JP2011021123A - プロピレン系重合体組成物及びその製造方法 - Google Patents

プロピレン系重合体組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性、耐衝撃性のバランスに優れ、溶融張力が高いプロピレン系重合体組成物を提供する。
【解決手段】以下の成分A〜Cをブレンドして得られるプロピレン系重合体組成物。A)結晶性プロピレン系重合体50〜95重量%と、エチレンと、1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィンからなるエチレン/α−オレフィン共重合体ゴム5〜50重量%とから構成されるプロピレン系重合体:70〜98重量%、B)炭素数2〜20のオレフィンの重合体を変性した、極性基部の含有量が0.001〜4重量%である変性オレフィン重合体:2〜30重量%、C)XSiY(OR4−(n+m)で表される化合物、又は分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物:(A+B)100重量部に対して0.01〜5重量部
【選択図】図1

Description

本発明はプロピレン系重合体組成物及びその製造方法に関する。
プロピレン系重合体は、日用雑貨、台所用品、包装用フィルム、家電製品、機械部品、電気部品、自動車部品等種々の分野で利用されている。特に、ゴム成分を含有するプロピレン系重合体は、剛性と耐衝撃性のバランスが求められる。また、ゴム成分を含有するプロピレン系重合体に限らず、プロピレン系重合体は溶融張力が低いために押出成形、発泡成形等には不利である。
先に、プロピレン系重合体に酸変性プロピレン重合体とシランカップリング剤を加え、溶融混練すると溶融張力が著しく向上することを示した(例えば、特許文献1)。しかしながら、さらに、プロピレン系重合体の耐衝撃性の向上のための改良が求められている。
プロピレン系重合体の耐衝撃性を向上させる方法として、i)ゴム量のアップ、ii)ゴムの分子量アップ、iii)ゴムのエチレン含率のアップ等が挙げられる。i)では剛性が低下するという問題があり、ii)ではMFR(メルトフローレート)が大きく低下するという問題があり、iii)では伸びが低下するという問題がある。また、プロピレン系重合体の溶融張力を向上させる方法としてiv)超高分子量オレフィン重合体の添加が有効であるが、NMRが低下する、製品中にゲルが発生する等の問題がある。
特許文献2は、プロピレン単独重合体、ゴム、カルボン酸無水物、アミノシランの組み合わせからなる組成物を開示し、ゲル分を10〜50重量%含有することを特徴とする。特許文献2で得られる材料はゴム分を架橋する架橋タイプの熱可塑性エラストマーであり、剛性が不十分であり、ゲル分が多いため外観が劣る。
また、上記i)〜iv)の方法を用いてプロピレン系重合体の剛性/耐衝撃性バランス改良と溶融張力の向上を同時に図ろうとすると、重合体が複雑な組成になり、その結果製品コストが上がり、品質安定性が損なわれる恐れがある。
特開2004−99632号公報 特表2002−518573号公報
本発明は、曲げ強度や曲げ弾性率等の剛性、耐衝撃性のバランスに優れ、溶融張力が高いプロピレン系重合体組成物を提供することを目的とする。
本発明によれば、以下のプロピレン系重合体組成物等が提供される。
1.以下の成分A〜Cをブレンドして得られるプロピレン系重合体組成物。
A)結晶性プロピレン系重合体50〜95重量%と、
エチレンと、1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィンからなるエチレン/α−オレフィン共重合体ゴム5〜50重量%
とから構成されるプロピレン系重合体:70〜98重量%
B)炭素数2〜20のオレフィンの重合体を変性した、極性基部の含有量が0.001〜4重量%である変性オレフィン重合体:2〜30重量%
C)下記式で表される化合物、又は分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物:(A+B)100重量部に対して0.01〜5重量部
SiY(OR4−(n+m)
(式中、Xはカルボン酸又はその無水物と反応しうる基を含有する置換基、Yは炭化水素基、水素原子又はハロゲン原子、Rは炭化水素基を示し、nは1〜3、mは0〜2の整数を示し、n+m=1〜3であり、X、Y、Rが複数のとき、それぞれ同一でも異なってもよい。)
2.MFR(230℃、荷重:2.16kg)が10〜300g/10分であり、ゲル分率が1重量%未満である1に記載のプロピレン系重合体組成物。
3.前記エチレン/α−オレフィン共重合体ゴムのエチレン含量が20〜85mol%である1又は2に記載のプロピレン系重合体組成物。
4.前記成分Aが、プロピレン単独重合工程と、
エチレンと、1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合工程、
とを含む多段重合法で製造される1〜3のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
5.前記成分Bが、プロピレン単独重合体、又はプロピレンとエチレン若しくは1種類以上の炭素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体を変性したものである1〜4のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
6.前記成分AのMFRが10〜300g/10分であり、前記成分Bの極限粘度(テトラリン、135℃)が、0.3〜1.5dL/gである1〜5のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
7.前記成分Bが、無水マレイン酸で変性されている1〜6のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
8.前記成分CのXが、アミノ基、水酸基、エポキシ基、又はイソシアネート基である1〜7のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
9.前記成分A、成分B及び成分Cをブレンド後、180〜260℃の温度で溶融混練する1〜8のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物の製造方法。
10.1〜8のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物から製造される成形体。
本発明によれば、プロピレン系重合体の剛性/耐衝撃性のバランス改良と溶融張力の向上を同時に図ることができる。
また、本発明では既存のプロピレン系重合体、極少量の変性オレフィン重合体、極微量のカップリング剤を混練するだけの、簡便且つ汎用性の高い手法で、プロピレン系重合体の剛性/耐衝撃性バランス改良と溶融張力の向上を同時に図れる。また、プロピレン系重合体をプロピレン単独重合体とゴムのブレンド物に置き換え、より汎用性をもたせることもできる。
実施例1で得られた組成物の透過型電子顕微鏡の写真を示す。 実施例9で得られた組成物の透過型電子顕微鏡の写真を示す。 比較例1で得られた組成物の透過型電子顕微鏡の写真を示す。 比較例4で得られた組成物の透過型電子顕微鏡の写真を示す。
本発明のプロピレン系重合体組成物は以下の成分A〜Cをブレンドして得られる。
A)結晶性プロピレン系重合体50〜95重量%と、エチレンと1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィンからなるエチレン/α−オレフィン共重合体ゴム5〜50重量%とから構成されるプロピレン系重合体:70〜98重量%
B)炭素数2〜20のオレフィンの重合体を変性した、極性基部の含有量が0.001〜4重量%である変性オレフィン重合体:2〜30重量%
C)下記式で表される化合物、又は分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物:(A+B)100重量部に対して0.01〜5重量部
SiY(OR4−(n+m)
(式中、Xはカルボン酸又はその無水物と反応しうる基を含有する置換基、Yは炭化水素基、水素原子又はハロゲン原子、Rは炭化水素基を示し、nは1〜3、mは0〜2の整数を示し、n+m=1〜3であり、X、Y、Rが複数のとき、それぞれ同一でも異なってもよい。)
成分Aに含まれる結晶性プロピレン系重合体は、13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]分率が95mol%以上のプロピレン系重合体である。[mmmm]が95モル%未満であると、曲げ弾性率、熱変形温度等の物性が低下する場合がある。
ここで、[mmmm]は、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等の“Macromolecules,6,925(1973)”で提案された13C−NMRスペクトルにより測定されるプロピレン重合体中のペンタッド単位での、アイソタクチック分率を意味する。結晶性プロピレン系重合体のメソペンタッド分率[mmmm]は、常温パラキシレン不溶部を分離し、13C−NMRで測定できる。
また、13C−NMRスペクトルの測定におけるピークの帰属決定法は、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等の“Macromolecules,8,687(1975)”で提案された帰属に従った。
結晶性プロピレン系重合体として、プロピレン単独重合体、又はエチレン又は炭素数4〜20のα−オレフィンを5mol%未満含有するプロピレン共重合体等が挙げられる。炭素数4〜20のα−オレフィンとしては1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が例示される。
尚、結晶性プロピレン系重合体には、5重量%未満で、エチレンを90mol%以上含むエチレン系重合体、例えばエチレン単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体等の重合体が含まれていてもよい。ここでα−オレフィンの炭素数は3〜20である。
結晶性プロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR:230℃、2.16kg)は好ましくは20〜500g/10分、より好ましくは、30〜300g/10分である。後述する成分AのMFRが所望の値になるように、適宜選択できる。
成分Aに含まれるエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムのα−オレフィンとして、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙げられる。
13C−NMRで測定したエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムのエチレン含率は、好ましくは20〜85mol%、より好ましくは30〜80mol%である。エチレン/α−オレフィン共重合体ゴムの極限粘度は、好ましくは1.0〜5.0dL/g、より好ましくは1.5〜3.0dL/gである。
結晶性プロピレン系重合体及びエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムは通常のチーグラー・ナッタ触媒、具体的には、三塩化チタン触媒、塩化マグネシウム担持チタン触媒やメタロセン触媒等を用いて公知の方法で製造することができる。
成分Aのプロピレン系重合体は、結晶性プロピレン系重合体とエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムから、重量比50/50〜95/5、好ましくは60/40〜90/10、より好ましくは65/35〜85/15の割合で構成される。エチレン/α−オレフィン共重合体ゴムの重量比が5未満であると耐衝撃性が低下し、50を超えると剛性や熱変形温度が低下する。
尚、成分Aは、結晶性プロピレン系重合体とエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムをそれぞれ2種以上含んでもよい。
成分AのMFRは好ましくは10〜300g/10分、より好ましくは20〜200g/10分である。
成分Aの製造方法には特に制限は無いが、結晶性プロピレン系重合体とエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムを溶融ブレンドして得られる。または多段重合プロセスで、結晶性プロピレン系重合体の製造工程とエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムの製造工程を連続的に行うことによって得られる。
各成分を別々に製造し溶融ブレンドする場合、プロセスに特に制限は無いが、結晶性プロピレン系重合体はバルク又はガス重合で製造することが経済的に好ましく、エチレン/α−オレフィン共重合体ゴムは、溶液重合又はバルク重合で製造することが品質上好ましい。経済性と品質安定性を考慮すると二軸押出機を用いることが好ましい。
多段プロセスで一度に同成分を製造する際には、バルク重合、バルク(結晶性プロピレン系重合体の製造)−ガス(エチレン/α−オレフィン共重合体ゴムの製造)重合、又はガス重合が経済的に好ましい。
例えば2槽以上の重合槽を連結した反応機を用い、プロピレン自身を液状媒体とする塊状重合法で、マグネシウムとチタンとを含む遷移金属触媒成分と有機アルミニウム化合物と電子供与性化合物とからなる触媒を用いて初めにプロピレンを重合して全重合体の50〜95重量%となるようにプロピレンの単独重合体を製造し、ついでエチレンとα−オレフィンとを共重合して全重合体の5〜50重量%となるようにエチレン/α−オレフィン共重合体ゴムを製造することもできる。
成分Bである変性オレフィン重合体は、炭素数2〜20のオレフィン重合体の、不飽和カルボン酸及び/又はその無水物等による変性体であり、種類の異なる変性体を複数組み合わせて使用することもできる。炭素数2〜20のオレフィン重合体には、炭素数2〜20のオレフィンの単独重合体と共重合体が含まれる。変性されるオレフィン重合体としては、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のエチレン系重合体、プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレンや炭素数4〜20のα−オレフィンとの共重合体等のプロピレン系重合体、エチレン/α−オレフィン(炭素数4〜20)共重合体、1−ブテン重合体、1−ブテン共重合体及び炭素数5〜20の高級α−オレフィン重合体が挙げられる。
好ましくはプロピレン単独重合体、又は、プロピレンと、エチレン若しくは1種類以上の炭素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体を変性したものである。
炭素数2〜20のオレフィンの重合体は公知の方法で適宜重合することができる。
変性オレフィン重合体の、変性剤に由来する極性基部の含有量(酸量ということがある)は0.001〜4重量%、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.05〜2重量%である。極性基部の含有量が0.001重量%未満であると、耐衝撃性と溶融張力の向上効果が小さくなり、また、組成物が所望の溶融張力を発現しなくなる。一方、4重量%を超えると、分子量の低下が起こり易く、即ち極限粘度が0.3dL/g以下に成り易く、耐衝撃性と溶融張力の向上度合いが小さくなる。尚、極性基部の含有量は、変性オレフィン重合体をフィルム成形し、それを用いてフーリエ変換赤外吸収スペクトルを測定して求めることができる。
変性オレフィン重合体の極性基部としては、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸ハライド基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、カルボン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸エステル基、スルホン酸塩化物基、スルホン酸アミド基、スルホン酸塩基、エポキシ基、アミノ基、オキサゾリン基等の極性基が挙げられる。このうち、好ましくはカルボン酸基及びカルボン酸無水物基である。
変性剤は特に制限されないが、好ましくは、上記の極性基を含む不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体である。
不飽和カルボン酸又はその誘導体としては、例えば不飽和モノ若しくはジカルボン酸、又はこれらの誘導体等が挙げられる。これらの誘導体として具体的には、カルボン酸の無水物、エステル、ハライド、アミド、イミド及び塩等が挙げられる。このうち、好ましくは不飽和ジカルボン酸又はその無水物である。
不飽和モノ又はジカルボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、エンド−ビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸(エンディック酸)、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸等が挙げられる。
不飽和カルボン酸の誘導体の具体例としては、塩化マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水エンディック酸、アクリル酸メチル、アクリル酸アミド、メタクリル酸メチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸アミド、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、無水ナジック酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジメチル等が挙げられる。
これら不飽和カルボン酸又はその誘導体のうち、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸及び無水マレイン酸が好ましく、無水マレイン酸がより好ましい。これらは、一種単独で用いてもよく、また、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
変性オレフィン重合体は、炭素数2〜20のオレフィンの重合体を変性して得られる。
オレフィン重合体の変性方法に特に制限は無いが、一般的にはオレフィン重合体、不飽和カルボン酸及び/又はその無水物、過酸化物のブレンド物を溶融混練することにより調製できる。このとき、極性基部含有量等が上記範囲内となるように、配合条件、反応条件等を適宜調節する。
過酸化物としては、例えば、ブチルペルオキシド、α,α−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、t−ブチルペルジエチルアセテート、t−ブチルペルイソブチレート、t−ブチル−sec−オクトエート、t−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレート、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペルフェニルアセテート、t−ブチルクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシシクロヘキサン、2,2−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ブタン、ラウロイルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,4,4−トリメチルペンチル−2−ハイドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンハイドロペルオキシド、クメンハイドロペルオキシド、4,4−ジ−t−ブチルペルオキシバレリックアシッド−n−ブチルエステル、ジ−t−ブチルペルオキシヘキサハイドロフタレート、ジ−t−ブチルペルオキシアゼレート、t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルヘキソエート、t−ブチルペルオキシ−イソプロピルカーボネート、サクシニックアシッドペルオキシド及びビニルトリス−(t−ブチルペルオキシ)シラン等が挙げられる。このうち、好ましくは2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、ジクミルペルオキシド、α,α−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン及び2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンである。
変性オレフィン重合体の、135℃、テトラリン中で測定した極限粘度([η])は、好ましくは0.3〜1.5dl/g、より好ましくは0.6〜1.2dl/gである。[η]が0.3dl/g未満であると、耐衝撃性と溶融張力の向上度合いが小さく、また、組成物が所望の溶融張力を発現しなくなる恐れがある。一方、1.5dl/gを超えると、MFRが大きく低下し組成物の成形性が低下し、組成物がゲル化する恐れがある。
本発明の成分Cは、下記式で表される化合物又は分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物である。
SiY(OR4−(n+m)
式中、Xはカルボン酸又はその無水物と反応しうる基を含有する置換基、Yは炭化水素基、水素原子又はハロゲン原子、Rは炭化水素基を示し、nは1〜3、mは0〜2の整数を示し、n+m=1〜3である。X、Y、Rが複数のときそれぞれ同一でも異なってもよい。好ましくは同一である。
Xは、アミノ基、水酸基、エポキシ基及びイソシアネート基を含む置換基から選ばれる一種以上の置換基が好ましい。より好ましくは、アミノ基を含む置換基、例えばアミノプロピル基等の炭素数1〜6のアルキル基を有するアミノアルキル基であり、また、アミノ基、水酸基、エポキシ基、又はイソシアネート基である。
は、炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。Yは、炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。(n+m)は1〜2が好ましい。
有機ケイ素化合物の具体例としては、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリス(メトキシエトキシ)シラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)ジメトキシメチルシラン、m−アミノフェニルトリメトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、3−(1−アミノプロポキシ)−3,3−ジメチル−1−プロペニルトリメトキシシラン、メチルトリス(2−アミノエトキシ)シラン、2−(2−アミノエチルチオエチル)ジエトキシメチルシラン、3−[2−(2−アミノエチルアミノエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、3−シクロへキシルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−ベンジルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリエトキシラン、3−アミノプロピルジイソプロピルエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−(N−アリルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、アリルアミノトリメチルシラン、N−3−(アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン塩酸塩、(3−トリメトキシシリルプロピル)ジエチレントリアミン、N−(トリメトキシシリルプロピル)イソチオウロニウムクロライド、N−(トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリ−n−ブチルアンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、2−アミノエチルアミノメチルベンジロキシジメチルシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(m−アミノフェノキシ)プロピルトリメトキシシラン、N−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4−ヒドロキシブチルアミド、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)グルコンアミド、ヒドロキシメチルトリエトキシシラン、トリ−t−ブトキシシラノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン、3,4−エポキシブチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)ジメチルエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)トリメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)トリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−チオシアネートプロピルトリエトキシシラン、O−(ビニロキシエチル)−N−(トリエトキシシリルプロピル)ウレタン、ユレイドプロピルトリエトキシシラン、ジメトキシメチルー3−ピペラジノプロピルシラン、3−ピペラジノプロピルトリメトキシシラン、2−(2−アミノエチルチオエチル)トリエトキシシラン等が挙げられる。
分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物として、具体的に例えば下記式で表されるジアミンが挙げられる。
N−R−NH
式中、Rは炭素数1〜12のアルキレン基(好ましくは炭素数1〜8のアルキレン基)、炭素数5〜17のシクロアルキレン基(好ましくは炭素数6〜10のシクロアルキレン基)、炭素数6〜12のアリーレン基、炭素数7〜12のアリールアルキレン基(好ましくは炭素数8〜10のアリールアルキレン基)、炭素数数4〜30のポリオキシアルキレン基(好ましくは炭素数4〜15のポリオキシアルキレン基)を示す。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
シクロアルキレン基としては、シクロヘキシレン基、メチレンシクロヘキシルメチレン基等が挙げられる。
アリーレン基としては、フェニレン,オキシジフェニレン等が挙げられる。
アリールアルキレン基としては、キシリレン等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシメチレン基、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基等が挙げられる。
このようなジアミンの具体例としては、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、ヘキサメチレンジアミン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカン、ピペラジニルアミノエタン、2,2,5−トリメチルヘキサンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサンジアミン等の直鎖又は分岐の脂肪族のアルキレンジアミン類;イソホロンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビスアミノメチルヘキサヒドロ−4,7−メタンインダン、1,4−シクロヘキサンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、2−メチルシクロヘキサンジアミン、4−メチルシクロヘキサンジアミン、ビス(4−アミノ−3,5−ジメチルシクロヘキシル)メタン等の脂環式ジアミン類;m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン等のアリールアルキルジアミン;p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル等のアリールジアミン;ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシエチレンジアミン等のポリオキシアルキレンジアミン等が例示できる。これらの中でも特に好ましいものは、脂肪族及び脂環式ジアミンである。
この他、分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物として、ビス(2−アミノエチル)アミン、ポリアリルアミン、ポリエーテルアミン等が挙げられる。
尚、成分Cは上記式で表される化合物、又は分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物を2種以上含んでもよい。
本発明の組成物において、成分A,Bの添加量は(A+B)100重量%のうちそれぞれ98〜70重量%、2〜30重量%であり、好ましくは95〜80重量%、5〜20重量%である。成分Bが2重量%未満の場合、耐衝撃性と溶融張力の向上度合いが小さく、30重量%超の場合、ゲル含率が高くなり、MFRが著しく低下するため好ましくない。
成分Cの添加量は、(A+B)100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.01〜2重量部、より好ましくは0.02〜1重量部である。0.01重量部未満の場合、耐衝撃性と溶融張力の向上度合いが小さく、5重量部超の場合、コスト高となるため好ましくない。
本発明のプロピレン系重合体組成物のMFR(230℃、荷重:2.16kg)は、好ましくは10〜300g/10分である。ゲル分率は好ましくは1重量%未満である。
本発明のプロピレン重合体組成物の製造方法に特に制限は無いが、成分A、B及びCを溶融混練して製造できる。経済性の観点から押出機を用いることが好ましい。
成分A、B、Cを一括してドライブレンドした後に溶融混練する方法に加え、AとBの溶融混練物にCを加えて溶融混練する方法、AとCの溶融混練物にBを加えて溶融混練する方法でも製造できる。BとCの溶融混練物にAを加えて溶融混練する方法は、ゲル分率が増大するため好ましくない。
成分Aの連続生産時に押出機にBとCを逐次添加することによっても製造できる。AとCの溶融混練物とAとBの溶融混練物のブレンド物を射出成形機等の成形機に直接加えて、成形体を製造することもできる。
製造に際して成分Bと成分Cが接触する工程の温度は、好ましくは180〜260℃、より好ましくは190〜240℃である。低温にした場合、反応が不十分で物性が発現し難くなり、高温にした場合、ゲル分率増大や分子量低下等の問題が起こる。
本発明の組成物は、成分A〜Cの他、無機フィラー(繊維)、有機繊維、添加剤等をブレンドすることができる。これら成分は、本発明の効果を損なわない範囲でブレンドすることができ、例えば、組成物100重量部に対し、0.001〜100重量部ブレンドすることができる。本発明の組成物は、成分A〜Cのみを、又は成分A〜Cとこれら成分をブレンドして製造してもよい。
本発明の成形体は上記のプロピレン系重合体組成物から製造する。成形体は、射出成形法、押出成形法、中空成形法、圧縮成形法、射出圧縮成形法、ガス注入射出成形法、発泡射出成形法等の公知の成形法により製造できる。
実施例及び比較例で用いた材料を以下に示す。
(1)プロピレン系重合体(プロピレン−エチレンブロック共重合体)
・(株)プライムポリマー社製X850:(A−1)
MFR:46g/10分(230℃、荷重:2.16kg)、結晶性ポリプロピレン系重合体(メソペンタッド分率97.1mol%、ポリプロピレン単独重合体:97.4重量%):76重量%、エチレン−プロピレン共重合体ゴム量:24重量%、ゴム中のエチレン含量:40mol%、ゴムの極限粘度:2.0dL/g
(A−1)の物性値を表1に示す。
(2)結晶性プロピレン単独重合体
・(株)プライムポリマー社製J13B
MFR:220g/10分(230℃、荷重 2.16kg)、13C−NMRより求めた[mmmm]:97.2mol%、融点(Tm):162.4℃
(3)エチレン−プロピレン共重合体ゴム
・三井化学(株)社製タフマーP0280
エチレン含率:82mol%、極限粘度:1.2dL/g
・三井化学(株)社製タフマーP0480
エチレン含率:81mol%、極限粘度:1.7dL/g
・三井化学(株)社製タフマーS4020
エチレン含率:42mol%、極限粘度:1.8dL/g
(4)無水マレイン酸変性プロピレン重合体
・クロンプトン社製ポリボンド3200:(B−4)
[η]:0.78dL/g、酸量:0.48wt%
・三洋化成工業(株)ユーメックス1001:(B−5)
[η]:0.33dL/g、酸量:2.4wt%
特性の評価は以下のように実施した。
[パラキシレンによる分別、ゴム量の測定方法]
1リットルの丸底フラスコにプロピレン系重合体5g、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)0.5g、パラキシレン500ミリリットルを加え、130℃で3時間攪拌した。得られたパラキシレン溶液を1リットルのビーカーに移し、攪拌しながら徐冷した。室温に達した後、さらに6時間静置した。次いで、析出した常温パラキシレンに不溶なポリマーを400メッシュのステンレス製金網でろ過し、金網を90℃で6時間乾燥し、秤量して常温パラキシレン不溶部量(Xinsol)を求めた。さらに、ろ液(ゴムのパラキシレン溶液)をメタノール3リットルに投入し、ゴム成分を析出させ回収した。得られたゴム状ポリマーを90℃で6時間乾燥し、秤量して常温パラキシレン可溶部量(Xsol)を求め、以下の式でゴム量を算出した。
ゴム量(wt%)=100×Xsol/(Xinsol+Xsol)
[ゴムC2量の測定方法]
上記の方法で得られた常温パラキシレン可溶部のエチレン含率を13C−NMR測定により求めた。
[変性オレフィン重合体の酸量の測定方法]
ドデシルコハク酸と濃度調整用のポリプロピレンパウダー(商品名:H−700、プライムポリマー社製)を用いて、ピーク面積と酸量との関係式を算出して検量線とした。
次に、変性オレフィン重合体の試料から、230℃の熱プレスにより、10分予熱後、4分間加圧(5MPa)、冷却プレスにより3分間加圧(5MPa)を行い、厚みが0.1mm程度のフィルムを作成した。
その後、フィルムの一部(15mm×20mm×0.1mm)をメチルエチルケトン(MEK)10mlにて70℃3時間浸して洗浄後フィルムを取り出し風乾後、130℃で2時間真空乾燥した。
乾燥後2時間以内に、フィルムのフーリエ変換赤外吸収スペクトル(FT−IRスペクトル)を測定し、FT−IRスペクトルの酸該当ピーク(無水マレイン酸の場合1670〜1810cm−1のピーク)面積を計算し、上記検量線と比較して、変性オレフィン重合体の酸量を求めた。
[極限粘度の測定方法]
テトラリンに溶解し135℃で測定した。
[ゲル分率の測定方法]
1リットルの丸底フラスコに重合体又は組成物1g、BHT0.25g、パラキシレン500ミリリットルを加え、130℃で3時間攪拌した。得られたパラキシレン溶液を迅速に400メッシュのステンレス製金網でろ過し、その後、金網を90℃で6時間乾燥し、秤量して金網を通過しなかった成分の量を求め、130℃パラキシレン不溶部(ゲル)量とした。
[メルトフローレート(MFR)の測定]
JIS K 7210−1999に準拠し、温度230℃、荷重2.16kgの条件で測定した。
[溶融張力(MT)の測定]
長さ8mm、直径2.095mmのオリフィスを用い、樹脂温度230℃、引取り速度3.1m/分で測定した。
[伸びの評価]
ISO 1/2試験片を用い、JIS K 7162に従って測定した。
[曲げ強度及び曲げ弾性率の評価]
ISO t=4mm棒を用い、JIS K 7171に従って測定した。
[シャルピー衝撃強度の評価]
ISO t=4mm棒を用い、JIS K 7111に従って測定した。
[熱変形温度の評価]
ISO t=4mm棒を用い、JIS K 7191に従い、荷重0.45MPaで測定した。
製造例1
プロピレン系重合体:A−2
X850:1055g、J13B:945g、BHT:2.0g、イルガノックス1010(フェノール系酸化防止剤、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製):2.0g、イルガフォス168(リン系酸化防止剤、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製):2.0g、ステアリン酸カルシウム:2.0gを十分にブレンドした。このブレンド物をスクリュー径15mmの二軸押出機(テクノベル社製)を用い、190℃で溶融混練し、プロピレン系重合体(A−2)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−2)にはゴム成分が13重量%含まれることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は40モル%、極限粘度は2.0dL/gであった。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.1mol%であった。
製造例2
プロピレン系重合体:A−3
X850:3345g、J13B:445g、タフマーP0480:210g、BHT:4.0g、イルガノックス1010:4.0g、イルガフォス168:4.0g、ステアリン酸カルシウム:4.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−3)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−3)にはゴム成分が25重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は50モル%、極限粘度は2.0dL/gであった。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.1mol%であった。
製造例3
プロピレン系重合体:A−4
X850:1675g、J13B:220g、タフマーP0280:105g、BHT:2.0g、イルガノックス1010:2.0g、イルガフォス168:2.0g、ステアリン酸カルシウム:2.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−4)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−4)にはゴム成分が25重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は50モル%、極限粘度は1.9dL/gであった。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.1mol%であった。
製造例4
プロピレン系重合体:A−5
X850:3535g、J13B:465g、BHT:4.0g、イルガノックス1010:4.0g、イルガフォス168:4.0g、ステアリン酸カルシウム:4.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−5)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−5)にはゴム成分が22重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は40モル%、極限粘度は2.0dL/gであった。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.1mol%であった。
製造例5
プロピレン系重合体:A−6
J13B:2100g、タフマーP0480:900g、BHT:3.0g、イルガノックス1010:3.0g、イルガフォス168:3.0g、ステアリン酸カルシウム:3.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−6)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−6)にはゴム成分が30重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は81モル%で、極限粘度は1.7dL/gであった。(A−6)の物性値を表1に示す。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.2mol%であった。
製造例6
プロピレン系重合体:A−7
J13B:2400g、タフマーP0480:600g、BHT:3.0g、イルガノックス1010:3.0g、イルガフォス168:3.0g、ステアリン酸カルシウム:3.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−7)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−7)にはゴム成分が20重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は81モル%、極限粘度は1.2dL/gであった。(A−7)の物性値を表1に示す。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.2mol%であった。
製造例7
プロピレン系重合体:A−8
J13B:2910g、タフマーP0480:90g、BHT:3.0g、イルガノックス1010:3.0g、イルガフォス168:3.0g、ステアリン酸カルシウム:3.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−8)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−8)にはゴム成分が3重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は81モル%、極限粘度は1.7dL/gであった。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.2mol%であった。
製造例8
プロピレン系重合体:A−9
J13B:1200g、タフマーP0480:1800g、BHT:3.0g、イルガノックス1010:3.0g、イルガフォス168:3.0g、ステアリン酸カルシウム:3.0gを十分にブレンドした。このブレンド物を上記二軸押出機で溶融混練(190℃)し、プロピレン系重合体(A−9)を調製した。パラキシレンを用いた結晶化分別より、重合体(A−9)にはゴム成分が60重量%含まれていることが分かった。また、ゴム成分のエチレン含率は81モル%、極限粘度は1.7dL/gであった。常温パラキシレン不溶部の13C−NMRで測定したメソペンタッド分率[mmmm]は97.2mol%であった。
製造例9
酸変性オレフィン重合体:B−1
[原料プロピレン重合体の合成]
(1)固体触媒成分の調製
内容積0.5リットルの攪拌機付きの三つ口フラスコを窒素ガスで置換した後、脱水処理したオクタン60ミリリットル、ジエトキシマグネシウム16gを加えた。40℃に加熱し、四塩化ケイ素2.4ミリリットルを加えて20分間攪拌した後、フタル酸ジブチル1.6ミリリットルを添加した。この溶液を80℃まで昇温し、引き続き、四塩化チタンを77ミリリットル滴下し、内温125℃で2時間攪拌した。その後、攪拌を停止して固体部を沈降させ、上澄みを抜き出した。100ミリリットルの脱水オクタンを加え、攪拌しながら125℃まで昇温し、1分間保持した後、攪拌を停止し固体部を沈降させ、上澄みを抜き出した。この洗浄操作を7回繰り返した後、固体部に四塩化チタンを122ミリリットル加え、内温125℃で、2時間攪拌した。その後、上記の脱水オクタンによる洗浄操作を6回繰り返し、固体触媒成分を得た。
(2)予備重合触媒成分の調製
内容積0.5リットルの攪拌機付きの三つ口フラスコを窒素ガスで置換した後、脱水処理したヘプタン400ミリリットル、トリイソブチルアルミニウム25ミリモル、ジシクロペンンチルジメトキシシラン2.5ミリモル、上記(1)で調製した固体触媒成分4gを加えた。室温下、攪拌しながらプロピレンを導入した。1時間後、攪拌を停止し、固体触媒1g当たり4gのプロピレンが重合した予備重合触媒成分を得た。
(3)原料プロピレン重合体の合成
内容積10リットルの攪拌機付きステンレス製オートクレーブを十分に乾燥し、窒素置換の後、脱水処理したヘプタン6リットル、トリエチルアルミニウム12.5ミリモル、ジシクロペンンチルジメトキシシラン0.3ミリモルを加えた。ここに、系内の窒素をプロピレンで置換した後に、攪拌しながらプロピレンを導入した。内温80℃、全圧0.8MPaに系内が安定した後、上記(2)で調製した予備重合触媒成分をTi原子換算で0.08ミリモル含んだヘプタンスラリー50ミリリットルを加え、プロピレンを連続的に供給しながら80℃で3時間重合を行った。
重合終了後、50ミリリットルのメタノールを添加し、降温、脱圧した。内容物を全量、フィルター付き濾過槽へ移し、85℃に昇温して固液分離した。さらに、85℃のヘプタン6リットルで固体部を2回洗浄した。こうして得られた固体部を1昼夜風乾した後、80℃で6時間真空乾燥し、プロピレン重合体2.5kgを得た。この重合体の極限粘度[η](135℃、テトラリン中で測定)は7.65dL/gであり、融点は164℃であった。また、固体触媒の触媒活性は、重合時間3時間で9.8kg/g−触媒であった。これと同一の方法でプロピレン重合を繰り返し、得られた重合体を原料プロピレン重合体とした。
[無水マレイン酸変性プロピレン重合体の合成]
上記原料プロピレン重合体2000gに、無水マレイン酸(以下MAHと略す)6g、及びパーヘキシン25B−40(2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3/不活性固体:40/60重量比、日本油脂社製、以下PH25Bと略す)6gを加えてドライブレンドし、上記二軸押出機を用いて、200℃で溶融混練した。その結果、以下の特性を有するMAH変性プロピレン重合体(B−1)が得られた。
・極限粘度:0.94dL/g
・酸量(グラフトMAH量):0.19wt%
製造例10
酸変性オレフィン重合体:B−2
製造例9で得られた原料プロピレン重合体2000gに、MAH:6g、及びPH25B:8gを加えてドライブレンドし、上記二軸押出機を用いて、200℃で溶融混練した。その結果、以下の特性を有するMAH変性プロピレン重合体(B−2)が得られた。
・極限粘度:0.85dL/g
・酸量(グラフトMAH量):0.25wt%
製造例11
酸変性オレフィン重合体:B−3
製造例9で得られた原料プロピレン重合体2000gに、MAH:6g、及びPH25B:4gを加えてドライブレンドし、上記二軸押出機を用いて、200℃で溶融混練した。その結果、以下の特性を有するMAH変性プロピレン重合体(B−3)が得られた。
・極限粘度:1.20dL/g
・酸量(グラフトMAH量):0.14wt%
製造例12
酸変性オレフィン重合体:B−6
エチレン−プロピレン共重合体ゴム(タフマーP0280):2000g、MAH:10g、及びPH25B:0.25gをドライブレンドし、上記二軸押出機を用いて、200℃で溶融混練した。こうして得られた変性体500gと製造例9で得られた変性体500gをブレンドし、同じ押出機を用いて200℃で溶融混練した。その結果、以下の特性を有するMAH変性オレフィン重合体(B−6)が得られた。
・極限粘度:1.10dL/g
・酸量(グラフトMAH量):0.15wt%
製造例13
酸変性オレフィン重合体:B−7
エチレン−プロピレン共重合体ゴム(タフマーS4020):2000g、MAH:10g、及びPH25B:0.25gをドライブレンドし、上記二軸押出機を用いて、200℃で溶融混練した。こうして得られた変性体500gと製造例9で得られた変性体500gをブレンドし、同じ押出機を用いて200℃で溶融混練した。その結果、以下の特性を有するMAH変性オレフィン重合体(B−7)が得られた。
・極限粘度:1.3dL/g
・酸量(グラフトMAH量):0.16wt%
実施例1
成分Aとして(株)プライムポリマー社製X850(A−1)3800g、成分Bとして酸変性ポリプロピレン(B−1)200g、BHT4g、イルガノックス1010:4g、イルガフォス168:4g、ステアリン酸カルシウム4gを十分にブレンドし、上記二軸押出機を用いて、200℃で溶融混練した。得られた樹脂520gに、成分Cとして3−アミノプロピルトリエトキシシラン(C−1)0.5mLを加え、十分に混合した後、230℃で同じ押出機を用いて溶融混練した。物性評価結果を表2に示し、透過型電子顕微鏡(TEM)の写真を図1に示す。
実施例2〜4
(C−1)の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示す。
実施例5
(C−1)の代わりに3−アミノプロピルトリメトキシシラン(C−2)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示す。
比較例1
(C−1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示し、透過型電子顕微鏡(TEM)の写真を図3に示す。
比較例2
(B−1)を用いなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示す。
実施例6
(B−1)の代わりに(B−2)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示す。
実施例7
(B−1)の代わりに(B−3)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示す。
実施例8
(B−1)の代わりに(B−4)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示す。
実施例9
(B−1)の代わりに(B−5)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表2に示し、透過型電子顕微鏡(TEM)の写真を図2に示す。
実施例10
(A−1)の代わりに(A−2)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
比較例3
(A−1)の代わりに(A−2)を用い、(C−1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
実施例11
(A−1)の代わりに(A−3)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
実施例12,13
(A−1)の代わりに(A−3)を用い、(C−1)の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
実施例14
(A−1)の代わりに(A−4)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
比較例4
(A−1)の代わりに(A−3)を用い、(C−1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示し、透過型電子顕微鏡(TEM)の写真を図4に示す。
実施例15
(A−1)の代わりに(A−5)を、(B−1)の代わりに(B−6)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、さらに(C−1)の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
実施例16
(A−1)の代わりに(A−5)を、(B−1)の代わりに(B−6)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、さらに、(C−1)の代わりに1,12−ジアミノドデカン(C−3)を用いその添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
実施例17
(A−1)の代わりに(A−5)を、(B−1)の代わりに(B−6)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、さらに(C−1)の代わりにビス(2−アミノエチル)アミン(C−4)を用い、その添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
比較例5
(A−1)の代わりに(A−5)を、(B−1)の代わりに(B−6)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、(C−1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表3に示す。
実施例18
(A−1)の代わりに(A−6)を、(B−1)の代わりに(B−7)を用い、その比率を95/5から90/10に変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
実施例19
(A−1)の代わりに(A−6)を、(B−1)の代わりに(B−7)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、さらに(C−1)の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
比較例6
(A−1)の代わりに(A−6)を、(B−1)の代わりに(B−7)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、(C−1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
実施例20
(A−1)の代わりに(A−7)を、(B−1)の代わりに(B−7)を用い、その比率を95/5から90/10に変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
実施例21
(A−1)の代わりに(A−7)を、(B−1)の代わりに(B−7)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、さらに(C−1)の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
比較例7
(A−1)の代わりに(A−7)を、(B−1)の代わりに(B−7)を用い、その比率を95/5から90/10に変え、(C−1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
比較例8
(A−1)の代わりに結晶性ポリプロピレン単独重合体J13Bを用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
比較例9
(A−1)の代わりに(A−8)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
比較例10
(A−1)の代わりに(A−9)を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。物性評価結果を表4に示す。
図1〜4より、実施例において、成分Cを添加することでゴム(成分B)の分散状態が良好になることがわかる。
本発明のプロピレン系重合体組成物は、家電製品、機械部品、電気部品、自動車部品等の分野で好適に使用できる。

Claims (10)

  1. 以下の成分A〜Cをブレンドして得られるプロピレン系重合体組成物。
    A)結晶性プロピレン系重合体50〜95重量%と、
    エチレンと、1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィンからなるエチレン/α−オレフィン共重合体ゴム5〜50重量%
    とから構成されるプロピレン系重合体:70〜98重量%
    B)炭素数2〜20のオレフィンの重合体を変性した、極性基部の含有量が0.001〜4重量%である変性オレフィン重合体:2〜30重量%
    C)下記式で表される化合物、又は分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物:(A+B)100重量部に対して0.01〜5重量部
    SiY(OR4−(n+m)
    (式中、Xはカルボン酸又はその無水物と反応しうる基を含有する置換基、Yは炭化水素基、水素原子又はハロゲン原子、Rは炭化水素基を示し、nは1〜3、mは0〜2の整数を示し、n+m=1〜3であり、X、Y、Rが複数のとき、それぞれ同一でも異なってもよい。)
  2. MFR(230℃、荷重:2.16kg)が10〜300g/10分であり、ゲル分率が1重量%未満である請求項1に記載のプロピレン系重合体組成物。
  3. 前記エチレン/α−オレフィン共重合体ゴムのエチレン含量が20〜85mol%である請求項1又は2に記載のプロピレン系重合体組成物。
  4. 前記成分Aが、プロピレン単独重合工程と、
    エチレンと、1種類以上の炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合工程、
    とを含む多段重合法で製造される請求項1〜3のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
  5. 前記成分Bが、プロピレン単独重合体、又はプロピレンとエチレン若しくは1種類以上の炭素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体を変性したものである請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
  6. 前記成分AのMFRが10〜300g/10分であり、前記成分Bの極限粘度(テトラリン、135℃)が、0.3〜1.5dL/gである請求項1〜5のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
  7. 前記成分Bが、無水マレイン酸で変性されている請求項1〜6のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
  8. 前記成分CのXが、アミノ基、水酸基、エポキシ基、又はイソシアネート基である請求項1〜7のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物。
  9. 前記成分A、成分B及び成分Cをブレンド後、180〜260℃の温度で溶融混練する請求項1〜8のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物の製造方法。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載のプロピレン系重合体組成物から製造される成形体。
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