JP2000206741A - 画像補正方法および画像形成装置 - Google Patents

画像補正方法および画像形成装置

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JP2000206741A
JP2000206741A JP11009100A JP910099A JP2000206741A JP 2000206741 A JP2000206741 A JP 2000206741A JP 11009100 A JP11009100 A JP 11009100A JP 910099 A JP910099 A JP 910099A JP 2000206741 A JP2000206741 A JP 2000206741A
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toner
forming apparatus
carrier
electric field
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So Kai
創 甲斐
Takashi Kawashima
俊 川嶋
Nobutaka Takeuchi
信貴 竹内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体に形成されたトナー像の表面を均一
に修復し、ガサツキが無く濃度の均一な高品質画像を容
易に得ることが可能な画像補正方法および画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 現像領域の下流側で、且つ、転写装置5
と感光体ドラム1に近接配置されてなる転写領域の上流
側に、感光体ドラム1に近接されてなる画像補正部材9
を備え、画像補正部材9と感光体ドラム1との間に電界
を形成して画像を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの電子写真技術を用いる画像形成
装置及び画像補正方法に関し、詳しくは、光導電層を有
する回転可能な像担持体と、光照射により該像担持体に
静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体に近接
配置された回転可能な現像剤担持体とを有する画像形成
装置及び画像補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】像担持体に形成された静電潜像を可視像
化して記録画像を得る電子写真複写機、レーザプリンタ
或いはファクシミリ等の画像形成装置において、像担持
体上に静電潜像が形成される際に静電潜像のエッジ部の
潜像電位が、その他の画像領域部分より大きくなり、ト
ナーの該像担持体への付着量がエッジ部のみ多くなるこ
とが知られている(図16参照)。本来、ベタ画像の様
な広い範囲での画像では、エッジ部以外の領域において
適切な画像濃度を確保するように設定されており、エッ
ジ部でのトナー量がその他の部分より多い場合には、濃
度は更に濃くなって、ベタ画像全体では廻りの部分が濃
くなり、輪郭がある画像となってしまう。
【0003】この付着したトナーが転写部で転写紙に転
写される際に、盛り上がったエッジ部のトナーが散った
り、本来の潜像より画像が大きくなったりする様な異常
画像が発生する。また、エッジ部とその他の画像領域部
では、転写紙と、トナーと、像担持体との間に空気の層
ができて転写装置により印加される転写バイアスが画像
に不均一に掛かってしまう。このように、不均一にバイ
アスが印可されることで転写紙上に転写されたトナー像
は不均一な画像となってしまう。さらには転写紙上への
付着量が同一であった場合には、エッジ部のトナーが転
写残トナーとして回収されることになる。
【0004】特開平6−274040号公報では、二成
分現像剤の接触磁気ブラシ現像による像担持体上のトナ
ー像の乱れた部位のトナーを再付着して修復し、ガサツ
キがなく濃度が均一で高品質な画像を容易に得ることが
でき、トナーの電極への付着による汚染やトナーの無駄
な消費がないことを目的とした現像装置が開示されてい
る。同号公報によれば、現像領域の下流側直近位置に感
光ドラムに対向して設けた電極に、|Vpp−2Vcont|
/Vf<16d/|Q|(但し、Vpp:電極へかかる
交番電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧、Vcont:画像コ
ントラスト電位、Vf:周波数、d:感光ドラム−電極
間のギャップ、Q:トナーの平均摩擦帯電電荷量)を満
足する交番電圧を印加している。この条件による交番電
圧の印加により、トナー像の乱れた部位のトナーが感光
ドラム上で電極に接触することなく振動運動して、トナ
ー像に再付着してトナー像を修復する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報において開示された現像装置では、電極が固定されて
いるのに対して、像担持体は回転移動しているので、ト
ナーが交番電界によって一往復する際、像担持体上のあ
る位置Pから離れたトナーが再び像担持体上に戻る位置
は、元の位置Pから僅かに下流側にずれることになる。
1往復のズレは非常に僅かでも振動によって、繰り返さ
れるとズレ量も大きくなり、移動したトナーは潜像の外
に飛び出し、画像が膨らんだり、画像後端側にトナーが
寄り画像後端側が濃度の高い画像となってしまうという
不具合がある。また、線画像では線幅が太くなったり、
散ってしまうという不具合がある。
【0006】さらに、上記トナーの移動がなくても、像
担持体上に形成される静電潜像はエッジ部の電位が大き
く、エッジ部に現像されるトナー量は元々多くなる傾向
にあるため、トナーを振動させてもそれより下流側に行
き場のない画像後端側におけるエッジ部のトナーは、結
局、量の多いまま像の表面のみ修復されることになり、
局部的な高濃度は解決されない。また、エッジ部よりも
内側は相対的にトナー量が少ないが、それが適正な画像
濃度を得るために必要な量である。したがって、エッジ
部のトナーが過剰でなのであり、この過剰なトナーまで
も均してしまうことになりトナー消費の無駄が生じる。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像担持体に形成され
たトナー像の表面を均一に修復し、ガサツキが無く濃度
の均一な高品質画像を容易に得ることが可能な画像補正
方法および画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、光導電層を有する像担持体と、光
照射により該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手
段と、現像剤担持体とを有する画像形成装置の画像補正
方法であって、上記現像剤担持体と像担持体との現像領
域の下流側で、且つ、転写装置と該像担持体との転写領
域の上流側に、該像担持体に近接されてなる、該像担持
体上に形成されたトナー像を補正するための画像補正部
材と、該像担持体との間に電界を形成することを特徴と
するものである。
【0009】請求項2の発明は、光導電層を有する像担
持体と、光照射により該像担持体に静電潜像を形成する
潜像形成手段と、現像剤担持体とを有する画像形成装置
であって、上記現像剤担持体と像担持体との現像領域の
下流側で、且つ、転写装置と該像担持体との転写領域の
上流側に、該像担持体に近接されてなる、該像担持体上
に形成されたトナー像を補正するための画像補正部材を
備え、該画像補正部材と像担持体との間に電界を形成し
て画像を補正する画像補正手段を有することを特徴とす
るものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記画像補正部材の表面部の体積抵抗率が
10Ω・m以上であることを特徴とするものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項2、または、3
の画像形成装置において、上記画像補正部材がプレート
状であることを特徴とするものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項2、3、また
は、4の画像形成装置において、上記画像補正部材が曲
率を有する部材で形成されていることを特徴とするもの
である。
【0013】請求項6の発明は、請求項2、3、4、ま
たは、5の画像形成装置において、上記画像補正部材が
表面が移動する移動体で形成されていることを特徴とす
るものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項2、3、4、
5、または、6の画像形成装置において、上記画像補正
部材に印加するバイアスは1500V/mm以上160
00V/mm以下であることを特徴とするものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記画像補正手段は、上記画像補正部材と
像担持体とに形成する電界の強さを可変とすることを特
徴とするものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記画像補正手段は、上記画像補正部材と
像担持体との距離を可変にすることを特徴とするもので
ある。
【0017】請求項10の発明は、請求項2の画像形成
装置において、上記画像補正手段は、上記像担持体の移
動方向に分割された画像補正部材を有することを特徴と
するものである。
【0018】請求項11の発明は、請求項10の画像形
成装置において、上記分割された画像補正部材は、それ
ぞれ電界の強さを変えることを特徴とするものである。
【0019】請求項12の発明は、請求項11の画像形
成装置において、上記分割された画像補正部材によって
形成する電界の強さを、上記像担持体の下流側よりも上
流側を小さくすることを特徴とするものである。
【0020】請求項13の発明は、請求項8、9、1
0、11、または、12の画像形成装置において、上記
画像補正部材を、上記トナー像が転写される転写紙の大
きさに対応して長手方向に分割することを特徴とするも
のである。
【0021】請求項14の発明は、請求項13の画像形
成装置において、上記画像補正部材は、上記分割した部
分がそれぞれ、上記転写紙の大きさに応じた強さの電界
を形成することを特徴とするものである。
【0022】請求項15の発明は、光導電層を有する像
担持体と、光照射により該像担持体に静電潜像を形成す
る潜像形成手段と、現像剤担持体とを有する画像形成装
置であって、上記現像剤担持体と像担持体との現像領域
の下流側で、且つ、転写装置と該像担持体との転写領域
の上流側に、該像担持体に近接されてなる、該像担持体
上に形成されたトナー像を補正するための画像補正部材
を備え、該画像補正部材と像担持体との間に電界を形成
して画像を補正する画像補正手段と、該画像補正手段
の、該画像補正部材と像担持体との間に形成する電界の
強度を任意に変更することができる変更手段と、該像担
持体上のトナーの付着量を検出するためのトナー付着量
検出手段とを有することを特徴とするものである。
【0023】請求項16の発明は、請求項15の画像形
成装置において、上記トナー付着量検出手段によって、
上記像担持体上に形成されたトナー像の画像濃度を検出
し、該トナー付着量検出手段の検出結果に基づいて、該
像担持体と上記画像補正部材との間の電界強度を変化さ
せることを特徴とするものである。
【0024】請求項17の発明は、請求項15、また
は、16の画像形成装置において、上記現像剤担持体に
供給される現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検
出手段を有し、該トナー濃度検出手段の検出結果に基づ
いて、上記像担持体と画像補正部材との間の電界強度を
変化させることを特徴とするものである。
【0025】請求項18の発明は、請求項15、16、
または、17の画像形成装置において、上記像担持体上
の帯電電位を検出するための帯電電位検出手段を有し、
該帯電電位検出手段の検出結果に基づいて、該像担持体
と上記画像補正部材との間の電界強度を変化させること
を特徴とするものである。
【0026】請求項19の発明は、請求項15、16、
17、または、18の画像形成装置において、上記像担
持体上の露光後の電位を検出するための露光後電位検出
手段を有し、該露光後電位検出手段の検出結果に基づい
て、該像担持体と上記画像補正部材との間の電界強度を
変化させることを特徴とするものである。
【0027】請求項20の発明は、請求項15、16、
17、18、または、19の画像形成装置において、上
記像担持体と画像補正部材との間の電界強度を、上記現
像領域における現像電圧の変化に従って変化させること
を特徴とするものである。
【0028】請求項21の発明は、請求項15、16、
17、18、19、または、20の画像形成装置におい
て、現像器内の温度と湿度とを検出するための温湿度検
出手段を有し、該温湿度検出手段の検出結果に基づい
て、上記像担持体と画像補正部材との間の電界強度を変
化させることを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を画
像形成装置である電子写真方式のレーザープリンタ(以
下、プリンタという)に適用した一実施形態について説
明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成図
である。画像形成装置には像担持体として感光体ドラム
1を中央に備え、感光体ドラム1の周囲には、帯電ロー
ラー等で感光体ドラム1の表面を帯電する帯電装置2、
レーザー光線等で感光体ドラム1の一様帯電処理面に潜
像を形成する露光装置3、感光体ドラム1に形成された
潜像に対し帯電したトナーを付着させることでトナー像
を形成させる現像装置4、感光体ドラム1上に現像され
たトナー像を均一にするように画像補正をする本発明に
係る画像補正部材9、転写ローラー等で感光体ドラム1
上に形成されたトナー像を転写紙6に転写する転写装置
5、転写後に感光体ドラム1上に残ったトナーを除去す
るクリーニング装置7、感光体ドラム1上の残留電位を
除去する除電装置8が、配設されている。転写紙6は図
示しない給紙トレイから搬送ローラー等によって転写装
置5まで搬送される。そして転写装置5によって感光体
ドラム1上に形成されたトナー像が転写紙6へ転写され
た後、図示しない定着装置に送られ、トナーを転写紙6
に定着することで画像が得られる。
【0030】次に本発明の特徴部である画像補正部材9
について説明する。まず、画像補正部材9の構成につい
て説明する。画像補正部材9は、たとえば、図2(a)
に示すように、感光体ドラム1に対し平面で形成された
プレート状の無垢の板状部材9aで構成される。こうす
ることによって感光体ドラム1に対し幅広い電界を均一
に印可することが可能となる。
【0031】また、画像補正部材9は表面部の体積抵抗
率が10Ωm以上の金属、樹脂、ゴム等で構成されて
いる。また、表面部の体積抵抗率が10Ωm以下の金
属の廻りに樹脂、ゴム等の化学生成品を巻き付けて表面
部の体積抵抗率が10Ωm以上になるように構成され
た部材でも良い。表面部は絶縁であっても画像補正部材
9からは電界の発生が行われていれば良く、むしろ表面
部の体積抵抗率が高いほど感光体ドラム1にリークしな
いので、均一に電界を感光体ドラム1にかけることがで
きる。
【0032】ここで、表面部の体積抵抗率が10Ωm
以下の部材を使用した際には感光体ドラム1に画像補正
部材9に印可したバイアスが感光体ドラム1の一部にリ
ークする可能性が高く、リークした際には印可されたバ
イアスにより感光体ドラム1を傷つけたり、適正な電荷
を感光体ドラム1上に作り出せず異常画像を発生してし
まう虞がある。
【0033】次に、画像補正部材9によって、感光体ド
ラム1上のエッジ部に盛り上がった余剰トナーを、電界
の作用で取り除き、トナーの盛り上がりを整える動作に
ついて説明する。感光体ドラム1に対向し近接する位置
に画像補正部材9を配設し、該画像補正部材9には図示
しない電源によりバイアスが印可される。この時のバイ
アスはトナーの極性に対し反対の極性が印可される。た
とえばトナーがマイナスの極性を示すものであれば画像
補正部材9に印可するバイアスの極性をプラスとする。
このとき、印加する画像補正バイアスは空隙が0.25
mmの場合、375V以上とすることによって効果が現
れることが判明した。したがって、単位距離(1mm)
あたり1500V以上の画像補正バイアスを印加する。
画像補正バイアスを大きくすれば電界強度が大きくなる
のでより多くのトナーを引き付けることが可能である
が、大きすぎると感光体ドラム1上のすべてのトナーを
引き付けてしまうので、大きければ良いというものでも
ない。そこで、印加する画像補正バイアスは16000
V/mm以下であれば、必要以上にトナーを引き付け
ず、感光体ドラム1上に適正なトナー付着量を維持する
ことが判明した。
【0034】以上のような構成および動作によって、エ
ッジ部に盛り上がった余剰トナーを感光体ドラム1上か
ら電界で取り除き、トナーの盛り上がりを整えたトナー
を転写部に送ることにより安定した画像を供給すること
が可能となった。
【0035】上述したように画像補正部材9は感光体ド
ラム1に対し平面に形成された板状部材9aで構成され
ているが、他の形状の構成とすることもできる。たとえ
ば、図2(b)に示すように感光体ドラム1の曲率に沿
った曲面を有する板状部材9bで構成することもでき
る。この板状部材9bを用いることによって、広範囲で
電界の形成が可能となり感光体ドラム1上のトナーに確
実に電界を印可することができる。また、図2(c)に
示すように感光体ドラム1の表面の曲面とは反対の曲面
を有する板状部材9c、図2(d)に示すようなメッシ
ュ状部材9d、図2(e)に示すような蛇腹状部材9
e、図2(f)に示すようなのこぎり歯状部材9f、図
2(g)に示すように板にパンチ孔等を有する板状部材
9gで構成してもよい。
【0036】また、画像形成部材9は曲率を有する部材
であってもよく、図2(h)に示すように棒状部材9
h、図2(i)に示すように半月状部材9i等で構成さ
れてもよい。これらの曲率を有する部材は平板等に比
べ、寸法精度を出しやすく、また、たわみや部材の強度
を出しやすいというメリットがある。
【0037】さらに、画像補正部材9は表面が移動する
ように構成した部材であってもよい。図2(j)は、回
転軸を有する棒状部材9jを示す。この棒状部材9j
は、図示しないモータ等の駆動手段によって回転軸を中
心に回転し、表面を移動させることができる。また、感
光体ドラム1から除去したトナーをクリーニングブレー
ド15によってクリーニングする。これらのことによっ
て、上記固定された部材よりも画像補正部材9の表面積
を大きくすることができるとともに、トナーの付着して
いない表面を感光体ドラム1表面に対して近接させるこ
とができ、安定した画像を得ることが可能となる。図2
(k)は、可動なベルト状部材9kを示す。この可動な
ベルト状部材9kを、感光体ドラム1表面に対して、面
で近接する構成とすることができる。このベルト状部材
9kは、図示しないモータ等の駆動手段によって表面を
移動させることができる。また、感光体ドラム1から除
去したトナーをクリーニングブレード16によってクリ
ーニングする。これらのことにより、トナーの付着して
いない部分を感光体ドラム1表面に対して近接させるこ
とができ、安定した画像を得ることが可能となる。図2
(l)は、巻き取り機能を有するベルト状部材9lを示
す。この巻き取り機能を有するベルト状部材9lを巻き
取ることによって、感光体ドラム1表面に対して、常に
トナーの付着していない部分を近接させることができる
ので、さらに安定した画像を得ることが可能となる。
【0038】〔実施形態2〕上記実施形態1において
は、画像補正部材9と感光体ドラム1との間の電界強度
を一定とした構成について説明したが、電界強度を可変
とすることもできる。
【0039】感光体ドラム1上に形成されるトナー像は
同じ画像でも条件によって、そのトナー量(トナー像の
厚み)に違いがある。温度、湿度、作像に関わる装置、
部品の経時変化など、いろいろな条件が重なって作られ
るため感光体ドラム1上には常に一定の厚さでトナーが
付着している訳ではない。その為、画像補正部材9と感
光体ドラム1との間の電界強度がトナーの付着量が多い
時(像が厚い時)に合わせて一定であると、トナー量が
少ない時(像が薄い時)は必要以上に除去してしまい画
像濃度が低下してしまう。逆にトナー付着量の少ない時
(像が薄い時)に合わせて電界強度が一定であると、ト
ナー量が多い時(像が厚い時)に余剰トナーを取りきる
ことが出来ない。
【0040】そこで、本実施形態に係る発明において
は、画像補正部材9と感光体ドラム1表面との間に形成
される電界の強度を可変に構成した。図3は、画像補正
部材9近傍の概略構成を示す説明図である。電源10に
可変抵抗器10bを配設して、画像補正部材9に印可す
る電圧を可変にし、画像補正部材9により形成される電
界の強さが可変し、その時々の条件によって適正なトナ
ー除去を行えるようにした。これにより、常に安定して
均一化(平滑化)されたトナー像が転写領域に搬送さ
れ、高い画質を得ることが可能となった。
【0041】画像補正部材9に印可する電圧を変えるこ
とで電界の強さを変えることができるが、印可電圧は変
えずに感光体ドラム1と画像補正部材9との距離を変え
ることでも電界の強さを変えることが出来る。そこで、
感光体ドラム1と画像補正部材9との距離を可変にし
て、その時々の条件によって適正なトナー除去を行える
ようにしてもよい。これにより、常に安定して均一化
(平滑化)されたトナー像が転写領域に搬送され、高い
画質を得ることが可能となった。
【0042】図4は、感光体ドラム1の回転方向に分割
した画像補正部材11を示す。この画像補正部材11
は、感光体ドラム1の回転方向にしたがって、上流側電
極部11a、中間電極部11b、下流側電極部11cに
電極部が三分割されている。この電極部を分割した画像
補正部材11は、感光体ドラム1上のトナー像が一定の
厚さで形成されていても、そのトナー帯電量のバラツキ
が大きく、1度で余剰トナーを完全に除去できない場合
に有効である。すなわち、画像補正部材11を配設する
ことによってトナー像に繰り返し電界がかかり、上流側
電極部11aで除去しきれなかった余剰トナーを、中間
電極部11bで除去し、それでも除去しきれなかった余
剰トナーを更に下流側電極部11cで除去することによ
って、余剰トナーを完全、且つ、確実に除去することが
できる。なお、図4に示すような感光体ドラム1の回転
方向に電極部を分割した画像補正部材11に限らず、図
5に示すように、感光体ドラム1の回転方向に複数配設
した画像補正部材12であっても、同様な効果が得られ
る。
【0043】ここで、上記感光体ドラム1の回転方向に
分割した画像補正部材11、または、複数配設した画像
補正部材12の、分割、または、複数配設された各々の
部材と感光体ドラム1との距離が等しく、電界も同じ強
さであると一番上流側にある部材での余剰トナー除去量
が多く、下流側に行くに従って除去量にムラが生じる虞
がある。そこで、上流側から下流側に向かって段階的に
電界の強さを大きくするように構成すれば除去量を各々
で等しくすることができる。
【0044】図6に、上流側から下流側に向かって段階
的に電界の強さを大きくするように構成した画像補正部
材13を示す。画像補正部材13は、感光体ドラム1の
回転方向にしたがって上流側補正部材13a、中間補正
部材13b、下流側補正部材13cを有し、それぞれ異
なったバイアスを印加することができる。これらの上流
側補正部材13a、中間補正部材13b、下流側補正部
材13cには、除去量が等しくなるように電界の強さを
設定しておく。この画像補正部材13を用いることによ
って、除去量を上流側補正部材13a、中流補正部材1
3b、下流側補正部材13cで等しくすることができ、
除去量のムラを解消して、完全、且つ、確実に余剰トナ
ーを除去することができる。すなわち、上流側から下流
側に向かって電界を強くすれば、上流側補正部材13a
では電界が弱いので除去量は少なく完全に除去しない
が、中間補正部材13bで残りの余剰トナーを除去し、
下流側補正部材13cで完全に除去することができる。
【0045】上述のように電界の強さを変えるには、供
給電圧を一定にして、例えば画像補正部材12と感光体
ドラム1との距離を下流側に行くに従って狭くすること
でも可能である。この場合は供給電源が一つで済むメリ
ットがある。
【0046】図7は、画像補正部材を転写紙のサイズに
対応して長手方向で分割して、分割補正部材14a、1
4b、14c、14d、14eによって構成した画像補
正部材14の説明図を示す。画像補正部材14の各々の
分割補正部材14a、14b、14c、14d、14e
に別々の電界を形成することで、トナー像を補正する機
能に加え部品の経時劣化を抑制する機能を持たせ、さら
に画質を向上させることが出来る。例えば、A3タテ巾
に対応した(即ち、A3タテ巾対応の感光体ドラム1、
画像補正部材を持つ)画像形成装置でA4タテ巾の転写
紙を通紙する場合、転写紙以外のところに電界を形成し
ても感光体ドラム1を劣化させるだけで意味がない。こ
のような時はA4タテ巾に対応した分割補正部材14
b、14c、14dにだけ電界を形成し、それ以外の分
割補正部材14a、14eには電界を形成しないように
する。
【0047】しかし、感光体ドラム1の転写紙外の部分
(画像が形成されない部分)でも現像によって僅かにト
ナーが付着しており、そのまま転写装置5に送られると
転写装置5が、そのトナーを吸着して経時で転写性能が
低下する。これを防ぐ目的の場合には、転写紙外の部分
にも電界を形成して、先に画像補正部材14で、その不
要なトナーを除去してからトナー像が転写装置5に送る
ようにすることもできる。また、画像自体はA4サイズ
で転写紙がA3サイズであるような場合も、画像以外の
地汚れをなくす目的であれば、画像以外の部分に電界を
形成し地汚れを起こすトナーを除去する方が有効であ
る。このように、画像補正部材14を長手方向で分割す
ると様々な目的に合った対応が可能となり、いずれも高
画質化または高画質維持を実現できる。
【0048】〔実施形態3〕上記実施形態2において
は、画像補正部材に印加する電圧を可変にすることなど
により、電界の強さを変えて、その時々の条件によって
適正な余剰トナーの除去を行える構成としたが、各種セ
ンサを設け、これらの検出値によって画像補正部材に印
加する電圧を自動的に変化させて電界の強さを変える構
成とすることもできる。
【0049】図8は、各種センサを配設した、画像補正
部材9近傍の説明図である。センサの配設位置とセンサ
の種類について説明する。現像装置4の後端には、現像
装置4内のトナー濃度を検出するためのトナー濃度セン
サ21と、現像剤の温度と湿度とを検出するための温湿
度センサ25とが配設されている。また、感光体ドラム
1の廻りには、帯電後の感光体ドラム1表面の帯電電位
を検出する電位センサ22、露光後の感光体ドラム1表
面の帯電電位を検出する電位センサ23、感光体ドラム
1上のトナーの付着量を検出するフォトセンサ24が配
設されている。
【0050】本実施形態に係る発明においては、現像領
域の下流側で、且つ、画像補正部材9の上流側に、感光
体ドラム1上に付着するトナーの量を検出するフォトセ
ンサ24を有している。このため、このフォトセンサ2
4によって検出したトナー付着量の増減によって、画像
補正部材9に適正な電圧を印加することができ、安定し
た画像を出力することが可能となる。
【0051】画像濃度が高い場合、転写残、画像チリ、
ライン太り、虫食いという異常画像が発生する。そのた
め、感光体ドラム1上のトナー付着量を減少させること
が必要である。感光体ドラム1上のトナー量の増加が検
出された場合、画像補正部材9に印加する電圧を増加さ
せるように制御する。印加する電圧を増加させることに
よって、多くの余剰トナーを回収することができ、適正
な画像を次工程である転写装置5に送ることが可能であ
る。また、感光体ドラム1上のトナー量の減少が検出さ
れた場合には、画像補正部材9に印加する電圧を減少さ
せるように制御する。この様に印加電圧を設定すること
によって、必要以上にトナーを除去してしまい画像濃度
を低下させてしまうという弊害は生じない。画像補正部
材9への印加電圧と画像補正部材9通過前の感光体ドラ
ム1上のトナー付着量との関係の一例を図9に示す。す
なわち、トナー付着量に比例させて画像補正部材9への
印加電圧を増加させる制御を行う。
【0052】感光体ドラム1上のトナー付着量を検出す
るフォトセンサ24によって、感光体ドラム1上に形成
した基準画像の画像濃度を検出し、この検出結果に基づ
いて画像補正部材9への印加電圧を変化させる構成とす
ることもできる。たとえば基準画像として、1cm×1
cm程度の黒ベタ画像を感光体ドラム1上に形成し、こ
の基準画像の反射濃度を検出する。反射画像濃度が高く
検出された場合には、画像補正部材9に印加する電圧を
増加させるように制御する。一方、反射画像濃度が低く
検出された場合には、画像補正部材9に印加する電圧を
減少させるように変化させる。画像補正部材9への印加
電圧と反射画像濃度との関係の一例を図10に示す。す
なわち、反射画像濃度に比例させて画像補正部材9への
印加電圧の制御を行う。
【0053】現像装置4内の現像剤の濃度をトナー濃度
センサ21で検出し、その検出結果に基づいて画像補正
部材9に印加する電圧を変化させる構成とすることもで
きる。トナー濃度センサ21は、たとえば現像剤の透磁
率変化を検出する透磁率センサを用いることができる。
このトナー濃度センサ21を現像装置4の後端に配設す
る。トナー濃度が減少した場合、感光体ドラム1のトナ
ー付着量は減少するので、過剰にトナーを回収しないよ
う画像補正部材9に印加する電圧を低下させるように制
御する。また、トナー濃度が増加した場合、感光体ドラ
ム1に付着するトナー量も増加するので、画像補正部材
9に印加する電圧を増加させるように制御する。画像補
正部材9への印加電圧とトナー濃度との関係の一例を図
11に示す。すなわち、トナー濃度に比例させて画像補
正部材9への印加電圧の制御を行う。
【0054】帯電後における感光体ドラム1表面の帯電
電位の検出結果に基づいて画像補正部材9に印加する電
圧を変化させる構成とすることもできる。感光体ドラム
1表面の帯電電位を検出するために、たとえば電位セン
サ22を用いることができる。この電位センサ22のプ
ローブを帯電装置2の下流側で、且つ、露光工程の上流
側に、感光体ドラム1表面に近接して配設する。感光体
ドラム1の帯電電位は、環境変動や経年変化によって変
化する。また、正規現像(ポジポジ現像)においては、
ベタ画像部の濃度を直接変化させるために意図的に変化
させる。この正規現像においては、表面電位の絶対値が
大きくなった場合には、画像濃度は上昇するので、画像
補正部材9に印加する電圧を増加させるように制御す
る。また、表面電位の絶対値が小さくなった場合には、
画像補正部材9に印加する電圧を低下させるように制御
する。画像補正部材9への印加電圧と帯電後の感光体ド
ラム1表面電位との関係の一例を図12に示す。すなわ
ち、帯電後の感光体ドラム1表面電位に比例させて画像
補正部材9への印加電圧の制御を行う。
【0055】上述したように帯電後の感光体ドラム1表
面の帯電電位を検出する構成に限らず、露光後における
感光体ドラム1表面の帯電電位の検出結果に基づいて画
像補正部材9に印加する電圧を変化させる構成とするこ
ともできる。電位センサ23のプローブを露光工程の下
流側で、且つ、現像領域の上流側に、感光体ドラム1表
面に近接して配設する。反転現像(ネガポジ現像)にお
いて、グレーチャートを出力する場合、露光後の電位は
レーザパワーによって変化する。この場合、露光後の電
位の絶対値が小さいとき、画像補正部材9に印加する電
圧を増加させるように変化させる。また、露光後の電位
の絶対値が大きいとき、画像濃度は低くなるので、画像
補正部材9に印加する電圧を低く制御する。画像補正部
材9への印加電圧と露光後の感光体ドラム1表面電位と
の関係の一例を図13に示す。すなわち、露光後の感光
体ドラム1表面電位に反比例させて画像補正部材9への
印加電圧の制御を行う。
【0056】現像電圧の変化に従って、画像補正部材9
に印加する電圧を制御する構成とすることもできる。現
像電界が増加するように現像電圧が変化した場合、画像
濃度は増加する。そのため、画像補正部材9に印加する
電圧を増加させるように制御する。また、現像電界が減
少するように現像電圧が変化した場合、画像濃度は低下
するので、画像補正部材9に印加する電圧を低下させる
ように制御する。画像補正部材9への印加電圧と現像電
圧との関係の一例を図14に示す。すなわち、現像電圧
に比例させて画像補正部材9への印加電圧の制御を行
う。
【0057】現像装置4内の現像剤の温度と湿度とを検
出し、この検出結果に基づいて画像補正部材9に印加す
る電圧を変化させる構成とすることもできる。現像装置
4内の現像剤の温度と湿度とを検出するために、現像装
置4後端のトナー濃度センサ21の上部に温湿度センサ
25を配設した。現像剤が高温高湿環境におかれた場
合、現像剤の帯電量は低下する。そのため同一の現像条
件下で現像を行った場合でも、画像濃度は大幅に増加す
る。したがって、画像補正部材9に印加する電圧を増加
させるように制御する。また、現像剤を低温低湿環境に
おいた場合、現像剤の帯電量は増加する。そのため画像
濃度は低下する。従って、画像補正部材9に印加する電
圧を減少させるように制御する。画像補正部材9への印
加電圧と温湿度との関係を図15に示す。すなわち、温
湿度に比例させて画像補正部材9への印加電圧の制御を
行う。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記像担持体
上に形成されたトナー像の余剰トナーを、該像担持体と
上記画像補正部材との間に形成した電界の作用で解離さ
せ、該トナー像の表面を均一に修復し、均一なトナー量
とすることが可能になる。このことによって、該転写領
域において該トナー像に均一に転写電界をかけることが
可能になり、ガサツキが無く濃度の均一な高画質な画像
を形成することが可能になるという優れた効果がある。
【0059】請求項2、3、4、5、6、7、8、9、
10、11、12、13、及び、14の発明によれば、
上記像担持体上の現像領域と転写領域との間に画像補正
部材を設けて、該像担持体上に形成されたトナー像の余
剰トナーを、該像担持体と画像補正部材との間に形成し
た電界の作用で解離させ、該トナー像の表面を均一に修
復し、均一なトナー量とすることが可能になる。このこ
とによって、該転写領域において該トナー像に均一に転
写電界をかけることができ、ガサツキが無く濃度の均一
な高画質な画像を形成することが可能になるという優れ
た効果がある。
【0060】特に、請求項3の発明によれば、上記画像
補正部材の表面部の体積抵抗率を10Ω・m以上とす
ることにより、該画像補正部材と上記像担持体との間の
リークを防止することができる。このことによって、リ
ークによる異常画像の発生や該像担持体の破損を防止す
ることができるという優れた効果がある。
【0061】特に、請求項4の発明によれば、上記画像
補正部材がプレート状であることにより、上記像担持体
に対して幅広い電界を均一に印加することができるとい
う優れた効果がある。
【0062】特に、請求項5の発明によれば、上記画像
補正部材が曲率を有する部材で形成されていることによ
り、該画像補正部材のたわみを防止することができると
ともに、寸法精度と強度とを向上させることができると
いう優れた効果がある。
【0063】特に、請求項6の発明によれば、上記画像
補正部材が表面が移動する移動体で形成されているの
で、該画像補正部材の表面に、常にトナーの付着してい
ない部分を形成することが可能となり、長期間にわたっ
て、安定した画像補正効果を発生させることが可能にな
るという優れた効果がある。
【0064】特に、請求項7の発明によれば、上記画像
補正部材に印可するバイアスを1500V/mm以上1
6000V/mm以下にすることによって、上記像担持
体上の余剰トナーを該画像補正部材に引き付けて除去す
るが、必要以上に引き付けることはないので、該像担持
体上のトナー付着量を適正な状態にすることが可能にな
るという優れた効果がある。
【0065】特に、請求項8の発明によれば、上記画像
補正部材と像担持体とに形成する電界の強さを変えて、
該像担持体上から除去するトナーの量を変えることがで
きるので、該像担持体上のトナー付着量を適正な状態に
することが可能になるという優れた効果がある。
【0066】特に、請求項9の発明によれば、上記画像
補正部材と像担持体との距離を可変にして、該画像補正
部材と像担持体との間に形成される電界の強さを可変と
し、該像担持体上から除去するトナーの量を変えること
ができるので、該像担持体上のトナー付着量を適正な状
態にすることが可能になるという優れた効果がある。
【0067】特に、請求項10の発明によれば、上記画
像補正部材を上記像担持体の移動方向に分割することに
より、該像担持体上のトナー像に電界を繰り返しかける
ことができる。このことによって、該像担持体上の余剰
トナーを確実に除去することができるという優れた効果
がある。
【0068】特に、請求項11の発明によれば、上記分
割された画像補正部材は、それぞれ異なる電界の強さを
形成することができるので、上記像担持体上の余剰トナ
ーを、該分割された画像補正部材によってムラ無く除去
することが可能になるという優れた効果がある。また、
該余剰トナーをムラ無く除去することによって、該画像
補正部材の性能劣化を防止し、長期に渡り高画質を維持
することが可能になるという優れた効果もある。
【0069】特に、請求項12の発明によれば、上記分
割された画像補正部材によって形成する電界の強さを、
下流側よりも上流側を小さくすることができる。このこ
とによって、一定の強さの電界の場合に生じる、上流側
で余剰トナーの除去量が多く、下流側で少ないという除
去ムラを防止し、該像担持体上の余剰トナーを確実に除
去することができるという優れた効果がある。
【0070】特に、請求項14の発明によれば、上記転
写紙の大きさに対応して分割された上記画像補正部材
が、それぞれ該転写紙の大きさに応じた強さの電界を形
成することができる。このことによって、該転写紙に対
応しない部分には電界を形成しないで、該転写紙に対応
しない部分の該像担持体の劣化を防止することができる
という優れた効果がある。逆に、該転写紙に対応しない
部分に電界を形成して、該転写紙に対応しない部分の該
像担持体に付着したトナーを除去することによって、上
記転写装置が該トナーを吸着することによる転写性能の
低下を防止することができる。また、該転写紙の大きさ
よりも上記トナー画像の大きさが小さい場合には、該ト
ナー画像以外の部分に付着したトナーを除去して地汚れ
を防止することができるという優れた効果もある。
【0071】請求項15、16、17、18、19、2
0、及び、21の発明によれば、上記像担持体上に形成
されたトナー像の余剰トナーを、該像担持体と上記画像
補正部材との間に形成した電界の作用で解離させる場合
に、該電界の強度を変化させることによって、トナー像
の表面を均一に修復し、均一で適正なトナー量とするこ
とが可能になる。このことによって、上記転写領域にお
いて該トナー像に均一に転写電界をかけることができ、
ガサツキが無く濃度の均一な高画質な画像を形成するこ
とが可能になるという優れた効果がある。
【0072】特に、請求項16の発明によれば、上記像
担持体上に形成されたトナー像の画像濃度を、上記トナ
ー付着量検出手段によって検出し、この検出結果に基づ
いて、該像担持体と上記画像補正部材との間の電界強度
を変化させることができる。該画像濃度が高く検出され
た場合には、該電界強度を強くして該像担持体上のトナ
ーの除去量を増やす。逆に、該画像濃度が低く検出され
た場合には、該電界強度を弱くして、該像担持体上のト
ナーの除去量を減らす。このことによって、適正な画像
濃度を維持し、高画質を得ることができるという優れた
効果がある。
【0073】特に、請求項17の発明によれば、上記ト
ナー濃度検出手段によって上記現像剤のトナー濃度を検
出し、この検出結果に基づいて、上記像担持体と画像補
正部材との間の電界強度を変化させることができる。該
トナー濃度が高く検出された場合には、該電界強度を強
くして該像担持体上のトナーの除去量を増やす。逆に、
該トナー濃度が低く検出された場合には、該電界強度を
弱くして、該像担持体上のトナーの除去量を減らす。こ
のことによって、適正な画像濃度を維持し、高画質を得
ることができるという優れた効果がある。
【0074】特に、請求項18の発明によれば、上記像
担持体の帯電電位を、上記帯電電位検出手段によって検
出し、この検出結果に基づいて、該像担持体と上記画像
補正部材との間の電界強度を変化させることができる。
該像担持体の帯電電位は、環境変動や経年変化によって
変化するものであるが、たとえば正規現像において、該
帯電電位の絶対値が大きいと検出された場合には、画像
濃度が上昇するので、該電界強度を強くして該像担持体
上のトナーの除去量を増やす。逆に、該帯電電位の絶対
値が小さいと検出された場合には、該電界強度を弱くし
て、該像担持体上のトナーの除去量を減らす。このこと
によって、適正な画像濃度を維持し、高画質を得ること
ができるという優れた効果がある。
【0075】特に、請求項19の発明によれば、上記像
担持体上の書き込み後の露光電位を、上記露光後電位検
出手段によって検出し、この検出結果に基づいて、該像
担持体と上記画像補正部材との間の電界強度を変化させ
ることができる。たとえば反転現像において、該露光後
電位の絶対値が小さいと検出された場合には、画像濃度
が上昇するので、該電界強度を強くして該像担持体上の
トナーの除去量を増やす。逆に、該帯電電位の絶対値が
大きいと検出された場合には、該電界強度を弱くして、
該像担持体上のトナーの除去量を減らす。このことによ
って、適正な画像濃度を維持し、高画質を得ることがで
きるという優れた効果がある。
【0076】特に、請求項20の発明によれば、上記現
像電圧の変化に従って、上記像担持体と画像補正部材と
の間の電界強度を変化させることができる。該現像電圧
が高い場合には画像濃度が高くなるので、該電界強度を
強くして該像担持体上のトナーの除去量を増やす。逆
に、該現像電圧が低い場合には、該電界強度を弱くし
て、該像担持体上のトナーの除去量を減らす。このこと
によって、適正な画像濃度を維持し、高画質を得ること
ができるという優れた効果がある。
【0077】特に、請求項21の発明によれば、上記現
像器内の温度と湿度とを検出し、この検出結果に基づ
き、上記像担持体と画像補正部材との間の電界強度を変
化させることができる。該現像器内の温湿度が高く検出
された場合には、上記現像剤の帯電量が低下し、上記画
像濃度が高くなるので、該電界強度を強くして該像担持
体上のトナーの除去量を増やす。逆に、該温湿度が低い
場合には、該現像剤の帯電量が増加し、該画像濃度が低
くなるので、該電界強度を弱くして、該像担持体上のト
ナーの除去量を減らす。このことによって、適正な画像
濃度を維持し、高画質を得ることができるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の要部概略構成
図。
【図2】(a)〜(l)は、実施形態に係る画像補正部
材の説明図。
【図3】他の実施形態に係る画像形成装置の要部概略構
成図。
【図4】他の実施形態に係る分割した画像補正部材の説
明図。
【図5】他の実施形態に係る複数配設した画像補正部材
の説明図。
【図6】他の実施形態に係る複数配設した画像補正部材
に異なる強さの電界を形成する場合の説明図。
【図7】他の実施形態に係る長手方向に分割した画像補
正部材の説明図。
【図8】さらに他の実施形態に係る画像形成装置の要部
概略構成図。
【図9】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印加
する電圧と画像補正部材通過前の感光体ドラム上のトナ
ー付着量との関係を示す図。
【図10】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印
加する電圧と反射画像濃度との関係を示す図。
【図11】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印
加する電圧とトナー濃度との関係を示す図。
【図12】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印
加する電圧と感光体ドラム表面電位との反射画像濃度と
の関係を示す図。
【図13】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印
加する電圧と露光後の感光体ドラム上の帯電電位との関
係を示す図。
【図14】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印
加する電圧と現像電圧との関係を示す図。
【図15】さらに他の実施形態に係る画像補正部材に印
加する電圧と温湿度センサとの関係を示す図。
【図16】感光体ドラム上に形成された潜像の電位を示
す説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 9、9(a)〜(l) 画像補正部材 10 電源 10b 可変抵抗器 11、12、13、14 画像補正部材 21 トナー濃度センサ 22 電位センサ 23 電位センサ 24 フォトセンサ 25 温湿度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 信貴 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA02 DA04 DA10 DA13 DA14 DC10 DD07 EA18 EF09 FA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導電層を有する像担持体と、光照射によ
    り該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現
    像剤担持体とを有する画像形成装置の画像補正方法であ
    って、上記現像剤担持体と像担持体との現像領域の下流
    側で、且つ、転写装置と該像担持体との転写領域の上流
    側に、該像担持体に近接されてなる、該像担持体上に形
    成されたトナー像を補正するための画像補正部材と、該
    像担持体との間に電界を形成することを特徴とする画像
    補正方法。
  2. 【請求項2】光導電層を有する像担持体と、光照射によ
    り該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現
    像剤担持体とを有する画像形成装置であって、上記現像
    剤担持体と像担持体との現像領域の下流側で、且つ、転
    写装置と該像担持体との転写領域の上流側に、該像担持
    体に近接されてなる、該像担持体上に形成されたトナー
    像を補正するための画像補正部材を備え、該画像補正部
    材と像担持体との間に電界を形成して画像を補正する画
    像補正手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、上記画
    像補正部材の表面部の体積抵抗率が10Ω・m以上で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2、または、3の画像形成装置にお
    いて、上記画像補正部材がプレート状であることを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項2、3、または、4の画像形成装置
    において、上記画像補正部材が曲率を有する部材で形成
    されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項2、3、4、または、5の画像形成
    装置において、上記画像補正部材が表面が移動する移動
    体で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項2、3、4、5、または、6の画像
    形成装置において、上記画像補正部材に印加するバイア
    スは1500V/mm以上16000V/mm以下であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項2の画像形成装置において、上記画
    像補正手段は、上記画像補正部材と像担持体とに形成す
    る電界の強さを可変とすることを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】請求項2の画像形成装置において、上記画
    像補正手段は、上記画像補正部材と像担持体との距離を
    可変にすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項2の画像形成装置において、上記
    画像補正手段は、上記像担持体の移動方向に分割された
    画像補正部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10の画像形成装置において、上
    記分割された画像補正部材は、それぞれ電界の強さを変
    えることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項11の画像形成装置において、上
    記分割された画像補正部材によって形成する電界の強さ
    を、上記像担持体の下流側よりも上流側を小さくするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項8、9、10、11、または、1
    2の画像形成装置において、上記画像補正部材を、上記
    トナー像が転写される転写紙の大きさに対応して長手方
    向に分割することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項13の画像形成装置において、上
    記画像補正部材は、上記分割した部分がそれぞれ、上記
    転写紙の大きさに応じた強さの電界を形成することを特
    徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】光導電層を有する像担持体と、光照射に
    より該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    現像剤担持体とを有する画像形成装置であって、上記現
    像剤担持体と像担持体との現像領域の下流側で、且つ、
    転写装置と該像担持体との転写領域の上流側に、該像担
    持体に近接されてなる、該像担持体上に形成されたトナ
    ー像を補正するための画像補正部材を備え、該画像補正
    部材と像担持体との間に電界を形成して画像を補正する
    画像補正手段と、該画像補正手段の、該画像補正部材と
    像担持体との間に形成する電界の強度を任意に変更する
    ことができる変更手段と、該像担持体上のトナーの付着
    量を検出するためのトナー付着量検出手段とを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】請求項15の画像形成装置において、上
    記トナー付着量検出手段によって、上記像担持体上に形
    成されたトナー像の画像濃度を検出し、該トナー付着量
    検出手段の検出結果に基づいて、該像担持体と上記画像
    補正部材との間の電界強度を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項15、または、16の画像形成装
    置において、上記現像剤担持体に供給される現像剤のト
    ナー濃度を検出するトナー濃度検出手段を有し、該トナ
    ー濃度検出手段の検出結果に基づいて、上記像担持体と
    画像補正部材との間の電界強度を変化させることを特徴
    とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項15、16、または、17の画像
    形成装置において、上記像担持体上の帯電電位を検出す
    るための帯電電位検出手段を有し、該帯電電位検出手段
    の検出結果に基づいて、該像担持体と上記画像補正部材
    との間の電界強度を変化させることを特徴とする画像形
    成装置。
  19. 【請求項19】請求項15、16、17、または、18
    の画像形成装置において、上記像担持体上の露光後の電
    位を検出するための露光後電位検出手段を有し、該露光
    後電位検出手段の検出結果に基づいて、該像担持体と上
    記画像補正部材との間の電界強度を変化させることを特
    徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】請求項15、16、17、18、また
    は、19の画像形成装置において、上記像担持体と画像
    補正部材との間の電界強度を、上記現像領域における現
    像電圧の変化に従って変化させることを特徴とする画像
    形成装置。
  21. 【請求項21】請求項15、16、17、18、19、
    または、20の画像形成装置において、現像器内の温度
    と湿度とを検出するための温湿度検出手段を有し、該温
    湿度検出手段の検出結果に基づいて、上記像担持体と画
    像補正部材との間の電界強度を変化させることを特徴と
    する画像形成装置。
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