JP2011007915A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸い込み、掃き寄せ、濃度の傾斜等の画質低下要因の発生を防止し、高画質の画像を安定して形成する画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像に交番電界を作用させることにより、トナー像を形成しているトナーを再配置するトナー再配置の条件を、基準パターンのトナー像の濃度をトナーセンサで検知した検知結果に基づいて設定する。
【選択図】図9

Description

本発明は電子写真プロセスにより記録材上に画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真プロセスでは、周知のように像担持体上に静電潜像が形成され、形成された静電潜像が現像されてトナー像が形成される。形成されたトナー像は紙等の記録材に転写される。
高画質化が進み、特に、カラー画像の高画質化が進んだ結果、写真画像や模様画像の精細な表現が可能となってきている。
しかしながら、写真画像、模様画像等の面画像、特に、面画像の中間濃度部における画質を向上する際に、磁気ブラシ現像において起こる画像のがさつきが問題となっている。
特許文献1、2では、画像のがさつきを抑制するために、現像装置の下流に電極を像担持体に対向して設置し、該電極に交番電圧を印加することにより、トナーを前記像担持体と前記電極との間で往復運動させることが提案されている。
画像のがさつきは、均一濃度となるべき部分におけるトナーの分布が不均一になることが原因と考えられるが、特許文献1、2では、トナーを往復運動させることで、トナー分布を均一化し、がさつきを抑制している。
特開平4−372964号公報 特開平6−274040号公報
写真画像、模様画像等の面画像を磁気ブラシ現像で現像した場合に、面画像の端部や高濃度面画像と低濃度面画像との境界部において、濃度が低下して濃度不足部が発生する、或いは、面画像の端部に濃度過多の部分ができるという問題がある。また、一方の端部の濃度と他方の端部の濃度に違いができる濃度の傾斜の問題がある。
特許文献1、2では、トナー像を形成しているトナーを振動させることにより、がさつきを防止し、画質を向上している。この技術は、現像により像担持体上に付着したトナーを交番電界の作用で振動させ再配置することにより、トナーを均し、がさつきを防止するものである。
しかしながら、特許文献1、2のように、現像後のトナー像に対して交番電界を作用させただけでは、高画質の画像を形成することは困難である。即ち、特許文献1、2の発明を用いた場合でも、画像端部の濃度不足である吸い込み、画像端部の濃度過多である掃き寄せ、画像端部間に濃度の差ができる濃度の傾斜等による画質低下の問題を解決することは困難である。
本発明は、画質低下要因となる前記の現象の発生を防止し、高画質の画像を安定して形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.像担持体と、
該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、
該像担持体に担持されている静電潜像を現像して、前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
該現像装置に対して、前記像担持体の移動方向下流側に位置し、前記像担持体に対向して配置された電極と、
該電極に少なくとも交番電圧を印加する電源と、
前記像担持体上のトナーを検知するトナーセンサと、
制御部とを備え、
前記潜像形成装置により前記像担持体上に静電潜像を形成し、前記現像装置で現像することにより前記像担持体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像に対して前記電源により前記電極に少なくとも交番電圧を印加して、前記像担持体と前記電極との間でトナーを往復運動させるトナー再配置を行う画像形成装置であって、
前記潜像形成装置と前記現像装置とにより、前記像担持体上に基準パターンのトナー像を形成し、
前記トナーセンサにより、前記基準パターンのトナー像の濃度を検知し、
前記制御部は、前記基準パターンのトナー像の濃度を検知した前記トナーセンサの出力に基づいて、前記トナー再配置における条件を設定することを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御部は前記条件の設定において、前記電極上にトナーを付与することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記制御部は前記条件の設定において、前記トナー再配置における前記電源の出力を設定することを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
4.前記制御部は、温度情報、湿度情報及び印字率情報のうちの少なくともいずれか一つに基づいて、前記条件を設定するシーケンス1又はシーケンス2を選択し、前記シーケンス1においては、最高濃度を補正するステップの後に、前記条件を設定し、シーケンス2においては、前記ステップを経ないで前記条件を設定することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
5.前記電極にトナーを付与する際に、前記電源は前記電極に少なくとも直流電圧を印加し、前記制御部は、前記直流電圧を、前記トナーセンサの出力に基づいて設定することを特徴とする前記2に記載の画像形成装置。
6.前記制御部は、前記トナー再配置における前記交番電圧を、前記トナーセンサの出力に基づいて設定することを特徴とする前記3に記載の画像形成装置。
7.前記基準パターンの濃度を検知した前記トナーセンサの出力に対する画質の類型の対応表を記憶した記憶部を有し、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記対応表を参照して前記条件を設定することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
8.前記制御部は、前記トナーセンサの出力に基づいて、吸い込み、掃き寄せ及び濃度の傾斜のうちの少なくともいずれか一つが起きているかを判断することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
本発明においては、現像装置の下流に配置された電極に交番電圧を印加して、トナー再配置を行う際の条件を、像担持体上に形成した基準パターンのトナー像の濃度を検知したトナーセンサの出力に基づいて設定している。
これにより、画像端部の濃度不足である吸い込み、画像端部の濃度過多である掃き寄せ、画像端部間に濃度の差ができる濃度の傾斜等の画質低下が防止され、高画質の画像を安定して形成する画像形成装置が実現される。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 トナー再配置を説明する図である。 吸い込み及び掃き寄せ説明するである。 濃度の傾斜を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系のブロック図である。 本発明において用いられるトナーセンサの一例を示す図である。 トナーセンサの出力を示すグラフである。 本発明において用いられるトナーセンサの他の例を示す図である。 本発明の基本プロセスを示すフローチャートである。 トナー付与工程を示す図である。 トナーの帯電量と、トナー付与においてトナー再配置電極に印加される直流電圧Vdcと、トナー再配置電極上のトナー量との関係を示すグラフである。 トナー再配置において、トナー再配置電極に印加される交番電圧と、トナーの帯電量と、画質との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態1における制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態1における制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態1における制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態2における制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態2における制御のフローチャートである。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。
静電潜像及びトナー像を担持する像担持体としての感光体1は、OPC感光体からなり、導電性のドラム基体上に形成された有機感光層を表面に有する。
2はスコロトロン帯電器からなる帯電装置、3はレーザ、発光ダイオードアレイ等を光源とする露光装置であり、画像データに基づいて発光し感光体1を露光する。帯電装置2と露光装置3とは、感光体1上に静電潜像を形成する潜像形成装置を構成する。
4は、磁気ブラシ現像を行う現像装置であり、トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤により反転現像を行う。4Aは、現像剤を現像領域に搬送し、現像領域において、現像剤の磁気ブラシを支持する現像剤担持体としての現像ローラである。
4Bは、現像磁極、現像剤搬送磁極等の複数の磁極を有する磁界形成部としての磁石ロールであり、現像ローラ4Aの中に固定配置される。
現像ローラ4Aには直流電圧に交番電圧が重畳された現像バイアスが印加される。
現像ローラ4Aは回転して現像剤を現像領域に搬送する。感光体1と現像ローラ4Aとが対向する現像領域においては、磁石ローラ4Bの現像磁極により磁気ブラシが形成され、現像が行われる。図示の例では現像ローラ4Aは現像領域において、感光体1と反対方向に移動するが、現像ローラ4Aを感光体1と同方向に移動させる現像方式を採ることもできる。
前者の現像方式は逆回転現像方式と呼ばれ、後者の現像方式は正回転現像方式と呼ばれる。
図示の現像装置4の例では、負帯電トナーを用いて負電荷からなる静電潜像を現像する反転現像が行われる。
5はローラ5Aを有する転写装置であり、ローラ5Aにはトナーと反対極性の転写電圧が印加される。6は感光体1をクリーニングするクリーニング装置、7はトナー像を加熱定着する定着装置である。矢印のように時計方向に感光体1が回転し、帯電装置2による帯電及び露光装置3による露光で、感光体1上に静電潜像が形成される。実施の形態においては、感光体1は負に帯電され、感光体1上には、負電荷からなる潜静電像が形成される。現像装置4においては、負帯電トナーにより潜像が現像される。現像により感光体1上に形成されたトナー像は転写装置5により記録材Pに転写される。
記録材P上のトナー像は定着装置7により加熱され定着される。転写後の感光体1はクリーニング装置6によりクリーニングされる。
感光体1の移動方向に関して、現像装置4の下流に、電極10が配置される。電極10には、AC電源からなる電源10Aと、DC電源からなる電源10Bとにより、交番電圧に直流電圧が重畳された電圧が印加される。
電極10と、電源10Aと、電源10Bとは、感光体1上に形成されたトナー像を構成しているトナーを再配置するトナー再配置部を構成する。なお以下において、電極10をトナー再配置電極という。21はトナー再配置電極10を通過した感光体1上のトナーを検知するトナーセンサである。トナーセンサ21は、感光体1の移動方向に関して電極10の下流に配置され、電極10を通過した、感光体1上のトナーを検知する。
トナー再配置電極10によるトナー再配置は次のようにして行われる。
図2(a)に示すように、感光体1上にトナー像を形成しているトナーTRは、感光体1とトナー再配置電極10間に形成されている交番電界の作用で、感光体1とトナー再配置電極10との間で矢印のように往復運動する。これによりトナー像を形成しているトナーTRが再配置されて、トナー像を形成しているトナーTRが均される。
トナー再配置においては、トナーTRをトナー再配置電極10に又は感光体1に転移させる直流電界が形成されないのが基本である。したがって、トナー再配置において、感光体1上のトナーの量の増減は基本的には起こらない。
しかしながら、図2(b)に示すように、感光体1上に未現像或いは現像不足により、静電潜像が存在し、該静電潜像による電界が形成されている場合、即ち、感光体1の表面でVaからVbのように低下した電位分布が形成されている場合には、トナー再配置電極10上のトナーTRが矢印のように移動して感光体1に転移する。
トナー再配置部はこのようなトナー再配置により次に説明する先端欠け、吸い込み、掃き寄せ、濃度の傾斜等を抑制し、これらによる画質の低下を防止する。
まず、これらの画質低下について、図3、4を参照して説明する。これらの画質低下は、文字画像等の線画像においては発生せず、写真画像、模様画像等の面画像の場合に発生する。
図3(a)は上から高濃度部DH、低濃度部DL、中間濃度部DMの順に配置された基準パターンを示す。
このような基準パターンを静電潜像形成と現像とによりトナー像として形成した場合のトナー像の濃度プロファイルを図3(b)に示す。図3(b)においては、基準パターンのトナー像を検知したトナーセンサ21の出力電圧で濃度を表している。トナーセンサ21の出力は濃度が高い程低いので、図示のように高濃度部DHの出力が低く、低濃度部DLが高い。
Aで示す部分は、高濃度部DHに隣接する低濃度部DLの境界部の濃度低下を示している。高濃度部DHと低濃度部DLとの境界では、低濃度部DLを形成しているトナーが高濃度の静電潜像が形成する電界に引き寄せられるとともに、現像によりトナーを失ったキャリアにカウンターチャージが発生し、該カウンターチャージにより引き寄せられて、トナーが低濃度部DLから高濃度部DHに移動する。結果として、低濃度部DLと高濃度部DHとが隣接する画像における低濃度部DLの境界部の濃度が低下する。図3(b)のAで示す濃度低下はこのようなメカニズムで起こると考えられ、吸い込みと呼ばれる。図示しないが、同様なメカニズムにより、面画像の先端部における濃度低下が発生することが確かめられている。このような現象は先端欠けと呼ばれる。
なお、図3(b)における横軸は感光体1に対する磁気ブラシの相対的な移動方向を示しており、逆回転現像方式においては、感光体1の移動方向を基準として見たときに、吸い込みは高濃度部DHに隣接する低濃度部DLの先端部において発生する。また、正回転現像方式においては、高濃度部DHに隣接する低濃度部DLの後端部において発生する。
Bで示す部分は、中間濃度部DMの図3(a)における下端、図3(b)における中間濃度部DMの右端において発生する濃度過多を示している。
感光体1上に形成されたトナー像が磁気ブラシによる摺擦で感光体1に対する磁気ブラシの相対的な移動方向に移動する。その結果、図3(b)に示すように画像の端部に所期値よりも高い濃度の部分が形成される。図3(b)に示す現象は、掃き寄せと呼ばれる。
図4は中間値を持つ一様な濃度の基準パターンのトナー像を示す。
図4(a)に示すような基準パターンを静電潜像形成と現像とによりトナー像として形成した場合のトナー像の濃度プロファイルを図4(b)に示す。図4(b)では、横軸が感光体1の移動方向を示す。図示のように、一様な濃度の原画像が、後端部から先端部に向かって濃度が増加する濃度傾斜を持ったトナー像として形成される。
現像により感光体1上に形成されたトナー像は電極10を通過する際に、交番電界の作用で振動する。この振動により、トナーが感光体1上を前方に移動して濃度傾斜が発生すると考えられる。図4(b)に示す現象は濃度の傾斜と呼ばれる。
吸い込みは交番電圧が印加されたトナー再配置電極10をトナー像が通過するときに補正され、図3のAで示す濃度不足が解消される。即ち、図2(b)に示すように、トナーTRを担持するトナー再配置電極10からトナーTRが感光体1上の静電像に補給されて、低濃度部において所期の濃度に引き上げる。
掃き寄せもトナー再配置電極10をトナー像が通過するときに補正される。即ち、図3のBで示す高濃度部が交番電界の作用で均されて所期の濃度に補正される。
このように、吸い込み及び掃き寄せは、トナー再配置により補正され、トナー再配置の作用を強化することにより補正作用が増強される。例えば、トナー再配置における交番電圧を上げることにより吸い込み及び掃き寄せの補正作用が強化される。また、トナー再配置電極10上に十分な量のトナーを担持させることにより、吸い込みが補正される。
濃度の傾斜は、トナー再配置において、トナーが感光体1上で移動することにより起こると考えられる。そして、トナー再配置電極における交番電圧を弱めることにより、濃度の傾斜を防止することができる。例えば、トナー再配置において、トナー再配置電極10に印加される交番電圧を下げることにより濃度の傾斜を防止することができる。
図5は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系のブロック図、図6はトナー再配置電極10上のトナーを検知するトナーセンサ21の構成を示す図である。
図5において、20は画像形成装置全体を制御する制御部、21は感光体1上のトナーを検知するトナーセンサ、22は画像形成装置内の温度を検知する温度センサ、23は画像形成装置内の湿度を検知する湿度センサ、24は画像データを記憶する画像データ記憶部、25は形成される画像の枚数をカウントする枚数カウンター、26はタイマー、27は感光体1、現像ローラ4A等を駆動する駆動部、28は不揮発メモリからなる記憶部である。
図6はトナーセンサ21の構成を示す。トナーセンサ21は感光体1に向けて光を出射するLEDからなる発光素子21Aと、感光体1からの反射光を受光するフォトダイオードからなる受光素子21Bとを有する。トナーセンサ21は感光体1上に形成されたトナー像の濃度を検知し、濃度を電圧として出力する。
図7はトナーセンサ21の出力を示す。図示のように、トナー量(g/m)が多く濃度が高いほどトナーセンサ21の出力は低くなる。制御部20はトナーセンサ21の検知結果から図3(b)、図4(b)に示すようなトナー像の濃度プロファイルを作成する。
なお、トナーセンサとして、トナー像の高さを検知することができるものを用いることもできる。図8はこのようなトナーセンサを示す。図8において、21aは半導体レーザからなる発光素子、21bは位置センサ(PSD)からなる受光素子、21cは発光素子21aを駆動する駆動回路、21dは増幅回路、21eは演算制御回路、21fはコリメータレンズ、22gは結像レンズである。
発光素子21aからの光ビームを感光体1上のトナー像TZに照射し、トナー像TZの光学像を受光素子21b上に結像させる。受光素子21bはその受光面における光ビームの入射位置に応じた電圧を出力する。
トナー像TZの高さが、h1、h2、h3のように異なる場合は、受光素子21bにおける光ビームの入射位置が変化して受光素子21bはh1、h2、h3に対応した異なる電圧を出力する。演算制御回路21eは受光素子21bを出力からトナー像TZの高さの計測値を出力する。
このようにして、トナーセンサ21はトナー像の高さを検知する。トナー像の濃度は、トナー像の高さに比例するので、図8に示すトナーセンサ21により、トナー像の濃度が検知される。
図9は本発明における基本プロセスのフローチャートである。
ステップST1において、基準パターンのトナー像が感光体1上に形成される。
このステップでは、例えば、図3(a)及び図4(a)に示す基準パターンの画像データに基づいて、感光体1上に静電潜像を形成し、現像装置4の現像で、感光体1上に基準パターンのトナー像が形成される。
ステップST2において、形成されたトナー像の濃度をトナーセンサ21が検知する。
ステップST3において、制御部20がトナーセンサ21の検知結果に基づいて、トナー再配置における条件を設定する。
ステップST4において、画像形成が行われる。画像形成においては、現像により形成されたトナー像を構成するトナーの再配置が行われる。
ST3において設定される条件は次の二つに大別される。
第1の条件は、トナー再配置電極10上に十分な量のトナーを担持させるという条件である。
図2(b)に示すように、トナー再配置においては、未現像又は現像不足部分に対して、トナー再配置電極10からトナーが移動して付着する。即ち、トナー再配置において、トナー補給が行われる。トナー補給が十分に行われるためには、トナー再配置電極10上に十分な量のトナーが存在する必要がある。
第1の条件を作るために、トナー再配置電極10上にトナーを付与するトナー付与工程が実施される。
トナー付与工程を図10に示す。
図10(a)において、帯電装置2で感光体1を帯電することにより、感光体1上にはV0の電位が形成される。帯電された感光体1を露光装置3で一様露光することにより、感光体1上の電位がV1に低下し〔図10(b)〕、現像装置4で現像することにより、トナーTの層が感光体1上に形成される〔図10(c)〕。
感光体1とトナー再配置電極10間に、感光体1側を負とし、トナー再配置電極10側を正とするDC電圧及びAC電圧を印加することにより、感光体1上のトナーTが移動して、図10(d)に示すように、トナー再配置電極10上にトナーが移り、トナー再配置電極10上に均一なトナー像が形成される。図10のトナー付与工程では、トナー再配置電極10上に所定量のトナーが担持されるように、現像ローラ4A及びトナー再配置電極10に直流電圧が印加される。トナー再配置電極10に印加される直流電圧を以下においてVdcと言うが、直流電圧Vdcを調整することにより、トナー再配置電極10に担持されるトナーの量が調整される。
このように、トナー付与工程は、感光体1上に現像装置4からトナーを移動させ、感光体1からトナー再配置電極10にトナーを移動させることにより行われる。感光体1と現像装置4とはトナー付与部を構成し、制御部20は、駆動部27の制御による感光体1と現像ローラ4Aとの回転制御及び所定量のトナーを感光体1に載せる現像を行う現像バイアスを現像ローラ4Aに印加する等の制御を行って、トナー再配置電極10に対するトナー付与を行う。
図示の例では、感光体1を帯電し、露光し、現像することにより、感光体1上にトナー層を形成しているが、感光体1上に現像装置4からトナーを移動させる条件を作る制御を行えばよく、帯電、露光はトナー付与工程において必須ではない。
トナー付与工程においては、トナー再配置電極10に印加される電圧の直流電圧Vdcを調整することにより、最適量のトナーがトナー再配置電極10に付与される。
図10のトナー付与工程においてトナー再配置電極10に印加される電圧の直流電圧Vdc及びトナーの帯電量の変化に対応したトナー量の変化、即ち、トナー再配置電極10上のトナー量の変化を図11に示す。図11において、横軸は直流電圧Vdcであり、縦軸はトナー再配置電極10上のトナー量である。
図示のように、直流電圧Vdcの増加に比例してトナー付与量が増加するとともに、トナーの帯電量が増加するとトナー付与量が減少する。
図11から明らかなように、トナーの帯電量q/mが変化した場合、トナー再配置電極10上のトナー量が変化する。トナーの帯電量は環境、現像剤の使用履歴等により変化するので、これらの要因に対応した電圧をトナー付与工程において、トナー再配置電極10に印加する必要があることが判る。
第2の条件は、トナー再配置におけるトナー再配置電極10に印加される電圧である。
図4に示す濃度傾斜はトナー再配置において、トナー再配置電極10に印加される電圧が適正値でない場合に発生する。前記電圧を最適値に設定することにより濃度の傾斜が防止される。トナー再配置電極10に印加される電圧の調整では主として交番電圧(以下Vacと言う)が調整されるが、直流電圧を合わせて調整することも可能である。
図12はトナーの帯電量(q/m)が変化した場合のトナー再配置電極10に印加される交番電圧Vacの適正値を示すグラフである。
図12の例では、交番電圧Vacの調整に、交番電圧のピーク電圧の調整が用いられた例を示す。図12において、横軸はトナーの帯電量q/m、縦軸は交番電圧Vacのピーク値である。
領域RAは適正領域、即ち、吸い込み(先端欠けを含む)、掃き寄せ及び濃度の傾斜が発生せず、良好な画像が形成される領域を、領域RBが濃度の傾斜が発生する領域を、領域RCが掃き寄せ及び吸い込みの補正が不十分な領域を、領域RDが、電流がリークしてトナー再配置が不十分な領域を、領域REがトナー再配置作用が不十分な領域をそれぞれ示す。
図12において、直線L1はリークを起こさない電圧の上限値を示し、曲線L2は、トナーが感光体1から離れず、不動である電圧の上限を示し、曲線L3はトナーを適度に振動させることができる電圧の上限を示し、曲線L4はトナーを適度に振動させることができる電圧の下限を示す。
<実施の形態1>
図13〜16は本発明の実施の形態1における制御のフローチャートである。図13と図14とにより一つのフローが形成され、図15と図16とにより一つのフローが形成される。なお、図13〜18における符号イ〜ウは、異なる図間において対応する接続端を示す。
ステップST10の判断で、環境(温度、湿度)又は印字率が所定値以上変化した場合に図13、14のシーケンス1(SQ1)が実行され、環境(温度、湿度)又は印字率は所定値以上変化しない場合には、図15,16のシーケンス2(SQ2)実行される。ステップST10の判断に装置が所定長以上の停止時間後に作動する場合の判断を含めてもよい。
環境、印字率が変化した場合、又は停止時間が所定よりも長い場合、トナーの帯電量(q/m)が変化する。したがって、トナー再配置においては、トナーの帯電量の変化に対応した条件設定を行う必要がある。ST10の判断は、このようにトナーの帯電変化に対応して条件設定を行うためのステップである。
この判断は、図5における温度センサ22、湿度センサ23及び印字率情報発生部を構成する画像データ記憶部24、枚数カウンター25からの情報に基づいて行われる。
印字率は画像データ記憶部24からの画像情報に基づいて計算した画像量を枚数カウンターからの画像枚数と画像サイズとから計算された画像面積で除することにより得られる。画像形成装置の停止時間はタイマー26の情報から得られる。
シーケンス1(SQ1)では、ステップST11において最高濃度が適正値に設定される。ST11は現像バイアスの直流成分Vdceを調整することにより行われる。
ST11に続くステップST12において図10に示すトナー付与工程が実行される。トナー付与工程によりトナー再配置電極10上には適正量のトナーが担持される。
ステップST13において、トナー付与においてトナー再配置電極10に印加される直流電圧Vdc及びトナー再配置においてトナー再配置電極10に印加される交番電圧Vacの初期値が設定される。
シーケンス1(SQ1)の開始時における現状の直流電圧Vdc及び交番電圧Vacが初期値としてそれぞれ設定される。
ステップST14において、トナー像の濃度の傾斜が検知される。ステップST14は次のようにして実行される。感光体1上に図4(a)に示す基準パターンのトナー像が形成される。形成したトナー像の濃度をトナーセンサ21により検知する。濃度の傾斜は図4(b)における角度θとして検知される。
ステップST15の判断でトナー像の濃度の傾斜が所定値以下のとき、即ち、図4(b)における角度θが所定値以下である場合は(ST15のYes)、ステップST16において、吸い込み及び掃き寄せを検知する。ステップST16は次のようにして実行される。感光体1上に図3(a)に示す基準パターンのトナー像が形成される。形成したトナー像の濃度をトナーセンサ21により検知する。吸い込み・掃き寄せは、図3(b)におけるAで示す部分の斜線部面積〔A〕及びBで示す部分の斜線部面積〔B〕として検知される。
ステップST16の検知結果の判断であるステップST17の判断がNoの場合、即ち、図3(b)における斜線部分面積〔A〕が所定値以下の場合(ST17のYes)、ST18に移行して画像形成が行われる。
ST17の判断で吸い込みが所定値を超えている場合には(ST17のNo)、n=0か否かが判断される(ST20)。nは、制御状態を示すパラメータである。n=0のときは(ST20のYes)、吸い込みを補正する状態が設定されていないと判断されてステップST30以下の掃き寄せ補正ルーチンに移行する。
n=0でないとき、即ち、掃き寄せ補正条件が設定済みであるときは、次の吸い込み補正ルーチンが実行される。即ち、ST21においてn=0とし、ステップST21Aにおいてn=n+1とした後に、直流電圧VdcをVdc+50Vに調整する(ST22)。ST22における調整は直流電圧Vdcを上げて、トナー付与における付与トナーの量を増加させるものである。
ステップST23において、トナー付与工程を実行し、ステップST24において、吸い込み及び掃き寄せを検知する。ST24はST16と同じである。
ステップST25において、吸い込みの補正効果を判断し、補正が十分であれば(ST25のYes)、ステップST18において画像形成を行い、ステップST19において、n=0として終了する。
ST21A〜ST26を5回(n=5)繰り返し、補正がなお十分でない場合はエラー表示が行われる(ST27)。
ステップST20において、初期状態の場合は(n=0),ステップST30において、掃き寄せが所定値以内かが判断され、所定値以内、即ち、掃き寄せが十分に補正されているときは(ST30のYes)、ST21に移行して吸い込み補正のルーチンに移行する。掃き寄せが所定値以内でないときは(ST30のNo)、ST31において、n=n+1とした後、ステップST32において、交番電圧Vacが調整される、即ち、交番電圧Vacが初期値に50Vがプラスされたものとなる。ステップST30における判断は図3における斜線部分〔B〕の面積に基づいて行われる。
ステップST33において、掃き寄せ検知が行われる。掃き寄せ検知は次のように行われる。感光体1上に図3(a)に示す基準パターンのトナー像が形成される。形成したトナー像の濃度をトナーセンサ21により検知し、図3(b)における斜線部分〔B〕の面積を検知する。
ステップST34において、掃き寄せの補正が十分か否かが判断され、十分である場合(ST34のYes)ST21Aに移行し、補正が十分でないときは(ST34のNo)、ST32に戻る。
ST32〜ST35を5回(n=5)繰り返し、補正がなお十分でない場合はエラー表示が行われる(ST36)。
ステップST15の判断で、濃度の傾斜が所定値以内でない場合(ST15のNo)、ステップST40において、n=n+1とした後、ステップST41において交番電圧Vacが調整される。即ち、Vac=Vac−50Vの調整が行われる。この調整は、トナー再配置における交番電圧のピーク値を減少させる調整である。調整後、ステップST42において濃度の傾斜を検知する。ST42の検知は、ST14と同じである。検知された濃度の傾斜に基づいて、ステップST43において、濃度の傾斜が所定値内か否かが判断される。
ステップST43の判断で濃度傾斜の防止が十分のときは(ST43のYes)、ST16に移行し、十分でないときは、ST40に戻る。
ST40〜ST44を5回繰り返し、なお、濃度傾斜の防止が十分でないときは、エラー表示が行われる(ST45)。
ステップST10の判断がNoの場合、即ち、画像形成装置の環境が大きく変化していない場合、図15、16に示すST50以下の制御に移行し、濃度の傾斜、吸い込み及び掃き寄せの修正が行われる。
ST50〜ST56は図13におけるST13〜ST19と同じである。
即ち、ST50はST13と、ST51はST14と、ST52はST15と、ST53はST16と、ST54はST17と、ST55はST18と、ST56はST19とそれぞれ同じである。
ST54の判断でNoのときは、ST57において、装置の状態を確認した後に、ST58において、トナー付与が行われる。このように図16のシーケンス2(SQ2)においては、トナー付与工程における直流電圧Vdcの調整を行うことなく、現状の直流電圧Vdcでトナー付与が実行される。シーケンス2(SQ2)は装置の環境が大きく変動していないという状況から、トナー付与工程における直流電圧Vdcの調整が不要であるという理由に基づいて設計されている。
ステップST57の判断において、吸い込みと掃き寄せとを修正する条件ができていないと判断されたときは(ST57のYes)、ST60以下の掃き寄せ補正のルーチンに移行する。
掃き寄せ補正のルーチン即ち、ST60〜ST66は図13、14におけるST30〜ST37と同じである。
即ち、ST60とST30、ST61とST31、ST62とST32、ST63とST33、ST64とST34、ST65とST35、ST66とST36、ST67とST37、とがそれぞれ同じである。
ステップST52の判断で濃度の傾斜の防止が十分でないと判断されたとき(ST52のNo)、ST70以下の傾斜防止ルーチンに移行する。
傾斜防止ル−チンである、ST70〜ST75は図13におけるST40〜ST45と同じである。即ち、ST70とST40、ST71とST41、ST72とST42、ST73とST43、ST74とST44、ST75とST45、とがそれぞれ同じである。
<実施の形態2>
図17、18はシーケンス1(SQ1)のST13以下の制御及びシーケンス2(SQ2)の制御を他の手法で行う例のフローチャートである。図17と図18とにより一つのフローが形成される。
図17、18の例では、吸い込み、掃き寄せ及び濃度の傾斜について、各要因を個々に判断するのではなく、これらの要因の組み合わせにより分類された画質の類型を判断基準として画質の補正を行っている。図17のシーケンスは図13におけるST12に続いて、又は、図13におけるST10の判断がNoの場合に開始する。
ST80は図13におけるST13、図15におけるST50と同じである。
ステップST81において、画質の判断が行われる。ST81では、感光体1上に図3、4に示すパッチを形成し、トナーセンサ21により、パッチの濃度を検知し、吸い込み、掃き寄せ及び濃度の傾斜に関する判断が行われる。この判断では、表1を参照した判断が行われる。表1は記憶部28に格納されており、制御部20は記憶部28の表1を参照してST81の判断を行う。
Figure 2011007915
表1において、画質Eは、濃度の傾斜、吸い込み及び掃き寄せの全てが良好であり、補正を行うことなく、画像形成を実行することが可能と判断できる画質を示し、画質Fは、濃度の傾斜及び掃き寄せについては良好であるが、吸い込みの補正が必要な画質を示し、画質Gは濃度の傾斜については良好であるが、掃き寄せ及び吸い込みの補正が必要な画質を示し、画質Hは、掃き寄せ及び吸い込みについては良好であるが、濃度の傾斜の補正が必要な画質を示し、画質Jは掃き寄せについては良好であるが、濃度の傾斜及び吸い込みについて補正が必要な画質を示す。なお、表1における○は画質良好を表し、×は画質不良を表す。
図17に示すように、画質Eでは(ST82のYes)画質Eは良好なレベルの画質であるので、トナー付与やトナー再配置においてトナー再配置電極10に印加する条件の調整が不要である。したがって、画質Eにおいては、ステップST83において画像形成を行い、ST84においてn=0として終了する。
画像形成においては、十分な量のトナーを担持するトナー再配置電極10により、トナー再配置が行われるので、吸い込みの補正が良好に行われる。
画質Fにおいては(ST85のYes)、トナー付与工程を実行して(ST86)、トナー再配置電極10上に十分な量のトナーを付与した後に、ステップST83において画像形成を行い、ST84においてn=0として終了する。
画質Gにおいては(ST87のYes)、トナー再配置における交番電圧Vacの調整が行われる。ステップST89においては、交番電圧Vacが調整されるが、この調整Vac=Vac+50Vから判るように、交番電圧を増加させてトナー再配置作用を強化する条件が設定される。これにより、吸い込み及び掃き寄せの補正作用は強化される。
ステップST90において、吸い込み・掃き寄せの補正効果を検知する検知モードが実行される。ST90は感光体1上にパッチを形成し、トナーセンサ21によりパッチの濃度を検知することにより行われる。
補正効果が十分なときは(ST91のYes)、トナー付与(ST94)後、画像形成を行い(ST95)終了する。補正効果が十分でないときは(ST91のNo)、ST88に戻る。ST88〜ST92を5回繰り返しても補正が十分でないときはエラー表示を行って(ST93)終了する。
画質Hにおいては(ST100のYes)トナー再配置における交番電圧Vacの調整が行われる。ステップST102においては、交番電圧Vacが調整されるが、この調整Vac=Vac−50Vから判るように、交番電圧を減少させてトナー再配置作用を低下させる条件が設定される。これにより、濃度の傾斜を発生させる作用が弱められる。
ステップST103において、濃度の傾斜の発生を検知する検知モードが実行される。ST103は感光体1上にパッチを形成し、トナーセンサ21によりパッチの濃度を検知することにより行われる。
濃度の傾斜の防止効果が十分なときは(ST104のYes)、画像形成を行い(ST107)終了する。濃度の傾斜の防止効果が十分でないときは(ST104のNo)、ST101に戻る。ST101〜ST105を5回繰り返しても濃度の傾斜の防止が十分でないときはエラー表示を行って(ST106)終了する。
ST100の判断でNoのときとは、画質がE、F、G又はHのいずれでもないとき、即ち、画質Jの場合である。画質Jにおいては(ST100のNo)トナー再配置における交番電圧Vacの調整が行われる。ステップST112においては、交番電圧Vacが調整されるが、この調整Vac=Vac−50Vから判るように、交番電圧を減少させてトナー再配置作用を低下させる条件が設定される。これにより、濃度の傾斜の発生が防止される。
ステップST113において、濃度の傾斜を検知する検知モードが実行される。ST113は感光体1上にパッチを形成し、トナーセンサ21によりパッチの濃度を検知することにより行われる。
濃度の傾斜の防止が十分なときは(ST114のYes)、ステップST117においてトナー付与を行った後に画像形成を行い(ST118)終了する。濃度の発生の防止が十分でないときは(ST114のNo)、ST111に戻る。ST111〜ST115を5回繰り返しても濃度の傾斜の防止が十分でないときはエラー表示を行って(ST116)終了する。
画質Jの場合の調整においては、ステップST117においてトナー付与が行われる。表1に示すように画質Jは吸い込みによる画質低下を示している。したがって、ステップST117において、吸い込みに対する補正であるトナー付与が画像形成に先立って実行される。
<電極条件(トナー再配置電極の条件)>
・トナー再配置電極表面のトナー担持量: 4〜8g/m
・トナー再配置電極〜感光体隙間: 0.3mm
・トナー再配置電極の長手方向長さ(感光体の軸方向の長さ): 310mm
・トナー再配置電極の副走査方向幅(感光体の移動方向の長さ): 20mm
・トナー再配置電極の厚さ: 3mm
・材質: Al
・トナー再配置電極の表面Rz: 0.8μm
・感光体背景部電位(帯電電圧)V0: −600V
・感光体ベタ露光部電位Vi: −100V
・現像バイアスの直流成分Vdce: −450V
・感光体表面速度(プロセス速度): 400mm/s
・トナー再配置電極電位:
画像形成前のトナー付与時: +300V
画像形成中(トナー再配置中): −450V
・トナー再配置電極に重畳する交番電圧:
ピーク間電圧: 2.0kV
波形: 対称矩形波
周波数: 9kHz
<その他の条件>
・感光体直径: 60mm
・現像ローラ直径: 25mm
・現像ローラ表面速度: 720mm/s(逆回転現像方式)
・現像ローラ〜感光体隙間: 0.30mm
・現像ローラ上現像剤搬送量: 220g/m
・画像形成装置: モノクロ80ppm機(プロセス速度400mm/s)
・トナー粒径: 6.5μm
・キャリア粒径: 33μm
・トナー濃度: 7質量%
・現像器中現像剤量: 1000g
・実施例: 500p毎にトナー再配置による吸い込み、掃き寄せ、濃度の傾斜に対する補正効果を検知し、検知結果をトナー付与工程の電極条件及び画像形成のトナー再配置における電極条件にフィードバックする。
・比較例1:500p毎にトナー付与工程を実行する。画像形成及びトナー付与におけるトナー再配置電極の条件制御無し。
・比較例2:500p毎にトナー付与工程と実行する。実施例と同様に画像形成のトナー再配置における電極条件の制御を500p毎に行うが、掃き寄せ及び吸い込みの検知とそれに伴うトナー付与工程における電極条件の制御を実施せず。
その他の条件は比較例と実施例で共通。
<評価>
プリント枚数が1kp、2kp、3kpの時点で、濃度傾斜・吸い込み・掃き寄せを目視評価した。
評価結果を表2に示す。
Figure 2011007915
表2に示すように、実施例では、濃度の傾斜、吸い込み及び掃き寄せに関して、NN環境(常温・常湿)、LL(低温・低湿)及びHH(高温・高湿)において、全て良好であった。これに対して、比較例1では、LL環境において、濃度の傾斜が発生し、比較例2では、HH環境において、吸い込み及び掃き寄せが発生した。
1 感光体
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
10 トナー再配置電極
10A、10B 電源
20 制御部
21 トナーセンサ

Claims (8)

  1. 像担持体と、
    該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、
    該像担持体に担持されている静電潜像を現像して、前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
    該現像装置に対して、前記像担持体の移動方向下流側に位置し、前記像担持体に対向して配置された電極と、
    該電極に少なくとも交番電圧を印加する電源と、
    前記像担持体上のトナーを検知するトナーセンサと、
    制御部とを備え、
    前記潜像形成装置により前記像担持体上に静電潜像を形成し、前記現像装置で現像することにより前記像担持体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像に対して前記電源により前記電極に少なくとも交番電圧を印加して、前記像担持体と前記電極との間でトナーを往復運動させるトナー再配置を行う画像形成装置であって、
    前記潜像形成装置と前記現像装置とにより、前記像担持体上に基準パターンのトナー像を形成し、
    前記トナーセンサにより、前記基準パターンのトナー像の濃度を検知し、
    前記制御部は、前記基準パターンのトナー像の濃度を検知した前記トナーセンサの出力に基づいて、前記トナー再配置における条件を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は前記条件の設定において、前記電極上にトナーを付与することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は前記条件の設定において、前記トナー再配置における前記電源の出力を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、温度情報、湿度情報及び印字率情報のうちの少なくともいずれか一つに基づいて、前記条件を設定するシーケンス1又はシーケンス2を選択し、前記シーケンス1においては、最高濃度を補正するステップの後に、前記条件を設定し、シーケンス2においては、前記ステップを経ないで前記条件を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記電極にトナーを付与する際に、前記電源は前記電極に少なくとも直流電圧を印加し、前記制御部は、前記直流電圧を、前記トナーセンサの出力に基づいて設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記トナー再配置における前記交番電圧を、前記トナーセンサの出力に基づいて設定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記基準パターンの濃度を検知した前記トナーセンサの出力に対する画質の類型の対応表を記憶した記憶部を有し、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記対応表を参照して前記条件を設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記トナーセンサの出力に基づいて、吸い込み、掃き寄せ及び濃度の傾斜のうちの少なくともいずれか一つが起きているかを判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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