JP2006051177A - 薬剤包装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 薬剤包装装置1は、薬剤供給部2と、薬剤包装部3を備え、その中間部分に薬剤路25が設けられている。薬剤移送装置は、内部に薬剤区画室があり、薬剤区画室に薬剤を充填し、内部の回転円板部材を回転させて薬剤を水平移動させる。薬剤包装装置1では、従来技術で必須であった全高の高いホッパが不要であり、より多数の薬剤フィーダを設けることができる。
【選択図】図5
Description
薬剤包装装置の先行技術としては次の様なものがある。
薬剤供給部101は、複数の薬剤落下通路103を備え、この薬剤落下通路103に多数の薬剤フィーダが並べて配置されている。また薬剤フィーダには薬剤貯蔵容器が取り付けられている。
薬剤包装部102は、包装部導入口105を有し、包装部導入口105に投入された薬剤を包装紙で包装する機能を備えた機械部分である。
また薬剤供給部101と薬剤包装部102との間には、薬剤落下通路103から排出された薬剤を包装部導入口に導くためのホッパ106が配置されている。
例えば図17に示す薬剤包装装置100では、4列の薬剤落下通路103を備え、この薬剤落下通路103に薬剤フィーダが取り付けられている。
そのため薬剤供給部101は、横幅が広いものとなる。したがって薬剤供給部101の下部に設けられたホッパ106もこれに合わせて全幅が広いものとならざるを得ない。
そのためホッパ106の全幅が広いと、その高さも高いものとならざるを得ない。一方、薬剤供給部101の薬剤貯蔵容器には人手によって薬剤を入れなければならないから、薬剤包装装置100の全高には制限がある。
そのため多種類の薬剤を貯め置く事を意図して、薬剤落下通路103の数を増やすと、ホッパ106の全高が高くなってしまい、薬剤の収容スペースを圧迫する。そのため薬剤落下通路103の数を増やすと、薬剤フィーダの段数を減らさなければならないという矛盾が生じる。
そのため従来構造の薬剤包装装置100では、薬剤供給部101に配する薬剤フィーダの数が限られ、より多種類の薬剤を貯め置きたいという需要者の要求に応えることができないという問題があった。
本発明の薬剤包装装置では、薬剤路の一部に薬剤移送装置が設けられている。薬剤移送装置は複数の薬剤区画室を持ち、充填位置にある薬剤区画室に薬剤を充填される。続いて回転手段によって薬剤区画室が回転されるが、薬剤移送装置は、略水平に配置されているから、薬剤区画室の回転によって中の薬剤が水平方向に移動する。そして排出位置において薬剤区画室の底部を開き、薬剤を落下させる。そのため従来技術の様な全高の高いホッパーは不要であり、薬剤の貯留スペースが広い。また本発明では、薬剤区画室は環状に複数配されており、これを回転させるものであるから、薬剤区画室が次々と充填位置にやって来る。また同様に薬剤区画室は次々と排出位置に至り、薬剤を排出させる。そのため薬剤を排出するスパンが短く、単位時間あたり、多くの回数薬剤を運搬することができる。
また特に本発明の薬剤包装装置では、一又はそれ以上の薬剤落下通路から排出された薬剤を一定の位置に収集する収集手段を備え、収集手段から薬剤区画室に薬剤を充填するので、薬剤落下通路の水平断面の面積が大きくても充填位置に薬剤を運ぶことができる。
なお収集手段には、例えばホッパやシュータが活用されるが、本発明では、前記した様に水平方向の移動に薬剤移送装置を活用するので、ホッパの高さは低いもので足る。
すなわち固形薬剤が何らかの理由で割れたり欠けたりすることがあり、形が歪になる場合がある。この様な場合は、本来の排出位置で薬剤が排出されない場合がある。また排出位置で薬剤がブリッジを起こして薬剤区画室内に薬剤が残留する場合もある。
この様に薬剤が残留したままの状態で、薬剤区画室が充填位置に戻ると、残留した薬剤の上から新規に充填される薬剤が投入されてしまう。そして戻った薬剤区画室に充填される薬剤が、先の薬剤と異なる場合も想定され、この様な場合には異種薬剤が混入してしまうこととなる。
これに対して本発明は、排出位置から充填位置に至る間の回転位置に薬剤区画室の底部を開く第二排出位置を設けたので、万一、薬剤区画室に薬剤が残留していても、第二排出位置で全て排出される。そのため本発明の薬剤包装装置では、他人が服用する薬剤が混入することはない。
すなわち請求項1乃至9に記載の発明は、薬剤区画室に薬剤を充填し、薬剤区画室を回転して排出位置に運ぶから、薬剤の充填から排出までの間に時間が掛かる。
たとえば、いずれの薬剤区画室も空である状態を想定すると、薬剤区画室の回転初期には薬剤は排出されない。すなわち薬剤が充填された薬剤区画室が排出部に至るまでの回転によっては薬剤は排出されない。
また薬剤区画室の回転は実際上、比較的ゆっくりであるから、最初の薬剤充填から排出されるまでの間に時間がかかる。
すなわち請求項1乃至9に記載の薬剤包装装置では、充填部に位置する薬剤区画室に薬剤が充填された後、薬剤区画室の全てが回転して所定角度進行し、薬剤が充填された薬剤区画室は充填部を離れる。
代わって後方の薬剤区画室が充填部に位置し、後方の薬剤区画室に薬剤を充填する。この様に順次薬剤を充填しつつ薬剤区画室を移動させるので、薬剤区画室の移動はタクト送りにするかあるいはゆっくりした回転速度で回転させる必要がある。
そして前記した様に、いずれの薬剤区画室も空であれば、薬剤区画室の回転初期には薬剤は排出されないので、最初の薬剤充填から排出されるまでの間に時間がかかり、無駄である。
そこで本発明では、散薬のみをパッケージする動作を行っている場合に、薬剤供給部と薬剤移送装置を動作させて所定の薬剤を薬剤移送装置の薬剤区分室に充填しておくので、時間の節約が可能となる。
また特に請求項4,5に記載の発明では、薬剤同士の混入を未然に防ぐことができ、安全性が高いという効果がある。
また特に請求項6,7に記載の薬剤包装装置では、薬剤移送装置の薬剤区画内において、薬剤が一定の位置に集まるので、薬剤移送装置からの薬剤排出が確実であるという効果がある。
また特に請求項10,11,12に記載の薬剤包装装置では、時間的な無駄を解消することができるという効果がある。
図1は、本発明の実施形態の薬剤包装装置の斜視図である。図2は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤包装部の斜視図である。図3は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤落下通路を構成する共通通路部材の斜視図である。図4(a)は、図1の薬剤包装装置の一部たる壁状部材の斜視図であり、(b)は、(a)の壁状部材を下から見た斜視図である。図5は、図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略斜視図である。図6は、図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略断面図である。
以下順次説明する。
すなわち一つの共通通路部材5は、図3の様に溝型をしており、複数の貫通孔7が設けられている。そして各貫通孔7にそれぞれ薬剤フィーダ8が取り付けられている(図3には、最も下部の薬剤フィーダ8のみを図示)。
すなわち壁状部材6は、共通通路部材5が、図4に示すように二つが一組となって凹側の開口側同士が合致され、さらにこれを垂直姿勢にした状態で多数横方向に並べられたものである。そのため壁状部材6を正面側から見ると、薬剤フィーダ8が縦横行列状に並んで配置されている。また壁状部材6を裏面側から見ても同様であり、薬剤フィーダ8が縦横行列状に並んで配置されている。なお壁状部材6は図5の様に4列に並べて配されており、中央の二枚の壁状部材6の構造は上記した通りであるが、両端部の壁状部材6は、片側だけしか薬剤フィーダ8が無い。
各薬剤フィーダ8には、薬剤カセット14(図3 二点鎖線)が取り付けられ、各薬剤カセット14には別種の錠剤が内蔵されている。
本実施形態の薬剤包装部3では、上面の中央に薬剤の導入口(包装部導入口17)があり、包装部導入口17から導入された薬剤が前記した様に包装される。本実施形態では、包装部導入口17はロート状の薬剤受け部材20である。
図7は、散薬分割装置の概念図である。
散薬分割装置9は、図7に示すように散薬薬剤フィーダ18と円板11と掻き出し装置12を備えるものである。散薬薬剤フィーダ18は、収容された薬剤(主に散薬、顆粒を含む)を一定量ずつ供給する。円板11は、略ドーナツ状であり、上面外周部に環状溝15を有し、モータ16によって一定速度で回転する。散薬薬剤フィーダ18から散薬を供給する際、円板11を回転させながら行うことにより、環状溝15内に均等に薬剤が収容される。掻き出し装置12は、円板11の回転により、環状溝15内の散薬を円周方向に掻き寄せた後、図示しないモータの駆動によって径方向に薬剤を一包分だけ掻き出す。
なお本実施形態の薬剤包装部3では、図2の様に上面部の前側に二箇所、散薬導入口21があり、当該散薬導入口21に供給された散薬が散薬分割装置9によって分割される。
図8(a)は、図1の薬剤包装装置の一部たるホッパの正面図であり、(b)はその平面図であり、(c)はその右側面図である。図9(a)は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤移送装置を上部から見た斜視図であり、(b)は下部から見た斜視図である。図10は、図9の薬剤移送装置を上部側から観察した分解斜視図である。図11は、図9の薬剤移送装置を下部側から観察した分解斜視図である。図12(a)は、図9の薬剤移送装置の充填部における断面分解斜視図であり、(b)は同部位の断面斜視図である。図13(a)は、図9の薬剤移送装置の排出部における断面分解斜視図であり、(b)は同部位の断面斜視図である。図14(a)は、図9の充填部及び排出部以外の部位における断面分解斜視図であり、(b)は同部位の断面斜視図である。
導入開口30,31は、いずれも長方形であり、前記した薬剤供給部2の壁状部材6の下部の形状と一致する。
排出開口32は、導入開口30,31に比べて充分に小さいものである。
ホッパー26は、図8の様に一方の導入開口30と排出開口32を繋ぐ第一傾斜通路33と、他方導入開口31と排出開口32を繋ぐ第一傾斜通路34を備え、正面から見ると「Y」形である。
すなわち底部材35は、縁のある盆の様な形状をしており、円形の底面部40とその周囲に垂直に設けられた周壁部44を備える。
そして底面部40の外周部近傍には溝部43が設けられている。溝部43の断面形状は図12に示すようにV字状である。すなわち溝部43は図12に示すように二つの傾斜面41,42によって形成されており、両傾斜面の先端は線接触状態である。
溝部43は、円形の底面部40と同心的に設けられ、略環状に設けられているが、二箇所に欠落部分がある。
すなわち図9(b)及び図11の様に溝部43の軌跡上に二箇所の開口45,46が設けられている。一方の開口45は、後記する薬剤区画室一個分の大きさであり、第一排出部45として機能する。もう一つの開口46は、前記した第一排出部45よりも大きく、薬剤区画室二個分に相当する大きさであり、第二排出部46として機能する。
言い換えると、薬剤区画室形成部材48は、略長方形であって底の無い凹部である。すなわち薬剤区画室形成部材48は、図12(a)の様に内周側壁50と外周側壁51及び対向する二つの周方向壁52(一方の周方向壁は図示されていない)を備えるが、底面側は開口している。
回転円板部材36の本体部には、大径の歯車53が取り付けられている。
そして回転円板部材36の各薬剤区画室形成部材48が底部材35の溝部43と接する。より具体的に説明すると、図12(b)に示すように薬剤区画室形成部材48の内周側壁50と外周側壁51の先端が溝部43の入口付近と接し、周方向壁52の三角形の突出部分70の先端は、溝部43の中に入り込んで溝部43の傾斜面41,42と接する。
また前記した様に、突出部分70の形状は、溝部43の断面形状と一致するから、周方向壁52の先端と溝部43の傾斜面41,42は隙間無く接することとなる。
そのため薬剤移送装置28の内部には、薬剤区画室形成部材48と溝部43と蓋部材37によって6面が隙間無く覆われた薬剤区画室71が形成される。
ただし、図12に示すように薬剤充填口61においては、薬剤区画室71は上部側が開口し、第一排出部45及び第二排出部46においては下部側が開口する。
本実施形態では、薬剤充填口61と第一排出部45は中心を通って対向する位置に設けられている。また第二排出部46は、第一排出部45から薬剤充填口61に至る間に設けられている。
一つの薬剤区画室71に注目すると、特定の回転位置(薬剤充填口 充填位置)61では上部側が開口し、モータ58によって回転円板部材36が回転すると第一排出部45に至って下部側が開口する。充填位置(薬剤充填口)61から第二排出部46に至る間は、6面が閉塞している。
そしてさらにモータ58によって回転円板部材36が回転すると第二排出部46に至って下部側が開口する。
さらにモータ58によって回転円板部材36が回転すると、薬剤区画室71は充填位置(薬剤充填口)61に戻り、上面が開口する。
図5,6に示すように本実施形態の薬剤包装装置1では、上部に薬剤供給部2があり、下部に薬剤包装部3が配置されている。本実施形態の薬剤包装装置1では、前記した様に二台の薬剤移送装置28a,28bを備え、両者はいずれも水平姿勢であって図5,6の様に並べて配されている。そして各薬剤移送装置28a,28bの第一排出部45は両者の中心寄り位置に配置され互いに近接する。また各薬剤移送装置28a,28bの第一排出部45の下部には薬剤包装部3の包装部導入口17(薬剤受け部材20)が位置する。
前記した様に薬剤充填口(充填位置)61と第一排出部45は中心を通って対向する位置に設けられているから、薬剤移送装置28a,28bの薬剤充填口(充填位置)61は外側に位置にある。そしてホッパ26a,26bによって薬剤供給部2と薬剤移送装置28a,28bの薬剤充填口(充填位置)61が接続されている。
そして本実施形態の薬剤包装装置1では、正面から見て左側二列の壁状部材6a,6bに第一のホッパ26aが装着され、残る二列の壁状部材6c,6dに第二のホッパ26bが装着されている。
錠剤単独モードにおける動作は、図15のフロチャートの通りである。
本実施形態の薬剤包装装置1では、図示しない上位コンピュータのタッチパネルへの入力を端緒とし、タッチパネルに処方箋の内容が入力される。そして図示しない上位コンピュータは、薬剤包装装置1の図示しない制御装置に処方箋の内容をデータ送信する。
図15に示すフローチャートでは、ステップ1でタッチパネルから処方箋データを受信する。
続いてステップ4に移行し、薬剤フィーダ8のモータを起動し、薬剤カセット14のロータを回転させ、薬剤カセット14から一個づつ薬剤が排出される。排出された薬剤は、薬剤落下通路10に落ちる。さらに薬剤は薬剤落下通路10から排出されてホッパ26に捕捉され、ホッパ26の排出口から薬剤移送装置28に入る。
より具体的には、薬剤は、薬剤移送装置28の薬剤充填口(充填位置)61から薬剤移送装置28の中に入り、薬剤区画室71の一つに充填される。
図示しないセンサーによって薬剤区画室71の一つに薬剤が充填されたことが確認されると(ステップ5)、薬剤移送装置28のモータ58を動作させて(ステップ6)、内部の回転円板部材36を薬剤区画室一個分だけ回転させる。
すなわち内部の薬剤は、回転円板部材36の回転によって周方向壁52に押され、周方向に移動する。ここで本実施形態では、薬剤区画室71の底を構成する溝部43の断面形状がV字状であるから、薬剤はしだいに溝部43の先端部分に寄せられる。
なお第二排出部46においては、掃除機程度の簡易な真空ポンプで薬剤区画室71内を吸引して清掃したり、逆にエアーブローによって残差等を吹き飛ばしてしまうことが望ましい。
このときの制御の流れを図16を参照しつつ説明する。
例えば、図示しない上位コンピュータが錠剤単独モード、散薬単独モード、同包モード、交互モードの何れかの包装形態を選択する選択キーを備え、上位コンピュータに処方箋データや包装形態が入力される。
また薬剤包装装置1の現在における使用状態を各ユニット(薬剤供給部2、薬剤包装部3、薬剤路25、散薬分割装置9の各ユニット)で判別する判別手段を設けることが望ましい。
また錠剤単独モードの実行予定が無い場合は、ステップ11〜14に移行し、同包モード、交互モードを検索し、当該モードの実際の動作に先立って固形薬剤側の装置(薬剤供給部2,薬剤移送装置28)だけを動作させる。
続いてステップ8で、薬剤区画室71の一つに薬剤が充填されたことを確認し、ステップ9で薬剤移送装置28のモータ58を動作させて、内部の回転円板部材36を薬剤区画室一個分だけ回転させる。
そして薬剤フィーダ8からモータ58の回転までの動作を3回繰り返す。
そして錠剤を包装する要求があるならばその中で最も先に実行される運転を3件検索する。続いて今現在、薬剤移送装置の薬剤区画室内に薬剤が無いことを確認する。
そして前記した錠剤単独モードの場合と同様の動作を行わしめ、3個の薬剤区画室内に薬剤薬剤を充填する。要するに、薬剤充填口61から第一排出部45の一つ手前までの薬剤区画室に薬剤を予め充填しておく。
また上記した実施形態では、4列の薬剤落下通路群の内、左側2列の薬剤落下通路6a,6bとそれ以外にグループ分けし、グループ毎に薬剤移送装置28を割り当てて薬剤を水平移動したが、グループの分け方は任意である。また本実施形態では、2台の薬剤移送装置28a,28bを使用したが3以上の薬剤移送装置を使用することもできる。逆に1台の薬剤移送装置であってもよい。
2 薬剤供給部
3 薬剤包装部
5 共通通路部材
6 壁状部材
8 薬剤フィーダ
9 散薬分割装置
17 包装部導入口
25 薬剤路
26 ホッパ
28 薬剤移送装置
36 回転円板部材
41,42 傾斜面
43 溝部
45 第一排出部
46 第二排出部
48 薬剤区画室形成部材
58 モータ(回転手段)
61 薬剤充填口(充填位置)
Claims (13)
- 複数種類の固形薬剤を貯留すると共に当該薬剤を下部側に排出する薬剤供給部と、前記薬剤を包装又は容器にパッケージする薬剤包装部を備え、薬剤包装部に薬剤を導入する包装部導入口が前記薬剤供給部の下部に配され、さらに前記薬剤供給部から排出された薬剤を包装部導入口に導く薬剤路が設けられた薬剤包装装置において、薬剤路の一部に薬剤移送装置が設けられ、当該薬剤移送装置は、環状且つ略水平に配置された複数の薬剤区画室と、当該薬剤区画室を回転させる回転手段を有し、特定の充填位置にある薬剤区画室に薬剤を充填し、前記回転手段で薬剤区画室を回転し、薬剤区画室の錠剤を排出位置に設けた開口から落下させることを特徴とする薬剤包装装置。
- 複数種類の固形薬剤を貯留すると共に当該薬剤を下部側に排出する薬剤供給部と、前記薬剤を包装又は容器にパッケージする薬剤包装部を備え、薬剤包装部に薬剤を導入する包装部導入口が前記薬剤供給部の下部に配され、さらに前記薬剤供給部から排出された薬剤を包装部導入口に導く薬剤路が設けられた薬剤包装装置において、薬剤供給部は複数の固形薬剤を貯留する薬剤供給部と前記薬剤供給部から固形薬剤を取り出す薬剤フィーダとの組み合わせを複数備え、さらに一又はそれ以上の薬剤供給部から取り出された薬剤を落下させる薬剤落下通路が複数設けられたものであり、薬剤路は、一又はそれ以上の薬剤落下通路から排出された薬剤を一定の位置に収集する収集手段と、薬剤移送装置を備え、当該薬剤移送装置は、環状且つ略水平に配置された複数の薬剤区画室と、当該薬剤区画室を回転させる回転手段を有し、特定の充填位置にある薬剤区画室に前記収集手段から薬剤を充填し、前記回転手段で薬剤区画室を回転し、薬剤区画室の錠剤を排出位置に設けた開口から落下させ、直接的に又は他の中間路を介して包装部導入口に薬剤を導くことを特徴とする薬剤包装装置。
- 薬剤区画室には一回に服用する分量の薬剤が充填されることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤包装装置。
- 薬剤移送装置は、排出位置から充填位置に至る間の回転位置に薬剤区画室の底部を開く第二排出位置を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 第二排出位置に吸引手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の薬剤包装装置。
- 薬剤区画室は、底部が傾斜していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 薬剤区画室は、底部の断面形状がV字状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 二台以上の薬剤移送装置を備え、その内の少なくとも二台の薬剤移送装置は、共通する薬剤受け部材に対して薬剤を落下させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 複数の薬剤落下通路は二つの組にグループ分けされ、収集手段はホッパであり、グループ毎に一又は複数のホッパによって薬剤が一定の位置に収集され、二台の薬剤移送装置を備え、前記各グループの薬剤落下通路から排出された薬剤は前記二台の薬剤移送装置のいずれか一方の薬剤区画室に充填され、前記二台の薬剤移送装置は、共通する薬剤受け部材に対して薬剤を落下させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 散薬を一回服用分づつ分割する散薬分割装置を備え、散薬についても薬剤包装部でパッケージ可能であり、散薬のみをパッケージする散薬単独モードと、固定薬剤のみを包装する錠剤単独モードと、散薬と錠剤を同一の包装内に同包する同包モードと、散薬のみと固定薬剤のみを交互に包装する交互モードがあり、少なくとも同包モードと交互モードにおいては、散薬分割装置と薬剤移送装置とが並行的に動作することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 散薬を一回服用分づつ分割する散薬分割装置を備え、散薬についても薬剤包装部でパッケージ可能であり、さらにパッケージすべき薬剤の種類を記憶する記憶手段を有し、当該記憶手段からパッケージすべき薬剤の種類を読みだして順次薬剤をパッケージし、前記記憶手段に錠剤をパッケージする情報が記憶されているが現在は散薬のみをパッケージする動作を行っている場合、薬剤供給部と薬剤移送装置を動作させて所定の薬剤を薬剤移送装置の薬剤区分室に充填しておくことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- さらに薬剤区分室を回転させ、薬剤が充填させた薬剤区分室を排出位置の手前で待機させることを特徴とする請求項11に記載の薬剤包装装置。
- さらに薬剤区分室を回転させ、薬剤が排出されない状態で待機させることを特徴とする請求項11に記載の薬剤包装装置。
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