JP2010256383A - 画像形成装置及び像担持体ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動する感光体11Yに現像されたトナー像に電界を印加することにより、トナー像のトナーの再配置を行うトナー再配置電極16Yと、感光体11Yに現像されたトナー像のトナー量を検出するIDCセンサ17Yと、IDCセンサ17Yにより検出されたトナー量に基づいてトナー再配置電極16Yに付着したトナー量を算出し、又は感光体11Yに現像されたトナー像の濃度分布を算出し、算出されたトナー量又は濃度分布に基づいてトナー再配置電極16Yに印加する印加電圧のAC成分又はDC成分を制御する制御部42と、を備えた画像形成装置10とする。
【選択図】図1
Description
また、特許文献1及び特許文献2の技術では、トナーが電極に付着したことを確認することはできず、仮に付着した場合の除去手段について何ら対処されていない。
移動する潜像担持体に現像されたトナー像に電界を印加することにより、当該トナー像のトナーの再配置を行うトナー再配置電極と、
前記潜像担持体に現像されたトナー像のトナー量を検出するトナー検出手段と、
前記トナー検出手段により検出されたトナー量に基づいて前記トナー再配置電極に付着したトナー量又は前記潜像担持体に現像されたトナー像の濃度分布を算出し、当該算出されたトナー量又は濃度分布に基づいて、前記トナー再配置電極に印加する印加電圧のAC成分又はDC成分を制御する制御部と、
を備えた画像形成装置が提供される。
トナー像を担持するための潜像担持体と、前記トナー像のトナーの再配置を行うためのトナー再配置電極と、前記トナー像のトナー量を検出するためのトナー検出手段と、が同一のケーシング内に収納されており、
前記トナー再配置電極は、前記ケーシング外に設置される電圧印加装置と接続され、
前記トナー検出手段は、前記ケーシング外に設置される制御部と接続される像担持体ユニットが提供される。
画像形成装置10は、イエロー作像部Y、マゼンダ作像部M、シアン作像部C、ブラック作像部Kを備える。各作像部Y、M、C、Kは、中間転写体10Aの移動方向に沿って設けられる。
以下、イエロー作像部Yを例に挙げて説明する。
像担持体ユニット20は、画像形成装置10を構成する1つのケーシング内に、少なくともトナー再配置電極16Y及びIDCセンサ17Yを備えて構成される。また、好ましくはクリーニングパッド15Yを備える。
電極清掃時電極条件 Vdce=-1000V Vace=2.5kV f= 9kHz
電圧印加装置41は、制御部42の制御によって、感光体11Y及び現像装置14Yの現像ローラ141YにはDC成分の電圧を印加し、トナー再配置電極16YにはDC成分及びAC成分の電圧(以下、「DCバイアス」、「ACバイアス」及びこれらを総称して「バイアス電圧」という)を印加する。
IDCセンサ17Yは、発光素子71Y及び受光素子72Yを備えて構成され、感光体11Yに対向設置される。
発光素子71Yは、発光中心波長が780[nm]のLEDにより構成される。
受光素子72Yは、フォトダイオードにより構成される。
IDCセンサ17Yは、感光体11Yの表面で乱反射された反射光のうち、角度45°の反射光のみを受光する構造となっている。
パッチ画像P1、P2は、5mm×5mmのハーフトーンのトナー像であり、感光体11Y上に形成される。パッチ画像P1とパッチ画像P2との間は、10mm程度である。
比較した結果トナー量に変動があれば、変動したトナー量分だけトナーはトナー再配置電極16Yに付着したことになる。
グラフG1は、パッチ画像がY、M、Cの場合であり、グラフG2はパッチ画像がKの場合を示す。グラフG1、G2における傾向は同様である。
以下、グラフG1について説明する。
横軸は、感光体11Y上に付着したトナー量[g/m2]を示す。
パッチ画像P2に対して照射光が照射され、パッチ画像P2から反射された反射光の入力値が1.8Vの場合、感光体11Y上のトナー量は1.4g/m2である。
/m2=0.1g/m2となる。
本実施形態では、下記式1の条件を満たした場合、トナー再配置電極16Yにトナー汚れが発生したものと判断する。
<式1>
(バイアス電圧ON時のIDCセンサ17Yの入力値)−(バイアス電圧OFF時のIDCセンサ17Yの入力値)≧0.25V・・・(1)
検出された濃度傾きは、後述する電極条件設定処理(図9〜図11参照)において、トナー像に濃度傾きがあるか否かを判断する判断基準として用いられる。
濃度傾きは、感光体11Yとトナー再配置電極16Yとの間の電界が強く、感光体11Y上に形成されたトナー像のトナーがトナー再配置電極16Yに多く移動する場合に生じる。
パッチ画像P3は、10mm×10mmの30%ハーフトーンのトナー像であり、感光体11Y上に形成される。
図7に示すグラフG3において、縦軸はIDCセンサ17Yが照射光を出力し、感光体11Y上で反射された反射光を入力した場合の入力値[V]を示す。
また、横軸はパッチ画像P3の領域を含む副走査方向の位置を示す。
直線L1は、パッチ画像P3の領域において、IDCセンサ17Yの入力値が最大になる点Pmaxから最小になるPminまでの入力値の近似値線を引くことで得られる。
<式2>
(Pmax時のIDCセンサ17Yの入力値)−(Pmin時のIDCセンサ17Yの入力値)>0.3V・・・(2)
測定された掃き寄せ量は、後述する電極条件設定処理(図9〜図11参照)において、トナー像に掃き寄せがあるか否かを判断する判断基準として用いられる。
横軸は、副走査方向の位置を示す。
グラフG4において、領域A1の面積を掃き寄せ量として決定する。
以下、ACバイアスの制御を一定回数だけ行う場合の処理について説明する。
mは、DCバイアス変更時に用いる値である。
Vdceは、トナー再配置電極16Yに印加するDCバイアスである。
Vdcは現像ローラ141Yの電位であり、V0は感光体11Yの電位である。
nは、ACバイアス変更時に用いる値である。
Vaceは、トナー再配置電極16Yに印加するACバイアスである。
トナー汚れの有無の判断基準は、上記式1に示した通りである。
上記判断基準の置きかえは、本処理(図9)及び他の処理(図10、図11)でも同様に可能である。
つまり、トナー汚れが無いのであるから、制御部42は、DCバイアス及びACバイアスの値を初期値のままにして、本処理を終了する。
制御部42は、nが4より大きいか否か判断する(ステップS7)。
なお、ここでは基準を「4」としているがこれに限らない。
具体的には、制御部42は、トナーがトナー再配置電極16Yに移動する期間のパルス幅についてデューティ比を通常50%であるところ70%に変更する。また、これに伴いACバイアスを通常0.5kVであるところ0.37kVまで下げる。
つまり、制御部42は、ACバイアスを下げてもトナー汚れは改善できないと判断して、DCバイアスを上げる処理を行う。
ステップS3に移行後、制御部42は、上記説明してきた処理(ステップS3〜S13参照)を行い、本処理を終了する。
第2の電極条件設定処理では、トナー汚れの量又は濃度傾きの量に基づいて、ACバイアス又はDCバイアスの制御が行われる。
以下、トナー汚れの量に基づいて制御する場合について説明する。
図9で説明したように、mはDCバイアス変更時に用いる値であり、VdceはDCバイアス、Vdcは現像ローラ141Yの電位、V0は感光体11Yの電位である。
図9で説明したように、nは、ACバイアス変更時に用いる値であり、VaceはACバイアスである。
トナー汚れの有無の判断基準は上記式1に示した通りであり、「(バイアス電圧ON時のIDCセンサ17Yの入力値)−(バイアス電圧OFF時のIDCセンサ17Yの入力値)≧0.25V・・・(1)」で算出される。
つまり、制御部42は、ACバイアスを下げてもトナー汚れは改善できないと判断して、DCバイアスを上げる処理を行う。
制御部42は、再度トナー再配置電極16Yにトナー汚れがあるか否か判断し(ステップS23)、トナー汚れが無ければステップS24を経由して、本処理を終了する。
第3の電極条件設定処理では、直近から予め定められた過去分までの間に印刷された用紙の平均カバレッジに基づいて、ACバイアス又はDCバイアスの制御が行われる。
制御部42は、変数nをn=0、ACバイアスVaceをVace=Vace0にして初期化する(ステップS32)。
m、Vdce、Vdc、V0、n、Vaceについては、図9、図10で説明した値と同様であるためここでの説明は省略する。
なお、ここでは基準を「20%」としているがこれに限らない。
制御部42は、ステップS34に移行後、トナー汚れが無ければステップS35を経由して本処理を終了する。
制御部42は、ステップS38に移行後、トナー汚れが無ければステップS35を経由して本処理を終了する。
実施例では、用紙1000枚を印刷する毎に上記図9〜図11で説明してきた電極条件設定処理を行い、用紙5000枚を印刷するまでのトナー再配置電極16Yの印加電圧を制御した。
印刷済み用紙5000枚の平均カバレッジが5%になるようにした場合(テスト1)と、印刷済み用紙5000枚の平均カバレッジが30%になるようにした場合(テスト2)の2パターンで性能確認テストを行った。
比較例では、用紙5000枚を印刷するまでにトナー再配置電極16Yの印加電圧は制御しなかった。
上記実施例と同様、テスト1とテスト2の2パターンで性能確認テストを行った。
なお、目視によって部分的又は全体的に掃き寄せやノイズが確認できた場合は掃き寄せ又はノイズありとして評価し(×評価)、全く確認できなかった場合は掃き寄せ又はノイズなしとして評価した(〇評価)。
一方、比較例では用紙に形成された画像に掃き寄せ、ノイズが確認された(×評価)。
20 像担持体ユニット
11Y 感光体
14Y 現像装置
15Y クリーニングパッド
16Y トナー再配置電極
17Y IDCセンサ
41 電圧印加装置
42 制御部
Claims (10)
- 移動する潜像担持体に現像されたトナー像に電界を印加することにより、当該トナー像のトナーの再配置を行うトナー再配置電極と、
前記潜像担持体に現像されたトナー像のトナー量を検出するトナー検出手段と、
前記トナー検出手段により検出されたトナー量に基づいて前記トナー再配置電極に付着したトナー量又は前記潜像担持体に現像されたトナー像の濃度分布を算出し、当該算出されたトナー量又は濃度分布に基づいて、前記トナー再配置電極に印加する印加電圧のAC成分又はDC成分を制御する制御部と、
を備えた画像形成装置。 - 前記制御部は、前記算出されたトナー量又は濃度分布に基づいて、予め定められた回数だけ前記印加電圧のAC成分を制御し、当該予め定められた回数だけAC成分を制御した後もなお前記トナー再配置電極にトナーが付着する場合、前記印加電圧のDC成分を制御する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記算出されたトナー量又は濃度分布に基づいて、予め定められた電圧値だけ前記印加電圧のAC成分を制御し、当該予め定められた電圧値だけAC成分を制御した後もなお前記トナー再配置電極にトナーが付着する場合、前記印加電圧のDC成分を制御する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記算出されたトナー量に基づいて、前記トナー再配置電極に付着したトナー量が予め定められた値よりも多いか否かを判断し、多くない場合は前記印加電圧のAC成分を制御し、多い場合は前記印加電圧のDC成分を制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記算出された濃度分布に基づいて、前記潜像担持体に現像されたトナー像に濃度傾き又は掃き寄せ量が予め定められた値よりも大きいか否か判断し、大きくない場合は前記印加電圧のAC成分を制御し、大きい場合は前記印加電圧のDC成分を制御する請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、直近から予め定められた過去分までの間に印刷された用紙の平均カバレッジを算出し、当該算出された平均カバレッジに基づいて、前記印加電圧のAC成分又はDC成分を制御する請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記印加電圧におけるパルス波のデューティ比を制御する請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記トナー再配置電極に付着したトナーを除去するトナー除去手段を更に備えた請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- トナー像を担持するための像担持体と、前記トナー像のトナーの再配置を行うためのトナー再配置電極と、前記トナー像のトナー量を検出するためのトナー検出手段と、が同一のケーシング内に収納されており、
前記トナー再配置電極は、前記ケーシング外に設置される電圧印加装置と接続され、
前記トナー検出手段は、前記ケーシング外に設置される制御部と接続される像担持体ユニット。 - 前記トナー再配置電極に付着したトナーを除去するトナー除去手段を更に備えた請求項9に記載の像担持体ユニット。
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