JP2019038455A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019038455A
JP2019038455A JP2017163290A JP2017163290A JP2019038455A JP 2019038455 A JP2019038455 A JP 2019038455A JP 2017163290 A JP2017163290 A JP 2017163290A JP 2017163290 A JP2017163290 A JP 2017163290A JP 2019038455 A JP2019038455 A JP 2019038455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
fluid pressure
brake fluid
period
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017163290A
Other languages
English (en)
Inventor
悠樹 田中
Yuki Tanaka
悠樹 田中
山口 東馬
Toma Yamaguchi
東馬 山口
諒 松浦
Ryo Matsuura
諒 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2017163290A priority Critical patent/JP2019038455A/ja
Publication of JP2019038455A publication Critical patent/JP2019038455A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

【課題】 制御周期に対して制御量の検出周期が不足するときでも、制御の精度低下を抑制する。【解決手段】 ブレーキ液圧指令Pcomに基づいて電動モータ26を駆動して車両に制動力を付与する電動倍力装置20であって、ブレーキ液圧指令Pcomの指令量に対して時間変化により取得される推定ブレーキ液圧Pestによって電動モータ26を第1の周期t1で制御するマスタ圧制御ユニット37と、第1の周期t1よりも長い第2の周期t2で取得されるブレーキ液圧情報Ptbに基づいて推定ブレーキ液圧Pestの推定特性を補正するモデル修正ロジックLGC11と、を備えている。マスタ圧制御ユニット37は、第2の周期t2となる毎に、モデル修正ロジックLGC11でそれ以降に補正される推定特性に基づいて取得される推定ブレーキ液圧Pestにより電動モータ26を制御する。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば四輪自動車等の車両に用いられるブレーキ制御装置に関する。
四輪自動車等の車両に搭載されるブレーキ制御装置には、マスタシリンダで発生させるブレーキ液圧を電気的に制御する構成とした電動倍力装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このような電動倍力装置は、ブレーキペダルの操作に応じて電動機(モータ)を駆動し、マスタシリンダから液圧を発生させる。
特開2014−94707号公報
ところで、特許文献1に記載のブレーキ制御装置は、液圧センサの検出値に応じて、電動機をフィードバック制御している。しかしながら、このフィードバック制御には、速い制御周期が求められるため、液圧センサのサンプリング周期も制御周期以上の速さが必要となる。そのため、車両によっては、液圧センサのサンプリング周期が不足する場合があり、液圧制御の精度が低下する虞れがある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、制御周期に対して制御量の検出周期が不足するときでも、制御の精度低下を抑制することができるブレーキ制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、制動指令信号に基づいてモータを駆動して車両に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、前記制動指令信号の制動指令量に対して時間変化により取得される制動フィードバック推定値によって前記モータを第1の周期で制御する制御部と、前記第1の周期よりも長い第2の周期で取得される制動量検出信号に基づいて前記制動フィードバック推定値の推定特性を補正する補正部と、を備え、前記制御部は、前記第2の周期となる毎に、前記補正部でそれ以降に補正される推定特性に基づいて取得される制動フィードバック補正推定値により前記モータを制御することを特徴としている。
本発明によれば、制御周期に対して制御量の検出周期が不足するときでも、制御の精度低下を抑制することができる。
本発明の第1,第2の実施の形態によるブレーキ制御装置を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態によるマスタ圧制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図1中の応答モデルによる推定ブレーキ液圧の算出処理を示す流れ図である。 ブレーキ液圧指令およびブレーキ液圧情報の時間変化を示す特性線図である。 ブレーキ液圧情報の時間変化を示す図4中のA部を拡大した特性線図である。 ブレーキ液圧情報および推定ブレーキ液圧の時間変化を示す図4中のA部を拡大した特性線図である。 ブレーキ液圧の時間変化の一例を示す特性線図である。 本発明の第2の実施の形態によるマスタ圧制御ユニットの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態によるブレーキ制御装置として、四輪自動車に搭載された電動倍力装置を例に挙げて、添付図面に従って詳細に説明する。なお、図1では、電動倍力装置の外殻を形成するブースタハウジングHは斜線を用いて示している(ブースタハウジングの全体形状は省略している)。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、左,右の前輪1L,1Rと左,右の後輪2L,2Rとは、車両のボディを構成する車体(図示せず)の下側に設けられている。左,右の前輪1L,1Rには、それぞれ前輪側ホイールシリンダ3L,3Rが設けられ、左,右の後輪2L,2Rには、それぞれ後輪側ホイールシリンダ4L,4Rが設けられている。これらのホイールシリンダ3L,3R、4L,4Rは、液圧式のディスクブレーキまたはドラムブレーキのシリンダを構成し、夫々の車輪(前輪1L,1Rおよび後輪2L,2R)毎に制動力を付与するものである。
ブレーキペダル5は、車体のフロントボード(図示せず)側に設けられている。このブレーキペダル5は、車両のブレーキ操作時に運転者によって図1中の矢示A方向に踏込み操作される。ブレーキペダル5には、後述の電動倍力装置20の入力ロッド21が接続されている。これにより、ブレーキペダル5が踏込み操作されると、マスタシリンダ11には電動倍力装置20を介してブレーキ液圧が発生する。また、ブレーキペダル5には、踏力検出器6と変位量検出器7とが設けられている。
踏力検出器6は、ブレーキペダル5(入力ロッド21)に連結されている。この踏力検出器6は、ブレーキペダル5の操作量としての踏力(ペダル踏力、即ちロッド入力F)を検出し、その検出信号を後述のマスタ圧制御ユニット37等に出力する。即ち、踏力検出器6は、ブレーキペダル5による入力ロッド21の操作量を検出する。
変位量検出器7は、ブレーキペダル5(入力ロッド21)に連結されている。この変位量検出器7は、ブレーキペダル5の操作量としてのストローク量(変位量、即ちペダルストロークS)を検出し、その検出信号を後述のマスタ圧制御ユニット37等に出力する。即ち、変位量検出器7は、ブレーキペダル5による入力ロッド21の操作量を検出する。
ここで、ブレーキペダル5の踏込み操作は、後述の電動倍力装置20を介して油圧源となるマスタシリンダ11に伝達される。電動倍力装置20は、ブレーキペダル5とマスタシリンダ11との間に設けられ、ブレーキペダル5の踏込み操作時に踏力を増力してマスタシリンダ11に伝える。このとき、電動倍力装置20は、その作動を制御するマスタ圧制御ユニット37を有している。マスタ圧制御ユニット37は、電動倍力装置20を駆動制御することによって、マスタシリンダ11にブレーキ液圧(M/C液圧)を発生させる。
マスタシリンダ11に発生した液圧は、例えば一対のシリンダ側液圧配管38A,38Bを介して後述の液圧供給装置39(以下、ESC39という)に送られる。このESC39は、マスタシリンダ11からの液圧を液圧回路40A,40Bを介して各ホイールシリンダ3L,3R、4L,4Rに分配、供給する。これにより、前述のように車輪(各前輪1L,1R、各後輪2L,2R)毎に制動力が付与される。
次に、ブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ11について、図1を参照して説明する。
マスタシリンダ11は、運転者のブレーキ操作により作動する。マスタシリンダ11は、車両に制動力を付与するホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rへ制動液圧を供給する。図1に示すように、マスタシリンダ11は、タンデム型マスタシリンダにより構成されている。即ち、マスタシリンダ11は、シリンダ本体12と、プライマリピストン13と、セカンダリピストン14と、第1の液圧室15と、第2の液圧室16と、第1の戻しばね17と、第2の戻しばね18とを含んで構成されている。
シリンダ本体12は、軸方向の一側(図2の左,右方向の右側)が開口端となり、他側(図2の左,右方向の左側)が底部となって閉塞された有底筒状に形成されている。シリンダ本体12は、その開口端側が後述する電動倍力装置20のブースタハウジングHに取付けられている。シリンダ本体12には、リザーバ19と接続される第1,第2のリザーバポート12A,12Bが設けられている。また、シリンダ本体12には、シリンダ側液圧配管38A,38B等を介してホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rと接続される第1,第2のサプライポート12C,12Dが設けられている。
プライマリピストン13は、第1の液圧室15と電動倍力装置20の出力ロッド36との間に位置して設けられている。このプライマリピストン13の軸方向の一側は、シリンダ本体12の開口端側から外部に突出し、後述の出力ロッド36が突当て状態で当接されている。一方、プライマリピストン13の軸方向の他側は、シリンダ本体12の第1の液圧室15内に挿嵌され、第1の戻しばね17が接続されている。
セカンダリピストン14は、シリンダ本体12内に位置して、第1の液圧室15と第2の液圧室16との間に設けられている。セカンダリピストン14の一側には、第1の戻しばね17が接続され、セカンダリピストン14の他側には、第2の戻しばね18が接続されている。
第1の液圧室15は、プライマリピストン13とセカンダリピストン14との間でシリンダ本体12内に画成されている。第2の液圧室16は、セカンダリピストン14とシリンダ本体12の底部との間でシリンダ本体12内に画成されている。
第1の戻しばね17は、第1の液圧室15内に位置してプライマリピストン13とセカンダリピストン14との間に配設されている。第1の戻しばね17は、プライマリピストン13をシリンダ本体12の開口端側に向けて付勢している。一方、第2の戻しばね18は、第2の液圧室16内に位置してシリンダ本体12の底部とセカンダリピストン14との間に配設されている。第2の戻しばね18は、セカンダリピストン14を第1の液圧室15側に向けて付勢している。
ここで、ブレーキペダル5が矢示A方向に踏込み操作されると、マスタシリンダ11のシリンダ本体12内では、プライマリピストン13とセカンダリピストン14とがシリンダ本体12の底部側に向かって変位する。このとき、第1,第2のリザーバポート12A,12Bが、プライマリピストン13とセカンダリピストン14とにより遮断されると、第1,第2の液圧室15,16内のブレーキ液により、マスタシリンダ11からブレーキ液圧(M/C圧)が発生する。一方、ブレーキペダル5の操作が解除されると、プライマリピストン13とセカンダリピストン14とが、第1,第2の戻しばね17,18によりシリンダ本体12の開口部側(図1中の矢示B方向側)に向かって変位する。
リザーバ19は、マスタシリンダ11のシリンダ本体12に取付けられている。このリザーバ19は、内部にブレーキ液を貯溜する作動油タンクとして構成され、シリンダ本体12内の液圧室15,16にブレーキ液を補充(給排)する。図2に示すように、第1のリザーバポート12Aが第1の液圧室15に連通され、第2のリザーバポート12Bが第2の液圧室16に連通しているときは、リザーバ19と液圧室15,16との間でブレーキ液の供給または排出を行うことができる。
一方、第1のリザーバポート12Aがプライマリピストン13により第1の液圧室15から遮断され、第2のリザーバポート12Bがセカンダリピストン14により第2の液圧室16から遮断されると、リザーバ19と液圧室15,16との間のブレーキ液の供給および排出が断たれる。この場合、マスタシリンダ11の液圧室15,16内には、プライマリピストン13およびセカンダリピストン14の変位に伴ってブレーキ液圧(M/C圧)が発生し、このブレーキ液圧は、一対のシリンダ側液圧配管38A,38Bを介してESC39に供給される。
次に、電動倍力装置20の具体的な構成について、図1を参照して説明する。
電動倍力装置20は、ブレーキペダル5の操作により進退移動する入力ロッド21(入力部材)と、該入力ロッド21に相対移動可能に配置されたパワーピストン33(ピストン)と、該パワーピストン33を進退移動させる電動アクチュエータ25と、前記ブレーキペダル5による前記入力ロッド21の操作量に応じて前記電動アクチュエータ25を制御して前記パワーピストン33を移動させてマスタシリンダ11内にブレーキ液圧を発生させるマスタ圧制御ユニット37(圧力制御ユニット)とを備えている。
電動倍力装置20は、ブレーキペダル5とマスタシリンダ11との間に位置して設けられている。電動倍力装置20は、電動倍力装置20の外殻を形成するブースタハウジングHを介して、車体のフロントボードである車室前壁に固定される。電動倍力装置20は、運転者によるブレーキペダル5の踏込み操作時に、ロッド入力FおよびペダルストロークSに応じて電動モータ26を駆動することにより、ブレーキ操作力(踏力)を増力してマスタシリンダ11に伝える倍力機構(ブースタ)となるものである。これに加えて、電動倍力装置20は、運転者のブレーキ操作(ペダル操作)がなくても、自動的に制動力(自動ブレーキ)を付与する自動ブレーキ付与機構となるものである。
即ち、電動倍力装置20は、例えば、外部ブレーキ装置43からの自動ブレーキ指令(ブレーキ液圧指令Pcom)に応じて電動モータ26を駆動することにより、マスタシリンダ11内にブレーキ液圧を発生させる。これにより、運転者のブレーキ操作に拘わらず、各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4R内にブレーキ液圧を供給し、自動的に制動力を付与することができる。
具体的には、電動倍力装置20は、踏力検出器6、変位量検出器7、入力ロッド21、電動アクチュエータ25、回転センサ27、電流センサ28、パワーピストン33、リアクションディスク35、出力ロッド36、マスタ圧制御ユニット37等を備えている。
入力ロッド21は、電動倍力装置20に対して軸方向の移動を可能に設けられ、ブレーキペダル5に接続されている。この入力ロッド21はブレーキペダル5の操作により進退移動する入力部材を構成している。入力ロッド21は、ロッド部材22とピストン部材23とを備えている。ロッド部材22とピストン部材23は、同心に連結された状態で、直動機構31およびパワーピストン33の内側に挿通されている。この場合、ロッド部材22の軸方向の一側となる突出端には、ブレーキペダル5が連結される。
これに対して、ロッド部材22の軸方向の他側は、その先端が球形部22Aとなってパワーピストン33内に挿入されている。ロッド部材22の中間部には、全周にわたって径方向外側に突出する鍔部22Bが設けられている。鍔部22Bとパワーピストン33との間には、第1の戻しばね24が設けられている。第1の戻しばね24は、パワーピストン33に対して入力ロッド21(ロッド部材22)を軸方向の一側に向けて常時付勢する。
ピストン部材23は、パワーピストン33に対して軸方向の相対移動を可能(摺動可能)にパワーピストン33内に挿嵌されている。ピストン部材23は、ロッド部材22に対向して設けられた本体部23Aと、該本体部23Aから軸方向の他側に突出して設けられた受圧部23Bとを備えている。本体部23Aの軸方向の一側には、ロッド部材22の球形部22Aと対応する位置に凹部23Cが設けられている。凹部23Cには、ロッド部材22の球形部22Aが、例えばかしめ等の手段を用いて固着されている。
一方、受圧部23Bの先端面は、リアクションディスク35と当接する当接面となっている。例えば、ブレーキペダル5が操作されていないときは、受圧部23Bの先端面とリアクションディスク35との間に所定の隙間が形成される。ブレーキペダル5が踏込み操作され液圧が発生すると、リアクションディスク35が変形し隙間を埋めて受圧部23Bの先端面とリアクションディスク35とが当接し、入力ロッド21の推力(踏込み力が)がリアクションディスク35に加わる。
電動アクチュエータ25は、車両のマスタシリンダ11で制動液圧を発生させて、車両のホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rへ制動液圧を付与すべく作動する。即ち、電動アクチュエータ25は、パワーピストン33をマスタシリンダ11の軸方向に進退移動させ、該パワーピストン33に推力を付与することにより、マスタシリンダ11のプライマリピストン13およびセカンダリピストン14を変位させる。このために、電動アクチュエータ25は、電動モータ26と、該電動モータ26の回転を減速して筒状回転体30に伝える減速機構29と、筒状回転体30の回転をパワーピストン33の軸方向変位に変換する直動機構31等とにより構成されている。
電動モータ26は、例えばDCブラシレスモータを用いて構成され、モータ軸(出力軸)となる回転軸26Aと、該回転軸26Aに取付けられた永久磁石等のロータ(図示せず)と、コイル等のステータ(図示せず)とを備えている。回転軸26Aの軸方向一側の端部は、転がり軸受26Bを介してブースタハウジングHに回転可能に支持されている。
電動モータ26には、レゾルバと呼ばれる回転センサ27と、モータ電流の通電量であるモータ電流Miを検出する電流センサ28が設けられている。回転センサ27は、電動モータ26(回転軸26A)のモータ回転位置(回転角)Mpを検出し、その検出信号をマスタ圧制御ユニット37に出力する。マスタ圧制御ユニット37は、この回転位置信号に従って電動モータ26(即ち、パワーピストン33)のフィードバック制御を行う。また、回転センサ27は、検出した電動モータ26のモータ回転位置Mpに基づいて車体に対するパワーピストン33の絶対変位を検出するピストン位置検出手段(回転検出手段)としての機能を備えている。
減速機構29は、例えば、ベルト減速機構として構成されている。減速機構29は、電動モータ26の回転軸26Aに取付けられた駆動プーリ29Aと、筒状回転体30に取付けられた従動プーリ29Bと、これらの間に巻装されたベルト29Cとを含んで構成されている。減速機構29は、電動モータ26の回転軸26Aの回転を所定の減速比で減速して筒状回転体30に伝達する。筒状回転体30は、ブースタハウジングHに転がり軸受30Aを介して回転可能に支持されている。
直動機構31は、例えば、ボールネジ機構として構成されている。直動機構31は、筒状回転体30の内周側に複数のボールを介して軸方向に移動可能に設けられた筒状(中空)の直動部材32を備えている。直動部材32の内側には、パワーピストン33が直動部材32の軸方向他側の開口から挿入されている。直動部材32の軸方向他端は、パワーピストン33の鍔部33Bが当接している。これにより、直動部材32は、筒状回転体30の内周側を、パワーピストン33と一体になって軸方向の他側(前側)に変位することができる。
パワーピストン33は、入力ロッド21と出力ロッド36との間に位置して設けられている。このパワーピストン33は、入力ロッド21に対して相対移動可能に配置されたピストンを構成している。パワーピストン33は、入力ロッド21のピストン部材23が挿嵌されている筒部33Aと、直動部材32の他端が当接する鍔部33Bと、リアクションディスク35に対面する当接部33Cとを備えている。パワーピストン33は、マスタシリンダ11で制動液圧を発生させて、ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rに制動液圧を付与すべく、電動アクチュエータ25の作動により移動するものである。
第2の戻しばね34は、パワーピストン33の鍔部33BとブースタハウジングHとの間に設けられている。第2の戻しばね34は、パワーピストン33を、制動解除方向(矢示B方向)に常時付勢する。これにより、パワーピストン33は、ブレーキ操作の解除時に、電動モータ26が制動解除側に回転することによる駆動力と第2の戻しばね34の付勢力とにより、初期位置まで戻される。
リアクションディスク35は、パワーピストン33および入力ロッド21と出力ロッド36との間に設けられている。リアクションディスク35は、例えば、ゴム等の弾性樹脂材料からなる円板として形成され、入力ロッド21とパワーピストン33とに当接する。リアクションディスク35は、ブレーキペダル5から入力ロッド21に伝わる踏力(推力)と、電動アクチュエータ25からパワーピストン33に伝わる推力(ブースタ推力)とを、出力ロッド36に伝達する。換言すれば、リアクションディスク35は、マスタシリンダ11で発生する制動液圧の反力を、入力ロッド21とパワーピストン33とに分配する。
出力ロッド36は、パワーピストン33とマスタシリンダ11のプライマリピストン13との間に位置して設けられている。出力ロッド36は、入力ロッド21の推力および/またはパワーピストン33の推力を、マスタシリンダ11のプライマリピストン13に出力するものである。出力ロッド36は、一端側に大径のフランジ部36Aが設けられている。フランジ部36Aは、その一側が凹状に窪んで、内部にリアクションディスク35が嵌合されている。出力ロッド36は、入力ロッド21の推力および/またはパワーピストン33の推力に基づいて、マスタシリンダ11のプライマリピストン13を押圧する。
ここで、直動機構31は、バックドライバビリティを有しており、直動部材32の直線運動(軸方向移動)によって筒状回転体30を回転させることができる。図1に示すように、パワーピストン33が戻り位置まで後退したときには、直動部材32の一端(後端)がブースタハウジングHに当接する。ブースタハウジングHは、直動部材32を介してパワーピストン33の戻り位置を規制するストッパとして機能する。
パワーピストン33の鍔部33Bには、直動部材32の他端が後方(図1の右方)から当接している。このため、パワーピストン33が直動部材32から離れて単独で前進できるようになっている。即ち、例えば、電動モータ26が断線等によって作動不良になる等、電動倍力装置20に異常が発生した場合は、直動部材32は、第2の戻しばね34のばね力によってパワーピストン33と共に後退位置に戻される。これにより、ブレーキの引き摺りを抑制することができる。
一方、制動力を付与するときは、入力ロッド21の前進に基づいて、リアクションディスク35を介して出力ロッド36をマスタシリンダ11側に向けて変位させ、該マスタシリンダ11に液圧を発生させることができる。このとき、入力ロッド21が所定量前進すると、ピストン部材23の本体部23Aの前端がパワーピストン33(の内壁)に当接する。これにより、入力ロッド21とパワーピストン33との両方の前進に基づいて、マスタシリンダ11に液圧を発生させることができる。
なお、減速機構29は、ベルト減速機構に限らず、例えば歯車減速機構等の他の形式の減速機構を用いて構成してもよい。また、回転運動を直線運動に変換する直動機構31は、例えばラック−ピニオン機構等によって構成することもできる。さらに、減速機構29は、必ずしも設ける必要はなく、例えば、筒状回転体30に電動モータ26のロータを設けると共に、電動モータ26のステータを筒状回転体30の周囲に配置して、電動モータ26により筒状回転体30を直接的に回転させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、直動機構31とパワーピストン33とを別体としているが、それぞれの一部を一体化して構成してもよく、例えば、パワーピストン33に直動機構31のうちの直動部材32とを一体にしてもよい。
マスタ圧制御ユニット37は、ブースタ用ECUとして例えばマイクロコンピュータ等からなり、電動倍力装置20の電動アクチュエータ25を電気的に駆動制御する制御部を構成している。即ち、マスタ圧制御ユニット37は、ブレーキペダル5による入力ロッド21の操作量に応じて、パワーピストン33を移動させて、マスタシリンダ11内にブレーキ液圧を発生させる。また、マスタ圧制御ユニット37は、車両データバス44(CAN)から入力される自動ブレーキ指令(ブレーキ液圧指令Pcom)に基づき、パワーピストン33を移動させて、マスタシリンダ11内にブレーキ液圧を発生させる。
このマスタ圧制御ユニット37には、フラッシュメモリ、ROM,RAM等のメモリ(図示せず)が設けられ、このメモリには、例えば、推定ブレーキ液圧Pestを算出するためのプログラム(図3参照)が格納されると共に、電動モータ26のモータ電流指令Ciを算出する処理を行うための制御処理プログラム等が格納されている。図2に示すように、マスタ圧制御ユニット37は、第1,第2のモータ位置指令算出部37A,37B、選択部37C、モータトルク指令算出部37D、モータ電流指令算出部37Eを備えている。
マスタ圧制御ユニット37の入力側は、ブレーキペダル5の踏力を検出する踏力検出器6と、ブレーキペダル5の変位量を検出する変位量検出器7と、電動モータ26の回転センサ27および電流センサ28と、車両データバス44等と、に接続されている。
マスタ圧制御ユニット37の出力側は、電動モータ26、車両データバス44等に接続されている。そして、マスタ圧制御ユニット37は、踏力検出器6や変位量検出器7からの検出信号に従って電動アクチュエータ25によりマスタシリンダ11内に発生させるブレーキ液圧を可変に制御する、または、車両データバス44から入力されるブレーキ液圧指令Pcomに従って電動アクチュエータ25によりマスタシリンダ11内に発生させるブレーキ液圧を可変に制御する。また、マスタ圧制御ユニット37は、電動倍力装置20が正常に動作しているか否か等を判別する機能も有している。
マスタシリンダ11に発生した液圧は、例えば一対のシリンダ側液圧配管38A,38Bを介してESC39に送られる。このESC39は、マスタシリンダ11からの液圧を各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rに分配して供給する。これにより、車両の各車輪(前輪1L,1Rおよび後輪2L,2R)に制動力が付与される。
第1のモータ位置指令算出部37Aの入力側は、変位量検出器7に接続されている。また、モータ位置指令算出部37Aの出力側は、選択部37Cに接続されている。このモータ位置指令算出部37Aは、変位量検出器7から入力された入力ロッド21のペダルストロークSに基づいて、所望の倍力比を実現可能なパワーピストン33の位置に相当する第1のモータ位置指令Cp1を算出する。
なお、モータ位置指令算出部37Aは、変位量検出器7の検出値(ペダルストロークS)に代えて、踏力検出器6の検出値(ロッド入力F)に基づいて、モータ位置指令Cp1を算出してもよい。また、モータ位置指令算出部37Aは、踏力検出器6および変位量検出器7の両方の検出値に基づいて、モータ位置指令Cp1を算出してもよい。
第2のモータ位置指令算出部37Bの入力側は、車両データバス44に接続されている。また、モータ位置指令算出部37Bの出力側は、選択部37Cに接続されている。このモータ位置指令算出部37Bは、車両データバス44を介して、外部ブレーキ装置43から制動指令信号としてのブレーキ液圧指令Pcomを受信すると共に、液圧センサ41からブレーキ液圧情報Ptbを取得する。このとき、ブレーキ液圧指令Pcomの更新周期となる第1の周期t1(例えば、t1=1ms)に比べて、ブレーキ液圧情報Ptbのサンプリング周期となる第2の周期t2(例えば、t2=10ms)は、大きくなっている。モータ位置指令算出部37Bは、ブレーキ液圧指令Pcomおよびブレーキ液圧情報Ptbに基づいて、所望のブレーキ液圧を実現可能なパワーピストン33の位置に相当する第2のモータ位置指令Cp2を算出する。
第2のモータ位置指令算出部37Bは、応答モデル37B1と、液圧制御部37B2とを備えている。応答モデル37B1は、外部ブレーキ装置43より発信されるブレーキ液圧指令Pcomと、ブレーキ液圧センサ41から第2の周期t2(例えば、t2=10ms)で発信されるブレーキ液圧情報Ptbとにより、第1の周期t1(例えば、t1=1ms)で発信される推定ブレーキ液圧Pestを算出する。
液圧制御部37B2は、外部ブレーキ装置43より発信されるブレーキ液圧指令Pcomと、推定ブレーキ液圧Pestとの偏差に基づいて(フィードバック制御を用いて)、所望のブレーキ液圧を実現可能なパワーピストン33の位置に相当するモータ位置指令Cp2を算出する。
選択部37Cの入力側は、第1,第2のモータ位置指令算出部37A,37Bに接続されている。選択部37Cの出力側は、モータトルク指令算出部37Dに接続されている。選択部37Cは、第1のモータ位置指令算出部37Aから出力された第1のモータ位置指令Cp1と、第2のモータ位置指令算出部37Bから出力された第2のモータ位置指令Cp2とを比較し、このうちの大きい方を選択する。選択部37Cは、選択したモータ位置指令Cpをモータトルク指令算出部37Dに出力する。
モータトルク指令算出部37Dの入力側は、選択部37Cに接続されている。モータトルク指令算出部37Dの出力側は、モータ電流指令算出部37Eに接続されている。モータトルク指令算出部37Dは、選択部37Cによって選択されたモータ位置指令Cpと回転センサ27から入力された電動モータ26のモータ回転位置Mpとの偏差に基づいて(フィードバック制御を用いて)、モータトルク指令Ctを算出する。
モータ電流指令算出部37Eの入力側は、モータトルク指令算出部37Dと電流センサ28とに接続されている。また、モータ電流指令算出部37Eの出力側は、電動アクチュエータ25の電動モータ26に接続されている。このモータ電流指令算出部37Eは、モータトルク指令Ctに基づき、モータ電流Miによるフィードバック制御を用いてモータ電流指令Ciを算出する。
シリンダ側液圧配管38A,38Bは、マスタシリンダ11とESC39との間を接続している。具体的には、シリンダ側液圧配管38Aの上流側は、第1のサプライポート12Cに接続され、シリンダ側液圧配管38Aの下流側は、ESC39の第1液圧回路40Aを介して、前輪側ホイールシリンダ3Lと後輪側ホイールシリンダ4Rとに接続されている。また、シリンダ側液圧配管38Bの上流側は、第2のサプライポート12Dに接続され、シリンダ側液圧配管38Bの下流側は、ESC39の第2液圧回路40Bを介して、前輪側ホイールシリンダ3Rと後輪側ホイールシリンダ4Lとに接続されている。この場合、シリンダ側液圧配管38Aには、マスタシリンダ11のブレーキ液圧を検出する液圧センサ41が設けられている。
ESC39は、各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rとマスタシリンダ11との間に配設されている。ESC39は、マスタシリンダ11と各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rとを接続して作動液を流通させる、第1液圧回路40Aと第2液圧回路40Bとの2系統の液圧回路を備えている。また、ESC39は、ブレーキ液圧を検出する液圧センサ41と、ESC39の作動を制御するホイール圧制御ユニット42とを有している。
液圧センサ41は、例えばシリンダ側液圧配管38Aに接続された第1液圧回路40Aに設けられている。液圧センサ41は、マスタシリンダ11で発生する圧力(制動液圧)、より具体的には、シリンダ側液圧配管38A内の液圧を検出する。液圧センサ41は、ESC39のホイール圧制御ユニット42に電気的に接続されている。液圧センサ41の検出信号(液圧値)は、ホイール圧制御ユニット42に出力される。ホイール圧制御ユニット42は、ブレーキ液圧のサンプリング周期となる第2の周期t2で、液圧センサ41で検出された液圧値を、車両データバス44に出力する。マスタ圧制御ユニット37は、ホイール圧制御ユニット42から液圧値を受信することで、マスタシリンダ11で発生した液圧値を認識(取得)することができる。
ホイール圧制御ユニット42は、ESC用ECUとして、ESC39の駆動制御をする。これにより、ホイール圧制御ユニット42は、第1液圧回路40Aおよび第2液圧回路40Bから各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rにブレーキ液を供給し、ホイール圧制御ユニット42は、各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rのブレーキ液圧を増圧、減圧または保持する制御を行う。これにより、ESC39は、例えば倍力制御、制動力分配制御、ブレーキアシスト制御、アンチロックブレーキ制御(ABS)、トラクション制御、横滑り防止を含む車両安定化制御、坂道発進補助制御等のブレーキ制御を実行する。
外部ブレーキ装置43は、例えばカメラ、レーダ等の外界認識センサ(図示せず)を備えている。外界認識センサは、車両周囲の物体の位置を計測する物体位置計測装置を構成するもので、例えば、ステレオカメラ、シングルカメラ等のカメラ、および/または、レーザレーダ、赤外線レーダ、ミリ波レーダを用いることができる。
外部ブレーキ装置43は、外界認識センサの検出結果(情報)に基づいて、例えば、前方の物体との距離等を算出すると共に、この距離と現在の車両の走行速度等とに基づいて、付与すべき制動力(制動液圧)に対応する自動ブレーキ指令値を算出する。算出された自動ブレーキ指令値は、ブレーキ液圧の制御周期となる第1の周期t1で、外部ブレーキ装置43からブレーキ液圧指令Pcom(制動指令信号)として車両データバス44に出力される。
この場合、マスタ圧制御ユニット37は、車両データバス44を介してブレーキ液圧指令Pcomの指令値(制動指令量)を取得すると、この取得したブレーキ液圧指令Pcomの指令値に基づいて、電動倍力装置20の電動モータ26を駆動する。即ち、電動倍力装置20は、ブレーキ液圧指令Pcomの指令値に基づいて、マスタシリンダ11内に液圧を発生させ、各ホイールシリンダ3L,3R,4L,4Rを加圧することにより、車輪1L,1R,2L,2Rに制動力(自動ブレーキ)を付与することができる。
車両データバス44は、車両に搭載されたV−CANと呼ばれる車両装置間通信網である。即ち、車両データバス44は、車両に搭載された多数の電子機器の間(例えば、マスタ圧制御ユニット37、ホイール圧制御ユニット42、外部ブレーキ装置43間)で多重通信を行うシリアル通信部である。
次に、応答モデル37B1による推定ブレーキ液圧Pestの算出処理について、図2および図3を参照して説明する。なお、図3に示す流れ図のステップは、それぞれ「S」という表記を用い、例えばステップ1を「S1」として示すものである。
応答モデル37B1は、第2の周期t2(例えば、t2=10ms)で受信したブレーキ液圧情報Ptbを真値(現在発生しているブレーキ液圧)として推定ブレーキ液圧Pestを出力するモデル修正ロジックLGC11と、ブレーキ液圧指令Pcomに対する一次応答遅れ時間Tにより、以下の数1の式から推定ブレーキ液圧Pestを算出し、出力する推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12とを備えている。
Figure 2019038455
ここで、推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12の計算周期となる第1の周期t1が一次応答遅れ時間Tと一致する場合(t1=T)は、推定ブレーキ液圧Pestとブレーキ液圧指令Pcomとの関係は、以下の数2の式に示すようになる。この場合、例えばブレーキ液圧指令Pcomが2MPaであるときに、推定ブレーキ液圧Pestは1.3MPa程度となる。
Figure 2019038455
そこで、推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12の計算周期となる第1の周期t1は、推定ブレーキ液圧Pestの出力周期と同じものとする。本実施の形態では、液圧制御部37B2で公知のフィードバック制御に要するブレーキ液圧の周期(制御周期)を、1msとする。よって、推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12は、ブレーキ液圧指令Pcomを1msとなった第1の周期t1で受信する毎に、推定ブレーキ液圧Pestを算出する。モデル修正ロジックLGC11は、10msとなった第2の周期t2でブレーキ液圧情報Ptbを受信する毎に、推定ブレーキ液圧Pestを真値に補正する。
具体的には、応答モデル37B1は、図3に示す推定ブレーキ液圧Pestの算出処理を実行することによって、モデル修正ロジックLGC11および推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12として機能する。
図3中のS1では、液圧センサ41から発信されるブレーキ液圧情報Ptbが第2の周期である10msで更新されたか否かを判断する。更新された場合は、S1で「YES」と判定し、S2に進む。S2では、モデル修正ロジックLGC11は、推定ブレーキ液圧Pestを更新されたブレーキ液圧情報Ptbに設定することによって、推定ブレーキ液圧Pestを真値に補正する。S2の処理が終了すると、S4へ進む。一方、更新されていない場合は、S1で「NO」と判定し、S3に進む。S3では、推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12は、数1の式に基づいて、推定ブレーキ液圧Pestを算出する。S3の処理が終了すると、S4へ進む。
S4では、制御周期である1msが経過したか否かを判定する。1msが経過していないときには、S4で「NO」と判定し、S1に戻る。1msが経過したときには、応答モデル37B1は、S2またはS3で算出された推定ブレーキ液圧Pestを出力する。液圧制御部37B2は、応答モデル37B1から出力された推定ブレーキ液圧Pestを、液圧フィードバック信号として、液圧制御を継続する。以上のようなS1〜S4の処理を繰り返し実行する。
次に、応答モデル37B1の具体的な処理内容を、図4ないし図7を用いて説明する。
図4は、ブレーキ液圧指令Pcomおよびブレーキ液圧情報Ptbの時間変化を示している。また、図5および図6は、図4の一部を拡大したものである。なお、図4ないし図7では、第1の周期t1として、液圧制御部37B2のフィードバック制御に要するブレーキ液圧の周期を、1msとしている。
図5に示すように、例えばブレーキ液圧情報Ptbが2MPaから4MPaに更新されるまでの第2の周期t2(t2=10ms)の間は、ブレーキ液圧情報Ptbは2MPaに保持される。このため、応答モデル37B1を使用しない場合には、ブレーキ液圧情報Ptbが2MPaから4MPaに更新されるまでの第2の周期t2の期間は、ブレーキ液圧情報Ptbの2MPaで液圧のフィードバック制御を実施することとなる。つまり、液圧制御部37B2は、実際に発生しているブレーキ液圧に対して、過小な値でフィードバック制御をすることとなる。このため、応答モデル37B1を使用しない場合には、過大なモータ位置指令Cp2を発信し、その結果、過大な制動力を発生させることとなる。
これに加えて、ブレーキ液圧情報Ptbが2MPaでのフィードバック制御中に、4MPaのブレーキ液圧情報Ptbを受信した場合には、液圧制御部37B2でのフィードバック制御は、実際に発生しているブレーキ液圧に基づいて実行されることになる。しかしながら、ブレーキ液圧情報Ptbが2MPaから4MPaに更新されるまでの間には、過大な制動力を発生させている。これに対し、4MPaのブレーキ液圧情報Ptbを受信したときに、短時間で正常な制動力に復帰することになる。これをブレーキ液圧情報Ptbのサンプリング周期である第2の周期(t2=10ms)毎に繰り返すことになるため、安定したブレーキ制動を行うことができない。
これに対し、図6に示すように、応答モデル37B1を使用する場合には、応答モデル37B1は、推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12である数1の式により、推定ブレーキ液圧Pestを算出する。実際の車両に適応する場合は、実際に発生しているブレーキ液圧とのコリレーションをとり、数1の式の推定ブレーキ液圧算出ロジックLGC12の計算周期である第1の周期t1を最適値に設定し、実際に発生しているブレーキ液圧との差異を少なくする、もしくは、液圧制御部37B2でのフィードバック制御を最適化することが可能である。即ち、本実施の形態においては、液圧制御部37B2でフィードバック制御に要するブレーキ液圧の周期である1msに対して、応答モデル37B1は、推定ブレーキ液圧Pestを、1ms周期で算出する。このため、例えばブレーキ液圧情報Ptbが2MPaから4MPaに更新されるまでの第2の周期t2(10ms)の期間について、ブレーキ液圧の上昇分を補完することができる。
以上のような応答モデル37B1による効果を確認するために、応答モデル37B1の有無による液圧制御のシミュレーションを行った。その結果を、図7に示す。図7中の点線は、第1の比較例として、応答モデル37B1を省いた場合であって、液圧のサンプリング周期(第2の周期)が10msであるときを示している。図7中の実線は、第2の比較例として、応答モデル37B1を省いた場合であって、液圧のサンプリング周期(第2の周期)が1msであるときを示している。この第2の比較例は、例えば電動倍力装置20が液圧センサ41を備えるような、従来の液圧制御状態に対応するものである。図7中の破線は、第1の実施の形態として、応答モデル37B1を使用する場合であって、液圧のサンプリング周期(第2の周期)である10ms毎に、ブレーキ液圧情報Ptbが更新されるときを示している。第1,第2の比較例および第1の実施の形態のいずれでも、ブレーキ液圧情報Ptbが10ms毎に更新されるのに対し、液圧制御は、1ms周期で実行される。
図7に示すように、第1の比較例の場合には、ブレーキ液圧情報Ptbが10ms毎に更新される毎に、ブレーキ液圧が大きく変動し、液圧制御状態は安定していないことが分かる。
これに対し、応答モデル37B1を使用する場合(第1の実施の形態)は、ブレーキ液圧情報Ptbが10ms毎に更新されるまでの間は、ブレーキ液圧指令Pcomに基づいて推定した推定ブレーキ液圧Pestに基づいて、液圧制御を実行する。このため、第1の比較例に比べて、ブレーキ液圧の変動が小さくなることが分かる。これにより、第1の実施の形態では、液圧制御の周期と同じ1msで取得される状態、即ち、従来の液圧制御状態(第2の比較例)に近い状態で制御することができる。
この結果、液圧制御部37B2でフィードバック制御に要するブレーキ液圧の第1の周期(1ms)と、液圧センサ41から受信するブレーキ液圧情報Ptbの第2の周期(10ms)とが異なる場合でも、液圧制御の精度低下を抑制することができる。
かくして、本実施の形態では、ブレーキ液圧指令Pcom(制動指令信号)に基づいて電動モータ26(モータ)を駆動して車両に制動力を付与する電動倍力装置20であって、ブレーキ液圧指令Pcomの指令量に対して時間変化により取得される推定ブレーキ液圧Pest(制動フィードバック推定値)によって電動モータ26を第1の周期t1で制御するマスタ圧制御ユニット37(制御部)と、第1の周期t1よりも長い第2の周期t2で取得されるブレーキ液圧情報Ptb(制動量検出信号)に基づいて推定ブレーキ液圧Pestの推定特性を補正するモデル修正ロジックLGC11(補正部)と、を備えている。また、マスタ圧制御ユニット37は、第2の周期t2となる毎に、モデル修正ロジックLGC11でそれ以降に補正される推定特性に基づいて取得される推定ブレーキ液圧Pestにより電動モータ26を制御する。
このため、マスタ圧制御ユニット37は、第2の周期t2でブレーキ液圧情報Ptbが更新されるまでの間は、ブレーキ液圧指令Pcomの指令量に対して時間変化により取得される推定ブレーキ液圧Pestによって電動モータ26を第1の周期t1で制御する。この結果、ブレーキ液圧情報Ptbが更新されず、一定値に保持される間でも、実際の制動量に近い推定ブレーキ液圧Pestに基づいて、電動モータ26を制御することができる。このため、制動量の過大な変動を抑制して、液圧制御状態を安定させることができる。この結果、第1の周期t1に対して液圧の検出周期(第2の周期t2)が不足するときでも、液圧制御の精度低下を抑制することができる。
また、制動指令量は、マスタシリンダ液圧であるから、電動倍力装置20が液圧センサを備えていないときでも、マスタ圧制御ユニット37は、ESC39の液圧センサ41による液圧検出値を、車両データバス44を介して取得することができる。このとき、車両データバス44を介して取得する液圧データのサンプリング周期(第2の周期t2)がマスタ圧制御ユニット37の制御周期(第1の周期t1)よりも長いときでも、安定して液圧制御を行うことができる。
さらに、ブレーキ液圧指令Pcomは、車両のブレーキペダル5の操作に基づかない車両減速要求によるものであるから、電動倍力装置20を適用することによって、自動ブレーキ機能を容易に実現することができる。
次に、図1および図8に、本発明の第2の実施の形態による電動倍力装置を示す。第2の実施の形態の特徴は、制動指令量を車両減速度としたことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2の実施の形態による電動倍力装置51は、第1の実施の形態の電動倍力装置20と同様に、踏力検出器6、変位量検出器7、入力ロッド21、電動アクチュエータ25、回転センサ27、電流センサ28、パワーピストン33、リアクションディスク35、出力ロッド36、マスタ圧制御ユニット52等を備えている。また、車両データバス44には、外部ブレーキ装置53に加えて、車両の加速度(減速度)を検出する加速度センサ54が接続されている。
外部ブレーキ装置53は、外界認識センサの検出結果(情報)に基づいて、例えば、前方の物体との距離等を算出すると共に、この距離と現在の車両の走行速度等とに基づいて、付与すべき制動力(減速度)に対応する自動ブレーキ指令値を算出する。算出された自動ブレーキ指令値は、外部ブレーキ装置53からブレーキ減速度指令Gcom(制動指令信号)として車両データバス44に出力される。
加速度センサ54は、外部ブレーキ装置53のブレーキ減速度指令Gcomの送信周期である第1の周期t1(例えばt1=1ms)よりも大きなサンプリング周期である第2の周期t2(例えばt2=10ms)で、減速度情報Gtbを送信する。
マスタ圧制御ユニット52は、ブースタ用ECUとして例えばマイクロコンピュータ等からなり、電動倍力装置51の電動アクチュエータ25を電気的に駆動制御する制御部を構成している。即ち、マスタ圧制御ユニット52は、ブレーキペダル5による入力ロッド21の操作量に応じて、パワーピストン33を移動させて、マスタシリンダ11内にブレーキ液圧を発生させる。また、マスタ圧制御ユニット52は、車両データバス(CAN)から入力される自動ブレーキ指令に基づき、パワーピストン33を移動させて、マスタシリンダ11内にブレーキ液圧を発生させる。
このマスタ圧制御ユニット52には、フラッシュメモリ、ROM,RAM等のメモリ(図示せず)が設けられ、このメモリには、例えば、推定減速度Gestを算出するためのプログラムが格納されると共に、電動モータ26のモータ電流指令Ciを算出する処理を行うための制御処理プログラム等が格納されている。図8に示すように、マスタ圧制御ユニット52は、第1,第2のモータ位置指令算出部52A,52B、選択部52C、モータトルク指令算出部37D、モータ電流指令算出部37Eを備えている。
マスタ圧制御ユニット52の入力側は、ブレーキペダル5の踏力を検出する踏力検出器6と、ブレーキペダル5の変位量を検出する変位量検出器7と、電動モータ26の回転センサ27および電流センサ28と、車両データバス44等と、に接続されている。
マスタ圧制御ユニット52の出力側は、電動モータ26、車両データバス44等に接続されている。そして、マスタ圧制御ユニット52は、踏力検出器6や変位量検出器7からの検出信号に従って電動アクチュエータ25によりマスタシリンダ11内に発生させるブレーキ液圧を可変に制御する、または、車両データバス44から入力される自動ブレーキ指令(ブレーキ減速度指令Gcom)に従って電動アクチュエータ25によりマスタシリンダ11内に発生させるブレーキ液圧を可変に制御する。
第1のモータ位置指令算出部52Aは、第1の実施の形態による第1のモータ位置指令算出部37Aとほぼ同様に構成されている。このため、モータ位置指令算出部52Aは、入力ロッド21のペダルストロークSまたはロッド入力Fに基づいて、所望の倍力比を実現可能なパワーピストン33の位置に相当する第1のモータ位置指令Cp1を算出する。
第2のモータ位置指令算出部52Bの入力側は、車両データバス44に接続されている。また、モータ位置指令算出部52Bの出力側は、選択部52Cに接続されている。このモータ位置指令算出部52Bは、車両データバス44を介して、外部ブレーキ装置53からブレーキ減速度指令Gcomを受信すると共に、加速度センサ54から車両減速度情報Gtbを取得する。このとき、ブレーキ減速度指令Gcomの更新周期(例えば1ms)に比べて、車両減速度情報Gtbのサンプリング周期(例えば10ms)は、大きくなっている。モータ位置指令算出部52Bは、ブレーキ減速度指令Gcomおよび車両減速度情報Gtbに基づいて、所望の減速度を実現可能なパワーピストン33の位置に相当する第2のモータ位置指令Cp2を算出する。
第2のモータ位置指令算出部52Bは、応答モデル52B1と、減速度制御部52B2とを備えている。応答モデル52B1は、外部ブレーキ装置43より発信されるブレーキ減速度指令Gcomと、加速度センサ54から周期10msで発信される車両減速度情報Gtbにより、周期1msで発信される推定減速度Gestを算出する。
具体的には、応答モデル52B1は、10msの周期で受信した車両減速度情報Gtbを真値(現在発生しているブレーキ液圧)として推定減速度Gestを出力するモデル修正ロジックLGC21と、ブレーキ減速度指令Gcomに対する一次応答遅れ時間Tにより、以下の数3の式から推定減速度Gestを算出し、出力する推定減速度算出ロジックLGC22とを備えている。
Figure 2019038455
ここで、推定減速度算出ロジックLGC22の計算周期となる第1の周期t1が一次応答遅れ時間Tと一致する場合(t1=T)は、推定減速度Gestとブレーキ減速度指令Gcomとの関係は、以下の数4の式に示すようになる。
Figure 2019038455
そこで、推定減速度算出ロジックLGC22の計算周期となる第1の周期t1は、推定減速度Gestの出力周期と同じものとする。本実施の形態では、減速度制御部で公知のフィードバック制御に要する減速度の周期(制御周期)を、1msとする。よって、推定減速度算出ロジックLGC22は、ブレーキ減速度指令Gcomを1msとなった第1の周期t1で受信する毎に、推定減速度Gestを算出する。モデル修正ロジックLGC21は、10msとなった第2の周期t2で減速度情報Gtbを受信する毎に、推定減速度Gestを真値に補正する。
減速度制御部52B2は、外部ブレーキ装置43より発信されるブレーキ減速度指令Gcomと、推定減速度Gestとの偏差に基づいて(フィードバック制御を用いて)、所望の減速度を実現可能なパワーピストン33の位置に相当するモータ位置指令Cp2を算出する。
選択部52Cの入力側は、第1,第2のモータ位置指令算出部52A,52Bに接続されている。選択部52Cの出力側は、モータトルク指令算出部37Dに接続されている。選択部52Cは、第1のモータ位置指令算出部37Aから出力された第1のモータ位置指令Cp1と、第2のモータ位置指令算出部37Bから出力された第2のモータ位置指令Cp2とを比較し、このうちの大きい方を選択する。選択部37Cは、選択したモータ位置指令Cpをモータトルク指令算出部37Dに出力する。
かくして、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。また、制動指令量は、車両減速度であるから、電動倍力装置51が加速度センサを備えていないときでも、マスタ圧制御ユニット52は、加速度センサ54による減速度検出値を、車両データバス44を介して取得することができる。このとき、車両データバス44を介して取得する減速度データのサンプリング周期(第1の周期t2)がマスタ圧制御ユニット52の制御周期(第1の周期t1)よりも長いときでも、安定して減速度制御を行うことができる。
なお、前記各実施の形態では、ブレーキ装置として、制動指令信号(ブレーキ液圧指令Pcom、ブレーキ減速度指令Gcom)に基づいて電動モータ26を駆動して、ブレーキ液圧を発生させることによって、車両に制動力を付与する電動倍力装置20,51を例に挙げて説明した。本発明はこれに限らず、制動指令信号に基づいて電動モータを駆動して車両に制動力を付与するESC39に適用してもよい。また、電動モータによってブレーキパッドを変位させて制動力を付与する電動駐車ブレーキ装置に適用してもよい。
また、第1の周期t1および第2の周期t2の具体的な数値は、一例を示したものであり、例示した値に限らない。本発明は、第1の周期t1に比べて、第2の周期t2が長い任意のブレーキ制御装置に適用可能である。
以上説明した実施の態様に基づく電動機制御装置として、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様としては、制動指令信号に基づいてモータを駆動して車両に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、前記制動指令信号の制動指令量に対して時間変化により取得される制動フィードバック推定値によって前記モータを第1の周期で制御する制御部と、前記第1の周期よりも長い第2の周期で取得される制動量検出信号に基づいて前記制動フィードバック推定値の推定特性を補正する補正部と、を備え、前記制御部は、前記第2の周期となる毎に、前記補正部でそれ以降に補正される推定特性に基づいて取得される制動フィードバック補正推定値により前記モータを制御している。
第2の態様としては、第1の態様において、前記制動指令量は、マスタシリンダ液圧であることを特徴としている。
第3の態様としては、第1の態様において、前記制動指令量は、車両減速度であることを特徴としている。
第4の態様としては、第1の態様において、前記制動指令信号は、前記車両のブレーキペダルの操作に基づかない車両減速要求によるものであることを特徴としている。
5 ブレーキペダル
11 マスタシリンダ
20,51 電動倍力装置(ブレーキ制御装置)
21 入力ロッド(入力部材)
26 電動モータ(モータ)
33 パワーピストン(ピストン)
37,52 マスタ圧制御ユニット(制御部)
37B1,52B1 応答モデル

Claims (4)

  1. 制動指令信号に基づいてモータを駆動して車両に制動力を付与するブレーキ制御装置であって、
    前記制動指令信号の制動指令量に対して時間変化により取得される制動フィードバック推定値によって前記モータを第1の周期で制御する制御部と、
    前記第1の周期よりも長い第2の周期で取得される制動量検出信号に基づいて前記制動フィードバック推定値の推定特性を補正する補正部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2の周期となる毎に、前記補正部でそれ以降に補正される推定特性に基づいて取得される制動フィードバック補正推定値により前記モータを制御するブレーキ制御装置。
  2. 前記制動指令量は、マスタシリンダ液圧であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記制動指令量は、車両減速度であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記制動指令信号は、前記車両のブレーキペダルの操作に基づかない車両減速要求によるものであることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
JP2017163290A 2017-08-28 2017-08-28 ブレーキ制御装置 Pending JP2019038455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017163290A JP2019038455A (ja) 2017-08-28 2017-08-28 ブレーキ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017163290A JP2019038455A (ja) 2017-08-28 2017-08-28 ブレーキ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019038455A true JP2019038455A (ja) 2019-03-14

Family

ID=65725345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017163290A Pending JP2019038455A (ja) 2017-08-28 2017-08-28 ブレーキ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019038455A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023232527A1 (de) * 2022-05-30 2023-12-07 Robert Bosch Gmbh Bremskraftverstärkereinrichtung für ein fahrzeug und verfahren zum herstellen einer bremskraftverstärkereinrichtung für ein fahrzeug

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023232527A1 (de) * 2022-05-30 2023-12-07 Robert Bosch Gmbh Bremskraftverstärkereinrichtung für ein fahrzeug und verfahren zum herstellen einer bremskraftverstärkereinrichtung für ein fahrzeug

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6560827B2 (ja) 電動ブレーキ装置
JP6272549B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP5483042B2 (ja) ブレーキ制御装置
US9475472B2 (en) Brake system
JP6870101B2 (ja) 電動倍力装置
EP2428416B1 (en) Vehicle braking device
JP6355825B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP5961513B2 (ja) 車両制御装置およびブレーキ制御装置
JPWO2019059201A1 (ja) 電動倍力装置
JP2019006299A (ja) ブレーキ装置
JP6033645B2 (ja) ブレーキ装置
JP4822003B2 (ja) 電動倍力装置
JP6221118B2 (ja) ブレーキシステム
JP5997565B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP2019038455A (ja) ブレーキ制御装置
JP6409189B2 (ja) ブレーキ制御装置
WO2018139529A1 (ja) 電動ブレーキ装置
WO2015098649A1 (ja) ブレーキ装置および電動倍力装置
WO2018097306A1 (ja) 電動倍力装置
JP6955979B2 (ja) 電動ブレーキ装置
JP2019025963A (ja) 電動ブレーキ装置
JP6390018B2 (ja) ブレーキ装置