JPH11169436A - 調剤支援システム - Google Patents

調剤支援システム

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JPH11169436A
JPH11169436A JP36348097A JP36348097A JPH11169436A JP H11169436 A JPH11169436 A JP H11169436A JP 36348097 A JP36348097 A JP 36348097A JP 36348097 A JP36348097 A JP 36348097A JP H11169436 A JPH11169436 A JP H11169436A
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JP
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dispensing
medicine
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medicines
transport
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JP36348097A
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Yasuhiro Ishii
康博 石井
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TOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調剤済み薬品類を自動収集する調剤支援システ
ムを柔軟にする。 【解決手段】搬器2に薬品類を投入する薬品類投入装置
30,40,50,60,70が搬器2の搬送経路(2
0→80)に沿って複数配設され、その搬送経路(20
→80)を担う搬送機構31,41,51,61,7
1,81が薬品類投入装置30〜70のそれぞれに分割
して組み込まれる。この場合、装置の並び順を入れ替え
たり一部装置の追加や削除を行ったりしても直ちに調剤
済み薬品の自動収集を継続しうるので、調剤装置や調剤
関連設備の配置替え・組み替えが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、調剤支援システ
ムに関し、詳しくは、調剤の済んだ薬品類を収集して最
終監査等に送り込むのに好適な調剤支援システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院等の薬局では、医師の処方
箋に基づいて患者に投薬すべき薬剤を、必要量ずつ分包
することが行われていて、これには、薬剤を1回服用分
ずつ分包するようになった錠剤分包機、散薬分包機等の
薬剤分包機をはじめ、各種の調剤機その他の調剤用機械
装置類が使用されている。これらの調剤用機械装置類を
使用して調剤し、あるいは、作業者が手作業で調剤した
種々の薬剤は、各患者ごとに集められ、処方箋と照合、
監査する必要がある。
【0003】ところが、処方すべき薬剤の内容は、きわ
めて多岐にわたっていて、調剤作業を開始すれば比較的
短時間で調剤を終了するものもあれば、かなりの長時間
を要するものもあり、しかも、それらが、種々に組み合
わせて各患者の処方箋に指示されているから、各患者ご
との、処方箋を受け付けてから調剤作業を終了するまで
の所要時間は、短いものから長いものまで多種多様で、
しかも、短いものと長いものとでは所要時間に大きなひ
らきがある。
【0004】このように、処方箋ごとに必要な調剤作業
の所要時間が、多種多様で、しかも、大きなひらきがあ
るとはいえ、薬局としては、処方箋の受け付け順序にし
たがって、必要な調剤用機械装置類に対する人力作業を
行いつつ、必要な調剤作業を順次実行していき、それに
よって、薬局に備え付けられた調剤用機械装置類を、で
きるだけ休止させずに連続して稼働させ、受け付けたす
べての処方箋に基づく必要な調剤作業を、最短時間で終
了することを企図しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受け付けた
処方箋をこのようなプロセスにしたがって処理した場
合、調剤作業が患者単位で纏めて行われるということは
滅多にない。たとえば、一人の患者に対して錠剤と散剤
との両方が処方されることもよくあり、その際に、錠剤
分包機による錠剤の分包作業だけを見れば処方箋の受け
付け順序にしたがって分包作業が行われ、散薬分包機に
よる散薬の分包作業だけを見ればやはり処方箋の受け付
け順序にしたがって分包作業が行われているが、各分包
機はそれぞれのタイミングで処理を進めるので、両者が
同時に同一患者への調剤を行うことはむしろ稀であり、
患者単位で見れば各調剤がばらばらに行われているのが
常態となっている。
【0006】そのため、調剤の済んだ薬品・薬剤を患者
ごとに処方箋と照合して監査する際、各調剤が済む度に
薬品類をできあがった順序にしたがって照合・監査する
ことは、いたずらに混乱を招き、患者単位で行うべき最
終チェックとして不適当なものであるといわざるをえ
ず、結局、その混乱ないし不適当さの克服を、薬剤監査
作業者の注意力、熟練度をはじめとする人的能力に、全
面的に委ねなければならない等の問題点があった。そこ
で、処方に従って調剤された薬品を最終監査に供するに
際して作業者の負担を軽減すべく、できるだけ患者単位
で自動的に収集して監査台等へ向けて搬送するシステム
が求められる。
【0007】しかしながら、薬局等の調剤に関しては、
各種の調剤機が総て全自動化されている訳では無く、半
自動の装置も多いうえ、全く自動化されていなかったり
自動装置が足りなかったりして手作業に委ねられている
調剤も有る。さらに、薬局の建屋構造や、薬局内におけ
る調剤機器等の配置も、千差万別である。このため、各
調剤用機械装置類と監査台等とを結ぶ搬送経路を確保す
るために単に搬送装置を導入しただけでは、個々の薬局
へのシステム導入ごとに或いは既存システムの拡張に際
して、大幅な変更作業が必要となってしまう。
【0008】そこで、調剤済みの薬品類を自動収集して
監査台等へ向けて搬送するのに適した調剤支援システム
を構築するに際し、各調剤用機械装置類や搬送装置の配
置変更等に対する制約が少なくて柔軟性に富んだ構成の
システムとすることが課題となる。この発明は、このよ
うな課題を解決するためになされたものであり、調剤済
み薬品類の自動収集を行う調剤支援システムに柔軟性を
付与することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るためになされた本発明の調剤支援システムについて、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0010】本発明の調剤支援システムは(、出願当初
の請求項1に記載の如く)、搬器に薬品類を投入する薬
品類投入装置が前記搬器の搬送経路に沿って複数配設さ
れた調剤支援システムにおいて、前記搬送経路を担う搬
送機構が前記薬品類投入装置のそれぞれに分割して組み
込まれていることを特徴とする。(すなわち、搬器の搬
送経路を担う搬送機構と、前記搬器に薬品類を投入する
複数の薬品類投入装置とが設けられた調剤支援システム
において、前記複数の薬品類投入装置が前記搬器の搬送
経路に沿って配設されており、前記搬送機構が前記薬品
類投入装置のそれぞれに分割して組み込まれて連結する
ことで前記搬送経路を形成するものである。)
【0011】ここで、上記の「薬品類」は、錠剤や,散
薬,注射薬,液剤,軟膏,貼付剤など本来の薬品の他、
包帯等の医薬部外品や、調剤に際して薬品に不随する物
たとえば薬袋や薬品タグなども含むものである。また、
「複数の薬品類投入装置」は、全自動の又は半自動の調
剤装置や、手作業にて調剤された薬品類を扱う仕分け投
入機などの調剤用機械装置類が合計で2台以上含まれて
いるものであり、それぞれの装置が、直接に、あるいは
移載機構やストック装置を介して間接的に、搬送機構に
連結されているものとする。
【0012】このような構成の調剤支援システムにあっ
ては、処方箋に基づき手作業や自動処理にて調剤された
薬品類は、搬器が所定の経路を搬送される際にその搬器
へ各薬品類投入装置から投入されるので、自動で収集・
収容されることとなる。しかも、搬器の搬送経路が薬品
類投入装置ごとに分割してシステムに組み込まれている
ことから、薬品類投入装置を搬送経路に沿って整列させ
るだけで搬器の搬送経路が確保されるので、薬品類投入
装置の並び順に拘わらず更には薬品類投入装置の増減に
も拘わらず調剤済み薬品類の自動収集が行われることと
なる。
【0013】これにより、単に調剤済み薬品類の自動収
集ができるだけでなく、薬品類投入装置の並び順を入れ
替えたり一部装置の追加や削除を行ったりしても直ちに
調剤済み薬品の自動収集を継続しうるので、調剤装置や
調剤関連設備の配置替え・組み替えを容易に行うことが
できる。したがって、この発明によれば、調剤済み薬品
類の自動収集を行う調剤支援システムを、各調剤用機械
装置類や搬送経路についての配置変更等に対する制約の
少ない柔軟なものにすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の調剤支援システムについて、これを実施するた
めの形態を説明する。
【0015】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は、上述した解決手段の調剤支援システムであっ
て、前記搬送機構は、個々に、前記搬器の搬送方向を反
転しうるものであることを特徴とする。このような調剤
支援システムにあっては、何れかの薬品類投入装置を搬
器搬送経路の反対側へ配置替えしたような場合など薬品
類投入装置の搬送方向が不都合なときには、該当する薬
品類投入装置における搬送機構についてその搬器搬送方
向を反転させると、それだけで搬器の搬送経路が適正に
確立されることとなる。これにより、調剤装置や調剤関
連設備の配置替え・組み替えの自由度を一層向上させる
ことができる。
【0016】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の調剤支援シ
ステムであって、前記搬送機構および前記複数の薬品類
投入装置の動作を制御するに際し前記搬送機構上の搬器
の数を一個以下に保つ制御を行う制御装置を備えたこと
を特徴とする。
【0017】この場合、処方箋に基づき手作業や自動処
理にて分散して調剤された薬品類は、搬器が所定の経路
を搬送される際にその搬器へ各薬品類投入装置から投入
されるので自動で収集・収容されることとなるが、その
際、投入対象の搬器は複数同時に存在すること無く一時
期に一個が上限なので、搬送状態を一見すれば直ちに収
集済み薬品や収集予定の薬品が判明することから、搬送
装置や他の装置が調剤データ通りの薬品類を投入対象と
しているか否か等を容易かつ確実に確認することができ
る。また、この調剤支援システムでは調剤の開始された
ときの順序を保って薬品が収集されることとなり、この
ことも、上述の確認を容易にする。
【0018】これにより、処方箋に基づいて調剤された
薬品を患者単位で自動収集することができるのに加え
て、薬品類投入の状況確認を容易かつ確実に行うことが
できることから、ソフトウェアやハードウェアの予期せ
ぬトラブルが発生した場合など、手作業で未収薬品を集
めたときでも誤りの発生する余地が無く、自動処理の再
会に際しての処方データや調剤データの再入力・再送処
理等も誤り無く行うことができる。
【0019】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の調剤支援シ
ステムであって、前記搬送経路に監査台又は監査装置が
連結されていることを特徴とする。この場合、分散調剤
後に自動収集された薬品は、監査台又は監査装置へ搬送
されて最終監査に供される。これにより、調剤に加えて
監査まで一貫した処理がなされる。しかも、一連の処方
箋に基づいて調剤の開始されたときと同じ順序で収集薬
品が最終監査に送り込まれることから、それぞれの処方
箋との突き合わせを行うときでも、単に順番通り処理し
て行けば患者単位で処理されるので、監査作業が煩雑に
ならずに済むため、監査作業を容易に而も確実に行うこ
とができる。
【0020】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の調剤支援シ
ステムであって、前記複数の薬品類投入装置の何れかは
その投入薬品類を複数保持しうるストック装置が介装さ
れたものであり、前記ストック装置は、受け入れた順序
で投入を行うものであることを特徴とする。
【0021】この場合、処方箋に基づき手作業や自動処
理にて調剤された薬品類は、搬器が所定の経路を搬送さ
れる際にその搬器へ各薬品類投入装置から直接に又はス
トック装置を介して投入されるので、自動で収集・収容
されることとなるが、その際にストック装置へ投入薬品
を渡した薬品類投入装置は前もって次の調剤を開始でき
るので効率よく調剤処理がなされる。しかも、そのスト
ック装置には投入薬品を一回の投入分に限らず複数回の
投入分までも保持させておくことが可能なので、該当薬
品類投入装置の処理時間が大きく変動しても他の薬品類
投入装置の処理を待たせたり逆に待たされたりすること
がほとんど無い。また、調剤された薬品類は、そのよう
なストック装置を経由したものであっても、調剤された
ときと同じ順序で搬器へ投入されるので、搬送手順や制
御シーケンスは、ストック装置の無いときと同様に単純
なもので済む。
【0022】これにより、処方箋に基づいて調剤された
薬品類を患者単位で効率よく自動収集することができる
のに加えて、搬送手順や制御シーケンスを煩雑・複雑に
すること無く、薬品類投入装置の処理時間のばらつきや
変動による無駄な待ちを減らすことができる。
【0023】
【実施例】本発明の調剤支援システムの一実施例につい
て、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図
1は、システム全体の正面図であり、図2は、その平面
図であり、図3は、その制御系のブロック図である。ま
た、図4は、そのうち一の薬品類投入装置についてのも
のであり、(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が
平面図である。なお、図3において、ブロック枠線の左
右が二重線になっているものはプログラム処理のルーチ
ンを示し、FIFOは先入れ先出しの記憶手段を示すも
のである。また、図4において、Mは電動モータであ
る。
【0024】このシステムは、制御装置10の全体制御
の下に、搬器供給装置20と薬袋投入装置30と錠剤投
入装置40と散薬投入装置50と注射薬投入装置60と
水薬等投入装置70と搬器収納装置80と最終監査装置
90とが空間的にもその順で一列に配置されたものであ
る。それらのうち、搬器供給装置20と搬器収納装置8
0は、搬器2の払出および受入を行うものであり、薬袋
投入装置30〜水薬等投入装置70は、いずれも後述す
るように搬器2に調剤済みの薬品類を投入する薬品類投
入装置となっている。
【0025】制御装置10は、コンピュータ14を有
し、そのプログラム処理によって、キーボードや図示し
ないホストコンピュータ等から次々に処方箋データを入
力するとともに、それらの処方箋データや予め記憶して
おいた薬剤情報などに基づいて制御下の各装置20〜9
0へ調剤開始等の指令や調剤データを送出したりそれら
の装置状態のモニタ等を行うものとなっている。また、
手作業で行う調剤についての作業指示書も出力するよう
になっている。
【0026】搬器供給装置20は、複数・多数の搬器2
を格納しうる搬器棚23と、搬器棚23を上下左右に又
は環状に移動させる手段と、搬器受払制御ルーチンのイ
ンストールされたコントローラとを有して、制御装置1
0から搬器払出の指令をコントローラが受けると、搬器
棚23を適宜移動させて、図示しない搬器払出口のとこ
ろに来た搬器2を薬袋投入装置30側へ送り出すように
なっている。また、図示しない搬器受入口のところへ薬
袋投入装置30側から搬器2が戻って来ると、やはり搬
器棚23を適宜移動させて、その空いているところへ搬
器2を収容するようにもなっている。
【0027】散薬投入装置50は(図4参照)、散薬を
調剤して搬器2へ投入するために、散薬分包機54と、
搬器2を錠剤投入装置40側から注射薬投入装置60側
へ搬送するコンベア51と、逆に搬器2を注射薬投入装
置60側から錠剤投入装置40側へ搬送するコンベア5
2と、コンベア51と散薬分包機54との間に介装され
たストッカ53と、これらの動作を制御するために散薬
分包制御ルーチン及びストック制御ルーチンのインスト
ールされたコントローラとを具えている。
【0028】散薬分包機54は、その本体内に断面が円
弧状に窪んだ環状凹溝の形成された回転体54bと、散
薬の配分時に回転体54bを定速回転させるとともに散
薬の分割時に分割数に応じた角度ずつ回転体を回転させ
る図示しない駆動装置と、環状凹溝54bの円弧状内側
面に接触する円形の仕切板の側面に所定幅の切出板が形
成された切出装置54aと、包装帯を区切りながらその
中に散薬を包み込む包装装置54cとを有し、定速回転
中の回転体54bに散薬が配分されると、これを切出装
置54aによって一包分ずつ切り出して包装装置54c
へ送り込むことで、散薬を分割分包するものである。
【0029】また、この散薬分包機54を制御する散薬
分包制御ルーチンは、回転体54bに配分する散薬を作
業者が予め手作業にて秤量や混合を行って準備しておけ
るように、制御装置10から受けた調剤開始可能の指令
をFIFOにため込んでおくとともに、図示しない表示
部にそのデータを表示しながら、指令を受けた順に従っ
て散薬分包機54に散薬分包を行わせる。このように散
薬投入装置50は、部分的に作業者の助けを要する半自
動の調剤機54が組み込まれたものとなっている。さら
に、散薬分包機54が複数の調剤開始可能指令に対する
処理を連続的に行えるよう、散薬分包機54には、調剤
済み散薬の入った包装帯を包装装置54cから受けてス
トッカ53へ送出する包装帯送出機構54dが設けら
れ、散薬分包制御ルーチンは、一の調剤開始可能指令に
対する処理が済むと、その情報をストック制御ルーチン
へ送出するとともに包装帯送出機構54dを作動させる
制御も行うようになっている。
【0030】ストッカ53は、複数・多数の調剤済み散
薬を区分して格納しうるストック棚53bと、ストック
棚53bを上下左右に又は環状に移動させる駆動機構5
3aとを有し、ストック制御ルーチンの制御によって包
装帯送出機構54dからの調剤済み散薬をストック棚5
3bの空いているところに受け入れて保持するようにな
っている。また、このストック制御ルーチンは、散薬分
包制御ルーチンから受けた情報を自己のFIFOにため
込んでおき、ストック棚53bに保持している散薬を搬
器2への投入口55から外へ出しさらに投入板55a上
を押し出して搬器2に投入する際に、FIFOにおける
情報の並び順に従って搬器2への薬品類投入処理の制御
を行う。これにより、ストッカ53は、投入薬品類を複
数保持するとともに受け入れた順序で投入を行うストッ
ク装置となっている。
【0031】コンベア51は、搬入端部と搬出端部との
間に張られた(図では3本の)搬送ベルトと、その駆動
機構および支持枠などからなり、搬送中の搬器2が投入
板55aの先端の下方を通過する位置に設けられてい
る。そして、ストック制御ルーチンの制御の下、搬器2
が隣の錠剤投入装置40から搬入されると、これを投入
板55aの下まで搬送し、そこで搬器2にストッカ53
から調剤済み散薬が投入されると、それからその搬器2
を隣の注射薬投入装置60へ向けて搬出するようになっ
ている。
【0032】コンベア52は、コンベア51と同じ構造
の搬送機構であるが、その真下に設けられていて、搬入
端部および搬出端部がコンベア51と逆になるように常
時駆動されている点が異なる。また、コンベア51,5
2を駆動する電動モータには回転方向が正逆切換可能な
ものが採用されていて、コンベア51,52は、図示し
ないスイッチを操作してその電動モータの回転方向を変
えることで、搬器の搬送方向を反転しうるものとなって
いる。
【0033】錠剤投入装置40は、錠剤を調剤して搬器
2へ投入するために、多数の錠剤フィーダから適宜の錠
剤を収集して分包する錠剤分包機44と、搬器2を薬袋
投入装置30側から散薬投入装置50側へ搬送するコン
ベア41と、逆に散薬投入装置50側から薬袋投入装置
30側へ搬送するコンベア42と、コンベア41と錠剤
分包機44との間に介装されたストッカ43と、これら
の動作を制御するために錠剤分包制御ルーチン及びスト
ック制御ルーチンのインストールされたコントローラと
を具えている。
【0034】錠剤分包機44は各錠剤フィーダに各種の
錠剤を保持していて作業者の助けが無くても調剤が行え
るので、この錠剤投入装置40は、全自動の調剤機が組
み込まれたものとなっている。そして、錠剤分包機44
は錠剤分包制御ルーチンの制御下で次々と錠剤を分包し
て調剤済み錠剤をストッカ43へ送り出すものであり、
その調剤済み薬品類を受けるストッカ43は、ストッカ
53とほぼ同様の構造をしていて、ストック制御ルーチ
ンの制御の下で投入薬品類を複数保持しうるとともに受
け入れた順序で投入を行うストック装置となっている。
【0035】コンベア41,42は、上述したコンベア
51,52と同様の搬送機構であり、長さが錠剤分包機
44に対応して少しだけ短いものとなっている。そし
て、ストック制御ルーチンの制御の下、コンベア41は
ストッカ43の投入口45の下方でストッカ43から調
剤済み錠剤が投入されるように搬器2の搬送を行い、コ
ンベア42はコンベア41の真下で搬器2を戻すように
搬送する。これらのコンベア41,42も、図示しない
専用のスイッチを操作することで、搬器の搬送方向を反
転しうるものとなっている。
【0036】注射薬投入装置60は、注射薬を調剤して
搬器2へ投入するために、多数のアンプル収納カートリ
ッジから適宜の注射薬を収集してパッキングする注射薬
調剤機64と、搬器2を散薬投入装置50側から水薬等
投入装置70側へ搬送するコンベア61と、逆に水薬等
投入装置70側から散薬投入装置50側へ搬送するコン
ベア62と、コンベア61と注射薬調剤機64との間に
介装されたストッカ63と、これらの動作を制御するた
めに注射薬調剤制御ルーチン及びストック制御ルーチン
のインストールされたコントローラとを具えている。
【0037】注射薬調剤機64は各カートリッジに各種
の注射薬を保持していて作業者の助けが無くても調剤が
行えるので、この注射薬投入装置60も、錠剤投入装置
40と同様に全自動の調剤機が組み込まれたものとなっ
ている。そして、ストッカ63およびコンベア61,6
2等もそれぞれ上記のストッカ43およびコンベア4
1,42と同様のものとなっている。もっとも、その長
さは注射薬調剤機64に対応したものとなっている。
【0038】水薬等投入装置70は、調剤機が何も組み
込まれていないものであり、作業者が手作業で調剤した
水薬や外用薬等を搬器2へ投入するために、搬器2を注
射薬投入装置60側から搬器収納装置80側へ搬送する
コンベア71と、逆に搬器収納装置80側から注射薬投
入装置60側へ搬送するコンベア72と、コンベア41
側に搬器2への投入口75が形成され反対側が大きく解
放された仕分け棚73と、これらの動作を制御するため
に選択投入制御ルーチンのインストールされたコントロ
ーラとを具えている。
【0039】仕分け棚73は、多数の仕分け室に区切ら
れており、作業者は何れの仕分け室に対しても解放側か
ら調剤済み薬品類を収めることが可能であるが、その際
に選択投入制御ルーチンの案内表示で指定された仕分け
室に収めるか、収めた仕分け室の情報を選択投入制御ル
ーチンに入力することで、作業者は投入薬品類が実際に
搬器2へ投入されるのを待たずに次の作業に取り掛かる
ことができるようになっている。さらに、仕分け棚73
は、選択投入制御ルーチンの制御下で、制御装置10か
らの調剤開始可能指令の順序に従い保持中の投入薬品類
のうちから適宜のものを選択して取り出し、それを投入
口75からコンベア71上の搬器2に投入するようにも
なっている。また、コンベア71,72は、長さの点を
除いて、それぞれ上記のコンベア41,42と同様のも
のとなっている。
【0040】薬袋投入装置30は、制御装置10からの
処方データに基づいて薬袋に用法や用量などを印刷する
プリンタ34と、搬器2を搬器供給装置20側から錠剤
投入装置40側へ搬送するコンベア31と、逆に錠剤投
入装置40側から搬器供給装置20側へ搬送するコンベ
ア32とを具えている。コンベア31とプリンタ34と
の間にストック装置は設けられておらず、この薬袋投入
装置30は薬品類投入装置が搬送機構に対して直接的に
連結されたものとなっている。そして、このプリンタ3
4等を用いた薬袋印刷の制御は、制御装置10から処方
データを受けるとFIFOにため込んでおいて、コンベ
ア31に搬器供給装置20から搬器2が搬入されると、
最先の処方データをFIFOから取り出し、これに基づ
いて薬袋を作成して、その薬袋を搬器2に投入するよう
になっている。ここでも、コンベア31,32は、長さ
の点を除いて、それぞれ上記のコンベア41,42と同
様のものとなっている。
【0041】搬器収納装置80は、複数・多数の搬器2
を格納しうる搬器棚83と、搬器棚83を上下左右に又
は環状に移動させる手段と、搬器2を水薬等投入装置7
0側から搬入して搬器棚83のところまで運ぶコンベア
81と、逆に最終監査装置90側から水薬等投入装置7
0側へ搬送するコンベア82と、搬器受入制御ルーチン
のインストールされたコントローラとを有して、水薬等
投入装置70のコンベア71からコンベア81に搬器2
が搬入されると、搬器棚83を適宜移動させて、その空
いている棚に搬器2を収容するとともに、その旨を制御
装置10に報告するようになっている。
【0042】なお、搬器棚83に収容されている各搬器
2を作業者が随時そこから自由に取り出して最終監査が
行えるように、搬器棚83の通常位置するところに対応
して搬器収納装置80の側面等には搬器取出口85が大
きく開口するよう形成されている。ここでも、また、コ
ンベア81,82は、長さの点を除いて、それぞれ上記
のコンベア41,42と同様のものとなっている。
【0043】最終監査装置90は、搬器収納装置80か
らの搬器2に収集された各薬品1について処方データに
一致したものが過不足無く揃っているか否かの監査作業
を行うために、搬器2や薬品1等を確認し易く乗せてお
く監査台94と、該当する処方箋の内容を表示したりし
て監査作業を支援する手段と、搬器2を搬器収納装置8
0側へ搬送するコンベア92と、搬器受入制御ルーチン
のインストールされたコントローラとを有したものであ
る。コンベア92の他に搬器の搬送機構は無い。そし
て、最終監査装置90の側面に対しコンベア92の少し
上のところに搬器返却口95が開口形成されていて、こ
こから監査後の空の搬器2をコンベア92に乗せて戻す
ようになっている。
【0044】このように各搬送機構31〜81すなわち
コンベア31,41,51,61,71,81が一連の
各薬品類投入装置等30,40,50,60,70,8
0のそれぞれに分割して組み込まれたものとなってい
て、しかも、これらの搬送機構31〜81が各々の搬入
端部と搬出端部とを隣接させて順に連なるよう配置され
ていることによって、最終監査装置90へ向けて搬器2
を搬器供給装置20から搬器収納装置80まで運ぶ往路
搬送経路が確立されるとともに、この搬器の搬送経路に
沿って薬品類投入装置が複数配設された状態となってい
る。
【0045】また、それらの下方で連なる搬送機構92
〜32すなわちコンベア92,82,72,62,5
2,42,32によって、最終監査部90から搬器供給
装置20へ戻す搬器2を逆方向に運ぶ復路搬送経路も確
立されるようになっている。さらに、往路搬送経路(3
1〜81)は搬器収納装置80と最終監査装置90との
隣接配置によって監査台94に対して間接的に連結され
たものとなり、復路搬送経路(92〜32)はコンベア
92とコンベア82との隣接結合によって最終監査装置
90に対して直接的に連結されたものとなっている。な
お、図1及び図2に示したシステム配置例では、制御装
置10,搬器供給装置20,薬袋投入装置30,錠剤投
入装置40,散薬投入装置50,注射薬投入装置60,
水薬等投入装置70,搬器収納装置80,最終監査装置
90が右から左にその順で搬送機構を基準にして一直線
状に並ぶとともに、各薬品類投入装置30,40,5
0,60,70の調剤用機械装置類34,44,54,
64,73が総て搬送機構を基準にして同じ側になって
いる。
【0046】また、制御装置10は、上述したことに加
えて、薬品類薬投入装置30〜70に対して調剤開始可
能または薬剤投入開始可能の制御指令を出す際に、優先
順位の設定や変更等の特段の設定が無い限り処方箋に基
づく処方データの入力順に従って該当指令を送出する。
ただし、処方データの入力順と異なる順序が予め設定さ
れたようなときにはその指定順に従って該当指令を送出
する。そして、これらの指令は各装置30〜70に対し
その実際の調剤内容に拘わらず先行して出されるように
なっている。また、制御装置10は、搬器供給装置20
に対して搬器払出の指令を出す際には、やはり同じ順序
を保って該当指令を送出するが、搬器供給装置20から
先に払い出された搬器2が搬器収納装置80に受け入れ
らるのを待って指令を出す。これにより、制御装置10
は、搬送機構および複数の薬品類投入装置の動作を制御
するに際し搬送機構上の搬器の数を一個以下に保つ制御
を行うものとなっている。
【0047】この実施例の調剤支援システムについての
使用態様及び動作を説明する。
【0048】具体例として、各患者に対して錠剤,散
薬,注射薬,水薬の総てを処方するという3通の処方箋
が調剤部門に届いたとする。この場合、調剤部門の作業
者は、先ずその処方箋のデータを制御装置10に入力さ
せる。すると、1通分の入力が終わった時点で、制御装
置10から搬器供給装置20、薬品類投入装置30〜7
0,搬器収納装置80,及び最終監査装置90に対して
搬器払出の指令または薬剤投入開始可能の制御指令と該
当処方データとが送信されるとともに、手作業用の調剤
指示書も出力される。こうして、各装置20〜90が稼
動を始めるとともに、手の空いた作業者がいれば手作業
での調剤も開始できる。
【0049】この状態で、さきほどの作業者が処方箋デ
ータの入力を継続して行うと、2通目と3通目の入力が
終わったそれぞれの時点で、制御装置10から薬品類投
入装置30〜70等に対して薬剤投入開始可能の制御指
令と該当処方データとが送信されるとともに手作業用の
調剤指示書が出力される。こうして、1番目の調剤処理
を行っている薬品類投入装置30〜70等に対して2番
目,3番目の調剤処理が予約されるとともに、さらに手
の空いた作業者がいれば手作業での調剤を複数人で分担
して並列に処理することもできる。なお、搬器供給装置
20に対する搬器払出の予約は行われ無い。
【0050】稼動した各装置30〜90では、往路搬送
路を担うコンベア31,41,51,61,71,81
や、復路搬送路を担うコンベア32,42,52,6
2,72,82,92が作動して搬器2の搬送が可能と
なる。そして、制御装置10から出された指令に応じ
て、一の搬器2が搬器供給装置20からコンベア31上
へ送り出される。また、全自動調剤機の組み込まれてい
る錠剤投入装置40及び注射薬投入装置60では、それ
ぞれの処理速度で1〜3番目の調剤処理が逐次行われ
て、調剤済みの薬品がそれぞれのストッカ43,63に
ストックされる。さらに、半自動調剤機の組み込まれて
いる散薬投入装置50では、手作業で準備すべき散薬の
データが表示されるので、手の空いている作業者は、そ
の表示に従って散薬を用意し表示の順番通りに散薬分包
機54に供給する。散薬分包機54による調剤の済んだ
散薬は、ストッカ53にストックされる。また、指示書
に従って手作業で調剤された水薬は、作業者が仕分け棚
73へ区分して収める。
【0051】そして、薬袋投入装置30では、1番目の
搬器2が搬入されると、プリンタ34によって1番目の
薬袋が搬器2に投入される。さらに、この1番目の搬器
2には、コンベア41〜71によって搬送される間に、
錠剤投入装置40,散薬投入装置50,注射薬投入装置
60,水薬等投入装置70によって、1番目の錠剤,散
薬,注射薬,水薬が投入される。もっとも、それらの調
剤の際に2,3番目の水薬の方が先にできあがったのに
1番目の水薬がなかなか調剤できなかったようなときに
は、1番目の搬器2は、1番目の水薬ができあがるまで
コンベア71上で待たされる。その間に、他の薬品類投
入装置40〜60では、調剤処理が順調に進むと、2,
3番目の調剤済み薬品も総てストッカ43〜63に揃
う。
【0052】それから、1番目の搬器2が搬器収納装置
80に搬入されコンベア81から移されて搬器棚83に
収納される。こうして、1通目の処方箋に対応した調剤
作業およびその薬品類が1番目の搬器2の中に収集さ
れ、その最終監査が可能な状態となる。そこで、監査部
門の作業者は、その搬器2を搬器取出口85から取り出
して監査台94の上に置き、その最終監査を行う。
【0053】一方、調剤部門では、1番目の搬器2が搬
器棚83に収納されたことが搬器収納装置80から制御
装置10に通知されると、制御装置10から搬器供給装
置20に対して搬器払出の指令が送信される。そして、
この指令に応じて、2番目の搬器2が搬器供給装置20
から薬袋投入装置30へ送り出され、そこでは2番目の
薬袋がその搬器2に投入される。さらに、この2番目の
搬器2には、コンベア41〜71によって搬送される間
に、錠剤投入装置40,散薬投入装置50,注射薬投入
装置60,水薬等投入装置70によって、2番目の錠
剤,散薬,注射薬,水薬が投入される。
【0054】それから、その2番目の搬器2も搬器収納
装置80に搬入され搬器棚83に収納されるが、今回は
途中で待たされること無く搬送が完了する。こうして、
2通目の処方箋に対応した調剤作業およびその薬品類が
2番目の搬器2の中に速やかに収集され、その最終監査
も可能な状態となる。そこで、手の空いた監査部門の作
業者は、その搬器2も搬器取出口85から取り出して監
査台94の上に置き、その最終監査を行う。
【0055】同様にして、2番目の搬器2が搬器棚83
に収納されたことが搬器収納装置80から制御装置10
に通知されると、制御装置10から搬器供給装置20に
対して搬器払出の指令が送信されて、3番目の搬器2が
搬器供給装置20から送り出され、その3番目の搬器2
に対しコンベア31〜71での搬送に伴って各薬品類投
入装置30〜70によって3番目の錠剤,散薬,注射
薬,水薬が投入される。それから、その3番目の搬器2
も搬器収納装置80に収納される。このときも、途中で
待たされること無く搬送が完了する。こうして、3通目
の処方箋に対応した薬品類の収集も速やかに行われ、そ
の最終監査も行われる。
【0056】この場合、1番目の搬器は手作業での調剤
の遅れによって待たされてしまったのに対し、その間に
他の調剤が済んでストック装置に調剤済み薬品の用意さ
れていた2,3番目の搬器は、その遅れを取り返すほど
素早く搬送されている。これは例示であるが、一般に、
ストック装置無しで処方データの入力順に処理すると調
剤開始の順序と共に収集の順序も固定されてしまうため
各薬品類投入装置の処理時間変動によってスループット
が低下してしまいがちなところ、ストック装置との結合
によって制御装置の欠点がカバーされることから、搬器
を調剤完了順に複数でも搬送に供するシステムのスルー
プットに近い処理能力を発揮することができる。なお、
監査が済んで搬器2が不要になると、作業者はその搬器
2を搬器返却口95を介してコンベア92に乗せる。そ
うすると、その搬器2は、コンベア92,82,72,
62,52,42,32によって搬器供給装置20へ搬
送され、そこで搬器棚23の空き棚に戻される。
【0057】次に、2番目の搬器2の搬送中にトラブル
が発生した場合について説明する。何れかの薬品類投入
装置たとえば散薬投入装置50で搬器2への投入が正し
くなされずに異常状態が検出され、搬送機構等の作動が
停止したとする。この場合、1番目の搬器は既に搬器棚
83に収納されており、3番目の搬器は未だ搬器棚23
に止まっているので、コンベア31〜71の上に存在す
るのは、2番目の搬器だけである。
【0058】そこで、その2番目の搬器が止まっている
場所やその中を見れば、散薬投入装置50からの投入が
異常であることが直ちに把握されるので、その投入をマ
ニュアル操作でリカバーする。それから、その搬器2を
コンベア51とコンベア61との隣接部に乗せ直し、制
御装置10にリスタートを指示する。こうして、何れの
搬器に対して傷害が発生したのか迷うということ無く容
易に、トラブルから復旧させることができる。
【0059】最後に、装置の配置替えを行う場合につい
て説明する。図5は、図2に対応した平面図であるが、
一部の装置40,50,60について配置が異なる。
【0060】この場合、錠剤投入装置40及び注射薬投
入装置60が180゜回転させられ、さらに散薬投入装
置50と注射薬投入装置60とが入れ替えられた状態に
なっている。すなわち、この配置例では、制御装置1
0,搬器供給装置20,薬袋投入装置30,錠剤投入装
置40,注射薬投入装置60,散薬投入装置50,水薬
等投入装置70,搬器収納装置80,最終監査装置90
が右から左にその順で搬送機構を基準にして一直線状に
並ぶとともに、各薬品類投入装置30,40,50,6
0,70の調剤用機械装置類34,44,54,64,
73は調剤用機械装置類34,54,73と調剤用機械
装置類44,64とが搬送機構を基準にして反対側にな
っている。
【0061】そして、180゜回転させられた錠剤投入
装置40及び注射薬投入装置60については個々にスイ
ッチ操作にて搬器の搬送方向の反転がなされるが、制御
装置10に対する設定変更や、装置間の信号線の接続変
更などは、一切無い。この場合も、搬器2の搬送状況や
薬品類の投入状況は、散薬と注射薬の投入順序が入れ替
わるだけで、上述したのと同様である。
【0062】こうして、自動調剤と手作業での調剤とを
空間的に区分けするといったことが、該当装置の配置変
更とそれに伴う僅かなスイッチ操作だけで容易に達成さ
れるのである。
【0063】なお、上記の実施例では、他の薬品類投入
装置と搬送機構との間にストック装置を設けたのに対し
コンベア31とプリンタ34との間にはストック装置を
介在させなかったが、本発明はこれに限定されるもので
は無い。コンベア31とプリンタ34との間にストック
装置を介装させてもよく、何れの薬品類投入装置と搬送
機構との間にストック装置を設けるか或いは設けないの
かは任意である。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の調剤支援システムにあっては、薬品類投入装置を搬送
経路に沿って整列させるだけで搬器の搬送経路が確保さ
れるようにしたことにより、調剤済み薬品類の自動収集
を行う調剤支援システムに対して各調剤用機械装置類の
配置替えや搬送経路の変更等に関する柔軟性を付与する
ことができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の調剤支援システムの一実施例につい
て、その正面図である。
【図2】 その平面図である。
【図3】 その制御部のブロック図である。
【図4】 その薬品類投入装置の一つについて、
(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が平面図であ
る。
【図5】 配置を変更したときの平面図である。
【符号の説明】
1 薬剤(調剤済み薬品、投入薬品、最終監査待ち薬
品、薬品類) 2 搬器(搬送容器、収集箱、トレイ、バケット、パ
ケット) 10 制御装置(メインコントローラ、調剤指令装置、
処方データ入力装置) 14 コンピュータ 20 搬器供給装置 23 搬器棚 30 薬袋投入装置(薬品類投入装置) 31 コンベア(往路搬送機構) 32 コンベア(復路搬送機構) 34 プリンタ(薬袋印刷装置、薬袋作成装置、調
剤用機械装置類) 40 錠剤投入装置(薬品類投入装置) 41 コンベア(往路搬送機構) 42 コンベア(復路搬送機構) 43 ストッカ(投入錠剤のストック装置) 44 錠剤分包機(全自動の調剤装置) 45 投入口 50 散薬投入装置(薬品類投入装置) 51 コンベア(往路搬送機構) 52 コンベア(復路搬送機構) 53 ストッカ(投入散薬のストック装置) 54 散薬分包機(半自動の調剤装置、調剤用機械
装置類) 55 投入口 60 注射薬投入装置(薬品類投入装置) 61 コンベア(往路搬送機構) 62 コンベア(復路搬送機構) 63 ストッカ(投入注射薬のストック装置) 64 注射薬調剤機(全自動の調剤装置、調剤用機
械装置類) 65 投入口 70 水薬等投入装置(薬品類投入装置) 71 コンベア(往路搬送機構) 72 コンベア(復路搬送機構) 73 仕分け棚(手作業調剤薬品の区分ストック装
置) 75 投入口 80 搬器収納装置 81 コンベア(往路搬送機構) 82 コンベア(復路搬送機構) 83 搬器棚 85 搬器取出口 90 最終監査装置 92 コンベア(復路搬送機構) 94 監査台 95 搬器返却口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬器に薬品類を投入する薬品類投入装置が
    前記搬器の搬送経路に沿って複数配設された調剤支援シ
    ステムにおいて、前記搬送経路を担う搬送機構が前記薬
    品類投入装置のそれぞれに分割して組み込まれているこ
    とを特徴とする調剤支援システム。
JP36348097A 1997-12-16 1997-12-16 調剤支援システム Pending JPH11169436A (ja)

Priority Applications (1)

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JP36348097A JPH11169436A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 調剤支援システム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002279068A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Tosho Inc 調剤システム
KR20200111786A (ko) * 2018-03-05 2020-09-29 가부시키가이샤 스크린 홀딩스 인쇄 장치 및 인쇄 방법
JP2021186660A (ja) * 2020-05-27 2021-12-13 株式会社S&Sエンジニアリング 薬剤ピッキング支援調剤台

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