JP3369748B2 - 散薬錠剤連続包装方法およびその装置 - Google Patents

散薬錠剤連続包装方法およびその装置

Info

Publication number
JP3369748B2
JP3369748B2 JP23488694A JP23488694A JP3369748B2 JP 3369748 B2 JP3369748 B2 JP 3369748B2 JP 23488694 A JP23488694 A JP 23488694A JP 23488694 A JP23488694 A JP 23488694A JP 3369748 B2 JP3369748 B2 JP 3369748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging
prescription
tablet
powder
powdered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23488694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0891301A (ja
Inventor
正二 湯山
孝明 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yuyama Manufacturing Co Ltd filed Critical Yuyama Manufacturing Co Ltd
Priority to JP23488694A priority Critical patent/JP3369748B2/ja
Publication of JPH0891301A publication Critical patent/JPH0891301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3369748B2 publication Critical patent/JP3369748B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F17/00Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services
    • G07F17/0092Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services for assembling and dispensing of pharmaceutical articles

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は散薬錠剤連続包装方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】散薬処理装置と錠剤処理装置と包装装置
とを備え、散薬と錠剤を連続して包装するようにした装
置は、従来より種々提案され提供されている。例えば、
特公平1−14082号公報には、錠剤フィーダから供
給される錠剤を分配して収容する第1環状回転体と、散
薬フィーダから供給される散薬を分配して収容する第2
環状回転体と設け、これらの回転体を互いにずらして上
下に重ね合わせて、各回転体から排出される錠剤又は散
薬をホッパを介して包装装置に導くようにした自動薬剤
分包機が開示されている。このものでは、第1環状回転
体と第2環状回転体を同時に駆動すれば散薬と錠剤を1
つの包装に同時に分包することができ、交互に駆動すれ
ば散薬と錠剤を交互に分包することができる。
【0003】また、特公昭58−43282号公報に
は、錠剤フィーダから供給される錠剤と散薬供給装置か
ら供給される散薬とをそれぞれ受け入れる外マスと内マ
スからなる複式環形分割マスを設け、該分割マスから排
出される散薬又は錠剤を包装装置に導くようにした散薬
錠剤分包機が提案されている。この装置においても、外
マスと内マスを別個に使用して散薬又は錠剤を連続包装
したり、同時に使用して散薬と錠剤を同時に又は交互に
包装することができる。
【0004】さらに、特開平4−327115号公報等
には、錠剤フィーダと、ターンテーブル上に環状に配分
された散薬を任意の角度ずつ切り出して排出する散薬処
理装置とを備え、前記錠剤フィーダから排出される錠剤
と散薬処理装置から排出される散薬を分包装置に導くよ
うにした薬剤分包機が開示されている。この装置では、
ターンテーブルに環状に配置された散薬をかき出すこと
によって散薬を分割誤差なく排出することができる。ま
た、錠剤フィーダ又は散薬処理装置のいずれかを連続駆
動したり、同時又は交互に駆動することによって、錠剤
と散薬を任意に組み合わせて分包することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記何
れの装置も、錠剤の場合には処方に従って必要な個数の
錠剤を直ちに包装装置に供給することができるが、散薬
の場合には処方にしたがって調剤士が軽量を行って調剤
処理装置に投入した後、その調剤処理装置内で分配ター
ンテーブルや分割マスに分配する準備動作が必要である
ため、直ちに分包処理装置に供給することができない。
このため、同時包装や交互包装等の包装条件を有する散
薬処方と錠剤処方が混在している処方に従って包装を行
う場合には、散薬の準備動作が整うまで錠剤の供給を停
止しておかなければならないので、非常に効率が悪いと
いう問題があった。
【0006】そこで、特公昭63−50243号公報で
は、多数の処方データを錠剤情報と散薬情報に分類して
待ち行列方式で記憶し、錠剤の包装動作と平行して散薬
の準備動作を行い、散薬の準備動作が終了すると散薬の
包装動作を優先して行うようにした薬剤分包機が提案さ
れている。しかしながら、この装置では、散薬の準備動
作中に錠剤の包装を順次行うことができるが、散薬と錠
剤の同時包装や交互包装の包装条件がある場合には、や
はり散薬が準備されるまで待機する必要がある。
【0007】また、同一患者の処方の中に散薬と錠剤の
両方が含まれている場合に、当該散薬の準備動作中に、
錠剤の分包動作が終了してさらに他の患者の錠剤分包が
行われてしまい、同一患者の散薬と錠剤をまとめて包装
することができない。このため、包装後に同一患者の散
薬と錠剤を切り分けしなければならないという煩雑さが
ある。本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、錠
剤と散薬の同時包装や交互包装、同一患者コード毎等の
包装条件がある処方が混雑している場合でも、散薬の準
備を待つことなく効率よく包装を行うことができる散薬
錠剤連続包装方法およびその装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1発明に係る散薬錠剤連続包装方法は、散薬処方
と錠剤処方とが混在した処方データに基づいてそれらの
薬剤を連続して包装する散薬錠剤連続包装方法におい
て、散薬処方に対しては、その処方データに基づいて調
剤された散薬が散薬処理装置によって1包分ずつ供給可
能になった時点で当該散薬の包装順序を登録し、錠剤処
方に対しては、その処方データに基づいて選択された錠
剤カートリッジが錠剤フィーダに装着された時点で当該
錠剤の包装順序を登録し、前記登録した包装順序を、同
時包装、交互包装又は同一患者コード毎包装等の互いに
関連する包装条件を有する複数の薬剤処方の包装順序が
前後するように並べ変えて変更し、前記包装順序に従っ
て、前記散薬処理装置から供給される調剤散薬と前記錠
剤フィーダから供給される錠剤とを包装装置にて包装す
るようにしたものである(請求項1)。
【0009】この方法において、前記互いに関連する包
装条件を有する複数の薬剤処方がすべて揃うまで、包装
条件を有しない薬剤を先に包装するのが、待ち時間を無
くする点から好ましい(請求項2)。同様の観点から、
前記互いに関連する包装条件を有する複数の薬剤処方の
一方が先に登録されている状態で、他方が後から登録さ
れたときに、その時点で先登録された薬剤処方の後順に
後登録の薬剤処方の順序を並べ換え、該先登録の薬剤処
方と後登録の薬剤処方を優先して包装するようにしても
よい(請求項3)。また、同時包装条件を有する複数の
散薬に対しては、それらの散薬が散薬処理装置によって
混合されて同時に1包分ずつ供給可能になった時点でそ
れらの散薬の包装順序を1つにまとめて登録するのが、
散薬処理装置を効率よく使用することができる点で好ま
しい(請求項4)。
【0010】一方、第2発明に係る散薬錠剤連続包装装
置は、調剤された散薬を受け入れる散薬ホッパ、該散薬
ホッパより流出する散薬を環状に均一に分配する分配
皿、該分配皿上の散薬を処方にしたがって1包装ずつ分
割して供給する分割装置からなる散薬処理装置と、錠剤
を収容する着脱可能な複数の錠剤カートリッジ、処方に
該当する錠剤が収容された錠剤カートリッジから処方に
したがって錠剤を1包装ずつ供給する錠剤フィーダから
なる錠剤処理装置と、前記散薬処理装置から供給される
調剤散薬と前記錠剤処理装置から供給される錠剤とを包
装する包装装置と、処方箋に従って散薬および錠剤の処
方を表示する処方表示手段と、散薬に対しては当該散薬
が調剤されて散薬処理装置において分配が完了したとき
に当該散薬の包装順序を記憶し、錠剤に対しては当該錠
剤が収容された錠剤フィーダが錠剤処理装置に装着され
たときに当該錠剤の包装順序を登録する包装順序登録手
段と、前記前記包装順序登録手段に登録された包装順序
を、同時包装、交互包装又は同一患者コード毎包装等の
互いに関連する包装条件を有する複数の薬剤処方の包装
順序が前後するように並べ変えて変更する包装順序変更
手段と、該包装順序変更手段に登録された包装順序に従
って前記散薬処理装置及び前記錠剤処理装置を駆動し
て、調剤散薬と錠剤の包装装置への供給を制御する包装
制御手段とを備えたものである(請求項5)。
【0011】
【作用】第1発明に係る方法では、処方が散薬の場合に
は調剤を終えて調剤処理装置に投入し、錠剤の場合には
錠剤フィーダに錠剤カートリッジを装着する。調剤処理
装置において散薬が1包分ずつ供給可能となり、また錠
剤フィーダに錠剤カートリッジが装着されることによ
り、散薬と錠剤がそれぞれ包装可能になったものから包
装順序を登録する。そして、散薬と錠剤の間に関連する
包装条件がある場合には、それらの包装順序が前後する
ように並べ換えてその順序で包装する。
【0012】第2発明に係る装置では、処方表示手段に
表示された処方に従って調剤された散薬が散薬処理装置
の散薬ホッパに投入されると、ここで散薬は分配皿に均
一に環状に分配される。そして、その分配が完了した時
点で包装順序登録手段は当該散薬の包装順序を登録す
る。また、処方表示手段に表示された処方の錠剤が収容
された錠剤カートリッジが錠剤処理装置の錠剤フィーダ
に装着されると、その時点で包装順序登録手段は当該錠
剤の包装順序を登録する。そして、包装順序登録手段に
登録された散薬又は錠剤の中に、互いに関連する包装条
件を有するものがある場合には、包装順序変更手段はそ
の包装条件を有する散薬と錠剤が前後するように包装順
序を並べ換える。次に、包装制御手段は、包装順序に従
って散薬処理装置および錠剤処理装置を駆動する。これ
により、散薬及び錠剤が包装装置に供給され、ここで包
装される。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は本発明に係る方法が実施される散薬錠剤
自動包装装置の全体配置を示す。右側に配置されている
のは散薬収納棚1、左側に配置されているのは錠剤収納
棚2、両棚の間に配置されているのは散薬錠剤包装装置
3である。
【0014】散薬収納棚1には、多数の散薬瓶4が載置
収納されている。各散薬瓶4の底には、図2に示すよう
に、台座5が取り付けられている。台座5の下面に形成
された凹部6には、電池7と、該電池7を電源とする発
信器8と、前記電池7から発信器8への電源ラインを断
続するスイッチ9とからなる散薬識別装置10が組み込
まれている。凹部6は蓋体11によって蓋されている。
前記スイッチ9は、散薬瓶4が棚から取り出されて傾く
とオンし、棚に戻されるとオフするようになっている。
前記発信器8は、当該散薬瓶4に収容された散薬の名称
をコード化された識別信号として出力するものである。
なお、前記散薬瓶4の識別装置10の代わりに、穿孔、
バーコード、磁気記録等による識別化も可能であり、ま
た光通信やホール素子を使用して識別化することもでき
る。
【0015】前記散薬収納棚1のテーブルには、図1に
示すように、散薬を調剤するための調剤処方容器12や
計量器13が載置されている。調剤処方容器12の底に
は、調剤された散薬の処方データ(処方番号等)を記憶
する記憶装置12aが取り付けられている(図7参
照)。また、散薬収納棚1には、図7に示すように、処
方表示器14と、散薬判別機15と、錠剤判別機16
と、包装順序記憶部17と、散薬処方読取機18と、中
央演算処理部(CPU)19とからなる処方制御装置2
0が設けられている。この処方制御装置20は、本発明
の処方表示手段および包装順序登録手段を構成してい
る。
【0016】前記処方表示器14は、図1に示すよう
に、散薬収納棚1のテーブル上に載置されている。この
処方表示器14には、各処方の処方番号、患者名、薬剤
の種別、薬剤名および1回服用量、薬剤総量、薬剤番
号、服用データからなる処方データが処方順に表示され
るようになっている(表1参照)。散薬判別機15は、
図1に示すように、散薬収納棚1のテーブルと面一にな
るように設けられている。この散薬判別機15は、前記
散薬瓶4の発信器8からの識別信号を受信する受信器と
散薬の処方データを調剤処方容器12の記憶装置12a
に対して発信する発信器を備えている。錠剤判別機16
は、図1に示すように、錠剤収納棚2の内部に収納さ
れ、後述する錠剤カートリッジ23に対して錠剤の識別
信号を発信して処方に該等する錠剤をサーチする発信器
を備えるとともに、後述する錠剤フィーダ43からの錠
剤の識別信号を受けるようになっている。
【0017】包装順序記憶部17は、図1に示すよう
に、散薬収納棚1の内部に設けられた処方制御装置20
に組み込まれ、散薬と錠剤の包装順序を包装の準備が整
ったものから順次記憶して登録するものである。散薬処
方読取機18は、図1に示すように、散薬錠剤包装装置
3のテーブルと面一になるように設けられ、前記調剤処
方容器12の記憶装置12aに記憶された処方データを
読み取るものである。前記処方制御装置20は、図7に
示すように、病院や薬局に設置されたホストコンピュー
タ21と情報交換されるようになっている。すなわち、
処方入力装置22により医者の処方箋に従って入力され
た処方データがホストコンピュータ21を介して処方制
御装置20に伝送される。
【0018】錠剤収納棚2には、図1に示すように、多
数の錠剤カートリッジ23が収納されている。各錠剤カ
ートリッジ23は、図3,図4に示すように、摺鉢状の
底を備えた錠剤を収容するケース24と、該ケース24
の底に回転自在に取り付けられ外周に複数の錠剤ポケッ
ト25を有するロータ26と、前記ケース24を着脱可
能に蓋する蓋体27とからなっている。また、この錠剤
カートリッジ23には、内部に収容された錠剤を識別す
る識別装置28と、発光ダイオード(LED)からなる
表示ランプ29と、前記処方制御装置20の錠剤判別機
16からの薬剤の識別信号を受信して該識別信号と収容
されている錠剤とが一致している場合に前記表示ランプ
29を点灯させる受信器30とが設けられている。
【0019】なお、前記錠剤カートリッジ23の識別装
置28としては、穿孔、バーコード、磁気等を利用して
収容されている錠剤情報を記録することが簡単で好まし
い。この代わり、前記散薬瓶4と同様に無線方式により
識別化してもよいし、光通信やホール素子を使用して識
別化することもできる。
【0020】散薬錠剤包装装置3は、図1に示すよう
に、散薬処理機構31と、錠剤処理機構32と、包装機
構33と、包装制御装置34とからなっている。散薬処
理機構31は、図6に示すように、2つの散薬ホッパ3
5a,35bと、外周に環状溝からなる分配皿36を備
えた2つの分配盤37a,37bと、分割機38とから
構成されている。各散薬ホッパ35a,35bは、投入
された散薬を分配盤37a,37bの分配皿36上に均
等に供給するために上下方向に振動するシュート39を
備えている。また、散薬ホッパ35a,35bおよびそ
れらのシュート39は、いずれかの分配盤37a,37
bの分配皿36に散薬を供給することができるように、
上下方向に昇降可能になっている。
【0021】2つの分配盤37a,37bは、上下重ね
て配置され、それぞれ回転軸a,bの回りに独立して回
転可能であり、またそれらの軸a,bの中間に設けた共
通の旋回軸cの回りに旋回可能であり、さらに上下方向
に一体に昇降可能になっている。これにより、散薬ホッ
パ35a,35bから供給される散薬が分配皿36に分
配されるように分配皿36の一端が散薬ホッパ35a,
35bの下方に位置する分配位置と、分配皿36上の散
薬が分割機38によって定量ずつ分割して掻き出される
ように分割機38の下方に位置する分割位置とに移動す
るようになっている。
【0022】分割機38は、前記分配盤37a,37b
の分配皿36の曲面に一致する径を有する円板40の前
面に掻出し板41を設け、該円板40が前記分配皿36
に嵌入する位置とそこから退避する位置とに移動するよ
うにアーム42によって起伏可能にするとともに、該円
板40を回転駆動可能にしたものである。なお、前記散
薬ホッパ35a,35b、分割皿36、分割機38に
は、それぞれの空き状況を検出するセンサS1、S2、S
3が設けられている。それらの検出信号は、図7に示す
ように、処方制御装置20のCPU19に入力されるよ
うになっている。
【0023】錠剤処理機構32は、複数の錠剤フィーダ
43と錠剤ホッパ44とからなっている。錠剤フィーダ
43は、回転軸eの回りに複数個環状に配置され、か
つ、上下に複数段配置されて、当該回転軸eの回りに回
転自在になっている。各錠剤フィーダ43には、前記錠
剤収納棚2に収納された錠剤カートリッジ23が装着さ
れるようになっている。この錠剤フィーダ43には比較
的少数の必要な錠剤カートリッジ23しか装着できない
ようになっている。大部分の錠剤カートリッジ23は前
記錠剤収容棚2に収納されている。また、各錠剤カート
リッジ23の装着場所は固定されておらず、空いている
どの錠剤フィーダ43にも装着可能であり、空きがなけ
れば適当な錠剤カートリッジ23と入れ換えることがで
きる。
【0024】また、各錠剤フィーダ43には、図3に示
すように、錠剤カートリッジ23が装着されたときに当
該カートリッジ23のロータ26の軸とギヤ45を介し
て連結される駆動モータ46と、カートリッジ23の識
別装置28と対応する位置に配置されて当該識別装置2
8より錠剤の識別コードを読み取る識別センサ47と、
カートリッジ23から排出される錠剤を回転軸上に配置
された中央通路48に導くシュート49とが設けられて
いる。錠剤ホッパ44は、図6に示すように、前記錠剤
フィーダ43から供給される錠剤を後述する包装機構3
3の包装ホッパ53に導くようになっている。
【0025】包装機構33は、図6に示すように、ロー
ル50に巻回された包装紙51を3角板52を介して長
手方向に2つ折りし、該2つ折り部分に前記散薬処理機
構31又は前記錠剤処理機構32から包装ホッパ53を
介して供給される散薬及び/又は錠剤を1包分ずつ投入
した後、ヒートシール装置54によって当該2つ折り部
分以外の3辺を溶着して包装して、外部に排出するもの
である。なお、前記包装ホッパ53の上方開口部には、
前記散薬処理機構31の分割機38から排出される散薬
および前記錠剤処理機構32から排出される錠剤をそれ
ぞれ一時的に受け止めるドア55a,55bが設けられ
ている。
【0026】包装制御装置34は、図7に示すように、
包装表示部56及び操作キー57と、待機データ記憶部
58と、包装記憶部59と、中央演算処理部(CPU)
60とからなっている。この包装制御装置34は、本発
明の包装順序変更手段及び包装制御手段を構成してい
る。
【0027】包装表示部56及び操作キー57は、図1
に示すように、散薬錠剤包装装置3のテーブルの上に載
置されている。包装表示部56は、前記処方制御装置2
0の包装順序記憶部17に記憶された包装順序、又は制
御装置34において変更される包装順序で、薬剤処方を
所定の包装順序フォーマットにより表示するものであ
る。操作キー57は、前記包装表示部56に表示された
包装順序をオペレータ自らの判断で変更するためのもの
である。
【0028】待機データ記憶部58は、前記処方制御装
置20の包装順序記憶部17に記憶された包装順序、又
は包装制御装置34において変更される包装順序で包装
中及び待機中の処方データを記憶しておくものである。
包装記憶部59は、包装済みの処方データを記憶するも
のである。中央演算処理部(CPU)60は、前記処方
制御装置20から転送された各薬剤処方の包装順序を変
更して登録し、その包装順序にしたがって散薬処理機構
31、錠剤処理機構32および包装機構33を駆動す
る。
【0029】以下、前記処方制御装置20と包装制御装
置34の各CPU19,60の動作を図8,図9に示す
フローチャートに従って説明する。なお、ホストコンピ
ュータ21には、既に処方箋に従って処方データが入力
されているものとする。最初に、処方制御装置20のC
PU19の動作を図8のフローチャートに従って説明す
る。このフローチャートでは、オペレータ(調剤士)が
行う動作のステップは、CPU19が行う動作と明確に
区別するために[ ]で示してある。
【0030】まず、ステップ101で、ホストコンピュ
ータ21から転送された処方データを処方表示器14に
表示する。ステップ102で先頭の処方データを呼び出
し、ステップ103で当該処方データが散薬処方である
か否かを判断する。散薬処方であればステップ104に
移行する。このステップ104の時点では、オペレータ
は処方表示器14に表示された処方データに従って、必
要な散薬瓶4を選択して散薬収納棚1から取り出し、こ
れをテーブルの散薬判別機15の上に載置する。散薬瓶
4を取り出した瞬間、散薬瓶4のスイッチ9がオンして
発信器8より識別信号が出力される。この識別信号は散
薬判別機15により読み取られる。
【0031】そこで、CPU19は、ステップ105で
散薬判別機15によって読み取られた処方データがステ
ップ102で呼び出した処方データの散薬に該当するか
否かを判断する。該当散薬でなければステップ104に
戻って処方通りの散薬瓶4が選択されるまで待機し、該
当散薬であれば、次のステップ106に移行する。ここ
でオペレータは、計量器13により処方に従って散薬の
計量を行い、調剤処方容器12に散薬を投入し、ステッ
プ107でその調剤処方容器12を散薬判別機15の上
に置く。
【0032】CPU19は、ステップ108で調剤処方
容器12の記憶装置12aに当該散薬の処方データ(処
方番号等)を書き込む。オペレータがステップ109で
当該調剤処方容器12を散薬処方読取機18の上に置く
と、CPU19はステップ110で散薬の処方データを
包装制御装置34に転送する。
【0033】次に、ステップ111で散薬ホッパ35
a,35bに空きがあるか否かを判断し、空きがあれば
ステップ112で処方表示器14に投入許可表示を行
う。オペレータがステップ113で調剤処方容器12の
中の散薬を散薬ホッパ35a又は35bに投入すると、
CPU19はステップ114で分配皿36に空きがある
か否かを判断し、空きがあればステップ115で分配を
開始する。そして、ステップ116で分配が終了すれば
ステップ117で当該散薬処方の包装順序を包装順序記
憶部17に登録する。次に、CPU19はステップ11
8で未処理の処方が有るか否かを判断し、無ければ終了
し、あればステップ102に戻って次の処方データを呼
び出す。
【0034】なお、前記ステップ111にて散薬ホッパ
35a,35bに空きがなければ、ステップ119で処
方表示器14に投入不許可表示を行い、ステップ120
でホッパ待機フラグを立ててステップ102に戻る。ま
た、前記ステップ114にて分配皿36に空きがなけれ
ば、ステップ121で分配皿待機フラグを立ててステッ
プ102に戻る。さらに、前記ステップ116にて分配
が終了していなければ、ステップ122で分配待機フラ
グを立ててステップ102に戻る。
【0035】一方、前記ステップ103において、処方
が錠剤であれば、ステップ123でその処方に該当する
錠剤の識別信号を各錠剤カートリッジ23に向けて送信
することにより該当カートリッジ23をサーチする。こ
れにより、各錠剤カートリッジ23の受信器30は、当
該識別信号を受信してそれが収容されている錠剤と一致
しているならば表示ランプ29を点灯する。
【0036】この結果、錠剤処方に対応する錠剤カート
リッジ23の表示ランプ29のみが点灯するので、オペ
レータはステップ124で該当錠剤カートリッジ23の
所在場所を見つけて、それが錠剤収納棚2に収納されて
いるのであれば、当該カートリッジ23を取り出して錠
剤フィーダ43に装着する。これにより、錠剤フィーダ
43の識別センサ47は装着された錠剤カートリッジ2
3の識別装置28から識別コードを読み取ってこれを錠
剤判別機16に出力する。
【0037】次に、CPU19はステップ125におい
て、各錠剤フィーダ43の識別センサ47からの識別コ
ード信号のうち、サーチした錠剤処方に該当するものが
なければ該当カートリッジ23が装着されるまで待機す
る。また、該等カートリッジ23の装着が完了すれば、
ステップ126で当該錠剤処方の処方データを包装制御
装置34に転送し、ステップ127で当該錠剤処方の包
装順序を包装順序記憶部17に登録する。
【0038】この後、CPU19は、ステップ128に
おいてホッパ待機フラグが立っているか否かを判断し、
ホッパ待機フラグが立っていれば、ステップ111に移
行し、再度散薬ホッパ35a,35bの空き状況を見て
前述のステップを繰り返す。また、ホッパ待機フラグが
立っていなければ、ステップ129で分配皿待機フラグ
が立っているか否かを判断する。ここで、分配皿待機フ
ラグが立っていれば、ステップ114に移行し、再度分
配皿36の空き状況を見て前述のステップを繰り返す。
【0039】前記ステップ129において、分割皿待機
フラグが立っていなければ、ステップ130で分配待機
フラグが立っているか否かを判断する。ここで、分配待
機フラグが立っていればステップ116移行して分配状
況を見て前述のステップを繰り返す。また、分配待機フ
ラグが立っていなければステップ118に移行し、次の
処方があればステップ102に戻って次の処方に対する
同様の処理を行い、なければ終了する。
【0040】次に、包装制御装置34のCPU60の動
作を図9に示すフローチャートに従って説明する。ステ
ップ201で、待機データ記憶部58に記憶された先頭
の未包装処方データを呼び出し、ステップ202におい
て当該処方データを包装表示部56に所定の包装データ
フォーマットで表示する。
【0041】このフォーマットには、分包中か待機中で
あるかを示す包装順序、患者を識別するコード、散薬や
錠剤かを示す処方種、同時,交互又はコード毎を示す包
装条件、薬剤名や処方数量等の処方データの欄が設けら
れている(表2参照)。
【0042】次に、CPU60は、ステップ203で、
当該処方データに同時包装条件があるか否かを判断し、
あればステップ204で当該処方の包装順序を並べ換え
る。ここで、同時包装条件とは、同時に服用する散薬と
錠剤を1分包になるように同時に包装する条件である。
ステップ205で、当該処方データに交互包装条件があ
るか否かを判断し、あればステップ206で当該処方の
包装順序を並べ換える。ここで、交互包装条件とは、同
時に服用するものであるが1分包で包装できない散薬と
錠剤を別個に交互に包装して、患者が毎回切り分けする
手間を省くようにする条件である。続いて、ステップ2
07で、当該処方データにコード毎包装条件があるか否
かを判断し、あればステップ208で当該処方の包装順
序を並べ換える。コード条件とは、患者毎にまとめて包
装する、すなわち、ある患者の錠剤包装後にそれと同一
患者の散薬包装を行って、包装後の回収整理作業を軽減
するための条件である。
【0043】包装順序の並べ変えは、図10に示すよう
に、ステップ301で対応する処方が登録されているか
否かを判断し、未だ登録されていなければステップ30
2で当該処方の包装順序を1つ繰り下げる。また、既に
登録されていれば、ステップ303でその対応する処方
の後に包装順序を繰り上げる。これにより、同時、交
互、コード毎の各包装条件を有する複数の処方のうち、
一方の包装順序が登録されても他方が未だ登録されてい
ない場合には、その処方が登録されるまで包装を待機
し、包装可能な処方の包装順序を繰り上げて先に包装す
る。また、その場合、他方の処方が登録された時点で、
他の処方に優先して包装順序を繰り上げて包装する。
【0044】次に、CPU60は、ステップ209で、
現在包装中であるか否かを判断し、包装中であれば当該
処方の包装ができないのでステップ201に戻って同様
のステップを経て次の処方の包装順序の並べ換えを行
う。また、包装中でなければ、ステップ210で包装表
示部56に表示されている処方データのうち包装済の処
方データを消去し、ステップ211で先頭待機の処方デ
ータを呼び出す。そして、ステップ212で包装表示部
56に表示されている包装データフォーマットにおい
て、当該処方の包装順序を包装中と表示するとととも
に、ステップ213で当該処方以降の待機順序を繰り上
げる。
【0045】続いて、ステップ214で、散薬処理機構
31、錠剤処理機構32、包装機構33をそれぞれ制御
して呼び出した処方の包装を開始する。同時包装の場合
は、散薬処理機構31と錠剤処理機構32を同時に駆動
するとともに、包装機構33を駆動する。また、交互包
装およびコード毎包装の場合は、先の包装順序の薬剤の
処理機構を駆動した後、後の包装順序の処理機構を動作
する。次に、ステップ215で待機処方データがあれば
ステップ201に戻って以上のステップを繰り返し、な
ければ包装制御を終了する。
【0046】以下、具体的な処方の例を用いて、前述の
装置による処方データの入力、包装順序の登録、並べ換
え及び包装の一連の動作を説明する。図11はこの処方
に従って行われる動作のタイムチャートであり、表1
は、処方表示器に表示された処方の例である。
【表1】 第1処方 1患者 錠剤 フェロヘ゛リン A錠 1 カートリッシ゛ No156 1錠3回4日 第2処方 2患者 散薬 レフトーセ゛ 50mg 総量450mg No 17 3回3日 第3処方 3患者 散薬 セレキノン 20mg 総量420mg No 80 3回7日 第4処方 3患者 錠剤 アロテック 錠 2 カートリッシ゛ No 37 2錠2回7日 第5処方 4患者 散薬 ケフラール 細粒100mg 総量900mg No 7 3回3日 第6処方 5患者 散薬 ハ゛イシリンG顆粒40万 総量450mg No 35 3回3日 第7処方 5患者 錠剤 ヘ゛ネトリン 錠 カートリッシ゛ No126 1錠2回3日 第8処方 6患者 錠剤 タチオン錠 カートリッシ゛ No 89 2錠2回5日 第9処方 7患者 錠剤 フ゜リンハ゜ール錠 カートリッシ゛ No 49 1錠3回7日 第10処方 7患者 錠剤 アルサミン CAP カートリッシ゛ No141 1錠3回7日 表1に示された処方では、第3処方と第4処方、第6処
方と第7処方、第9処方と第10処方がそれぞれ同一患
者の処方である。また、第6処方と第7処方は交互包
装、第9処方と第10処方は同時包装となっている。
【0047】まず最初の第1処方は錠剤であるので、処
方制御装置20のCPU19によって該当する錠剤カー
トリッジ23がサーチされ、その表示ランプ29が点灯
する。オペレータがその錠剤カートリッジ23を取り出
して錠剤フィーダ43に装着すると、第1処方の包装順
序が1番目に登録されると同時に、第1処方の処方デー
タが包装制御装置34に転送される。この第1処方は包
装条件やコード条件が無いので、直ちに包装が開始され
る。
【0048】次に、オペレータが第2処方の散薬が入っ
た散薬瓶4を散薬収容棚1から選択して取り出し、散薬
判別機15にかけて検薬した後、計量,調剤して調剤処
方容器12に入れ、それを散薬判別機15の上に置く
と、第2処方の処方データが調剤処方容器12の記憶装
置12aに書き込まれる。続いて、オペレータが調剤処
方容器12を散薬処方読取機18にかけると、処方デー
タが包装制御装置34に転送される。そして、オペレー
タが散薬ホッパ35a,35bに空きがあることを確認
して調剤処方容器12の散薬を散薬ホッパ35aに投入
すると、散薬処理機構31が動作して第1分配盤37a
の分配皿36において分配が開始される。
【0049】引き続き、オペレータは第2処方と同様に
して第3処方の散薬の調剤を行い、散薬ホッパ35bに
投入する。この時点では第2分配盤37bの分配皿36
が空いているので直ちに分配が開始される。
【0050】この後、オペレータが第4処方の錠剤カー
トリッジ23を錠剤フィーダ43に装着すると、当該第
4処方の包装順序が2番目に登録される。この第4処方
はコード毎包装条件があるので、対応する第3処方が登
録されるまで待機する。この時点では第1処方が包装中
であるので、1待機と表示される。
【0051】次に、オペレータは第5処方の散薬の調剤
を行うが、この時点では第2処方と第3処方が分配中で
散薬ホッパ35a,35bが2つとも空いていないの
で、ホッパ待機となる。まもなく、第2処方の分配が終
了すると、第2処方の包装順序が3番目に登録される
が、未だ第1処方が包装中であるので2待機となる。ま
た、第2処方の分配終了により、散薬ホッパ35aが空
くので、オペレータは、第5処方の散薬を散薬ホッパ3
5bに投入する。しかし、未だ分配皿36に空きがない
ので分配皿待機となる。
【0052】そして次に、オペレータは第6処方の散薬
の調剤を行うが、散薬ホッパ35a,35bに空きがな
いのでホッパ待機となる。続いてオペレータは、第7処
方の錠剤カートリッジを装着すると、第7処方の包装順
序が4番目に登録され、3待機となる。この時点
(t1)における包装表示部56の包装データフォーマ
ットの表示は表2に示す通りである。ここには、今まで
登録された4つの処方のデータが表示されている。
【表2】
【0053】やがて、第1処方の包装が終了すると、1
待機の第4処方は対応する処方が未だ登録されていない
ので、2待機の第2処方の包装が開始される。そして、
第3処方の分配が終了すると、当該第3処方の包装順序
が登録される。この時点(t2)における包装表示部5
6の包装データフォーマットの表示は表3の通りであ
る。
【表3】
【0054】前記第3処方の登録により、既に登録され
ている第4処方とのコードが成立するので、第2処方の
包装終了の後、第4処方の包装が開始される。また、前
記第3処方の分配終了により、散薬ホッパ35bが空く
ので、オペレータは第6処方の散薬を散薬ホッパ35b
に投入する。しかし、分配皿36に空きがないので、分
配皿待機となる。さらに、前記第2処方の包装終了によ
り、分配皿36が空くので、第5処方の分配が開始され
る。
【0055】次に、オペレータが第8処方の錠剤カート
リッジ23を装着すると当該第8処方の包装順序が登録
され、第9処方の錠剤カートリッジ23を装着すると当
該第9処方の包装順序が登録される。やがて、第5処方
の分配が終了すると、当該第5処方の包装順序が登録さ
れる。この時点(t3)での表示部の包装データフォー
マットの表示は表4の通りである。
【表4】
【0056】第4処方の包装が終了すると、これと対応
するコード条件の第3処方の包装が開始される。そし
て、この第3処方の包装が終了すると、分配皿36が空
くので、第6処方の分配が開始される。
【0057】前記第3処方の次に包装するのは、表4に
示すように、包装順序からすれば、第7処方である。し
かし、第7処方は交互包装の条件が掛かっているうえ、
対応する交互包装の第6処方の包装順序が未登録である
ので、第7処方が飛ばされて第8処方の包装が開始され
る。次に、オペレータが第10処方の錠剤カートリッジ
23を装着すると、当該第10処方の包装順序が登録さ
れる。
【0058】この時点(t4)における包装表示部56
の包装データフォーマットの表示は表5の通りである。
【表5】 ここで、第10処方の包装条件は第9処方と同時包装に
なっているので、処方制御装置20により表6に示す包
装データフォーマットのように包装順序が並べ換えられ
る。
【表6】
【0059】次に、第8処方の包装が終了すると、次の
包装順序の第7処方は交互包装の対応する第6処方が未
登録であるために再度飛ばされて、その次の第9処方と
第10処方の包装が開始される。やがて、第6処方の分
配が終了し、当該第6処方の包装順序が最後に登録され
ると、これで交互包装条件が成立したことになるので、
この時点(t5)で表7の包装データフォーマットの表
示に示すように、包装順序が並べ換えられる。
【表7】 すなわち、当該第6処方は第5処方に優先して順序が繰
り上げられ、対応する第7処方の後に順序が変更され
る。
【0060】そして、第9処方と第10処方の同時包装
が終了すると、表7のデータフォーマットに表示された
順序の通り、第7処方と第6処方が交互に包装され、最
後に第5処方が包装されて、包装が完了する。
【0061】なお、前記実施例では、包装順序を自動的
に変更するようにしているが、必要に応じて、包装制御
装置34の操作キー57を使用して表示器56に表示さ
れた包装データフォーマットを自由に並べ換えて処方状
況に応じた包装順序とすることができる。
【0062】前記実施例において、同時包装条件を有す
る2つの散薬処方がある場合に、それぞれの散薬を2つ
の散薬ホッパ35a,35bに別々に投入して同一の分
配皿36上で分配すると、2つの散薬が均一に混合され
るので、これを分割機38掻き出せば2つの散薬が1分
包づつ均一な割合で混合された状態で包装される。この
場合、1つの分配皿36上での分配が完了した時点で、
いずれか1つの散薬の処方だけを登録しても、同時に包
装されるので、問題はない。また、予め2つの散薬処方
に混合条件を付けておいて、同一番号に登録するように
することもできる。
【0063】また、前記実施例では、散薬の調剤は調剤
士が人為的に行うようにしているが、錠剤と同様に自動
的に行うことも可能である。すなわち、散薬を収容保存
可能な複数の散薬カートリッジと、該散薬カートリッジ
の散薬を処方量だけ排出して供給可能な散薬フィーダを
用意し、この散薬フィーダを前記実施例の散薬ホッパ3
5a,35b上に設けて、必要な散薬カートリッジを選
択して散薬フィーダに装着すれば処方量だけ分配皿36
上に分配されるようにする。これにより、調剤士の手間
を大いに省くことができる。
【0064】そして、このように散薬も錠剤と同様にフ
ィーダ方式としたうえ、散薬カートリッジおよび錠剤カ
ートリッジを収容棚に保管しておき、必要なカートリッ
ジを自動的にフィーダまで搬送して装着するようにすれ
ば、完全な自動包装装置を提供することができる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、互いに関連する包装条件を有する散
薬と錠剤が前後するように自動的に並べ換えられるの
で、調剤士は処方に従って順次、散薬に対しては選択し
た散薬を調剤して散薬処理装置に投入し、錠剤に対して
は選択した錠剤カートリッジを錠剤フィーダに装着する
だけでよく、包装順序の優先を考えるのに時間を費やす
ことがなくなり、その煩雑さから解放される。
【0066】また、請求項2の発明によれば、互いに関
連する包装条件を有する複数の薬剤処方がすべて揃うま
で、包装条件を有しない薬剤を先に包装するので、包装
装置の待機時間が少なくなり、包装効率が向上する。さ
らに、請求項3の発明によれば、互いに関連する包装条
件を有する複数の薬剤が揃った時点で、それらの薬剤が
優先して包装されるので、包装が遅れるのが防止され
る。請求項4の発明によれば、同時包装条件を有する複
数の散薬処方は同一の包装順序で登録されて同時に包装
装置に供給されるので、それぞれ別個に登録して供給す
る場合に比べて、包装装置を効率よく駆動させることが
できる。
【0067】請求項5の発明によれば、包装順序登録手
段によって登録された散薬と錠剤の包装順序が、包装順
序変更手段によって互いに関連する包装条件を有する散
薬と錠剤が前後するように自動的に並べ換えられる。し
たがって、調剤士は包装順序の優先を考えることなく、
単に、処方表示器に表示された処方に従って順次、散薬
に対しては調剤して散薬処理装置に投入し、錠剤に対し
ては選択した錠剤カートリッジを錠剤フィーダに装着す
るだけでよく、操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る散薬錠剤連続包装装置の全体斜
視図である。
【図2】 散薬瓶の部分破断正面図である。
【図3】 錠剤カートリッジ及び錠剤フィーダの断面図
である。
【図4】 錠剤カートリッジ及び錠剤フィーダの斜視図
である。
【図5】 錠剤カートリッジの底面図である。
【図6】 散薬処理機構、錠剤処理機構および包装機構
の概略図である。
【図7】 本発明に係る散薬錠剤連続包装装置のブロッ
ク図である。
【図8】 処方制御装置のCPUの動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】 包装制御装置のCPUの動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】 包装制御装置のCPUによる包装順序並べ
変えの動作を示すフローチャートである。
【図11】 本発明に係る散薬錠剤連続包装装置による
動作のタイムチャートである。
【符号の説明】
14…処方表示器、17…包装順序記憶部、19…中央
演算処理部(CPU)、20…処方制御装置、23…錠
剤カートリッジ、31…散薬処理機構、32…錠剤処理
機構、33…包装機構、34…包装制御装置、35a,
35b…ホッパ、36…分配皿、38…分割機、43…
錠剤フィーダ、60…中央演算処理装置(CPU)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−327115(JP,A) 特開 平5−42901(JP,A) 特公 昭63−50243(JP,B2) 特公 平1−14082(JP,B2) 特公 昭58−43282(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 1/30 - 1/48 B65B 57/00 A61J 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散薬処方と錠剤処方とが混在した処方デ
    ータに基づいてそれらの薬剤を連続して包装する散薬錠
    剤連続包装方法において、 散薬処方に対しては、その処方データに基づいて調剤さ
    れた散薬が散薬処理装置によって1包分ずつ供給可能に
    なった時点で当該散薬の包装順序を登録し、 錠剤処方に対しては、その処方データに基づいて選択さ
    れた錠剤カートリッジが錠剤フィーダに装着された時点
    で当該錠剤の包装順序を登録し、 前記登録した包装順序を、同時包装、交互包装又は同一
    患者コード毎包装等の互いに関連する包装条件を有する
    複数の薬剤処方の包装順序が前後するように並べ変えて
    変更し、 前記包装順序に従って、前記散薬処理装置から供給され
    る調剤散薬と前記錠剤フィーダから供給される錠剤とを
    包装装置にて包装することを特徴とする散薬錠剤連続包
    装方法。
  2. 【請求項2】 前記互いに関連する包装条件を有する複
    数の薬剤処方がすべて揃うまで、包装条件を有しない薬
    剤を先に包装することを特徴とする請求項1に記載の散
    薬錠剤連続包装方法。
  3. 【請求項3】 前記互いに関連する包装条件を有する複
    数の薬剤処方の一方が先に登録されている状態で、他方
    が後から登録されたときに、その時点で先登録された薬
    剤処方の後順に後登録の薬剤処方の順序を並べ換え、該
    先登録の薬剤処方と後登録の薬剤処方を優先して包装す
    ることを特徴とする請求項1に記載の散薬錠剤連続包装
    方法。
  4. 【請求項4】 同時包装条件を有する複数の散薬に対し
    ては、それらの散薬が散薬処理装置によって混合されて
    同時に1包分ずつ供給可能になった時点でそれらの散薬
    の包装順序を1つにまとめて登録する請求項1から3の
    いずれかに記載の散薬錠剤連続包装方法。
  5. 【請求項5】調剤された散薬を受け入れる散薬ホッパ、
    該散薬ホッパより流出する散薬を環状に均一に分配する
    分配皿、該分配皿上の散薬を処方にしたがって1包装ず
    つ分割して供給する分割装置からなる散薬処理装置と、 錠剤を収容する着脱可能な複数の錠剤カートリッジ、処
    方に該当する錠剤が収容された錠剤カートリッジから処
    方にしたがって錠剤を1包装ずつ供給する錠剤フィーダ
    からなる錠剤処理装置と、 前記散薬処理装置から供給される調剤散薬と前記錠剤処
    理装置から供給される錠剤とを包装する包装装置と、 処方箋に従って散薬および錠剤の処方を表示する処方表
    示手段と、 散薬に対しては当該散薬が調剤されて散薬処理装置にお
    いて分配が完了したときに当該散薬の包装順序を記憶
    し、錠剤に対しては当該錠剤が収容された錠剤フィーダ
    が錠剤処理装置に装着されたときに当該錠剤の包装順序
    を登録する包装順序登録手段と、 前記前記包装順序登録手段に登録された包装順序を、同
    時包装、交互包装又は同一患者コード毎包装等の互いに
    関連する包装条件を有する複数の薬剤処方の包装順序が
    前後するように並べ変えて変更する包装順序変更手段
    と、 該包装順序変更手段に登録された包装順序に従って前記
    散薬処理装置及び前記錠剤処理装置を駆動して、調剤散
    薬と錠剤の包装装置への供給を制御する包装制御手段と
    を備えたことを特徴とする散薬錠剤連続包装装置。
JP23488694A 1994-09-29 1994-09-29 散薬錠剤連続包装方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3369748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23488694A JP3369748B2 (ja) 1994-09-29 1994-09-29 散薬錠剤連続包装方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23488694A JP3369748B2 (ja) 1994-09-29 1994-09-29 散薬錠剤連続包装方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0891301A JPH0891301A (ja) 1996-04-09
JP3369748B2 true JP3369748B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=16977868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23488694A Expired - Fee Related JP3369748B2 (ja) 1994-09-29 1994-09-29 散薬錠剤連続包装方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3369748B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008156122A1 (ja) * 2007-06-21 2008-12-24 Yuyama Mfg. Co., Ltd. 錠剤充填装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103405A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Sanyo Electric Co Ltd 薬剤供給装置
TWI275527B (en) * 2002-01-11 2007-03-11 Yuyama Mfg Co Ltd Feeder for tablet
JP2006168790A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Takazono Sangyo Co Ltd 薬剤分包装置
JP2009023731A (ja) 2007-06-21 2009-02-05 Yuyama Manufacturing Co Ltd 錠剤充填装置
JP2009119246A (ja) * 2007-10-23 2009-06-04 Yuyama Manufacturing Co Ltd 薬剤払出装置、並びに、薬剤払出システム
CN103720590B (zh) 2007-10-23 2015-09-30 株式会社汤山制作所 药剂送出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008156122A1 (ja) * 2007-06-21 2008-12-24 Yuyama Mfg. Co., Ltd. 錠剤充填装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0891301A (ja) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100388423B1 (ko) 약제 포장장치
EP0719537B1 (en) Medication filling apparatus
US7631670B2 (en) Method and system for high-speed tablet counting and dispensing
JP4189052B2 (ja) 薬剤包装装置
JPH11513954A (ja) 自動分配システムにおける薬剤の照合
KR100225839B1 (ko) 약품 콘베이어 시스템의 제어방법
JP3369748B2 (ja) 散薬錠剤連続包装方法およびその装置
JPH08337201A (ja) 散薬錠剤連続包装方法およびその装置
JP2006110386A (ja) 薬剤包装装置
JP3310232B2 (ja) 薬剤包装装置
JP4163852B2 (ja) 薬剤包装方法及び装置
JP3373503B2 (ja) 薬剤包装装置
JP3347320B1 (ja) 薬剤包装装置
JP3323867B2 (ja) 錠剤供給装置
JP3347319B1 (ja) 薬剤包装装置
JP3347321B2 (ja) 薬剤包装装置
JP3188442B1 (ja) 錠剤供給装置
JP7212851B2 (ja) 散薬調剤業務支援システム
JPH0236262B2 (ja)
JP3232077B2 (ja) 錠剤供給装置
JP3310269B2 (ja) 薬剤包装装置
JP2003325640A (ja) 固形製剤充填装置および固形製剤充填方法
JP2023017100A (ja) 調剤支援システム、調剤支援方法、及び調剤支援プログラム
CN117508765A (zh) 一种全自动多工位中药颗粒调剂系统及调剂方法
JP2002362501A (ja) 薬剤包装装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees