JP6823154B1 - ボールネジ機構を備えた竪型射出成形機のエジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールネジ機構の交換が容易な竪型射出成形機のエジェクタ装置を提供する。【解決手段】エジェクタ装置(1)は、固定盤(2)の裏面に設けられている複数本のガイド軸(4)と、これらの先端に固定されている支持プレート(5)と、該ガイド軸(4)に沿ってスライドするエジェクタプレート(7)と、サーボモータ(10)等の駆動機構と、ボールネジ機構(8)とからなる。支持プレート(5)に中空のカラー(13)が回転可能に設けられ、このカラー(13)にボールネジ機構(8)のボールナット(14)と大プーリ(25)とが設けられている。大プーリ(25)は中心に孔を開け、カラー(13)の下部に固定する。ボールナット(14)にはフランジ(14b)を設け、大プーリ(25)の下方から挿入するようにカラー(13)に挿入する。フランジ(14b)を大プーリ(25)に当接させた状態で固定ボルト(28)によりカラー(13)に固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、竪型射出成形機において固定盤の裏面側に設けられ、サーボモータとボールネジ機構とによってエジェクタプレートが駆動されるようになっているエジェクタ装置に関するものである。
竪型射出成形機は、従来周知のように、一対の金型を上下方向に型開閉する型締装置、型締めされた金型に溶融樹脂を射出する射出装置とから概略構成されている。型締装置がトグル式からなる場合には、型締装置はベッドに設けられている固定盤と、この固定盤の上方に配置されている上可動盤と、下方に配置されている下可動盤と、複数本のタイバーと、トグル機構とからなる。タイバーは固定盤を貫通するように設けられ、上可動盤と下可動盤とはそれぞれタイバーの一方の端部と他方の端部とに固定され、連結されている。トグル機構は下可動盤と固定盤の間に設けられ、これを駆動すると固定盤に対して上可動盤と下可動盤とが上下する。すなわち型開閉される。
特開2010−240676号公報 特開2001−88174号公報
成形された成形品を金型から突き出すエジェクタ装置は、例えば特許文献1、2に示されているように周知であり、竪型射出成形機にも設けられている。図4の(A)によって、竪型射出成形機51に設けられている従来のエジェクタ装置52を説明する。エジェクタ装置52は、竪型射出成形機51の固定盤53の裏面側に設けられ、固定盤53にその一端が取り付けられている一対のガイド軸55、55と、このガイド軸55、55の他端に固定されている支持プレート56と、ガイド軸55、55に挿通されガイド軸55、55に沿ってスライド自在になっているエジェクタプレート58と、支持プレート56に設けられているサーボモータ59と、同様に支持プレート56に設けられているボールネジ機構61とから概略構成されている。ボールネジ機構61は、ボールネジ62とボールナット63とから構成されているが、まずボールナット63は次のように支持プレート56に設けられている。すなわち、支持プレート56には中央に大径の孔が空けられており、この孔に略円筒状のカラー64が、ベアリング65を介して回転可能に設けられている。このカラー64は、内周面が下方において拡径され雌ネジが形成されている。ボールナット63の頭部63aには雄ネジが形成されており、ボールナット63を回転させてこの雄ネジをカラー64の雌ネジに螺合させている。そしてカラー64の側面からピン、すなわち回り止め66が挿入され、これによってボールナット63はカラー64に対して回転が規制された状態で取り付けられている。つまりボールナット63は、カラー64を介して支持プレート56に回転可能に取り付けられている。一方、ボールネジ62は次のようにエジェクタプレート58に設けられている。すなわちエジェクタプレート58には、その裏面側にボールネジ固定プレート69が設けられ、このボールネジ固定プレート69には貫通孔が空けられている。一方ボールネジ62の頭部62aは小径になっており、この頭部62aが貫通孔に入れられている。そしてボールネジ固定プレート69には、その外周面からピン、つまり回り止め69aが挿入され、ボールネジ62の頭部62aを回転が規制された状態で固定している。これによってボールネジ62の先端部がエジェクタプレート58に固定されている。
サーボモータ59にはその駆動軸に駆動プーリ67が設けられ、カラー64には大プーリ68が設けられ、これらにはタイミングベルト70が掛け回されている。従って、サーボモータ59を駆動すると大プーリ68によってカラー64とボールナット63が回転し、ボールネジ62が軸方向に駆動されてエジェクタプレート58が駆動される。これによってエジェクタプレート58に設けられているエジェクタロッド71が駆動される。ところで、カラー64にはこのようにボールナット63と大プーリ68とが取り付けられる必要があるが、これらが互いに干渉しないように留意すべき点がある。それは、ボールナット63にはボールを返送するリターンチューブ63bが設けられていて、これが外方に突き出ている点である。このリターンチューブ63bを干渉無く収納できるように、大プーリ68は所定の形状に形成されている。図4の(B)には大プーリ68の背面図が示されているが、大プーリ68にはボールナット61が入れられる孔68aが空けられており、この孔68aは、その一部分が広げられて拡張部68bになっている。リターンチューブ63bはこの拡張部68bに入れられるようになっている。大プーリ68にはボルト孔68c、68c、…が空けられており、大プーリ68はボルト72によってカラー64に固定されている。
竪型射出成形機51に設けられている従来のエジェクタ装置52であっても、成形品の突き出しはスムーズに実施でき、この点では問題はない。しかしながらエジェクタ装置52には解決すべき課題も見受けられる。具体的には、メンテナンス性について課題が見受けられる。エジェクタ装置52において消耗部品はいろいろあるが、ボールネジ機構61は代表的な消耗部品であると言える。ボールネジ機構61は長期間使用するとボールが劣化して剥離したり、ボールナットが傷つくからである。従来のエジェクタ装置52においてボールネジ機構61を交換するには工数がかかる。例えば、ボールネジ機構61のボールナット63をカラー64から取り外すとき、回り止め66を取り外すだけではボールナット63を取り外せない。ボールナット63はカラー64に対して回転させて頭部63aの雄ネジを雌ネジから外す必要があるが、リターンチューブ63bがあるので大プーリ68の孔68a内でボールナット63を回すことができないからである。そうすると事前に大プーリ68を取り外す必要がある。しかしながら大プーリ68はタイミングベルト70が所定のテンションによって掛け回されているので、サーボモータ59を固定している取付ボルト75を緩めてサーボモータ59の位置を調整する調整ネジ74を回してテンションを下げなければならない。その後ボルト72を取り外して大プーリ68を取り外す。ボールナット63はこの後でしか取り外すことができない。ボールネジ62をエジェクタプレート58から取り外すのも困難である。ボールネジ62の頭部62aを固定しているボールネジ固定プレート69はエジェクタプレート58の裏面側に設けられているからである。つまり作業が困難な狭い箇所において回り止め69aが設けられていて、工具を入れることが困難であり、他の部材を傷つけないようにこれを取り外すのは熟練を要する。
本発明は以上のような問題を解決することを目的としており、具体的には、ボールネジ機構の交換が容易でメンテナンスに必要な工数が少なくて済む竪型射出成形機のエジェクタ装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、竪型射出成形機のエジェクタ装置において、ボールネジ機構を従来とは異なった方法で取り付けるようにする。エジェクタ装置は、固定盤の裏面に設けられている複数本のガイド軸と、これらの先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿ってスライドするエジェクタプレートと、サーボモータ等の駆動機構と、ボールネジ機構とからなる。支持プレートには回転可能に中空のカラーが設けられ、このカラーにボールネジ機構のボールナットと大プーリとが設けられている。大プーリは中心に孔を開け、カラーの下方からカラーに固定しておく。ボールナットにはフランジを設け、ボールナットは大プーリの下方から孔に挿入するようにカラーに挿入する。フランジが大プーリに当接した状態で固定ボルトによりフランジを大プーリを介してカラーに固定する。これによってボールナットをカラーに固定するようにする。
すなわち本発明は、竪型射出成形機の固定盤の裏面に垂直に取り付けられている複数本のガイド軸と、該ガイド軸の先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿って前記固定盤と前記支持プレートとの間をスライド自在に設けられているエジェクタプレートと、前記支持プレートに設けられているモータと、前記支持プレートに回転可能に支持されている中空のカラーと、ボールネジ機構とからなり、前記カラーには大プーリと前記ボールネジ機構のボールナットとが固定され、前記エジェクタプレートには前記ボールネジ機構のボールネジが固定され、そして前記モータの駆動プーリと前記大プーリとにタイミングベルトが掛け回されている竪型射出成形機のエジェクタ装置であって、前記大プーリは中心に孔が開けられ、前記カラーの下部において前記カラーに固定されており、前記ボールナットはフランジを備え、前記大プーリの前記孔に挿入されるようにして前記カラーに挿入され、前記大プーリに前記フランジが当接した状態で所定の固定ボルトにより前記ボールナットが前記カラーに固定されていることを特徴とする竪型射出成形機のエジェクタ装置として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエジェクタ装置において、前記エジェクタプレートには所定の貫通孔が空けられており、前記ボールネジはその上部に貫通孔より大径の支持部と、該支持部の上に前記貫通孔より小径の軸部とが設けられ、該軸部の頭部には雄ネジが形成されており、前記ボールネジは、前記軸部が前記貫通孔を貫通して前記エジェクタプレートの上側に頭部が突き出され、該突き出された頭部において所定のナットが締め付けられ、それによって前記エジェクタプレートに対して固定されていることを特徴とする、竪型射出成形機のエジェクタ装置として構成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のエジェクタ装置において、前記ガイド軸に装着され、前記支持プレートに対して前記エジェクタプレートを所定の高さで維持するようになっている、メンテナンス用治具を備えていることを特徴とする、竪型射出成形機のエジェクタ装置として構成される。
以上のように本発明は、竪型射出成形機の固定盤の裏面に垂直に取り付けられている複数本のガイド軸と、該ガイド軸の先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿って固定盤と支持プレートとの間をスライド自在に設けられているエジェクタプレートと、支持プレートに設けられているモータと、支持プレートに回転可能に支持されている中空のカラーと、ボールネジ機構とからなり、カラーには大プーリとボールネジ機構のボールナットとが固定され、エジェクタプレートにはボールネジ機構のボールネジが固定され、そしてモータの駆動プーリと大プーリとにタイミングベルトが掛け回されている竪型射出成形機のエジェクタ装置を対象としている。そして本発明によると、大プーリは中心に孔が開けられ、カラーの下部においてカラーに固定されており、ボールナットはフランジを備え、大プーリの孔に挿入されるようにしてカラーに挿入され、大プーリにフランジが当接した状態で所定の固定ボルトによりボールナットがカラーに固定されている。このようにボールナットがカラーに取り付けられているので、ボールナットのカラーからの取り外しは、固定ボルトを取り外して下方に引き抜くだけで済む。つまり、大プーリを事前にカラーから取り外したりする必要がなく、ボールナットの着脱ができる。ボールナットの着脱が容易であるので、ボールネジ機構の交換に要するメンテナンス費用を抑制することができる。他の発明によると、エジェクタプレートには所定の貫通孔が空けられており、ボールネジはその上部に貫通孔より大径の支持部と、該支持部の上に貫通孔より小径の軸部とが設けられ、該軸部の頭部には雄ネジが形成されており、ボールネジは、軸部が貫通孔を貫通してエジェクタプレートの上側に頭部が突き出され、該突き出された頭部において所定のナットが締め付けられ、それによってエジェクタプレートに対して固定されている。つまり、ボールネジをエジェクタプレートに固定している固定手段は、支持部とナットとからなりそれぞれエジェクタプレートを上下から挟み込むようにして締め付けている。そしてナットはエジェクタプレートの上面側に位置しているので、他の部材が妨げになることなくスパナを挿入し易い。つまり取り外しが容易になっている。従って、ボールネジ機構の交換が容易になっている。さらに他の発明によるとエジェクタ装置は、ガイド軸に装着され、支持プレートに対してエジェクタプレートを所定の高さで維持するようになっている、メンテナンス用治具を備えている。このメンテナンス用治具によってエジェクタプレートの落下を防止できるので、ボールネジをエジェクタプレートから取り外すとき、作業が容易になる。
本実施の形態に係る竪型射出成形機のエジェクタ装置を示す図で、その(A)は一部を断面で示すエジェクタ装置の正面図、その(B)は大プーリの背面図、その(C)はメンテナンス用治具の斜視図である。 本実施の形態に係る竪型射出成形機のエジェクタ装置において、ボールネジ機構を取り外す取り外し工程を模式的に示す図で、その(A)、(B)はそれぞれの取り外し工程におけるエジェクタ装置の正面図である。 本実施の形態に係る竪型射出成形機のエジェクタ装置において、ボールネジ機構を取り外す取り外し工程を模式的に示す図で、その(A)、(B)はそれぞれの取り外し工程におけるエジェクタ装置の正面図である。 従来の竪型射出成形機のエジェクタ装置を示す図で、その(A)はその一部を断面で示す従来のエジェクタ装置の正面図、その(B)は大プーリの背面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るエジェクタ装置1が設けられている竪型射出成形機は、図1には型締装置の一部である固定盤2しか示されていないが、従来の竪型射出成形機と同様に構成されている。すなわち金型を型締する型締装置と、樹脂を溶融して射出する射出装置とからなり、型締装置はベッドに固定されている固定盤2と、固定盤2の上方に設けられている上可動盤と、下方に設けられている下可動盤と、固定盤を貫通し上可動盤と下可動盤とを連結している複数本のタイバーと、固定盤と下可動盤との間に設けられているトグル機構と、から構成されている。固定盤にはその上面側にターンテーブルが設けられており、射出装置は上可動盤に設けられている。このような竪型射出成形機において、本実施の形態に係るエジェクタ装置1は固定盤2の裏面側、つまり下側に設けられている。
エジェクタ装置1は、固定盤2にその上端が取り付けられている2本以上のガイド軸4、4と、これらのガイド軸4、4の下端に設けられている支持プレート5と、ガイド軸4、4によって挿通され上下にスライド自在に設けられているエジェクタプレート7と、所定のボールネジ機構8と、支持プレート5に設けられているモータ10と、から概略構成されている。本実施の形態においてはモータ10はサーボモータ10からなり、支持プレート5は側方に所定の高さで延長されていて、サーボモータ10はこの延長された部分にその回転軸10aが下向きになるように設けられている。
ボールネジ機構8はサーボモータ10と共にエジェクタ装置1の駆動機構を構成する部材であるが、次のように支持プレート5に設けられている。すなわち支持プレート5には、中央に円形の開口部が空けられており、この開口部にベアリング12を介してカラー13が回転自在に設けられている。カラー13は中空の略円筒状に形成されており、このカラー13にボールネジ機構8のボールナット14が固定されている。
より詳しく説明すると、カラー13には、ボールナット14だけでなく駆動機構を構成している大プーリ25も固定されている。大プーリ25は、図1の(B)に示されているように、中央に所定の円形の孔25aが空けられており、孔25aは一部その大きさが拡大された拡大部分25bになっている。ボールナット14には循環するボールを返送するリターンチューブ14aが設けられているが、リターンチューブ14aはこの拡大部分25bに収納されるようになっている。大プーリ25にはボルトが挿通する複数個の小径の孔25c、25d、…が開けられている。これらの孔25c、25dは2種類あり、第1の孔25c、…は比較的径が大きく大プーリ25を貫通しているだけであるのに対し、第2の孔25d、…は比較的小径で大プーリ25を貫通しているが、所定の深さまで拡径した段部が形成されている。カラー13にはその下方にフランジ部13aが形成されており、フランジ部13aには複数個のボルト孔が開けられている。大プーリ13はカラー13に対してその下方からフランジ部13aに当接されている。このとき第2の孔25d、25d、…がカラー13のフランジ部13aのボルト孔に整合し、、所定の六角ボルト26、26、…が挿入され、締め付けられている。このようにして大プーリ25はカラー13に固定されているが、このとき六角ボルト26、26、…はその頭部が第2の孔25d、25d、…の拡径した段部に完全に収納された状態になっている。
本実施の形態においてボールナット14にはその下部においてフランジ部14bが形成され、図には示されていないがフランジ部14bには複数個のボルト孔が開けられている。このようなボールナット14が、大プーリ25の下方から孔25aに挿入され、カラー13の中空部に入れられている。このときボールナット14のリターンチューブ14aは大プーリ25の孔25aの拡大部分25bに整合するように入れられ、干渉しないようになっている。ボールナット14のフランジ部14bは大プーリ25に当接され、ボールナット14のフランジ部14bに開けられている複数個のボルト孔は、大プーリ25の第1の孔25c、25c、…と、カラー13のフランジ部13aに設けられているボルト孔に整合する。これらに所定のボルト28、28が挿入され、締め付けられている。このようにしてボールナット14がカラー13に固定されている。ボールナット14は、カラー13に対して垂直に挿入され、そしてボルト28、28が垂直に挿入されるようにして取り付けられるので、取付時においてカラー13に対して相対的にボールナット14を回転する必要がない。つまり取付時において、大プーリ25に対してもボールナット14を相対的に回転する必要がない。従って、本実施の形態においては、ボールナット14のカラー13への取付時において、カラー13に大プーリ25が予め取り付けられていても、ボールナット14のリターンチューブ14aが邪魔になることがない。
本実施の形態に係るエジェクタ装置1は、ボールネジ機構8のボールネジ15のエジェクタプレート7への取付方法にも特徴がある。ボールネジ15には、その先端において所定の長さに渡って径が拡大した部分、すなわち支持部15aが設けられている。この支持部15aには、外周面に水平な一対の溝15dが形成されスパナを係合させることができるようになっている。このような支持部15aの上には所定の長さで小径の軸部15bが設けられ、軸部15bの先端つまり頭部には雄ネジ15cが形成されている。一方、エジェクタ装置1には貫通孔が開けられており、ボールネジ15の軸部15bが貫通孔に入れられている。支持部15aは貫通孔より径が大きいのでエジェクタプレート7は支持部15aの端面に当接した状態になっている。このような状態において軸部15bの頭部はエジェクタープレート7の上面から露出する。この露出した頭部の雄ネジ15cにUナット17が締め付けられている。これによってボールネジ15がエジェクタプレート7に対して固定されている。
このようなボールネジ15の先端にはエジェクタロッド19が設けられ、突き出し方向に突き出されることになる。おな、図1には示されていないが必要に応じてエジェクタプレート7には複数本のエジェクタロッドを取り付けることができるようになっている。
前記したように本実施の形態において、サーボモータ10はその回転軸10a下方になるように支持プレート5に固定されているが、この回転軸10aに駆動プーリ24が設けられている。この駆動プーリ2と、カラー13に設けられている大プーリ25との間にタイミングベルト27が掛け回されている。このようなエジェクタ装置1において、サーボモータ10を駆動すると、駆動プーリ24、大プーリ25、カラー13に回転が伝達され、カラー13を介してボールナット14が回転する。そうするとボールネジ15が軸方向に駆動されエジェクタプレート7とエジェクタロッド19とが軸方向に駆動される。
本実施の形態に係るエジェクタ装置1において、ボールネジ機構8を交換する方法を説明する。この交換作業においては、図1の(C)に示されているメンテナンス用治具29を使用する。メンテナンス用治具29は上面形状が馬蹄形を呈し、ガイド軸4、4に装着してエジェクタプレート7の落下を防止するようになっている。エジェクタ装置1は、作業前において図2の(A)に示されているようになっている。図に示されていないサーボモータ10を回転してエジェクタプレート7を所定の距離だけ上昇させる。図2の(B)にはエジェクタプレート7が支持プレート5に対して所定の高さだけ上方に浮いている様子が示されている。このとき、ボールネジ15の支持部15aが露出することになる。ガイド軸4、4にメンテナンス用治具29、29を装着し、エジェクタプレートl7の落下を防止する。露出した支持部15aと、Uナット17とに図示されないスパナを係合させ、図3の(A)に示されているようにUナット17を取り外す。そうするとボールネジ15がエジェクタプレート7から取り外せる状態になる。また、ボルト28をボールナット14のフランジ部14bから取り外す。そうするとボールナット14がカラー13から取り外せる状態になる。図3の(B)に示されているようにボールネジ機構8を取り外す。新しいボールネジ機構8をエジェクタ装置1に取り付けるには、逆の手順を実施する。すなわちボールネジ機構8のボールナット14をカラー13の下方から挿入し、フランジ部14bを大プーリ25に当接させる。ボルト28、28によってボールナット14をカラー13に固定する。ボールネジ15は、その軸部15bをエジェクタプレート7の貫通孔に挿通させ、軸部15bの頭部の雄ネジにUナット17を螺合させる。スパナ等によりUナット17を締め付け、ボールネジ15をエジェクタプレート7に固定する。メンテナンス用治具29、29をガイド軸4、4から取り外す。ボールネジ機構8の交換を完了する。
1 エジェクタ装置 2 固定盤
4 ガイド軸 5 支持プレート
7 エジェクタプレート 8 ボールネジ機構
10 サーボモータ 12 ベアリング
13 カラー 13a フランジ部
14 ボールナット 14a リターンチューブ
14b フランジ部 15 ボールネジ
15a 支持部 15b 軸部
15c 雄ネジ 17 Uナット
19 エジェクタロッド 24 駆動プーリ
25 大プーリ 27 タイミングベルト
28 ボルト

Claims (3)

  1. 竪型射出成形機の固定盤の裏面に垂直に取り付けられている複数本のガイド軸と、該ガイド軸の先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿って前記固定盤と前記支持プレートとの間をスライド自在に設けられているエジェクタプレートと、前記支持プレートに設けられているモータと、前記支持プレートに回転可能に支持されている中空のカラーと、ボールネジ機構とからなり、前記カラーには大プーリと前記ボールネジ機構のボールナットとが固定され、前記エジェクタプレートには前記ボールネジ機構のボールネジが固定され、そして前記モータの駆動プーリと前記大プーリとにタイミングベルトが掛け回されている竪型射出成形機のエジェクタ装置であって、
    前記大プーリは中心に孔が開けられ、前記カラーの下部において前記カラーに固定されており、
    前記ボールナットはフランジを備え、前記大プーリの前記孔に挿入されるようにして前記カラーに挿入され、前記大プーリに前記フランジが当接した状態で所定の固定ボルトにより前記ボールナットが前記カラーに固定されていることを特徴とする竪型射出成形機のエジェクタ装置。
  2. 請求項1に記載のエジェクタ装置において、前記エジェクタプレートには所定の貫通孔が空けられており、
    前記ボールネジはその上部に貫通孔より大径の支持部と、該支持部の上に前記貫通孔より小径の軸部とが設けられ、該軸部の頭部には雄ネジが形成されており、
    前記ボールネジは、前記軸部が前記貫通孔を貫通して前記エジェクタプレートの上側に頭部が突き出され、該突き出された頭部において所定のナットが締め付けられ、それによって前記エジェクタプレートに対して固定されていることを特徴とする、竪型射出成形機のエジェクタ装置。
  3. 請求項2に記載のエジェクタ装置において、前記ガイド軸に装着され、前記支持プレートに対して前記エジェクタプレートを所定の高さで維持するようになっている、メンテナンス用治具を備えていることを特徴とする、竪型射出成形機のエジェクタ装置。
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