JP2011011703A - 電動ブレーキ制御装置及び電動ブレーキ制御方法 - Google Patents

電動ブレーキ制御装置及び電動ブレーキ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】運転者の意図しないペダル操作による運転者の予期しない振動や音の発生を低減可能な電動ブレーキ制御の技術を提供する。
【解決手段】ブレーキペダル50から前記主ピストン11に入力する操作推力を、電動アクチュエータ20の駆動によってアシストすることで、マスタシリンダ40で発生するブレーキ液圧を制御する。このとき、ブレーキペダル50に掛かる踏力Tが踏力閾値d以下では、前記踏力Tが踏力閾値dよりも大きい場合に比べて、前記電動アクチュエータ20の駆動を小さく抑制する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、運転者のブレーキペダルの操作量に応じたブレーキ液圧を、電動アクチュエータの駆動力でアシストする電動ブレーキ制御の技術に関する。
特許文献1に記載の電動アクチュエータを使用したブレーキ制御装置は、所定の条件のもと、電動アクチュエータを駆動して各車輪のブレーキ圧を増圧制御することによって、車両の減速度が目標減速度になるように制御する。このとき特許文献1に記載の技術では、実際の減速度が振動的になることを防止するために、ブレーキ圧の増減調圧を規制する不感帯を設定する。そして、この不感帯の領域幅を、車両の減速度の増加割合に応じて変更する。
特開平5−310106号公報
しかし、既に減速度が変化した場面では、運転者の意図しないペダル操作で発生する減速度も含めてブレーキペダルのストローク量が変化する。そして、変化したストロークに応じた目標減速度を算出し、その目標減速度になるように電動アクチュエータが作動することで、運転者が予期しない振動や音が発生するおそれがある。
本発明は、前記のような点に着目してなされたもので、運転者の意図しないペダル操作による予期しない振動や音の発生を低減可能な電動ブレーキ制御の技術を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、ブレーキペダルの操作に応じてブレーキ液が入ったマスタシリンダ内を進退することで、前記マスタシリンダ内のブレーキ液圧を加減圧させるピストン構造体を備え、前記ブレーキペダルの操作により前記ピストン構造体に掛かる操作推力を、電動アクチュエータが発生する駆動力でアシストすることで前記ブレーキ液圧を増圧する。このとき、前記電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値と取得した踏力とを比較し、前記取得した踏力が踏力閾値以下では、前記取得した踏力が踏力閾値よりも大きい場合に比べて、前記電動アクチュエータの駆動を小さく抑制する。
本発明によれば、電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を、踏力に基づいて規定する。
このため、運転者の意図しないペダル操作が発生してブレーキペダルの操作量が変化しても、踏力が小さい場合には、実際に制動力を発生させる必要がないので、電動アクチュエータの駆動を抑制する。この結果、運転者の意図しないペダル操作があっても電動アクチュエータの駆動することで、運転者の予期しない電動アクチュエータの駆動に伴う振動や音の発生を低減可能となる。
本発明に基づく実施形態に係る電動ブレーキ制御装置の構造を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る電動ブレーキ制御装置の模式的構成を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る制御構成を説明するブロック図である。 本発明に基づく実施形態に係る目標値補正部の構成を説明するブロック図である。 不感帯演算部の処理を説明する図である。 踏力と踏力閾値dとの関係の一例を示す図である。 ゲインgを求めるためのマップを示す図である。 目標値補正部の処理を説明するための図である。 一定倍力制御を説明するための図である。 可変倍力制御を説明するための図である。 比較例のタイムチャート例を示す図である。 本実施例のタイムチャート例を示す図である。 踏力と踏力閾値dとの関係の一例を示す図である。 ペダルちょい踏み時の作用を示すタイムチャート例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の電動ブレーキ制御装置を構成する電動倍力装置を説明する断面図である。また図2は、その機能を模式的に記載した模式図である。
(構成)
まず構成について説明する。
なお、本実施形態では、マスタシリンダの構造としてタンデムマスタシリンダを例に説明する。マスタシリンダの構造は、タンデムマスタシリンダである必要はない。
電動倍力装置1は、図1に示すように、ピストン構造体10と、電動アクチュエータ20とを備える。ピストン構造体10は、ハウジング30の内部に位置して、マスタシリンダ40のプライマリピストンとしての役割も有する。また、電動アクチュエータ20は、ピストン構造体10を構成する後述のブースタピストン12に推力(アシスト推力)を付与する。ここで、前記ハウジング30は、車室壁3に固定される。また、ハウジング30の第2筒体32の前端に、マスタシリンダ40が連結する。前記マスタシリンダ40は、前記ピストン構造体10と同軸に配置する。
最初にマスタシリンダ40の構造について説明する。
前記マスタシリンダ40は、有底のシリンダ本体41と、リザーバ42とを備える。なお、上述のように、ピストン構造体10は、マスタシリンダ40のプライマリピストンを構成する。また、シリンダ本体41内にセカンダリピストン45を摺動可能に配置する。つまり、シリンダ本体41内は、ピストン構造体10とセカンダリピストン45とによって、2つの圧力室43,44に画成される。そして、前記ピストン構造体10及びセカンダリピストン45の前進に応じて各圧力室43,44内のブレーキ液が、つまりマスタシリンダのブレーキ液圧を対応する系統のホイールシリンダへ圧送される。
また、シリンダ本体41の壁に、各圧力室43,44内とリザーバ42とを連通するリリーフポート41aを設ける。また、シリンダ本体41の内面において、前記リリーフポート41aの前側にそれぞれシール部材46を配置する。各圧力室43,44は、前記ピストン構造体10及びセカンダリピストン45の前進に応じて、前記一対のシール部材46が対応するピストン構造体10のブースタピストン12とセカンダリピストン45の外周面(後述の貫通孔41bより後側の外周面)に摺接することで、リリーフポート41aに対し閉じる。なお、各圧力室43,44内には、前記ピストン構造体10のブースタピストン12及びセカンダリピストン45を初期位置へ付勢する戻しばね47を配置する。また、ブースタピストン12及びセカンダリピストン45の前端部には、ブレーキ非作動時の初期位置(図1の状態)においてマスタシリンダ40内のリリーフポート41aに連通可能な貫通孔41bを設けている。
次に、電動倍力装置1のピストン構造体10について説明する。
ピストン構造体10は、主ピストン11と、円筒状のブースタピストン12とを備える。ブースタピストン12は、主ピストン11の外径側且つ同軸に位置し、また、主ピストン11とブースタピストン12とは、少なくとも軸方向に相対移動可能となっている。
主ピストン11は、後端部をブレーキペダル50に連結する。すなわち、主ピストン11の後端に設けた大径部11aに、ペダル側軸51を介してブレーキペダル50が連結する。そして、ブレーキペダル50の操作(ペダル操作)により、主ピストン11は進退移動する。ここで、ペダル側軸51は、大径部11aに設けた球面状凹部11bに対し、先端部を嵌合させた状態で連結することで、ペダル側軸51の揺動を許容する。また、主ピストン11の前端側(マスタシリンダ40側)を、同じ圧力室43内に挿入した状態とする。
また、ブースタピストン12は、前端側(マスタシリンダ40側)をマスタシリンダ40内の圧力室(プライマリ室)13に挿入する。なお、円筒状のブースタピストン12の内径面における長手方向中間部位に、内径方向に突出した隔壁12aを設け、その隔壁12aを、主ピストン11は貫通している。
ブースタピストン12と主ピストン11との間は、シール部材60によりシールされている。また、ブースタピストン12とマスタシリンダ40のシリンダ本体41のガイド41cとの間も、シール部材46によりシールする。これによって、圧力室43からマスタシリンダ40外へのブレーキ液の漏出を防止する。ブースタピストン12及びセカンダリピストン45の前端部には、ブレーキ非作動時の初期位置においてマスタシリンダ40内のリリーフポート41aに連通可能な貫通孔41bを形成する。
主ピストン11の外径面とブースタピストン12の内径面との間には、環状空間60を有する。その環状空間60に、一対のばね(付勢手段)61を配設する。一対のばね61は共に、その各一端を主ピストン11に設けたフランジ部11cに係止する。また、ばね61Aの他端をブースタピストン12の隔壁12aに係止し、ばね61Bの他端をブースタピストン12の後端部に嵌着した止め輪62に係止する。前記一対のばね61は、主ピストン11に対するブースタピストン12の位置を中立位置(相対変位=ゼロ)に向けて付勢する。すなわち、前記一対のばね61は、ブレーキ非作動時には主ピストン11とブースタピストン12とを相対変位がゼロつまり中立位置に保持する。また、前記一対のばね61により、主ピストン11とブースタピストン12とが中立位置からいずれかの方向に相対変位したとき、ブースタピストン12に対して主ピストン11を中立位置に戻す付勢力が作用する。
次に電動アクチュエータ20について説明する。
電動アクチュエータ20は、ハウジング30の外径側に固定した電動モータ21と、ボールねじ機構(回転−直動変換機構)22と、電動モータ21の回転を減速してボールねじ機構22に伝達する回転伝達機構23とを備える。電動モータ21は、例えばDCブラシレスモータとする。
ボールねじ機構22は、ナット部材(回転部材)22Aとねじ軸(直動部材)22Bとを備える。ナット部材(回転部材)22Aは、軸受63を介して第1筒体31に回動自在に支持される。ねじ軸(直動部材)22Bは、ナット部材22Aにボール(符号省略)を介して噛合する中空の部材である。そのねじ軸22Bの後端部は、ハウジング30に固定したリングガイド64に回動不能にかつ摺動可能に支持される。これにより、ナット部材22Aの回転に応じて、ねじ軸22Bが直動する。
一方、回転伝達機構23は、第1プーリ23Aと、第2プーリ23Bと、前記2つのプーリ23A、23B間に掛け回されたベルト(タイミングベルト)23Cとを備える。第1プーリ23Aは、電動モータ21の出力軸21aに取付ける。第2プーリ23Bは、ナット部材22Aにキー65を介して回動不能に嵌合する。第2プーリ23Bは、第1プーリ23Aに比べて大径となっており、これにより電動モータ21の回転を減速してボールねじ機構22のナット部材22Aに伝達する。また、軸受63には、ナット66により第2プーリ23B及びカラー67を介して与圧を掛けておく。なお、回転伝達機構23は、前記構成に限定しない。回転伝達機構23は減速歯車機構等であってもよい。
前記ボールねじ機構22のねじ軸22Bの前端部に、フランジ部材68を嵌合により固定し、ねじ軸22Bの後端内径面に対し筒状ガイド69を嵌合により固定する。このフランジ部材68の内径面及び筒状ガイド69は、主ピストン11を摺動案内するガイドとなる。また、フランジ部材68は、ねじ軸22Bが前進(図1中の左側方向)することでブースタピストン12の後端面に当接し、これに応じてブースタピストン12も前進する。また、ハウジング30を構成する第2筒体32の内径面に、内径方向に突出する環状突起32aを設け、その環状突起32aとフランジ部材68との間に、戻しばね70を設ける。戻しばね70の弾性力によって、ブレーキ非作動時には、ねじ軸22Bは初期位置(図1の状態)に位置する。
また、アクチュエータサーボ制御部110を備える。アクチュエータサーボ制御部110は、後述のコントローラ100から入力した目標値となるように、前記電動アクチュエータ20の電動モータ21を駆動制御する。
また、ストロークセンサ80(入力操作量検出手段)を備える。ストロークセンサ80は、車体に対する主ピストン11の絶対変位量Aを検出する。検出した絶対変位量Aは、コントローラ100に出力する。本実施形態では、ストロークセンサ80としてポテンショメータ(変位センサ)を例示する。このポテンショメータ80は、抵抗体を内蔵した本体部80Aと、本体部80Aから主ピストン11と平行にブレーキペダル50側に延びるセンサロッド80Bとからなる。ポテンショメータ80は、ハウジング30の取付部材34のボス部34aに固定したブラケット35に主ピストン11と平行に取付ける。センサロッド80Bは、本体部80Aに内蔵したばねにより常時、伸長方向へ付勢され、主ピストン11の後端部に固定したブラケット81に先端を当接させている。
また、相対変位センサ90(相対変位量検出手段)を備える。相対変位センサ90は、主ピストン11とねじ軸22Bとの間に配置されて、主ピストン11とブースタピストン12との相対変位量Bを検出する。相対変位センサ90は、検出した相対変位量をコントローラ100に出力する。
また、前記マスタシリンダ40のマスタシリンダ40のブレーキ液圧Pを検出する圧力センサ92を備える。その圧力センサ92は、検出した圧力値をコントローラ100に出力する。
コントローラ100は、ブレーキペダル50の操作量(ペダルストローク)に比例した前記絶対変位量に基づき目標値を演算し、その目標値となるようにアクチュエータサーボ制御部110を介して電動アクチュエータ20を駆動制御する。これによって、ブースタピストン12を進退させて、目標とするサーボアシスト(アシスト推力)を発生する。
ここで、ブースタピストン12の変位分(前進及び後退)が主ピストン11の変位に加算されて、マスタシリンダ40のブレーキ液圧を調整することとなる。
このブレーキ液圧調整について、図2を参照しつつ説明する。
図2から分かるように、(1)式で示す圧力平衡関係が成立する。
Pb=(Fi−K×ΔX)/Ai=(Fb+K×ΔX)/Ab ・・・(1)
ここで、
Pb :マスタシリンダ40内の圧力室(プライマリ室)13内のブレーキ液圧、
Fi :操作推力、
Fb :アシスト推力、
Ai :主ピストン11の受圧面積、
Ab :ブースタピストン12の受圧面積、
K :ばね61(61A、61B)のばね定数、
ΔX :主ピストン11とブースタピストン12との相対変位量
である。
また、相対変位量ΔXは、主ピストン11の変位をXi、ブースタピストン12の変位をXbとして、ΔX=Xi−Xbと定義している。また、ΔXは、相対移動の中立位置ではゼロ、主ピストン11に対してブースタピストン12が後退する方向では正符号、その逆方向では負符号とする。なお、前記(1)式で示す圧力平衡式ではシールの摺動抵抗を無視している。また、アシスト推力Fbは、電動モータ21の電流値から推定できる。
一方、倍力比αは、下記(2)式のように記載出来る。
α=Pb×(Ab+Ai)/Fi ・・・(2)
したがって、この(2)式に前記(1)式のPbを代入すると、倍力比αは下記(3)式のようになる。
α=(1−K×ΔX/Fi)×(Ab/Ai+1) ・・・(3)
この(3)式から分かるように、一定倍力制御を行う場合には、ポテンショメータ80の検出結果に基づいて相対変位量ΔXが0となるように電動モータ21の回転を制御(フィードバック制御)すればよいことが分かる。このとき、倍力比αは、α=Ab/Ai+1となり、ブースタピストン12の受圧面積Abと主ピストン11の受圧面積Aiとの面積比で一義的に定まる。また(3)式から分かるように、相対変位量ΔXを負の所定値に設定し、相対変位量ΔXが前記所定値となるようにすることも出来る。ブレーキ液圧を増加する方向へ主ピストン11が移動するに従い、主ピストン11の絶対変位量に比べてブースタピストン12の絶対変位量が大きくなるようにすることも出来る。すなわち、電動モータ21の回転を制御すれば、倍力比αは、(1−K×ΔX/Fi)倍の大きさとなる。すなわち、倍力比が可変となり、電動アクチュエータ20が倍力源として働いて、ペダル踏力Tの大きな低減を図ることができるようになる。
前記コントローラ100は、図3に示すように、メモリ103を有し、このメモリ103に、演算・制御プログラム、入力ストロークとこれに対応する相対変位量とを用いて表示される目標相対変位量算出特性データ等を格納している。そして、前記コントローラ100は、図3に示すように、目標値演算部101、及び目標値補正部102を備える。
目標値演算部101は、ストロークセンサ80からの検出信号に基づく主ピストン11の移動に応じた、ブースタピストン12の目標相対変位量Cを、予め設定した倍力の条件則に基づき演算する。また、目標値演算部101は、ストロークセンサ80が検出した絶対変位量を微分してストローク速度Vを算出する。そして、目標値演算部101は、絶対変位量A及びストローク速度Vから、予め設定した倍力の条件則に基づき目標相対変位量Cを演算する。そして、演算した目標相対変位量Cを目標値補正部102に出力する。
なお、前記予め設定した倍力の条件則としては、一定倍力制御、可変倍力制御、ジャンプイン制御、ブレーキアシスト制御、ビルドアップ制御、回生協調制御、減倍力制御などを例示出来る。
また、前記目標値補正部102は、図4に示すように、踏力演算部102A、不感帯演算部102B、微分処理部102C、不感帯補正部102D、乗算部102E、及び補正処理部102Fを備える。
踏力演算部102Aは、マスタシリンダ40のブレーキ液圧P及びストロークセンサ80の検出値Xiを入力し、下記(4)式に基づき踏力Tを演算する。すなわち踏力演算部102Aは、推定した踏力Tを取得する。踏力演算部102Aは、取得した踏力Tを不感帯演算部102Bに出力する。なお、ブレーキペダル50に圧力センサ92などを設けるなどして、踏力Tを取得しても良い。また、踏力Tはこれに限定されず、他の公知の処理によって取得しても良い。なお、踏力Tは、一般に、ペダルストローク量が大きくなるにつれて増加する。
踏力T = k ×Xi +(Ai+Ab)×P ・・・(4)
ここで、kは、位置決め用バネによるオフセットバネ定数である。
不感帯演算部102Bは、踏力Tに対する踏力閾値dを演算する。具体的には、現在の踏力Tに基づき、図6(a)に示すように、踏力閾値dを設定する。
その不感帯演算部102Bの処理について図5を参照して説明する。
先ず、ステップS100にて、取得した踏力TがT1以下か否かを判定する。取得した踏力TがT1以下の場合には、ステップS110に移行し、踏力閾値dにd1を設定する。その後、復帰する。一方、取得した踏力TがT1よりも大きい場合には、ステップS120に移行する。
ステップS120では、取得した踏力TがT2以下か否かを判定する。取得した踏力TがT2以下の場合には、ステップS130に移行し、踏力閾値dにd2を設定する。その後、復帰する。一方、取得した踏力TがT1よりも大きい場合には、ステップS140に移行する。
ステップS140では、取得した踏力TがT3以下か否かを判定する。取得した踏力TがT3以下の場合には、ステップS150に移行し、取得した踏力Tと、T2、T3,d2から、下記式によって第3踏力閾値d3を演算して踏力閾値dに設定する。その後、復帰する。ここで、踏力速度に応じてT3を小さくしても良い。例えば、踏力速度が予め設定した閾値以上の場合には、T3を小さくして、踏力と踏力閾値dとの関係を図6(b)の状態とする。前記踏力速度は、例えば踏込み初めである、ロスストローク領域での踏力速度を採用する。
d3 ={(T3−T)/ (T3−T2)}×d2
ここで、前記ペダルストロークと踏力Tとの基本的な関係は、踏力Tの増加に伴い、ペダルストロークが増加する関係にある。
そして、前記T1に、ロスストローク分の踏力相当と想定される踏力値を設定する。ロスストローク分の踏力相当とは、運転者が通常行う踏込み速度において、ペダルストローク量がロスストローク領域のときの最大の踏力T1とする。またこのときの踏力閾値d1として、ペダルガタ分相当の踏力T値に設定する。ここで、ロスストロークとは、圧力室とリザーバ42との連通が遮断されるまでの、ブレーキペダル50のストローク量である。また、ペダルガタ分とは、主ピストン11の移動が開始するまでのブレーキペダル50の踏込み分である。そして、ロスストローク領域とは、ブースタピストン12のストローク量がゼロの状態から当該ブースタピストン12がマスタシリンダ40内とリザーバ42との間の連通を遮断するまでのブレーキ液圧が発生しない区間を指す。
また、前記T2は、その踏力T2以下では、運転者が電動アクチュエータ20の作動による音が気になるであろう領域の上限値である。またこのときの踏力閾値d2は、例えばそのT1と等しく設定する。
微分処理部102Cは、踏力演算部102Aが取得した踏力Tを微分して、踏力Tの変化率である踏力速度T′を演算する。なお、ストローク量を微分してストローク速度を演算し踏力速度T′の代わりに使用しても良い。但し、ストローク変動の影響を抑える観点からは、ストローク速度よりも踏力速度T′の方が好ましい。
不感帯補正部102Dは、図7に基づき、踏力速度T′に基づきゲインgを演算する。すなわち、踏力速度T′が所定TX以上の場合には、ゲインgを小さな値とする。
乗算部102Eは、不感帯演算部102Bが取得した踏力閾値dにゲインgを乗算して演算した補正後の踏力閾値dを補正処理部102Fに出力する。
d ← g ×d
補正処理部102Fでは、目標値演算部101から、主ピストン11に対するブースタピストン12の目標相対変位量Cを入力する。また、踏力演算部102Aから現在の踏力Tを入力すると共に、乗算部102Eから踏力閾値dを入力する。なお、補正処理部102Fは、前回のアクチュエータサーボ制御部110に出力した目標相対変位量C(出力目標相対変位量C0とも呼ぶ)を記憶している。
補正処理部102Fは、現在の踏力Tと踏力閾値dとを比較する。現在の踏力Tが踏力閾値dよりも大きい場合には、目標値演算部101から入力した目標相対変位量Cを出力目標相対変位量C0として、その出力目標相対変位量C0をアクチュエータサーボ制御部110に出力する。
一方、現在の踏力Tが踏力閾値d以下の場合には、出力目標相対変位量C0を更新することなく、前回の出力目標相対変位量C0をアクチュエータサーボ制御部110に出力する。
次に、上述の目標値補正部102の処理を、図3を参照して説明する。なお、この目標値補正部102は、所定のサンプリング周期毎に作動する。
先ずステップS200でストロークセンサ80の値Xi及びマスタシリンダ40のブレーキ液圧Pを読み込む。
続いてステップS210にて踏力Tを演算してステップS220に移行する。
ステップS220では、ブレーキペダル50が踏み込まれたか否かを判定する。踏力Tがゼロよりも大きくなった場合にブレーキペダル50が踏み込まれたと判定すればよい。ブレーキペダル50が踏み込まれていない場合には、そのまま復帰する。一方、ブレーキペダル50が踏み込まれている場合にはステップS230に移行する。
ステップS230では、図6に基づき踏力Tに基づき踏力閾値dを演算する。なお、後述の図13のマップに基づき算出しても良い。
続いてステップS240にて、現在の踏力Tと踏力閾値dとを比較する。現在の踏力Tが踏力閾値dよりも大きい場合にはステップS250に移行する。一方、現在の踏力Tが踏力閾値d以下の場合にはステップS260に移行する。
ステップS250では、目標値演算部101から入力した目標相対変位量Cを出力目標相対変位量C0として、その出力目標相対変位量C0をアクチュエータサーボ制御部110に出力する。
ステップS260では、出力目標相対変位量C0を前回値のままとして、その出力目標相対変位量C0をアクチュエータサーボ制御部110に出力する。
ここで、電動倍力装置1における、前記予め設定した倍力の条件則(目標値の設定方法)の例として、一定倍力制御、可変倍力制御について、下記に説明する。
一定倍力制御は、主ピストン11及びブースタピストン12を一体的に変位させる(主ピストン11に対してブースタピストン12を相対変位0で変位させる)ものである。一定倍力制御は、主ピストン11のストローク(適宜、入力ストロークという。)を横軸、ブースタピストン12のストローク(適宜、アシストストロークという。)を縦軸にするとアシストストロークが図9(a)の実線で示される特性となる制御である。一定倍力制御を行うことにより、図9(c)に示されるように、主ピストン11の前進に伴いマスタシリンダ40で発生するブレーキ液圧が2次曲線、3次曲線、あるいはこれらにそれ以上の高次曲線等が複合した多次曲線(以下、これらを総称して多次曲線という)状に大きくなる。
入力ストロークを横軸、主ピストン11とブースタピストン12との相対変位量を縦軸にすると、図9(a)に示される特性データ及び図9(c)に示される特性データで示される一定倍力制御の特性を、図9(b)に示す目標相対変位量算出特性データで表現することができる。図9(b)で実線は主ピストン11とブースタピストン12との相対変位量である。図9(b)の実線で示すように主ピストン11とブースタピストン12との相対変位量が常に0であるように電動モータ21を制御すると、図9(c)に示されるブレーキ液圧特性が得られる。
また、主ピストン11とブースタピストン12との相対変位関係を可変の変更する条件則として、可変倍力制御、ジャンプイン制御、ブレーキアシスト制御、ビルドアップ制御、回生協調制御、減倍力制御等がある。なお、図10の(a)(b)(c)における破線は、図9の(a)(b)(c)で主ピストン11とブースタピストン12との相対変位量が常に0となるように変位させる一定倍力制御の特性を示す。
可変倍力制御は、図10(a)の実線に示されるように主ピストン11の前進に対してブースタピストン12の前進をより進め、ブースタピストン12と主ピストン11との相対変位量が主ピストン11の前進に伴い大きくなり、これに対応して主ピストン11の前進に伴うマスタシリンダ40で発生するブレーキ液圧の増加(多次曲線状に増加する特性)が、図10(c)の実線に示されるように大きくなるようにする制御方法である。
可変倍力制御としては、前記制御、つまり「ブレーキ液圧を増加する方向へ主ピストン11が移動するに従い、主ピストン11の絶対変位量に比べてブースタピストン12の絶対変位量が大きくなるように電動アクチュエータ20を制御」することに加え、ブレーキ液圧を増加する方向へ主ピストン11が移動するに従い、主ピストン11の絶対変位量に比べてブースタピストン12の絶対変位量が小さくなるように電動アクチュエータ20を制御することを含めるようにしてもよい。
図10(b)の目標相対変位量算出特性データは、図10(a)、(c)に対応して検証により得られたものである。そして、例えば入力ストロークの一つの値ns1に対応して相対変位量として一つの値(以下、目標相対変位量Cともいう)が定まるように電動モータ21を制御すると、目標相対変位量Cに対応する大きさのブレーキ液圧がマスタシリンダ40で発生するようになっている。
(動作・作用)
出力目標相対変位量C0から相対変位センサ90が検出した相対変位量Bを減算して偏差(C0−B)を求める。そして、アクチュエータサーボ制御部110が、その偏差を小さくなるための電動モータ21への供給電流を演算して、電動モータ21を駆動制御する。
そして、電動モータ21の駆動によって、ねじ軸22Bの作動及び戻しばね81のばね力によりブースタピストン12が変位(前進及び後退)する。そして、このブースタピストン12の変位分が主ピストン11の変位に加算されて、マスタシリンダ40のブレーキ液圧が調整されると共に、ブースタピストン12の変位とストロークセンサ80の変位との差分(相対変位量B)が相対変位センサ90に検出される。この検出データ(相対変位量B)がコントローラ100にフィードバックされて、電動モータ21ひいては前記ブレーキ液圧の制御に用いられる。
すなわち、コントローラ100は、ストロークセンサ80の検出信号に応じて、主ピストン11とブースタピストン12との相対変位関係が可変となる目標相対変位量Cを設定し、相対変位センサ90の検出信号(相対変位量B)に基づき、主ピストン11とブースタピストン12との相対変位関係(相対変位量B)が前記目標相対変位量Cとなるように電動モータ21を制御する。
ただし、踏力Tが踏力閾値d以下の場合には、アクチュエータサーボ制御部110に出力する目標値を前回値に保持する。すなわち、ペダルストロークの変動によって目標値演算部101が演算する目標値Cが変更しても、踏力Tが踏力閾値d以下の場合には、アクチュエータサーバ制御部110で使用する目標値C0を更新しない。この結果、アクチュエータのサーボ制御の収束性が良くなり、電動アクチュエータ20が駆動する際の振動、音が低減する。
このとき、電動アクチュエータ20によるアシスト推力を抑制する領域を、踏力Tに基づいて規定している。このため、運転者の意図しないペダルちょい踏みなどのペダル操作が発生してブレーキペダル50の操作量が変化しても、踏力Tが小さい場合には、電動アクチュエータ20によるアシスト推力を抑制する領域は変化しない。この結果、運転者の意図しないペダル操作によって発生する、運転者の予期しない振動や音を低減可能となる。
また、踏力Tが小さい領域では、踏力Tが大きい領域に比較して、音が乗員にとって電動アクチュエータ20が駆動する際の振動等が気になる傾向がある。このため、踏力閾値d以下の領域を、電動アクチュエータ20によるアシスト推力を抑制する領域(不感帯領域)としている。
但し、ロスストローク領域相当の踏力T1以下の場合には、踏力閾値dを小さくして、アシスト推力の抑制を小さく(抑制を実施しない場合も含む。)することで、ペダル踏込み初期の応答性を向上して、ペダル踏み応えが増すようにしている。
また、踏力速度T′が高い場合には、踏力速度T′が低い場合に比べて、運転者は早めに制動を掛けたい傾向にある。このため、踏力速度T′が高い場合には、踏力閾値dを小さく抑えることで応答性を向上させている。
ここで、ブレーキペダル50を踏込んで行く場合における、タイムチャート例を示す。なお、以下では一定倍力制御の例とする。
図11は、前記目標値補正部102によって目標値を補正をしない場合を示す比較例の場合である。
この比較例の場合には、ペダルに掛かる踏力Tの増加と共に、ペダルのストロークが発生し、主ピストンとブースタピストンとが同期を取って移動する。そして、ペダルストロークがロストストローク以上となると、マスタシリンダ40のブレーキ液圧Pが増加を始める。
なお、図11に示すように、初めに踏力Tが大きくなり所定以上の踏力となってペダルストロークが発生する。
図12は、前記目標値補正部102によって補正を実施する実施例の場合である。なお、この場合には、踏力Tと踏力閾値dとの関係を図13のように設定し、踏力閾値dをロスストローク領域相当の踏力T1より大きく設定した場合である。
この場合には、踏力Tが踏力閾値d以上となるまでマスタシリンダ40のブレーキ液圧の発生が抑制され、倍力制御時における音振が抑制される。すなわち、図14のようにペダルちょい踏みなど運転者が意図せずにブレーキペダル50を操作している場合には、ブースタピストン12は動かず音振の発生がない。
このとき、上述の図6のように、踏力Tがロスストローク領域相当の踏力T以下の場合は、電動アクチュエータ20の駆動の抑制を低下させることで、ロスストローク以上だけブースタピストンを移動させておくことで、マスタシリンダ40のブレーキ液圧を直ぐに発生可能な状態に出来る。そして、その後における、運転者が意図せずにブレーキペダル50を操作している場合、電動アクチュエータ20の駆動を抑制することで、電動アクチュエータ20の駆動による振動や音振が低下する。
さらに、踏力Tが踏力閾値d以上となった場合には、音振よりも制動の応答性を重視して、電動アクチュエータ20の駆動の抑制を実施しない。
ここで、踏力速度が大きい場合には、図6(a)→(b)のようにして、踏力が小さい場合に比べて踏力閾値dを小さくして、制動の応答性を重視するようにしても良い。踏力速度は、ペダルストロークがロスストロール領域の踏力とする。
また、前記説明では、踏力閾値dを踏力に応じて変更するようにしているが、踏力閾値dを固定値としても良い。
また、踏力閾値dをペダルストロークがロスストロール領域と想定されるときの踏力によって変更するようにしても良い。
ここで、踏力演算部102Aが踏力取得手段を構成する。不感帯演算部102Bが踏力閾値設定手段を構成する。補正処理部102Fがアクチュエータ抑制手段を構成する。
(本実施形態の効果)
(1)踏力取得手段は、前記ブレーキペダル50に掛かる踏力Tを推定若しくは検出することで当該踏力を取得する。アクチュエータ抑制手段は、前記電動アクチュエータ20が発生する駆動力を、前記踏力取得手段が取得した踏力が、前記電動アクチュエータ20の駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値d以下では、前記踏力取得手段が取得した踏力が踏力閾値よりも大きい場合に比べて、小さく抑制する。
このため、運転者の意図しないペダル操作が発生してブレーキペダルの操作量が変化しても、踏力が小さい場合には、実際に制動力を発生させる必要がないので、電動アクチュエータ20の駆動を抑制する。この結果、運転者の意図しないペダル操作があってペダルストロークが変動し制御の目標値が変化しても、電動アクチュエータ20の駆動を抑制することで、運転者の予期しない電動アクチュエータ20の駆動に伴う振動や音の発生を低減可能となる。
(2)前記電動アクチュエータ20の駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値dを設定する踏力閾値設定手段を有する。前記踏力閾値設定手段は、踏力取得手段が取得する踏力に応じて前記踏力閾値dを設定変更する。
これによって、踏力に応じた適切な踏力閾値を設定可能となる。
(3)前記ピストン構造体は、ブレーキペダルの操作に応じて進退する主ピストンに対し相対移動可能に進退するブースタピストンを備える。前記ブースタピストンは、タンデムマスタシリンダのプライマリピストンの機能を有し、前記電動アクチュエータの駆動を抑制することで前記ブースタピストンの移動を抑制する。
これによって、前記電動アクチュエータ20の駆動を小さく抑制することが可能となる。
また、ブースタピストンの移動も抑制されることで、ブースタピストンの移動に伴う音振も小さく抑制可能となる。
(4)前記踏力閾値設定手段は、前記ブースタピストンの進退によってブレーキ液圧が発生しない区間であるロスストローク領域のときの踏力に応じた前記踏力閾値dを設定する
これによって、踏力閾値dをペダル踏み始めの状態に応じた適正な値に設定可能となる。例えば、ロスストローク領域のときの踏力が大きい場合には、踏力が小さい場合に比べて踏力閾値dを小さくして、制動の応答性を重視する。
(5)前記踏力閾値設定手段は、前記踏力閾値dを、前記ブースタピストンの進退によってブレーキ液圧が発生しない区間であるロスストローク領域で想定される最大踏力よりも大きな踏力に対応した閾値に設定する。踏力取得手段が取得する踏力Tが上前記ロスストローク領域で想定される最大踏力閾値T1以下の場合には、電動アクチュエータが発生する駆動力の前記アクチュエータ抑制手段による抑制を小さく若しくは当該抑制を中止する。
これによって、音や振動等を抑制しつつ、制動開始の応答性を向上することが出来る。
(6)踏力閾値設定手段は、踏力の変化率である踏力速度T′に基づいて前記踏力閾値dを設定変更し、踏力速度T′が大きい場合には、踏力速度が小さい場合に比べて、前記踏力閾値dを小さくするように設定した。
踏力速度T′を検出して踏力閾値dを小さくすることにより、応答性の向上を図ることが出来る。
すなわち、ペダル早踏みのように踏力速度が速ければ踏力閾値を小さくすることで、制動の応答性を重視し、ペダルをゆっくり操作しているように踏力速度が遅ければ、音振抑制を重視する。
1 電動倍力装置
10 ピストン構造体
11 主ピストン
12 ブースタピストン
20 電動アクチュエータ20
21 電動モータ
40 マスタシリンダ
41 シリンダ本体
42 リザーバ
45 セカンダリピストン
50 ブレーキペダル
80 ストロークセンサ
90 相対変位センサ
92 圧力センサ
100 コントローラ
101 目標値演算部
102 目標値補正部
102A 踏力演算部(踏力取得手段)
102B 不感帯演算部(踏力閾値設定手段)
102C 微分処理部
102D 不感帯補正部
102E 乗算部
102F 補正処理部(アクチュエータ抑制手段)
110 アクチュエータサーボ制御部
B 相対変位量
C 目標相対変位量
C0 出力目標相対変位量
d 踏力閾値
Fi 操作推力
Fb アシスト推力
g ゲイン
P ブレーキ液圧
T 踏力
Xi 検出値
ΔX 相対変位量

Claims (7)

  1. ブレーキペダルの操作に応じてブレーキ液が入ったマスタシリンダ内を進退することで、前記マスタシリンダ内のブレーキ液圧を加減圧させるピストン構造体を備え、前記ブレーキペダルの操作により前記ピストン構造体に掛かる操作推力を、電動アクチュエータが発生する駆動力でアシストすることで、前記ブレーキ液圧を増圧する電動ブレーキ制御装置において、
    前記ブレーキペダルに掛かる踏力を推定若しくは検出することで当該踏力を取得する踏力取得手段と、
    前記電動アクチュエータが発生する駆動力を、前記踏力取得手段が取得した踏力が、前記電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値以下では、前記踏力取得手段が取得した踏力が踏力閾値よりも大きい場合に比べて、小さく抑制するアクチュエータ抑制手段と、
    を備えることを特徴とする電動ブレーキ制御装置。
  2. 前記電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値を設定する踏力閾値設定手段を有し、前記踏力閾値設定手段は、踏力取得手段が取得する踏力に応じて前記踏力閾値を設定変更することを特徴とする請求項1に記載した電動ブレーキ制御装置。
  3. 前記ピストン構造体は、ブレーキペダルの操作に応じて進退する主ピストンに対し相対移動可能に進退するブースタピストンを備え、前記ブースタピストンは、タンデムマスタシリンダのプライマリピストンの機能を有し、前記電動アクチュエータの駆動を抑制することで前記ブースタピストンの移動を抑制することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した電動ブレーキ制御装置。
  4. 前記電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値を設定する踏力閾値設定手段を有し、前記踏力閾値設定手段は、前記ブースタピストンの進退によってブレーキ液圧が発生しない区間であるロスストローク領域のときの踏力に応じた前記踏力閾値を設定することを特徴とする請求項3に記載した電動ブレーキ制御装置。
  5. 前記電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値を設定する踏力閾値設定手段を有し、前記踏力閾値設定手段は、前記踏力閾値を、前記ブースタピストンの進退によってブレーキ液圧が発生しない区間であるロスストローク領域で想定される最大踏力よりも大きな踏力に対応した閾値に設定し、
    踏力取得手段が取得する踏力が上前記ロスストローク領域で想定される最大踏力閾値以下の場合には、電動アクチュエータが発生する駆動力の前記アクチュエータ抑制手段による抑制を小さく若しくは当該抑制を中止することを特徴とする請求項3に記載した電動ブレーキ制御装置。
  6. 踏力閾値設定手段は、踏力の変化率である踏力速度に基づいて前記踏力閾値を設定変更し、踏力速度が大きい場合には、踏力速度が小さい場合に比べて、前記踏力閾値を小さくするように設定したことを特徴とする請求項2に記載した電動ブレーキ制御装置。
  7. ブレーキペダルの操作に応じてブレーキ液が入ったマスタシリンダ内を進退することで、前記マスタシリンダ内のブレーキ液圧を加減圧させるピストン構造体を備え、前記ブレーキペダルの操作により前記ピストン構造体に掛かる操作推力を、電動アクチュエータが発生する駆動力でアシストすることで前記ブレーキ液圧を増圧する電動ブレーキ制御方法において、
    前記ブレーキペダルに掛かる踏力を推定若しくは検出することで当該踏力を取得するステップと、
    前記電動アクチュエータの駆動を抑制する領域を規定するための踏力閾値と、前記取得した踏力を比較するステップと、
    前記取得した踏力が踏力閾値以下では、前記取得した踏力が踏力閾値よりも大きい場合に比べて、前記電動アクチュエータの駆動を小さく抑制するステップと、を有することを特徴とする電動ブレーキ制御方法。
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