JP2011021799A - 熱交換器およびこれを具備する物品貯蔵装置 - Google Patents

熱交換器およびこれを具備する物品貯蔵装置 Download PDF

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真智子 木田
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Abstract

【課題】蛇行状に加工形成された冷媒チューブの熱交換領域を拡大し、熱交換性能の向上をはかった熱交換器を提供する。
【解決手段】蛇行状の冷媒チューブ4の曲管部4Bに側板2、2Aを配置固定し、単なる冷媒通路であった曲管部4Bを熱交換領域として利用するようにした。その結果、側板2、2Aで挟まれる気流通路(熱交換)面積を拡大し、熱交換性能を向上することができる。必要に応じて曲管部4Bにおける側板2、2Aと直管部4Aの間にもプレートフィン3を配置してさらなる熱交換面積の拡大をはかり、熱交換性能をさらに向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍システムあるいは空調システム等に用いられる熱交換器、およびその熱交換器を具備した冷蔵庫、ショーケース等の物品貯蔵装置に関するものである。
一般に、冷凍システム等に用いられる熱交換器として、一本の冷媒チューブを、直管部と曲管部を具備する蛇行状に曲げ加工し、その冷媒チューブを複数のプレートフィンに貫通させた所謂フィンチューブ型の熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、特許文献1に記載された熱交換器を示すもので、熱交換器50は、一本の冷媒チューブ51を、直管部52と曲管部53が交互に連続する蛇行状に曲げ加工し、その直管部52を、複数のプレートフィン54に貫通させ、プレートフィン54を両端から、同様に冷媒チューブ51が貫通した側板55で挟み込んだ構成となっている。
特開平11−333539号公報
しかしながら、上記従来の熱交換器50は、側板55およびプレートフィン54を固定する位置を、冷媒チューブ51の直管部52とし、側板55から外側に、直管部52の一部と曲管部53が配置された状態であり、しかも、側板55を冷凍システム等の風路(図示せず)への固定に用いていることから、側板55の外側の領域にある直管部52の一部と曲管部53は、前記風路を通過する気流と積極的に熱交換することがない状態にある。
したがって、かかる構成からなる熱交換器50の性能向上をはかるには限界があり、プレートフィン54の使用枚数を増加する等、コストアップが伴う策を講じる必要があった。
また、熱交換器50全体を風路の中に配置し、曲管部53を含めて熱交換させることも想定できるが、かかる場合は、必要以上に大きな風路への組込み構成となり、小さな風路への組込みには適応しない構成である。さらに、側板55を利用した熱交換器50の固定が複雑化する可能性が高く、冷凍システム等への組込み構成が容易ではない。
また、冷媒チューブにプレートフィンを旋回しながら巻きつけた、所謂スパイラルフィン型の熱交換器において、曲管部にフィンを装着した構成が知られている。
ところが、かかる構成は、熱交換面積の拡大により、熱交換性能の向上は期待できるものの、気流の整流効果が期待できず、通風路内に配置し熱交換作用を行なう構成には適さない構造となっている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、大形化を抑制して通風路内への配置に適し、かつ熱交換性能の向上を可能とした熱交換器を構成し、また、かかる熱交換器を具備し、かつ省エネルギー効果が期待できる物品貯蔵装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の熱交換器は、直管部と曲管部を具備する蛇行状の冷媒チューブを複数のプレートフィンに貫通させた所謂フィンチューブ型の熱交換器において、前記曲管部に少なくとも側板、あるいはフィンを固定した構成としたものである。
したがって、従来熱交換作用に寄与し難い領域であった曲管部における直管部に近い部分を気流と熱交換させることができ、熱交換器の性能を向上することができる。
また、上記熱交換器を具備した物品貯蔵装置は、前記側板を、風路の形成に利用することができ、風路を必要以上に大きくすることなく、高い熱交換性能を発揮することができ、省エネルギー効果が期待できるものである。
本発明の熱交換器は、プレートフィンの曲管部への配置に伴い、熱交換に作用する領域を拡大し、熱交換性能を向上することができると共に、該プレートフィンを通過する気流に整流効果をもたせ、静寂な熱交換を行なうことができる。
さらに、側板に挟まれた熱交換に作用する領域を拡大し、熱交換器の性能を向上することができる。また、従来と同様に側板を用いた熱交換器の固定が可能であり、機器等への取り付けにおける汎用性を損なうこともない。さらに、前記熱交換作用領域の拡大に伴い、熱交換性能を維持しつつ熱交換器を小形化することが可能となり、小規模な風路への組込みも可能となる。
また、上記熱交換器を具備した物品貯蔵装置は、熱交換性能の向上に伴う省エネルギー効果が得られ、熱交換器による貯蔵装置自身の大形化も抑制することができるものである。
本発明の実施の形態1における熱交換器の正面図 同実施の形態1における熱交換器の要部斜視図 同実施の形態1における熱交換器の右側面から見た切欠き図 同実施の形態1における熱交換器を構成する右側板の正面図 同実施の形態1における熱交換器を構成する左側板の正面図 同実施の形態1における熱交換器を構成する右側板に隣接した端部フィンの正面図 同実施の形態1における熱交換器を構成する冷媒チューブの直管部に配置された中央部フィンの正面図 本発明の実施の形態2における熱交換器の正面図 同実施の形態2における熱交換器の要部斜視図 本発明の実施の形態3における熱交換器の一部を切欠いた斜視図 本発明の実施の形態4における物品貯蔵装置の構成を示す模式図 従来例を示す熱交換器の斜視図
請求項1に記載の発明は、相互に間隔をおいて配置された一群のプレートフィンと、直管部と曲管部を具備し、かつ直管部が前記プレートフィンを貫通した蛇行状の冷媒チューブを具備する熱交換器において、前記曲管部に前記プレートフィンを配置固定したものである。
かかることにより、従来単に冷媒通路として露出していた曲管部を熱交換部として活用
することができる。その結果、熱交換面積を拡大し、熱交換性能を高めることができる。
さらに、前記曲管部に配置固定したプレートフィンは、前記直管部を貫通するプレートフィンと並行した配置構成であるため、相互のプレートフィン間を通過する気流に一定の整流効果をもたらすことができ、気流の乱れに伴う騒音の発生を抑制することに伴い、静寂な熱交換作用が期待できる。
請求項2に記載の発明は、相互に間隔をおいて配置された一群のプレートフィンと、前記プレートフィンを挟んで配置した側板と、直管部と曲管部を具備し、かつ直管部が前記プレートフィンを貫通した蛇行状の冷媒チューブを具備する熱交換器において、前記曲管部に少なくとも前記側板を固定したものである。
かかることにより、前記側板を、該熱交換器を通過する気流のガイダーとした構成において、前記曲管部における直管部から離れた領域を気流と熱交換させることができ、熱交換器の性能を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記側板と直管部の間に介在する曲管部に、前記プレートフィンを配置したものである。
かかることにより、熱交換面積をさらに増大することができ、さらなる熱交換性能の向上が期待できるものである。また、前記曲管部に配置したプレートフィンは、前記直管部を貫通するプレートフィンと並行した配置構成であるため、相互のプレートフィン間を通過する気流に一定の整流効果をもたらすことができ、気流の乱れに伴う騒音の発生を抑制することに伴い、静寂な熱交換作用が期待できるものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記側板に設けられ、かつ前記冷媒チューブの曲管部が貫通する孔を、前記直管部に到達しない曲管部の領域で前記側板が係止する大きさの長孔としたものである。
かかることにより、前記曲管部の側板からの突出を少なくし、前記曲管部の突出に伴い形成される長孔の空隙を小さくすることができる。その結果、前記側板間を気流が通過する場合において、前記長孔の空隙から漏れ出る気流を抑制することができ、熱交換効率の低下を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、前記側板と繋がるガイド枠を具備する送風機を設けたものである。
かかることにより、前記側板の間を風路とする熱交換ユニットを構成することができ、熱交換性能を高め、かつ前記長孔の空隙から流入する気流を抑制することができ、熱交換効率の低下を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、断熱空間で形成される物品貯蔵室と、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を、配管を介して環状に連結した冷凍サイクルと、前記蒸発器もしくは凝縮器による温調気流を前記物品貯蔵室内に送り込む送風手段を具備した貯蔵装置において、前記凝縮器または蒸発器を、請求項1から5のいずれか位置項に記載の熱交換器とした物品貯蔵装置である。
したがって、熱交換性能の向上をはかった熱交換器の搭載により、冷凍サイクルの効率を高めることができ、前記圧縮機等の消費電力を抑制した物品貯蔵装置が期待できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の正面図である。図2は、同実施の形態1における熱交換器の要部斜視図である。図3は、同実施の形態1における熱交換器の右側面から見た切欠き図である。図4は、同実施の形態1における熱交換器を構成する右側板の正面図である。図5は、同実施の形態1における熱交換器を構成する左側板の正面図である。図6は、同実施の形態1における熱交換器を構成する右側板に隣接した端部フィンの正面図である。図7は、同実施の形態1における熱交換器を構成する冷媒チューブの直管部に配置された中央部フィンの正面図である。
図1乃至図7において、熱交換器1は、アルミニウム板あるいは銅板等からなり、相互に間隔をおいて配置された一群のプレートフィン3と、所定の強度が確保できる板厚の鉄板等からなり、かつプレートフィン3を挟んで配置した右側板2および左側板2Aと、直管部4Aと曲管部4Bを交互に具備し、かつ蛇行状に形成された冷媒チューブ4を具備している。
プレートフィン3は、冷媒チューブ4の直管部4Aの領域に配置された中央部フィン3Aと、曲管部4Bの領域に配置された端部フィン3B、3B1で構成されている。
また、右側板2および左側板2Aは、冷媒チューブ4の左右に位置する曲管部4Bを貫通している。
さらに詳述すると、冷媒チューブ4は、一本の円管を、矢印Zで示す通風方向を基準にした列方向Xおよび段方向Y(図2)において、それぞれ複数の直管部4Aと曲管部4Bが形成される如く蛇行状に曲げ加工されたもので、各曲管部4Bには、所定の領域を扁平に加圧した扁平部4Cが形成されている。
また、プレートフィン3における中央部フィン3Aには、冷媒チューブ4が貫通する変形長孔3aが冷媒チューブ4の列方向X、段方向Yに沿って設けられている。この変形長孔3aは、図6に示す如く両端が冷媒チューブ4の径と略等しい円形であり、この両端の円形の間を冷媒チューブ4の曲管部4B(扁平部4C)が貫通するように切欠いた形状となっている。
さらに、図1の右側に位置する端部フィン3Bについても、冷媒チューブ4の蛇行形状と同様の関係をもって貫通孔3bが設けられている。この貫通孔3bは、曲管部4B、すなわち扁平部4Cの大半が貫通するため、図5に示す如く長尺の小判形に形成されている。なお、図1の左側に位置する端部フィン3B1は、熱交換器1の組み立ての都合から中央部フィン3Aと同じものを使用しているが、変形長孔3aを左側の曲管部4Bとの係止位置に応じた孔形状、すなわち端部フィン3Bの貫通孔3bと同様の小判形とすることにより、冷媒チューブ4における曲管部4Bとの密着性を向上することができる。
また、右側板2についても同様であり、冷媒チューブ4の蛇行形状と同様の関係をもって貫通孔(本発明の長孔に相当)2aが設けられている。この貫通孔2aは、曲管部4B、すなわち扁平部4Cの先端に近い領域が貫通するため、図3に示す如く端部フィン3Bの貫通孔3bよりも短尺の小判形に形成されている。
換言すると、右側板2に設けられた貫通孔2aは、直管部4Aに到達しない曲管部4Bの領域で右側板2が係止する大きさに形成されている。
さらに、左側板2Aについても同様に、冷媒チューブ4の蛇行形状の関係に沿って複数の孔が設けられている。すなわち、図4に示す如く、冷媒チューブ4の入口端部と出口端部が貫通する円形の入口孔2b、出口孔2cと、冷媒チューブ4の曲管部4B、すなわち扁平部4Cの先端に近い領域が貫通する小判形の貫通孔(本発明の長孔に相当)2d、2eが設けられている。ここで、貫通孔2eは、冷媒チューブ4の列形成曲げ加工の関係から貫通孔2dとは直角に延びる方向となっている。
換言すると、この左側板2Aに設けられた貫通孔2d、2eについても、直管部4Aに到達しない曲管部4Bの領域で左側板2Aが係止する大きさに形成されている。
上記構成における熱交換器1の組み立ては、一般的な工法を用いて行なわれる。すなわち、列方向Xおよび段方向Yにおいてそれぞれ直管部4Aと曲管部4Bが複数形成されるように曲げ加工され、曲管部4Bの所定の領域に扁平部4Cを加工形成した冷媒チューブ4を、図1の左側からその曲管部4Bが、所定間隔ごとに配置された一群のプレートフィン3の変形長孔3aを貫通するように移動させる。
すなわち、曲管部4Bの扁平部4Cが、端部フィン3B1、中央部フィン3Aの変形長孔3aを貫通し、さらに端部フィン3Bの貫通孔3bを貫通する。ここで、端部フィン3Bと曲管部4Bの貫通関係は、端部フィン3Bの貫通孔3bの寸法から、曲管部4Bの途中までの貫通となっている。
この状態で、右側板2、左側板2Aを装着する。この装着は、右側板2、左側板2Aそれぞれに設けた貫通孔2a、2d、2eの寸法により、曲管部4Bの先端部が貫通したところで移動が規制される。特に、左側板2Aにおいては、貫通孔2d、2eの位置合わせに加えて、冷媒チューブ4の入口端部、出口端部と円形の入口孔2b、出口孔2cの位置合わせを必要とする。
上述の如く、冷媒チューブ4、プレートフィン3、右側板2、左側板2Aの組込み状態において、冷媒チューブ4内に高圧(液圧等)を加え、冷媒チューブ4の径を大きくする、所謂拡管加工を行なうことにより、熱交換器1の組み立てが完了する。
すなわち、上述の拡管加工に伴い、冷媒チューブ4において、直管部4Aでは、プレートフィン3(中央部フィン3A、端部フィン3B1)および入口孔2b、出口孔2cの貫通に伴う左側板2Aとの密着が強化され、曲管部4Bでは、扁平部4Cの膨らみに伴い、端部フィン3B、右側板2、および左側板2Aとの密着が強化される。
上述の冷媒チューブ4との密着により、冷媒チューブ4と右側板2、左側板2A、プレートフィン3との固定が行なえ、冷媒チューブ4とプレートフィン3の熱伝達を可能にして熱交換面積を拡大する。
したがって、上記熱交換器1によれば、右側板2、左側板2Aを、該熱交換器1を通過する気流のガイダーとした構成が得られ、しかも、従来単なる冷媒の通路であった曲管部4Bにおける直管部4Aから離れた領域を、熱交換部として利用することができ、加えてその領域に端部フィン3B、3B1を配置することにより、熱交換面積を拡大し、熱交換性能を高めることができる。
換言すると、同等の熱交換能力が得られる熱交換器の場合は、小形化することができる。
さらに、曲管部4Bに配置固定した端部フィン3B、3B1は、直管部4Aを貫通する中央部フィン3Aと並行した配置構成であるため、端部フィン3B、3B1を含む相互のプレートフィン3間を通過する気流に一定の整流効果をもたらすことができ、気流の乱れに伴う騒音の発生を抑制することに伴い、静寂な熱交換作用が期待できるものである。
また、右側板2、左側板2Aに設けた貫通孔2a、2d、2eを、冷媒チューブ4の直管部4Aに到達しない曲管部4Bの領域で右側板2、左側板2Aが係止する大きさとしたことにより、曲管部4Bの右側板2、左側板2Aからの突出を少なくし、曲管部4Bの突出に伴い形成される貫通孔2a、2d、2eの空隙(曲管部4Bの内側径の露出に伴い形成された曲管部4Bで埋められていない貫通孔部分)5をなくすことができる。その結果、右側板2、左側板2A間を気流が通過する場合において、貫通孔2a、2d、2eの空隙5から漏れ出る気流を抑制することができ、熱交換効率の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態1においては、プレートフィン3を右側板2および左側板2Aで挟む構成としたが、熱交換器1の用途等に伴い、左右の側板2、2Aを廃止した構成の熱交換器についても、同様に曲管部4Bに端部フィン3B、3B1を配置固定した構成とし、静寂な熱交換作用を可能にし、熱交換性能を向上することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における熱交換器の正面図である。図9は、同実施の形態2における熱交換器の要部斜視図である。なお、ここでは先の実施の形態1と同じ構成要件については同一の符号を付し、先の実施の形態1と相違する点を主体に説明する。また、同熱交換器の右側面図、同熱交換器を構成する右側板の正面図、同熱交換器を構成する左側板の正面図、同熱交換器を構成する冷媒チューブの直管部に配置された中央部フィンの正面図については、図3、図4、図5、図7をそれぞれ援用する。
図8、図9において、熱交換器1は、先の実施の形態1と同様に、相互に間隔をおいて配置された一群のプレートフィン3と、プレートフィン3を挟んで配置した右側板2および左側板2Aと、直管部4Aと曲管部4Bを交互に具備し、かつ蛇行状に形成された冷媒チューブ4を具備している。
そして、冷媒チューブ4の曲管部4Bが一群のプレートフィン3を貫通し、プレートフィン3は、直管部4Aに配置固定されている。
また、右側板2および左側板2Aは、所定の寸法の貫通孔2a、2d、2eを具備し、冷媒チューブ4の曲管部4Bの領域で、かつ先の実施の形態1よりも直管部4Aに近い位置で固定されている。
したがって、本実施の形態2における熱交換器1は、冷媒チューブ4の直管部4Aの領域にのみプレートフィン3を配置固定し、曲管部4Bの領域には端部フィンを配置しない点、および右側板2および左側板2Aを、曲管部4Bの領域で、かつ直管部4Aに近い位置で固定したことに伴い、曲管部4Bの内径が露出している点が実施の形態1と相違している。
かかる構成の熱交換器1は、一群のプレートフィン3を一様のものとすることができ、先の実施の形態1の作用効果に加えて、部品管理、組み立て作業性等を簡素化することができる。
また、右側板2および左側板2Aの固定位置に伴い、貫通孔2a、2d、2eにおける
空隙(曲管部4Bで埋められていない貫通孔部分)5が露出して形成されるが、その空隙5は小さな面積であるため、気流の漏れも極力抑制でき、熱交換器1の性能低下を抑制することができる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における熱交換器の一部を切欠いた斜視図である。なお、ここでは先の実施の形態2で説明した熱交換器を採用し、先の実施の形態1、2と同じ構成要件については同一の符号を付して実施の形態1、2と相違する点を主体に説明する。したがって、同熱交換器の右側面図、同熱交換器を構成する右側板の正面図、同熱交換器を構成する左側板の正面図、同熱交換器を構成する冷媒チューブの直管部に配置された中央部フィンの正面図については、図3、図4、図5、図7をそれぞれ援用する。
図10において、熱交換器1は、右側板2、左側板2Aと繋がるガイド枠11を具備する送風機10を設けた点が実施の形態2と相違する。
送風機10は、適宜手段によりガイド枠11に固定されたモータ(図示せず)と、モータの回転軸(図示せず)に取り付けられたプロペラファン12を具備する周知の構成であり、ガイド枠11と右側板2、左側板2Aとは突合せされ、ガイド枠11を構成する上下のガイド板13、14で熱交換器1を挟み込んでいる。
上記構成によれば、右側板2と左側板2Aの間を風路とする熱交換性能を高めた熱交換ユニットを構成することができる。しかも、冷媒チューブ4の曲管部4Bの一部が右側板2と左側板2Aより突出した構成であり、右側板2および左側板2Aに設けた貫通孔2a、2d、2eとの空隙(曲管部4Bで埋められていない貫通孔部分)5が小さい状態にあるため、矢印で示す如く送風機10によって気流を生じさせた場合においても空隙5から流入する気流を抑制することができ、熱交換効率の低下を抑制することができる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4における物品貯蔵装置の構成を示す模式図である。なお、ここでは、蒸発器を実施の形態1の熱交換器とし、実施の形態2の構成要件と同様の構成要件には同一の符号を付して説明する。
図9において、貯蔵装置本体21は、内部に、前面が開口し、断熱材によって囲われた第一貯蔵室22a、第二貯蔵室22b、第三貯蔵室22cを具備し、前面に、第一貯蔵室22a、第二貯蔵室22b、第三貯蔵室22cに対応して前記開口を開閉する断熱性の第一扉23a、第二扉23b、第三扉23cを具備している。
また、第一貯蔵室22aと第二貯蔵室22bは、連絡通路24を介して連通している。
さらに、貯蔵装置本体21には、圧縮機25、凝縮器26、減圧装置27、蒸発器28(熱交換器1)を配管により環状に連結した冷凍サイクルが設けられており、蒸発器28は、第三貯蔵室22cの背面に形成した冷却室29内に配置されている。この冷却室29の上部には冷気を第二貯蔵室22bに送るための風路30が設けられている。また、冷却室29内には、蒸発器28で冷却された冷気を、積極的に第一貯蔵室22a、第二貯蔵室22b、第三貯蔵室22c内へ循環させる送風機31が設けられている。
したがって、実施の形態1の構成からなる熱交換器1を蒸発器28として採用することにより、冷却性能(熱交換性能)を向上することができ、圧縮機25等の消費電力を抑制した省エネルギー化を実現する物品貯蔵装置が期待できる。
また、実施の形態1、3の構成からなる熱交換器1を蒸発器28として採用した場合においても、同様の作用効果が期待できる。特に、実施の形態3の場合は、送風機31が不要となる。
なお、本実施の形態4の物品貯蔵装置においては、冷却気流を第一貯蔵室22a、第二貯蔵室22b、第三貯蔵室22cに供給する構成としたが、温調室(冷却室29)に凝縮器26を配置し、温風気流を第一貯蔵室22a、第二貯蔵室22b、第三貯蔵室22cに供給する構成とすることもでき、また温調室(冷却室29)に凝縮器26と蒸発器28を配置し、除湿された空気を第一貯蔵室22a、第二貯蔵室22b、第三貯蔵室22cに供給する構成とし、温風、あるいは除湿された乾燥空気の供給制御を行う機能を備えた物品貯蔵装置とすることもできる。
本発明にかかる熱交換器は、高い熱交換性能が得られるもので、冷蔵庫あるいは自動販売機等のように、家庭用から産業用に亘る物品貯蔵装置、さらには冷凍機器の冷却器等に幅広く利用することができるものである。
1 熱交換器
2 右側板
2A 左側板
2a 貫通孔(長孔)
2d 貫通孔(長孔)
2e 貫通孔(長孔)
3 プレートフィン
3A 中央部フィン
3B 端部フィン
3B1 端部フィン
4 冷媒チューブ
4A 直管部
4B 曲管部
10 送風機
11 ガイド枠
21 貯蔵装置本体
22a 第一貯蔵室
22b 第二貯蔵室
22c 第三貯蔵室
25 圧縮機
26 凝縮器
27 減圧装置
28 蒸発器
31 送風機

Claims (6)

  1. 相互に間隔をおいて配置された一群のプレートフィンと、直管部と曲管部を具備し、かつ直管部が前記プレートフィンを貫通した蛇行状の冷媒チューブを具備する熱交換器において、前記曲管部に前記プレートフィンを配置固定した熱交換器。
  2. 相互に間隔をおいて配置された一群のプレートフィンと、前記プレートフィンを挟んで配置した側板と、直管部と曲管部を具備し、かつ直管部が前記プレートフィンを貫通した蛇行状の冷媒チューブを具備する熱交換器において、前記曲管部に少なくとも前記側板を固定した熱交換器。
  3. 前記側板と直管部の間に介在する曲管部に、前記プレートフィンを配置した請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記側板に設けられ、かつ前記冷媒チューブの曲管部が貫通する孔を、前記直管部に到達しない曲管部の領域で前記側板が係止する大きさの長孔とした請求項2または3に記載の熱交換器。
  5. 前記側板と繋がるガイド枠を具備する送風機を設けた請求項2から4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 断熱空間で形成される物品貯蔵室と、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を、配管を介して環状に連結した冷凍サイクルと、前記蒸発器もしくは凝縮器による温調気流を前記物品貯蔵室内に送り込む送風手段を具備した貯蔵装置において、前記凝縮器または蒸発器を、請求項1から5のいずれか位置項に記載の熱交換器とした物品貯蔵装置。
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