JP2001087353A - 薬剤分包機 - Google Patents

薬剤分包機

Info

Publication number
JP2001087353A
JP2001087353A JP26409799A JP26409799A JP2001087353A JP 2001087353 A JP2001087353 A JP 2001087353A JP 26409799 A JP26409799 A JP 26409799A JP 26409799 A JP26409799 A JP 26409799A JP 2001087353 A JP2001087353 A JP 2001087353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medicine
packaging
drug
opening
tablet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26409799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Omura
司郎 大村
Yasuhiro Ishii
康博 石井
Takeshi Kuroishi
武志 黒石
Yukio Nomura
幸夫 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosho Inc
Original Assignee
Tosho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosho Inc filed Critical Tosho Inc
Priority to JP26409799A priority Critical patent/JP2001087353A/ja
Publication of JP2001087353A publication Critical patent/JP2001087353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御自由度の高い薬剤分包機をコンパクト
に実現する。 【解決手段】多数の薬剤フィーダ11から排出された薬
剤を複数の案内部材12で落下させるとともに薬剤収集
機構20で収集してから包装装置40で分包する薬剤分
包機において、薬剤収集機構30に水平な又は横向きの
搬送を行う搬送装置22を設けるとともに、案内部材1
2に又は薬剤収集機構のうち案内部材の直ぐ下方に位置
するところ(21)にその開閉を行う開閉部材24を設
ける。このように搬送装置と共に開閉部材も導入したこ
とにより、搬送装置の長所を活かしつつ短所が克服され
るので、小形になり、制御性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薬剤分包機に関
し、詳しくは、薬剤を落下させ収集する際に役立つ改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、錠剤分包機等の薬剤分包機は、
多数の錠剤フィーダ等の薬剤フィーダと、複数の案内部
材と、薬剤収集機構と、包装装置とが、適宜の筐体内で
上から下へ順に配置されていて、処方箋データやそれか
ら派生して生成された調剤データ等に従って適宜の薬剤
フィーダから薬剤を排出させるとともに、排出された薬
剤を複数の案内部材にて落下させ、薬剤収集機構にて収
集し、それから包装装置で分包するようになっている。
【0003】その薬剤収集機構には、大きな錠剤ホッパ
ー等が多用されており、これ一つで複数の案内部材から
の落下薬剤が収集されて分包単位に纏められていた。こ
れに対し、薬剤収集機構に搬送装置を採用したものも有
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単体で
足りるような大きなホッパーは、薬剤の落下経路を絞り
込むために、上部開口が非常に広くて、下部開口が狭い
うえ、傾斜面も要する。このため、薬剤収集機構が大き
くなりがちである。また、薬剤収集機構に搬送装置を採
用した場合、搬送装置が搬送中なのか、あるいは薬剤待
ちの状態なのか、さらには薬剤が搬送装置上の何処に落
下したのか、といった状況によっては、薬剤フィーダか
ら薬剤を排出するのを見合わせなければならない事態も
発生する。このため、薬剤フィーダからの薬剤排出タイ
ミングなどが制約されるので、制御条件が厳しい。
【0005】そこで、何れの欠点も纏めて解消するよう
に薬剤収集機構等の構造を工夫することが技術的な課題
となる。この発明は、このような課題を解決するために
なされたものであり、制御自由度の高い薬剤分包機をコ
ンパクトに実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第5の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0007】[第1の解決手段]第1の解決手段の薬剤
分包機は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、多数
の薬剤フィーダから排出された薬剤を複数の案内部材で
落下させるとともに薬剤収集機構で収集してから包装装
置で分包する薬剤分包機において、水平な又は横向きの
搬送を行う搬送装置が前記薬剤収集機構に設けられてお
り、しかも、前記案内部材に又は前記薬剤収集機構のう
ち前記案内部材の直ぐ下方に位置するところにはその開
閉を行う開閉部材が設けられている、というものであ
る。
【0008】このような第1の解決手段の薬剤分包機に
あっては、各薬剤フィーダから排出された薬剤は、それ
ぞれ該当する案内部材によって落下させられて個々のタ
イミングでばらばらに薬剤収集機構へ達し、薬剤収集機
構によって収集されて分包単位に纏まり、それから包装
装置によって分包されることとなる。しかも、その際、
開閉部材によって薬剤案内路またはその直後の薬剤収集
路が開閉されることから、その開閉タイミングを搬送装
置の搬送タイミングに適合させることで容易に、薬剤フ
ィーダの排出タイミングと搬送タイミングとの相互依存
を緩くすることができるので、排出タイミングを大きく
先行させたり、各薬剤フィーダに異なるタイミングで排
出させたりしても、スループットを落とさずに寧ろ並行
処理度向上等にてスループットを上げつつ確実に各種薬
剤を自動分包することができるとともに、その際の制御
自由度を向上させることができる。さらに、薬剤収集に
際して少なくとも収集経路の一部では薬剤が水平に或い
は横に搬送されるようにもしたことから、薬剤収集機構
に要する高さが減少して、最下の薬剤フィーダと包装装
置とを近づけて実装できるようになったので、設置環境
等にて薬剤分包機の高さが制約されている状況下であっ
ても、より多くの薬剤フィーダを格納・設置することが
できる。
【0009】このように、薬剤収集機構に搬送装置を採
用するとともに、それだけでなく、収集される薬剤の通
過経路に対して開閉部材も導入したことにより、搬送装
置の長所を活かしつつ短所は解消されている。むしろ、
克服され、さらに向上している。したがって、この発明
によれば、制御自由度の高い薬剤分包機をコンパクトに
実現することができる。
【0010】[第2の解決手段]第2の解決手段の薬剤
分包機は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記
の第1の解決手段の薬剤分包機であって、前記薬剤収集
機構には、薬剤収集に際して部材の移動を伴う動的部分
が含まれており、さらに薬剤収集に際して部材移動を伴
わない静的部分も含まれており、前記静的部分には上部
開口が広くて下部開口が狭い絞り部材が複数個含まれて
おり、前記動的部分には前記搬送装置が複数個含まれて
おり、前記絞り部材のそれぞれに前記搬送装置の何れか
が対応している、というものである。
【0011】このような第2の解決手段の薬剤分包機に
あっては、薬剤収集に際して、各案内部材から薬剤収集
機構に渡った薬剤は、複数の絞り部材によって数ヶ所で
局所的に絞られてから、複数の搬送装置によって包装装
置への投入箇所に纏められる。このように構造および特
性の異なる部材を多段化するとともに各段内では同様の
部材にて複数並列化するようにしたことにより、部材の
共用化・共通化が推進されるとともに、一方向にしか搬
送しないような比較的単純な搬送装置であっても各方面
から広く薬剤を収集することができ、しかも、大きなホ
ッパー等の単一部材だけで一ヶ所に絞るのよりも薬剤収
集機構を低くできるので、複雑化を避けつつ小形化ある
いは薬剤フィーダ数の増加を図ることができる。さら
に、開閉部材と協動させつつ複数の搬送装置を個別のタ
イミングで動作させることも可能であり、そうすること
によって、複数の薬剤処方を即ち幾つかの処方箋に基づ
く複数の調剤処理を容易に並行して行うことができる。
これにより、制御自由度がより高くて製造も容易な薬剤
分包機をコンパクトに実現することができる。
【0012】[第3の解決手段]第3の解決手段の薬剤
分包機は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上記
の第2の解決手段の薬剤分包機であって、前記薬剤収集
機構のところに手撒き装置が並設されており、この手撒
き装置が、多数の区画室が形成された引出可能な予備撒
きカセットと、前記区画室から排出された薬剤を受けこ
れを水平に又は横方向に搬送して直接に又は他の部材等
も介して間接的に前記包装装置へ送り込む搬送装置とを
具えている、というものである。
【0013】このような第3の解決手段の薬剤分包機に
あっては、予備撒きカセットの区画室から排出された薬
剤も他の薬剤同様やはり水平に或いは横に搬送されてか
ら包装装置へ送り込まれるので、全自動の薬剤分包と手
撒きの薬剤分包との組み合わせに基づく多様な分包処理
が行える。しかも、通常横に引出される手撒き装置は横
置きの搬送装置と組み合わせるのが容易で相性も良いこ
とから、それらは、実装に際してコンパクトに纏められ
るので、薬剤収集機構の高さを不所望に増すことなくそ
の脇や中などに並べて筐体等に収めることができる。さ
らに、手撒き装置に対応づけられた搬送装置も薬剤収集
機構における他の搬送装置と同一方式のもので共用化・
共通化を更に進めることもでき、そうすることにより、
原価低減と生産性向上とを同時に達成することができ
る。これにより、制御自由度がより高く而も多様な処理
に対応していても製造容易な薬剤分包機をコンパクトに
実現することができる。
【0014】[第4の解決手段]第4の解決手段の薬剤
分包機は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記
の第1〜第3の解決手段の薬剤分包機であって、前記薬
剤フィーダの薬剤排出動作と前記開閉部材の開閉動作と
前記搬送装置の搬送動作とを制御する制御手段を備え、
この制御手段が、定常状態では処方箋データ又はそれか
ら派生した調剤データに基づいて上記の制御対象物のう
ちから選出した物を連続的に動作させるとともに、非常
時や割込時などの非定常状態ではそれら選出物の動作開
始を待たせる又は中止させるようになっている、という
ものである。
【0015】このような第4の解決手段の薬剤分包機に
あっては、定常状態では、多数の薬剤フィーダと多数の
開閉部材と複数の搬送装置とのうちから適宜選出された
物が連続的に動作して、次々と各種の薬剤が重力による
落下を断続されたりその落下状態についての調整を受け
たりしながら分包単位ごとに包装装置へ送り込まれ、こ
れによって、処方箋の指示に沿った自動調剤が効率良く
行われる。これに対し、非定常状態では、それら選出物
の動作開始が待たされたり動作が中止させられたりし
て、薬剤の落下が随所で止められることから、不都合な
事象が局所に閉じこめられて包装装置など後続箇所まで
は広がらないので、きめ細かな対策を講じることが可能
となり、異常時の対処や例外処理の作業等が容易かつ的
確に行えることとなる。したがって、この発明によれ
ば、制御自由度が高く而も異常処理も容易な薬剤分包機
をコンパクトに実現することができる。
【0016】[第5の解決手段]第5の解決手段の薬剤
分包機は(、出願当初の請求項5に記載の如く)、上記
の第4の解決手段の薬剤分包機であって、薬剤の落下経
路または搬送経路に向けて設けられた撮像装置と、前記
制御手段に設けられ又はそれと別個に連携可能な状態で
設けられ前記撮像装置にて撮った影像に基づいて薬剤の
落下状態または搬送状態の適否を判別するとともにその
判別結果に応じて上記の制御対象物に対する制御タイミ
ングを決定する判定手段とを備えたものである。
【0017】このような第5の解決手段の薬剤分包機に
あっては、薬剤の落下や搬送が適切に行われていること
を確認したうえで薬剤分包処理の制御が行われることか
ら、誤処理が無くなるので、確実に、適切な薬剤分包が
行われる。したがって、この発明によれば、制御自由度
が高く而も異常処理も容易で確実な薬剤分包機をコンパ
クトに実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の薬剤分包機について、これを実施するための具
体的な形態を説明する。薬剤フィーダは、薬剤を排出可
能に保持するものであって、一般に、複数のフィーダ格
納庫内で縦横に列設されている。それが取り扱う典型的
な薬剤は錠剤であるが、錠剤に限らず、カプセル剤など
固形剤に相当するものも取扱い可能である。案内部材
は、薬剤フィーダから排出された薬剤を下方へ案内する
ものであって、ダクトや,シュート,導管,立管,筒状
部材,中空板状体などからなり、一般に、薬剤フィーダ
の間に分散して又は延展して縦に設けられている。
【0019】薬剤収集機構は、それら又はその案内部材
の下方に設けられていて、案内部材を介して落下して来
た薬剤を受けて収集し最終的には一ヶ所に纏める。その
静的部分は、一般に、ホッパーや,じょうご形部材,ロ
ート状部材,中空錐体状部材などの絞り部材からなり、
薬剤を落下させながら絞り込むようになっている。包装
装置は、さらにその下方に設けられ、薬剤収集機構にて
収集された薬剤を薬剤収集機構から受けて分包する。
【0020】搬送装置は、前記薬剤収集機構に設けられ
ていて、受けた薬剤を包装装置へ投入するべく水平に又
は横方向に搬送する。開閉部材は、シャッターや,開閉
板,可動板,可動部材などからなり、薬剤フィーダから
排出された薬剤が搬送装置へ達するまでの途中の何処か
で薬剤の進行・停止を切換制御するためのものであり、
案内部材による案内路または収集機構による収集経路に
対して設けられていて、その中間経路を遮断したり導通
させたりするために適宜の駆動部材に連結されている。
以下の各実施例では、開閉部材が、搬送装置に最も近い
上記の絞り部材の中に組み込まれている。
【0021】このような解決手段や実施形態で達成され
た本発明の薬剤分包機について、以下の第1〜第5実施
例により更に具体的に説明する。図1〜図4に示した第
1実施例は、上述した第1〜第4の解決手段を具現化し
たものであり、図5〜図7にそれぞれ示した第2〜第4
実施例は、その変形例である。また、図8に示した第5
実施例は、上述した第5の解決手段を具現化したもので
ある。また、それらの図示に際しては、簡明化等のた
め、筐体パネルや,ベース,フレーム,ボルト等の締結
具,ヒンジ等の連結具などは図示を割愛し、発明の説明
に必要なものや関連するものを中心に図示した。なお、
筐体の輪郭等については、細い二点鎖線で補助的に示し
ている。
【0022】
【第1実施例】本発明の薬剤分包機の第1実施例につい
て、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図
1は、その全体構造を示す模式図であり、(a)が正面
図、(b)が右側面図に相当する。また、図2は、その
平面図に相当し、(a)が動作等可能な通常状態を示
し、(b)が錠剤フィーダ格納庫を前方へ開いた状態を
示し、(c)が搬送装置支持部を前方へ開いた状態を示
している。さらに、図3は、薬剤収集機構における絞り
部材およびその中の開閉部材についての縦断面図であ
り、図4は、その薬剤収集機構における搬送装置の斜視
図である。
【0023】この薬剤分包機は(図1参照)、錠剤に加
えて散薬も適宜の組み合わせで分包しうるように、錠剤
分包機に散薬分包機が組み込まれている。すなわち、筐
体内で上から下へ順に、フィーダ格納部10、薬剤収集
部20、散薬分配分割装置30、包装装置40等が配置
され、各位置で適宜の支持部材等にて支持されている。
また、予備撒きカセット50が薬剤収集部20のところ
に並設され、制御手段としてのコントローラ60が包装
装置40の後方等に置かれている。
【0024】フィーダ格納部10には、合計3個のフィ
ーダ格納庫13が縦に設けられている。そのうち二つは
左右に分かれて前面側に並んで配置され、残り一つは後
背側に配置されている。これらのフィーダ格納庫13
は、通常、筐体内に収まっていてほぼ平行になっている
が(図2(a)参照)、保守作業等の際に後背側に固定
されたフィーダ格納庫13についても前面・正面からア
クセスしうるように、前面側のフィーダ格納庫13が観
音扉状に左右へ開くようにもなっている(図2(b)参
照)。
【0025】各フィーダ格納庫13には、中空にされた
平板状の案内部材12が縦にして設けられており(図1
参照)、さらに案内部材12の中空に薬剤排出口を連通
させて多数の錠剤フィーダ11が縦横に列べて装着され
ている。フィーダ格納庫13のうち開閉可能な前面側の
ものについては、錠剤フィーダ11が案内部材12の両
面に配設され、固定された後背側のものについては、前
面に該当する片面だけに配設されている。各案内部材1
2は、縦長の長方形に近い形をしているが、下端部の両
角が斜めに面取りされた状態になっている。その傾斜部
分や各側面は閉じているが、下端は開口している。
【0026】錠剤フィーダ11は、何れも、各種の薬剤
のうち適宜割り当てられたものを多数個ストックしてお
く錠剤収容器と、コントローラ60の制御に従って錠剤
収容器から指定個数の錠剤を排出する整列盤および駆動
機構とを具えている。これにより、この薬剤分包機は、
多数の錠剤フィーダ11のうち適宜のものから錠剤を排
出させるとともに、その排出された錠剤を複数の案内部
材12で落下させるようになっている。
【0027】薬剤収集部20には、一対一に対応してい
る絞り部材21と搬送装置22との組が、案内部材12
と同じ複数個すなわち3組だけ設けられている。錠剤ホ
ッパー23も一つ設けられているが、可成り小さくなっ
ており、それらのほぼ中心で少しだけ下方のところに配
置されている。そして、後背側には1組の絞り部材21
及び搬送装置22が配置され(図1(b)の右側部分を
参照)、前面側には左右に分かれて2組の絞り部材21
及び搬送装置22が配置されている(図1(a)参
照)。これらは、概ね同じ高さ或いは少ししか違わない
高さのところに分散して設けられており、前面側の2組
の絞り部材21及び搬送装置22は、各組毎に個別の収
集機構支持部25によって支持されていて、上述したフ
ィーダ格納庫13と同様に、観音扉状に左右へ開くよう
になっている(図2(c)参照)。また、これら各組の
絞り部材21及び搬送装置22には、共用化・共通化を
高めるために、出来るだけ同一仕様の又は共通仕様の部
材が採用されている。
【0028】絞り部材21には、それぞれロート状部材
や逆錐状体が用いられており、それらは上部開口が広く
て下部開口が狭くなっている。何れの絞り部材21も、
その下端部は該当搬送装置22上面の開口部位に装着さ
れており、上端部が通常状態では案内部材12の下端の
直ぐ下方のところへ来ているように配置されている。そ
して、該当する案内部材12の下端開口から落下した錠
剤を、上部開口から受け入れて、それが落下する際に絞
り込み、更に下部開口から搬送装置22内へ導く。この
ような絞り部材21は、薬剤の自然落下を利用すること
で部材の積極的な移動が無くても薬剤を収集できるの
で、静的な薬剤収集部と言える。
【0029】また、それぞれの絞り部材21には、その
内部で中空の所に、一つずつ開閉部材24が装着されて
いる(図1(b)及び図3参照)。開閉部材24には、
設置されたところの薬剤落下通路を開閉するために、傾
斜した状態で絞り部材21内の中空部分を塞ぐのに足り
る大きさの板状体等が用いられ、それが適宜の駆動部材
にて駆動されて絞り部材21内で許容される所定範囲で
双方向回転するようになっている。そのため、一方に傾
斜した状態では(図3(a)参照)、案内部材12から
落下して来た錠剤1をそのときの上面上に一時貯留して
おく。それから、コントローラ60の制御に従って回転
すると(図3(b)参照)、それらの錠剤1を搬送装置
22へ向けて落下させながら、反対側の他方へ傾斜す
る。そして、その状態で(図3(c)参照)、再び、新
たに上面となったところに落下錠剤1の一時貯留を行
う。これにより、開閉部材24は、ワンアクションで素
早く開閉を行うものとなっている。
【0030】搬送装置22は(図4参照)、水平な又は
横向きの搬送を行うために、例えば横に而も平行に並ん
で設けられた駆動軸および従動軸によってベルト22a
がほぼ水平に張られているベルトコンベア式のものが用
いられる。ベルト22aには所定ピッチで板状突起22
bが形成されており、その周囲が適宜のカバーで覆われ
ている(図4では手前のカバーを外している)。そし
て、コントローラ60の制御に従って駆動軸が回転する
と、絞り部材21から受け入れた錠剤が、錠剤ホッパー
23へ送り込まれるようになっている。このような搬送
装置22は、部材の積極的な移動が有って初めて薬剤を
収集できるので、動的な薬剤収集部と言える。また、何
れの搬送装置22も、薬剤の送り出し口を装置の中央に
寄せており、小さな錠剤ホッパー23でも総ての搬送装
置22から錠剤を受け取れるようになっている。
【0031】薬剤収集部20には手撒き装置50も併設
されている(図1参照)。手撒き装置50は、予備撒き
カセット51と、専用の搬送装置52とを具えている
が、予備撒きカセット51が絞り部材21の分散設置に
て空いたそれらの中央のところに配置され、搬送装置5
2がその予備撒きカセットの下方で錠剤ホッパー23よ
りは上のところに設けられている。これにより、手撒き
装置50は薬剤収集部20の内側でその横に並んで設け
られたものとなっている。また(図2参照)、予備撒き
カセット51は、格子状に仕切られた多数の区画室が形
成されており、しかも、図示しない適宜の引出レール等
によって引出可能に支持されていて、手で持って引けば
前面・正面側へ引き出せるようになっている。そして、
錠剤フィーダ11には収容されていない錠剤等も一緒に
分包するときには、コントローラ60の指示等に従いな
がら予め作業者が予備撒きカセット51の各区画室に薬
剤をセットしておくと、自動分包時に各区画室の底板等
が順に開いて薬剤が逐次排出される。搬送装置52は、
その薬剤を受けると、これを水平に又は横方向に搬送し
て、錠剤ホッパー23へ送り込み、最終的には包装装置
40へ送り込むようになっている。部材の共用化・共通
化を高めるために、この搬送装置52にも、上述した搬
送装置22と同じもの又は同様の構造のものが用いられ
ている。
【0032】散薬分配分割装置30は、2台が左右に並
んで設置されており、何れも、必要量だけ秤量された散
薬を分包単位で均等に分割するために、散薬を等速で少
しずつ排出させる電磁フィーダ31と、その散薬を回転
しながら溝に受けることで円環状に均す環状テーブル3
3と、これを回転させるテーブル駆動部34と、環状テ
ーブル33の溝から散薬を所定量ずつ切り出す切り出し
装置32とを具えている。両散薬分配分割装置30の中
間位置には、共通ホッパー35も設置されており、これ
によって、それらの切り出された散薬に加えて、錠剤ホ
ッパー23を介して導かれた錠剤も、包装装置40へ導
くようになっている。
【0033】包装装置40は、共通ホッパー35を介し
て落下して来た錠剤および散薬を受ける投入ホッパー4
2と、予め二つ折りされ巻き取られている分包帯に加え
て適宜ユニット化されたその送り機構やヒートシール部
材さらにはプリンタ等も収めた包装装置本体41とを具
えていて、薬剤を受ける度に、投入ホッパー42が上下
動するとともに、分包帯を間欠的に送り出しながら、薬
剤を服用単位・施用単位で分包するようになっている。
【0034】コントローラ60には、適宜の処理能力を
具有したマイクロプロセッサシステムが用いられ、その
プログラム処理によって薬剤フィーダ11の薬剤排出動
作と開閉部材24の開閉動作と搬送装置22,52の搬
送動作とを制御するために、適宜のインターフェイスに
加えて信号伝達手段や通信手段も設けられている。散薬
分配分割装置30,包装装置40,手撒き装置50に対
しても制御可能に接続等されている。また、コントロー
ラ60は、処方箋データ等を入力するために、図示しな
い適宜のデータ入力装置やホストコンピュータにも接続
されている。そして、そのプログラム処理によって、処
方箋データ等を入力すると、必要に応じて調剤データへ
の変換等も行い、故障や異常の無い定常状態ではその処
方箋データ又はそれから派生した調剤データに基づいて
一連の分包処理に必要な順序で上記の制御対象物のうち
から適宜の物を次々と選出しそれらを可能な限り並列に
又は並行して連続的に動作させるようになっている。さ
らに、コントローラ60は、何らかの異常が検知された
非常時や,処理順序を一部入れ替える割込時など,非定
常状態では、それら選出物の動作開始を待たせたり中止
させたりするようにもなっている。
【0035】この第1実施例の薬剤分包機について、そ
の使用態様及び動作を説明する。
【0036】コントローラ60に処方箋データが送られ
て来ると、そして、その内容が例えば幾種類かの錠剤を
数十包だけ分包するというものである場合、コントロー
ラ60の制御に従って、先ず1番目の分包に必要な錠剤
を保持している錠剤フィーダ11が動作して各々から必
要な個数の錠剤が排出される。それらの薬剤は、該当す
る案内部材12を介して落下し、絞り部材21内に至っ
たところで開閉部材24によってそこに止められる。そ
して、各絞り部材21内に1包分の錠剤が揃ったところ
で、開閉部材24が動作して、それらの錠剤が一斉に該
当搬送装置22内へ移る。
【0037】それから、各搬送装置22が搬送動作を行
って各錠剤を錠剤ホッパー23へ送り込むと、各錠剤
は、錠剤ホッパー23と共通ホッパー35とを経由して
投入ホッパー42内へ落下する。その搬送等と同時に、
錠剤フィーダ11からは2番目の分包に必要な錠剤が排
出されて絞り部材21内に揃えられる。こうして、1包
目の薬剤収集と2包目の薬剤排出等とが並行して行われ
る。
【0038】それに続けて、その投入ホッパー42内の
薬剤が包装装置本体41にて包装帯に封じられて1番目
の分包がなされるが、それと同時に、2番目の分包に必
要な錠剤が搬送装置22の搬送に移され、3番目の分包
に必要な錠剤が錠剤フィーダ11から排出され開閉部材
24によって絞り部材21内に溜置かれる。こうして、
1包目の包装と2包目の薬剤収集と3包目の薬剤排出等
とが並行して行われる。
【0039】そして、順次、2包目の包装と3包目の薬
剤収集と4包目の薬剤排出等、3包目の包装と4包目の
薬剤収集と5包目の薬剤排出等といった具合に分包処理
が進んで行くが、そこに次の処方箋データが届き、それ
が錠剤に加えて散薬も一緒に分包するというものである
場合、コントローラ60によって図示しない適宜の表示
部に必要な散薬の情報が表示される。そこで、作業者
は、最初の処方箋データに基づく分包処理が行われてい
る間に、次の処方箋データに基づいて指示された散薬を
秤量しそれを電磁フィーダ31にセットする。すると、
コントローラ60の制御に従って、散薬が電磁フィーダ
31から環状テーブル33上へほぼ均一に分配される。
【0040】その間も、最初の処方箋データに基づく分
包処理は継続されており、分配が済むと散薬分配分割装
置30は切り出し装置32による切り出し準備を調えて
待ち状態に入る。そして、最初の処方箋データについて
の最後の分包と次の処方箋データについての1包目の薬
剤収集および2包目の薬剤排出等とが並行して行われ
て、最初の処方箋データに基づく分包処理が完了する。
そうすると、続けて、2番目の処方箋データに基づきそ
れで指定されている錠剤に関して1包目の包装と2包目
の薬剤収集と3包目の薬剤排出等とが並行して行われる
ことになるが、2番目の処方箋データには散薬の指定も
有るので、1包目の錠剤が搬送を終えて錠剤ホッパー2
3そして共通ホッパー35へ落下するタイミングで散薬
が分割される。すなわち散薬が一包分ずつ切り出し装置
32によって環状テーブル33から切り出されて共通ホ
ッパー35へ送り込まれる。こうして、次々と、錠剤と
散薬とが一緒に自動分包される。しかも、その際、錠剤
に関する並行処理は維持されている。
【0041】また、そこに3番目の処方箋データが届
き、それが錠剤フィーダ11の何れにも保持されていな
い錠剤を指定している場合も、コントローラ60によっ
てその特別な錠剤を手撒き装置50に掛けるのに必要な
作業指示が表示される。そこで、作業者は、2番目の処
方箋データに基づく分包処理が行われている間に、予備
撒きカセット51を引き出し、その多数の区画室のうち
指示されたところに、指示された特別な錠剤を指定個数
ずつセットする。セットが済めば、予備撒きカセット5
1を押し戻し、後の処理はコントローラ60の自動制御
に委ねる。
【0042】そして、2番目の処方箋データに基づく分
包処理が進んで、その最後の分包と3番目の処方箋デー
タについての搬送装置22等による1包目の薬剤収集と
錠剤フィーダ11等による2包目の薬剤排出等とが並行
して行われる時が来ると、その1包目の薬剤収集と同時
に、予備撒きカセット51からも一区画分の錠剤が排出
されるとともに搬送装置52によって錠剤ホッパー23
へ向けて搬送される。こうして、次々と、錠剤フィーダ
11からの標準的な錠剤と手撒き装置50に準備された
特別な散薬とが一緒に自動分包される。しかも、その
際、搬送装置22に加えて搬送装置52も並列に動作す
るうえ、錠剤フィーダ11から投入ホッパー42に至る
錠剤通過経路における並行処理も維持されている。
【0043】こうして、この薬剤分包機では、多数の薬
剤フィーダ11から排出された薬剤を複数の案内部材1
2で落下させるとともに薬剤収集機構20で収集してか
ら包装装置40で分包する際に、薬剤の排出と収集と包
装とを並行してパイプライン処理するとともに、秤量の
必要な散薬や手撒きの必要な錠剤についても、散薬分配
分割装置30や手撒き装置50を並行・並列に動作させ
て、効率良く分包が行われる。なお、繰り返しとなる詳
細な説明は割愛するが、処方内容が異なれば、散薬だけ
の自動分包や、特別な錠剤だけの自動分包、それらを混
合しての分包も、効率良く行われる。
【0044】さらには、それぞれの搬送装置22を別タ
イミングで動作させるとともにそれに適合するよう開閉
部材24を開閉させる等のことにより、複数の処方箋デ
ータについての自動分包を並行処理することもできる。
しかも、それらの並行処理が行えるばかりか、搬送装置
22が横長で低いうえ絞り部材21が分散されて小形に
なっていることから、薬剤収集部20も狭い中間層に収
まるので、錠剤分包機の中間層に散薬分配分割装置30
を組み込んだ形になっていて段数が多くても、装置全体
はコンパクトに纏まっている。手撒き装置50も薬剤収
集部20に間借りしているので、その存在が装置全体の
高さを押し上げるということも無い。
【0045】
【第2実施例】本発明の薬剤分包機の第2実施例につい
て、その具体的な構成を、図5を引用して説明する。こ
れが上述した第1実施例と相違するのは、搬送装置22
がプッシュプル方式になった点である。この搬送装置2
2は、エアシリンダ22cによってスクレーパー22d
が筒状ボディ内を往復するようになっている。
【0046】この場合、絞り部材21から搬送装置22
に落下した薬剤は、スクレーパー22dによって押され
て水平に移動し、錠剤ホッパー23へ送り込まれる。こ
のような搬送装置22も、横長で高さが低いので、薬剤
収集部20をコンパクトにすることができる。
【0047】
【第3実施例】本発明の薬剤分包機の第3実施例につい
て、その具体的な構成を、図6を引用して説明する。こ
れが上述した第2実施例と相違するのは、搬送装置22
がボールネジ駆動になった点である。プッシュプル方式
は維持されている。この搬送装置22では、ボールネジ
22eがステッピングモータ等にて回転させられると、
その回転量に対応した分だけボールナット22fが直線
運動し、これに連結されているスクレーパー22gも随
伴して筒状ボディ内を往復するようになっている。
【0048】この場合も、絞り部材21から搬送装置2
2に落下した薬剤は、スクレーパー22gによって押さ
れて水平に移動し、錠剤ホッパー23へ送り込まれる。
このような搬送装置22も、横長で高さが低いので、薬
剤収集部20をコンパクトにすることができる。
【0049】
【第4実施例】本発明の薬剤分包機の第4実施例につい
て、その具体的な構成を、図7を引用して説明する。こ
れが上述した第3実施例と相違するのは、搬送装置22
がローラチェーン駆動になった点である。ここでもプッ
シュプル方式は維持されている。この搬送装置22で
は、リング状に連結されたチェーン22hが一対のスプ
ロケットホイールに掛け渡されてほぼ水平に張られてお
り、その一連のチェーン22hのうち何れか一つにアタ
ッチメント22iが取り付けられており、さらに、その
アタッチメント22iと係合する伝動部材22jがスク
レーパー22kに連結されていて、スプロケットホイー
ルがブレーキモータ等にて駆動させられると、その分だ
けチェーン22hが送られ、これに随伴してスクレーパ
ー22kが筒状ボディ内を往復するようになっている。
【0050】この場合も、絞り部材21から搬送装置2
2に落下した薬剤は、スクレーパー22kによって押さ
れて水平に移動し、錠剤ホッパー23へ送り込まれる。
このような搬送装置22も、やはり横長で高さが低いの
で、薬剤収集部20をコンパクトにすることができる。
【0051】
【第5実施例】本発明の薬剤分包機の第5実施例につい
て、その具体的な構成を、図8を引用して説明する。こ
れが上述した第1実施例と相違するのは、次の監視装置
70が追加された点である。
【0052】監視装置70は、撮像装置としてのCCD
カメラ71と、コントローラ60に追加インストールさ
れた判定手段(72〜75)とを具えたものである。C
CDカメラ71は、薬剤の落下経路に配置された絞り部
材21に向けて設置され、コントローラ60によって指
示されたタイミングで絞り部材21の中を撮るようにな
っている。撮った影像は適宜のケーブル等を介してコン
トローラ60へ送出されるようにもなっている。
【0053】コントローラ60には、分包処理のために
錠剤フィーダ11等の動作を制御する制御ルーチン61
に加え、判定手段として、CCDカメラ71から入力し
た画像データ72や予め撮っておいた基準の画像データ
73のためのメモリ領域が割り付けられるとともに、画
像データ72と画像データ73とを比較して両者の差異
度を算出する比較ルーチン74と、その比較結果に応じ
て絞り部材21の中が空か否かを判別しその結果を制御
ルーチン61に通知する判別ルーチン75とがインスト
ールされている。なお、画像データ73には、開閉部材
24の傾斜状態が2種類なのに対応して2枚分の画像デ
ータが記憶されており、それらが交互に比較ルーチン7
4の処理に供されるようにもなっている。
【0054】そして、制御ルーチン61の制御処理によ
って、上述した第1実施例のような分包動作が行われる
際、開閉部材24の動作が終了する度に、CCDカメラ
71によって絞り部材21の中が撮影され、その影像が
コントローラ60に送られると、それが画像データ72
となって画像データ73と比較される。その比較の結
果、差異が無いが僅かであれば、総ての錠剤が絞り部材
21から搬送装置22へ適切に送り出されていると判別
され、そのことが確認されると、制御ルーチン61の制
御処理が止まることなく続けられる。
【0055】これに対し、比較の結果、或る程度以上の
差異が出ると、絞り部材21から搬送装置22への錠剤
の送り出しが適切になされてはいないと判別され、その
ことが確認されると、制御ルーチン61によって、一連
の進行が止められる。それから、画像データ72の内容
等が表示されるとともに、警報も発せられる。こうし
て、不所望な分包処理が中断される。また、その間も、
撮影等は適宜周期等で繰り返される。
【0056】そして、異常に気付いた作業者が画像表示
等に基づき、収集機構支持部25を開けて錠剤を強制的
に落下させたりその他適宜のマニュアル操作等を行って
異常状態を解消すると、次の撮影時にその新たな状態が
撮られ、その画像データに基づいて、錠剤の送り出しが
適切になされたことが確認される。そうすると、一連の
分包処理が再開される。こうして、撮像装置にて撮った
影像に基づいて薬剤の落下状態の適否が的確に自動判別
されるとともにその判別結果に応じて錠剤フィーダ11
や開閉部材24等の制御対象物に対する制御タイミング
も的確に自動決定される。
【0057】
【その他】なお、上記実施例で、コントローラ60は、
包装装置40の後方に置かれたが、そこに限らず、空い
ていれば筐体内の何処でも良く、筐体外に設置しても良
い。また、開閉部材24の装着箇所は、絞り部材21に
限らず、その近くで搬送装置22に対応しているところ
であれば良い。例えば、絞り部材21の直ぐ上のとこ
ろ、すなわち案内部材12の下端部でも良い。さらに、
錠剤ホッパー23や,共通ホッパー35,投入ホッパー
42も、ホッパーに限らず、絞り部材21同様の適宜な
絞り部材でも良い。
【0058】また、CCDカメラ71の設置個所は、絞
り部材21に向けたところに限られず、他のところでも
良い。例えば、搬送経路を監視するには、CCDカメラ
71を搬送装置22に対して設けるのが良く、その場
合、搬送装置22の排出口周りを撮影するようにしても
良いし、CCDカメラ71の一部を搬送装置22のボデ
ィに組み込んで直接に中の様子を撮るようにしても良
い。
【0059】判定手段を構成するルーチン等72〜75
も、コントローラ60に限らず、別のマイクロプロセッ
サシステムやワイアードロジックにて専用処理装置に纏
め上げ、それに、コントローラ60と連携するための通
信回路やケーブル等を付加するようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の薬剤分包機にあっては、搬送装置と
共に開閉部材も導入したことにより、搬送装置の長所を
活かしつつ短所が克服され、その結果、制御自由度の高
い薬剤分包機をコンパクトに実現することができたとい
う有利な効果が有る。
【0061】また、本発明の第2の解決手段の薬剤分包
機にあっては、部材の多段化と並列化とを進めたことに
より、共用化・共通化はもとより並行化なども高まり、
その結果、制御自由度がより高くて製造も容易な薬剤分
包機をコンパクトに実現することができたという有利な
効果を奏する。
【0062】さらに、本発明の第3の解決手段の薬剤分
包機にあっては、特定の薬剤収集機構に対しそれと相性
の良い予備撒きカセットを並べておくようにしたことに
より、制御自由度がより高く而も多様な処理に対応でき
るうえ製造も容易な薬剤分包機をコンパクトに実現する
ことができたという有利な効果が有る。
【0063】また、本発明の第4の解決手段の薬剤分包
機にあっては、開閉部材や搬送装置にて薬剤の落下が随
所で止められるようにしたことにより、制御自由度が高
く而も異常処理も容易な薬剤分包機をコンパクトに実現
することができたという有利な効果を奏する。
【0064】また、本発明の第5の解決手段の薬剤分包
機にあっては、薬剤の落下状態や搬送状態を監視等する
ようにしたことにより、制御自由度が高く而も異常処理
も容易で確実な薬剤分包機をコンパクトに実現すること
ができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬剤分包機の第1実施例について、
その全体構造を示す模式図であり、(a)が正面図、
(b)が右側面図に相当する。
【図2】 その平面図に相当し、(a)が動作等可
能な通常状態を示し、(b)が錠剤フィーダ格納庫を前
方へ開いた状態を示し、(c)が搬送装置支持部を前方
へ開いた状態を示している。
【図3】 その薬剤収集機構の絞り部材およびその
中の開閉部材についての縦断面図であり、(a)〜
(c)は開閉部材の動きを表している。
【図4】 その薬剤収集機構の搬送装置についての
斜視図である。
【図5】本発明の薬剤分包機の第2実施例について、そ
の搬送装置の斜視図である。
【図6】本発明の薬剤分包機の第3実施例について、そ
の搬送装置の斜視図である。
【図7】本発明の薬剤分包機の第4実施例について、そ
の搬送装置の斜視図である。
【図8】本発明の薬剤分包機の第5実施例について、そ
の監視手段の模式図である。
【符号の説明】
1 錠剤(薬剤) 10 フィーダ格納部 11 錠剤フィーダ(自動排出可能な薬剤フィー
ダ) 12 案内部材(自然落下を利用して下方へ案内す
る手段) 13 フィーダ格納庫 20 薬剤収集部(薬剤収集機構) 21 絞り部材(自然落下を利用して収集する静的
部分) 22 搬送装置(駆動部材にて駆動されて収集する
動的部分) 23 錠剤ホッパー(自然落下を利用して収集する
静的部分) 24 開閉部材(薬剤の通過経路を導通・遮断する
手段) 25 収集機構支持部 30 散薬分配分割装置 31 電磁フィーダ(散薬分配手段) 32 切り出し装置(散薬分割手段) 33 環状テーブル(散薬分配分割手段) 34 テーブル駆動部 35 共通ホッパー 40 包装装置 41 包装装置本体 42 投入ホッパー(薬剤投入口) 50 手撒き装置(手撒き式の薬剤フィーダ) 51 予備撒きカセット(多数の区画室に仕切られ
たカセット) 52 搬送装置 60 コントローラ(制御装置、制御手段) 61 制御ルーチン(決定手段、判定手段) 70 監視装置 71 CCDカメラ(撮像装置) 72 画像データ(影像) 73 画像データ(影像) 74 比較ルーチン(画像処理部、判定手段) 75 判別ルーチン(判別手段、判定手段)
フロントページの続き (72)発明者 黒石 武志 東京都大田区東糀谷3丁目13番7号 株式 会社トーショー内 (72)発明者 野村 幸夫 東京都大田区東糀谷3丁目13番7号 株式 会社トーショー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の薬剤フィーダから排出された薬剤を
    複数の案内部材で落下させるとともに薬剤収集機構で収
    集してから包装装置で分包する薬剤分包機において、前
    記薬剤収集機構に水平な又は横向きの搬送を行う搬送装
    置を設けるとともに、前記案内部材に又は前記薬剤収集
    機構のうち前記案内部材の直ぐ下方に位置するところに
    その開閉を行う開閉部材を設けたことを特徴とする薬剤
    分包機。
  2. 【請求項2】前記薬剤収集機構は、薬剤収集に際して部
    材の移動を伴う動的部分と、薬剤収集に際して部材移動
    を伴わない静的部分とからなり、前記静的部分には上部
    開口が広くて下部開口が狭い絞り部材が複数個含まれて
    おり、前記動的部分には前記搬送装置が複数個含まれて
    おり、前記絞り部材のそれぞれに前記搬送装置の何れか
    が対応していることを特徴とする請求項1記載の薬剤分
    包機。
  3. 【請求項3】多数の区画室が形成された引出可能な予備
    撒きカセットと、前記区画室から排出された薬剤を受け
    これを水平に又は横方向に搬送して前記包装装置へ送り
    込む搬送装置とを具えた手撒き装置が前記薬剤収集機構
    のところに並設されていることを特徴とする請求項2記
    載の薬剤分包機。
  4. 【請求項4】前記薬剤フィーダの薬剤排出動作と前記開
    閉部材の開閉動作と前記搬送装置の搬送動作とを制御す
    る制御手段を備え、この制御手段が、定常状態では処方
    箋データ又はそれから派生した調剤データに基づいて上
    記の制御対象物のうちから選出した物を連続的に動作さ
    せるとともに、非常時や割込時などの非定常状態ではそ
    れら選出物の動作開始を待たせる又は中止させるもので
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載された薬剤分包機。
  5. 【請求項5】薬剤の落下経路または搬送経路に向けて設
    けられた撮像装置と、前記制御手段に設けられ又はそれ
    と別個に連携可能な状態で設けられ前記撮像装置にて撮
    った影像に基づいて薬剤の落下状態または搬送状態の適
    否を判別するとともにその判別結果に応じて上記の制御
    対象物に対する制御タイミングを決定する判定手段とを
    備えたことを特徴とする請求項4記載の薬剤分包機。
JP26409799A 1999-09-17 1999-09-17 薬剤分包機 Pending JP2001087353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26409799A JP2001087353A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 薬剤分包機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26409799A JP2001087353A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 薬剤分包機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001087353A true JP2001087353A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17398479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26409799A Pending JP2001087353A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 薬剤分包機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001087353A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051177A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Yuyama Manufacturing Co Ltd 薬剤包装装置
JP2011024663A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Tosho Inc 薬品管理システム
WO2012086270A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 株式会社トーショー 薬剤分包機
WO2013051313A1 (ja) 2011-10-05 2013-04-11 株式会社トーショー 薬剤分包機
WO2014103017A1 (ja) 2012-12-28 2014-07-03 株式会社トーショー 薬剤分包システム
JP2014121522A (ja) * 2012-11-20 2014-07-03 Canon Marketing Japan Inc 分包システム、錠剤供給装置、及びその制御方法、プログラム
JP2014121523A (ja) * 2012-11-20 2014-07-03 Canon Marketing Japan Inc 分包システム、錠剤供給装置及びその制御方法、プログラム
WO2014112221A1 (ja) * 2013-01-18 2014-07-24 株式会社湯山製作所 薬品払出装置、薬品払出方法、薬品払出プログラム、記録媒体
CN106794115A (zh) * 2014-10-08 2017-05-31 株式会社东商 药剂分包机
JP2020081156A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 株式会社トーショー 固形薬剤分包装置
WO2020162019A1 (ja) * 2019-02-04 2020-08-13 株式会社タカゾノ 薬剤分包装置
JPWO2021117469A1 (ja) * 2019-12-13 2021-06-17
CN114269651A (zh) * 2019-08-19 2022-04-01 株式会社东商 片剂分包机
WO2022211112A1 (ja) 2021-04-02 2022-10-06 株式会社トーショー 薬剤分包機
WO2023080006A1 (ja) * 2021-11-02 2023-05-11 株式会社トーショー 薬剤分包機
JP7367968B2 (ja) 2019-10-11 2023-10-24 株式会社タカゾノ 薬剤包装装置

Cited By (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4676175B2 (ja) * 2004-08-11 2011-04-27 株式会社湯山製作所 薬剤包装装置
JP2006051177A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Yuyama Manufacturing Co Ltd 薬剤包装装置
JP2011024663A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Tosho Inc 薬品管理システム
CN103260580B (zh) * 2010-12-24 2015-03-25 株式会社东商 药剂分装机
WO2012086270A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 株式会社トーショー 薬剤分包機
JP2012135388A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Tosho Inc 錠剤分包機
CN103260580A (zh) * 2010-12-24 2013-08-21 株式会社东商 药剂分装机
US9186301B2 (en) 2010-12-24 2015-11-17 Tosho Inc. Medicine dispensing apparatus
WO2013051313A1 (ja) 2011-10-05 2013-04-11 株式会社トーショー 薬剤分包機
US10052260B2 (en) 2011-10-05 2018-08-21 Tosho, Inc. Medicine dispensing apparatus
EP3023334A1 (en) 2011-10-05 2016-05-25 Tosho Inc. Medicine dispensing apparatus
TWI551524B (zh) * 2012-11-20 2016-10-01 Canon Marketing Japan Kk A subpackage system, a tablet feeding device, and a control method thereof
JP2014121523A (ja) * 2012-11-20 2014-07-03 Canon Marketing Japan Inc 分包システム、錠剤供給装置及びその制御方法、プログラム
JP2014121522A (ja) * 2012-11-20 2014-07-03 Canon Marketing Japan Inc 分包システム、錠剤供給装置、及びその制御方法、プログラム
JP2015091369A (ja) * 2012-11-20 2015-05-14 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 分包システム、錠剤供給装置、及びその制御方法、プログラム
TWI573733B (zh) * 2012-11-20 2017-03-11 Canon Marketing Japan Kk A subpackage system, a tablet feeding device, and a control method thereof
US9892476B2 (en) 2012-12-28 2018-02-13 Tosho, Inc. Medicine dispensing system
WO2014103017A1 (ja) 2012-12-28 2014-07-03 株式会社トーショー 薬剤分包システム
EP2940651A4 (en) * 2012-12-28 2016-09-21 Tosho Inc MEDICINES PACKAGING SYSTEM
JP6007989B2 (ja) * 2013-01-18 2016-10-19 株式会社湯山製作所 薬品払出装置、薬品払出方法、薬品払出プログラム、記録媒体
US10045914B2 (en) 2013-01-18 2018-08-14 Yuyama Mfg. Co., Ltd. Medicine dispensing apparatus, method of dispensing medicines, medicine dispensing program and storage medium
WO2014112221A1 (ja) * 2013-01-18 2014-07-24 株式会社湯山製作所 薬品払出装置、薬品払出方法、薬品払出プログラム、記録媒体
JP7445843B2 (ja) 2013-01-18 2024-03-08 株式会社湯山製作所 薬品払出装置、薬品払出プログラム
CN106794115A (zh) * 2014-10-08 2017-05-31 株式会社东商 药剂分包机
JP2020081156A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 株式会社トーショー 固形薬剤分包装置
WO2020162019A1 (ja) * 2019-02-04 2020-08-13 株式会社タカゾノ 薬剤分包装置
JP2020124326A (ja) * 2019-02-04 2020-08-20 株式会社タカゾノ 薬剤分包装置
JP7291373B2 (ja) 2019-02-04 2023-06-15 株式会社タカゾノ 薬剤分包装置
CN114269651B (zh) * 2019-08-19 2023-10-20 株式会社东商 片剂分包机
CN114269651A (zh) * 2019-08-19 2022-04-01 株式会社东商 片剂分包机
JP7367968B2 (ja) 2019-10-11 2023-10-24 株式会社タカゾノ 薬剤包装装置
JPWO2021117469A1 (ja) * 2019-12-13 2021-06-17
JP7348958B2 (ja) 2019-12-13 2023-09-21 Phcホールディングス株式会社 薬剤供給装置
WO2022211112A1 (ja) 2021-04-02 2022-10-06 株式会社トーショー 薬剤分包機
WO2023080006A1 (ja) * 2021-11-02 2023-05-11 株式会社トーショー 薬剤分包機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001087353A (ja) 薬剤分包機
US20190144195A1 (en) Methods and Apparatus for Dispensing Solid Articles
US7395841B2 (en) Method and system for high-speed tablet counting and dispensing
TWI574887B (zh) 用於分配及包裝固體物質之裝置及方法
US8099929B2 (en) Product feeding apparatus
US7516836B2 (en) Centrifugal filling apparatus and method
US20050098570A1 (en) System and method for dispensing prescriptions
US11925604B2 (en) Method, computer program product and dispensing device for dispensing discrete medicaments
US11673698B2 (en) Continuous motion filling system and filling machine and methods
JP2000024087A (ja) 調剤システム
JPH11226087A (ja) 散薬取出装置および散薬容器搬送装置
CN211593020U (zh) 一种自动包装机
JP3388935B2 (ja) 薬剤の払出し方法およびその装置
CN106794115B (zh) 药剂分包机
JP5822755B2 (ja) 調剤監査支援装置
JPS5922002Y2 (ja) 錠剤分包機における連続投入機構
KR101591990B1 (ko) 작은 입자 약제 포장 장치
JP6630518B2 (ja) 除包システム
KR20150054361A (ko) 작은 입자 약제 정량 배출기 및 이를 구비한 작은 입자 약제 포장 장치
JPH0114082B2 (ja)
CN211618937U (zh) 用于医院药房的药品发放装置
JP2000024084A (ja) 調剤用薬剤払出装置
KR101825733B1 (ko) 작은 입자 약제 이송기 및 이를 구비한 작은 입자 약제 포장 장치
JP6643836B2 (ja) 錠剤取り出しユニット及び除包システム
JPH09229755A (ja) 自動組合わせ計量機