JP2011015495A - 電力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力制御装置において、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図ることである。
【解決手段】電力制御装置は、インバータ14に接続されたモータ12の固定子巻線の中性点電流を検出する電流センサ40と、演算部46と、3相PWM信号出力部50とを備える。演算部46は、外部交流電源28に対し、力率1の正弦波の交流電流指令値の絶対値と、モータ12の固定子巻線の中性点電流の検出値との偏差が0になるようにインバータ14駆動用の制御電圧指令値を演算し、3相PWM信号出力部は、制御電圧指令値と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号とを比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部交流電源の単相交流電源電圧をダイオード整流素子で直流に変換し、電力変換器を用いて、バッテリを充電するための直流出力電圧を制御する電力制御装置に関する。
従来から、特許文献1に記載された多相出力電力変換回路が知られている。図18は、特許文献1に記載された従来装置の回路図である。図19は、図18の等価回路図である。図18に示す多相出力電力変換回路は、直流電圧を電力変換器内の電圧形インバータにより多相交流電圧に変換して多相交流電動機を駆動する。この多相出力電力変換回路では、直流電源10の一端をモータ(三相モータ)12のスター結線された固定子巻線の中性点に接続し、直流電源10の他端を3相電圧形のインバータ14の直流側に並列接続された平滑コンデンサ16とインバータ14との接続点の一方に接続して、直流電源10の電圧及び電流がインバータ14の交流出力側からモータ12を介して見たときに零相となるように構成する。そして、時間分割により、インバータ14がモータ12との間で電力を授受し、かつ、インバータ14による零電圧ベクトルの出力時に直流電源10との間で零相電力を授受する。
また、図19に示す多相出力電力変換回路の零相分等価回路では、インバータ14の3アームはあたかも零電圧ベクトルの比でスイッチング動作する1つのアームとみなされ、コンバータ(チョッパ)として作用するので、インバータ14により零相電圧を制御することでコンバータを代用することができる。さらに、モータ12は漏れインダクタンスの値をもつリアクトルと考えることができるので、直流電源10とコンデンサ16との間で零相電力を送受することになる。
この従来技術では、1個のインバータ14でモータ12の駆動ができるとともに、直流電源10の電圧の昇降圧動作が可能であり、昇圧コンバータが省略できるため装置構成の簡略化、小型化、低価格化を図れる可能性がないとはいえない。
特開平10−337047号公報
ただし、特許文献1に記載された従来技術では、直流電源10に外部電源から充電する場合を想定すると、専用の充電器を用いて直流電源10を充電しなければならない。このため、例えば電気自動車やプラグインハイブリッド自動車のように、外部の商用電源から車載の電池に充電しなければならない場合には、専用の充電器を別途、車両に搭載する必要が生じ、装置の小型化や低価格化の妨げとなる。
[先発明の説明]
これに対して、本発明者らは、先に次のような先発明の電力制御装置を発明した。図20は、この先発明の電力制御装置の回路図である。電力制御装置は、車載バッテリを電力源とし、走行用モータを駆動する電気自動車や、エンジン及び走行用モータを車両の駆動源として備えるハイブリッド車両等の電動車両に搭載し、車載用バッテリの外部交流電源からの充電を可能とする。電力制御装置は、昇降圧形と呼ばれるもので、車載のバッテリ(直流電源)18の正極を、第1充電時接続スイッチ20及び第2充電時接続スイッチ22を介して、走行用モータであるモータ(三相モータ)12のスター結線された固定子巻線の中性点に接続している。各充電時接続スイッチ20,22は、車両走行時にはオフされ、車両停止時の充電時にはオンされる。
また、電力制御装置は、充電付加回路24を備える。充電付加回路24にはコネクタ26が接続され、コネクタ26を介して外部交流電源(商用電源)28が接続される。充電付加回路24はダイオード整流素子を含むダイオード整流ブリッジ等のダイオード整流器30と、ダイオード整流器30の交流側に接続されたコンデンサ32とを含み、ダイオード整流器30の直流側負極はバッテリ18の正極側に接続され、ダイオード整流器30の直流側正極は電力変換器であるインバータ14の正極母線34に接続される。また、ダイオード整流器30の直流側負極は、各充電時接続スイッチ20,22が接続されることで、バッテリ18の正極及びモータ12の固定子巻線の中性点に接続される。バッテリ18の負極は、インバータ14の負極母線35に接続されている。
バッテリ18の正極と正極母線34との間には走行時接続スイッチ36が設けられる。走行時接続スイッチ36は、車両走行時にはオンされ、車両停止時の充電時にはオフされる。このため、車両走行時のモータ12の駆動時には、走行時接続スイッチ36がオンされ、各充電時接続スイッチ20,22がオフされる。このスイッチの切り替えにより、バッテリ18の正極はインバータ14の正極母線34に接続され、充電付加回路24とバッテリ18とは切り離される。
一方、充電時には、走行時接続スイッチ36がオフされ、充電時接続スイッチ20、22がオンされる。このスイッチの切り替えにより、バッテリ18の正極とインバータ14の正極母線34とが切り離され、バッテリ18の正極及びモータ12の固定子巻線の中性点とが充電付加回路24に接続される。このように、バッテリ18を充電する際に、バッテリ18の正極と正極母線34とが走行時接続スイッチ36で切り離され、バッテリ18の負極とインバータ14の負極側とが接続された状態で、ダイオード整流器30の正極側がインバータ14の正極側に接続され、ダイオード整流器30の負極側がモータ12の固定子巻線の中性点とバッテリ18の正極とに接続され、ダイオード整流器30の交流側にコンデンサ32を介して外部交流電源28が接続される。
また、バッテリ18の電圧及び電流がインバータ14の交流出力側からモータ12を介して見たときに零相となるように構成する。そして、インバータ14を構成するスイッチング素子のオンオフに応じた時間分割により、インバータ14とモータ12との間での電力の授受を可能とし、かつ、インバータ14による零相電圧ベクトルの出力時にインバータ14は、バッテリ18との間で零相電力を授受する。
インバータ14は、3相(U相、V相、W相)の各相(各アーム)毎に直列接続される一対ずつのトランジスタ、IGBT等のスイッチング素子と、各スイッチング素子に逆並列接続されるダイオードとを有する。インバータ14の3アームはあたかも零相電圧ベクトルの比でスイッチング動作する1つのアームとみなされ、コンバータとして作用するので、インバータ14により零相電圧を制御することでコンバータの機能を持たせることができる。さらに、モータ12は漏れインダクタンスの値をもつリアクトルと考えることができるので、バッテリ18とインバータ14との間で零相電力を送受することになる。
外部交流電源28から充電付加回路24に供給される電力は、充電付加回路24のダイオード整流器30で整流される。インバータ14の正極側のスイッチング素子を1相、あるいは全相をオンオフ制御し、整流された電力をバッテリ18に供給して充電する。すなわち、インバータ14の正極側のスイッチング素子と負極側のダイオードとを利用して、正極側のスイッチング素子の1相のみ、あるいは全相をオンすると、モータ12の漏れインダクタンスを利用するリアクトルである固定子巻線に外部交流電源28の整流電圧が印加されてリアクトル電流が増大する。その後、オンしているスイッチング素子をオフにすると、モータ12の固定子巻線に蓄積されたエネルギがバッテリ18に供給され、バッテリ18を充電できる。このような先発明の電力制御装置は、外部交流電源28の単相交流電源電圧をダイオード整流器30で直流に変換し、インバータ14を用いて、バッテリ18を充電するための直流出力電圧を制御する。
このような先発明の構成によれば、専用の充電器を設ける必要がなく、簡易に外部交流電源28から車載のバッテリ18を充電することが可能となる。また、従来のモータ駆動装置から付加する部品は、ダイオード整流器30とコンデンサ32とのみで、充電装置として使用する電力制御装置の小型化、低コスト化を図れる。ただし、先発明の電力制御装置の場合、充電時にモータ12の零相電圧が供給されるリアクトルである固定子巻線が、昇降圧用のリアクトルとして利用される。これに対して、モータ12の固定子巻線を昇降圧用リアクトルとして使用する場合、リアクトルとしてモータ12の漏れインダクタンスを利用してエネルギの蓄積を行うが、漏れインダクタンスは各相巻線のインダクタンスに対して小さい。このため、インバータ14とモータ12の固定子巻線とを利用して同じ昇降圧比で外部交流電源28からバッテリ18に充電する場合に、固定子巻線に流れる電流が大きくなり、電流リップルも大きくなる。この結果、交流側の外部交流電源28の電流リップルも大きくなり、この電流リップルを除去するためのコンデンサ32が大きくなりやすい。また、コンデンサ32の代わりに、コンデンサを含むEMIフィルタ等の交流フィルタを使用することも考えられるが、この場合には、交流フィルタも大きくなりやすい。また、モータ電流である、各相の固定子巻線を流れる電流の実効値が大きくなるため、モータ12で発生する損失が大きくなり、効率向上の面から改良の余地がある。また、上記では、モータとインバータとを備える電力制御装置の場合を説明したが、単に充電器として使用する電力制御装置であって、外部交流電源からの単相交流電源電圧を、所定の電圧に変換する、すなわちバッテリを充電するための直流出力電圧を制御する電力制御装置の場合も、上記と同様に、電流リップルを除去するための電気部品が大きくなる可能性がある。
本発明の目的は、電力制御装置において、外部からのバッテリの充電を可能とする構成で、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図ることである。
本発明に係る電力制御装置は、外部交流電源の単相交流電源電圧をダイオード整流素子で直流に変換し、電力変換器を用いて、バッテリを充電するための直流出力電圧を制御する電力制御装置であって、電力変換器または電力変換器に接続されたモータが有するリアクトル成分の電流を検出する電流検出部と、正弦波の交流電流指令値の絶対値に対応する値とリアクトル成分の検出電流との偏差に基づいて制御電圧指令値またはPWM変調率である偏差対応値を演算する演算部と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号を出力する3相キャリア信号出力部と、演算部で演算した偏差対応値と、3相のキャリア信号とを比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、電力変換器の3相のスイッチング素子のゲートに出力する3相PWM信号出力部と、を備え、3相PWM信号出力部から電力変換器の3相のスイッチング素子のゲートに各相用のPWM信号を出力し、電力変換器のスイッチング素子をオンオフ制御することで外部交流電源からバッテリへの充電を可能とすることを特徴とする電力制御装置である。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、電力変換器は、バッテリに接続されたインバータであり、電流検出部は、インバータに接続されたモータが有するリアクトル成分の電流であって、モータの固定子巻線の中性点電流を検出し、モータは、インバータの出力側に接続され、インバータにより駆動され、演算部は、外部交流電源に対し、力率1の正弦波の交流電流指令値の絶対値と、検出した中性点電流との偏差が0になるように、制御電圧指令値を演算し、3相PWM信号出力部は、演算部で演算した制御電圧指令値と、3相のキャリア信号とを比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、インバータの3相の正極側または負極側のスイッチング素子のゲートに出力する。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、インバータの正極側とバッテリの正極との間に充電時接続スイッチを介して接続され、ダイオード整流素子及びコンデンサを含む充電付加回路を備え、外部交流電源からバッテリを充電する際に、バッテリの正極とインバータの正極側とが走行時接続スイッチで切り離され、バッテリの負極とインバータの負極側とが接続された状態で、ダイオード整流素子の正極側がインバータの正極側に接続され、ダイオード整流素子の負極側がモータの固定子巻線の中性点とバッテリの正極とに接続され、ダイオード整流素子の交流側にコンデンサを介して外部交流電源が接続される。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、バッテリの正極が接続されるインバータの正極側とバッテリの負極が接続されるインバータの負極側との間に2個直列に接続されたダイオード整流素子からなる直列接続ダイオードと、
直列接続ダイオードの中点とモータの固定子巻線の中性点との間にスイッチを介して接続され、コンデンサを含む充電付加回路とを備える。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、バッテリは、2個のバッテリが直列に接続された直列接続バッテリであり、直列接続バッテリの中点とモータの固定子巻線の中性点との間にスイッチを介して接続され、コンデンサを含む充電付加回路を備える。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、バッテリと、インバータとの間に、インバータに対し並列に接続された直列接続コンデンサを備え、直列接続コンデンサは、2個の第1コンデンサが直列に接続され、直列接続コンデンサの中点とモータの固定子巻線の中性点との間にスイッチを介して接続され、第2コンデンサを含む充電付加回路を備える。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、モータの固定子巻線の中性点と、バッテリの負極を接続したインバータの負極側との間に充電時接続スイッチを介して接続され、ダイオード整流器及びコンデンサを含む充電付加回路を備え、外部交流電源からバッテリを充電する際に、バッテリの負極とインバータの負極側とが接続された状態で、ダイオード整流素子の正極側がモータの固定子巻線の中性点に接続され、ダイオード整流素子の負極側がインバータの負極側に接続され、ダイオード整流素子の交流側にコンデンサを介して外部交流電源が接続される。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、モータは、補機用モータであり、インバータは、補機用モータを駆動する補機用インバータであり、バッテリは、電動車両走行用モータと補機用モータとの共通する電力源として使用される。
また、本発明に係る電力制御装置において、好ましくは、演算部は、正弦波の交流電流指令値の絶対値に交流電源電圧とバッテリ電圧とから定められる分流比を乗じて得られる値と、リアクトル成分の検出電流との偏差に補償器を乗じて得られる値にバッテリ電圧を加算し、交流電源電圧の絶対値にバッテリ電圧を加算した値で除算して偏差対応値であるPWM変調率を演算し、3相PWM信号出力部は、演算されたPWM変調率と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号とを比較し、PWM指令電圧であり、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、電力変換器の3相の正極側または負極側のスイッチング素子のゲートに出力する。
本発明の電力制御装置によれば、外部からのバッテリの充電を可能とする構成で、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図れる。
また、電力変換器は、バッテリに接続されたインバータであり、電流検出部は、インバータに接続されたモータが有するリアクトル成分の電流であって、モータの固定子巻線の中性点電流を検出し、モータは、インバータの出力側に接続され、インバータにより駆動され、演算部は、外部交流電源に対し、力率1の正弦波の電流指令値の絶対値と、検出した中性点電流との偏差が0になるように、制御電圧指令値を演算し、3相PWM信号出力部は、演算部で演算した制御電圧指令値と、3相のキャリア信号とを比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、インバータの3相の正極側または負極側のスイッチング素子のゲートに出力する構成によれば、専用の充電器を用いることなく外部からのバッテリの充電が可能となり、かつ、充電時にモータでの効率向上を図れる。
また、演算部は、正弦波の交流電流指令値の絶対値に交流電源電圧とバッテリ電圧とから定められる分流比を乗じて得られる値と、リアクトル成分の検出電流との偏差に補償器を乗じて得られる値にバッテリ電圧を加算し、交流電源電圧の絶対値にバッテリ電圧を加算した値で除算して偏差対応値であるPWM変調率を演算し、3相PWM信号出力部は、演算されたPWM変調率と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号とを比較し、PWM指令電圧であり、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、電力変換器の3相の正極側または負極側のスイッチング素子のゲートに出力する構成によれば、昇降圧形としての機能を有する構成でも、外部交流電源の交流電圧とバッテリ電圧とにかかわらず、外部交流電源側の電流を交流電源電圧と同位相の正弦波に制御できる。
本発明の第1の実施の形態の電力制御装置の回路図である。 第1の実施の形態の電流指令生成部の1例を示す図である。 図1の電力制御装置において、充電時にインバータ及びモータを利用して電圧変換を行う様子を説明するための回路図である。 本発明の第2の実施の形態の電力制御装置の一部の構成を示すブロック図である。 電力制御装置において、充電時の外部電源側の電圧と電流とを求める第1のシミュレーション結果を、(a)は、PWM信号生成に使用するキャリア信号を3相のスイッチング素子で共通とした比較例の場合で、(b)は、PWM信号生成に使用するキャリア信号の位相を3相のスイッチング素子で120度ずつずらせた第2の実施の形態の場合で示す図である。 電力制御装置において、充電時のモータの各相の固定子巻線を流れる電流(モータ電流)と中性点を流れる電流(中性点電流)とを求める第2のシミュレーション結果を、(a)は、PWM信号生成に使用するキャリア信号を3相のスイッチング素子で共通とした比較例の場合で、(b)は、PWM信号生成に使用するキャリア信号の位相を3相のスイッチング素子で120度ずつずらせた第2の実施の形態の場合で示す図である。 第2の実施の形態の電力制御装置で充電時の電流及び電圧を求める第3のシミュレーション結果を、(a)は外部交流電源の電流及び電圧で、(b)はバッテリの電流及び電圧で示す図である。 第2の実施の形態を用いて行ったシミュレーション結果から得られた、外部交流電源の電流の高調波成分の次数と電流値との関係を示す図である。 第2の実施の形態の電力制御装置で充電する場合を模擬して、外部交流電源の電流及び電圧を求める実験結果を示す図である。 第2の実施の形態の電力制御装置で充電する場合を模擬して、モータのU相の固定子巻線を流れるU相電流、U相の固定子巻線を流れるU相電圧、及び、中性点を流れる電流を求める実験結果を示す図である。 第2の実施の形態の電力制御装置で充電する場合を模擬して、バッテリの電流及び電圧を求める実験結果を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態の別例の電力制御装置を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。 本発明の第7の実施の形態の電力制御装置を、補機モータ駆動用として使用し、電動車両であるハイブリッド車両を構成するモータ駆動装置と組み合わせた様子を示す回路図である。 本発明の第8の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。 従来装置の回路図である。 図18の等価回路図である。 先発明の電力制御装置の回路図である。
[第1の発明の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態の電力制御装置の回路図である。図2は、図1の電力制御装置において、充電時にインバータ及びモータを利用して電圧変換を行う様子を説明するための回路図である。
なお、本実施の形態の特徴は、モータの固定子巻線の中性点を流れる電流を検出し、その検出電流と、120度ずつ位相をずらせた3相のキャリア信号とを用いて、インバータの3相のスイッチング素子を制御するためのPWM信号を生成する点にある。その他の回路の基本構成自体は、図19に示した先発明の構成とほぼ同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略もしくは簡略にし、以下、本実施の形態の特徴部分及び図19の先発明の構成と異なる部分を中心に説明する。
図1に示すように、本実施の形態の電力制御装置は、電源であるバッテリ18と、バッテリ18に接続されたインバータ14と、インバータ14の出力側に接続され、インバータ14により駆動されるモータ12と、モータ12に接続された充電付加回路24aとを備える。また、インバータ14、モータ12及び充電付加回路24aをループ状に接続する。そして、バッテリ18の電圧及び電流がインバータ14の交流出力側からモータ12を介して見たときに零相となるように構成し、インバータ14を構成するIGBTであるスイッチング素子のオンオフに応じた時間分割により、インバータ14とモータ12との間で電力の授受を可能とし、かつ、インバータ14による零相電圧ベクトルの出力時にインバータ14とバッテリ18との間で零相電力を授受することにより、充電付加回路24aに接続された外部交流電源(商用電源)28からバッテリ18への充電を可能とする。充電付加回路24aは、ダイオード整流素子を含むダイオード整流器30と、ダイオード整流器30の交流側に接続された交流フィルタである、EMIフィルタ38とを含む。EMIフィルタ38は、電流リップルを除去するためのもので、コンデンサを含む。なお、インバータ14を構成するスイッチング素子は、IGBT以外、例えばトランジスタとすることもできる。
また、バッテリ18の正極と、インバータ14の正極母線34との間に走行時接続スイッチ36が設けられ、ダイオード整流器30の負極側とモータ12の固定子巻線の中性点との間、ダイオード整流器30の負極側とバッテリ18の正極との間にそれぞれ第1充電時接続スイッチ20及び第2充電時接続スイッチ22が設けられる。バッテリ18を充電する際に、第1充電時接続スイッチ20を介して、ダイオード整流器30の負極側を固定子巻線の中性点に接続する。また、第2充電時接続スイッチ22を介して、ダイオード整流器30の負極側をバッテリ18の正極に接続する。また、ダイオード整流器30の正極側はインバータ14の正極母線34に接続される。これとともに、バッテリ18の正極とインバータ14の正極母線34とは、走行時接続スイッチ36で切り離す。この場合、ダイオード整流器30の交流側にEMIフィルタ38を介して外部交流電源28を接続する。なお、外部交流電源28と充電付加回路24aとの間に、図20に示した構成の場合と同様のコネクタ26を設けることもできる。
さらに、電力制御装置は、インバータ14に接続されたモータ12が有するリアクトル成分の電流であって、モータ12の固定子巻線の中性点電流を検出する電流検出部である電流センサ40と、制御部42とを備える。制御部42は、CPU、メモリ等を有するマイクロコンピュータ等であり、減算器44と、演算部46と、3相キャリア信号出力部48と、3相PWM信号出力部50とを有する。減算器44は、充電電力に対応する外部交流電源28に対し、正弦波の電流指令値の絶対値に対応する値であり、予め定められる、力率1の正弦波の交流電流指令値の絶対値|i*|と、電流センサ40で検出したモータ12の中性点電流iとの偏差を演算部46に出力する。なお、外部交流電源28の電圧と電池電圧であるバッテリ18電圧との検出値に基づいて、外部交流電源28の電流が、充電電力に相当する力率1で正弦波になるような中性点電流指令値である交流電流指令値の絶対値を生成することもできる。演算部46は、入力された偏差が0になるようにインバータ14駆動用の制御電圧指令値を、例えばPI制御のような制御則で演算する。すなわち、演算部46は、偏差に基づいて制御電圧指令値を演算する。
なお、電流指令値の絶対値|i*|を使用するのは、半波整流とするためである。また、力率1の正弦波の電流指令値の絶対値|i*|を求めるために、例えば、制御部42は、図2に示す電流指令生成部94を有し、図示しない外部制御部から受ける充放電電力指令値PR、及び、外部交流電源28の電圧VA(V(t))を検出する電圧センサ(図示せず)からの検出値に基づいて、外部交流電源28に対して力率1の正弦波の電流指令値の絶対値|i*|を生成することもできる。例えば、電流指令生成部94は、実効値演算部96と、位相検出部98と、正弦波生成部100と、除算部102と、乗算部104と、絶対値算出部106とを有する。実効値演算部96は、外部交流電源28(図1)の電圧VAからピーク電圧を検出し、検出したピーク電圧に基づいて電圧VAの実効値を算出する。位相検出部98は、電圧VAのゼロクロス点を算出し、検出したゼロクロス点に基づいて電圧VAの位相を検出する。
正弦波生成部100は、位相検出部98によって検出された電圧VAの位相に基づいて、例えば、正弦波関数のテーブルを用いて、電圧VAと同相の正弦波を生成する。除算部102は、実効値演算部96からの電圧VAの実効値により充放電電力指令値PRを除算し、その演算結果を乗算部104へ出力し、乗算部104では、除算部102の演算結果に正弦波生成部100からの正弦波を乗算する。絶対値算出部106では、乗算部104の演算結果の絶対値を算出し、その算出結果を電流指令の絶対値|i*|として出力する。電流指令生成部94の出力|i*|は、減算器44(図1)に入力する。
図1に戻って、3相キャリア信号出力部48は、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号C1、C2、C3を出力する。すなわち、3相のキャリア信号C1、C2、C3は、それぞれ位相が0度、120度、240度のPWMキャリア信号である。尚、本実施の形態及び後述する各実施の形態で、3相とは、モータ12の駆動のためにインバータ14に電流を供給する場合の、モータ12のU,V,W相に対応する3相をいう(特許請求の範囲で同じとする)。
3相PWM信号出力部50は、コンパレータ52を有し、演算部46で演算して得られた制御電圧指令値と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号C1、C2、C3とをコンパレータ52で比較して得られた算出値に応じて、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを生成する。そして、3相PWM信号出力部50は、インバータ14を構成する3相のアームAu,Av,Awの正極側のスイッチング素子のゲートに、各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを出力する。
このような電力制御装置により、3相PWM信号出力部50からインバータ14の3相の正極側のスイッチング素子のゲートに各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwが出力され、インバータ14の正極側のスイッチング素子を、各相のスイッチング素子同士でスイッチングするタイミングを120度ずつ位相をずらせるようにオンオフ制御されるため、外部交流電源28からバッテリ18への充電が可能となる。本実施の形態の場合、インバータ14及びモータ12は、充電する場合に昇降圧装置としての機能を有し、外部交流電源28からダイオード整流器30を介してインバータ14に送られた直流電圧を、インバータ14とモータ12とで昇圧または降圧してバッテリ18に供給する。また、インバータ14のスイッチング素子をオフとなるように制御することで、外部交流電源28からダイオード整流器30を介してインバータ14に送られた直流電圧を、昇降圧させることなくバッテリ18に供給することもできる。
このような電力制御装置によれば、専用の充電器を用いることなく外部からの車載のバッテリ18の充電を可能とし、かつ、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図れ、かつ、充電時にモータ12での効率向上を図れる。具体的には本実施の形態によれば、次の(1)から(5)の効果を得られる。
(1)外部からの充電機能を持たせるのにもかかわらず、外部からの充電機能を持たない従来のモータ駆動装置に設けていたモータ12とインバータ14とをそのまま流用でき、かつ、専用の充電器を別途、車両に搭載する必要がなくなる。このため、電力制御装置の小型化及び低コスト化が可能となる。
(2)モータ12の中性点を利用して零相の電流を制御しているため、充電の際にモータ12にトルクが生じず、モータ12が回転しない。
(3)充電機能を持たないモータ駆動装置にダイオード整流器30を追加し、外部交流電源28の電圧を直流に変換し、ダイオード整流器30の直流側からバッテリ18側を見た構成は、等価的に昇降圧コンバータと等価な回路構成となるので、外部交流電源28の電圧よりも低いまたは高い電圧のバッテリ18へ充電できる。すなわち、図3に示すように、インバータ14(図1)の正極側の3相のスイッチング素子54をオンオフ制御し、ダイオード整流器30で整流された電力をバッテリ18に供給して充電する。この際、インバータ14の正極側のスイッチング素子54をオンすると、図3の実線矢印で示す方向に電流が流れる。これに対して、正極側のスイッチング素子54をオフすると、図3の破線矢印で示す方向に電流が流れ、負極側のダイオード56を介してモータ12の固定子巻線に蓄積されたエネルギがバッテリ18に供給され、バッテリ18が充電される。
(4)図1に示すインバータ14のスイッチング動作で外部交流電源28の電流を正弦波状に近い波形に制御できるため、高調波電流の発生も抑制できる。この際、U相、V相、W相の3相のキャリア信号C1,C2,C3の位相を120度ずつずらしているので、スイッチング周波数に対して、モータ12の相の自己インダクタンス及び相互インダクタンスが利用できるようになる。このため、各相の固定子巻線を流れる電流のリップルが低減され、さらに、3相の電流の合成により得られる、中性点から流出する電流リップルの周波数がキャリア信号C1,C2,C3の位相をずらせない場合に比べて3倍となる。この結果、外部交流電源28の電流のリップルの値が大幅に低減され、電流リップルを除去するための電気部品である、EMIフィルタ38を小型化できる。
(5) また、充電時にモータ12のインダクタンスを等価的に大きくできる。このため、同じスイッチング素子を使用する場合において、流れる電流を小さくできるため、損失を小さくでき、出力を大きくできる。したがって、充電時のモータ12での効率向上を図れる。また、同じ出力を得る場合にモータ12の小型化も図れる。なお、第1充電時接続スイッチ20を図1に示す位置に設けるのではなく、モータ12の固定子巻線の中性点とダイオード整流器30との間の、図1に点P1で示す位置、または、インバータ14の直流側正極とダイオード整流器30との間の、図1に点P2で示す位置に、第1充電時接続スイッチ20を設けることもできる。
[第2の発明の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態の電力制御装置の一部の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、図1〜3に示した第1の実施の形態の要素と同等部分の要素には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略もしくは簡略化する。本実施の形態では、バッテリ18への充電電力の制御と同時に、入力電源である外部交流電源28の電流の力率改善と、高調波電流低減の制御とを行う。このために、外部交流電源28の電圧から、その振幅と位相とを検出し、外部交流電源28の電圧と電池電圧であるバッテリ18電圧との検出値に基づいて、外部交流電源28の電流が、充電電力に相当する力率1で高調波がない正弦波になるような中性点電流指令値を生成する。また、モータ12の中性点電流を検出して、中性点電流指令値に追従するように、制御部42でインバータ14を用いてモータ12の電流を制御する。このような本実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態の場合と異なり、ゲインを高くしなくても外部交流電源28の電流波形を高調波のない正弦波とすることができ、より安定した制御を実現できる。
具体的には、本実施の形態では、制御部42は、電流指令対応値算出部78と、減算器44と、演算部80と、3相PWM信号出力部50とを有する。また、演算部80は、補償器81と、加算器82と、除算器83とを含む。電流指令対応値算出部78は、中性点電流指令値である正弦波の交流電流指令値の絶対値|i*|に交流電源電圧V(t)(図1参照)とバッテリ電圧Vb(図1参照)とから定められる分流比(1+|V(t)|/Vb)を乗じて得られる値を算出し、減算器44へ出力する。減算器44は、電流指令対応値算出部78の出力値と、リアクトル成分の検出電流である中性点電流の検出値iとの偏差を求め、補償器81に出力する。補償器81は、減算器44の出力値に補償器を乗じて得られる値、すなわち、減算器44の出力値を比例補償や比例積分補償等の補償制御することにより得られる値を、リアクトル電圧指令VL*として出力する。リアクトル電圧指令VL*は、加算器82で、バッテリ電圧Vbを加算された後、除算器83で、(|V(t)|/Vb)により除算されることにより、PWM変調率が算出される。
そして、3相PWM信号出力部50では、演算部80で演算して得られたPWM変調率と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号C1、C2、C3とをコンパレータ52で比較して得られた算出値に応じて、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを生成し、インバータ14の正極側の各相のスイッチング素子のゲートに、各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを出力する。これにより、単相交流電流を交流電源電圧と同位相の正弦波に制御する。
このような本実施の形態によれば、外部交流電源28の交流電圧V(t)とバッテリ18の電圧Vbとにかかわらず、外部交流電源28の単相交流電流である電流波形を正弦波に制御できる。次に、これについて、詳しく説明する。まず、上記の図2で示した実線矢印方向に電流が流れる状態を動作状態1とし、破線矢印方向に電流が流れる状態を動作状態2とした場合において、1回のスイッチング期間での、動作状態1,2の、モータ12のリアクトル成分の回路方程式は次の(1)(2)式で表される。ここで、外部交流電源28の単相交流電源電圧をV(t)とし、バッテリ18の電圧をVbとする。また、モータ12の固定子巻線のインダクタンスをLとし、動作状態1での中性点電流(リアクトル電流)を(iL1)とし、動作状態2での中性点電流を(iL2)とする。
(動作状態1) |V(t)|=L・d(iL1)/dt・・・(1)
(動作状態2) −Vb=L・d(iL2)/dt・・・(2)
図3の実線矢印で示す動作状態1では、インバータ14(図1)の3相の正極側のスイッチング素子54のオン状態で、リアクトル電流は、正極側のスイッチング素子54を流れて、固定子巻線で磁気エネルギが蓄えられる。これに対して、動作状態2では、リアクトル電流は負極側のダイオード56を通過してバッテリ18へ流れ、固定子巻線で蓄えられた磁気エネルギはバッテリ18へ供給されて電流が減少する。このようなインバータ14と固定子巻線とを含む部分は、昇降圧コンバータと等価な回路として機能するため、バッテリ18の電圧は零から外部交流電源28の電圧の最大値以上の範囲で制御できる。
上記の(1)式、(2)式から、スイッチングの1周期において、固定子巻線に印加される平均電圧VLは次の(3)式で表される。ここで、スイッチング周期をTaとし、正極側のスイッチング素子のオン時間をTonとする。
VL=(|V(t)|・Ton−Vb(Ta−Ton))/Ta・・・(3)
したがって、(3)式を変形して、デューティ比(通流率)Ton/Taは次の(4)式で表される。
Ton/Ta=(VL+Vb)/(|V(t)|+Vb)・・・(4)
また、動作状態1,2での中性点電流(リアクトル電流)の分流比(iL2)/(iL1)は次の(5)式で表される。
(iL2)/(iL1)=(1+|V(t)|/Vb)・・・(5)
本実施の形態の場合、交流電流指令値の絶対値|i*|に、(5)式の分流比(iL2)/(iL1)を乗じた値と固定子巻線の中性点電流iとの偏差を、比例補償器や比例積分補償器の補償等で制御補償し、得られた値をリアクトル電圧指令VL*として、この電圧指令に対応する通流率を算出し、この通流率を用いて各相の正極側のスイッチング素子を制御することができる。このため、上記の(1)〜(5)式から分かるように、昇降圧形としての機能を有する構成でも、外部交流電源28の交流電圧(t)とバッテリ18の電圧Vbとにかかわらず、外部交流電源28側の電流が正弦波の交流電流指令値i*に追従するように制御できる。すなわち、外部交流電源28側の電流を交流電源28の電圧と同位相の正弦波に制御できる。これに対して、上記の第1の実施の形態の場合には、昇降圧形としての機能を有する構成において、正極側のスイッチング素子のオフ時には、固定子巻線を流れる電流が入力側の交流電源に流れず、出力側にのみ流れるため、交流入力電流は正弦波とならず、入力交流電圧と出力電圧とに依存した歪み波形となる可能性がある。また、ゲインを高くすれば正弦波となる可能性があるが、制御の安定性が劣る可能性がある。本実施の形態によれば、これらの点をいずれも改良できる。
また、上記の第1の実施の形態と同様に、120度ずつ位相をずらせた各相のキャリア信号C1、C2、C3と比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを生成する。この結果、外部交流電源28の交流電圧V(t)とバッテリ18の電圧Vbとにかかわらず、単相交流電流を正弦波に制御できるとともに、外部交流電源28の電流のリップルを低減でき、EMIフィルタ38を小型化できる。また、充電時にモータ12のインダクタンスを等価的に大きくできるため、流れる電流を小さくして、損失を小さくでき、充電時のモータ12での効率向上を図れる。本実施の形態において、その他の構成及び作用については、上記の第1の実施の形態と同様である。
図5は、本実施の形態の効果を確認するために行った充電する場合の外部交流電源28(図1)の電流及び電圧を求める第1のシミュレーション結果を示す図である。なお、以下のシミュレーション及び実験の説明において、図1〜4に示した要素と同一の要素には同一の符号を付して説明する。図5(a)は、本実施の形態の構成において、PWM信号生成に使用するキャリア信号を3相のスイッチング素子で共通とした比較例のシミュレーション結果を示している。図5(b)は、PWM信号生成に使用するキャリア信号の位相を3相のスイッチング素子で120度ずつずらせた本実施の形態のシミュレーション結果を示している。
図5の各図において、「電源電圧」は、外部交流電源28の電圧を表し、「電源電流」は、外部交流電源28の電流を表す。また、図5(a)の比較例のシミュレーション結果では、EMIフィルタ38を構成するコンデンサの静電容量Cfを23.4μFとし、図5(b)の本実施の形態のシミュレーション結果では、EMIフィルタ38を構成するコンデンサの静電容量Cfを2.2μFとしている。図5に示す結果から明らかなように、本実施の形態の場合には、コンデンサの静電容量を比較例の場合に比べて小さくしているのにもかかわらず、外部交流電源28の電流及び電圧のリップルを十分に小さく抑えることができた。また、このような結果から、本実施の形態によれば、EMIフィルタ38の小型化を図れることも確認できた。また、本実施の形態によれば、外部交流電源28の電流波形は、外部交流電源28の電圧と同位相の正弦波に制御されることが分かる。
図6は、本実施の形態の効果を確認するために行った充電する場合のモータ12の各相の固定子巻線を流れる電流(モータ電流)と、固定子巻線の中性点を流れる電流(中性点電流)とを求める第2のシミュレーション結果を示す図である。図6(a)は、本実施の形態の構成において、PWM信号生成に使用するキャリア信号を3相のスイッチング素子で共通とした、すなわちキャリア信号の位相を同相とした比較例のシミュレーション結果を示している。図6(b)は、PWM信号生成に使用するキャリア信号の位相を3相のスイッチング素子で120度ずつずらせた本実施の形態のシミュレーション結果を示している。図6の各図において、「モータ電流」は、モータ12の各相の固定子巻線を流れる電流を表し、「中性点電流」は、固定子巻線の中性点を流れる電流を表す。図6に示す結果から明らかなように、図6(b)に示す本実施の形態の場合には、図6(a)に示す比較例の場合に比べて、各相の固定子巻線を流れる電流(モータ電流)のリップル自体を小さくできるとともに、各相の電流の位相がずれるため、これらの電流が合成される中性点電流の最大値の大きさ及びリップルの振れの大きさをともに小さくできた。
図7、図8は、本実施の形態の効果を確認するために行った充電する場合の外部交流電源28の電流及び電圧と、バッテリ18の電流及び電圧とを求める第3のシミュレーション結果を示す図である。図7(a)(b)は、本実施の形態の構成を用いて行ったシミュレーション結果を示している。図7において、「電源電圧」は、外部交流電源28の電圧を表し、「電源電流」は、外部交流電源28の電流を表す。また、「電池電圧」は、バッテリ18の電圧を表し、「電池電流」は、バッテリ18の電流を表す。図7に示す結果から明らかなように、本実施の形態の場合には、外部交流電源28の電流のリップルを十分に小さく抑えることができるとともに、バッテリ18の電流のリップルを小さく抑えることができた。すなわち、外部交流電源28の高調波電流のリップルを小さく抑えることができた。また、図8は、本実施の形態を用いて行ったシミュレーション結果から得られた、外部交流電源28の電流の高調波成分の次数と電流値との関係を示す図である。図8において、「規制値」とは、IEC(国際電気標準会議)の規制値であるIEC61000−3−2によって規定された値を示している。図8に示す結果から明らかなように、本実施の形態では外部交流電源28の電流の高調波成分を規制値よりも低く抑えることができた。
図9〜図11は、本実施の形態の効果を確認するために、本実施の形態の電力制御装置で充電する場合を模擬して、外部交流電源28の電流及び電圧(図9)と、モータ12のU相の固定子巻線を流れるU相電流、U相の固定子巻線を流れるU相電圧、及び、中性点を流れる電流(図10)と、バッテリ18の電流及び電圧(図11)とを求める実験結果を示す図である。実験では、バッテリ18の代わりに抵抗を用いて行った。図9で、「AC入力電流」は外部交流電源28の電流を表し、「AC入力電圧」は外部交流電源28の電圧を表す。図10で、「モータU相電流」は、モータ12のU相の固定子巻線を流れるU相電流を表し、「モータU相電圧」は、モータ12のU相の固定子巻線を流れるU相電圧を表し、「中性点電流」は、モータ12の固定子巻線の中性点を流れる電流を表す。また、図11で、「出力電流」は、バッテリ18の代わりとして使用する抵抗を流れる電流を表し、「出力電圧」は、この抵抗の両端間の電圧を表す。
図9〜図11に示す実験結果から明らかなように、本実施の形態によれば、モータ12の固定子巻線の中性点を流れる電流のリップルを小さくでき、外部交流電源28の電流のリップルを小さくできるとともに、バッテリ18の電流のリップルを小さくできることを確認できた。
[第3の発明の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。本実施の形態の電力制御装置の電気回路は、混合ブリッジ形と呼ばれるもので、電力制御装置は、バッテリ18の正極を接続したインバータ14の正極母線34と、バッテリ18の負極を接続したインバータ14の負極母線35との間に、2個直列に接続されたダイオード58からなる直列接続ダイオード60を備える。また、ダイオード整流器30(図1参照)が省略された充電付加回路である、EMIフィルタ38は、直列接続ダイオード60の中点とモータ12の固定子巻線の中性点との間に充電時接続スイッチ62を介して接続されている。また、このような構成の場合も、上記の第1の実施の形態と同様に、モータ12の固定子巻線の中性点を流れる電流を検出する電流センサ40を設け、検出した電流を制御部42(図1参照)の減算器44(図1参照)に出力している。そして、3相PWM信号出力部50(図1参照)からインバータ14の3相の正極側のスイッチング素子のゲートに各相用のPWM信号を出力し、インバータ14の正極側のスイッチング素子をオンオフ制御することで外部交流電源28からバッテリ18への充電を可能としている。
このような本実施の形態の場合も、簡易な構成で車載のバッテリ18の充電を可能とし、かつ、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図れ、かつ、充電時にモータ12での効率向上を図れる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態と同様であり、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
[第4の発明の実施の形態]
図13Aは、本発明の第4の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。本実施の形態の電力制御装置の電気回路は、ハーフブリッジ形と呼ばれるもので、電力制御装置は、バッテリとして、バッテリ18を2個直列に接続した直列接続バッテリ64を使用し、直列接続バッテリ64の正極をインバータ14の正極母線34に接続し、直列接続バッテリ64の負極をインバータ14の負極母線35に接続している。また、ダイオード整流器30(図1参照)が省略された充電付加回路である、EMIフィルタ38は、直列接続バッテリ64の中点とモータ12の固定子巻線の中性点との間に充電時接続スイッチ62を介して接続されている。
このような本実施の形態の場合も、簡易な構成で車載のバッテリ18の充電を可能とし、かつ、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図れ、かつ、充電時にモータ12での効率向上を図れる。また、直列接続バッテリ64の両端間の電圧は、外部交流電源28の電圧の2倍となる。また、本実施の形態によれば、外部交流電源28からバッテリ18に充電するだけでなく、外部交流電源28の代わりに負荷を設けることで、バッテリ18側から負荷側に電力を取り出すこともでき、双方向の充放電が可能となる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態と同様であり、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
図13Bは、本発明の第4の実施の形態の別例の電力制御装置を示す回路図である。本例の電力制御装置の電気回路も、ハーフブリッジ形と呼ばれるものであるが、電力制御装置は、バッテリ18とインバータ14との間に、インバータ14に対し並列に直列接続コンデンサ108を接続している。直列接続コンデンサ108は、第1コンデンサ110を2個直列に接続している。また、ダイオード整流器30(図1参照)が省略された充電付加回路である、EMIフィルタ38は、直列接続コンデンサ108の中点とモータ12の固定子巻線の中性点との間に充電時接続スイッチ62を介して接続されている。EMIフィルタ38は、第2コンデンサであるコンデンサを含む。
このような本例の構成は、等価回路的に上記の図13Aの第4の実施の形態と同様な効果を得られる。その他の構成及び作用は、上記の第4の実施の形態と同様である。
[第5の発明の実施の形態]
図14は、本発明の第5の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。本実施の形態の電力制御装置の電気回路は、昇圧形と呼ばれるもので、バッテリ18の負極を接続したインバータ14の負極母線35と、モータ12の固定子巻線の中性点との間に、充電時接続スイッチ62を介して、図1に示した第1の実施の形態の場合と同様の充電付加回路24aを接続している。
バッテリ18を充電する際に、バッテリ18の負極とインバータ14の負極母線35とが接続された状態で、ダイオード整流器30の正極側が充電時接続スイッチ62を介してモータ12の固定子巻線の中性点に接続され、ダイオード整流器30の負極側がインバータ14の負極母線35に接続される。
本実施の形態の場合、インバータ14及びモータ12は、充電する場合に昇圧装置としての機能を有し、インバータ14の負極側の3相のスイッチング素子をオンオフ制御することで、外部交流電源28からダイオード整流器30を介して中性点に送られた直流電圧を、モータ12とインバータ14とで昇圧してバッテリ18に供給する。また、インバータ14のスイッチング素子をオフとなるように制御することで、外部交流電源28からダイオード整流器30を介してインバータ14に送られた直流電圧を、昇降圧させることなくバッテリ18に供給することもできる。
このような本実施の形態の場合も、簡易な構成で車載のバッテリ18の充電を可能とし、かつ、電流リップルを除去するための電気部品の小型化を図れ、かつ、充電時にモータ12での効率向上を図れる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態と同様であり、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
[第6の発明の実施の形態]
図15は、本発明の第6の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。本実施の形態の電力制御装置の電気回路は、降圧形と呼ばれるもので、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態において、第1充電時接続スイッチ20は、インバータ14の正極母線34と充電付加回路24aを構成するダイオード整流器30の正極側との間に設けている。また、バッテリ18の正極を、第2充電時接続スイッチ22を介してモータ12の固定子巻線の中性点に接続している。一方、ダイオード整流器30の負極側は、インバータ14の負極母線35に接続している。このような構成の場合、インバータ14及びモータ12は、充電する場合に降圧装置としての機能を有する。その他の構成及び作用は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態と同様であり、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
なお、上記の各実施の形態の構成と同様の電力制御装置において、AC100V等の電圧を有する外部交流電源28を除く部分は、電気自動車等の電動車両に搭載して使用できる。この場合、例えば、EMIフィルタ38等の交流フィルタの外部交流電源28側に、外部交流電源28に接続するためのコネクタを接続することができる。例えば、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態の構成を使用する場合、バッテリ18として72V等の、外部交流電源28の電圧よりも小さい電圧を有するものを使用できる。
[第7の発明の実施の形態]
図16は、本発明の第7の実施の形態の電力制御装置を、補機モータ駆動用として使用し、電動車両であるハイブリッド車両を構成するモータ駆動装置と組み合わせた様子を示す回路図である。本実施の形態の電力制御装置は、発電機である第1モータジェネレータ66と、走行用モータである第2モータジェネレータ68と、図示しないエンジンとを備えるハイブリッド車両に搭載して使用する。エンジン及び第2モータジェネレータ68は、ハイブリッド車両の駆動源として使用する。第1モータジェネレータ66は、主として発電機として使用するが、モータとしての機能も有する。第2モータジェネレータ68は、主としてモータとして使用するが、発電機としての機能も有する。
各モータジェネレータ66,68の回転軸及びエンジンの出力軸は、遊星歯車機構により構成する動力分割機構(図示せず)により結合し、第1モータジェネレータ66によりエンジンを駆動可能とし、第2モータジェネレータ68の動力を、図示しない減速機構等を介して車輪に連結された動力伝達軸(図示せず)に取り出し可能としている。モータ駆動装置70は、バッテリ18と、各モータジェネレータ66,68と、バッテリ18から電力が供給される、各モータジェネレータ66,68駆動用の2個のインバータ72,74と、バッテリ18と各インバータ72,74との間に接続された昇降圧コンバータ76とを備える。
本実施の形態では、このようなモータ駆動装置70に、モータ駆動装置70用のバッテリ18を使用するように、電力制御装置を接続している。電力制御装置自体の構成は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態の場合と同様である。本実施の形態では、電力制御装置を構成するモータとして、車両に搭載される空気調和装置(エアコン)のコンプレッサ(図示せず)を駆動するモータである、補機用のモータ12aを使用する。また、電力制御装置を構成するインバータとして、このモータ12aを駆動するインバータである、補機用のインバータ14aを使用する。このように構成するため、電力制御装置を構成するバッテリ18は、第2モータジェネレータ68と空気調和装置用のモータ12aとの共通する電力源として使用する。このような本実施の形態の場合、空気調和装置用のモータ12aとインバータ14aとを用いて、外部交流電源28からバッテリ18に充電することが可能となる。
このような本実施の形態によれば、電力制御装置を構成するモータとして車両駆動用の第2モータジェネレータ68等の、走行用モータを使用する場合に比べて、小型のモータ12aを使用できるため、制御用の周波数を高くできることにより制御性を高くでき、漏れノイズも小さくでき、さらに高効率化を図れる。その他の構成及び作用は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態と同様であり、同等部分には同一符号を付して重複する図示及び説明を省略する。
なお、本実施の形態において、モータ駆動装置70に組み合わせる電力制御装置として、上記の図4、図12、図13A、図13B、図14、図15に示した第2の実施の形態から第6の実施の形態の構成のいずれか1を使用することもできる。また、上記の各実施の形態では、充電付加回路にEMIフィルタ38を設ける場合を説明したが、例えば、上記の図20の先発明の場合と同様に単なるコンデンサ32を設けることもできる。
[第8の発明の実施の形態]
図17は、本発明の第9の実施の形態の電力制御装置を示す回路図である。本実施の形態は、外部交流電源28の交流電圧を、ダイオード整流素子を含むダイオード整流器30で直流電圧に変換し、所定の電圧に昇圧または降圧させてから直流電源である、バッテリ18に供給し、バッテリ18を充電する充電器84を備える電力制御装置に、本発明を適用している。このような電力制御装置は、昇降圧形として機能する。
具体的には、充電器84は、外部交流電源28とバッテリ18との間に接続され、ダイオード整流器30と、EMIフィルタ38と、3相の並列接続されたIGBT等のスイッチング素子を有するスイッチング素子部86と、各スイッチング素子に直列に接続された複数のリアクトルを有するリアクトル部88と、それぞれの直列に接続されたスイッチング素子とリアクトルとの中点に一端が接続され、バッテリ18の負極に他端が接続された複数のダイオード90と、リアクトル成分の電流である接続部92の電流を検出する電流センサ40と、制御部42とを備える。充電器84と外部交流電源28との間、及び、充電器84とバッテリ18との間の一方または両方にコネクタを設けることもできる。スイッチング素子部86と、リアクトル部88と、各ダイオード90とにより、電力変換器を構成している。
そして、スイッチング素子のオンオフに応じた時間分割により、スイッチング素子部86と、リアクトル部88との間で電力の授受を可能とし、かつ、スイッチング素子部86による零相電圧ベクトルの出力時にスイッチング素子部86とリアクトル部88との間で零相電力を授受することにより、外部交流電源28からバッテリ18への充電を可能とする。充電器84を構成する各構成要素の機能自体は、上記の図1〜図3に示した第1の実施の形態または図4に示した第2の実施の形態の場合と同様である。
また、制御部42は、図4に示した第2の実施の形態の場合と同様に、電流指令対応値算出部78と、減算器44と、演算部80と、3相PWM信号出力部50とを有する。また、演算部80は、補償器81と、加算器82と、除算器83とを含む。そして、演算部80は、正弦波の交流電流指令値の絶対値|i*|と、交流電源電圧V(t)と、バッテリ18の電圧Vbと、電流センサ40の検出値とから、PWM変調率を算出する。また、3相PWM信号出力部50は、演算部46で演算して得られたPWM変調率と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号C1、C2、C3とをコンパレータ52で比較して得られた算出値に応じて、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを生成し、各相のスイッチング素子のゲートに、各相用のPWM信号Pu,Pv,Pwを出力する。これにより、単相交流電流を交流電源電圧V(t)と同位相の正弦波に制御する。
このような本実施の形態の電力制御装置の場合も、上記の各実施の形態と同様に、電流リップルを除去するための電気部品であるEMIフィルタ38の小型化を図れる。また、昇降圧形としての機能を有する構成でも、外部交流電源28の交流電圧V(t)とバッテリ18の電圧Vbとにかかわらず、外部交流電源28側の電流を交流電源電圧V(t)と同位相の正弦波に制御できる。その他の構成及び作用は、上記の第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様である。
10 直流電源、12,12a モータ、14 インバータ、16 平滑コンデンサ、18 バッテリ、20 第1充電時接続スイッチ、22 第2充電時接続スイッチ、24,24a 充電付加回路、26 コネクタ、28 外部交流電源(商用電源)、30 ダイオード整流器、32 コンデンサ、34 正極母線、35 負極母線、36 走行時接続スイッチ、38 EMIフィルタ、40 電流センサ、42 制御部、44 減算器、46 演算部、48 3相キャリア信号出力部、50 3相PWM信号出力部、52 コンパレータ、54 スイッチング素子、56,58 ダイオード、60 直列接続ダイオード、62 充電時接続スイッチ、64 直列接続バッテリ、66 第1モータジェネレータ、68 第2モータジェネレータ、70 モータ駆動装置、72,74 インバータ、76 昇降圧コンバータ、78 電流指令対応算出部、80 演算部、81 補償器、82 加算器、83 除算器、84 充電器、86 スイッチング素子部、88 リアクトル部、90 ダイオード、92 接続部、94 電流指令生成部、96 実効値演算部、98 位相検出部、100 正弦波生成部、102 除算部、104 乗算部、106 絶対値算出部、108 直列接続コンデンサ、110 第1コンデンサ。

Claims (9)

  1. 外部交流電源の単相交流電源電圧をダイオード整流素子で直流に変換し、電力変換器を用いて、バッテリを充電するための直流出力電圧を制御する電力制御装置であって、
    電力変換器または電力変換器に接続されたモータが有するリアクトル成分の電流を検出する電流検出部と、
    正弦波の交流電流指令値の絶対値に対応する値とリアクトル成分の検出電流との偏差に基づいて制御電圧指令値またはPWM変調率である偏差対応値を演算する演算部と、
    位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号を出力する3相キャリア信号出力部と、
    演算部で演算した偏差対応値と、3相のキャリア信号とを比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、電力変換器の3相のスイッチング素子のゲートに出力する3相PWM信号出力部と、を備え、
    3相PWM信号出力部から電力変換器の3相のスイッチング素子のゲートに各相用のPWM信号を出力し、電力変換器のスイッチング素子をオンオフ制御することで外部交流電源からバッテリへの充電を可能とすることを特徴とする電力制御装置。
  2. 請求項1に記載の電力制御装置において、
    電力変換器は、バッテリに接続されたインバータであり、
    電流検出部は、インバータに接続されたモータが有するリアクトル成分の電流であって、モータの固定子巻線の中性点電流を検出し、
    モータは、インバータの出力側に接続され、インバータにより駆動され、
    演算部は、外部交流電源に対し、力率1の正弦波の交流電流指令値の絶対値と、検出した中性点電流との偏差が0になるように、制御電圧指令値を演算し、
    3相PWM信号出力部は、演算部で演算した制御電圧指令値と、3相のキャリア信号とを比較し、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、インバータの3相の正極側または負極側のスイッチング素子のゲートに出力することを特徴とする電力制御装置。
  3. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    インバータの正極側とバッテリの正極との間に充電時接続スイッチを介して接続され、ダイオード整流素子及びコンデンサを含む充電付加回路を備え、
    外部交流電源からバッテリを充電する際に、バッテリの正極とインバータの正極側とが走行時接続スイッチで切り離され、蓄電部の負極とインバータの負極側とが接続された状態で、ダイオード整流素子の正極側がインバータの正極側に接続され、ダイオード整流素子の負極側がモータの固定子巻線の中性点とバッテリの正極とに接続され、ダイオード整流素子の交流側にコンデンサを介して外部交流電源が接続されることを特徴とする電力制御装置。
  4. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    バッテリの正極が接続されるインバータの正極側とバッテリの負極が接続されるインバータの負極側との間に2個直列に接続されたダイオード整流素子からなる直列接続ダイオードと、
    直列接続ダイオードの中点とモータの固定子巻線の中性点との間にスイッチを介して接続され、コンデンサを含む充電付加回路とを備えることを特徴とする電力制御装置。
  5. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    バッテリは、2個のバッテリが直列に接続された直列接続バッテリであり、
    直列接続バッテリの中点とモータの固定子巻線の中性点との間にスイッチを介して接続され、コンデンサを含む充電付加回路を備えることを特徴とする電力制御装置。
  6. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    バッテリと、インバータとの間に、インバータに対し並列に接続された直列接続コンデンサを備え、
    直列接続コンデンサは、2個の第1コンデンサが直列に接続され、
    直列接続コンデンサの中点とモータの固定子巻線の中性点との間にスイッチを介して接続され、第2コンデンサを含む充電付加回路を備えることを特徴とする電力制御装置。
  7. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    モータの固定子巻線の中性点と、バッテリの負極を接続したインバータの負極側との間に充電時接続スイッチを介して接続され、ダイオード整流器及びコンデンサを含む充電付加回路を備え、
    外部交流電源からバッテリを充電する際に、バッテリの負極とインバータの負極側とが接続された状態で、ダイオード整流素子の正極側がモータの固定子巻線の中性点に接続され、ダイオード整流素子の負極側がインバータの負極側に接続され、ダイオード整流素子の交流側にコンデンサを介して外部交流電源が接続されることを特徴とする電力制御装置。
  8. 請求項2に記載の電力制御装置において、
    モータは、補機用モータであり、
    インバータは、補機用モータを駆動する補機用インバータであり、
    バッテリは、電動車両走行用モータと補機用モータとの共通する電力源として使用されることを特徴とする電力制御装置。
  9. 請求項1に記載の電力制御装置において、
    演算部は、正弦波の交流電流指令値の絶対値に交流電源電圧とバッテリ電圧とから定められる分流比を乗じて得られる値と、リアクトル成分の検出電流との偏差に補償器を乗じて得られる値にバッテリ電圧を加算し、交流電源電圧の絶対値にバッテリ電圧を加算した値で除算して偏差対応値であるPWM変調率を演算し、
    3相PWM信号出力部は、演算されたPWM変調率と、位相が120度ずつ異なる3相のキャリア信号とを比較し、PWM指令電圧であり、位相が120度ずつ異なる各相用のPWM信号を生成し、各相用のPWM信号を、電力変換器の3相の正極側または負極側のスイッチング素子のゲートに出力することを特徴とする電力制御装置。
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