に投入するピッキング作業を行うことが可能である。つまり、作業者がピッキング作業を行うピッキング範囲が、複数の作業領域毎に事前に設定されている。
搬送部は、処方箋を収容可能である容器を搬送する。
制御装置の表示制御部は、患者に処方された薬剤である対象薬剤に関する情報を含む処方箋情報に基づいて、対象薬剤を収容する収容部である対象収容部がピッキング範囲に含まれることを表示する第1表示動作を、作業領域に設けられる第1表示部に実行させる。なお、対象薬剤に関する情報は、例えば、対象薬剤の種類および数量の少なくともいずれかであってもよい。
第1表示部の第1表示動作によって対象収容部の位置を知らされた作業者は、作業者が向かい合っている作業領域のピッキング範囲においてピッキング作業を行う。
これにより、複数の作業者が、複数の作業領域の中の1つの作業領域と向かい合った状態でピッキング作業を行うことができる。従って、各作業者の移動距離は短い。また、各作業者が、ピッキング作業を行うのは、作業者が配置された作業領域において設定されたピッキング範囲においてのみである。さらに、薬剤ピッキング支援調剤台は、搬送部が内部に設けられた搬送通路部と、複数の作業領域と搬送通路部とを対象薬剤が通過可能に連通する、複数の作業領域ごとに設けられる複数の開口部を有している。そして、一つの処方箋情報に基づいて、ピッキング作業により作業者がピッキング範囲から取り出した対象薬剤を、開口部を介して投入可能な容器は1つである。
従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することができる。
また、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記複数の作業領域のそれぞれに設けられる第2表示部を更に有し、前記表示制御部は、前記処方箋情報に含まれる前記対象薬剤に関する情報を表示する処方箋情報表示動作を前記第2表示部に実行させることが好ましい。
この構成によると、作業者がピッキング作業を行う際に、処方箋情報に含まれる対象薬剤の種類に応じた必要数量を容易に把握することができる。これにより、作業者による対象薬剤の取り間違いを生じにくくすることができる。なお、第1表示部は、第2表示部を兼ねていてもよい。
また、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記搬送部が内部に設けられた搬送通路部と、前記複数の作業領域と前記搬送通路部とを前記対象薬剤が通過可能に連通する、前記複数の作業領域のそれぞれにつき1つずつ設けられる複数の開口部と、を更に有することが好ましい。
この構成によると、容器は、搬送通路部において搬送部によって作業領域へ搬送される。そして、作業者は、対象収容部(ピッキング範囲)から取り出した対象薬剤を、開口部を通じて搬送通路部に位置する容器へ投入することが可能である。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することができる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記作業者が物品を載置することができる作業面を更に有し、前記開口部は、前記作業面と異なる部位に設けられることが好ましい。
この構成によると、作業面に載せられた対象薬剤以外の物品(例えば、対象薬剤以外の薬剤、筆記用具)が、誤って開口部を通じて容器に投入されるおそれが小さい。そのため、作業者が対象薬剤以外の物品を作業面で扱いやすくなる。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することができる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記容器に付された前記容器を識別するための情報である容器情報を読み取る容器リーダを更に有し、前記制御装置が、更に、前記処方箋情報と、前記容器リーダが読み取った前記容器情報と、を関連付けた関連情報を生成する関連情報生成部と、前記関連情報に基づいて、前記処方箋情報に関連付けられた前記容器情報が付された前記容器が、前記対象収容部を含む前記ピッキング範囲に対応する前記作業領域に搬送されたと判定すると、前記搬送部による前記容器の搬送を停止させる停止制御部と、を有することが好ましい。
この構成によると、容器リーダが容器情報を読み取ると、制御装置の関連情報生成部が、処方箋情報と容器情報とが関連付けられた関連情報を生成する。制御装置の停止制御部は、対象収容部を含むピッキング範囲に対応する作業領域に、処方箋情報と関連付けられた容器が搬送部によって搬送されたと判定すると、搬送部による容器の搬送を停止させる。そのため、作業者は、対象薬剤を、対象薬剤と関連付けられた容器へ容易に投入することができる。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくすることができる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記表示制御部は、前記停止制御部が前記搬送部による前記容器の搬送を停止させた場合に、前記関連情報に基づいて、前記作業領域の前記第1表示部に対して前記第1表示動作を実行させることが好ましい。
この構成によると、停止制御部により容器の搬送が作業領域で停止される場合に、表示制御部は、作業領域の第1表示部に第1表示動作を実行させる。第1表示部の第1表示動作によって対象収容部の位置を知らされた作業者は、作業者が向かい合っている作業領域のピッキング範囲においてピッキング作業を行う。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくすることができる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、複数の作業領域のそれぞれに設けられ、前記対象薬剤が前記対象収容部から前記容器に投入されたことを判定するためのピッキング判定部を更に有し、前記制御装置が、更に、前記表示制御部が前記第1表示動作を実行した場合に、前記ピッキング判定部により前記対象薬剤が前記対象収容部から前記容器に投入されたことを判定すると、前記搬送部による前記容器の搬送を再始動させる駆動制御部を有することが好ましい。
この構成によると、制御装置の駆動制御部は、表示制御部が表第1示動作を実行した場合に、ピッキング判定部により対象薬剤が対象収容部から容器に投入されたことを判定すると、搬送部による容器の搬送を再始動させる。これにより、次の作業領域において、作業者は同様のピッキング作業を行うことができる。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくすることができる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記ピッキング判定部が、前記作業者が操作可能な操作子であって、前記駆動制御部は、前記操作子が操作されたときに、前記対象薬剤が前記対象収容部から前記容器に投入されたことを判定することが好ましい。
この構成によると、例えば作業者が対象薬剤を容器に投入した後に操作子を操作する。すると、制御装置の駆動制御部が、対象薬剤が対象収容部から容器に投入されたと判定し、搬送部による容器の搬送を再始動させる。そのため、作業者が対象薬剤を容器に投入する前に、搬送部による容器の搬送が再始動することを防止することができる。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することができる。
また、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記ピッキング判定部が、前記ピッキング作業によって前記対象収容部から前記容器に投入された前記対象薬剤の種類に関する情報を含む薬剤情報を読み取る薬剤リーダであって、前記駆動制御部は、前記薬剤リーダが読み取った前記薬剤情報に含まれる前記対象薬剤の種類に関する情報と、前記処方箋情報に含まれる前記対象薬剤の種類に関する情報とが一致するときに、前記対象薬剤が前記対象収容部から前記容器に投入されたことを判定するものであってもよい。
この構成によると、例えば作業者が、薬剤リーダによって対象収容部から取り出した対象薬剤の薬剤情報を読み取る。そして、制御装置の駆動制御部は、薬剤リーダによって読み取られた薬剤情報に含まれる対象薬剤の種類に関する情報と、処方箋情報に含まれる対象薬剤の種類に関する情報とが一致したときに、対象薬剤が対象収容部から容器に投入されたと判定し、搬送部による容器の搬送を再始動させる。このため、作業者が誤って対象薬剤とは異なる薬剤を取り出して容器に投入したにもかかわらず、搬送部による容器の搬送が再始動することを防止できる。
さらに、本発明のピッキング支援調剤台では、前記表示制御部は、前記ピッキング判定部により前記対象薬剤が前記対象収容部から前記容器に投入されたことを判定すると、前記対象収容部に対応する前記第1表示部に前記ピッキング作業が既に行われたことを表示する第2表示動作を実行させることが好ましい。
この構成によると、作業者が対象薬剤を取り出そうとしている対象収容部について、ピッキング作業が既に行われているか否かを容易に判断することができる。これにより、作業者による対象収容部からの対象薬剤の取り忘れや、必要以上に多くの対象薬剤を取り出してしまうことが生じにくくなる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、前記処方箋情報を読み取る処方箋情報リーダを更に有し、前記関連情報生成部は、前記処方箋情報リーダが読み取った前記処方箋情報と、前記容器リーダが読み取った前記容器情報と、を関連付けた前記関連情報を生成することが好ましい。
この構成によると、処方箋情報リーダが処方箋情報を読み取ると、制御装置の関連情報生成部が、処方箋情報リーダが読み取った処方箋情報と、容器リーダが読み取った容器情報と、を関連付けた関連情報を生成する。制御装置の停止制御部は、対象収容部を含むピッキング範囲に対応する作業領域に、処方箋情報と関連付けられた容器が搬送部によって搬送されたと判定すると、搬送部による容器の搬送を停止させる。そのため、作業者は、対象薬剤を、対象薬剤と関連付けられた容器へ容易に投入することができる。従って、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、ピッキング範囲から取り出した対象薬剤を容器に投入するピッキング作業を支援して、各作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することができる。
さらに、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台は、1つ又は複数の筐体を更に有し、前記複数の収容部及び前記搬送部は、前記筐体に形成され、前記作業領域は、前記筐体にそれぞれ規定されることが好ましい。
この構成によると、収容部及び搬送部がいずれも筐体に形成され、作業領域が筐体に規定されている。このため、薬剤ピッキング支援調剤台の省サイズ化が実現でき、より狭いスペースにおいても、本発明の薬剤ピッキング支援調剤台を設置することができる。また、収容部と搬送部とがともに筐体に形成されており、作業領域が筐体に規定されている。このため、作業者は、収容部からの薬剤の取り出し、取り出した薬剤に対する作業領域での所定の処理、所定の処理後の薬剤の搬送部に搬送された容器への投入、の一連の作業を筐体付近で行うことができる。これにより、各作業者の作業負担をより小さくすることができる。
本発明は、処方箋に記載された薬剤を収容部から容器に投入する作業者のピッキング作業を支援して、作業者の作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う作業者の精神的負担を軽減することを可能とする薬剤ピッキング支援調剤台を提供できる。
本実施形態の薬剤ピッキング支援調剤台の全体構成を表す平面図である。 容器の斜視図である。 薬剤ピッキング支援調剤台の一つの作業領域を示す斜視図である。 図3のIV-IV矢線に沿う薬剤ピッキング支援調剤台の模式的な断面図である。 (a)は薬剤が封入された薬剤シートの表面を示す図であり、(b)は薬剤が封入された薬剤シートの裏面を示す図である。 本実施形態の処方箋の一部を示す図である。 本実施形態の別の処方箋の一部を示す図である。 本実施形態の別の処方箋の一部を示す図である。 本実施形態の薬剤と収容部を対応付けた薬剤収容部情報を示すデータテーブルの一例を示す図である。 制御装置が実行する処理の手順を表すフローチャートである。 制御装置が実行する処理の手順を表すフローチャートである。 薬剤ピッキング支援調剤台と容器の位置関係を説明するための模式的な平面図である。 本実施形態の第1変形例の薬剤ピッキング支援調剤台の全体構成を表す平面図である。 本実施形態の第2変形例の薬剤ピッキング支援調剤台の全体構成を表す平面図である。 本実施形態の第3変形例の薬剤ピッキング支援調剤台の斜視図である。 図15のXVI-XVI矢線に沿う薬剤ピッキング支援調剤台の模式的な断面図である。 本実施形態の第4変形例の互いに分離された収容部と計測部の斜視図である。
以下、図1~図12を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態にかかる薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、例えば、病院内に設けられた院内薬局に設置される。図1に示すように病院内に設置された院内ネットワーク2には、医師が使用する情報端末3および院内薬局に設置されたプリンタ4が接続されている。
次に図1を参照しながら、薬剤ピッキング支援調剤台1Aの概略構成について説明する。図1、図3、および図4の矢印U、D、L、R、F、Bは、それぞれ上、下、左、右、前、後を表している。以下の説明中の上、下、左、右、前、後は、これらの矢印の方向を基準にしている。
薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、プリンタ支持台10、処方箋リーダ11、容器支持台15、第1容器リーダ16、容器取り出し装置20、3つの筐体40、薬剤リーダ50、プレ監査台55、および監査台59を有する。
プリンタ支持台10の上面にはプリンタ4が載せられている。図1においてプリンタ支持台10の上面には、処方箋リーダ11が載せられている。処方箋リーダ11は、ポータブル式であってもよいし、固定式であってもよい。処方箋リーダ11は、後述する処方箋8に印刷された二次元コード9を読み込むことが可能である。二次元コード9は、例えばQRコード(登録商標)である。
容器支持台15はプリンタ支持台10と左右方向に隣り合っている。容器支持台15の上面には、複数の容器5が上下方向に重ねられた状態で載せられている。図2に示すように、容器支持台15に載せられた状態の容器5は上下方向に見て、略矩形であり、その上面は開口している。容器5の外側の側面には情報記憶部6が設けられている。情報記憶部6は二次元コードである。二次元コードは、例えばQRコード(登録商標)である。情報記憶部6には、情報記憶部6が設けられた容器5の識別情報である容器識別情報を含む容器情報が記録されている。
図1に示すように、容器支持台15には第1容器リーダ16が載せられている。第1容器リーダ16は、ポータブル式であってもよいし、固定式であってもよい。第1容器リーダ16は、情報記憶部6に記録された情報を読み込むことが可能である。第1容器リーダ16は、二次元コードを読み込むことが可能なリーダである。
容器取り出し装置20は容器支持台15と左右方向に隣り合っている。容器取り出し装置20は搬送部21に接続される。搬送部21は、例えばベルトコンベヤである。即ち、搬送部21は、環状ベルト(図示せず)と、環状ベルトを回転させるための動力を発生する電動モータ(図示せず)と、を有する。容器取り出し装置20は、搬送部21の上方に配置される。容器取り出し装置20は、上下方向に重ねられた複数の容器5を下方から一つずつ取り出して、下方に設けられた搬送部21へ移動させることが可能である。容器取り出し装置20は、複数の容器5を取り出すための電動モータ(図示せず)を有する。
図1に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aから離れた位置に、調剤作業台25が設置されている。調剤作業台25は、錠剤以外の薬剤を収納した薬剤棚を有する。錠剤以外の薬剤とは、例えば、軟膏、液薬、湿布、散薬等である。錠剤以外の薬剤は、薬剤ピッキング支援調剤台1Aが有する複数の収容部38、39に収容されている薬剤とは異なる薬剤である。薬剤師(例えば後述する薬剤師w1)は、後述する処方箋8に錠剤以外の薬剤が含まれている場合に、調剤作業台25で錠剤以外の薬剤を容器5に入れる。なお、調剤作業台25が有する薬剤棚は、錠剤を収容していてもよい。また、薬剤ピッキング支援調剤台1Aが有する複数の収容部38、39には、錠剤以外の薬剤を収容していてもよい。
薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、3つの作業領域30A、30B、30Cを有する。3つの作業領域30A、30B、30Cは、3つの筐体40にそれぞれ規定される。3つの筐体40は、前後方向に見て、左右方向に並べて配置されている。左端に配置された筐体40は、は容器取り出し装置20と左右方向に隣り合って配置されている。図1に示すように、作業領域30A、30B、30Cは、作業者wA、wB、wCごとに定められた作業領域であって、それぞれ個別の筐体40ごとに規定される。左端の筐体40が作業領域30Aを規定し、真ん中の筐体40が作業領域30Bを規定し、右端の筐体40が作業領域30Cを規定する。そして、それぞれの筐体40について、後述するピッキング範囲37Aを含むピッキング範囲37Aの前方、且つ、後述の作業面32を含む作業面32の上方の領域が、それぞれの作業領域30A、30B、30Cである(図4参照)。すなわち、3つの作業領域30A、30B、30Cは、この順で左右方向に並んでいる。なお、共通の筐体40が、複数の作業領域30A、30B、30Cを規定してもよい。
図3および図4に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aの筐体40は、その外面の一部に水平面である作業面32を有する。作業面32には、後述する薬剤棚35の複数の収容部38、39から取り出された薬剤を載置可能である。薬剤ピッキング支援調剤台1Aの筐体40は、その内部に搬送通路部31aが形成されている。搬送通路部31aは、薬剤ピッキング支援調剤台1Aを左右方向に貫通し、作業面32の直下に位置するように配置されている。搬送通路部31aには、前後方向に見て、左右方向に延びるように搬送部33が設けられている。すなわち、搬送部33は筐体40に形成されている。搬送部33は周知のベルトコンベヤ装置である。即ち、搬送部33は、環状ベルト(図示せず)と、環状ベルトを回転させるための動力を発生する電動モータ(図示せず)と、を有する。図4に示すように、搬送通路部31aには第2容器リーダ34が設けられている。第2容器リーダ34は、二次元コードを読み込み可能なリーダである。第2容器リーダ34は、搬送部33の近傍であって、容器5に付された情報記憶部6に記録された情報を読み込むことが可能な位置に配置される。なお、図3及び図4は、作業領域30Aを規定する筐体40の構造について示しているが、作業領域30B及び30Cを規定する他の2つの筐体40についても同様の構造である。但し、制御装置46は、3つの筐体40のいずれか1つに備えられる。
薬剤ピッキング支援調剤台1Aの筐体40は、作業面32より上方に位置する薬剤棚35を有する。薬剤棚35の前面は垂直面36によって構成されている。
薬剤棚35は、複数の収容部38、39を含む。つまり、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、複数の収容部38、39を有し、複数の収容部38、39は筐体40に形成されている。複数の収容部38と複数の収容部39は、容積が異なる収容部である。なお、薬剤棚35は、容積が同じ複数の収容部のみを含んでいてもよい。また、薬剤棚35は、3種類以上の容積が異なる複数の収容部を含んでいてもよい。複数の収容部38、39は左右方向及び上下方向に並ぶように配置されている。また、複数の収容部38、39は、省スペース化の実現のため、前後方向に並ぶように配置されていないことが好ましい。作業領域30A、30B、30Cは、作業者ごとに定められた複数の収容部38、39の一部を含むピッキング範囲37Aを有する。作業領域30A、30B、30Cにおいて、作業者wA、wB、wCのそれぞれが、ピッキング範囲37Aから取り出した薬剤を容器5に投入するピッキング作業を行うことが可能である。本実施形態において、収容部38、39は、その上面が開放された直方体の引き出しである。各収容部38、39は、その前面が垂直面36と同じ位置に位置する格納位置(図3の位置)と、その前面が垂直面36より前方に位置する引出位置(図4の仮想線の位置)と、の間を薬剤棚35に対して前後方向に相対移動可能である。薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、各収容部38、39の前面に設けられた第1表示部38A、39Aを有する。本実施形態の第1表示部38A、39Aは点灯装置である。点灯装置として、例えばLED(light emitting diode)を利用可能である。各収容部38の大きさはほぼ同じである。各収容部39の大きさはほぼ同じである。図3に示すように、収容部38と収容部39は、その大きさが異なり、収容部39の方が収容部38よりも大きい。複数の収容部38は、垂直面36の上部に配置され、複数の収容部39は、垂直面36の下部に配置される。なお、収容部38および収容部39は同じ大きさであってもよい。
各収容部38、39には、それぞれ1種類の薬剤65aが収容されている(図5(a)参照)。本実施形態では、各収容部38には、複数の薬剤65aが封入された図5に示す薬剤シート65が収容されている。各収容部38、39には、互いに異なる種類の薬剤シート65が収容されている。つまり、各収容部38、39には、互いに異なる種類の薬剤65aが収容されている。なお、複数の収容部38、39には、1種類の薬剤65aが封入された薬剤シート65が収容されていてもよい。例えば、頻繁に使用される薬剤を、2以上の収容部38、2以上の収容部39又は2以上の収容部38、39に収容されていてもよい。また、互いに異なる2種類以上の薬剤65aがそれぞれ封入された2種類以上の薬剤シート65が1つの収容部に収容されていてもよい。薬剤シート65には、1本の第1切り取り線66aと、第1切り取り線66aに対して直交する2本の第2切り取り線66bとが、形成されている。1枚の薬剤シート65は、第1切り取り線66aと第2切り取り線66bとによって区切られた6つの薬剤保持部67を有する。即ち、本実施形態の薬剤シート65は6錠の薬剤65aを封入している。図5(a)に示すように、各薬剤保持部67の表面には透明かつ中空のケース部67aが設けられている。ケース部67aは可撓性材料によって形成されている。図5(b)に示すように、各薬剤保持部67の裏面のケース部67aと対応する部位は、周辺部と比べて機械的強度が弱いシートである被覆部67bによって構成されている。各薬剤保持部67のケース部67aと被覆部67bとで囲まれた空間には、錠剤である薬剤65aが収納されている。患者が手でケース部67aを押すと、ケース部67aの内部に収納された薬剤65aが対応する被覆部67bに圧力を与える。すると、圧力を受けた被覆部67bが破断する。そのため、患者は薬剤保持部67から薬剤65aを取り出せる。さらに各薬剤保持部67の裏面には二次元コード68が印刷されている。二次元コード68には、薬剤シート65に封入された薬剤65aの名称に関する情報が記録されている。
図3に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aの筐体40は、その垂直面36の収容部39より下方に配置されたディスプレイ41(本発明の第2表示部)を有する。
図3および図4に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、その垂直面36にディスプレイ41と左右方向に並ぶように配置された、開口部42を有する。図4に示すように、開口部42は、作業領域30Aと、薬剤棚35の内部に設けられた搬送通路部31aと連通するように配置される。より詳細には、薬剤棚35の内部には、開口部42と搬送通路部31aとを連通させる内部連通路43が設けられている。内部連通路43は、作業領域30Aを左右方向に見たときに後上方から前下方に向かって傾斜するスロープ部44を有する。スロープ部44の下端部が搬送通路部31aと連通する。
図3に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、その垂直面36に開口部42と左右方向に並ぶ位置に配置された完了ボタン45を有する。完了ボタン45は、作業者が操作可能に構成される。完了ボタン45は、本発明のピッキング判定部である操作子に相当する。
図3に示すように、筐体40の作業面32には薬剤リーダ50が載せられている。薬剤リーダ50は、ポータブル式であってもよいし、固定式であってもよい。薬剤リーダ50は処方箋8に印刷された二次元コード9を読み込むことが可能である。薬剤リーダ50は、本発明のピッキング判定部に相当する。
図1および図4に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aには、制御装置46が設けられている。制御装置46は、薬剤ピッキング支援調剤台1Aの内部に設けられる。制御装置46は、バスによって互いに接続された、演算装置および記憶装置等を有する。演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等である。制御装置46の演算装置は、ROMに記憶されたプログラムに従って、容器取り出し装置20、搬送部21、33、第1表示部38A、39Aおよびディスプレイ41の制御を行う。
図1に示すように、搬送部21、作業領域30Aを規定する筐体40の搬送部33、作業領域30Bを規定する筐体40の搬送部33、および作業領域30Cを規定する筐体40の搬送部33は、薬剤ピッキング支援調剤台1Aを上下方向に見たときに、容器5を左から右に搬送可能に構成される。
図1に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aを上下方向に見て、プレ監査台55は薬剤ピッキング支援調剤台1Aと左右方向に隣り合うように配置されている。
図1に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Aを上下方向に見て、監査台59はプレ監査台55と左右方向に隣り合うように配置されている。
制御装置46には、処方箋リーダ11、第1容器リーダ16、容器取り出し装置20の電動モータ、搬送部21、33の電動モータ、第2容器リーダ34、第1表示部38A、39A、ディスプレイ41、および薬剤リーダ50が、有線通信可能に接続されている。処方箋リーダ11、第1容器リーダ16、容器取り出し装置20の電動モータ、搬送部21、33の電動モータ、第2容器リーダ34、第1表示部38A、39A、ディスプレイ41、および薬剤リーダ50は、無線LANまたはBluetooth(登録商標)等により制御装置46と無線通信可能に接続されてもよい。
薬剤ピッキング支援調剤台1Aはメインスイッチ(図示せず)および停止スイッチ(図示せず)を有する。薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、院内薬局に設けられた電源(図示せず)に接続される。メインスイッチがオンの状態になることで、処方箋リーダ11、第1容器リーダ16、第2容器リーダ34、ディスプレイ41、制御装置46、および薬剤リーダ50に、電源の電力が供給される。メインスイッチがオンの状態になることで、容器取り出し装置20の電動モータ、搬送部21、33の電動モータ、第1表示部38A、および第1表示部39Aに、電源の電力が供給可能な状態になる。
図4に示すように、制御装置46は、関連情報生成部46A、停止制御部46B、表示制御部46C、および駆動制御部46Eを有する。
次に、図10および図11を参照しながら薬剤ピッキング支援調剤台1Aの制御装置46が行う処理の手順の一例について説明する。
図10のフローチャートに基づいて、制御装置46の処理の手順について説明する。
制御装置46は、処方箋リーダ11により読み取られた、処方箋8の二次元コード9の処方箋情報を取得する(ステップS10-1)。
なお、処方箋情報は、患者の処方箋を作成するために必要なデータである。処方箋情報は、病院内における医師により情報端末3に入力され、記憶される。処方箋情報は、院内ネットワーク2を介してプリンタ4で取得可能に構成される。処方箋情報は、プリンタ4により処方箋8に印刷可能に構成される。処方箋情報は、図6~図8に示す処方箋8の二次元コード9として記録されている。また、処方箋情報に含まれる情報である患者ナンバー(患者No.)、患者氏名、1つまたは複数の薬剤の名称、および各薬剤の量(錠剤の場合は錠数)は、処方箋8にも記載されている。以下、処方箋情報に含まれた薬剤を、対象薬剤と称する。
制御装置46は、容器5の側面に設けられた情報記憶部6から第1容器リーダ16により読み込まれた容器情報を取得する(ステップS10-2)。なお、第1容器リーダ16により容器情報が取得された容器5は、容器取り出し装置20に重ねて載置される。処方箋8は、第1容器リーダ16により容器情報が取得された容器5の中へ入れられる。
制御装置46の関連情報生成部46Aは、処方箋リーダ11により読み取られた処方箋8の処方箋情報および第1容器リーダ16により読み取られた容器5の容器情報に基づいて、処方箋情報と、容器情報と、を関連付けた関連情報を生成する(ステップS10-3)。関連情報は、制御装置46の記憶装置に記憶される。制御装置46で生成される関連情報では、例えば、後述するように、処方箋8-1と容器5-1、処方箋8-2と容器5-2、処方箋8-3と容器5-3が関連付けられる。
制御装置46は、ステップS10-1~S10-3の処理を、プリンタ4により処方箋8が印刷される毎に、繰り返し実行する。さらに、第1容器リーダ16により容器情報が読み取られた容器5は、容器取り出し装置20に載せられる。このとき、容器5は、搬送部33で搬送される際に、その側面に設けられた情報記憶部6が第2容器リーダ34により読み取り可能になる向きで、容器取り出し装置20に載せられる。容器取り出し装置20に少なくとも1つの容器5が載置されている場合は、既に載置されている最も上方に位置する容器5の上に、容器取り出し装置20に既に載せられている容器5とは別の容器5が載せられる。つまり、複数の容器5が、第1容器リーダ16によって容器情報が読み込まれた順に上下方向に重ねられる。
次に、図11に基づいて、制御装置46のフローチャートの処理の手順について説明する。薬剤ピッキング支援調剤台1Aのメインスイッチがオンの状態にあり、且つ、図11のフローチャートに基づいて制御装置46の記憶装置に少なくとも1つの関連情報が記憶されているとき、制御装置46は図11のフローチャートの処理を実行する。
制御装置46の駆動制御部46Eは、搬送部21、33の電動モータへ作動信号を送信して、搬送部21、33に搬送動作を開始させる(ステップS11-1)する。
制御装置46は、容器取り出し装置20の電動モータに作動信号を送信して、容器取り出し装置20の最も下に位置する容器5を容器取り出し装置20により搬送部21に載せる(ステップS11-2)。例えば、このときに容器取り出し装置20から搬送部21に載せられた容器5を容器5-1とする。容器5-1(図12参照)が、搬送部33によって右方向へ搬送される。図12(a)に示すように、容器5-1は、搬送部21から作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aの内部に設けられた搬送部33へ搬送される。容器5-1は搬送部33によって、作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aを右方向へ搬送される。そして、制御装置46は、右方向へ搬送された容器5-1の情報記憶部6が作業領域30Aを規定する筐体40に設けられた第2容器リーダ34によって読み取り可能な位置まで移動したときに、第2容器リーダ34により容器5-1に設けられた情報記憶部6から読み込まれた容器5-1の容器情報を取得する(S11-3:Yes)。
ステップS11-3でYesと判定されると、制御装置46は、記憶装置に記憶された関連情報に基づいて、第2容器リーダ34によって読み取られた容器5-1の容器情報に関連付けられた処方箋8-1の処方箋情報を参照する。そして、制御装置46は、容器5-1の容器情報に関連付けられた処方箋8-1の処方箋情報に基づいて、作業領域30Aのピッキング範囲37Aに対象収容部があるか否かを判定する(ステップS11-4)。容器5-1の容器情報に対応する処方箋情報に含まれる対象薬剤を収容する収容部38、39が対象収容部である。具体的には、制御装置46は、対象薬剤と対象収容部とを関連付けた薬剤収容部情報および処方箋情報に基づいて、処方箋8-1に記載された対象薬剤を収容する対象収容部を参照する。薬剤収容部情報は、例えば、図9に示すように、薬剤の名称と収容部とが関連付けられて、予め制御装置46の記憶装置に記憶されている。例えば、図6に示す処方箋8を、容器5-1に収容された処方箋8-1とする。図6に示す処方箋8-1および図9に示す薬剤収容部情報から明らかなように、作業領域30Aに含まれる対象薬剤が収容された対象収容部は、作業領域30Aの収容部番号A-3の収容部38(上から1列目の左端から3番目の収容部38)である(ステップS11-4:Yes)。
制御装置46が作業領域30Aのピッキング範囲37Aに対象収容部があると判定すると(ステップS11-4:Yes)、制御装置46の停止制御部46Bが、搬送部21、33の電動モータに停止信号を送信して、搬送部21、33の搬送を停止させる(ステップS11-5)。さらに制御装置46の停止制御部46BはステップS11-5において、容器取り出し装置20の電動モータに停止信号を送信して、容器取り出し装置20による容器5の取り出し動作を停止させる。
制御装置46の表示制御部46Cは、作業領域30Aの対象収容部である収容部番号A-3の収容部38の第1表示部38Aを赤色に点灯させる第1表示動作を実行させる(ステップS11-5)。さらに、制御装置46の表示制御部46Cは、処方箋8-1の処方箋情報に含まれる対象薬剤に関する情報(薬剤1の名称および錠数)を表示する処方箋情報表示動作を作業領域30Aのディスプレイ41に実行させる。図1に示すように、作業領域30Aは作業者wAの作業領域として定められている。作業者wAは作業領域30Aが有するピッキング範囲37Aと向かい合って配置されている。ピッキング範囲37Aに設けられた赤色に点灯している第1表示部38Aを見た作業者wAは、薬剤1が収容部番号A-3の収容部38に収容されていることを認識する。そして、作業者wAは、作業領域30Aにおいて、以下のピッキング作業を行うことができる。まず、作業者wAは、格納位置に位置する収容部番号A-3の収容部38を引出位置に移動させ、この収容部38の中から1枚の薬剤シート65を取り出す。
そして、作業者wAは、薬剤シート65の裏面に設けられた二次元コード68を薬剤リーダ50に読み込ませる。制御装置46は、薬剤リーダ50が読み取った薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報を取得する(ステップS11-6:Yes)。
制御装置46は、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致するか否かを判定する(ステップS11-7)。
薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致する場合(ステップS11-7:Yes)、制御装置46の表示制御部46Cが、薬剤リーダ50により対象薬剤が対象収容部から容器5-1に投入されたことを判定する。そして、制御装置46の表示制御部46Cが収容部番号A-3の収容部38の第1表示部38Aを緑色に点灯させる第2表示動作を実行させる(ステップS11-8)。このとき、制御装置46の表示制御部46Cは、作業領域30Aのディスプレイ41に、薬剤1の名称および錠数を表示する処方箋情報表示動作を実行させている。これにより、作業者wAは、ディスプレイ41を見ることにより、薬剤1の錠数が「3」であることを認識する。そのため作業者wAは、第1切り取り線66aに沿って薬剤シート65を切り取り、薬剤シート65を2つの部位に分ける。即ち、薬剤シート65を一方の部位(以下、必要部位と称する)と、他方の部位(以下、返却部位)とに分ける。作業者wAによる薬剤シート65の切り取りの作業において、作業者wAは薬剤シート65を作業面32に載置することができる。図5の薬剤シート65は、6つの薬剤65aを封入する6つの薬剤保持部67を保持するため、必要部位と返却部位は、それぞれ3つの薬剤保持部67を有する。緑色に点灯した収容部番号A-3の第1表示部38Aを見た作業者wAは、薬剤シート65の返却部位を、収容部番号A-3の収容部38に戻す必要があることに気付く。そのため作業者wAは、薬剤シート65の返却部位を収容部番号A-3の収容部38へ戻し、かつ、この収容部38を格納位置へ移動させる。
さらに作業者wAは、薬剤シート65の必要部位を作業領域30Aの開口部42に投入する。すると薬剤シート65の必要部位が内部連通路43のスロープ部44に沿って搬送通路部31aへ移動し、容器5-1の内部へ自動的に収容される。開口部42は、物品(例えば、筆記用具)を載置することが可能な作業面32とは異なる部位に設けられる。なお、本実施形態では、開口部42は、作業面32より上方に位置する垂直面36に設けられている。そのため、薬剤以外の物品が、誤って開口部42に投入されるおそれは小さい。このように、作業領域30Aにおいて、作業者wAは、処方箋8-1に含まれる対象薬剤(薬剤1)を、ピッキング範囲37Aの対象収容部から取り出し、かつ、開口部42を介して容器5(容器5-1)へ投入するピッキング作業を行うことができる。
本実施形態では、作業領域30Aにおいて、搬送通路部31aには同時に2以上の容器5が存在していない。そして、ピッキング作業により、作業者wAがピッキング範囲から取り出した対象薬剤を、開口部42から投入可能な容器5は1つである。なお、搬送通路部31aに同時に2つ以上の容器5が存在していてもよい。ただし、この場合でも、開口部42から対象薬剤を投入可能な容器が1つとなるように開口部42が形成され、且つ、作業者wAがピッキング作業を行う際に、制御装置46は、1つの容器5のみを開口部42から対象薬剤を投入可能な位置に移動させて、作業者wAが開口部42から対象薬剤を投入可能な容器5が1つとなるように搬送部33を制御する。作業領域30B及び作業領域30Cにおいても同様である。
なお、処方箋8-1に含まれる対象薬剤(薬剤1)が複数あり、作業領域30Aにおいて、作業者wAが複数の収容部38、39から複数の種類の薬剤シート65を取り出す場合、1種類ずつ、薬剤シート65を取り出して、薬剤リーダ50による読み込み、及び、開口部42への投入を行うことが好ましい。具体的には、まず1つの種類の薬剤シート65を取り出して、二次元コード68を薬剤リーダ50で読み込ませる。薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致する場合、制御装置46は当該薬剤シート65に対応する第2表示動作を実行させる。そして、作業者wAは、薬剤シート65の切り取り作業を行った後、必要部位を開口部42に投入する。続いて、残りの種類の薬剤シート65について、上記と同様の作業を行う。これにより、作業領域30Aにおいて、作業者wAが複数の種類の薬剤シート65をまとめて取り出して、薬剤リーダ50による読み込み、及び、開口部42への投入をまとめて行う場合と比べて、薬剤の入れ間違いが生じることを抑制することができる。なお、作業領域30Aにおいて、作業者wAが複数の種類の薬剤シート65をまとめて取り出して、薬剤リーダ50による読み込み、及び、開口部42への投入をまとめて行ってもよい。作業領域30B及び作業領域30Cにおいても同様である。
なお、本実施形態においては、表示制御部46Cは、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致する場合(ステップS11-7:Yes)に、第2表示動作を実行している(ステップS11-8)。そして、その後、作業者wAが、必要数の対象薬剤(薬剤1)を対象収容部(収容部番号A-3の収容部38)から取り出し、容器5-1へ投入するピッキング作業を行っている。しかしながら、例えば、表示制御部46Cは、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致し(ステップS11-7:Yes)、且つ、対象薬剤(薬剤1)を対象収容部から取り出し、容器5-1に投入するピッキング作業が行われて収容部番号A-3の収容部38を格納位置へ移動させた後に、第2表示動作を実行(ステップS11-8)させてもよい。いずれにせよ、作業者wAは、対象収容部から対象薬剤が取り出されたこと、又は、対象収容部について既にピッキング作業が行われていることを容易に把握することができる。
一方、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致しない場合(ステップS11-7:No)、制御装置46は、ディスプレイ41に作業者wAへの警告を表す警告メッセージを表示させる(ステップS11-9)。この警告メッセージは、例えば「処方箋に記載された薬剤ではありません」である。具体的には、作業者wAが、第1表示部38Aが赤色に光っていない収容部38から薬剤シート65を取り出して、この薬剤シート65の二次元コード68を薬剤リーダ50に読み込ませたときに、制御装置46は薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致しない(ステップS11-7:No)と判定する。この場合、作業者wAが、第1表示部38Aが赤色に光っている収容部38である対象収容部から薬剤シート65を取り出し、この薬剤シート65の二次元コード68を薬剤リーダ50に読み込ませると、制御装置46が、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致すると判定する(ステップS11-7:Yes)。
ステップS11-8の処理を終えた制御装置46は、作業領域30Aの第1表示部38Aおよび第1表示部39Aの少なくとも一つが赤色に光っているか否かを判定する(ステップS11-10)。図6に示す処方箋8-1に記載されている処方箋情報および図9に示す薬剤収容部情報が示すように、作業領域30Aに収容されている処方箋8-1に記載された対象薬剤は薬剤1のみである。そのため、制御装置46は、作業領域30Aの全ての第1表示部38Aおよび第1表示部39Aは赤く光らないと判定する(ステップS11-10:Yes)。
制御装置46が、作業領域30Aの全ての第1表示部38Aおよび第1表示部39Aが赤色に光っていないと判定すると(ステップS11-10:Yes)、制御装置46は、完了ボタン45が押されたか否かを判定する(ステップS11-11)。制御装置46は、作業者wAにより作業領域30Aの完了ボタン45が押されたと判定する(ステップS11-11:Yes)まで、ステップS11-11の処理を繰り返し実行する。
制御装置46が、完了ボタン45が押されたと判定すると(ステップS11-11:Yes)、制御装置46が緑色に光っている収容部番号A-3の収容部38の第1表示部38Aを消灯させる(ステップS11-12)。さらに制御装置46は、作業領域30Aのディスプレイ41に信号を送信して、対象薬剤に関する情報(薬剤1の名称および錠数)がディスプレイ41に表示されないようにする(ステップS11-12)。
停止スイッチがオンでない場合(ステップS11-15:No)、制御装置46はステップS11-1~S11-12の処理を繰り返し行う。つまり、停止スイッチがオンでない場合、制御装置46の駆動制御部46Eは、搬送部21、33を再始動させる(ステップS11-1)。さらに制御装置46は、容器取り出し装置20を再始動させる。すると、容器取り出し装置20は、最下方に位置する容器5を取り出し、搬送部21に載せる(ステップS11-2)。以下、このときに容器取り出し装置20から搬送部21に載せられた容器5を容器5-2(図12参照)とする。容器5-2には、図7に示す処方箋8-2が収容されている。
処方箋8-1および対象薬剤を収容した容器5-1は、作業領域30Aを規定する筐体40の搬送部33によって右方向へ搬送される。これにより、容器5-1は作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33から作業領域30Bを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33に搬送される。容器5-1は作業領域30Bを規定する筐体40の搬送部33によって、作業領域30Bを規定する筐体40の搬送通路部31aを右方向へ搬送される。また、容器取り出し装置20によって搬送部21に載せられた容器5-2は、搬送部21によって右方向へ搬送される。そのため、容器5-2は搬送部21から作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。このように容器5-1および容器5-2が図12(b)に示す位置までそれぞれ搬送される。
制御装置46は、容器5-1の情報記憶部6が作業領域30Bを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた第2容器リーダ34によって読み取り可能な位置へ移動したときに、この第2容器リーダ34により容器5-1に設けられた情報記憶部6から読み込まれた容器5-1の容器情報を取得する。さらに、制御装置46は、容器5-2の情報記憶部6が作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた第2容器リーダ34によって読み取り可能な位置へ移動したときに、この第2容器リーダ34により容器5-2に設けられた情報記憶部6から読み込まれた容器5-2の容器情報を取得する。つまり、制御装置46は、これら2つの第2容器リーダ34で読み取られた容器5-1、5-2の容器情報を取得する(S11-3:Yes)。
ステップS11-3でYesと判定されると、制御装置46は、記憶装置に記憶された関連情報に基づいて、第2容器リーダ34によって読み取られた容器5-1の容器情報に関連付けられた処方箋8-1の処方箋情報、および、容器5-2の容器情報に関連付けられた処方箋8-2の処方箋情報を参照する。そして、制御装置46は、容器5-1の容器情報に関連付けられた処方箋8-1の処方箋情報および図9の薬剤収容部情報に基づいて、容器5-1の情報記憶部6を読み込んだ第2容器リーダ34が設けられた作業領域30Bのピッキング範囲37Aに対象収容部があるか否かを判定する(ステップS11-4)。図6および図9から明らかなように、図6に示す処方箋8-1に含まれる2つの対象薬剤が収容された2つの対象収容部は、作業領域30Bの収容部番号B-50の収容部39(上から2列目の左端から1番目の収容部39)、および、収容部番号B-52の収容部39(上から2列目の左端から3番目の収容部39)である(ステップS11-4:Yes)。
さらに、制御装置46は、容器5-2の容器情報に関連付けられた処方箋8-2の処方箋情報および図9の薬剤収容部情報に基づいて、容器5-2の情報記憶部6を読み込んだ第2容器リーダ34が設けられた作業領域30Aのピッキング範囲37Aに対象収容部があるか否かを判定する(ステップS11-4)。図7に示す処方箋8-2および図9の薬剤収容部情報に記載されているように、作業領域30Aには対象収容部は存在しない(ステップS11-4:No)。
制御装置46が作業領域30Bのピッキング範囲37Aに対象収容部があると判定すると(ステップS11-4:Yes)、制御装置46の停止制御部46Bが、全ての電動モータに停止信号を送信する(ステップS11-5)。そのため、全ての搬送部21、33が停止する。さらに容器取り出し装置20が動作を停止する。さらに制御装置46の表示制御部46Cは、作業領域30Bの対象収容部である収容部番号B-50の収容部39の第1表示部39A、および、収容部番号B-52の収容部39の第1表示部39Aを赤色に点灯させる第1表示動作を実行させる(ステップS11-5)。さらに、制御装置46の表示制御部46Cは、処方箋8-1の処方箋情報に含まれる対象薬剤に関する情報(薬剤1の名称および錠数)を表示する処方箋情報表示動作を作業領域30Bのディスプレイ41に実行させる。
図1に示すように、作業領域30Bは、作業者wBの作業領域として定められている。作業者wBは作業領域30Bが有するピッキング範囲37Aと向かい合って配置されている。ピッキング範囲37Aに設けられた赤色に点灯している2つの第1表示部39Aを見た作業者wBは、薬剤2が収容部番号B-50の収容部39に収容され、かつ、薬剤3が収容部番号B-52の収容部39に収容されていることを認識する。そして、作業者wBは、作業領域30Bにおいて、以下のピッキング作業を行うことができる。まず、作業者wBは、格納位置に位置する収容部番号B-50の収容部39を引出位置に移動させ、この収容部39の中から1枚の薬剤シート65を取り出す。そして、作業者wBは、薬剤シート65の裏面に設けられた二次元コード68を薬剤リーダ50に読み込ませる。制御装置46は、薬剤リーダ50が読み取った薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報を取得する(ステップS11-6:Yes)。制御装置46は、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-2の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致するか否かを判定する(ステップS11-7)。
薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致する場合(ステップS11-7:Yes)、制御装置46の表示制御部46Cが、薬剤リーダ50により対象薬剤が対象収容部から容器5-1に投入されたことを判定する。そして、制御装置46の表示制御部46Cが、収容部番号B-50の収容部39の第1表示部39Aを緑色に点灯させる第2表示動作を実行させる(ステップS11-8)。このとき、制御装置46の表示制御部46Cは、作業領域30Bのディスプレイ41に、対象薬剤に関する情報(薬剤2の名称および錠数)を表示する処方箋情報表示動作を実行させている。作業者wBは、ディスプレイ41を見ることにより、薬剤2の錠数が「5」であることを認識する。作業者wBは、第1切り取り線66aおよび第1切り取り線66aに沿って薬剤シート65を切り取り、薬剤シート65を必要部位と返却部位とに分けるピッキング作業を行う。作業者wBによる薬剤シート65の切り取りの作業において、作業者wBは薬剤シート65を作業面32に載置することができる。図5の薬剤シート65は、6つの薬剤65aを封入する6つの薬剤保持部67を保持するため、この必要部位は5つの薬剤保持部67を有し、かつ、返却部位は1つの薬剤保持部67を有する。緑色に点灯した第1表示部39Aを見た作業者wBは、薬剤2の薬剤シート65の返却部位を、収容部番号B-50の収容部39に戻す必要があることに気付く。そのため作業者wBは、薬剤2の薬剤シート65の返却部位を収容部番号B-50の収容部39へ戻し、かつ、この収容部39を格納位置へ移動させる。
さらに作業者wBは、薬剤2の薬剤シート65の必要部位を作業領域30Bの開口部42に投入する。すると薬剤2の薬剤シート65の必要部位が内部連通路43のスロープ部44に沿って搬送通路部31aへ移動し、容器5-1の内部へ自動的に収容され、ピッキング作業が完了する。
ステップS11-8の処理を終えた制御装置46は、作業領域30Bの第1表示部38Aおよび第1表示部39Aの少なくとも一つが赤色に光っているか否かを判定する(ステップS11-10)。図6の例では処方箋8-1に記載されているように、処方箋8-1に記載されている処方箋情報は、作業領域30Bに収容されている対象薬剤が2種類(薬剤2、薬剤3)である。即ち、この時点で、制御装置46は、薬剤3が収容された収容部番号B-52の収容部39の第1表示部39Aは赤色に光っていると判定(ステップS11-10:No)して、ステップS11-13へ進む。
制御装置46は、作業領域30Bの完了ボタン45が押されたか否かを判定する(ステップS11-13)。作業領域30Bの完了ボタン45が押されていないと判定した場合(ステップS11-13:No)、制御装置46は、緑色に光っている収容部番号B-50の収容部39の第1表示部39Aを消灯させる(ステップS11-14)。さらに制御装置46は、ディスプレイ41に信号を送信して、対象薬剤に関する情報(薬剤2の名称および錠数)がディスプレイ41に表示されないようにする(ステップS11-14)。
一方、作業領域30Bの完了ボタン45が押されたと判定した場合(ステップS11-13:Yes)、制御装置46は、ディスプレイ41に作業者wBへの警告を表す警告メッセージを表示させる(ステップS11-16)。この警告メッセージは、例えば「まだピッキング作業が完了していません」である。
作業者wBは、作業領域30Bの収容部番号B-52の収容部39の第1表示部39Aを見ることにより、対象薬剤である薬剤3が収容部番号B-52の収容部39に収容されていることを認識する。そのため作業者wBは、格納位置に位置する収容部番号B-52の収容部39を引出位置に移動させ、この収容部39の中から1枚の薬剤シート65を取り出す。そして、作業者wBは、薬剤シート65の裏面に設けられた二次元コード68を薬剤リーダ50に読み込ませる。制御装置46は、薬剤リーダ50が読み取った薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報を取得する(ステップS11-6:Yes)。制御装置46は、薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致するか否かを判定する(ステップS11-7)。
薬剤リーダ50から取得した薬剤シート65の薬剤の名称に関する情報と、処方箋リーダ11から取得した処方箋8-1の処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報と、が一致する場合(ステップS11-7:Yes)、表示制御部46Cが収容部番号B-52の収容部39の第1表示部39Aを緑色に点灯させる第2表示動作を実行させる(ステップS11-8)。さらに制御装置46が、作業領域30Bのディスプレイ41に、対象薬剤に関する情報(薬剤3の名称および錠数)を表示させる。作業者wBは、ディスプレイ41を見ることにより、薬剤3の錠数が「1」であることを認識する。作業者wBは、薬剤シート65を第1切り取り線66aおよび第2切り取り線66bに沿って切断し、この薬剤シート65を必要部位と返却部位とに分けるピッキング作業を行う。図5の薬剤シート65は、6つの薬剤65aを封入する6つの薬剤保持部67を保持するため、この必要部位は1つの薬剤保持部67を有し、かつ、返却部位は5つの薬剤保持部67を有する。緑色に点灯した第1表示部39Aを見た作業者wBは、薬剤シート65の返却部位を、収容部番号B-52の収容部39に戻す必要があることに気付く。そのため作業者wBは、薬剤シート65の返却部位を収容部番号B-52の収容部39へ戻し、かつ、この収容部39を格納位置へ移動させる。
さらに作業者wBは、薬剤シート65の必要部位を作業領域30Bの開口部42に投入する。すると薬剤シート65の必要部位が内部連通路43のスロープ部44に沿って搬送通路部31aへ移動し、容器5-1の内部へ自動的に収容され、ピッキング作業が完了する。
ステップS11-8の処理を完了した制御装置46は、作業領域30Bの第1表示部38Aおよび第1表示部39Aの少なくとも一つが赤色に光っているか否かを判定する(ステップS11-10)。この場合は、制御装置46が、ステップS11-8の処理を完了したときに、作業領域30Bの全ての第1表示部38Aおよび第1表示部39Aが赤く光らないと判定する(ステップS11-10:Yes)。
制御装置46が作業領域30Aの全ての第1表示部38Aおよび第1表示部39Aが赤色に光っていないと判定すると(ステップS11-10:Yes)、制御装置46が、完了ボタン45が押されたか否かを判定する(ステップS11-11)。制御装置46は、作業者wBにより作業領域30Bの完了ボタン45が押されたと判定する(ステップS11-11:Yes)まで、ステップS11-11の処理を繰り返し実行する。
制御装置46が、完了ボタン45が押されたと判定すると(ステップS11-11:Yes)、制御装置46が、緑色に光っている収容部番号B-52の収容部39の第1表示部39Aを消灯させる(ステップS11-12)。さらに制御装置46は、作業領域30Bのディスプレイ41に信号を送信して、対象薬剤に関する情報(薬剤3の名称および錠数)がディスプレイ41に表示されないようにする(ステップS11-12)。
停止スイッチがオンでない場合(ステップS11-15:No)、制御装置46はステップS11-1~S11-12の処理を繰り返し行う。つまり、停止スイッチがオンでない場合、制御装置46の駆動制御部46Eは再び全ての搬送部21、33を再始動させる(ステップS11-1)。さらに制御装置46は、容器取り出し装置20を再始動させる。すると、容器取り出し装置20は最下方に位置する容器5を取り出し、搬送部21に載せる。以下、このときに容器取り出し装置20から搬送部21に載せられた容器5を容器5-3とする。容器5-3には、図8に示す処方箋8-3が収容されている。
処方箋8-1および対象薬剤を収容した容器5-1は、作業領域30Bを規定する筐体40の搬送部33によって、作業領域30Cを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。処方箋8-2および対象薬剤シートを収容した容器5-2は、作業領域30Aを規定する筐体40の搬送部33によって、作業領域30Bを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。さらに、搬送部21に載せられた容器5-3は、搬送部21によって、作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。このように容器5-1、5-2、5-3が図12(c)に示す位置までそれぞれ搬送される。
制御装置46は、容器5-1の情報記憶部6が作業領域30Cを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた第2容器リーダ34によって読み取り可能な位置へ移動したときに、この第2容器リーダ34が容器5-1に設けられた情報記憶部6から読み込んだ容器5-1の容器情報を取得する。さらに、制御装置46は、容器5-2の情報記憶部6が作業領域30Bを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた第2容器リーダ34によって読み取り可能な位置へ移動したときに、この第2容器リーダ34が容器5-2に設けられた情報記憶部6から読み込んだ容器5-2の容器情報を取得する。さらに、制御装置46は、容器5-3の情報記憶部6が作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた第2容器リーダ34によって読み取り可能な位置へ移動したときに、この第2容器リーダ34が容器5-3に設けられた情報記憶部6から読み込んだ容器5-3の容器情報を取得する。つまり、制御装置46は、これら3つの第2容器リーダ34で読み取られた容器5-1、5-2、5-3の容器情報を取得する(S11-3:Yes)。
ステップS11-3でYesと判定されると、制御装置46は、記憶装置に記憶された関連情報に基づいて、第2容器リーダ34によって読み取られた容器5-1の容器情報に関連付けられた処方箋8-1の処方箋情報、容器5-2の容器情報に関連付けられた処方箋8-2の処方箋情報、および、容器5-3の容器情報に関連付けられた処方箋8-3の処方箋情報を参照する。そして、制御装置46は、容器5-1の容器情報に関連付けられた処方箋8-1の処方箋情報に基づいて、容器5-1の情報記憶部6を読み込んだ第2容器リーダ34が設けられた作業領域30Cのピッキング範囲37Aに対象収容部があるか否かを判定する(ステップS11-4)。また、制御装置46は、容器5-2の容器情報に関連付けられた処方箋8-2の処方箋情報に基づいて、容器5-2の情報記憶部6を読み込んだ第2容器リーダ34が設けられた作業領域30Bのピッキング範囲37Aに対象収容部があるか否かを判定する(ステップS11-4)。また、制御装置46は、容器5-3の容器情報に関連付けられた処方箋8-3の処方箋情報に基づいて、容器5-3の情報記憶部6を読み込んだ第2容器リーダ34が設けられた作業領域30Aのピッキング範囲37Aに対象収容部があるか否かを判定する(ステップS11-4)。図6および図9から明らかなように、作業領域30Cには図6に示された処方箋8-1に記載された対象薬剤を収容した対象収容部は存在しない。さらに、図7および図9から明らかなように、作業領域30Bには図7に示された処方箋8-2に記載された対象薬剤を収容した対象収容部は存在しない。図8および図9から明らかなように、作業領域30Aには図8に示す処方箋8-3に記載された対象薬剤を収容した対象収容部は存在しない。そのため、制御装置46は、いずれの作業領域にも対象収容部がないものと判定する(ステップS11-4:No)。そして制御装置46は、ステップS11-4でYesと判定するまで、各搬送部33に搬送動作を継続させる。
その結果、容器5-1は、作業領域30Cを規定する筐体40の搬送部33によって右方向へ搬送され、作業領域30Cを規定する筐体40の搬送通路部31aからプレ監査台55へ搬送される。さらに、容器5-2は作業領域30Bを規定する筐体40の搬送部33から作業領域30Cを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送され、容器5-3は作業領域30Aを規定する筐体40の搬送部33から作業領域30Bを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。
このとき制御装置46は容器取り出し装置20の電動モータに作動信号を送信したままなので、容器取り出し装置20の最下方に位置する容器5が、容器取り出し装置20によって取り出され、搬送部21の上面に載せられる。以下、この容器5を容器5-4とする。容器5-4には処方箋8(図示せず)が収容されている。容器5-4は容器取り出し装置20によって搬送部21に載せられる。すると、搬送部21に載せられた容器5-4は、搬送部21によって、作業領域30Aを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。このように容器5-1、5-2、5-3、5-4が図12(d)に示す位置までそれぞれ搬送される。
このように容器取り出し装置20および搬送部21により各作業領域30A、30B、30Cを規定するそれぞれの筐体40の搬送部33へと搬送された複数の容器5は、各搬送部33により、各作業領域30A、30B、30Cを規定する各筐体40の搬送通路部31aを順番に1つずつ移動し、プレ監査台55へ1つずつ搬送される。
プレ監査台55に向かい合うように配置されている作業者w2は、プレ監査台55に搬送された容器5に収容された処方箋8と薬剤シート65とを目視により比較する。作業者w2は、容器5に収容された薬剤シート65の名称および錠数が、処方箋8に記載された情報と一致しているか否かを判定する。
次いで、作業者w2は、処方箋8および薬剤シート65が収容された容器5を監査台59へ搬送する。そして、作業者w2は、容器5に収容された薬剤シート65の名称および錠数が処方箋8に記載された情報と一致しているか否かを、監査台59に向かい合うように配置されている薬剤師w3に伝える。
薬剤師w3は、監査台59へ搬送された容器5から処方箋8および薬剤シート65を取り出し、薬剤シート65の名称および錠数が、処方箋8に記載された情報と一致するか否かを判定する。さらに、容器5に錠剤以外の薬剤が収容されている場合は、薬剤師w3は錠剤以外の薬剤の名称および量が、処方箋8に記載された情報と一致するか否かを判定する。一致すると判定した場合、薬剤師w3は容器5に収容された各薬剤シート65(および錠剤以外の薬剤)および処方箋8を袋に入れて患者に引き渡す。一方、一致しないと判定した場合、薬剤師w3は、薬剤師w1、作業者wA、作業者wB、作業者wC、および作業者w2に、上記の作業を再度実行するように依頼する。
以上のように本実施形態の薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、病院内又は病院外に設けられた薬局に設置される薬剤ピッキング支援調剤台1Aであって、薬剤を収容可能な収容部38、39を複数有する。また、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、複数の作業領域30A、30B、30Cを有する。各作業領域30A、30B、30Cは、それぞれ、作業者wA、wB、wCの作業領域として定められている。複数の作業領域30A、30B、30Cには、それぞれピッキング範囲37Aが設定されている。つまり、作業者wA、wB、wCがピッキング作業を行うピッキング範囲37Aが、複数の作業領域30A、30B、30C毎に事前に設定されている。そして各作業領域30A、30B、30Cと向かい合うように各作業者wA、wB、wCがそれぞれ配置され、ピッキング作業が行われる。各作業領域30A、30B、30Cにおいて、ピッキング作業により各作業者wA、wB、wCがピッキング範囲から取り出した対象薬剤を投入可能な容器5は1つである。
第1容器リーダ16が容器5の情報記憶部6に記録された容器情報を読み取ると、処方箋リーダ11が読み取った処方箋情報と容器情報とが関連付けられた関連情報が、制御装置46の関連情報生成部46Aによって生成される。
制御装置46の停止制御部46Bは、対象収容部38、39を含むピッキング範囲37Aに対応する作業領域30A、30B、30Cに、処方箋情報と関連付けられた容器5が搬送部33によって搬送されたと判定すると、搬送部33による容器5の搬送を停止させる。
そして第1表示部38A、39Aは、対象収容部38、39がピッキング範囲37Aに含まれている場合に、対象収容部38、39の位置を作業者wA、wB、wCに知らせるための第1表示動作(点灯動作)を行う。なお、処方箋情報に含まれる対象薬剤に関する情報は、例えば、対象薬剤の種類および数量の少なくともいずれかであってもよい。
第1表示部38A、39Aによって対象収容部38、39の位置を知らされた各作業者wA、wB、wCは、各作業者wA、wB、wCが向かい合っている作業領域30A、30B、30Cのピッキング範囲37Aにおいてピッキング作業を行う。即ち、各作業者wA、wB、wCはピッキング範囲37Aに含まれる対象収容部38、39から対象薬剤を取り出しかつ容器5に投入する。
これにより、各作業者wA、wB、wCが、それぞれの作業領域30A、30B、30Cと向かい合った状態でピッキング作業を行うことができる。従って、各作業者wA、wB、wCの移動距離は短い。また、各作業者wA、wB、wCがピッキング作業を行うのは、各作業者wA、wB、wCが配置された作業領域30A、30B、30Cにおいてあらかじめ設定されたピッキング範囲37Aにおいてのみである。従って、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、処方箋8に記載された薬剤を作業領域30A、30B、30Cから容器5に投入する各作業者wA、wB、wCのピッキング作業を支援して、各作業者wA、wB、wCの作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器5への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う各作業者wA、wB、wCの精神的負担を軽減することができる。
また、本実施形態の薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、複数の作業領域30A、30B、30Cのそれぞれに設けられたディスプレイ41を有し、制御装置46の表示制御部46Cは、ディスプレイ41に、処方箋情報に含まれる対象薬剤に関する情報(薬剤の名称および錠数)を表示させる。このため、作業者wA、wB、wCがピッキング作業を行う際に、処方箋情報に含まれる対象薬剤の名称に応じた必要錠数を容易に把握することができる。これにより、作業者による対象薬剤の取り間違いを生じにくくすることができる。
さらに容器5は、作業領域30A、30B、30Cを規定する各筐体40の搬送部33によって各搬送通路部31aを搬送される。そして作業者wA、wB、wCは、ピッキング作業において、対象収容部38、39から取り出した対象薬剤を、開口部42を通じて容器5へ投入することが可能である。そのため各作業者wA、wB、wCは、対象薬剤を、対象薬剤と関連付けられた容器5へ容易に投入することができる。従って、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、処方箋8に記載された薬剤を作業領域30A、30B、30Cから容器5に投入する各作業者wA、wB、wCのピッキング作業を支援して、各作業者wA、wB、w2の作業負担を小さくすることができる。
作業者wA、wB、wCが対象薬剤を容器5に投入した後に完了ボタン45(操作子)を操作すると、制御装置46の駆動制御部46Eが、対象薬剤が対象収容部から容器5に投入されたと判定する。そして制御装置46の駆動制御部46Eが、作業領域30A、30B、30Cを規定する各筐体40の搬送部33による容器5の搬送を再始動させる。そのため、作業者wA、wB、wC自身が対象薬剤を容器5に投入する前に、作業領域30A、30B、30Cを規定する筐体40の搬送部33による容器5の搬送が再始動することを防止することができる。従って、薬剤ピッキング支援調剤台1Aは、処方箋8に記載された薬剤を作業領域30A、30B、30Cから容器5に投入する作業者wA、wB、wCのピッキング作業を支援して、各作業者wA、wB、wCの作業負担を小さくしつつ、薬剤の容器5への入れ間違いが生じることを抑制でき、ピッキング作業を行う各作業者wA、wB、wCの精神的負担を軽減することができる。
また、制御装置46の表示制御部46Cは、薬剤リーダ50が読み取った薬剤情報に含まれる対象薬剤の名称に関する情報と、処方箋情報に含まれる対象薬剤の名称に関する情報とが一致するときに、第2表示動作を実行する。このため、作業者wA、wB、wCが対象薬剤を取り出そうとしている対称収容部について、ピッキング作業が既に行われているかを容易に判断することができる。これにより、作業者wA、wB、wCによる対象収容部からの対象薬剤の取り忘れや、必要以上に多くの対象薬剤を取り出してしまうことが生じにくくなる。
また、複数の収容部38、39は及び搬送部33は筐体40に形成され、作業領域30A、30B、30Cは3つの筐体40にそれぞれ規定される。これによれば、薬剤ピッキング支援調剤台1Aの省サイズ化が実現でき、より狭いスペースにおいても、薬剤ピッキング支援調剤台1Aを設置することができる。また、各作業者wA、wB、wCは、収容部38、39からの薬剤の取り出し、取り出した薬剤に対する各作業領域30A、30B、30Cでの所定の処理(薬剤シート65の切り取りなど)、所定の処理後の薬剤の搬送部33に搬送された容器5への投入、の一連の作業を筐体40付近で行うことができる。これにより、各作業者wA、wB、wCの作業負担をより小さくすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。なお、以下の各変形例の説明では、実施形態と同じ部材には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
例えば、本発明を図13に示す第1変形例の態様で実施してもよい。図13の薬剤ピッキング支援調剤台1Bは、1つのプリンタ支持台10、1つの容器支持台15、1つの容器取り出し装置20、2つの曲線型ベルトコンベヤ70A、70B、1つのプレ監査台55、および1つの監査台59を有する。プリンタ支持台10にはプリンタ4および処方箋リーダ11が載せられている。容器支持台15には容器5および第1容器リーダ16が載せられている。薬剤ピッキング支援調剤台1Bは、7つの作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30Gを有する。それぞれの作業領域は、7つの筐体40によって個別に規定されている。
各作業領域30D、30E、30F、30Gを規定する筐体40は、作業領域30B、30Cを規定する筐体40と同一仕様である。作業領域30A、作業領域30B、および作業領域30Cは左右方向に並んでおり、作業領域30E、作業領域30F、および作業領域30Gは左右方向に並んでいる。各作業領域30A、30B、30Cのピッキング範囲37Aは前方を向いている。作業領域30Dのピッキング範囲37Aは左方を向いている。各作業領域30E、30F、30Gのピッキング範囲37Aは後方を向いている。各作業者wA、wB、wC、wD、wE、wF、wGは、各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30Gとそれぞれ向かい合うように配置される。2つの曲線型ベルトコンベヤ70A、70Bは、環状をなしかつ平面視で円弧形をなすカーブベルト71と、カーブベルト71を回転させるための動力を発生する電動モータ(図示せず)と、を有する。曲線型ベルトコンベヤ70Aは作業領域30Cを規定する筐体40と作業領域30Dを規定する筐体40との間に配置され、曲線型ベルトコンベヤ70Bは作業領域30Dを規定する筐体40と作業領域30Eを規定する筐体40との間に配置されている。処方箋リーダ11、第1容器リーダ16、搬送部21の電動モータ、および容器取り出し装置20の電動モータが、作業領域30Aの制御装置46に接続されている。各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30Gを規定するそれぞれの筐体40の搬送部33の電動モータ、第2容器リーダ34、第1表示部38A、第1表示部39A、ディスプレイ41、および薬剤リーダ50が、制御装置46に接続されている。
曲線型ベルトコンベヤ70A、70Bの電動モータが作動すると、曲線型ベルトコンベヤ70A、70Bのカーブベルト71の上面に載せられた容器5は、それぞれ平面視で矢印A1、A2の方向へ搬送される。そのため、作業領域30Cを規定する筐体40の搬送部33から曲線型ベルトコンベヤ70Aのカーブベルト71に搬送された容器5は、曲線型ベルトコンベヤ70Aのカーブベルト71によって作業領域30Dを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。さらに、作業領域30Dを規定する筐体40の搬送部33から曲線型ベルトコンベヤ70Bのカーブベルト71に搬送された容器5は、曲線型ベルトコンベヤ70Bのカーブベルト71によって作業領域30Eを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。従って、容器取り出し装置20から作業領域30A、30B、30C、曲線型ベルトコンベヤ70A、作業領域30D、曲線型ベルトコンベヤ70B、作業領域30E、30F、30Gへ搬送された複数の容器5は、作業領域30A、30B、30C、曲線型ベルトコンベヤ70A、作業領域30D、曲線型ベルトコンベヤ70B、作業領域30E、30F、30Gを順番に1つずつ移動し、かつ、プレ監査台55へ1つずつ搬送される。
例えば、本発明を図14に示す第2変形例の態様で実施してもよい。図14の薬剤ピッキング支援調剤台1Cは、6つの作業領域30A、30B、30C、30E、30F、30Gと1つの曲線型ベルトコンベヤ75を備える点が、図13の薬剤ピッキング支援調剤台1Bと異なる。なお、それぞれの作業領域は、6つの筐体40によって個別に規定されている。処方箋リーダ11、第1容器リーダ16、搬送部21の電動モータ、および容器取り出し装置20の電動モータが、作業領域30Aの制御装置46に接続されている。各作業領域30A、30B、30C、30E、30F、30Gの搬送部33の電動モータ、第2容器リーダ34、第1表示部38A、第1表示部39A、ディスプレイ41、および薬剤リーダ50が、制御装置46に接続されている。
作業領域30A、作業領域30B、および作業領域30Cは左右方向に並んでおり、作業領域30E、作業領域30F、および作業領域30Gは左右方向に並んでいる。但し、各作業領域30A、30B、30Cのピッキング範囲37Aは後方を向いており、各作業領域30E、30F、30Gのピッキング範囲37Aは前方を向いている。各作業者wA、wB、wC、wE、wF、wGは、各作業領域30A、30B、30C、30E、30F、30Gとそれぞれ向かい合うように配置される。曲線型ベルトコンベヤ75は、環状をなしかつ平面視で円弧形をなすカーブベルト76と、カーブベルト76を回転させるための動力を発生する電動モータ(図示せず)と、を有する。曲線型ベルトコンベヤ75は作業領域30Cを規定する筐体40と作業領域30Eを規定する筐体40との間に配置されている。
曲線型ベルトコンベヤ75の電動モータが作動すると、曲線型ベルトコンベヤ75のカーブベルト76の上面に載せられた容器5は、平面視で矢印A3の方向へ搬送される。そのため、作業領域30Cの搬送部33から曲線型ベルトコンベヤ75のカーブベルト76に搬送された容器5は、曲線型ベルトコンベヤ75のカーブベルト76によって作業領域30Eを規定する筐体40の搬送通路部31aに設けられた搬送部33へ搬送される。従って、容器取り出し装置20および搬送部21から作業領域30A、30B、30C、曲線型ベルトコンベヤ75、作業領域30E、30F、30Gへ搬送された複数の容器5は、作業領域30A、30B、30C、曲線型ベルトコンベヤ75、作業領域30E、30F、30Gを順番に1つずつ移動し、かつ、プレ監査台55へ1つずつ搬送される。
例えば、本発明を図15および図16に示す第3変形例の態様で実施してもよい。図15および図16に示す薬剤ピッキング支援調剤台1Dは、搬送通路部47および内部連通路48の形状が薬剤ピッキング支援調剤台1Aとは異なる。図15および図16においては、薬剤ピッキング支援調剤台1Dが有する1つの作業領域30Hのみを図示している。なお、作業領域30Hは、上述の実施形態と同様に、1つの筐体40によって規定されている。薬剤ピッキング支援調剤台1Dの作業領域30Hを規定する筐体40の薬剤棚35の内部には、薬剤棚35を左右方向に貫通する搬送通路部47が形成されている。搬送通路部47の底面の高さは、作業面32の高さと同一である。さらに薬剤棚35の内部には、搬送通路部47および開口部42と連通する内部連通路48が形成されている。さらに、図16に示すように、薬剤ピッキング支援調剤台1Dの作業領域30Hを規定する筐体40の搬送通路部47の底面に設けられた第2容器リーダ34が、搬送部33の直後に位置する。さらに、薬剤ピッキング支援調剤台1Dの作業領域30Hの収容部39の数が、上記実施形態における薬剤ピッキング支援調剤台1Aの作業領域30Aより少ない。以上説明した薬剤ピッキング支援調剤台1Aと薬剤ピッキング支援調剤台1Dとの間の相違点を除いて、薬剤ピッキング支援調剤台1Dの構成は薬剤ピッキング支援調剤台1Aと同じである。
搬送部33によって搬送された容器5が搬送通路部47の内部で停止したときに、作業領域30Hと向かい合うように配置された作業者(図15および図16では図示せず)が、収容部38または収容部39に収容された薬剤シート65(図15および図16では図示せず)の必要部位を薬剤ピッキング支援調剤台1Dの開口部42に投入する。すると、薬剤シート65の必要部位が内部連通路48を介して搬送通路部47へ移動し、容器5の内部へ自動的に収容される。
図17に示す本発明の第4変形例の各収容部38の内部には、計測部80が設けられている。計測部80は、自身の上面に載せられた物体の重量を計測する。さらに各収容部38の前面には残量表示部81が設けられている。なお各収容部39の内部にも計測部80が設けられている。さらに各収容部39の前面には残量表示部81が設けられている。各計測部80は、収容部38、39の底面に載せられている。各計測部80および各残量表示部81は制御装置46に接続されている。制御装置46の記憶装置には、各収容部38、39に収容された薬剤シート65の各薬剤保持部67の重量に関する情報である薬剤重量情報が記録されている。即ち、薬剤重量情報は、1つの薬剤保持部67の重量に関する情報である。そのため、制御装置46は、各計測部80から送信される薬剤重量情報に基づいて、各収容部38、39に収容されている薬剤保持部67の数である残数を演算可能である。そして制御装置46は、各収容部38、39に収容されている各薬剤保持部67の残数を演算すると、各収容部38、39の薬剤保持部67の残数を各収容部38、39の残量表示部81に表示させる。例えば、上述した収容部番号A-3の収容部38に現在収容されている薬剤保持部67の数が「10」であると制御装置46が演算した場合、収容部番号A-3の収容部38の残量表示部81に「10」が表示される。
このように各収容部38、39の残量表示部81に、収容部38に現在収容されている薬剤保持部67の残数が表示される。そのため、残数の少ない薬剤を事前に各収容部38、39に補充して、作業者のピッキング作業を支援することができる。
各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30Hに設けられたディスプレイ41が、対象薬剤が収容された38、39の位置を作業者に知らせるための表示を行ってもよい。この場合は、ディスプレイ41は特許請求の範囲の「第1表示部」に相当する。
本発明において、各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30Hを規定する各筐体40に設けられた搬送部33が、ベルトコンベヤ装置とは異なるコンベヤ装置であってもよい。搬送部21が、ベルトコンベヤ装置とは異なるコンベヤ装置であってもよい。搬送部21、33は、容器5を搬送することができる装置であればよく、例えば、ローラコンベヤ装置であってもよい。各曲線型ベルトコンベヤ70A、70B、75も同様である。
本発明において、薬剤ピッキング支援調剤台が複数の作業領域を有する場合に、薬剤ピッキング支援調剤台が、全ての作業領域に跨って設けられた単一の搬送部を備えてもよい。
本発明において、各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30Hを規定する各筐体40の搬送通路部31a、47に搬送部が設けられる場合に、作業面32に開口部42が設けられてもよい。
本発明において、第1容器リーダ16および第2容器リーダ34がバーコード(一次元コード)を読み込むことが可能なリーダであってもよい。この場合は、情報記憶部6はバーコードである。
本発明において、第1容器リーダ16および第2容器リーダ34がRFID(Radio Frequency Identifier)のRFIDタグを読み込むことが可能なリーダであってもよい。この場合は、情報記憶部6はRFIDタグである。
本発明において、処方箋リーダ11が、バーコードを読み込むことが可能なリーダであってもよい。この場合は、処方箋8に処方箋情報が記録されたバーコード(一次元コード)がプリントされる。
本発明において、薬剤リーダ50を、バーコードを読み込むことが可能なリーダとしてもよい。この場合は、薬剤シート65に、二次元コード68の代わりに、薬剤の名称に関する情報が記録されたバーコード(一次元コード)が設けられる。薬剤シート65に、二次元コードや一次元コードが設けられていなくてもよい。
本発明において、薬剤シート65は、複数の薬剤65aが封入されていなくてもよい。例えば、薬剤シートに1つの薬剤が封入されていてもよい。また、薬剤は、薬剤シートに封入されていなくてもよい。この場合、作業者は、必要な個数の薬剤を対象収容部から取り出すことにより、ピッキング作業を行う。
本発明において、各作業者が対象薬剤を容器に投入した後に操作する操作子は、完了ボタン45でなくてもよい。例えば、操作子は、各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30Hに設けられたタッチパネル(図示せず)であってもよい。
本発明において、各作業領域30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30Hが制御装置46を有し、かつ、これら各制御装置46どうしが有線通信可能に接続されていてもよい。なお、これら各制御装置46どうしが無線LANまたはBluetooth(登録商標)等により無線通信可能に接続されてもよい。この場合は、少なくとも一つの制御装置46が、処方箋リーダ11、第1容器リーダ16、搬送部21の電動モータ、容器取り出し装置20の電動モータ、各搬送部33の電動モータ、第2容器リーダ34、第1表示部38A、第1表示部39A、ディスプレイ41、および薬剤リーダ50に接続される。
本発明において、薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、病院内に設けられた院内薬局に設置されていなくてもよい。薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、例えば病院外に設けられた薬局に設置されていてもよい。
本発明において、院内ネットワーク2には、医師が使用する情報端末3および院内薬局に設置されたプリンタ4が接続されていなくてもよい。そして、薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、プリンタ4およびプリンタ支持台10を有さなくてもよい。この場合、院内ネットワーク2には、医師が使用する情報端末3および薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dが接続されていてもよい。そして、処方箋8が二次元コード9を有していなくてもよい。つまり、制御装置46が、院内ネットワーク2を介して、処方箋情報を取得してもよい。
本発明において、薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、電源に接続されなくてもよい。薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、バッテリーに接続されてもよい。
本発明において、薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、調剤作業台25、プレ監査台55、および監査台59の少なくともいずれかを有さなくてもよい。
本発明において、薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dは、容器取り出し装置20および搬送部21を有さなくてもよい。この場合は、作業者が容器5を搬送部33に載置する。
本発明において、薬剤ピッキング支援調剤台1A、1B、1C、1Dが有する作業領域の数は、2つ以上であればいくつであってもよい。
本発明において、処方箋8は、第1容器リーダ16により容器情報が取得された容器5の中へ入れられなくてもよい。
上記実施形態では、第1表示動作および第2表示動作を実行する第1表示部38Aおよび39Aと、対象薬剤に関する情報を表示するディスプレイ41とはそれぞれ別に設けられている。すなわち、本発明の「第1表示部」と「第2表示部」とは別に設けられている。しかしながら、本発明において、第1表示部と第2表示部は同一であってもよい。この場合、例えば、複数の作業領域のそれぞれに設けられたディスプレイが、第1表示動作および第2表示動作を実行可能でもよい。また、上記実施形態における第1表示部38A、39Aが、対象薬剤に関する情報を表示する機能を有していてもよい。
上記実施形態では、制御装置46の表示制御部46Cは、第1表示動作を実行させると共に処方箋情報表示動作を実行させ、第2表示動作を実行するときに処方箋情報表示動作が実行されている。しかしながら、本発明において、制御装置の表示制御部は、第1表示動作を実行させると共に処方箋情報表示動作を実行させずに、第2表示動作を実行させると共に処方箋情報表示動作を実行させてもよい。
上記実施形態では、制御装置46の駆動制御部46Eは、完了ボタン45が押されたと判定し、停止スイッチがオンでない場合に、搬送部21、33を再始動させている。しかしながら、制御装置46の駆動制御部46Eは、各作業領域において薬剤リーダ50が読み取った薬剤情報に含まれる対象薬剤の種類に関する情報のすべてと、処方箋情報に含まれる対象薬剤の種類に関する情報のすべてとがそれぞれ一致し、停止スイッチがオンでない場合に、搬送部21、33を再始動させてもよい。但し、この場合、駆動制御部46Eによる搬送部21、33の再始動は、薬剤リーダ50による薬剤情報の読み取り後から所定時間経過した後であることが好ましい。これは、薬剤リーダ50による薬剤情報の読み取り後、作業者によって対象薬剤を容器に投入する動作が行われるからである。
上記実施形態では、制御装置46の表示制御部46Cは、薬剤リーダ50の読み取った薬剤の名称に関する情報と処方箋情報に含まれる薬剤の名称に関する情報とが一致する場合、第1表示部38A又は39Aに第2表示動作を実行させている。しかしながら、制御装置46の表示制御部46Cは、完了ボタン45が押されたと判定した場合に、第1表示部38A又は39Aに第2表示動作を実行させてもよい。
さらに、本発明は、対象薬剤が対象収容部から容器に投入されたことを判定するためのピッキング判定部として、完了ボタン45および薬剤リーダ50のいずれか一方のみを有していてもよく、別の構成であってもよい。例えば、ピッキング判定部は、容器に設けられたセンサであってもよい。この場合、センサによって容器に対象薬剤が投入されたと判定された場合に、制御装置46が搬送部21、33の再始動や第2表示動作を実行させる。
本発明において、搬送通路部31aが筐体40の内部に形成されていなくてもよい。例えば、作業面32の上に搬送部33が設けられていてもよい。この場合において、例えば、搬送部33の全体を覆うカバーが設けられていることが好ましい。当該カバーには、作業者が薬剤65aを投入可能な開口部が形成されている。開口部は、対象薬剤を投入可能な容器が1つとなるように、カバーに形成される。作業者がピッキング作業を行う際に、制御装置46は、各作業領域30A、30B、30Cにおいて、作業者が当該開口部から対象薬剤を投入可能な容器5が1つとなるように搬送部33を制御して容器5を移動させる。また、搬送部33の全体を覆うカバーが形成されていない場合、作業面32の上面に設けられた任意の位置において、薬剤の容器5への投入が行われる投入位置が規定されてもよい。この場合、投入位置には、例えば目印が記されている。作業者がピッキング作業を行う際に、制御装置46は、各作業領域30A、30B、30Cにおいて、作業者が投入位置から対象薬剤を投入可能な容器5が1つとなるように搬送部33を制御して容器5を移動させる。または、搬送部33の全体を覆うカバーが形成されていない場合において、上述の投入位置が規定されていなくてもよい。この場合、作業者がピッキング作業を行う際に、制御装置46は、各作業領域30A、30B、30Cにおいて、作業者が対象薬剤を投入可能な容器5が1つとなるように搬送部33を制御して容器5を移動させる。
上記実施形態では、搬送部33は筐体40に形成されている。しかしながら、搬送部33は筐体40の外部に設けられていてもよい。例えば、搬送部33は、筐体40から離れた位置であって、薬剤棚35の上方や後方の任意の位置に配置されていてもよい。ただし、この場合において、開口部42は、各作業者wA、wB、wCの各作業領域30A、30B、30Cに近い位置に設けられて、対象薬剤を投入可能な容器が1つとなるように形成されていることが好ましい。
上記実施形態では、各作業領域30A、30B、30Cには、作業者が1人ずつ配置されている。しかしながら、各作業領域に2人以上の作業者が配置されていてもよい。この場合、各作業領域において2人以上の作業者が対象薬剤を投入可能な容器5は1つでもよく、各作業領域に配置された作業者の人数に対応する個数でもよい。
各作業領域において2人以上の作業者が対象薬剤を投入可能な容器5が1つである場合、2人以上の作業者は共同で対象薬剤のピッキング作業を行い、共通する1つの容器5に対象薬剤を投入する。この場合、各作業領域に配置された2人以上の作業者のピッキング範囲及び作業領域は少なくとも一部が重複している。
各作業領域において2人以上の作業者が対象薬剤を投入可能な容器5が、各作業領域に配置された作業者の人数に対応する個数である場合、例えば、各作業領域を規定する筐体40において開口部42は各作業領域に配置された作業者の人数に対応する数だけ設けられる。より具体的に説明すると、1つの作業領域30W(不図示)に2人の作業者wX、wY(不図示)が配置され、当該作業領域30Wにおいて2人の作業者wX、wYが対象薬剤を投入可能な容器5が2つである場合、当該作業領域30Wにおいて2つの開口部42が設けられる。2つの開口部42は、例えば、当該作業領域30Wの垂直面36における左端付近と右端付近に、ディスプレイ41と左右方向に並ぶように配置される。作業者wXは、一の患者に関する1つの処方箋情報に基づいて、ピッキング作業により当該作業領域30Wのピッキング範囲から取り出した対象薬剤を、左側の開口部42を介して搬送通路部31aの内部に設けられた搬送部33によって搬送される一の容器5に投入する。作業者wYは、別の患者に関する1つの処方箋情報に基づいて、ピッキング作業により当該作業領域30Wのピッキング範囲から取り出した対象薬剤を、右側の開口部42を介して搬送通路部31aの内部に設けられた搬送部33によって搬送される別の容器5に投入する。すなわち、作業者wXと作業者wYの作業領域30Wは重複しており、作業者wXの作業領域30Wには1つの開口部42(左側)が設けられ、作業者wYの作業領域30Wには1つの開口部42(右側)が設けられている。そして、各作業領域において2人以上の作業者が対象薬剤を投入可能な容器5が、各作業領域に配置された作業者の人数に対応する個数である場合において、一つの処方箋情報に基づいて、ピッキング作業により各作業者がピッキング範囲から取り出した対象薬剤を、開口部を介して投入可能な前記容器は1つとなっている。この場合において、各作業領域に配置される完了ボタン45及び薬剤リーダ50は、各作業領域に配置される2人以上の作業者の人数に対応する個数配置されていることが好ましい。また、第1表示部38A、39Aは、第1表示動作を行う際に、各作業領域に配置される2人以上の作業者の人数に対応した種類の色の光を、各作業者に紐づけて点灯させること可能であることが好ましい。なお、この場合においても、各作業領域に配置された2人以上の作業者のピッキング範囲及び作業領域は少なくとも一部が重複している。そして、複数の作業領域のそれぞれにつき1つずつ設けられる複数の開口部42の少なくとも一部は、重複する作業領域に設けられている。
1A、1B、1C、1D 薬剤ピッキング支援調剤台
4 プリンタ
5 容器
6 情報記憶部
8 処方箋
9 二次元コード
11 処方箋リーダ
16 第1容器リーダ
30A、30B、30C 作業領域
32 作業面
33 搬送部
34 第2容器リーダ
37A ピッキング範囲
38 収容部
38A 第1表示部
39 収容部
39A 第1表示部
41 ディスプレイ(第2表示部)
45 完了ボタン(ピッキング判定部、操作子)
46 制御装置
50 薬剤リーダ(ピッキング判定部)
65 薬剤シート

Claims (3)

  1. 病院内又は病院外に設けられた薬局に設置され、1つ又は複数の筐体が形成された薬剤ピッキング支援調剤台であって、
    薬剤を収容可能であって、作業者が前記薬剤を取り出すように構成される複数の収容部と、
    複数の前記作業者ごとに定められた前記複数の収容部の一部を含むピッキング範囲を有する複数の作業領域であって、前記複数の作業者のそれぞれが前記ピッキング範囲に含まれる前記収容部の一部から取り出した薬剤を容器に投入するピッキング作業を行うことが可能な前記複数の作業領域と、
    前記複数の作業領域に対して前記容器を搬送する搬送部と、
    前記複数の作業領域のそれぞれに設けられる第1表示部と、
    患者に処方された薬剤である対象薬剤に関する情報を含む処方箋情報に基づいて、前記対象薬剤を収容する前記収容部である対象収容部が前記ピッキング範囲に含まれることを表示する第1表示動作を、前記作業領域に設けられる前記第1表示部に実行させる表示制御部を有する制御装置と、
    前記搬送部が内部に設けられた搬送通路部と、
    前記複数の作業領域と前記搬送通路部とを前記対象薬剤が通過可能に連通する、前記複数の作業領域のそれぞれにつき1つずつ設けられる前記作業者が前記対象薬剤を投入するための複数の開口部と、
    を有し、
    前記収容部は、前記ピッキング作業前の前記薬剤を収容するものであって、前記筐体と一体に設けられ、
    前記開口部は、前記収容部と連通しておらず、
    1つの前記作業領域において、前記ピッキング作業により前記作業者が前記ピッキング範囲に含まれる前記収容部の一部から取り出した前記対象薬剤を投入するための前記開口部は1つであって、且つ前記ピッキング作業により前記作業者が前記ピッキング範囲に含まれる前記収容部の一部から取り出した前記対象薬剤を1つの前記開口部を介して投入可能な前記容器は1つであることを特徴とする薬剤ピッキング支援調剤台。
  2. つの前記処方箋情報に基づいて、前記ピッキング作業により前記作業者が前記ピッキング範囲に含まれる前記収容部の一部から取り出した前記対象薬剤を1つの前記開口部を介して投入可能な前記容器は1つであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤ピッキング支援調剤台。
  3. 前記作業者が物品を載置することができる作業面を更に有し、
    前記開口部は、前記作業面と異なる部位であって、前記作業面より上方に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤ピッキング支援調剤台。
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