JP4582520B2 - 射出成形機の射出装置 - Google Patents
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Description
この場合には、ガイドレール10aのプッシャープレート5の移動方向における案内精度が低下し、射出スクリュ6を、その軸線を加熱筒4の軸線に一致させて(同芯度が狂うことなく)、加熱筒4に対して移動させることができず、計量時に加熱筒4の内周面に射出スクリュ6の外周面が部分的に接触して異常に摩耗するだけでなく、その接触による発熱によって加熱筒4内の溶融樹脂が炭化する(焼けを起こす)といった弊害が発生するおそれがある。
また、本発明の他の目的は、装置の製作が容易であり、射出スクリュの作動が円滑に行える射出成形機の射出装置を提供することである。
すなわち、請求項1に係る射出成形機の射出装置は、ベース部に一体に立設されたフロ
ントプレートに加熱筒がその基端部をフロントプレートに設けた加熱筒挿入用穴に挿入し
て固定され、プッシャープレートに周方向に回転自在に取り付けられた射出スクリュが前
記加熱筒に軸方向に移動自在に挿入され、前記プッシャープレートをガイド装置に案内さ
せて移動させることよって前記射出スクリュを前進移動させ、加熱筒内に計量された溶融
樹脂を射出ノズルから金型の成形キャビティに射出する射出成形機の射出装置において、
前記ガイド装置が、前記フロントプレートに前記加熱筒挿入用穴と平行に貫通して設け
た取付穴に一端部を嵌合して固定され、他端部をフロントプレートの後方に離間して前記
ベース部に一体に立設された支持部の上面に形成された半円筒形の凹所に固定された少なくとも2本のガイドバーと、前記プッシャープレートに前記射出スクリュの軸方向に沿ってあけた貫通穴に装着されて前記ガイドバーに沿って相対的に案内移動されるブッシュとを備えていることを特徴としている。
すなわち、請求項1に係る射出成形機の射出装置によれば、射出スクリュを取り付けた
プッシャープレートを案内移動させるガイドバーの取付穴を、フロントプレートに加熱筒
を取り付ける加熱筒挿入用穴と平行にして、工作機械による同一の加工工程で加工するこ
とができるので、前記取付穴と加熱筒挿入用穴の位置関係を正確にかつ容易に加工するこ
とができる。その結果、前記ガイドバーを加熱筒の軸線に平行度を正確に保ってフロント
プレートに固定することができ、該ガイドバーに沿ってプッシャープレートを移動させる
ことにより、加熱筒に対して射出スクリュをその軸線を加熱筒の軸線に正確に一致させて
移動させることができる。これにより、加熱筒の内周面に射出スクリュの外周面が接触す
るのを確実に防止し、加熱筒の内周面に射出スクリュが接触して摩耗したり、その際発生
する摩擦熱によって加熱筒内の溶融樹脂が炭化する弊害を確実に防止することができると
共に、装置の製作を容易に行うことができる。
しかも、ベース部の後端に設けた支持部の上端でガイドバーを支持して、従来の装置のように、ガイドバーの後端を支持するリヤプレートを設けないので、ガイドバーを可及的に短くすることができて、それに作用する質量による撓みを小さく抑えることができ、この点からも、プッシャープレートによる射出スクリュの加熱筒に対する移動を、加熱筒の軸線に対する同芯度を高めて円滑に行わせることができる。
また、請求項3に係る射出成形機の射出装置によれば、ガイドバーのフロントプレートへの取付構造が簡単となり、装置の組付け、分解を一層容易に行うことができる。
図1、図2において、Mは電動式射出成形機(射出成形機)の射出装置である。この射出装置Mは、マシンボディ1の上面に中間プレート1aを介在させて固定ボルト1bで固定されたベース部2を備えている。該ベース部2の前端(一端)にはフロントプレート3が一体に立設され、該フロントプレート3から後方に間隔をあけられているベース部2の後端(他端)には支持部2aが一体に立設されている。そして、前記フロントプレート3の上端には加熱筒取付部3bが一体に設けられており、該加熱筒取付部3bには前後方向(図1で左右方向)に向けて加熱筒挿入用穴3aがあけられている。前記加熱筒取付部3bには、加熱筒4がその基端部4aを加熱筒挿入用穴3aに嵌合されてフランジ4cを介してボルトで着脱可能に取り付けられており、加熱筒4内には射出スクリュ6がその周方向に回転自在に、軸方向に移動自在に挿入されている。
前記ガイドバー22、フランジ23、ボルト24a,24b,25、ブッシュ27等によって前記プッシャープレート5を加熱筒4(射出スクリュ6)の軸方向に沿って案内移動させるガイド装置Gが構成されている。
また、前記プッシャープレート5を案内移動させるガイドバー22を一対設けたが、これに限らず、3本以上設けてもよい。さらに、ガイドバー22は、一端部をその一端に固定したフランジ23を介してボルト25でフロントプレート3に固定したが、これに代えて、図1,図2に鎖線で示すように、ガイドバー22の一端部に直交して一対のねじ孔を水平方向(図2で左右方向)に設け、該ねじ孔にフロントプレート3のボルト穴を通して螺合されたボルト25aでフロントプレート3に固定するようにしてもよく、ガイドバー22の外周部に中心を有しガイドバー22の軸方向に向けたねじ孔を、ガイドバー22とフロントプレート3に跨ってガイドバー22の周方向に1ないし複数個形成し、該ねじ孔に止めねじ25bを螺合させることにより、ガイドバー22の一端部をフロントプレート3に固定するようにしてもよい。このように構成すると、ガイドバー22のフロントプレート3への取付構造が簡単となり、装置の組付け、分解を一層容易に行うことができる。また、前記ブッシュ27は、円筒状の軸受とされ、その内穴をガイドバー22に摺動自在に嵌合させたものとして構成したが、これに限らず、円筒状ケースの内周部に鋼球が保持され、該鋼球を介して前記ガイドバー22,22に移動自在に嵌合されたボールブッシュとして構成してもよく、その場合は、プッシャープレート5の移動抵抗を小さくすることができ、該プッシャープレート5を小さな動力で、円滑にかつ迅速に移動させて、射出スクリュ6による計量、射出動作を効率よく行うことができる。
2 ベース部
2a 支持部
3 フロントプレート
3a 加熱筒挿入用穴
4 加熱筒
5 プッシャープレート
6 射出スクリュ
7 ボールねじ軸
20 取付穴
21 凹所
22 ガイドバー
23 フランジ
24a、24b、25,25a ボルト
26 ブッシュ装着穴(貫通穴)
27 ブッシュ
G ガイド装置
M 射出装置
Claims (3)
- ベース部に一体に立設されたフロントプレートに加熱筒がその基端部をフロントプレートに設けた加熱筒挿入用穴に挿入して固定され、プッシャープレートに周方向に回転自在に取り付けられた射出スクリュが前記加熱筒に軸方向に移動自在に挿入され、前記プッシャープレートをガイド装置に案内させて移動させることよって前記射出スクリュを前進移動させ、加熱筒内に計量された溶融樹脂を射出ノズルから金型の成形キャビティに射出する射出成形機の射出装置において、
前記ガイド装置は、前記フロントプレートに前記加熱筒挿入用穴と平行に貫通して設けた取付穴に一端部を嵌合して固定され、他端部をフロントプレートの後方に離間して前記ベース部に一体に立設された支持部の上面に形成された半円筒形の凹所に固定された少なくとも2本のガイドバーと、前記プッシャープレートに前記射出スクリュの軸方向に沿ってあけた貫通穴に装着されて前記ガイドバーに沿って相対的に案内移動されるブッシュとを備えていることを特徴とする射出成形機の射出装置。 - 前記各ガイドバーは、前記フロントプレートの下部において水平面内に間隔をあけて配置され、一端部が一端にボルトで固定されたフランジを介してボルトによってフロントプレートの前面に固定され、他端部が前記支持部の上面に形成された半円筒形の凹所に嵌入されてボルトで該支持部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の射出装置。
- 前記ガイドバーは、前記フロントプレートの下部において水平面内に間隔をあけて配置され、一端部がガイドバーに直交して設けたねじ孔にフロントプレートのボルト穴を通して螺合されたボルトでフロントプレートに固定され、他端部が前記支持部の上面に形成された半円筒形の凹所に嵌入されてボルトで該支持部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の射出装置。
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JP2005006235A JP4582520B2 (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 射出成形機の射出装置 |
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-
2005
- 2005-01-13 JP JP2005006235A patent/JP4582520B2/ja active Active
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